JP4294172B2 - ロードロック装置およびウェハ搬送システム - Google Patents

ロードロック装置およびウェハ搬送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造設備において、真空領域と大気領域との間でウェハを搬送するために用いられるロードロック装置、およびこれを備えたウェハ搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ICやLSIなどを製造する半導体製造設備では、ウェハに多くの処理を施す必要がある。このため、各処理を行う処理装置にウェハを順次搬送して、ウェハに複数の処理を施すようになっている。ここで、図1はウェハ処理装置におけるウェハ搬送システムの概略構成を示す平面図である。同図に示すように、この搬送システムでは、複数配置されたウェハ処理装置1およびロードロック6に沿って軌道レール2が敷設されている。軌道レール2には、移載ロボット3が軌道レール2に沿って移動可能に設けられている。移載ロボット3は、左右前後上下方向に任意に移動可能なアームを有しており、このアームの先端部でウェハを保持することができるようになっている。このように移載ロボット3がアームにウェハを保持した状態で軌道レール2上を移動することにより、ウェハを搬送するようになっている。また、軌道レール2の図の下側には、複数のウェハが収容されるカセット5が配置されている。
【0003】
また、軌道レール2の図の左側には、ノッチアライナ4が配置されている。ノッチアライナ4は、ウェハの位置(向き等)を調整するためのものであり、光学式や機械式など各種のものが用いられる。半導体製造における各処理工程では、各処理装置にはウェハが正確な向きおよび位置で挿入されなければならない。仮に正確でない状態でウェハが挿入された場合には、ウェハ処理装置1がその状態を基準として各処理を施す位置を決定してしまい、ウェハ上の誤った位置に処理が施されてしまう。このため、図2に示すように、半導体設備で処理が施されるウェハWには、その外縁部に切り欠き部(以下、ノッチとする)20が形成されており、移載ロボット3は、ノッチ20の方向およびウェハの位置を合わせてから各ウェハ処理装置1に挿入している。ノッチアライナ4では、このようにウェハを各ウェハ処理装置1に正確に挿入するために、ノッチ20の方向およびウェハの位置を調整することによりウェハWの位置を調整している。
【0004】
この構成の下、移載ロボット3はカセット5からウェハを取り出した後、取り出したウェハをノッチアライナ4にセットする。ノッチアライナ4にセットされたウェハは、ノッチアライナ4によりその位置が調整される。ノッチアライナ4により位置が調整されたウェハは、移載ロボット3によって取り出され、ウェハ処理装置1に接続されたロードロック6に挿入される。このとき、移載ロボット3によってウェハが正確な位置でロードロック6に挿入されるように、ノッチアライナ4において調整されたウェハの位置をずらさないように移載ロボット3はハンドリングしなければならない。このためには、移載ロボット3には、高精度かつハンドリング中にウェハ位置ずれを生じない機構が求められ、高価かつハンドリング時間が長い(ハンドリング加速度が上げられないため)という課題がある。
【0005】
ロードロック6にウェハがセットされると、ロードロック6の移載ロボット3側の開口部が閉じられ、ロードロック6内が真空ポンプにより真空状態になされる。この後、ロードロック6のウェハ処理装置1側の開口部が開口され、ウェハ処理装置1内のロボットハンド等によりロードロック6からウェハが取り出され、ウェハ位置ずれが生じないようにハンドリングされ、ウェハ処理装置1内に正確に載置される。このようにロードロック6を介してウェハを搬送することにより、真空状態が維持されたウェハ処理装置1と外部(通常の大気)との間でウェハの授受を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような搬送システムでは、ノッチアライナ4により位置が調整されたウェハをロードロック6に挿入するまでの間に、移載ロボット3の移動位置制御に不具合が生じたり、移載ロボット3のハンド上でウェハが位置ずれを生じたりすると、ロードロック6に正確でない状態でウェハが挿入されてしまう。従って、ウェハを搬送する搬送手段として、極めて高精度の移動位置制御が必要であり、かつロボットハンド上でウェハが位置ずれを生じないようにロボットハンド上での振動を抑制したり、移動加速度の制約を設けた移載ロボット3が必要となり、高価な移載ロボットでしかも移載時間が長くなり、1台の移載ロボットで対応できるロードロックの数に限界がある。
【0007】
また、カセット5から取り出したウェハを一旦ノッチアライナ4まで搬送した後、ノッチアライナ4からウェハを取り出してウェハ処理装置1に搬送するため、搬送時間が長くなるとともに、ノッチアライナ4やノッチアライナ4にウェハを搬送するための搬送スペース等が必要となる。半導体製造設備では、ウェハの搬送領域は、クリーンルームになされているのが一般的であり、搬送スペースの増加はクリーンルーム領域の増加を招くことになり、製造設備のコストが増加してしまう。
【0008】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、半導体製造設備において、コストおよび設置スペースの増加を招くことなく、ウェハを正確な位置に合わせた状態でウェハ処理装置に供給することができるロードロック装置、およびこれを備えたウェハ搬送システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るロードロック装置は、位置決めのための切り欠き部を有するウェハの授受を真空領域と大気領域との間で行うために、当該ウェハが載置されるロードロック装置であって、開口部を有し、空間を形成するフレームと、前記フレームの前記開口部に開閉可能に設けられ、開放時には前記フレームにより形成される空間内と前記ウェハの授受を行うことが可能であり、閉止時には前記フレーム内を密閉するゲートバルブ部と、前記フレーム内に回転可能に設けられ、前記ウェハが載置されるウェハ載置手段と、前記フレーム内を吸引することにより、前記フレーム内を真空状態にする真空手段と、前記フレームに設けられた貫通孔に挿通させられる複数の軸であって、当該フレームの内部にある一端側に前記ウェハ載置手段に載置されたウェハの中心を所定の中心位置に案内する案内手段を有し、他端側に各々の軸を移動可能にする第一の駆動手段を有する複数の軸と、前記複数の貫通孔全部の各々の周囲に配置され、前記軸の各々の移動を許容するとともに、前記フレーム内の密閉性を維持する複数の密閉維持手段と、前記ウェハ載置手段を回転させる第二の駆動手段と、前記第一の駆動手段により中心が前記中心位置に移動させられ、前記第二の駆動手段により回転させられる前記ウェハに形成された切り欠き部が所定の検出位置に位置しているか否かを検出する検出手段とを具備し、前記ウェハ載置手段が、前記ウェハの載置される側の面から突出し、当該面の複数箇所において当該ウェハとリング状に接触するリング状接触手段を有し、前記第一および第二の駆動手段が、前記フレームの外に配置されていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載のロードロック装置は、請求項1に記載のロードロック装置において、前記軸は、各々が有する前記案内手段を、前記中心位置に前記ウェハの中心を移動させる案内方向と該案内方向の反対方向とに移動可能に設けられ、前記第一の駆動手段は、前記軸および前記案内手段を前記案内方向に移動させることにより、前記ウェハ載置手段に載置された前記ウェハの中心が前記中心位置に移動させられた後、前記複数の軸および案内手段を前記反対方向に移動させ、前記第二の駆動手段は、前記検出手段により前記切り欠き部が検出されるまで前記ウェハ載置手段を回転させて前記切り欠き部を前記検出位置に配置させることを特徴としている。
【0012】
また、本発明に係るウェハ搬送システムは、位置決めのための切り欠き部を有するウェハの授受をウェハ処理装置と行う搬送システムであって、所定の経路に沿って移動可能に設けられ、ウェハを保持して移動することにより、ウェハを搬送する搬送手段と、前記所定の経路と前記ウェハ処理装置との間に配置される請求項1または2に記載のロードロック装置とを具備しており、前記搬送手段と前記ウェハ処理装置との間で前記ロードロック装置を介してウェハの授受を行うことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.ウェハ搬送システム
まず、図3は、本発明の一実施形態に係るウェハ搬送システムを備えた半導体製造設備を示す概略平面図である。同図に示すように、この半導体製造設備では、ウェハに各種処理を行うウェハ処理装置A、ウェハ処理装置B、ウェハ処理装置C、……が図の左右方向に直線状に並んで配置されている。各ウェハ処理装置のウェハ挿入側(図の下側)には、各々ロードロック30が接続されている。なお、ロードロック30の詳細については後述する。
【0014】
各ウェハ処理装置およびロードロック30の前方(図の下側)には、並んで配置されたウェハ処理装置とほぼ平行に略直方体状のチャンバ31が形成されている。チャンバ31内には、図示せぬFFU(ファンフィルタユニット)等により清浄度の高い空気が大量に送り込まれており、これによりチャンバ31内は局所クリーンルームとなっている。
【0015】
チャンバ31内には、チャンバ31の長手方向に沿って案内レール32が敷設されており、この案内レール32に沿って移動体33が移動可能に配置されている。ここで、移動体33は、リニアモータやボールネジを用いる公知の種々の駆動方式で駆動すればよいが、移動体33の移動距離が大きい場合などには、リニアモータを用いて駆動することが好ましい。
【0016】
移動体(搬送手段)33には、ウェハ移載ロボット(搬送手段)34が取り付けられており、ウェハ移載ロボット34は移動体33の移動に伴って案内レール32に沿って移動するようになっている。ウェハ移載ロボット34は、上下前後左右方向に任意に移動することが可能なアーム35を有しており、このアーム35の先端部のハンドでウェハを保持することができるようになっている。
【0017】
チャンバ31の長手方向の端部には、複数枚のウェハを積層収容することが可能なカセット36が配置されており、移動体33がカセット36近傍に移動することにより、ウェハ移載ロボット34はカセット36との間でウェハの授受を行うことができるようになっている。
【0018】
この構成の下、カセット36からウェハ移載ロボット34によってウェハが取り出された後、移動体33がロードロック30(ウェハ処理装置Aに接続されている)の前に移動する。そして、ウェハ移載ロボット34によりウェハがロードロック30にセットされる。ロードロック30では、ウェハがセットされると、その内部が真空状態になされる。この後、ロードロック30内において、セットされたウェハの位置が調整された後、ウェハ処理装置Aの図示せぬロボットハンド等によりウェハ処理装置A内にセットされる。なお、ロードロック30内においてセットされたウェハの位置が調整された後、ロードロック30の内部が真空状態になってもよい。ここで、ウェハ移載ロボット34のハンドリング位置制御精度が従来のものと比べて粗い場合、またはウェハ移載ロボット34のハンド上で移載中にウェハが位置ずれを生じた場合にも、ロードロック30内に内蔵されたノッチアライナの許容位置ずれ範囲内であれば、ロードロック30内においてウェハの位置が調整されるため、ウェハ処理装置Aにウェハが正確な位置でセットされるようになっている。以下、このように真空状態のウェハ処理装置Aと大気状態(通常はクリーン度を維持するために若干の正圧)のチャンバ31との間でウェハの授受を行うためのノッチアライナ内蔵ロードロック30の詳細について説明する。
【0019】
B.ロードロックの構成
図4はロードロック30を示す平面図であり、図5はその側面図である。図4および図5に示すように、ロードロック30は、対向する2面に開口部を有する略直方体状のフレーム部41と、フレーム部41の図の左右側の開口部にそれぞれ取り付けられたゲートバルブ40とを有している。ゲートバルブ40は開閉自在になされており、ゲートバルブ40が閉じられた状態では、フレーム部41内部に略直方体状の密閉空間Sが形成されるようになっている。一方、ゲートバルブ40が開放している時には、この開口部を介してフレーム部41内の空間と外部との間でウェハの授受を行うことができるようになっている。従って、左右両側のゲートバルブ40には、それぞれウェハ処理装置およびチャンバ31が接続されるようになっている。
【0020】
フレーム部41には、真空ポンプ(真空手段)44が接続された排気口43が取り付けられている。ゲートバルブ40が閉じられた状態、つまりフレーム部41内部が密閉された状態で真空ポンプ44がフレーム部41内の大気を吸引して排気口43から排気することにより、フレーム部41内の空間が真空状態となるようになっている。
【0021】
ここで、図6はロードロック30を示す平断面図であり、図7はその側断面図である。図6に示すように、ロードロック30の中央部には、ロードロック30に挿入されたウェハが載置されるウェハ載置台(ウェハ載置手段)60が配置されている。図7に示すように、ウェハ載置台60は、回転軸61の上端に取り付けられている。回転軸61は、フレーム部41に形成された貫通孔75を挿通させられ、その下端がフレーム部41の外部に突出するようになされている。この回転軸61の下端には、モータ(第二の駆動手段)62が取り付けられており、モータ62によって回転軸61が回転させられることにより、ウェハ載置台60が回転させられるようになっている。また、モータ62および回転軸61は、図示せぬ駆動機構により図7の上下方向(図6の紙面垂直方向)に移動可能になされており、ウェハ載置台60もこの移動に伴って上下方向に移動するようになっている。
【0022】
図6および図7に示すように、ウェハ載置台60の周囲には、4つの案内手段63が配置されている。案内手段63はそれぞれ軸64の一端に固定されている。図6に示すように、軸64は、フレーム部41に形成された貫通孔65を挿通させられ、その他端がフレーム部41の外部に突出させられている。この突出させられた軸64の他端にラック66が取り付けられている。ラック66には、歯車67が噛合されており、歯車67の回転に伴って図6中矢印で示す方向に移動可能になされている。このようなラック66の移動に伴って軸64および案内手段63も移動するようになっている。なお、本実施形態では歯車67は、各々の歯車67に対応して設けられたモータ(第一の駆動手段)55により回転させられるようになっているが、4つの歯車67を同一のモータで駆動するようにしてもよい。また、案内手段63および軸64の駆動方法は、本実施形態のようにラック66を用いた駆動構成に限定されるわけではなく、例えば、エアシリンダを利用したリンク機構のようにフレーム部41の外部に突出した軸64を図示の方向に、フレーム部41の外部で駆動できるものであればよい。
【0023】
図7に示すように、フレーム部41内部には、フレーム部41の上下にそれぞれ配置される一対の受光素子と発光素子とから構成される光センサ(検出手段)69が設けられている。光センサ69は、ウェハがウェハ載置台60にセットされた後の後述するウェハ位置調整時において、光センサ69の読み取り位置(発光素子と受光素子の間)にウェハに形成された切り欠き部があるか否かを検出するものである。
【0024】
ところで、ロードロック30は、真空ポンプ44によりフレーム部41内部が真空状態になされるため、フレーム部41内に形成される空間に高い密閉性が要求される。そこで、本実施形態では、上述した軸64や回転軸61などをフレーム部41に挿通させる部分を、以下に説明するような構造としフレーム部41内の空間の高い密閉性を維持するようにしている。
【0025】
図8に示すように、回転軸61は、フレーム部41から突出した外部側で軸受82によって支持されている。軸受82の下方には駆動部材81が軸受82とモータ62と一体となって配置されており、この駆動部材81が図示せぬ駆動機構により上下動させられることにより、回転軸61の上端に取り付けられたウェハ載置台60(図7等参照)が上下動するようになっている。また、フレーム部41と駆動部材81との間は、例えばベローズ83によって接続されており、これにより回転軸61等の上下動を許容するとともに、フレーム部41内部の空間の密閉性を維持することができるようになっている。
【0026】
また、図9に示すように、フレーム部41に形成された貫通孔65の周囲にも、図示のようにベローズ83が配置されており、これにより軸64の移動を許容するとともに、フレーム部41内部の空間の密閉性を維持することができる。
【0027】
C.ロードロックの動作
次に、上記構成のロードロック30の動作について説明する。まず、図10に示すように、ロードロック30のチャンバ31側(図の左側)のゲートバルブ40が開放され、この開口部からウェハWを保持したウェハ移載ロボット34のアーム35がウェハ載置台60の上方に侵入する。この後、ウェハ載置台60が上方に移動することにより、アーム35の先端のハンドによって保持されているウェハWがウェハ載置台60上に載置される。ウェハ載置台60上にウェハWが載置されると、アーム35はロードロック30外部に待避する。
【0028】
この後、図11に示すように、開放されていたゲートバルブ40が閉じられ、真空ポンプ44がフレーム部41内の吸引を開始する。これにより、フレーム部41内の空間が真空状態になされる。そして、フレーム部41内の空間が真空状態になされると、真空ポンプ44が停止する。
【0029】
真空ポンプ44が停止すると、図12に示すように、まず、上述したモータ55、歯車67、ラック66および軸64(図6参照)によって4つの案内手段63が同じ速度でロードロック30の中心側(図中矢印で示す方向)に規定位置まで移動させられ、その後初期位置に戻る。ここで、各案内手段63の初期位置と、ウェハ載置台60の回転中心Oとの距離は等しくなされており、これにより各案内手段63と回転中心Oとの距離は常に同じになるようになっている。このように案内手段63を移動させると、ウェハWの中心がウェハ載置台60の回転中心Oとずれている場合には、いずれかの案内手段63がウェハWの外縁部に接触し、ウェハWを回転中心O側に移動させる。このようなウェハWの位置調整を4つの案内手段63で行うことにより、最終的にはウェハ載置台60の回転中心OとウェハWの中心とが一致するようにウェハWの位置調整がなされる。上述のウェハWの位置調整中にウェハWがウェハ載置台60上で移動させられるので、両者の間にずれが生じることになるが、ウェハWの裏面中心付近でずれが生じることがウェハWにとって好ましくない場合には、別途、ウェハ載置台60に、図13に示すように、ウェハ載置後、ウェハの裏面周辺部の3〜4カ所のみと接触する接触手段130を設け、当該ウェハ載置台60にウェハWが載置された後、案内手段63を移動し、ウェハとのずれをウェハ裏面の周辺部で生じるようにし、ウェハ載置台60上でのウェハWのずれに伴うダメージを避ける方法を採用するようにしてもよい。この場合、接触手段130としては、例えば、図14に示すようにリング131を配置したものを用いることができる。
【0030】
このようにウェハWの中心とウェハ載置台60の回転中心Oが一致するようにウェハWの位置が調整されると、ウェハ載置台60が回転を開始し、これに伴ってウェハ載置台60上に載置されたウェハWが回転させられ、図15に示すように、ウェハWの外縁部に形成されたノッチ20が光センサ69(図7参照)の読み取り位置に位置する、つまりノッチ20が光センサ69により検出されるまでウェハ載置台60が回転する。そして、光センサ69によってノッチ20が検出されると、ウェハ載置台60の回転が停止し、ウェハWの位置調整が終了する。ここで、ウェハWの中心が回転中心Oと一致している時には、光センサ69の発光素子の発光する光は、ウェハWの外縁部によって遮られるようになっており、ノッチ20が光センサ69読み取り位置にある場合にのみ発光素子の発光する光が受光素子に読み取られるようになっている。これにより、光センサ69は、ノッチ20が読み取り位置にあることを検出することができるようになっている。
【0031】
このようにウェハWの位置調節が終了すると、図16に示すように、真空側であるウェハ処理装置側のゲートバルブ40が開放される。そして、ウェハ処理装置からロボットハンド120がウェハ載置台60の下方に侵入する。この後、ウェハ載置台60が下降することにより、位置調整済みのウェハWがロボットハンド120に保持され、ウェハ処理装置内に取り込まれる。
【0032】
このようにウェハの位置調整が可能な(つまりノッチアライナを内蔵した)ロードロック30を用いれば、移動体33、のウェハ移載ロボット34の移動位置制御の精度が従来のものと比べて低い、またはウェハ移載ロボット34のハンド上でウェハ保持中に位置ずれが生じた場合にも、ロードロック30内のウェハ載置台60にウェハを許容位置ずれ範囲内に載置することができれば、各ウェハ処理装置には正確な位置でウェハが取り込まれることになる。言い換えれば、移動体33の移動位置制御を極めて高精度に行う制御装置や、ウェハ保持精度が極めて高く、ハンドリング中の加速度制限を設けた高価なロボットなどを用いることなく、ウェハ処理装置に従来に比べて迅速かつ正確にウェハを供給することができる。
【0033】
特に、本実施形態のように各ウェハ処理装置間を1台のウェハ移載ロボット34がウェハ1枚ずつ搬送するシステムでは、処理工程数が多いときには移動体33の移動距離が大きくなる場合がある。このように移動体33の移動距離が大きい場合、従来のシステム(図1参照)では、別に設置されたノッチアライナで位置調整されたウェハをウェハ移載ロボットが受け取ってからロードロックに載置するまで移動距離が大きくなり、位置制御やウェハ保持などにより精度の高いものが要求されると同時にウェハ搬送毎にノッチアライナへの移動が必要となり、ウェハ搬送に要する時間が長くなる。従って、1台のウェハ移載ロボット34で担当できるウェハ処理装置を増やすことができない。また、本実施形態では、上述したようにロードロック30のウェハ載置台60にウェハをセットすることができればよいので、ウェハ移載ロボット34でハンドリング中の加速度を従来よりも大きくとることができ、ハンドリング時間を短縮することが可能となる。
【0034】
また、上述したようにロードロック30は、真空状態と大気空状態と間でウェハの授受を行うための機能を有するとともに、ウェハの位置調整機能を有しているが、ウェハの位置調整のための大型部品(モータ等)は、フレーム部41の外部に配置されているため、フレーム部41およびゲートバルブ40により形成される空間を大型化する必要がない。
【0035】
また、ロードロック30において、ウェハの位置調整を行うことができるので、移動体33が移動可能な案内レール32付近にウェハの位置調整のためのノッチアライナを設置する必要がなく、製造設備のスペースを小さくすることができる。また、ノッチアライナとウェハ移載ロボット34との間でウェハの授受を行う必要もないため、移動体33の移動範囲を小さくすることができる。半導体製造設備において、移動体33の移動範囲は清浄度の高いクリーンルームになされており、この移動範囲が減少することはクリーンルームの範囲を減少することが可能となり、半導体製造設備全体の製造コストを低減することができる。
【0036】
D.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形も可能である。
【0037】
(1)上述した実施形態においては、各ウェハ処理装置に対応してロードロック30が設けられるようになっていたが、これに限定されるわけではなく、図17に示すように、複数のウェハ処理装置に対して1つのロードロック30を設けるようにしてもよい。同図に示す半導体製造設備では、4つのウェハ処理装置A,B,C,Dに対して1つのロードロック30が設置されている。この場合、ウェハ移載ロボット34からロードロック30にセットされたウェハは、ウェハ移載ロボット150によって取り出され、いずれかのウェハ処理装置に挿入される。このとき、ロードロック30によってウェハの位置調整がなされているため、ウェハ移載ロボット150は、各ウェハ処理装置に正確にウェハがセットされることになる。
【0038】
(2)また、上述した実施形態においては、案内手段63等を駆動してウェハの位置を調整するようにしていたが、フレーム部41内にCCDカメラ等を配置し、ウェハ載置台60に載置されたウェハの位置を検出するようにしてもよい。そして、検出されたウェハの位置情報に基づいて、ウェハ処理装置側のロボットハンド120等を制御して、ウェハ処理装置にウェハが正確にセットされるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、半導体製造設備において、コストおよび設置スペースの増加を招くことなく、ウェハを迅速かつ正確な位置に合わせた状態でウェハ処理装置に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の半導体製造設備の一例を示す概略平面図である。
【図2】 半導体製造設備において、ウェハの位置合わせを行うために、ウェハに形成されるノッチを説明するための図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係るウェハ搬送システムを備えた半導体製造設備を示す概略平面図である。
【図4】 前記ウェハ搬送システムの構成要素であり、本発明に係るロードロックを示す平面図である。
【図5】 前記ロードロックを示す側面図である。
【図6】 前記ロードロックを示す平断面図である。
【図7】 前記ロードロックを示す側断面図である。
【図8】 前記ロードロックのフレーム部に形成された貫通孔付近を示す側断面図である。
【図9】 前記ロードロックのフレーム部に形成された貫通孔付近を示す側断面図である。
【図10】 前記ロードロックにウェハが挿入された状態を示す図である。
【図11】 前記ロードロックの内部を真空状態にする様子を示す図である。
【図12】 前記ロードロックにセットされたウェハの位置調整を行っている様子を示す図である。
【図13】 前記ロードロック装置の構成要素であるウェハ載置台を示す斜視図である。
【図14】 前記ウェハ載置台上に設けられる接触手段付近を示す側断面図である。
【図15】 ウェハの位置調整が終了した前記ロードロック内部を示す図である。
【図16】 前記ロードロックから位置調整済みのウェハを取り出す様子を示す図である。
【図17】 前記ウェハ搬送システムの変形例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
20……ノッチ(切り欠き部)、30……ロードロック(ロードロック装置)、31……チャンバ、32……案内レール、33……移動体(搬送手段)、34……ウェハ移載ロボット(搬送手段)、35……アーム、36……カセット、40……ゲートバルブ、41……フレーム部、43……排気口、44……真空ポンプ(真空手段)、55……モータ(案内手段駆動手段)、60……ウェハ載置台(ウェハ載置手段)、62……モータ(回転駆動手段)、63……案内手段、66……ラック、67……歯車、69……光センサ(検出手段)、W……ウェハ

Claims (3)

  1. 位置決めのための切り欠き部を有するウェハの授受を真空領域と大気領域との間で行うために、当該ウェハが載置されるロードロック装置であって、
    開口部を有し、空間を形成するフレームと、
    前記フレームの前記開口部に開閉可能に設けられ、開放時には前記フレームにより形成される空間内と前記ウェハの授受を行うことが可能であり、閉止時には前記フレーム内を密閉するゲートバルブ部と、
    前記フレーム内に回転可能に設けられ、前記ウェハが載置されるウェハ載置手段と、
    前記フレーム内を吸引することにより、前記フレーム内を真空状態にする真空手段と、
    前記フレームに設けられた貫通孔に挿通させられる複数の軸であって、当該フレームの内部にある一端側に前記ウェハ載置手段に載置されたウェハの中心を所定の中心位置に案内する案内手段を有し、他端側に各々の軸を移動可能にする第一の駆動手段を有する複数の軸と、
    前記複数の貫通孔全部の各々の周囲に配置され、前記軸の各々の移動を許容するとともに、前記フレーム内の密閉性を維持する複数の密閉維持手段と、
    前記ウェハ載置手段を回転させる第二の駆動手段と、
    前記第一の駆動手段により中心が前記中心位置に移動させられ、前記第二の駆動手段により回転させられる前記ウェハに形成された切り欠き部が所定の検出位置に位置しているか否かを検出する検出手段とを具備し、
    前記ウェハ載置手段が、前記ウェハの載置される側の面から突出し、当該面の複数箇所において当該ウェハとリング状に接触するリング状接触手段を有し、
    前記第一および第二の駆動手段が、前記フレームの外に配置されている
    ことを特徴とするロードロック装置。
  2. 前記軸は、各々が有する前記案内手段を、前記中心位置に前記ウェハの中心を移動させる案内方向と該案内方向の反対方向とに移動可能に設けられ、
    前記第一の駆動手段は、前記軸および前記案内手段を前記案内方向に移動させることにより、前記ウェハ載置手段に載置された前記ウェハの中心が前記中心位置に移動させられた後、前記複数の軸および案内手段を前記反対方向に移動させ、
    前記第二の駆動手段は、前記検出手段により前記切り欠き部が検出されるまで前記ウェハ載置手段を回転させて前記切り欠き部を前記検出位置に配置させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のロードロック装置。
  3. 位置決めのための切り欠き部を有するウェハの授受をウェハ処理装置と行う搬送システムであって、
    所定の経路に沿って移動可能に設けられ、ウェハを保持して移動することにより、ウェハを搬送する搬送手段と、
    前記所定の経路と前記ウェハ処理装置との間に配置される請求項1または2に記載のロードロック装置とを具備しており、
    前記搬送手段と前記ウェハ処理装置との間で前記ロードロック装置を介してウェハの授受を行う
    ことを特徴とするウェハ搬送システム。
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