JP4296027B2 - 商品需要予測システム - Google Patents

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JP4296027B2 JP2003125755A JP2003125755A JP4296027B2 JP 4296027 B2 JP4296027 B2 JP 4296027B2 JP 2003125755 A JP2003125755 A JP 2003125755A JP 2003125755 A JP2003125755 A JP 2003125755A JP 4296027 B2 JP4296027 B2 JP 4296027B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小売店が販売する商品の需要を予測するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
小売店の多くにはPOS(Point of Sales)システムが普及し、これを通じて集めた商品の売上データが様々に活用されている。その中で、売上データに基づいて商品の需要を予測して、効率的に発注を行う自動発注システムがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、商品の需要の変動要因を考慮して需要予測をし、予測結果に基づいて商品を自動発注するシステムが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−224864号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載されている自動発注システムが行っている需要予測は、過去データの単なる平均であったり、店長等の在庫管理者のノウハウに基づいた補正ルール等に基づいて補正を行ったりしている。つまり、変動要因がどの程度売上数を変動させるかが、店長の経験とカンに基づいて決定されている。
【0006】
また、需要予測結果に基づく発注数も、店長等のノウハウに基づいた診断ルール等に基づいて修正を行って、決定している。つまり、システムが算出した発注数を店長の経験とカンで修正している。
【0007】
このように、従来の自動発注システムでは、結局のところノウハウを有する者がいないと需要予測の精度を上げることができないし、さらには、適正な発注数を決定することもできない。
【0008】
本発明は、ノウハウがなくても商品の需要予測ができるようにするための技術を提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、一定の期間に限り、その時期に特有な売れ方をする商品の需要予測をするための技術を提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、年末に売上数が上昇し、年始に売上数が急減少するような商品の需要予測の精度を向上させるための技術を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの実施態様に従う商品の需要予測システムは、複数商品について、過去の商品別の売上数を示す情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記商品別の売上数を示す情報に基づいて、第1の期間の第1の売上数と第1の期間より以前の第2の期間の第2の売上数とを比較し、第1の売上数が第2の売上数より増加または減少している商品を抽出する手段と、前記記憶手段に記憶されている前記抽出された商品の売上数を示す情報に基づいて、前記抽出された商品の第1の期間内の売上数の増加または減少の程度を示す指標を、商品ごとに算出する手段と、前記算出された商品別の指標に基づいて、第1の期間内の将来の商品別売上数を予測する手段とを備える。
【0012】
好適な実施形態では、前記算出手段は、前記記憶手段に記憶されている前記抽出された商品の売上数を統計的に処理して、売上数の増加または減少を近似的に示す関数を導出する手段と、前記関数に基づいて、将来の売上数の増加または減少の程度を示す指標を、商品ごとに算出する手段とをさらに備えるようにしてもよい。
【0013】
さらに、前記導出手段は、複数種類の関数の中から、売上数の増加または減少を最も近似的に示す一の関数を選択するようにしてもよい。
【0014】
好適な実施形態では、前記記憶手段に記憶されている商品別の売上数を示す情報は、少なくとも売価による変動要因を除去した後の売上数を示す情報であってもよい。
【0015】
好適な実施形態では、第1の売上数と第2の売上数との比較は、t検定を用いて行ってもよい。
【0016】
本発明の一つの実施態様に従う年末年始の商品需要予測システムは、複数商品について、過去の商品別の売上数を示す情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された商品別売上数を示す情報に基づいて、年末を含む第1の期間で売上数が増加傾向にある商品を抽出する手段と、抽出された商品ごとに、前記売上数の増加傾向を示す指標を算出し、前記指標および前記過去の商品別の売上数に基づいて第1の期間の売上数を予測する第1の予測手段と、全商品について、第1の期間の後の年始を含む第2の期間の売上数を0と予測する第2の予測手段と、第1の期間の終盤から第2の期間への売上数の減少幅が所定以上である商品について、第2の期間の後の第3の期間の売上数を0と予測する第3の予測手段とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した実施形態について、図面を用いて説明する。
【0018】
本発明の一実施形態に係る在庫管理システムは、複数の小売店における複数の商品の売上実績データに基づいて、小売店ごとに各商品の需要を予測する需要予測システム1と、この需要予測に基づいて各小売店に対して発注数量の提案を行う発注提案システム2と、小売店からの発注指示を受けて実際に商品の発注を行う発注システム3と、各小売店に設置されていて、発注提案を受け付けて発注要求を行う小売店システム4とを備える。
【0019】
需要予測システム1、発注提案システム2、発注システム3および小売店システム4は、いずれも例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する各システム1、2、3、4内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0020】
まず、需要予測システム1について、図2を用いて説明する。
【0021】
