JP4296800B2 - 封緘リング付キャップ - Google Patents
封緘リング付キャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4296800B2 JP4296800B2 JP2003061088A JP2003061088A JP4296800B2 JP 4296800 B2 JP4296800 B2 JP 4296800B2 JP 2003061088 A JP2003061088 A JP 2003061088A JP 2003061088 A JP2003061088 A JP 2003061088A JP 4296800 B2 JP4296800 B2 JP 4296800B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing ring
- cap
- locking
- neck
- bottle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料などの液体内容物を充填したプラスチックボトルの口頸部に螺合して装着する封緘リング付キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料などの液体内容物を充填した例えばPETボトル(ポリエチレンテレフタレートを二軸延伸ブロー成形したボトル)などのプラスチックボトルの口頸部には、使用するまでのバージン性を確保するために、図2に示すキャップ本体(100)の周壁(120)の下端に、複数個の薄肉脆弱接続帯(101)で封緘リング(200)を接続する封緘リング付キャップが螺着されていた。この封緘リング付キャップを口頸部に螺着したボトルは、内容物を使用するため開封するときには、キャップ本体を螺脱方向へ強く回転させて、キャップ本体の下端の封緘リングを接続する複数個の薄肉脆弱接続帯を切断して、ボトルの口頸部からキャップ本体を螺脱して開封していた。
【0003】
封緘リングの構造は、例えば図3(a)に示すように、封緘リング(200)の下方内周面に、周方向へ複数個の根元部(210)を突設し、この根元部に薄肉折曲部(220)を介して、係止フラップ(230)をほぼ水平に中心方向へ接続し、係止フラップの先端にほぼ垂直な係止面(231)を形成し、この係止面の上端に、上面の延長線上にガイド板(250)を突設したものであり、図3(b)に示すように、ボトル(20)の口頸部(21)に封緘リング付キャップが螺着されたときに、ガイド板(250)の先端がボトルの口頸部に設けられたガイド係止リング(22)の下方開きに傾斜するガイド外周面(22a)に接触して、係止フラップ(230)が薄肉折曲部(220)を支線として折れ曲がり、ガイド係止リングの下周面の係止面(22b)に係止フラップの先端の係止面(231)が押圧されながら安定した位置に係止し、封緘リング(200)がボトルの口頸部に固定されるものであった(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−324353号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の封緘リング付キャップを口頸部に螺着したボトルを開封するときに、キャップの封緘リングの内周面の根元部と係止フラップを接続する薄肉折曲部付近の剛性力が弱い場合、係止フラップが薄厚で剛性力が弱い場合、または、キャップの係止フラップの係止面の下端やボトルのガイド係止リングの係止面の外周端のエッジが出ていない場合には、キャップの係止フラップの係止面とボトルのガイド係止リングの係止面との係止力が弱く、キャップの封緘リングのボトルの口頸部との固定力が弱くなって、キャップ本体を螺脱方向へ回転したときに、キャップ本体と封緘リングとを接続する薄肉脆弱接続帯が切断されずに、キャップ本体と一緒に封緘リングも回転してしまうことがあった。なお、薄肉折曲部付近の剛性力を強くし過ぎると、充填工程においてキャップをボトルの口頸部に螺着するときに、強い締めトルクが必要となり、キャッピングの作業性が著しく悪くなった。
【0006】
本発明は、上述の従来の封緘リング付キャップの問題を解決したものであり、ボトルの口頸部に螺着された封緘リング付キャップのキャップ本体を螺脱方向へ回転したときに、キャップ本体と封緘リングとを接続する薄肉脆弱接続帯が完全に切断されやすく、充填工程におけるキャッピング性が良好で、また、使用樹脂量の削減が可能な封緘リング付キャップを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、キャップ本体の周壁の下端に、複数個の薄肉脆弱接続帯を介して、封緘リングが接続し、この封緘リングの内周面に、複数個の係止フラップが中心方向へ突設する封緘リング付キャップにおいて、前記係止フラップが、前記封緘リングの内周面に突設する複数個の根元部に薄肉折曲部を介して接続し、先端の垂直な係止面の上端に、上面の延長線に対して鋭角に上方へ固定板を突設し、かつ、前記固定板の先端が、ボトルの口頸部に螺着され係止フラップが前記薄肉折曲部から上方へ折り曲げられて前記ボトルの口頸部に係止したときに、封緘リングの内周面に圧接することを特徴とする封緘リング付キャップである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の封緘リング付キャップを一実施形態に基づいて、図を用いてに詳細に説明する。
