JP4297435B2 - アンカーのリフトオフ試験方法、及びそれに先立つアンカープレートのタップ方法 - Google Patents
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<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、アンカー頭部及びこれを定着させた定着具を支持するアンカープレートを引張ることにより、アンカーを再緊張する方法であって、前記アンカープレートと、複数の穿設孔を有するプリングプレートとを一体化させ、このプリングプレートを引張ることによりアンカーを再緊張する、ことを特徴とするリフトオフ試験方法である。
アンカー頭部及びこれを定着させた定着具を支持するアンカープレートと、複数の穿設孔を有するプリングプレートとを一体化させ、このプリングプレートを引張り、アンカーを再緊張する構成とすることにより、例えば、アンカーヘッド等の定着具の形状がくさび片で把持できないようなものであっても、またテンドン余長が8cm未満のアンカーでも、再緊張が可能である。すなわち、多様なアンカーに対してリフトオフ試験を行うことができる。
請求項2記載の発明は、複数のボルト孔を有する、筒状のプリングプレートと、該プリングプレートの内周面に螺刻された雌ネジ部に螺着するプリングカップラーと、該プリングカップラーの上部開口の内周面に螺刻された雌ネジ部に螺着するテンションバーと、該テンションバーを引張るセンターホールジャッキと、を備えた再緊張装置を用いたリフトオフ試験方法であって、前記アンカープレートと前記プリングプレートとをボルトにより締結して一体化させ、このプリングプレートを引張ることによりアンカーを再緊張する、ことを特徴とするリフトオフ試験方法である。
請求項1記載の発明と同様の効果を奏する。
請求項3記載の発明は、既設のアンカープレートよりも若干大きく切欠かれた開口部を有する反力板を、前記アンカープレートに遊嵌させ、該反力板上に、センターホールジャッキを取付けたチェアを載置し、この反力板を反力受けとしてアンカー再緊張を行う、請求項1又は2記載のリフトオフ試験方法である。
反力板を反力受けとすることにより、H鋼を井形に組む必要がないため、設置等の手間がかからず、作業者の安全性が向上する。さらに、部材の座屈等により、適切な試験データが得られないといった問題が生ずる虞が少ない。
請求項4記載の発明は、アンカーの軸中心上の第1の計測点と、前記プリングプレートの左右側面を第2の計測点及び第3の計測点とし、前記第1〜第3の計測点でアンカー再緊張の際の変位量を計測する、請求項1乃至3のいずれか1項記載のリフトオフ試験方法である。
アンカーの軸中心上の第1の計測点だけでなく、プリングプレートの左右側面も第2の計測点及び第3の計測点として、アンカー再緊張の際の変位量を計測するので、再緊張の際の左右の変位量の差を計測でき、一般的なリフトオフ試験では得られない施工不良等も発見することができる。
請求項5記載の発明は、既設のアンカープレートよりも若干大きく切欠かれた開口部を有する板状部材を、前記アンカープレートに遊嵌させ、アンカーの定着具の形状に開口された開口部と、アンカープレートに形成する雌ネジ位置を予め規定する穿設部と、を備えた雌ネジ位置設定治具を、前記定着具に遊嵌させながら前記アンカープレートに取付け、前記アンカープレートに雌ネジを螺刻するタップボール装置を、前記板状部材に固定しながら、前記アンカープレートに雌ネジを螺刻する、ことを特徴とするアンカープレートのタップ方法である。
雌ネジ位置設定治具の穿設部をガイドとし、かつ、板状部材に対して、例えば、磁力やボルト等の螺着により、タップボール装置を固定しながらアンカープレートに雌ネジを螺刻することができるので、穿設・タップの位置の精度が高くなり、結果としてリフトオフ試験精度が向上する。
なお、フレシネーアンカーFは、図17に示すように、公知のものであり、一般的に、PC鋼材からなるテンドンF1と、このテンドンF1の地盤から突出した部分を嵌合により挟持する雄コーンF2及び雌コーンF3と、コーンジョイントF4と、アンカープレートF5と、シースF6と、を備えているものである。
図1乃至図5に基づき、フレシネーアンカーFのアンカープレートF5に、後述するプリングプレートを取り付け、ボルトの螺着によって一体化させるためのボルト孔を複数箇所形成するための装置及び方法について説明する。なお、図1はアンカープレートに穿設・螺刻するため装置を説明するための平面図であり、図2はその断面図であり、図3はタップボール装置取付け板の平面図であり、図4は雌ネジ位置設定治具の平面図であり、図5は雌ネジ位置設定治具を雌コーンに取付けた状態を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、タップボール装置取付け板2をその開口部2Aを介してアンカープレートF5に遊嵌し、開口部2AのセンターにアンカープレートF5が位置するように、位置決めボルト2B,2B,…(図1及び図2では図示せず)を締め付けて調整する。調整後、穿設部2C,2C,…の数箇所にホールインアンカー等を打ち込むことにより、タップボール装置取付け板2と法枠等とを固定する。
図6乃至図16に基づき、フレシネーアンカーFのアンカープレートF5を介してアンカーを再緊張させる装置及びそれを用いた再緊張方法について説明する。なお、図6はリフトオフ試験装置(再緊張装置)の正面・断面図であり、図7は反力板の平面図であり、図8はプリングプレートとプリングカップラーの平面図及び断面図であり、図9は下部チェアの平面図及び断面図であり、図10は上部チェアの平面図及び断面図であり、図11はテンションバーの正面図であり、図12,図14は定着部材の平面図及び断面図であり、図13は支持プレートの平面図であり、図15は左右アームと変位計測開口との関係を説明するための断面図であり、図16はその再緊張時の断面図である。
まず、プリングプレート11をアンカープレートF5上に設置し、ボルト孔11C,11C,…にボルト51,51,…をレンチ等により螺合させることにより、プリングプレート11をアンカープレートF5に取付ける。そして、プリングカップラー12をプリングプレート11の雌ネジ部11Bに螺着させることにより連結する。
リフトオフ試験の変位量の計測点として、アンカーの軸中心上の前述した支持プレート52を第1の計測点とし、プリングプレート11の左右側面に対称に形成されたアーム受け部11D,11Dに取付けられた左右アーム50,50を第2の計測点及び第3の計測点とし、これら第1〜第3の計測点でアンカー再緊張の際の変位量を計測するものである。このことによって、再緊張の際の左右の変位量のズレも計測でき、一般的なリフトオフ試験では得られない施工不良等も発見することができる。
Claims (5)
- アンカー頭部及びこれを定着させた定着具を支持するアンカープレートを引張ることにより、アンカーを再緊張する方法であって、
前記アンカープレートと、複数の穿設孔を有するプリングプレートとを一体化させ、
このプリングプレートを引張ることによりアンカーを再緊張する、
ことを特徴とするリフトオフ試験方法。 - 複数のボルト孔を有する、筒状のプリングプレートと、該プリングプレートの内周面に螺刻された雌ネジ部に螺着するプリングカップラーと、該プリングカップラーの上部開口の内周面に螺刻された雌ネジ部に螺着するテンションバーと、該テンションバーを引張るセンターホールジャッキと、を備えた再緊張装置を用いたリフトオフ試験方法であって、
前記アンカープレートと前記プリングプレートとをボルトにより締結して一体化させ、
このプリングプレートを引張ることによりアンカーを再緊張する、
ことを特徴とするリフトオフ試験方法。 - 既設のアンカープレートよりも若干大きく切欠かれた開口部を有する反力板を、前記アンカープレートに遊嵌させ、
該反力板上に、センターホールジャッキを取付けたチェアを載置し、この反力板を反力受けとしてアンカー再緊張を行う、請求項1又は2記載のリフトオフ試験方法。 - アンカーの軸中心上の第1の計測点と、前記プリングプレートの左右側面を第2の計測点及び第3の計測点とし、
前記第1〜第3の計測点でアンカー再緊張の際の変位量を計測する、請求項1乃至3のいずれか1項記載のリフトオフ試験方法。 - 既設のアンカープレートよりも若干大きく切欠かれた開口部を有する板状部材を、前記アンカープレートに遊嵌させ、
アンカーの定着具の形状に開口された開口部と、アンカープレートに形成する雌ネジ位置を予め規定する穿設部と、を備えた雌ネジ位置設定治具を、前記定着具に遊嵌させながら前記アンカープレートに取付け、
前記アンカープレートに雌ネジを螺刻するタップボール装置を、前記板状部材に固定しながら、前記アンカープレートに雌ネジを螺刻する、
ことを特徴とするアンカープレートのタップ方法。
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