需要予測システム1では、売上数調整部11が売上データベース5に蓄積されている過去の店舗別、日別、商品別の売上実績データを取得し、各商品の売上数を変動させる様々な変動要因が売上数の変動へ寄与する度合いを、商品別に係数として求め、係数テーブル12へ格納する。売上数調整部11は、さらに、求めた各係数を用いて、それぞれの変動要因による売上数の増減の影響を取り除いた商品別の調整済み売上数を求める。調整済み売上数は、調整済み売上データベース18に記憶される。ここで、各係数がそれぞれの変動要因を正確に反映していないこともあるので、係数補正部14が調整済み売上数を分析し、必要に応じて係数を補正する。また、基準値予測部13が、過去の調整済み売上数を用いて、将来の調整済み売上数に相当する基準値を予測する。そして、予測値算出部15が、上述の処理で求められた基準値および補正後の係数を用いて、各商品別の売上数を予測する。
【0022】
以下、需要予測システム1における個別の処理について詳細に説明する。
【0023】
売上数調整部11は、売上データベース5から売上実績データを取得して、売価および販売促進(以下、販促という)の効果を取り除く売価・販促調整(S1)、天気の影響を取り除く天気調整(S2)、休業している店舗の影響を取り除く店調整(S3)、休日(土曜、日曜および祝祭日)であることによる影響を取り除く休日調整(S4)および曜日別の影響を取り除く曜日調整(S5)を、この順序で行う。なお、これらの各調整処理は、順序を変更して行うことも可能であるし、一つ以上の調整処理を省略することもできる。
【0024】
売上データベース5は、日別、商品別の各小売店での売上数などの情報を記憶する。例えば、売上データベース5は、図3に示すように、データ項目として商品を識別する商品コード501と、店を識別するための店コード502と、年月日503と、曜日504と、休日であるかどうかを示す休日フラグ505と、天気を示す天気コード506と、店のある地域を示す地域コード507と、店の規模を示す規模コード508と、商品の基本となる売値である基本売価509と、実際に商品が販売されたときの売価510と、その売価での売上数量511と、販促を行っていたかどうかを示す販促フラグ512とを有する。
【0025】
天気コード506は、年月日503が示す日の、店コード502で示す店舗がある場所の天気を示すコードである。天気コード506は、例えば、「晴れ」、「晴れのち曇り」、「晴れのち一時曇り」などの1日の天気に対してコードが割り当てられている。
【0026】
売上データベース5には、過去120日分および将来8日分のデータが記憶されている。過去のデータについては、すべて実績データが記憶されている。将来のデータについては、天気コード506は天気予報に基づいて設定され、売価510および販促フラグ512は各店が予定している内容が設定される。
【0027】
次に、売上調整部11が行うステップS1〜S5までの処理の詳細について説明する。
【0028】
まず、売価・販促調整S1について、図4〜図7を用いて説明する。
【0029】
売上数調整部11は、売上データベース5の過去の全実績データを前処理して、売価集計データベース51を生成する(S11)。この前処理では、例えば、売上データベース5の所定のデータ項目について、商品コード、販促フラグおよび売上比率をキーにして集計する。売価集計データベース51は、例えば、図5(a)に示すように、データ項目として、商品コード5101と、販促フラグ5102と、売価比率5103と、売上数5104と、度数5105とを有する。
【0030】
ここで、売価比率5103とは、基本売価509に対する実際の売価510の比率であり、売価510が基本売価509と同じときに1となる。例えば、基本売価が100円の商品を70円で販売すると、売価比率は0.7である。
【0031】
売上数5104は、売価比率5103ごとの過去120日間の全店舗の売り上げ数の平均である。
【0032】
度数5105は、すべての店舗で、過去120日間に各売価比率5103で販売された延べ店舗数を示す。例えば、過去120日間に、20店舗が商品Bを売価比率 “1”で販売した日数が10日あったとすれば、売価比率5103が“1”の度数5105は“200”とカウントされる。
【0033】
図4に戻り説明を続ける。ステップS11の前処理が終わると、売上数調整部11は、売価集計データベース51に記憶されたデータを統計処理して、売価と売上数との関係を求める。ここでは、各商品ごとに回帰分析を行い、回帰曲線を算出する(S12)。回帰曲線算出の処理イメージを、図6を用いて説明する。ここでは、売上比率と売上数との関係を示す曲線を最小二乗法を用いて算出する。なお、ここでは計算を容易にするために売価を正規化した売価比率を用いているが、売価を用いて行っても良い。
【0034】
まず、売価集計データベース51に記憶された、販促を行っていないときのデータ、すなわち販促フラグ5102が立っていないデータについて、売価比率5103をx軸、売上数5104をy軸にとったx−y平面上へプロット(■)する。このとき、各プロットは度数5105に応じた重み付けがなされる。ここで、式(1)に示す回帰曲線と、重み付けされたプロット群とを用いて、最小二乗法によりb0およびb1を算出する。
y=b0exp(−b1x) …(1)
【0035】
図4に戻り、ステップS12で求めた回帰曲線を用いて、売価係数および販促係数を算出する(S13)。
【0036】
販促係数は、以下のようにして算出する、すなわち、販促を行っていないときの売価比率と売上数との関係を示す式(1)の両辺の対数をとり、式(2)を得る。
logey=loge0−b1x …(2)
【0037】
そして、X軸に売価比率、Y軸にloge(売上数)をとりグラフ化すると、図7に示す直線Aが得られる。このX−Y平面上に、売価集計データベース51に記憶された、販促を行ったときのデータ、つまり販促フラグ5102が立っているときの売価比率5103と売上数5104との関係をプロット(□)する。
【0038】
ここで、販促を行ったときの売価比率とloge(売上数)との間にも、式(2)と同じ傾き(−b1)の直線関係があると仮定して、販促を行ったときの直線を示す式(3)を算出する。
logey=logekb0−b1x …(3)
ここで、切片logekb0のkを販促係数とする。
【0039】
次に、売価係数の算出法について、図6を参照して説明する。まず、売価比率の中で度数が最も高いものを求める。つまり、売価比率5103をキーにして度数5105を集計したとき、最も大きな度数となる売価比率5103(以下、基準売価比率と呼ぶ)を求める。そして、基準売価比率を式(1)に代入し、そのときの売上数(以下、基準売上数と呼ぶ)を求める。そして、各売価比率の売価係数は、各売価比率の売上数の基準売上数に対する比率で表す。
【0040】
例えば、本実施形態では、様々な売価比率のときの売上数を式(1)を使って求め、それぞれの売上数と基準売上数との比を、それぞれの売価係数として算出する。
【0041】
図6を用いて、さらに具体的に説明する。図6の例では、基準売価比率は0.9であり、そのときの売上数(基準売上数)が100であったとする。このとき、売価比率が0.9のときの売価係数は“1”である。さらに、売価比率が0.8のときの売上数が110であったとすると、そのときの売価係数は“1.1”となる。