本実施形態の封緘リング付キャップ(10)は、図2に示すように、キャップ本体(100)の周壁(120)の下端に、内周面に係止フラップを有する封緘リング(200)を薄肉脆弱接続帯(101)を介して接続するキャップであり、口頸部の外周面に雄ネジとその雄ネジの下方に、図1(b)に示すガイド係止リング(22)をもつプラスチックボトル(20)に螺着して使用するものである。なお、本実施形態の封緘リング付キャップは、低密度ポリエチレンなどの薄肉脆弱接続帯が指で切断可能な熱可塑性樹脂を用いて、射出成形法により作製されるものである。
【0009】
本実施形態の封緘リング付キャップの封緘リングの構造は、図1(a)に示すように、封緘リング(200)の下方内周面の周方向に等間隔に突設する複数個の根元部(210)に、係止フラップ(230)を薄肉折曲部(220)を介して接続するものである。係止フラップは、先端にボトルの口頸部に係止する垂直な係止面(231)をもち、この係止面の上端に、係止フラップの上面の延長線に対して鋭角な角度をもつ固定板(240)を上方へ突設するものである。そして、この固定板(240)は、図1(b)に示すように、ボトル(20)の口頸部(21)に螺着され係止フラップ(230)が薄肉折曲部(220)から上方へ折り曲げられてボトルの口頸部のガイド係止リング(22)に係止したときに、先端が、封緘リング(200)の内周面に圧接するように、角度及び長さを定めて設けるものである。
【0010】
本実施形態の封緘リング付キャップは、ボトルの口頸部に螺着されるときに、係止フラップの下面が、図1(b)に示すボトル(20)の口頸部(21)に設けられたガイド係止リング(22)の下方開きに傾斜するガイド外周面(22a)に接触して、図1(b)に示すように、係止フラップ(230)が薄肉折曲部(220)を支線として折れ曲がり、ガイド係止リングの下周面の係止面(22b)に係止フラップの先端の係止面(231)が係止すると同時に、固定板(240)の先端が、封緘リング(200)の内周面に圧接するため、固定板と係止フラップと薄肉折曲部付近の総合した剛性による押圧によって、係止フラップの係止面がガイド係止リングの係止面にしっかり安定して係止する。このため、封緘リングがボトルの口頸部にしっかり固定され、キャップ本体を螺脱方向へ回転したときに、キャップ本体の周壁下端と封緘リングの上端と接続する複数個の薄肉脆弱接続帯が完全に切断される。また、従来の封緘リング付キャップのように、係止フラップの厚みを厚くして剛性を強くする必要がなくなり、使用樹脂量の削減が可能となる。また、薄肉折曲部付近の剛性も強くする必要がなくなるので、充填工程におけるキャップのキャッピングの作業がし易くなり、作業性が向上する。
【0011】
【発明の効果】
本発明の封緘リング付キャッピングは、封緘リングの内側に突設する係止フラップの先端の係止面の上端に固定板が上方へ突設され、この固定板の作用効果によって、ボトルの口頸部に螺着されたときに、固定板と係止フラップと薄肉折曲部付近の総合した剛性による押圧によって、封緘リングがしっかりとボトルの口頸部に固定されおり、ボトルを開封するときに、キャップ本体を螺脱方向へ回転すると、キャップ本体と封緘リングとを接続する薄肉脆弱接続帯が完全に切断される。
【0012】
また、本発明の封緘リング付キャッピングは、充填工程におけるキャッピング性が良好であり、また、キャップの使用樹脂量の削減も計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態の封緘リング付キャップの封緘リングの構造を示す断面図であり、(b)は、ボトルの口頸部に螺着したときの封緘リングの状態を示す断面図である。
【図2】一例の封緘リング付キャップを、ボトルの口頸部に螺着したときの正面図である。
【図3】(a)は、従来の一例の封緘リング付キャップの封緘リングの構造を示す断面図であり、(b)は、ボトルの口頸部に螺着したときの封緘リングの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10……キャップ
20……ボトル
21……口頸部
22……ガイド係止リング
22a……ガイド外周面
22b,231……係止面
100……キャップ本体
101……薄肉脆弱接続帯
110……天板
120……周壁
200……封緘リング
210……根元部
220……薄肉折曲部
230……係止フラップ
240……固定板
250……ガイド板
Claims (1)
- キャップ本体の周壁の下端に、複数個の薄肉脆弱接続帯を介して、封緘リングが接続し、該封緘リングの内周面に、複数個の係止フラップが中心方向へ突設する封緘リング付キャップにおいて、前記係止フラップが、前記封緘リングの内周面に突設する複数個の根元部に薄肉折曲部を介して接続し、先端の垂直な係止面の上端に、上面の延長線に対して鋭角に上方へ固定板を突設し、かつ、前記固定板の先端が、ボトルの口頸部に螺着され係止フラップが前記薄肉折曲部から上方へ折り曲げられて前記ボトルの口頸部に係止したときに、封緘リングの内周面に圧接することを特徴とする封緘リング付キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003061088A JP4296800B2 (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 封緘リング付キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003061088A JP4296800B2 (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 封緘リング付キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004268963A JP2004268963A (ja) | 2004-09-30 |
