JP4291468B2 - 高分子量化した水性造膜性無機化合物成形前駆体物とその成型法 - Google Patents

高分子量化した水性造膜性無機化合物成形前駆体物とその成型法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
石油化学とその高分子化学は,国民生活に多大の利便をもたらしたが,また同時に環境ホルモンやダイオキシン,重金属などの公害物質を発生させ,今日まで多大の堆積を生じている。また,その廃棄焼却処理の際に発生する黒煙や悪臭や排ガスは,居住環境に悪影を響を与えており,一方リサイクル使用を進めているが,基本的な解決には至らず,無公害品を求めていても実現していない。無機物で作られた,塗布材や成型材,膜材,板材または断熱・包装材があれば,居住環境に揮発性物や環境ホルモンを発生することなく,防災上からもまた居住環境上の健康製品になる。また無機製品であれば,投棄しても土に還元して安全製品となり,合成樹脂に代替して膨大な利用分野がある。合成樹脂は,熱可塑性であったから生産性は高かった。従来不可能視されていた,無機化合物が,熱可塑性になれば,合成樹脂と同様の成形量産化を実現するこが可能となるが,未だ実現していない。
【0002】
【従来の技術】
無機物の熱可塑性材は,ガラスであるが,可塑化温度は高温であり,また合成樹脂のような成形量産性を生じない。珪酸ソーダがあるが,強アルカリ性で,分子量が小さく,コロイドであるから,乾燥しても微細観察すると,空隙があり,吸湿しやすく日常使用品にはならない。更に燐酸系やアルコキシド系があるが,熱可塑性にはならず造膜硬化性能は十分ではない。
【0003】
水性で造膜性を有する物質としては,合成樹脂のポリビニルアルコール(PVA)があるがこれは耐水性なく,また合成樹脂を懸濁して塗剤とし,水を蒸発して皮膜を形成するエマルジョンがあり,ラテックス水性塗料は,固形分を懸濁して50%以上にしているが,廃棄燃焼に問題あり,無公害の無機化合物の水性塗料はない。シリコン樹脂であっても組成有機物は,燃焼して黒煙を生じ悪臭を生じ,その廃棄処理に困っている。
【0004】
常温における発泡体としては,A液とB液を混合して反応発泡するウレタン樹脂が重用されているが,火災や現場溶接作業での火災で大きな災害を発生し問題となっている。
【0005】
【従来技術の問題点】
従来の合成樹脂系成型品は,防災上安全な製品ではない。発泡スチロールと発泡ウレタンは黒煙と悪臭を上げて燃焼し,燃焼ガスで死亡する例が多く,フェノールや尿素樹脂も燃焼してホルマリンを発生し,防災上好ましくない。ポリエチレンポリプロピレン成形体は容易に燃焼する。即ち従来の合成樹脂やその発泡体に防災上問題あり,また健康上環境ホルモンを発生するものもあり,投棄しても土に還元しないものばかりである。水性無機物,例えば水ガラス1号は,モル比がSi/Na=1.03で重量平均分子量(以降、分子量という)は140以下にすぎず高粘性物となり,高分子という定義の最低分子量である1000に至らず,また耐水性を生じなかった。前記モル比を2以上にするに従い増粘するので,500CP以下の低粘度にはできなかった。
【0006】
軽量気泡コンクリート体(ALC)やセメント発泡体やセラミック発泡体はあるが,軽薄にはならず,また生産には長時間の高温養生を要した。合成樹脂を成型するような高サイクル成型はできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は,合成樹脂製品のように軽量で,生産性よく製造できて,脆化せずハンドリング強度あり,不燃で火災に安全で,投棄しても,土に還元しうる無機成型体を製造する材料と成型法を提案する。即ち,これを実現する材料は,水性で,通常高分子と称しうる,1000以上の高分子量のある(である),水性熱可塑性造膜性無機化合物でなければならない。
【0008】
使用材に揮発性物なく健康的で,火災に安全で,燃焼しても,有害な排ガスを発生しないのは,水性の無機物であり,低温造膜性あれば成型性を生じ,重金属を含有しない無機物は投棄しても,植物の必須栄養成分となり,土壌に還元するので公害を生じない。布や木材に含浸処理すれば持続性防火材になる。
【0009】
合成樹脂と同様の成型性を得るためには,成型造膜性あり,高分子量である,熱可塑性高分子アモルフアス水性造膜性無機化合物でなければならない。
【0010】
本発明者等が提案した 特許第2028203号「水性造膜性無機化合物」は,結晶質原料を使用しながら非晶質(アモルフアス)高濃度水性無機化合物にした新規な物である。
【0011】
前記「水性造膜性無機化合物」は,アルカリ性のシラノールとシロキサンのダイマーやトリマー以上の混合物である,アモルフアス高濃度水性造膜性無機化合物である。金属シリコンと高濃度アルカリ金属とを接触反応せしめる際,フッ化ナトリウムや硼砂,亜硫酸塩,亜硝酸塩,亜燐酸塩のいずれか又はこれらを複合して存在せしめ,60℃以上実際には80℃以上を維持するように自己発熱せしめ,または加熱して反応生成した,保有水が80%以内の水性造膜性無機化合物である。常圧下での前記生成物は,電子顕微鏡の1000倍で観察したが,約1μmのコロイドであった。水性材は加熱脱水硬化しても,吸湿して脆化する所謂もどり現象の欠点があった。
【0012】
本発明者等は,鉄板に前記「水性造膜性無機化合物」を塗り,高温顕微鏡で,常温から1000℃まで昇温しながら観察した。200℃までは余剰水が蒸気になり接眼鏡を曇らしたが,同時に発泡状態を観察できた。600℃では泡石状を示し,900℃では水飴状にペースト化した。冷却した塗膜はフリットと同様であった。
【0013】
前記「水性造膜性無機化合物」の塗布物のFTIR分析を別紙第1図(常温塗布直後)・第2図(塗布後2時間)に示した。常温放置して左端の水酸基ピークを減少するのは,常温で造膜能あることを示している。これを加熱すると,バブル状に発泡して,また600近辺でオパール(泡石)になり,スムースな表面を形成しない。また表面が低温において造膜していると,内部の乾燥が十分にならず,ベトつきを生じ,水に再溶解する原因になっている。
【0014】
保有水が50重量部以上あると,加温しても表面に造膜物あるため,余剰水は蒸発しないので濃縮しがたい。濃縮を早めるため高温加熱すると,造膜発泡しやすく,常圧で固形分を50%以上の溶液にするのに,100℃以下の低温加熱を要するため、長時間を要した。
【0015】
合成樹脂の成型は,熱硬化か熱可塑性を利用し高サイクル成型が可能であるが,水性造膜物には,加熱すれば水蒸気を発生するので,この原理を適用しがたく,加熱し、脱水し、熱硬化体に成型するために,合成樹脂のようなペレットやビーズあるいはシート状にすればよいが,見かけ上,水分なくて相互に付着しない状態にしなければ作業性なく,保有水を40%以下の製品にしても前記吸湿もどりがあればべたついて正確な計量ができず,均一な注型はできず,生産は困難である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記「水性造膜性無機化合物」の保有水の温度別減水量を分析試験した結果を下記に示す。本発明の保有水とは,1000加熱した場合の脱水量を言う
【表1】
Figure 0004291468
通常、樹脂や木材の水分測定は,100〜110で3時間加温した残存物から算定しているので,本数値とは異なっている。150以上に加熱すれば30%以下の保有水となる。実際には200〜300の温度範囲で可能である。200に加熱すれば,第1表から,保有水は 3.7%になり,固体化する。
【0017】
水性造膜性無機化合物は,上述したFTIR(第1,2図)の通り左端の水分子ピークは減少し常温造膜性あるので,脱水のため加熱すると,固体の砂糖が熱水にとけ造粘し,可塑化物となり,造膜し水が発泡剤になり,カルメラ焼きしたと同様に,発泡固体化する。
【0018】
成型前駆物になすには,造形粘土状の高ゲル体か軟質合成樹脂シート状にしなければならないが,之を得るためには,加熱発泡を抑えた常圧で100以上に相当する,加圧加熱法か減圧加熱法を使用し,保有水分を30%以内に減水し,水もどり性がないようにしなければ成型前駆物にはならない。この製品ができれば加熱硬化し成型できる。
【0019】