【0042】
本実施形態では、売価集計データベース51に格納されているすべての売価比率5103について、上述の手順で売価係数を算出する。また、売上データベース5には、未来のデータ(予定の売価等)を記憶することが可能であり、未来にしか存在しない売価が売上データベース5にあるときには、これについても売価係数を算出することができる。
【0043】
ここで求められた売価係数および販促係数は、売価・販促係数テーブル121に格納される。売価・販促係数テーブル121の例を図5(c)に示す。すなわち、売価・販促係数テーブル121のデータ項目は、商品コード1211、売価1212、売価比率1213、売価係数1214および販促係数1215である。
【0044】
そして、売価係数および販促係数を用いて、それぞれの商品について売上数の売価・販促調整を行う(S14)。例えば、売上データベース5に格納されている過去の全実績データの売上数511を、商品コード501および基本売価509と売価510とにより定まる売価比率に対応する売価係数1214で除算することにより、売価調整を行う。この売価調整は、各売価のときの売上数を基準売価での売上数に換算することに相当する。つまり、実際の商品の売上数は売価に大きく依存するが、この売価調整を行うことにより、売価変動に起因する売上数の増減効果を取り除くことができる。
【0045】
また、販促フラグ512が立っているデータについては、上述の売価調整行った後に、さらに販促係数1215で除算して販促調整を行う。売価と同様に、売上数は販促を行ったかどうかで大きく変動するため、この販促調整により、販促を行わなかったときの売上数に換算して、販促による売上数の増減効果を取り除くことができる。
【0046】
この結果、売上データベース5に記憶されている過去の全実績データについて、売価および販促調整が行われる。ここで得た売価調整済みの売上数、ならびに、売価および販促調整済みの売上数を調整済み売上数Aと呼ぶ。
【0047】
調整済み売上数Aは、調整済み売上数Aデータベース52に記憶される。調整済み売上数Aデータベース52は、図5(b)に示すように、商品コード521と、店コード522と、年月日523と、曜日524と、休日フラグ525と、天気コード526と、地域コード527と、規模コード528と、調整済み売上数A529とをデータ項目として有する。
【0048】
次に、天気調整S2について、図8〜図10を用いて説明する。
【0049】
ここでは、売価および販促調整済みの調整済み売上数Aを用いて天気調整を行う。そこで、売上数調整部11は、調整済み売上数Aデータベース52に記憶されている全データを前処理して、天気集計データベース53を生成する(S21)。この前処理では、例えば、調整済み売上数Aデータベース52の所定の項目について、商品コード521および天気コード526をキーにして集計する。
【0050】
天気集計データベース53は、例えば、図9(a)に示すように、商品コード531と、天気コード532と、天気比率533と、調整済み売上数A534と、度数535とをデータ項目として有する。
【0051】
ここで、天気比率533とは、太陽が地平線より上にある時間帯に、実際に太陽が出ていた時間の割合を、天気コードに基づいて0から1までを8段階に区分して表したものである。ここでは、例えば、天気コードが晴れを示す場合は天気比率を「1」、天気コードが晴れのち曇りまたは曇りのち晴れを示す場合は天気比率を「0.5」、天気コードが雨を示す場合は天気比率を「0」などとする。すなわち、天気によって太陽が出ていたと思われる大まかな時間は定まるので、天気コードが決まれば天気比率は一意に定まる。
【0052】
調整済み売上数A534は、各天気比率533のときの、過去120日の全店舗の調整済み売上数Aの平均である。
【0053】
度数535は、すべての店舗で、過去120日間に各天気比率533で販売された延べ店舗数を示す。例えば、過去120日間に、10店舗が商品Dを天気比率“0.5”のときに販売した日数が20日あったとすれば、天気比率533が“0.5”の度数535は“200”とカウントされる。
【0054】
再び図8を参照すると、売上数調整部11は、天気集計データベース53に記憶されたデータを統計処理して、天気と売上数との関係を求める。ここでは、天気集計データベース53のデータを用いて各商品ごとに回帰分析を行い、回帰曲線を算出する(S22)。この回帰分析処理について、図10を用いて説明する。図10は、x軸に天気比率、y軸に売上数をとったx−y平面上で、天気比率と売上数との関係を示す直線を最小二乗法を用いて算出するときの処理イメージを示す。
【0055】
図10に示すx−y平面上に、天気集計データベース53のデータを、度数に応じた重み付けをしてプロットし、このプロット群を用いて式(4)のc0およびc1を最小二乗法を用いて算出する。
y=c0+c1x …(4)
【0056】
図8に戻り、ステップS22で求めた式(4)の直線を用いて、各商品について天気係数を算出する(S23)。天気係数は、例えば、売価係数を算出するときと同様に、最も度数が高い天気比率(以下、基準点天気比率と呼ぶ)を求め、そのときの調整済み売上数A(以下、基準調整済み売上数Aと呼ぶ)を式(4)を用いて求め、この基準調整済み売上数Aを基準にして定める。例えば、すべての天気比率に対応する調整済み売上数Aを式(4)で求め、基準調整済み売上数Aと、他の7段階の天気比率のときの調整済み売上数Aとの比を求め、これをそれぞれの天気比率のときの天気係数とする。
【0057】
図10を用いて具体的に説明する。図10の例では、最も度数が高い天気比率が0.625であり、そのときの調整済み売上数A(基準調整済み売上数A)が100であったとする。このとき、天気比率が0.625のときの天気係数は“1”である。さらに、天気比率が0.5のときの調整済み売上数Aが90であったとすると、そのときの天気係数は0.9となる。
【0058】
本実施形態では、天気集計データベース53に格納されているすべての天気比率533について天気係数を算出する。また、売上データベース5には、未来のデータ(予定の売価等)を記憶することが可能であり、未来にしか存在しない天気比率が売上データベース5にあるときには、これについても天気係数を算出することができる。
【0059】
ステップS22で算出された天気係数は、天気係数テーブル122に格納される。天気係数テーブル122は、図9(c)に示すように、商品コード1221と、天気コード1222と、天気係数1223とをデータ項目として備える。
【0060】
次に、天気係数を用いて各商品の売上数の天気調整を行う。すなわち、天気調整は、調整済み売上数Aデータベース52の調整済み売上数A529を、それぞれの天気コード526と対応する天気係数1223で除算して行われる。つまり、商品の売上数は天気により変動するが、この天気調整を行うことにより、天気が売上数の売上数の増減に与える影響が除去される。ここで求まった売上数は、売価および販促に加えて、さらに天気の影響も除去されたことになり、この売上数を調整済み売上数Bと呼ぶ。
【0061】
調整済み売上数Bは、調整済み売上数Bデータベース54に格納される。調整済み売上数Bデータベース54のデータ項目は、例えば、図9(b)に示すように、商品コード541と、店コード542と、年月日543と、曜日544と、休日フラグ545と、地域コード546と、規模コード547と、調整済み売上数B548とを有する。
【0062】
次に、店調整S3について、図11〜図12を用いて説明する。
【0063】
ここでは、売価、販促および天気調整済みの調整済み売上数Bを用いて店調整を行う。そこで、調整済み売上数Bデータベース54に記憶されているデータを前処理して、店集計データベース55を生成する(S31)。この前処理では、例えば、調整済み売上数Bデータベース54の商品コードと店コードとをキーにして集計する。店集計データベース55は、例えば、図12(a)に示すように、商品コード551と、店コード552と、地域コード533と、規模コード554と、調整済み売上数B555とをデータ項目として有する。
【0064】
前処理後、売上調整処理部11は、店集計データベース55のデータを用いて、商品別に、店舗別の売上比率を示す店係数を算出する(S32)。店係数の算出は、例えば、以下の式(5)を用いて、店ごと商品ごとに行う。
【0065】
【数1】
Figure 0004296027
【0066】
また、売上調整処理部11は、各店ごとに店係数を算出するとともに、それぞれの店を、各店の特性に応じて複数のクラスタのいずれかに分類する。例えば、各店の存在する地域を示す地域コード553、各店の規模を示す規模コード554、あるいは休日の売上金額などに応じてクラスタリングを行うことができる。これ以降のS3の処理およびS4、S5の処理は、クラスタ単位で行うこともできる。
【0067】
ここで算出された店係数およびクラスタリング結果は、店係数テーブル123に格納される。店係数テーブル123は、図12(c)に示すように、商品コード1231と、店コード1232と、店係数1233と、クラスタ番号1234とを有する。
【0068】
次に、ここで求めた店係数を用いて、調整済み売上数Bに対して商品別、日別に店調整を行う(S33)。ここでは、休業した店があると、その日は全体の売上数が減少するため、店の休業による売上数の減少を補償する。この店調整により、調整済み売上数Bからさらに店舗の休業による売上変動が除去される。店調整後の売上数を調整済み売上数Cと呼ぶ。それぞれの日の調整済み売上数Cは、次の式(6)で得られる。
【0069】
【数2】
Figure 0004296027
【0070】
なお、式(6)の右辺の分母の営業している店舗の店係数合計は、以下のようにして求める。すなわち、もともと売上データベース5には休業している店のデータが存在しないので、調整済み売上数Bデータベース54の調整済み売上数B548を日別に集計する際、店コード542を抽出しておき、その店コード542の店係数1233を集計する。
【0071】
これにより、調整済み売上数Cの算出対象となっている日に休業している店があったとしても、その店が休業でなかった場合に予想される売上数が求まる。
【0072】
調整済み売上数Cは、調整済み売上数Cデータベース56に格納される。調整済み売上数Cデータベース56のデータ項目は、例えば、図12(b)に示すように、商品コード561と、クラスタ番号562と、年月日563と、曜日564と、休日フラグ565と、店係数合計566と、調整済み売上数C567とを有する。
【0073】
次に、休日調整S4について、図13〜図14を用いて説明する。
【0074】
ここでは、売価、販促、天気および店調整済みの調整済み売上数Cを用いて休日要因の調整を行う。そこで、調整済み売上数Cデータベース56に記憶されているデータを用いて、商品別に休日係数を算出する(S41)。休日係数は、過去120日にあるすべての休日(土曜、日曜および国民の祝日)について、以下の式(7)で算出する。
【0075】
【数3】
Figure 0004296027
平日とは休日以外の日を指す。
【0076】
ここで算出した休日係数は、休日係数テーブル124へ格納される。休日係数テーブル124は、例えば、図14(a)に示すように、商品コード1241と、クラスタ番号1242と、休日係数1243と、休日フラグ1244とを有する。
【0077】
そして、休日フラグ565が立っている調整済み売上数C567に対して、休日係数を用いて商品別に休日調整を行う(S42)。休日調整は、例えば、各休日の調整済み売上数Cを、休日係数で除算することによって行う。この休日調整により、調整済み売上数Cからさらに休日であることによる売上変動が除去される。休日調整後の売上数を調整済み売上数Dと呼ぶ。
【0078】
調整済み売上数Dは、調整済み売上数Dデータベース57に格納される。調整済み売上数Dデータベース57のデータ項目は、例えば、図14(b)に示すように、商品コード571と、クラスタ番号572と、年月日573と、曜日574と、休日フラグ575と、店係数合計576と、調整済み売上数D577とを有する。
【0079】
次に、曜日調整S5について、図15〜図17を用いて説明する。
【0080】
ここでは、売価、販促、天気、店および休日調整済みの調整済み売上数Dを用いて曜日調整を行う。そこで、調整済み売上数Dデータベース57に記憶されているデータを用いて、各曜日の売上の特性を示す曜日係数を算出する(S51)。曜日係数は、以下のようにして算出する。
【0081】
まず、売上データベース5に実績データが記憶されている過去120日のうち、最も過去の3日と最近の3日を除く114日分の調整済み売上数Dを対象に、移動平均をかけて曜日別の特性を除去する。
【0082】
移動平均は、例えば、図16に示すように、移動平均算出対象日およびその日の前後各3日分(対象となる日を含めて7日分)の調整済み売上数Dを用いて行う。つまり、この7日の調整済み売上数Dの平均値が、算出対象日の移動平均値となる。そして、対象となる日の調整済み売上数Dを、この移動平均値で除算して得た値を、曜日ごとに平均して曜日係数を算出する。
【0083】
ここで求まった曜日係数は、曜日係数テーブル125に格納される。曜日係数テーブル125は、例えば、図17(a)に示すように、商品コード1251と、クラスタ番号1252と、曜日1253と、曜日係数1254とを有する。
【0084】
図15に戻り、調整済み売上数Dに対して、それぞれの曜日に応じた曜日係数を用いて曜日調整を行う(S52)。例えば、曜日調整は、調整済み売上数Dデータベースに記憶されている調整済み売上数D577を、それと対応する曜日574の曜日係数1254で除算して行われる。この結果、調整済み売上数Dからさらに、曜日による売上変動が除去される。ここで、曜日による売上変動が除去された売上数が、すべての売上変動要因を除去した調整済みの売上数である。そして、この調整済み売上数が調整済み売上データベース18に格納される。