JP4296800B2 true JP4296800B2 (ja) | 2009-07-15 |
Family
ID=33123397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003061088A Expired - Fee Related JP4296800B2 (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 封緘リング付キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4296800B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101371812B1 (ko) | 2010-03-25 | 2014-03-07 | 니혼 야마무라가라스 가부시키가이샤 | 합성 수지제 필퍼 프루프 캡 |
-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003061088A patent/JP4296800B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004268963A (ja) | 2004-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001503359A (ja) | 取外し式環状保証バンドと内部シールを有する樹脂キャップ | |
US20080067142A1 (en) | Sealing Means for a Closure, Closure and Process | |
AU2005331483B2 (en) | Sealing means for a closure, closure and process | |
US5423444A (en) | Linerless closure for carbonated beverage container | |
US20150158621A1 (en) | Connection die coupled with container neck in use | |
US7635071B1 (en) | Double shell dispensing closure with a reverse tapered drop lug | |
US20220041339A1 (en) | Single anchor closure | |
US5988460A (en) | Molded plastic container and container package with integral pour spout | |
JP4388799B2 (ja) | 容器口部の密封機構及び容器 | |
JP4296800B2 (ja) | 封緘リング付キャップ | |
WO1989012584A1 (en) | Linerless closure for carbonated beverage container | |
US20240034523A1 (en) | Container closure | |
JP4449458B2 (ja) | 螺合方式密封機構を有する容器 | |
US20050077263A1 (en) | Bottle stopper | |
JP2000272645A (ja) | プラスチックキャップ | |
JP4079637B2 (ja) | 油含有物用容器 | |
JP2003040297A (ja) | オーバーキャップ付封緘キャップ | |
US20220177197A1 (en) | Dual anchor container closure | |
JP3111056B2 (ja) | 密封栓 | |
JP4161521B2 (ja) | 2ピースキャップ | |
TW200404715A (en) | Lid body locking structure of airtight container | |
JP3487153B2 (ja) | ボトル | |
JP4333130B2 (ja) | 不正開封防止付口栓 | |
JP3888002B2 (ja) | キャップのボトル封止機構 | |
JP2002012245A (ja) | 封緘リング付プラスチックキャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081008 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090324 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |