JP4290275B2 - 木炭焼成釜 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分解・移動・組立が可能であって原料木材の搬入作業および木炭の搬出作業が容易となる木炭焼成釜に関する。
【0002】
【従来の技術】
古来より燃料として使用されていた木炭において、その多孔質構造にある活性炭としての性質を活かした他用途での利用が近年注目されている。
【0003】
具体的には粒状形態とすることで建築物における床下の吸湿材や肥料の媒体、ゴルフ場の害虫駆除剤などの利用に大きな効果を発揮するものとして注目されている。また従来からの主用途である燃料としてもバーベキュー用の燃料として近年その需要が拡大しつつある。
【0004】
そして通常の木材を原料として以上のような木炭を焼成するにあたっては図5(一部透視した全体斜視図)に示すような土釜形式の木炭焼成釜1が広く利用されている。
【0005】
この図において、釜本体2は上方が丸い略半球形の空洞型で土を固めて形成したものであり、その設置強度を安定させるために前方の一部を残してほとんどは傾斜地3に埋設される状態で設置されている。そしてその露出している釜本体2の前下方部分には人がかがんでやっと出入りできる程度の大きさに原料木材の搬入・木炭搬出のための搬入出口4が開設されており、またその搬入出口4の周りを囲むような大きさで前方に突出する筒形状の焚き釜5が一体に形成されている。
【0006】
また焚き釜5の前面口6には上記搬入出口4と同形にあって下方に空気孔7が穿設された釜扉8が開閉可能に設置されている。
次に図6はこの木炭焼成釜が木炭を焼成している状態の側断面図であり、この図において、釜本体2の床面奥位置に穿設した排気孔9を通じ下方から上方へ向かうU字型曲部10を経て焼成釜1外部の上方にその排気口11が位置する排気筒12が設置されており、また該U字型曲部10の最下端位置に接続してわずかに水傾斜を有し排水口13を外部に開放する配置で排水管14が設置されている。
【0007】
そしてこのような構成にある木炭焼成釜1を利用しての一般的な木炭の焼成方法については、まず最初に釜本体2内部において、ほぼ同じ長さに揃えた木炭の原料木材15を縦置きで並べ、さらにその上方に、より燃焼しやすい材質の燃焼薪16を横積みにして載置する。そして釜本体2と焚き釜5の間の搬入出口4において上方に隙間を設けるよう耐熱性のブロック17を積み上げ、手前の焚き釜5内に点火加熱調整用の薪18を積置することで準備が完了する。
【0008】
そして燃焼による製造工程としてはまず焚き釜5内の薪18に点火燃焼させ、それにより発生する炎が搬入出口4の上方の隙間から飛び出して原料木材15の上方に載置している燃焼薪16のみに燃え移り点火燃焼させる。この時点で閉めた状態の釜扉8の下方に穿設した空気孔7からは燃焼を助ける空気19が取り込まれ、またブロック17の遮蔽が原料木材15に炎20が燃え移ることを防ぐよう機能する。そして薪18の補充量を調整することで燃焼薪16の燃焼の強さ、つまり釜本体2内部への加熱の強さを調整することができる。
【0009】
以上の燃焼工程により適切な時間、適切な速度で燃焼薪16を燃焼し焼成釜1全体を加熱し続けることで原料木材15内の水分等が脱水されて炭化が進み木炭が焼成される。その間、釜本体2が略半球体の形状にあるため内部の熱はよどみなく円滑に循環し、それにより原料木材15から水分やその他エキス等が均一に脱水され、釜本体2の奥位置床面に穿設した排気孔9を通じ、U字型曲部10、排気筒12を経て外部に開放する排気口11から排出される。
【0010】
そしてこの排気口11から排出される気体の状態から脱水・焼成の進行具合が判断され、充分に脱水・焼成が行われたと判断した時点で焚き釜5内の薪18を除去し、釜扉8に穿設した空気孔7および排気口11を塞ぐことで釜本体2内部の消化が行われる。その後、排気筒12内で気化・排出されずに凝縮液化して残った水分・エキス等はU字形曲部10の最下端に接続する排水管14を通じて外部に排出される。最後に焚き釜5からブロック17が取り出され、釜本体2内部から木炭が搬入出口42から搬出される。
【0011】
また以上の焼成方法において、釜本体2の搬入出口4を通じての原料木材15の搬入作業および木炭の搬出作業は、作業者が直接釜本体2の内部に入って人手により行っていた。
【0012】
そして上記以外の種類で従来より利用されている木炭焼成釜においても、傾斜地への埋設設置の程度や排気・排水機構等の細かい構造に若干の違いはあるものの、基本的にはほとんど同等な構成にあり、焼成方法もほぼ一致するものとなっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上従来の構成にある木炭焼成釜1自体は、その耐熱性の問題から土を固めて形成する土釜としてのみしか構成できず、強制的にもろい構造にあるため大型のものを製作することができないといった問題があった。そして屋外の傾斜地への埋設設置が必須条件となって移動不可能な固定設置のものとなり、また設備機器としての大量生産に向かないことから木炭焼成釜はそれ自体を商品として製造販売することは困難とされていた。
【0014】
また燃焼工程中にある釜本体2内部においては上方の燃焼薪16の燃焼加熱により下方の原料木材15へ加熱循環を行う構成にあるため熱循環効率の点から釜本体2内部の高さは必要以上に高く形成することができず、また焚き釜5の搬入出口4を必要以上に大きくできない、つまり搬入出作業者がやっと出入りできる程度の大きさでしか開設できない構成にあった。また熱循環効率の点から同様に、高温・高圧にある釜本体2内部から熱風が外部に漏れるのを防ぐために機密性の高い構造とする必要がある。
【0015】
以上のことから焼成後の木炭を搬出する際には、釜本体2の内部が低く狭く、また高温で通気が悪く、さらに多量の粉塵が舞っているといった劣悪な状態にあるため非常に困難な作業となり、また搬入出口4が狭いことからもその作業効率は著しく低く、木炭の製造コストが増大する大きな要因となっていた。
【0016】
したがって本発明は上記問題点に鑑み、分解・組立が可能な構造とすることで任意の場所への移動・設置が容易であり、また熱循環効率を低下させることなく搬入出作業が容易な構成の木炭焼成釜の提供を課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために本発明は以下のように構成する。
まず本発明は釜本体と焚き釜を一体に形成し木炭を炭化・焼成する木炭焼成釜に適用されるものであり、セメント被着手段によって強度板の表面に耐熱セメントを被着させたパネル部材をパネル部材接合手段により張り合わせることで該釜本体および該焚き釜を形成するよう構成する。
【0018】
これにより、移動が容易であって任意設置場所での組立・分解が可能でありながら、強度・耐熱性の高い構成となり、またパネルの組み合わせにより全体の規模を任意に変更することができる。
【0019】
また前記セメント被着手段が、その開放側両端の間隔よりも広い設置間隔でその屈折側突端を前記強度板の表面上に溶接設置するV字型アンカーの前記耐熱セメント内部の拘持により被着を行う構成とする。
【0020】
これにより、燃焼工程時において耐熱アンカーが熱膨張した場合より強固に強度板へ被着する構成となる。
また前記パネル部材接合手段が、前記パネル部材の縁部間で石綿を挟持圧接し、該各パネル部材の縁部に穿設した結束孔に結束部材を連通して結束する構成とする。
【0021】
これにより簡便・容易に組立・分解可能な接合手段でありながら釜内部における密閉性の高い接合構成となる。
また前記釜本体が下方の下方半体と上方の上方半体とに分離・合体可能な構成とする。
【0022】
これにより、原料木材の搬入作業および木炭の搬出作業が容易となり、作業効率が飛躍的に向上する。
また前記下方半体と上方半体とに分離可能となる構成において、前記下方半体が四角筒型で、前記上方半体が水平方向に中心軸が向かう半円筒型となる組み合わせ、または前記下方半体が鉛直方向に中心軸が向かう略円筒型で、前記上方半体が略半球型となる組み合わせで結合するよう構成する。
【0023】
このようにすることで釜本体内部での熱循環がよどみなく円滑に行われ熱循環効率の高い構成となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
まず、図1は本発明の第1の実施形態にある木炭焼成釜21を部分的に透視した全体斜視図である。
【0025】
この図において、全体の概要的な構成としては、下方半体22が四角筒型で上方半体23が水平前後方向に中心軸が向かう略半円筒型を組み合わせて結合し床部24を備えて内部が空洞(図中破線部)にある釜本体25と、その前面(図中右下の手前方向)に釜本体25より一回り小さくその前面から釜本体25内部にまで前後方向に空洞開口する筒型の焚き釜26を接続した構成にある。さらに焚き釜26の前面にはその開口している前面口27に嵌合可能で下方に空気穴28を穿設している釜扉29が開閉自在かつ繋止可能に設置しており、また焚き釜26内の奥方向で釜本体25との接続位置には、上方に炎が出火可能な程度(およそ10cm程度)の隙間(図中S)を開けて遮蔽用のブロック30が固定して立設している。
【0026】
また排気筒31が下方から上方へ向かうU字型曲部32を経て釜本体25の床面に穿設した排気孔33に接続し、その上端の排気口34を釜本体25の外部上方に位置するよう設置され、また該U字型曲部32の最下端位置には口開閉自在な水抜きコック35が接続されている。
【0027】
また釜本体25の床部24は、水抜きコック35を含めたU字型曲部32の高さよりも充分な厚さにあり、排気孔33に接続する側のU字型曲部32の半体は該床部24の中を挿通する設置となり、また反対側のU字型曲部32の半体およびその最下端に接続する水抜きコック35は床部24の側面から突出するように設置されている。
【0028】
そして上記実施形態の本発明による木炭焼成釜が最も特徴とする構成は、釜本体25の上方半体23および下方半体22、床部24、焚き釜26がそれぞれ分離可能な構成にあって、さらにそれらが複数の平面形状(上方半体においては曲面形状のものも含む)の耐熱パネルを接合して組み立てられている点にある。
【0029】
このような構成とすることで、前記従来の木炭焼成釜が土壌傾斜地に埋設設置されて永久的に位置固定されるものであったことに対し、任意設置場所での組立・分解が可能で移動・搬送が容易となることから単独商品として通常の市場に流通させるのに有効な形態となる。
【0030】
そして特に本実施形態のように釜本体25を上方半体23と下方半体22の上下に分離可能な構成とすることで、例えばクレーンなどのつり上げにより上方半体23を取り外し下方半体22の内部を上方に広く開放させて、焼成前の原料木材の搬入作業および焼成後の木炭の搬出作業が容易に行えることになる。したがって木炭の製造効率が飛躍的に向上し、ひいては製造コストの大幅な削減が可能となる。特にこのように釜本体25内部の上方を開放させることで、挟みアーム装備の大型建機を使用し一度に大量の原料木材を載置することも可能であるが、また側方の耐熱パネルを分離可能とすることでも、作業者が直接人手により行う搬入出作業を容易とする。特に焼成後の木炭搬出作業においては、釜本体25内部の通気が非常によくなるため内部の予熱や粉塵が放散されることから、従来と比較して作業者にとって非常に作業しやすい構成となる。
【0031】
また焼成時の内部熱循環効率を考慮して釜本体25の下方半体22の内部側面高さは縦置きする原料木材の基準長より少し高い程度で形成するのが望ましく、また上方半体23はその内部容量が必要量の燃焼薪を収容できる程度の大きさに形成するのが望ましい。
【0032】
次に各耐熱パネルの構造については図2中の断面部に示すように、充分な強度にある鉄板37の内側面上に耐熱セメント38を被着させた2層断面構造にある。そしてこの被着構成について詳しくは、鉄板37の内側面上に高強度にある鉄鋼製のV字型アンカー39をその屈折側突端で立設するよう溶接し、その上に該V字型アンカー39が充分に埋設する程度の厚さで耐熱セメント38を流し込み内部拘持するよう被着させる構成となる。
【0033】
このようなV字型アンカー39の設置構成が、木炭焼成時に耐熱セメント38内部で一様に発生する膨張応力の鉄板表面方向成分(図中矢印F)に作用し、より強く耐熱セメント38を被着させる内部拘持力を発揮することになる。より詳しく説明すると、耐熱セメント38に生じる熱膨張応力がV字型アンカー39に対してその外側から矢印F方向に加わると、このアンカー39のV字型の角度構造により、上記鉄板表面方向成分(矢印F方向)の熱膨張応力が耐熱セメント38を鉄板37へ向けて圧接する力(矢印Fとは直交する方向)に変換されることにより内部拘持力を発揮することになる。そのため高強度にあって耐熱性が低い鉄板37の表面に、低強度で異なる熱膨張率にある耐熱セメント38を安定被着させた耐熱パネル36を構成できる。
【0034】
そしてこの内部拘持力を効果的に得るためにV字型アンカー39はその開放側両端の間隔(図中W)よりも充分広い間隔でV字を並設するのが望ましい。
なぜならば、図3に示すように、耐熱セメント38内部で一様に鉄板表面方向成分(矢印F方向)の熱膨張応力が生じると、V字型アンカー39には
その外側から付加される方向(矢印F1 方向)と内側から付加される方向(矢印F2 方向)の2つの熱膨張応力が同時に加わることになり、外側から加わった力F1 は内部拘持力を強めることになるが、逆に内側から加わった力F2 は内部拘持力を弱めることになるため、V字型アンカー39には内側よりも外側から大きな熱膨張応力が加わるよう、各アンカー間の設置距離をWよりも充分広く設定する必要性があるためである。
【0035】
各耐熱パネル36の内側表面に被着させる耐熱セメント38の種類は木炭焼成時の釜内部温度である600℃〜800℃よりも高い耐熱性にあるものを使用し、具体的な例として燐酸セメント等がある。
【0036】
また各耐熱パネル36間の接合については、図2に示すように、接合部分の間に充分な量の石綿40を図中矢印Aの方向に挟持圧接した上で、各耐熱パネル36の縁部で同じ高さ(同じ側方位置)の近接した配置で穿設した結束孔41間に渡って、充分な強度にあるステンレス(耐熱鋼)製のワイヤー42を連通させて強固に結束する接合構成となる。
【0037】
焼成時の釜本体25内部は高温・高圧の状態にあり、わずかな隙間から熱風が漏出して熱循環効率が大きく低下しやすくあるところ、このような接合構成とすることで焼成釜21全体が高い密閉性を維持することができる。
【0038】
また同じ目的で使用するワイヤー42は鉄板37と同じ熱膨張率のものを使用し、さらに結束孔41については挿通させるワイヤー42とほぼ同じ直径で穿設するのが望ましい。
【0039】
また各耐熱パネル36間を強固に結束する構成としては上記ワイヤー42による結束以外にも、ボルトの締結により行う構成等が考えられるが、この場合も締結する鉄板37と同じ熱膨張率のものを使用する必要がある。
【0040】
また釜本体25内部の熱循環が円滑に行われるよう釜本体25内部の形状、そのうち特に上方半体23の内部の形状は自然な凹曲面にある方が望ましく、本実施形態の上方半体23のように略半円筒型状とする以外にも第4図に示す第2実施形態の木炭焼成釜43のように上方半体44が略半球体形状で、下方半体45が同じ径にあって上方半体44を結合載置可能に鉛直に立設する円筒形状となる構成も有効である。この第2実施形態における釜本体46内部の形状は前記従来の焼成釜の釜本体2(図6参照)に近い形状となり、熱循環効率の点で非常に効果的な形状と言える。
【0041】
また上記の両実施形態において、焼成が終了し釜本体25内部が消化された後には、内部雰囲気が冷却するに従い水分が多量に凝縮結露して床部24の表面に溜まることになるため、床部24の表面全体を排気孔33に向けて水傾斜を設けることも有効な構成となる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の木炭焼成釜によれば、分解・組立が可能で任意の場所への移動・設置が可能でありながら使用耐久性の高い構成となり、またその必要規模を任意に設定・変更することが容易であり、さらに木炭製造工程における作業効率が飛躍的に向上できることから木炭製造コストを大幅に削減することも可能となる。
【0043】
したがって従来の木炭焼成釜のようにその土地に伝承的に設置されるものでなく、メーカー工場対象の合理的な産業設備としてのものから、一般家庭用の簡易的な民生設備としてまで広く流通販売可能な商品の形態で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の木炭焼成釜を一部透視した全体斜視図である。
【図2】耐熱パネル部材間の接合構成、および耐熱パネルの耐熱セメント被着構成を説明する図である。
【図3】耐熱セメントの熱膨張応力とV字型アンカーによる内部拘持力の関係を説明する図である。
【図4】本発明の第2実施形態の木炭焼成釜を一部透視した全体斜視図である。
【図5】従来の木炭焼成釜の一部透視した全体斜視図である。
【図6】従来の木炭焼成釜の焼成工程を説明する側断面図である。
【符号の説明】
1 従来の木炭焼成釜
21 本発明の第1実施形態の木炭焼成釜
22 下方半体(四角筒型)
23 上方半体(略半円筒型)
24 床部
25 釜本体
26 焚き釜
27 前面口
28 空気穴
29 釜扉
30 ブロック
31 排気筒
32 U字型曲部
33 排気孔
34 排気口
35 水抜きコック
36 耐熱パネル
37 鉄板
38 耐熱セメント
39 V字型アンカー
40 石綿
41 結束線
42 ワイヤー
43 本発明の第2実施形態の木炭焼成釜
44 下方半体(円筒型)
45 上方半体(略半球体型)
46 釜本体

Claims (5)

  1. 釜本体と焚き釜が一体に形成する木炭焼成釜において、セメント被着手段によって強度板の表面に耐熱セメントを被着させたパネル部材をパネル部材接合手段により張り合わせることで該釜本体および該焚き釜を形成すること、及び、前記パネル部材接合手段が、前記パネル部材の縁部間で石綿を挟持圧接し、該各パネル部材の縁部に穿設した結束孔に結束部材を連通して結束する構成であることを特徴とする木炭焼成釜。
  2. 前記セメント被着手段が、その開放側両端の間隔よりも広い設置間隔でその屈折側突端を前記強度板の表面上に溶接設置するV字型アンカーによる前記耐熱セメントの内部拘持によるものであることを特徴とする請求項1記載の木炭焼成釜。
  3. 前記釜本体が下方の下方半体と上方の上方半体とに分離・合体可能な構成にあることを特徴とする請求項1記載の木炭焼成釜。
  4. 前記下方半体が四角筒型で、前記上方半体が水平方向に中心軸が向かう半円筒型にあることを特徴とする請求項記載の木炭焼成釜。
  5. 前記下方半体が鉛直方向に中心軸が向かう略円筒型で、前記上方半体が略半球型にあることを特徴とする請求項記載の木炭焼成釜。
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