【0085】
調整済み売上データベース18は、図17(b)に示すように、商品コード181と、クラスタ番号182と、年月日183と、曜日184と、休日フラグ185と、店係数合計186と、調整済み売上数187とを、データ項目として有する。
【0086】
以上に説明したように、売上数調整部11は、売上データベース5に記憶されている実際の売上数(以下、調整前の売上数と呼ぶことがある)などのデータを用いて、様々な変動要因が売上数の変動に寄与する度合いをそれぞれの係数として求め、その係数を用いて各変動要因による売上数の変動を除去した調整済み売上数を求める。ここで求まった調整済み売上数および各係数は、以下のように利用される。
【0087】
図2を参照して、基準値予測部13について説明する。
【0088】
基準値予測部13は、調整済み売上データベース18に記憶されている商品別の調整済みの売上数を用いて、調整済み売上数に対応する将来の売上数(以下、基準値と呼ぶ)をすべての商品について予測する。
【0089】
基準値予測部13は、調整済み売上数は、変動要因の影響が十分に除去されているかどうかの検定を行って、離れ値を除去する検定処理(S6)と、検定処理後の調整済み売上数に対して指数平滑化法を用いて基準値を算出する指数平滑処理(S7)とを行う。
【0090】
まず、検定処理S6について説明する。
【0091】
基準値予測部13は、商品ごとに、過去の調整後の売上数についてヒストグラムをとり、このヒストグラムが正規分布に従うかどうを、式(8)に示す歪度を計算して判定する。
【0092】
【数4】
Figure 0004296027
nはサンプルとなった調整済み売上数の数(日数)、xiは調整済み売上数、xavはxiの平均値、Vはxiの分散である。
【0093】
完全に正規分布に従う場合は歪度が0となるので、歪度が0を含む所定の範囲内である商品に関しては、変動要因が十分に除去されているものとして扱う。これに対して、歪度が所定のしきい値の範囲外となる商品は、売上調整部11が行った調整では、変動要因が十分に除去されていないものと考えられる。従って、基準値予測部13は、歪度が所定のしきい値の範囲外となる商品を抽出する。
【0094】
ここで抽出された商品の調整済み売上数データを用いて、いわゆる箱ヒゲ図を作成する。箱ヒゲ図の作成方法の一例は、図18を用いて説明する。
【0095】
一日の調整済み売上数データを値の小さい順に並べ、中央値を求めた後、25%点および75%点を求める。そして、25%点から75%点までを箱で表す。そして、中央値から箱の下端までの距離の1/2の長さのヒゲを箱の下端に付け、中央値から箱の上端までの距離の1/2の長さのヒゲを箱の上端に付ける。そして、上下のヒゲのさらに外側にある調整済み売上数データを離れ値として除去する。あるいは、離れ値は、離れ値以外の調整済み売上数データを用いて計算した平均値と置換してもよい。
【0096】
次に、指数平滑処理S7について説明する。
【0097】
検定処理で離れ値が除去された調整済み売上数データに対して、商品別に指数平滑化法を適用して、各商品の基準値を算出する。指数平滑化法による予測値算出式を以下に示す。
t+1=α・xt+(1−α)ft …(9)
t+1は翌日の予測値、xtは対象商品の当日の調整済み売上数、ftは対象商品の当日の予測値を示す。αは0から1までの値をとる。
【0098】
まず、調整済み売上データベース18に記憶されている過去の調整済み売上数データを式(9)に適用して、最適なαを算出する。例えば、様々なα(例えば、0から1まで0.01刻み)に対して、調整済み売上数をxtに設定して翌日の予測値ft+1を算出する。このとき、予測値ftの初期値は0とする。そして、予測値ft+1と調整済み売上数xt+1との誤差の二乗を、過去120日分のデータに付いて合計し、その合計が最小となるようなαを最適なαとする。
【0099】
最適なαが定まると、このαを用いて翌日の基準値を算出する。すなわち、xtに本日の調整済み売上数、ftに最適なαのときの本日の予測値を代入して、翌日の基準値を求める。
【0100】
なお、この基準値は予測値算出部15が将来の売上数を予測するときに用いられるが、その際、翌日以降の将来の日の基準値は、翌日の基準値と同一であるとする。
【0101】
次に、係数補正部14について説明する。係数補正部14は、本システムの予測モデルの予測精度を商品別に検証するモデル適合度判定(S8)と、モデル適合度判定の結果に基づいて係数を補正する補正処理(S9)を行う。
【0102】
ここで、次に説明する予測値算出部15は、算出した売上数の予測値を事前予測値記憶部19に格納する。つまり、事前予測値記憶部19には、過去の商品別の売上数の予測値が蓄積されている。
【0103】
ステップS8のモデル適合度判定では、各商品について、この蓄積された事前予測値と、売上データベース5に記憶されている調整前の売上数の実績データとの誤差を求める。そして、この誤差を分析して、本システムの予測モデルの精度を判定し、予測精度が低く、本システムの予測モデルが実績データと適合していない商品を抽出する。例えば、係数補正部14は、各商品の過去の所定日数分の事前予測値と調整前の売上数との誤差の分布を求める。この誤差の分布は正規分布に従うと考えられるので、正規分布から大きくはずれる商品、あるいは正規分布に近い誤差分布を有するが、標準偏差が所定のしきい値よりも大きい商品などを抽出する。
【0104】
ステップS9の係数補正処理では、モデルへの適合度が低いとして抽出された商品に関するデータを用いて各係数を補正する。例えば、最適化アルゴリズムを用いて、抽出された商品の事前予測値と調整前の売上数との誤差が最小になるような係数を算出する。算出された係数を用いて係数テーブル12を更新し、係数を補正する。
【0105】
予測値算出部15は、係数テーブル12に蓄積された各係数と、基準値予測部13が予測した各商品の基準値と、売上データベース5に格納されている予定の売価などの販売条件とを用いて、将来の売上数の予測値を算出する。例えば、以下の式を用いて、各店舗の日別商品別の売上数の予測値を算出する。
売上数の予測値= 基準値×売価係数×販促係数×天気係数×店係数×休日係数×曜日係数 …(10)
【0106】
売価係数は、予測対象日に予定している売価に対応する売価係数である。販促係数は、予測対象日に販促が予定されていない場合は1とする。天気係数は、予測対象日の予想される天気(天気予報)と対応する天気係数である。店係数は、予測対象店舗の店係数である。曜日係数は、予測対象日の曜日と対応する曜日係数である。休日係数は、予測対象日が平日である場合は1である。
【0107】
ここまでに説明した需要予測システム1が算出した各商品の売上数の予測値、すなわち、商品別の需要予測値を用いて、発注提案システム2が各小売店に対して発注数量の提案を行う。
【0108】
発注提案システム2は、需要予測システム1が算出した需要予測値および各小売店の在庫状況に基づいて、各小売店に対して発注提案を行う。
【0109】
発注提案システム2の処理手順について、図19を用いて説明する。発注提案システム2は、需要予測システム1から商品別の売上数予測値を取得し、各小売店の在庫状況を記憶した在庫データベース6から、各小売店の商品別の在庫数および発注済みで今後納品が予定されている納品数を取得する。
【0110】
発注提案システム2は、小売店システム4から店舗別、商品別の基準在庫数を取得する。ここで、基準在庫数とは、各小売店がそれぞれ定める在庫数であり、例えば、店の陳列棚に商品を陳列したときに、ボリューム感があり顧客に対して訴求する効果があると思われる在庫数であってもよい。この場合、基準在庫数は、陳列スペースの混み具合、またはすき具合に基づいて定めることができる。陳列スペースの混み具合またはすき具合は、例えば、陳列スペースに陳列可能な商品数に対する、陳列されている商品数の割合を占有率として用いてもよい。この場合、基準在庫数は、商品毎に予め定められている占有率に基づいて定まる。
【0111】
また、各小売店システム4発注提案システム2に対して、それぞれの小売店における商品別の基準在庫数を報告する(S111)。
【0112】
そして、発注提案システム2は、店舗別商品別の発注提案数を算出する(S101)。このときの算出式の一例が式(11)である。
発注提案数=売上数予測値(3日分)−在庫数−納品数+基準在庫数 …(11)
【0113】
そして、発注提案システム2は、この発注提案数を各小売店システム4へ送信して、発注提案を行う(S102)。
【0114】
各小売店システム4は、この発注提案を受信し、店舗の担当者が発注提案数を確認して、発注依頼をする(S112)。このとき、発注数を変更することもできる。
【0115】
発注提案システム2は、小売店システム4からの発注依頼を受けて、発注システム3に対して正式な発注を行う(S103)。
【0116】
なお、基準在庫数は、品切れ防止のために必要な安全在庫数と置き換えられても良い。
【0117】
次に、需要予測システムの第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る需要予測システム100の構成図を図20に示す。この需要予測システム100では、年末年始の需要予測を行うための年末年始処理部110を備えている。年末年始には、商品によっては売れ行きが通常とは大きく異なるものがある。その代表的なものが掃除用品やお正月用品などであり、年末の一定の時期に売上数が著しく増加し、それを過ぎると売上数が一時的に著しく減少する。以下に説明する第2の実施形態に係る需要予測システム100では、このような商品であっても需要予測を行うことができるようになる。なお、第1の実施形態で説明した構成または機能と同一のものについては、同一の符号を付し、説明を省略することがある。
【0118】
需要予測システム100は、第1の実施形態と同様に、売上数調整部11と、係数テーブル120と、基準値予測部13と、係数補正部14と、予測値算出部150と、調整後の売上数等を記憶する調整済み売上データベース18と、事前予測値データベース19とを備え、さらに、年末年始処理部110を備える。
【0119】
係数テーブル120は、第1の実施形態の係数テーブル12と同様に、売価・販促係数テーブル121と、天気係数テーブル122と、店係数テーブル123と、休日係数テーブル124と、曜日係数テーブル125とを備え、さらに、トレンド係数テーブル126を備える。トレンド係数は、後述する年末年始処理部110のトレンド分析S220によって算出される。トレンド係数テーブル126には、日別のトレンド係数が、少なくとも需要予測の対象日について格納される。
【0120】
予測値算出部150は、基準値および各係数テーブル121〜126に格納されている各係数を用いて予測値を算出する。予測値算出部150の処理の詳細については後述する。
【0121】
年末年始処理部110は、年末年始の商品の売れ行きを分析し、年末年始の需要予測に必要な処理を行う。
例えば、年末年始処理部110は、全商品について売上数の変化にトレンドがあるかどうかを判定するトレンド検定S210と、トレンドがある商品についてそのトレンドを定量化するためのトレンド分析S220とを行う。以下、これらの詳細について説明する。
【0122】
ところで、本実施形態では年末年始処理の対象となる期間が定められていて、その期間内でもさらに、複数の期間に分割されている。本実施形態では、例えば、売上数が急激に増加すると予想されるハイシーズンと、増加した売上数が急激に減少し、平均の売上数よりも落ち込むと予想されるロウシーズンと、落ち込んだ売上数が通常の売上数へ徐々に回復していくミドルシーズンと、年末年始の影響を受けないと考えられるこれら以外の時期のノーマルシーズンとに分割して考える。ハイシーズン、ロウシーズンおよびノーマルシーズンの定め方は任意であるが、ここでは、ハイシーズンは12月20日から12月30日まで、ロウシーズンは12月31日から翌年の1月4日まで、ミドルシーズンは1月5日から1月9日までとし、これら以外の期間をノーマルシーズンとする。以下に説明する年末年始処理は、処理対象日(当日)がハイシーズン、ミドルシーズンおよびロウシーズンのいずれかの期間内であれば行われるものであり、ノーマルシーズンの期間には行われない。
【0123】
年末年始処理部110が行うトレンド検定S210について、図21を用いて説明する。なお、ロウシーズンの場合、トレンド検定S210を省略することができる。
【0124】
まず、調整済み売上データベース18に記憶されている商品別の調整済み売上数187を用いて、ノーマルシーズン内の所定期間における商品別の平均およびその分散を算出する(S211)。例えば、調整済み売上データベース18に記憶されている12月19日以前の調整済み売上数187を用いて、商品コード181ごとに平均μおよび分散SDを算出する。このとき、すでに説明したいわゆる箱ヒゲ図を用いて、調整済み売上数が大きくはずれている離れ値を除外してから算出してもよい。
【0125】
つぎに、ここで求めた平均μおよび分散SDを用いて、処理対象日の商品ごとのt値を算出する(S212)。つまり、ステップS212では、ノーマルシーズンとそれ以外のシーズンとの売上数を、t検定を用いて比較する。
【0126】
【数5】
Figure 0004296027
nは、平均μおよび分散SD算出に用いたノーマルシーズンの日数である。xiは、処理対象日の調整済み売上数である。
【0127】
トレンド検定S210で求めたt値を用いて、トレンド分析S220を行う。トレンド分析の処理は、ハイシーズンのときの処理手順を図22、ミドルシーズンのときの処理手順を図23にそれぞれ示す。
【0128】
ハイシーズンのときは、まず、t値を用いてトレンド判定を行う(S121)。例えば、ある商品のt値が所定のしきい値よりも大きいときは、その商品の売上数は増加していて、ノーマルシーズンとは異なる性質を示している。つまり、この場合、その商品はハイシーズンにおいて増加のトレンドを示しているものとして抽出する。そして、以下の処理はトレンドがある場合のみ行う。
【0129】
トレンドを示した商品について、直近の6日から10日程度の調整済み売上数187を用いて1次関数(直線)、n次関数(nは2以上の自然数)、および指数関数の3パターンについて回帰分析を行い、3つの回帰曲線(直線)を求める(S122)。各回帰曲線の例を図24に示す。(a)が1次関数、(b)がn次関数(ここではn=2)、(c)が指数関数である。この図は、処理対象日が12月26日で、直近の7日のデータを用いて回帰分析を行った結果である。なお、調整済み売上数187のばらつきを取り除くため、調整済み売上数187の日別2期移動平均を求めて、これ用いてもよい。
【0130】
そして、式(13)に示す決定係数を用いて、調整済み売上数187の増加傾向が3つの回帰曲線のいずれに最も近似しているかを判定する(S123)。なお、式(13)は、回帰分析の最小二乗法で用いられる一般的な式である。
【0131】
【数6】
Figure 0004296027
ここで、yiは回帰式によって計算された調整済み売上数、xiは調整済み売上数、xAVはxiの平均である。
【0132】
決定係数は0から1の値をとり、1に近いほど回帰曲線への当てはまりの良さを示す。ステップS123では、各回帰曲線について決定係数を算出し、商品ごとに最も1に近い回帰曲線を選択する。
【0133】
ここで選択された回帰曲線を用いて、トレンド係数を算出する(S124)。トレンド係数は、ハイシーズン、ロウシーズンおよびミドルシーズンの間の売上数の増減の程度を示す指標であり、商品別日別に求められる。トレンド係数の算出について、図24の例で具体的に説明する。ここでは、ステップS123で図24(b)の2次関数が選択されたものとする。このとき、処理対象日(12月26日)を基準として、これよりも将来の日では、どの程度の売上数の増加が予想されるかを求める。例えば、処理対象日の調整済み売上数を1としたときの将来の売上数を、回帰曲線から求める。図24の例では、12月27日のトレンド係数は1.2、12月28日のトレンド係数は1.4となる。トレンド係数は需要予測対象日について算出される。たとえば、5日先まで需要予測を行うのであれば、5日先までのトレンド係数が算出される。
【0134】
ここで算出されたトレンド係数は、トレンド係数テーブル126に格納される(S126)。
【0135】
ハイシーズンのときは、以上の処理のよりトレンド係数が算出され、後述するように予測値算出部150がハイシーズンの売上数を予測する。
【0136】
つぎに、ミドルシーズンのときは、図23の処理を行う。まず、t値を用いてトレンド判定を行う(S126)。ミドルシーズンのトレンド判定は、ハイシーズンのトレンド判定S121とは異なる。つまり、このトレンド判定により、ハイシーズンで売上が急激に伸び、ロウシーズンになると売上数が急激に落ち込み、ハイシーズン終盤の売上数からロウシーズンの売上数への減少幅が所定以上であるというトレンドを示す商品を抽出する。例えば、ハイシーズンの終盤の所定日数(例えば3日)のt値の平均と、処理対象日の直近の所定日数(例えば5日)のt値の平均とを比較して、それらの差分があるしきい値以上である商品を抽出する。そして、以下の処理はトレンドがある場合のみ行う。
【0137】
トレンドを示した商品については、需要予測対象日のトレンド係数を0に設定して、トレンド係数テーブルに格納する(S127)。
【0138】
ロウシーズンのときは、全商品の需要予測対象日のトレンド係数をすべて0に設定して、トレンド係数テーブルに格納する。
【0139】
予測値算出部150は、年末年始処理以外の通常の処理と同様に、係数テーブル120に蓄積された各係数と、基準値予測部13が予測した各商品の基準値と、売上データベース5に格納されている予定の売価などの販売条件とを用いて、将来の売上数の予測値を算出する。例えば、以下の式を用いて、ハイ、ロウ、ミドルの各シーズンの各店舗の日別商品別の売上数の予測値を算出する。
売上数の予測値= 基準値×売価係数×販促係数×天気係数×店係数×休日係数×曜日係数×トレンド係数 …(14)
トレンド係数は、予測対象日のトレンド係数である。
【0140】
なお、年末年始処理では、基準値予測部13の検定処理S6を省略してもよい。
【0141】
これにより、年末になると急激に売上数が増加し、年始になると急激に減少するような商品についても、売れ行きの動向に沿った需要予測を行うことができるようになる。
【0142】
なお、本実施形態では売上数が増加した後、急激に減少する場合について説明したが、これとは反対に、売上数が減少した後、急激に増加するような場合にも適用可能である。
【0143】
また、本実施形態では年末年始に特殊な売れ方をする商品の需要予測を行う場合について説明したが、これ以外にも暦または季節などによって急激に売上数が増加または減少する商品について、その時期の需要予測にも適用可能である。
【0144】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【0145】
例えば、上述した需要予測システム、発注提案システム及び発注システムは、それら3つを纏めて一つのコンピュータマシンで集中的に実現することもできるし、それぞれ一つのコンピュータマシンに分けて実現することもできるし、それぞれ複数のコンピュータマシンで分散的に実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態に係る在庫管理システムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る需要予測システムの構成を示す図である。
【図3】売上データベース5のデータ構造の一例を示す図である。
【図4】売価・販促調整の手順を示すフローチャートである。
【図5】(a)は売価集計データベース51、(b)は調整済み売上数Aデータベース52、および(c)売価・販促係数テーブル121の構成の一例を示す図である。
【図6】売上数と売価比率との関係を示す図である。
【図7】売上数と売価比率との関係を示す図である。
【図8】天気調整の手順を示すフローチャートである。
【図9】(a)は天気集計データベース53、(b)は調整済み売上数Bデータベース54、および(c)天気係数テーブル122の構成の一例を示す図である。
【図10】調整済み売上数Aと天気比率との関係を示す図である。
【図11】店調整の手順を示すフローチャートである。
【図12】(a)は店集計データベース55、(b)は調整済み売上数Cデータベース56、および(c)店係数テーブル123の構成の一例を示す図である。
【図13】休日調整の手順を示すフローチャートである。
【図14】(a)は休日係数テーブル124、および(b)は調整済み売上数Dデータベース57の構成の一例を示す図である。
【図15】曜日調整の手順を示すフローチャートである。
【図16】移動平均値の算出手順を説明するための図である。
【図17】(a)は曜日係数テーブル125、および(b)は調整済み売上数データベース18の構成の一例を示す図である。
【図18】検定処理手順を説明するための図である。
【図19】本実施形態に係る発注提案システムの構成を示す図である。
【図20】第2の実施形態に係る需要予測システムの構成を示す図である。
【図21】トレンド検定の手順を示すフローチャートである。
【図22】ハイシーズンのトレンド分析の手順を示すフローチャートである。
【図23】ミドルシーズンのトレンド分析の手順を示すフローチャートである。
【図24】トレンド係数を算出する手順を説明するための図である。
【符号の説明】
1、100…需要予測システム、2…発注提案システム、3…発注システム、4…小売店システム、5…売上データベース、6…在庫データベース、11…売上数調整部、12、120…係数テーブル、13…基準値予測部、14…係数補正部、15、150…予測値算出部、18…調整済み売上データベース、19…事前予測値データベース、110…年末年始処理部、S1…売価・販促調整処理、S2…天気調整処理、S3…店調整処理、S4…休日調整処理、S5…曜日調整処理、S6…検定処理、S7…指数平滑処理、S8…モデル適合度判定処理、S9…補正処理。

Claims (5)

  1. 所定の情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された所定の処理方法を用いて演算処理を実行する演算手段とを備えるコンピュータシステムで構成される、商品の需要予測システムであって、
    前記記憶手段は、
    商品の売れ行きが増加を示す売上数増加期間と、商品の売れ行きが減少を示す売上数減少期間と、売上数増加期間および売上数減少期間、および、売上数減少期間後に商品の売上数が徐々に回復する売上数回復期間以外の期間であって、商品の売上数が増加および減少を示さない売上数平準期間と、商品の売上数を変動させる度合いを数値化した変動係数と、商品の売上数を変動係数で除算した調整済み売上数と、売上数平準期間の売上数を基準に決定される所定のしきい値と、平均値算出処理方法と、分散値算出処理方法と、t値検定処理方法と、商品抽出処理方法と、回帰計算処理方法と、指数平滑化処理方法と、乗算処理方法とを記憶し、
    前記演算手段は、
    商品の需要を予測する特定の日が、前記売上数増加期間に該当する場合には、前記売上数平準期間、前記売上数平準期間における調整済み売上数、平均値算出処理方法、分散値算出処理方法を前記記憶手段から読み込み、前記商品の平均値および分散値を算出して前記記憶手段に記憶し、
    算出された前記商品の平均値および分散値、前記売上数増加期間における調整済み売上数、t値検定処理方法を前記記憶手段から読み込み、前記商品のt値を算出して前記記憶手段に記憶し、
    算出された前記商品のt値、前記しきい値、前記調整済み売上数、前記商品抽出処理方法、回帰計算処理方法を前記記憶手段から読み込み、前記しきい値よりも大きい前記t値が算出された前記商品を抽出し、回帰計算により、特定の日における前記抽出された商品の売上数増減傾向を示す傾向係数を算出して前記記憶手段に記憶し、
    前記調整済み売上数、前記指数平滑化処理方法を前記記憶手段から読み込み、指数平滑化法により、前記商品の基準値を算出して前記記憶手段に記憶し、
    算出された前記基準値、前記変動係数、前記乗算処理方法を前記記憶手段から読み込み、前記基準値、前記変動係数、前記傾向係数を掛け合わせて、前記抽出された商品の将来の売上数を算出する
    ことを特徴とする商品の需要予測システム。
  2. 前記演算手段は、複数種類の関数の中から、前記商品の前記調整済み売上数の増加または減少を最も近似的に示す一の関数を選択する請求項記載の商品の需要予測システム。
  3. 前記記憶手段に記憶されている前記商品の調整済み売上は、前記商品の売上数を、少なくとも売価に対応した変動係数で除算した前記商品の売上である請求項1記載の商品の需要予測システム。
  4. 所定の情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された所定の処理方法を用いて演算処理を実行する演算手段とを備えるコンピュータシステムで構成される、商品の需要予測システムであって、
    前記記憶手段は、
    商品の売れ行きが増加を示す売上数増加期間と、商品の売れ行きが減少を示す売上数減少期間と、売上数減少期間後に商品の売上数が徐々に回復する売上数回復期間と、商品の売上数を変動させる度合いを数値化した変動係数と、商品の売上数を変動係数で除算した調整済み売上数と、売上数増加期間におけるt値の平均値、および、売上数回復期間におけるt値の平均値との差分の大きさを規定する所定のしきい値と、平均値算出処理方法と、分散値算出処理方法と、t値検定処理方法と、商品抽出処理方法と、傾向係数設定処理方法、指数平滑化処理方法と、乗算処理方法を記憶し、
    前記演算手段は、
    商品の需要を予測する特定の日が、前記売上数回復期間に該当する場合には、前記売上数回復期間、前記売上数回復期間における前記調整済み売上数、前記売上数増加期間、前記売上数増加期間における前記調整済み売上数、平均値算出処理方法、分散値算出処理方法、t値検定処理方法を前記記憶手段から読み込み、前記商品の前記売上数増加期間におけるt値の平均値、および、前記売上数回復期間におけるt値の平均値を算出して前記記憶手段に記憶し、
    算出された前記商品の前記売上数増加期間におけるt値の平均値、および、前記売上数回復期間におけるt値の平均値、前記しきい値、前記商品抽出処理方法、傾向係数設定処理方法を前記記憶装置から読み込み、前記売上数増加期間におけるt値の平均値、および、前記売上数回復期間におけるt値の平均値の差分が前記しきい値よりも大きい商品を抽出し、抽出された商品の前記売上数減少期間、および、前記売上数回復期間における前記傾向係数を0に設定して前記記憶手段に記憶し、
    前記調整済み売上数、前記指数平滑化処理方法を前記記憶手段から読み込み、指数平滑化法により、前記商品の基準値を算出して前記記憶手段に記憶し、
    算出された前記基準値、前記変動係数、前記乗算処理方法を前記記憶手段から読み込み、前記基準値、前記変動係数、前記傾向係数を掛け合わせて、前記抽出された商品の将来の売上数を算出する
    ことを特徴とする商品の需要予測システム。
  5. 前記売上数増加期間には年末が含まれ、
    前記売上数減少期間には年始が含まれる請求項4記載の商品の需要予測システム。
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