JP4293147B2 - インジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法 - Google Patents

インジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4293147B2
JP4293147B2 JP2005068353A JP2005068353A JP4293147B2 JP 4293147 B2 JP4293147 B2 JP 4293147B2 JP 2005068353 A JP2005068353 A JP 2005068353A JP 2005068353 A JP2005068353 A JP 2005068353A JP 4293147 B2 JP4293147 B2 JP 4293147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
injector
injection
pressure
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005068353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006250049A (ja
Inventor
満 銀屋
圭貴 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2005068353A priority Critical patent/JP4293147B2/ja
Publication of JP2006250049A publication Critical patent/JP2006250049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4293147B2 publication Critical patent/JP4293147B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Description

この発明は、CNG等を燃料とするガスエンジンの筒内噴射(直噴:DI)などに用いられるガス噴射用インジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法に関するものである。
エンジンの筒内噴射(直噴:DI)などに用いられるインジェクタは、製造時のバラツキが避けられず個体差が生じてしまう。多気筒エンジンでは、このインジェクタのバラツキによって各気筒間の動作がばらついて、出力低下や排気ガスの悪化を招くという問題がある。特に最近の環境対策として排気ガスの規制は益々激しくなっており、各気筒間のバラツキをなくすため、個々の噴射インジェクタの特性(噴射率、噴射量など)を把握し、噴射時に補正をすることが行われている。
なお、上記インジェクタには、液体燃料の噴射の他に、CNG等の圧縮気体を筒内噴射するものもあり、上記と同様の課題を有している。
従来、噴射用インジェクタの特性を評価するものとして特許文献1などに示す測定装置が提案されている。該測定装置は、液体が充填された圧力容器内に噴射ノズルから液体を噴射し、噴射量に比例して増加する圧力容器内の圧力を圧力センサで検出し、その検出出力によって噴射率を測定するものである。既存技術は、液体(非圧縮性流体)燃料噴射インジェクタ用の評価設備であり、噴射率、噴射量を個別に測定している。
特開平5−296126号公報
しかし、上記した測定装置は、液体の噴射を想定したものであり、圧縮気体を噴射するインジェクタを対象とするものではなく、ガス(圧縮性流体)噴射インジェクタ用への転用が困難であるとされている。仮に、この測定装置を気体を噴射するインジェクタの特性測定に使用したとしても、気体の噴射時に、噴射による圧力波が圧力容器内で衝突し、それによって起こる反射波が脈動(気柱振動)となって検出されてしまう。このため、圧力容器内の圧力変化を測定しても正確にインジェクタの特性を評価、測定することができない。特に圧縮性流体では脈動の影響が大きく、減衰しにくい。さらに、連続噴射時には、脈動が顕著になり正確な測定が一層困難になる。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、気体を噴射するインジェクタの特性を正確に測定することを可能にするインジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法を提供することを目的とする。さらに、本発明の他の目的は、連続噴射に際しても特性を正確に測定・試験することを可能にする特性測定試験装置および特性測定試験方法を提供するものである。
すなわち、本発明のうち、請求項1記載のインジェクタの特性測定試験装置は、ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験装置において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバが設けられ、前記インジェクタの下流側に噴射溜まりとなる第2チャンバが設けられており、前記第1チャンバは、上流側に第1開閉弁が設けられているとともに、該第1開閉弁の閉時に前記ガスの噴射による前記第1チャンバ内の圧力変化を検出する動圧用第1圧力センサを備えることを特徴とする。
請求項2記載のインジェクタの特性測定試験装置の発明は、請求項1記載の発明において、前記第2チャンバの出口側に第2開閉弁が設けられ、該第2開閉弁の下流側の流路にリリーフ弁が設けられていることを特徴とする。
請求項3記載のインジェクタの特性測定試験装置の発明は、請求項2記載の発明において、前記リリーフ弁は、設定圧を変更可能であることを特徴とする。
請求項4記載のインジェクタの特性測定試験装置の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第2チャンバの出口側排気流路に第2開閉弁が設けられているとともに、前記第2開閉弁の閉時に前記ガスの噴射による前記第2チャンバ内の圧力変化を検出する動圧用第2圧力センサを備えることを特徴とする。