常圧濃縮では,アモルフアスであってもコロイドは消失しないが,加圧加熱すると,ダイマーとトリマーの水性造膜性無機化合物は,重量平均分子量が5000以上の塗膜状に高分子化した。水ガラス1号は140以下の分子量にすぎない。本発明の塗膜からは,2000〜5000倍の電子顕微鏡(SEM第3図)観察しても,コロイドは発見されず合成樹脂高分子と同様の塗膜状物になっていた。
【0020】
加圧加熱は,通常の1〜20K/cm2 加圧のオートクレーブを使用し,従って,常圧で60〜100であっても,加圧下では100〜200の間に相当し、実際に100〜160で分子量は,5000〜10,000に高分子化した。
【0021】
常圧で,上述【0011】に記載した反応をするとpH12前後の強アルカリ性物となる。低アルカリにするべくアルカリ金属量を減らすと,反応は弱く,固形分濃度をあげるのに,加温しても長時間を要した。後に実施例で示すが,加温し反応し未反応物の多い溶液を,加圧加熱容器中で反応せしめると,容易にpH10〜12の水性造膜性無機溶液を製造できた。電子顕微鏡観察しても,コロイドは消失し高分子状に塗膜化していた。
【0022】
これら硬化体の耐水性は,モル比が2以上で,確実には3以上で200℃以上に加熱すれば得られた。80℃以上で常圧製造した製品で比重1.4製品を紙コップに50gとり,電子レンジ(250W)で5分間200℃以上に加熱し,発泡体を得た。湿度80%室内に1日放置したところ,常圧製造品表面は吸水ありベタ付きを生じたが,本発明のモル比が3以上の加圧製造成型品表面からは,吸水ベタ付き現象はなかった。
【0023】
本発明に使用する水性造膜性無機化合物は,原料に金属シリコンを大過剰に配合するとアルカリ金属やフッ化ナトリウムやアルカリ性の硼砂を配合しても,pH値が12以下になるまで激しく反応合成して,Si/Na比は,約2以上になったが,粘度は100〜200センチポイズにすぎず,水ガラス1号のような造粘性はなく,pHは12〜11となった。
【0024】
上述配合で,釉薬配合(後述第3表比較図)に近似させた場合に,または前述触媒に硼砂を使用した時,硼酸化合物と反応するオキシ酸化合物やポリアミン化合物を混合すると,常圧でハイブリッド化した。エチレングリコール(ポリかジ)やプロピレングリコールを混合すると,コロイドをコートした。グアニジン化合物の炭酸グアニジンを加えてハイブリッド化した。
【0025】
Si/Na比を3以上にし,pHを12以下例えば11.7にすると,保有水が大過剰の80%以内であっても,加熱脱水すれば,その加熱硬化物は,耐水化した。
【0026】
前掲特許第2028203号の水性造膜性無機化合物において,低濃度であっても1価メチルアルコールを混合すると早くゲル化するが,2価以上のイソプロピルアルコール(IPA)を混合すると固形分相当分が造粘沈下し濃縮するので,それを取り出し簡易濃縮する方法を説明した。沸点200以下のヒドロキシルオール化合物は前述アルカリ金属を含有する水性造膜性無機化合物とアルコキシド化合物となるが,例えば多価エチレングリコールを混合すると造粘し,ポリエチレングリコールの分子量400〜600物を10〜20%混合すると,造粘疎水化することを見いだした。即ち,1価のメチルアルコールと多価のポリエチレングリコール(ポリエチレンオキシド..理化学辞典第3版)の混合液に,前述水性造膜性無機化合物を,又はそれに前記混合液を混合して,スプレーすれば,微細粒となり回収でき,滴下すればビーズ化し,切断落下させればペレット状で回収できた。これを乾燥すれば,保水性のある固体となった。加熱すれば可塑化し,保有水が5%以下となれば硬化体となった。ポリエチレングリコールの高分子(6,000〜10,000)を使用すると,発泡しても合成樹脂以上の強度を生じた。CaやMgイオンとなる石灰や炭カル(炭酸カルシウム),ドロマイトを加えて更に加熱して重合体となった。上記手法で粒子化した場合水分を保有しながら密閉包装しても付着や融着物を生じなかった。アルコキシド形成物の1価アルコールはメタ,エチル,プロパン,ブタン,ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,オクタン,ノニル,ラウリル,ミリスチル,セチル,ステアリル,オレイルアルコールなどあり,2価にはエチレン,プロピレングリコールやブタン,ペンタンジオール,ヘキサン,ヘプタン,オクタンジオールやネオペンチルグリコールあり,3価以上にはグリセリン,トリメチロールプロパン,ペンタエリスリトールやソルビタン等があるが,沸点が200以下か水または前記ヒドロキシオールに均一混合できるものがのぞましい。
【0027】
1年草の綿や麻を補強材にし,これに前項【0025】の水性造膜性無機化合物を含浸し保有水を40%以下にした未硬化成型SMC(sheet moulding compound)やBMC(bulk moulding compound)は,加熱加圧硬化成型することができのでFRP代替成型前駆物になった。繊維はガラスや岩綿・カーボン繊維などの無機繊維やポバール・プロピレン・ナイロン・ポリイミドなどの有機繊維でも可能であるが,投棄廃棄した場合土に還元する無限資源の1年草がよい。
【0028】
前記【0026】記載の造膜性無機化合物を,保有水を30%以下に濃縮すると,合成樹脂のようにペレットにすることができた。それを注型し加熱すると,前記造膜性無機化合物は高分子になっているため,合成樹脂が可塑化したと同様な塑性物になり,保有水が蒸発し発泡剤となり,造膜を破ることなく発泡体になった。比重は1以下で,標準的には0.3〜0.5になった。アルカリ金属含有量多い場合はエチレングリコールを,含有量が少ない場合はポリエチレングリコールを選択使用すると製造作業性はよい。
【0029】
本発明者等は,特開平8−73212号で,防火木材の製法を提案した。然しながら,建築基準法の外壁に使用できる準不燃木材を簡易には製造できなかった。特許第2678345号の燐酸化合物を注入し更にシリカゾルを注入する方法は,工法及び材料はコスト高となった。本発明のSi/Na比が2以上のpH12以下の固形分30%以上はアモルフアスで注入容易で,800Kg/m3注入し容易に準不燃試験に合格する成績を得た。その表面を前述アルコール80部と分子量6000のポリエチレングリコール20部の混合液を塗布浸透させて乾燥すると,2週間の強制溶脱試験で減量は僅少で合格する成績を得た。
【0030】
【作用と効果】
成型可能で高い生産性を有する合成樹脂を代替し得る,水戻り性のない高分子量の水性造膜性無機化合物を,Si/Na比を2以上,安定的には3以上とし,pH12以下とすることにより可能となった。公知技術では,水性無機化合物の重量平均分子量を4,000以上にすることは困難であったが,濃縮し更に高分子量としたことで,熱可塑性的な加熱脱水造膜硬化脱型が可能となった。合成樹脂の汎用性は,ビーズやペレット化することで自由な成型可能となった。水性無機化合物は硬化しても水戻り性あって,ビーズ化しても付着性あり密閉包装運搬性に難がった。水性無機物を脱水すれば加熱しても可塑性を生じないから,保有水ある状態のビーズやペレット化をアルコキシド化して,表面を疎水化して実現した。このビーズを使用し電子加熱すれば,3〜5分の成型サイクルを生じ,極端には比重0.05の均一発泡体が可能で,建材に適する0.2〜0.5の商業生産が可能になった。無機と有機の繊維と複合すれば,未硬化成型前駆物のSMCやBMCは勿論,シート生産も可能となった。困難であった溶脱の僅少な外壁用準不燃木材も可能になった。最も燃焼と廃棄物の公害物であった発泡ポリスチレンやポリエステルFRPを代替し,本発明品は破砕して投棄し土に還元する自然サイクル品となすことができた。
【作用効果を示す実施例】
以下の実施例により作用効果を示す。
【0031】
【実施例−1】
90〜99%純度の中国製金属シリコンの塊状(5〜100mm)を,ステンレス製籠に大過剰の150Kgを投入し,2mのステンレスタンクの低部に設置し,1000リットルの水を投入し,次いで硼砂(USA,Borax社製99%純度)50Kgとフッ化ナトリウム20Kg(橋本化成製99%純度)を加え,更にpHが12以下になるように水酸化ナトリウム70Kg(徳山ソーダ製)を投入した。シリコン固体表面と底部に溶解した高濃度のアルカリ溶液が反応して発熱し、80℃以上の温度で発熱した。数時間で沸騰は静まったが,夜間であっても60℃以上に維持するように自動調節し加温した。1昼夜で,pH 11.9、比重1.4の水溶液を得た。モル比Si/Naは2.3以上であった。フッ化ナトリウムと硼砂の合計を,硼砂や亜硫酸ソーダ,亜燐酸塩,亜硝酸塩に替えても,アルカリ金属をKOHやLiOHを使用しても,アルカリ金属を反応液がpH12以下に保持するような配合にし,pHが12以下であれば,前記モル比は2以上で,製品液体の流動性は,いずれの場合も500CP以下となった。以後これらを総称してLCと略称する。前配合で硼砂を除き,水酸化ナトリウムを150Kgに配合しpHを12以上にした場合,反応し沸騰する時間は長く,冷却をして鎮静化する必要があった。該組成物のモル比は,Si/Na=1.8以下で,pHが12〜12.4,比重は1.4〜1.5であった。以後MFと仮称する。スライドガラスに塗り乾燥し1000倍にした顕微鏡写真を観ると,前記LCは塗膜状であったが,MFはコロイドであった。更に煮沸濃縮しても,MFはコロイドが集結した形で塗膜状にはならなかった。の電子顕微鏡写真を第4〜5図に示した。
【0032】
【実施例−2】
実施例−1の反応途中の保有水80%で比重1.2,pH12.2のLC水溶液を加圧2K/cm2容器中で120℃に加熱した。比重1.5で,pHは11.5になった。同比重の水ガラス1号品は水飴状に高粘度化したが,LC製品は100〜300センチポイズの流動性ある淡黄色液体であった。200℃以上の加熱温度は必要なかった。
【表2】
Figure 0004291468
【0033】
【実施例−3】
実施例―2の保有水80%の半応途中液を,佐久間製作所の減圧加熱装置で,1トール減圧80加熱し,常圧130相当加熱した。加圧加熱した時と同様に,比重1.48,pH11.34の水溶液を得た。保有水の大小に応じて加熱温度と速度を調節して対応ができるので,保有水に左右されないで製造できる。加熱温度を増すと造粘して200以上にはできなかった。常圧で、150℃以上に加熱する必要はなかった。
【0034】
【実施例−4】
加圧5K/cm2の20リットル容器中に,水15Kgと金属シリコン5Kgを入れ,水酸化カリウム1Kgと硼砂2Kgを同時投入し,130に加熱した。小孔を設け排気したところ,反応が進行すれば,水素を排出するので,それを確認するため排気に点火したところ火炎を生じた。モル比3の,pH11.2,比重1.48のLC液を得た。
【0035】
【実施例−5】
(実施例−1)と(実施例−4)のLC製品と,公知フリットとの,元素分析値の比較を示す。LCを加熱すると900℃前後で,無機塗膜を形成した。
【表3】
Figure 0004291468
【0036】
【実施例−6】
SiO2/Al2O3=4のモル比を示し(有し)層状化合物であるモンモリロナイトと,前記(実施例−1)に示した pH11.9,比重1.4のLC液のDTA−TG分析図を比較してみると,ほぼ相似した形状を示した。前述LCのSi/Na=3のモル比物は,含水はしても水に不溶性物になった。またLC液に35%塩酸の5倍稀釈液を滴下しpHを観察するとpH10までは直線下降するが,pH10で横這いになり,バッハー帯がある。即ち,二珪酸板状の複層体であり,且つLCは層状に結合した高分子量を持った無機高分子と推定される。
【0037】
【実施例−7】
(実施例−1)のLCを日本化成分析センターで,IRスペクトル分析した。
3800〜2400cm−1 シラノール吸着水
1000 cm−1 シロキサン吸着水
900 cm−1 シラノール 7 8 0 cm−1
シロキサンシラノールとシロキサンの存在と,200cp以下の低粘性で,X線解析ではブロードでシャープなピークなく非晶質である事を証明した。
【0038】
【実施例−8】
硼酸・硼砂を含むLC,オール化合物である試薬ポリ,ジエチレンやポリプレングリコール任意に相溶した。炭酸グアニジン(三和化学製)とも相溶した。ポリアミンエポキシ(ガンツ化成,荒川林産製)液とも相溶した。
【0039】
【実施例−9】
上述モル比が2以上のLCは,500CP以下の流動性あるので,綿・麻・毛・パルプ・木などに含浸し,重量は被含浸材の2〜6倍になった。60〜120で発泡させずに乾燥し,保有水を20〜40%にした。不織布であればSMCになり,短繊維であればBMCになった。前記SMC又はBMCをリブ付き三次元形状の金型にいれ,150でプレス加熱した。その成型体は,肉厚(厚さ)1mmでリブ高さは10mmであったが,曲げ強度は,200Kg/cm2以上を生じた。補強材繊維はガラスでも無機繊維でも有機繊維でも可能であるが,織布よりも不織布がよく,例えば日清紡の綿ノーバインダー不織布は加圧しても奇麗に成型できた。実施例−8のポリアミンやグアニジンハイブリッド物をシートに流し,乾燥しフイルムを得た。
【0040】
【実施例−10】
上述モル比2以上のLCを乾燥器で保有水30%にまで乾燥し粒状のペレット成型した。これをシリコン型に投入し並べて,加圧成型した。これに蒸気排出隙間を用意してあれば200加熱したところ,厚み20mmX300mmX300mmの比重0.4の発泡軽量体を成型できた。加熱可塑化発泡造膜硬化成型できた例である。
【0041】
【実施例−11】
山城精密機械の液状固化成型のリム試験機で,モル比3の固形分30%LC液を減圧加熱し,保有水を30%とし,特殊ヒーター付き金型で注入加熱成型できた。液相から可塑化物となり固相化硬化したものである。製品は肉厚(厚さ)0.7mmの小型カップ状品であった。ヒーター付き金型の改良により,サイクルスピードも大型製品の成型も可能な事が解った。ペレット化すれば,三次元インジェクション成型も可能であることを示した。30%溶液を濃縮すると,重量平均分子量は上昇し,従って前述モル比は4以上となった。モル比が4以上物の物で,200以上に加熱した熱硬化体は水に浸漬しても不溶性になった。
【0042】
【実施例−12】
前述モル比3以上のLC30%液,紙コップに30gとり,350Wの電子レンジに入れ,5分間加熱した。これを観察すると,沸騰蒸発し濃縮され可塑化凝固物になり,次に発泡膨張し,水分が消失して硬化固化した。ザラメ砂糖からカルメラ焼きした時と同様な成型相を示した。熱源は,電気・電子・音波などの加熱装置はいずれも使用可能である。300に加熱すると,水に不溶性物となった。
【0043】
【実施例−13】
比重0.3の杉材 25X150X300(単位mm)を上記モル比2の比重1.4のLC液に入れて,80の煮沸した。約比重0.9となったので乾燥した(80、48時間)ところ,比重0.54となり,固形分は240Kg/m3残存した。これをJISに規定されている外壁防火試験である2週間の溶脱試験に用いた,その後の乾燥重量の減量は5%以内であった。この板を12mm厚にし,22cm角に接続し,準不燃防火試験した(東洋精機防火試験機)。TDθは12で,残炎は0で準不燃合格品であった。
【0044】
実施例−14】
前述LC液がpH12以下で Si/Na比が2以上であれば,表面疎水化した粉体やビーズやペレット化する実施例を示す。2価アルコールの代表例としてエチレングライコール(無水試薬)を,また多価アルコールのポリエチレングリコールを,LC液に重量比1%以上100%を混合すると,時間と共に造粘する。多価物では増量すれば短時間で凝集物となる。1価アルコールを混合すればメチルは早くエチル,イソプロピルアルコール(IPA)の順に凝集速度は遅くなる。最も凝集の早い低沸点のメタノールに,または前述多価アルコール物例えばポリエチレングリコールを3〜20重量部を混合し、その中に,無添44加の,または前述1乃至多価物を1%以上混合したLC液を,スプレーして散布すれば微細物になり,滴下すればビーズかペレット状成型物となり,引き上げて乾燥すれば,表面疎水化した成型前駆物となった。型内で180℃に加熱すると発泡し融着した。300℃以内の加熱し成型できた。
【0045】
【本発明の作用効果】
前記特許第2028203号の,水性造膜性無機化合物には,その硬化物に,水戻り性があった。本発明は,水性であっても硬化物に耐水性を生じるように,SiO2/Na2Oモル比を,2以上に,確実には3以上にし,pHを12以下にし,加熱脱水し保有水を3.7%以下になせば耐水硬化体となった。合成樹脂のような熱可塑性成型や発泡成型は,造膜成型をなし得る高分子量がなければ成型できない。水性物に高分子量があれば,加熱脱水するに従い,可塑化物となるが,合成樹脂が加熱軟化溶融する現象に近似した状態になり,加熱脱水硬化するに至る。本発明物は,シラノールやシロキサンの混合物であるので,重量平均分子量で判断するのが相当であり,最低分子量が1000以上の有機高分子と同様な無機高分子量を保持したことにより可能となった。前記粉体前駆物は,加圧型内熱プレスで不燃無機絶縁物を成型でき,ビーズやペレットを1〜10分サイクルで大型・小型インジェクション成型することも可能になった。同様に発泡体の成型も可能になった。現に,燃焼や廃棄公害の主原因となっている,合成樹脂,特に発泡スチロールやポリエステル製品のFRPを,不燃無機物代替生産しうることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図−1は,前述LC液を塗布した直後のFTIR分析を示す。
【図2】図−2は,図−1物を常温放置したところ,左端水酸基ピークの高さが減少した。これは常温で造膜していた事実を証している。
【図3】図−3は,前発明品のSEM写真で,水に分散したコロイドであることを示した。
【図4】図−4は,これを濃縮しても,水が蒸発しコロイドは近接しているが,均一塗膜化しない状態を示した。
【図5】図−5は,本発明のSi/Naが2以上でpH12以下の場合のSEM写真である。コロイドの姿なく合成樹脂のような高分子塗膜状になったことを示した。

Claims (7)

  1. 水中に金属シリコンや金属アルミを含む水と、硼砂、亜燐酸、亜硝酸、亜硫酸、又はそれらの塩、又はフッ化化合物から選択される1つ以上と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムから選択される1つのアルカリ金属とを添加してなる溶液を、常圧又は加圧下で前記溶液の温度が60℃以下にならないように維持しながら、pHが12以下になるまで、加熱、又は加熱し常温化して得られる高分子量水性造膜性無機化合物であって、分子量が1000以上、Si/Na比が2以上、500cp以下の流動性、及び固形分が20%以上であることを特徴とする、高分子量水性造膜性無機化合物。
  2. 1)金属シリコンや金属アルミを含む水を調整する工程と、
    2)硼砂、亜燐酸、亜硝酸、亜硫酸、又はそれらの塩, 又はフッ化化合物から選択される一つ以上と、
    3)水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化リチウムから選択される1つのアルカリ金属とを添加する工程と、
    4)前記 3)の後に、常圧又は加圧下で前記溶液を60℃以上の温度に維持して、前記溶液のpHを12以下になるまで加熱、又は加熱し常温化する工程とを含む、請求項1に記載高分子量水性造膜性無機化合物を製造する方法。
  3. 請求項1に記載の高分子量水性造膜性無機化合物を1価又は多価のヒドロキシオール、あるいは1価ヒドロキシオールと多価ヒドロキシオールとの混合物と混合し、接触反応せしめて得られるアルコキシド化合物。
  4. 請求項3に記載のアルコキシド化合物であって、前記接触反応が、前記ヒドロキシオール又はヒドロキシオールの混合物と混合してスプレーすること、前記ヒドロキシオール又はヒドロキシオールの混合物中に滴下すること、又は前記ヒドロキシオール又はヒドロキシオールの混合物中に切断落下させることを特徴とする、請求項3に記載の化合物。
  5. 請求項1の前記高分子量水性造膜性無機化合物を、150℃以上に加熱して、保有水を30%以下に脱水し、硬化して得られた、熱硬化体。
  6. 請求項5に記載の熱硬化体を、保有水を発泡剤として、150℃乃至300℃以下の温度で加熱して得られる比重1以下の発泡体。
  7. 請求項1の高分子量水性造膜性無機化合物を、木材に煮沸含浸、加圧含浸、又は減圧含浸させ、その後、130℃以下の温度で水分を除去し、水分含量を12%以下にした、溶脱微量の防火木材。
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