請求項5記載のインジェクタの特性測定試験装置の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記第2開閉弁の下流側の排気流路に質量流量計が設けられていることを特徴とする。
請求項6記載のインジェクタの特性測定試験装置の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記第1チャンバと第2チャンバの一方または両方について、各チャンバ内の圧力を検出する静圧用圧力センサを備えることを特徴とする。
請求項7記載のインジェクタの特性測定試験方法の発明は、ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験方法において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバーを設けるとともに、該第1チャンバの上流側のガス供給流路を開閉自在にしておき、前記インジェクタの下流側に設けた噴射溜まりとなる第2チャンバに前記インジェクタからガスを噴射する際に、前記ガス供給流路を閉じた後、前記ガスの噴射を行い、該噴射による第1チャンバの圧力変化を検出し、該検出出力値に基づいてガスの噴射率を求めることを特徴とする。
請求項8記載のインジェクタの特性測定試験方法の発明は、ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験方法において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバを設け、前記インジェクタの下流側に噴射溜まりとなる第2チャンバーを設けるとともに、前記第1チャンバの上流側のガス供給流路と前記第2インジェクタの出口側排気流路とをそれぞれ開閉自在にしておき、前記ガス供給流路と出口側排気流路とを閉じた後、前記インジェクタからガスの噴射を行い、該噴射による第1チャンバの圧力変化と第2チャンバの圧力変化とをそれぞれ検出し、前記インジェクタの噴射初期においては、前記第2チャンバの検出出力力値を用い、前記インジェクタの噴射初期以降について前記第1チャンバの検出出力値から時間差分を補正した出力値を用い、両者の出力値を合わせて、合成出力値を求め、該合成出力値に基づいてガスの噴射率を求めることを特徴とする。
請求項9記載のインジェクタの特性測定試験方法の発明は、請求項7または8記載の発明において、前記第2チャンバを設定圧に調整した後、第1チャンバのガス供給流路を開き、第2チャンバの出口側排気流路を閉じて前記第1チャンバまたは第2チャンバの圧力を検出して、該出力値に基づいて静リーク量を求めることを特徴とする。
請求項10記載のインジェクタの特性測定試験方法の発明は、請求項7〜9のいずれかに記載の発明において、前記第2チャンバの出口側排気流路に前記チャンバ内を所定圧に設定するリリーフ弁と質量流量計とを設けておき、前記インジェクタからガスの噴射を複数回行う際に、前記排気流路を閉じておき、前記ガスの噴射後に、排気流路を開き、さらに噴射の1サイクルが終了する前に再度排気流路を閉じて前記ガスの噴射を行う動作を繰り返し、該噴射による噴射流量を前記質量流量計にて連続的に測定し、該噴射流量を噴射回数で除して、噴射1回当たりの平均噴射量を算出することを特徴とする。
すなわち、本発明のインジェクタの特性測定試験装置によれば、第1チャンバを含むガス供給流路内に高圧のガスを供給しておき(第1開閉弁開)、測定時に第1開閉弁を閉じてインジェクタを動作させると、第1開閉弁の下流側のガス供給流路にある高圧ガスの一部が第2チャンバ内に噴射される。この噴射によって第1チャンバ内の圧力は降圧し、その圧力変化が動圧用第1圧力センサによって検出される。上記圧力変化は、時間当たりの圧力変化(Δp/Δt)として検出可能であり、これにより時間当たりの噴射量、すなわち噴射率(ΔV/Δt)を求めることができる。上記においては、インジェクタの上流側の第1チャンバによって圧力変化を測定するため、インジェクタの噴射側のチャンバにおける気柱振動の影響がなく、正確に上記噴射率の測定、すなわちインジェクタの特性測定を正確に行うことができる。
上記圧力センサは、インジェクタの動作に伴う第1チャンバ内圧力の動的変化を検出できるものであればよく、特定のものに限定されないが、例えば応答性に優れた圧電型圧力センサを用いることができる。
また、前記第2チャンバの出口側の排気流路に第2開閉弁を設けて開閉動作をすることにより第2チャンバでの圧力変化(昇圧)を検出してその出力値を利用したインジェクタの特性測定が可能になる。すなわち、測定時には第2開閉弁を閉じ、測定後には開いて第2チャンバの排気を行う。また、第2開閉弁の下流側にリリーフ弁を設けることにより、第2チャンバを設定した圧力に調整することができ、インジェクタの特性測定をより正確に行うことができる。さらに、上記第2開閉弁とリリーフ弁とを備えることにより、インジェクタを複数回続けて噴射する際に、脈動の影響を軽減してインジェクタの特性を評価することができる。なお、リリーフ弁は、設定圧力を変更可能であるものが望ましい。これにより、インジェクタの多様な特性評価が可能になる。
なお、第2チャンバの圧力変化の測定出力値は、第1チャンバの圧力変化の測定出力値と合わせて用いることによりインジェクタの特性測定の精度をさらに上げることができる。第2チャンバの圧力変化は気柱振動の影響を受けるため、第1チャンバの圧力変化に対し、測定精度に劣っている。一方、第1チャンバは、インジェクタの噴射部分から距離を隔てているため、タイムラグがある。これらの性質を利用して噴射初期(立ち上がり時期)には、第2チャンバにおける圧力変化を採用し、その後は、上記タイムラグ分を補正した第1チャンバの圧力変化を採用することで測定精度を上げることができる。
さらに、前記排気流路に質量流量計を設けることにより、インジェクタによるガス噴射量を測定することができる。該噴射量の測定に際しては、複数回の噴射による噴射量から1ショット当たりの平均噴射量を算出することができる。本発明としては、質量流量計の種別は特定のものに限定されるものではないが、例えば測定精度に優れる熱式質量流量計を用いることができる。なお、前記熱量質量計の上流側であって前記リリーフ弁の下流側の排気流路に、ニードル弁を設けることによって排気が定量化され、連続噴射時の脈動を回避することができる。
また、インジェクタの弁開閉を行うニードルの移動量を検知することにより、該移動量変化と噴射によるチャンバでの圧力変化を比較してインジェクタの特性評価を行うことが可能になる。例えばニードルの移動量と噴射率との相関を求めることができる。上記移動量の検知は、変位センサなどのニードル移動量検知手段によって行うことができる。また、インジェクタの動作電流とチャンバでの圧力変化を比較してインジェクタの特性評価を行うことも可能になる。
また、第1チャンバや第2チャンバの静圧を静圧用圧力センサで検出可能とすれば、一次側または二次側の設定圧力を確認し、さらに圧力管理をすることができ、さらには、これらの静圧用圧力センサを用いることによりインジェクタの静リークの有無やリーク量を測定してリーク性の評価をすることが可能になる。なお、本発明としては上記静圧を測定するための静圧圧力センサが特定のものに限定されるものではないが、例えば、耐ドリフト性に優れた歪型圧力センサを用いることができる。なお、本発明としては、動圧用のセンサと静圧用のセンサとを同一のセンサで兼用することも可能である。
以上説明したように、本発明のインジェクタの特性測定試験装置によれば、ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験装置において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバが設けられ、前記インジェクタの下流側に噴射溜まりとなる第2チャンバが設けられており、前記第1チャンバは、上流側に第1開閉弁が設けられているとともに、該第1開閉弁の閉時に前記ガスの噴射による前記第1チャンバ内の圧力変化を検出する動圧用第1圧力センサを備えるので、インジェクタ噴射時の第2チャンバでの気柱振動の影響がない状態でインジェクタ噴射による圧力変化を検出することができ、該圧力変化を利用して正確にインジェクタの特性を評価することが可能になる。
また、前記第2チャンバの出口側に第2開閉弁を設け、該第2開閉弁の下流側の流路にリリーフ弁を設けるものとすれば、1ショットの噴射だけでなく、連続噴射においても特性の測定・試験が可能になる。
また、前記第2チャンバの出口側排気流路に第2開閉弁が設けるとともに、前記第2開閉弁の閉時に前記ガスの噴射による前記第2チャンバ内の圧力変化を検出する動圧用第2圧力センサを備えるものとすれば、前記第1チャンバに加えて第2チャンバにおいてもインジェクタ噴射による圧力変化を検出することができ、測定精度の精度の向上や多様な評価が可能になるという効果がある。
さらに、前記第2開閉弁の下流側の排気流路に質量流量計を設ければ、成分が一定しないガスにおいてもインジェクタ噴射による噴射量を正確に検出することが可能になる。
さらに、前記第1チャンバと第2チャンバの一方または両方について、各チャンバ内の圧力を検出する静圧用圧力センサを備えるものとすれば、インジェクタにおける静リーク量を検出することが可能になる。
また、本発明のインジェクタの特性測定試験方法によれば、ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験方法において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバーを設けるとともに、該第1チャンバの上流側のガス供給流路を開閉自在にしておき、前記インジェクタの下流側に設けた噴射溜まりとなる第2チャンバに前記インジェクタからガスを噴射する際に、前記ガス供給流路を閉じた後、前記ガスの噴射を行い、該噴射による第1チャンバの圧力変化を検出し、該検出出力値に基づいてガスの噴射率を求めるので、第2チャンバ側への気柱振動の影響を受けることなく噴射率を正確に求めることができる。
さらに、ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験方法において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバを設け、前記インジェクタの下流側に噴射溜まりとなる第2チャンバーを設けるとともに、前記第1チャンバの上流側のガス供給流路と前記第2インジェクタの出口側排気流路とをそれぞれ開閉自在にしておき、前記ガス供給流路と出口側排気流路とを閉じた後、前記インジェクタからガスの噴射を行い、該噴射による第1チャンバの圧力変化と第2チャンバの圧力変化とをそれぞれ検出し、前記インジェクタの噴射初期においては、前記第2チャンバの検出出力力値を用い、前記インジェクタの噴射初期以降について前記第1チャンバの検出出力値から時間差分を補正した出力値を用い、両者の出力値を合わせて、合成出力値を求め、該合成出力値に基づいてガスの噴射率を求めるものとすれば、より精度の高い噴射率を求めることができる。
さらに、前記第2チャンバを設定圧に調整した後、第1チャンバのガス供給流路を開き、第2チャンバの出口側排気流路を閉じて前記第1チャンバまたは第2チャンバの圧力を検出して、該出力値に基づいて静リークの有無やリーク量を求めるものとすれば、静リーク性を正確に求めることができる。
さらに、前記第2チャンバの出口側排気流路に前記チャンバ内を所定圧に設定するリリーフ弁と質量流量計とを設けておき、前記インジェクタからガスの噴射を複数回行う際に、前記排気流路を閉じておき、前記ガスの噴射後に、排気流路を開き、さらに噴射の1サイクルが終了する前に再度排気流路を閉じて前記ガスの噴射を行う動作を繰り返し、該噴射による噴射流量を前記質量流量計にて連続的に測定し、該噴射流量を噴射回数で除して、噴射1回当たりの平均噴射量を算出するものとすれば、連続噴射に際し、1ショット毎の平均噴射量を正確に求めることができる。
以下に、本発明の一実施形態の測定装置を図1に基づいて説明する。
測定対象であるガス噴射用のインジェクタ100は、第2チャンバ21を備える噴射室20に取り付けられる。その際には、インジェクタ100の噴射部が前記第2チャンバ21に露出するように気密に取り付けられている。該取り付け部分の周囲には、インジェクタ100を適温にするためのヒータ22が配置されている。該インジェクタ100のガス導入部には、ガス供給流路1が接続されている。該ガス供給流路1は、ガスタンク(図示しない)などの供給源に接続されて高圧ガスの供給が可能になっている。該ガス供給流路1には、供給源側において、減圧弁2を介してアキュムレータ3が介設され、さらに下流側に向けて手動開閉弁4、逆流防止弁5を介して第1開閉弁である電磁開閉弁6に接続されている。電磁開閉弁6の下流側では、第1チャンバ11を備える測圧室10が接続されており、さらにその下流側で、前記インジェクタ100のガス導入部に接続されている。
なお、ガス供給流路1の適所には、必要に応じて系内の残圧を開放するための手動開閉弁8と異常圧を開放するための安全弁9とが設けられている。
前記測圧室10には、第1チャンバ11内の動圧を測定するための動圧用第1圧力センサ15と、第1チャンバ11内の静圧を測定するための静圧用第1圧力センサ16と、第1チャンバ内のガスの温度を測定する温度センサ17とが設けられている。なお、動圧用第1圧力センサ15は、圧電型圧力センサで構成され、静圧用第1圧力センサ16は、歪型圧力センサによって構成されている。
上記各センサ15、16、17は、それぞれピエゾセンサアンプ40、歪みセンサアンプ41、温度指示計42を介してデジタルオシロスコープ51に接続されており、該デジタルオシロスコープ51は、コンピュータ50に接続されている。上記により、上記各センサ15〜17の検出結果がデジタルオシロスコープ51で表示可能になり、さらにコンピュータ50に検出データが送出される。上記動圧用第1圧力センサ15によって、インジェクタ噴射時の第1チャンバ11内の圧力変化を測定することができる。また静圧動圧用第1圧力センサ16によって、第1チャンバ11内の静圧圧力を測定することができる。また、温度センサ17によって第1チャンバ11内にあるガスの温度を検出することができる。
一方、インジェクタ100には、インジェクタ100内で弁開閉を行うニードル(図示しない)のリフト移動量(弁開閉動作に伴う)を検出する渦電流センサ110がニードル移動量検出手段として設けられており、さらにインジェクタの表面温度を検出する温度センサ111が設けられている。なお、インジェクタ100には既知のものを用いることができ、上記ニードルによる弁開閉構造も既知のものである。また、上記渦電流センサ110は、ニードルのリフト量(変位)に伴って渦電流が変化するものであり、既知のものを用いることができる。渦電流センサ110は、渦電流センサアンプ44に接続され、温度センサ111は、ヒータ用温調コントローラ53に接続されている。上記渦電流センサアンプ44は、前記デジタルオシロスコープ51に接続されており、その検出結果がデジタルオシロスコープ51で表示可能であり、さらにコンピュータ50に検出データの出力が可能になっている。ニードルの移動量の検出結果は、噴射特性の測定結果と相関関係を比較することができる。また、ヒータ用温調コントローラ52には前記ヒータ22が接続されて、前記ヒータ22の温度調整が可能になっており、前記温度センサ111の出力を受けてインジェクタ100が所定の温度になるようにヒータ22を制御する。なお、ヒータ用温調コントローラ52は前記コンピュータ50に接続されており、該コンピュータ50によって制御温度が指示されている。
また、コンピュータ50には、インジェクタコントローラ55が接続されており、該インジェクタコントローラ55にインジェクタドライバ56が接続され、該インジェクタドライバ56によってインジェクタ100が制御されるように構成されている。コンピュータ50からは、インジェクタ100に対する所定の動作指令がインジェクタコントローラ55に出力され、該インジェクタコントローラ55は、動作指令に従って制御指令をインジェクタドライバ56に出力する。インジェクタドライバ56は、該制御指令に従ってインジェクタ100に対する動作の制御を行う。なお、インジェクタ100の動作電流は、電流計45で測定され、デジタルオシロスコープ51に出力されて、測定結果の表示が可能になっており、さらに測定データがコンピュータ50に送出される。インジェクタ100の動作電流の測定結果は、噴射特性の測定結果と相関関係を比較することができる。
さらに前記噴射室20には、第2チャンバ21内の動圧を測定するための動圧用第2圧力センサ25と、第2チャンバ21内の静圧を測定するための静圧用第2圧力センサ26と、噴射後のガスの温度を測定する温度センサ27とが設けられている。なお、動圧用第2圧力センサ25は、圧電型圧力センサで構成され、静圧用第2圧力センサ26は、歪型圧力センサによって構成されている。
上記各センサ25、26、27は、それぞれ前記したピエゾセンサアンプ40、歪みセンサアンプ41、温度指示計42を介してデジタルオシロスコープ51に接続されており、デジタルオシロスコープ51は、コンピュータ50に接続されている。上記により、上記各センサ25〜27の検出結果がデジタルオシロスコープ51で表示可能であり、コンピュータ50に検出データが送出される。上記動圧用第2圧力センサ25によって、インジェクタ噴射時の第2チャンバ21内の圧力変化を測定することができる。また静圧動圧用第2圧力センサ26によって、第2チャンバ21内の圧力を測定することができる。また、温度センサ27によって第2チャンバ内に噴射されたガスの温度を検出することができる。これにより温度センサ17によって検出されたガスの温度との温度差を知ることができ、噴射率を算出する際に温度補正用のデータとして用いることができる。
また、噴射室20の出口側には、排気流路30が接続されている。該排気流路30には、上流側において第2開閉弁である電磁開閉弁31が接続されており、下流側でリリーフ弁32、ニードル弁33、熱式質量流量計34が順次接続されている。なお、熱式質量流量計34には、質量流量計リードアウトユニット43が接続されており、該質量流量計リードアウトユニット43は、デジタルオシロスコープ51に接続されている。これにより質量流量計34の検出結果は、デジタルオシロスコープ51で表示可能であり、検出データはコンピュータ50に出力可能となっている。なお、排気流路30にも、必要に応じて系内の残圧を開放するための手動開閉弁8と異常圧を開放するための安全弁9とが設けられている。
上記した電磁開閉弁31は電磁開閉弁6とともに系内を閉回路にするものであり、インジェクタ噴射後系内(各チャンバー内)を測定条件に戻す役割を果たす。すなわち電磁開閉弁6の開によって第1チャンバ内へのガス供給がなされ、電磁開閉弁31の開によって第2チャンバ内のガス排気がなされる。
次に、上記測定装置の動作および測定方法について図2〜図6を参照しつつ説明する。
先ず、対象となるインジェクタ100を噴射室20にセットし、一次側の圧力設定を減圧弁2にて設定し、アキュムレータ3内に蓄圧する。二次側の第2チャンバ21内の背圧はリリーフ弁32により設定する。逆流防止弁5上流の手動開閉弁4を除き、全手動開閉弁8を閉じ、ヒータ22で所定の温度までインジェクタ100を昇温する。温度の設定はコンピュータ50でなされ、温度管理は、温度センサ111の測定結果を用いてヒータ用温調コントローラ52によって行う。インジェクタ100の表面温度が所定の温度に達することで測定準備が完了する。この際にはインジェクタの噴射回数を設定しておく。(ステップa1)。
上記準備の完了後、電磁開閉弁6、31を開放する(ステップa2)。この際に、第1チャンバ11内の圧力を静圧用第1圧力センサ16により測定し、圧力の管理を行う。さらに、二次側の圧力がリリーフ弁32の動作圧になるまでインジェクタ100を連続運転させる(ステップa3)。
インジェクタ100の動作は、コンピュータ50によってインジェクタコントローラ55、インジェクタドライバ56を介して行われている。サイクル時間、電磁開閉弁開(励磁)時間・タイミング、インジェクタ動作(通電)時間は、設定内容による。また、二次側圧力は、静圧用第2圧力センサ26によって検出され、検出データは、歪みセンサアンプ41で増幅された後、デジタルオシロスコープ51で所望により表示し、さらにコンピュータ50に送出される。コンピュータ50では、検出圧力データと予め設定した設定圧力データとを比較して設定圧に達した否かの判定を行うとともにインジェクタ100の動作制御を行う。
二次側の圧力がリリーフ弁32の動作圧になったものと判定されると、コンピュータ50の動作指令に従ってインジェクタ100の動作を停止し、その後電磁開閉弁6、31を閉じる(ステップa4)。なお、電磁開閉弁6、31の開閉動作も上記したように、コンピュータ50によって制御されている。
上記手順の後、噴射率を測定する場合について説明する。この場合、1Shot・連続噴射に共通した手順となる。すなわち、1Shot噴射時及び連続噴射時双方の噴射率のが測定が可能である。
コンピュータ50の運転指令により、電磁開閉弁6、31閉のまま、インジェクタ100の動作1msec前より各センサ(温度センサ17、27、圧力センサ15、25、渦電流センサ110)のサンプリングを開始し、インジェクタ100の動作(開弁、噴射)を行う(ステップa5)。インジェクタ作動終了(開弁→閉弁、ステップa6)直後、電磁開閉弁6を開き(ステップa7)、各センサのサンプリング時間終了(ステップa8)後、電磁開閉弁31を開く(ステップa9)。ここで、所定の噴射回数を終了している場合には噴射行程を終了し、所定回数未達の場合には次ステップa4に移行する(ステップa10)。再度電磁開閉弁6、31を閉じる。(以降所定の噴射回数まで上記行程を繰り返す)。
上記ステップa10で所定の噴射回数に達した際には、上記で検出したデータに基づいてインジェクタの噴射率の演算(ステップa11)を行う。
先ず、動圧第1圧力センサ15より得られた圧力値ΔPより噴射率ΔV/dtを算出する。なお、ΔPは圧力変化、ΔVは噴射量変化、dtは時間変化を示す。噴射率の算出方法は、既知の方法を用いればよい。その後、測定を終了する。
なお、上記測定方法では、第1チャンバ11で得られた圧力変化のみを用いて噴射率を演算する場合について説明したが、第1チャンバ11に加えて第2チャンバ21で動圧第2圧力センサ25より得られた圧力値ΔP2より噴射率ΔV2/dtを算出することもできる。なお、ΔP2は第2チャンバ21での圧力変化、ΔV2は噴射量変化、dtは時間変化を示す。
さらに、第1チャンバ11で得られた噴射率ΔV/dtと第2チャンバ21で得られた噴射率ΔV2/dtとを合わせてさらに正確な噴射率を求めることも可能である。
図3は、一次側すなわち第1チャンバ11で得られた噴射率と、二次側すなわち第2チャンバ21で得られた噴射率と、理論値の波形を示すグラフである。グラフから明らかなように、一次側の噴射率は、第1チャンバ11がインジェクタ100の噴射部から離れていることから応答に遅れが生じているが、その後は、誤差が少なく理論値に近い波形を示している。一方、二次側の噴射率は、応答性が良く、立ち上がりも理論値とほぼ一致している。しかし、その後は、第2チャンバ21内で気柱振動が発生することから誤差が大きくなっている。また、立ち下がりも反射波の影響で遅れが生じており、さらに噴射終了後にも気柱振動の影響が現れている。これらの点から、立ち上がりの部分に二次側の噴射率の波形を用い、その後は、一次側の噴射率について応答遅れ分の時間差を補正した波形にして両者の波形を合波することで、図4に示すように理論値に近い合成値の波形が得られる。これにより、インジェクタの特性をより正確に測定することができる。
以上のように、インジェクタの噴射毎のタイミングに合わせ各々の電磁開閉弁6、31にて閉回路にし、各チャンバに設置した動圧圧力センサにて噴射前後の圧力変化(一次側:降圧、二次側:昇圧)ΔP、ΔP2、ΔP/dt、ΔP2/dtを測定、噴射率ΔV/dt、ΔV2/dtを算出することができる。得られた噴射率は、ニードルのリフト波形及び、インジェクタへの駆動電流波形と比較・検討することが可能である。また、上記のように電磁開閉弁6、31の切替えにより1Shot噴射時及び連続噴射時双方の噴射率ΔV、ΔV2が測定可能となっている。
次に、連続噴射によって噴射量の測定を行う手順について説明する。
上記と同様にして測定の開始準備を行い(ステップa1〜ステップa3)、運転指令により、電磁開閉弁6、31開のまま、指定回数のインジェクタ100の連続噴射(回数はコンピュータを動作させるソフトウェアにより指示)を開始する(ステップb1)。指定回数噴射後、質量流量計34でサンプリングを開始する(ステップb2)。この際にインジェクタ100の噴射はさらに所定回数継続するものとし、前記したステップa4〜a11と同様にして各行程を繰り返す。
すなわち、電磁開閉弁31を閉じ(電磁開閉弁6は開いたままとする)(ステップb3)、インジェクタ100を動作させる(ステップb4)。その後、所定の噴射回数を終了している場合には測定を終了し、所定回数未達の場合には次ステップb3に移行する(ステップb6)。再度電磁開閉弁31を閉じる。(以降所定の噴射回数まで上記行程を繰り返す)。
上記ステップb6で所定の噴射回数に達した際には、質量流量計34のサンプリングを終了し(ステップb7)、上記で検出したデータに基づいて平均噴射量の演算(ステップb8)を行う。すなわち、質量流量計34より得られた積算流量Qと噴射回数Nより平均噴射量q/shotを算出する。その後、測定を終了する。なお、上記行程において、噴射量の測定と並行して第2チャンバでの圧力変化を測定して噴射率を求めることもできる。
さらに第1開閉弁の開閉動作を前記した噴射率の測定行程と同様に行うことで、噴射量の測定と並行して第2チャンバでの圧力変化を測定して噴射率を求めることも可能である。
以上のように、本発明によれば、インジェクタより連続噴射された高圧ガスの一定時間における積算流量を質量流量計にて測定し、その測定値(積算流量)を噴射回数で割り噴射量Vを算出することができる。また同時に各チャンバに設置した動圧圧力センサにより、各噴射時における噴射率を測定し、噴射毎の噴射量のばらつきを監視することができる。また、質量流量計の一次側の設置したニードル弁でガスの流れを連続流にし、噴射形態による流れの脈動影響を低減することができる。
さらに、静リークの測定を行う手順について説明する。
上記と同様にして測定の開始準備を行い(ステップa1〜a3)、運転指令により、電磁開閉弁6、31開のまま、指定回数のインジェクタ100の空打ち(回数はソフトウェアにより指示)を開始する(ステップc1)。終了後、電磁開閉弁31を閉じる(ステップc2)。電磁開閉弁31を閉じた後、静圧第1圧力センサ16、静圧第2圧力センサ26のサンプリングを開始する(ステップc3)。指定時間(ソフトウェアで変更可能)経過後(ステップc4)、再度、静圧第1圧力センサ16、静圧第2圧力センサ26のサンプリングを開始する(ステップc5)。指定時間前後の第2チャンバ21内の圧力変化ΔPと計測時間より単位時間当たりのリーク量ΔV/tを算出する(ステップc6)。上記行程により、インジェクタ非駆動時、時間当たりの二次側チャンバー内圧力変化ΔPを検出するすることで、インジェクタの静リークの有無及び、リーク量を測定することができる。
以上、説明したように、上記実施形態では、ガス燃料噴射インジェクタの評価(噴射率・噴射量・静リーク測定)を1Shot噴射時と連続噴射時の双方可能とし、連続噴射時に噴射率・噴射量の同時計測を可能としている。また、噴射率の計測において、インジェクタの一次側及び二次側にチャンバを設置し、インジェクタ噴射による各チャンバ内の圧力変化を計測する事でより正確な噴射率の計測を可能としている。
以上、上記実施形態に沿って本発明の説明を行ったが、本発明は上記説明の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲内において当然に変更可能なものである。また本発明の実施例では、成分の一定していないCNG(圧縮天然ガス)で測定したため、流量計を必要としたが、成分が一定で体積弾性率が正確に判明している気体では、流量計を使わずに圧力差により流量を演算することができる。
本発明の一実施形態におけるインジェクタの特性測定試験装置の概略を示す図である。 同じく、噴射率の測定行程を示すフロー図である。 同じく、算出された噴射率と理論値の波形を示す図である。 同じく、合成値の波形を示す図である。 同じく、噴射量の測定行程を示すフロー図である。 同じく、静リークの測定行程を示すフロー図である。
符号の説明
1 ガス供給流路
2 減圧弁
3 アキュムレータ
6 電磁開閉弁
10 測圧室
11 第1チャンバ
15 動圧用第1圧力センサ
16 静圧用第1圧力センサ
20 噴射室
21 第2チャンバ
25 動圧用第2圧力センサ
26 静圧用第2圧力センサ
30 排気流路
31 電磁開閉弁
32 リリーフ弁
33 ニードル弁
34 質量流量計
100 インジェクタ
110 渦電流センサ

Claims (10)

  1. ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験装置において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバが設けられ、前記インジェクタの下流側に噴射溜まりとなる第2チャンバが設けられており、前記第1チャンバは、上流側に第1開閉弁が設けられているとともに、該第1開閉弁の閉時に前記ガスの噴射による前記第1チャンバ内の圧力変化を検出する動圧用第1圧力センサを備えることを特徴とするインジェクタの特性測定試験装置。
  2. 前記第2チャンバの出口側に第2開閉弁が設けられ、該第2開閉弁の下流側の流路にリリーフ弁が設けられていることを特徴とする請求項1記載のインジェクタの特性測定試験装置。
  3. 前記リリーフ弁は、設定圧を変更可能であることを特徴とする請求項2記載のインジェクタの特性測定試験装置。
  4. 前記第2チャンバの出口側排気流路に第2開閉弁が設けられているとともに、前記第2開閉弁の閉時に前記ガスの噴射による前記第2チャンバ内の圧力変化を検出する動圧用第2圧力センサを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のインジェクタの特性測定試験装置。
  5. 前記第2開閉弁の下流側の排気流路に質量流量計が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のインジェクタの特性測定試験装置。
  6. 前記第1チャンバと第2チャンバの一方または両方について、各チャンバ内の圧力を検出する静圧用圧力センサを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインジェクタの特性測定試験装置。
  7. ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験方法において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバを設けるとともに、該第1チャンバの上流側のガス供給流路を開閉自在にしておき、前記インジェクタの下流側に設けた噴射溜まりとなる第2チャンバに前記インジェクタからガスを噴射する際に、前記ガス供給流路を閉じた後、前記ガスの噴射を行い、該噴射による第1チャンバの圧力変化を検出し、該検出出力値に基づいてガスの噴射率を求めることを特徴とするインジェクタの特性測定試験方法。
  8. ガスを噴射するインジェクタの特性を測定・試験する測定試験方法において、前記インジェクタの上流側のガス供給流路に第1チャンバを設け、前記インジェクタの下流側に噴射溜まりとなる第2チャンバを設けるとともに、前記第1チャンバの上流側のガス供給流路と前記第2インジェクタの出口側排気流路とをそれぞれ開閉自在にしておき、前記ガス供給流路と出口側排気流路とを閉じた後、前記インジェクタからガスの噴射を行い、該噴射による第1チャンバの圧力変化と第2チャンバの圧力変化とをそれぞれ検出し、前記インジェクタの噴射初期においては、前記第2チャンバの検出出力力値を用い、前記インジェクタの噴射初期以降について前記第1チャンバの検出出力値から時間差分を補正した出力値を用い、両者の出力値を合わせて、合成出力値を求め、該合成出力値に基づいてガスの噴射率を求めることを特徴とするインジェクタの特性測定試験方法。
  9. 前記第2チャンバを設定圧に調整した後、第1チャンバのガス供給流路を開き、第2チャンバの出口側排気流路を閉じて前記第1チャンバまたは第2チャンバの圧力を検出して、該出力値に基づいて静リーク量を求めることを特徴とする請求項7または8に記載のインジェクタの特性測定試験方法。
  10. 前記第2チャンバの出口側排気流路に前記チャンバ内を所定圧に設定するリリーフ弁と質量流量計とを設けておき、前記インジェクタからガスの噴射を複数回行う際に、前記排気流路を閉じておき、前記ガスの噴射後に、排気流路を開き、さらに噴射の1サイクルが終了する前に再度排気流路を閉じて前記ガスの噴射を行う動作を繰り返し、該噴射による噴射流量を前記質量流量計にて連続的に測定し、該噴射流量を噴射回数で除して、噴射1回当りの平均噴射量を算出することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のインジェクタの特性測定試験方法。
JP2005068353A 2005-03-11 2005-03-11 インジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法 Expired - Fee Related JP4293147B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005068353A JP4293147B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 インジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005068353A JP4293147B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 インジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006250049A JP2006250049A (ja) 2006-09-21
JP4293147B2 true JP4293147B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=37090803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005068353A Expired - Fee Related JP4293147B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 インジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4293147B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101189561B1 (ko) * 2011-01-27 2012-10-11 주식회사 다임코 가스 인젝터 성능 테스트 장치

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101705884B (zh) * 2009-11-06 2012-07-04 北京理工大学 一种用于标定燃气喷嘴流量特性的设备
RU2449164C2 (ru) * 2010-05-19 2012-04-27 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования Московский автомобильно-дорожный государственный технический университет (МАДИ) Устройство для регистрации характеристики впрыскивания топлива форсункой дизеля
JP5327197B2 (ja) * 2010-11-02 2013-10-30 株式会社デンソー 燃料噴射装置の噴射特性取得装置
CN102400827B (zh) * 2011-11-23 2013-12-25 湛江德利化油器有限公司 一种摩托车喷油器流量特性试验台
FR2995640B1 (fr) * 2012-09-19 2015-03-20 Efs Sa Dispositif de mesure d’une quantite de fluide injectee par un injecteur
JP6003697B2 (ja) * 2013-02-06 2016-10-05 株式会社デンソー 噴射特性取得装置、及び噴射特性取得方法
CN104981854A (zh) 2013-02-11 2015-10-14 格瑞克明尼苏达有限公司 针对流体涂覆机系统的远程监控
US10969805B2 (en) 2013-02-11 2021-04-06 Graco Minnesota Inc. Paint sprayer distributed control and output volume monitoring architectures
US11184689B2 (en) 2013-02-11 2021-11-23 Graco Minnesota Inc. Remote monitoring for fluid applicator system
US11750954B2 (en) 2013-02-11 2023-09-05 Graco Minnesota Inc. Remote monitoring for fluid applicator system
US11815919B2 (en) 2013-02-11 2023-11-14 Graco Minnesota Inc. Operator interface device and distributed control for fluid dispensing systems
CN104632490A (zh) * 2015-01-20 2015-05-20 瑞安市质量技术监督检测院 汽油机低压电磁阀式喷油器性能检测系统
JP6497283B2 (ja) * 2015-09-11 2019-04-10 株式会社デンソー データ解析装置
CN111434916A (zh) * 2019-01-14 2020-07-21 中国船舶重工集团公司第七一一研究所 适用于机械式喷油器容弹喷雾测试的简化测试装置
CN110630590A (zh) * 2019-10-18 2019-12-31 云南同巨实业有限公司 一种便携的压力释放阀检测台
CN112881024B (zh) * 2021-01-15 2023-03-31 中汽研汽车检验中心(天津)有限公司 一种氢燃料电池发动机用氢气喷射器测试装置及测试方法
CN116335818A (zh) * 2023-01-02 2023-06-27 重庆长安汽车股份有限公司 一种氢气发动机喷嘴流量测量装置及测量方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101189561B1 (ko) * 2011-01-27 2012-10-11 주식회사 다임코 가스 인젝터 성능 테스트 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006250049A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4293147B2 (ja) インジェクタの特性測定試験装置および特性測定試験方法
US7255087B2 (en) Method for controlling an injection system of an internal combustion engine
CA2538984C (en) Method of accurately metering a gaseous fuel that is injected directly into a combustion chamber of an internal combustion engine
US7000600B1 (en) Fuel injection control apparatus for internal combustion engine
JP5278398B2 (ja) 燃料噴射状態検出装置
CN108361139B (zh) 燃料喷射器小油量控制方法
US8631785B2 (en) Method for detecting deviations of injection quantities and for correcting the injection quantity, and injection system
US7905136B2 (en) Method of operating a fuel injector
US9850872B2 (en) System and method for adjusting on-time calibration of a fuel injector in internal combustion engine
KR102257648B1 (ko) 연료 분사기의 연료 계량을 위한 보정값을 결정하기 위한 방법
CN101929394A (zh) 燃料状态感测装置
US20150346180A1 (en) Fuel property judgment device and method of judging fuel property
KR101842314B1 (ko) 인젝터의 제어량을 결정하기 위한 방법
US6705290B2 (en) Fuel injection control system and method
CN108368815B (zh) 用于确定喷射阀的喷射速率的方法和设备
JP3939523B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
US20120303246A1 (en) Method for operating an internal combustion engine
JP2014118952A (ja) 燃料噴射装置
US9027395B2 (en) Measuring apparatus and method and apparatus for determining a leakage of an injection valve
CN113785118A (zh) 机动车辆热力发动机的压电喷射器的燃料静态流量漂移的确定
JP2001073857A (ja) コモンレール式燃料噴射装置
JP2019183664A (ja) 燃料通過特性取得装置
CN113302391B (zh) 用于确定喷射到内燃发动机中的燃料量的方法
JP5158572B2 (ja) エンジンの燃料供給装置検査方法
Ferrari et al. Further assessment of the injected mass closed-loop control strategy in the design of innovative fuel injection systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090330

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees