JP4290067B2 - シリアル通信システムにおけるデータ同期方法及びそのためのプログラム - Google Patents

シリアル通信システムにおけるデータ同期方法及びそのためのプログラム Download PDF

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本発明は、シリアル通信システムにおけるデータの同期方法とそれを実現するためのプログラムに関する。
従来、複数の装置間でデータを転送する際のデータ同期を取る方法としては、少なくとも一つの送信データ伝送線と通信同期用のクロック伝送線を有するシリアル通信システムが用いられている。このシリアル通信システムにおいては、複数のバイトデータを1フレームとして転送するフレームデータの同期方法としては、スタートビットを基準とする同期クロックによる単純な順序処理を実行することによって同期を保っていく方法が取られている。
この同期方法では、例えば、通信同期用のクロック線にノイズが混入して受信側装置の同期処理が本来のクロックサイクルよりも先に進んでしまった場合には、受信側のフレームが通常のクロックよりも早く終了してしまうため、その後の正規のクロックで送信データ伝送線がローレベル状態であると、受信側装置は新たな通信フレームを受信したと誤認識をしてしまう。このため、それ以降の順序処理が誤って進むことになり、正常なフレーム状態に戻すことが不可能であった。
そこで、所定期間内もしくはタイミングでフレームずれを起こしている受信側装置を正常なフレーム状態に復帰させることが可能なシリアル通信方法及びシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。この特許文献1に記載の方法及びシステムは、予め定められた通信主体が通信異常の検知、非検知にかかわらず、所定の時間間隔で、通常の通信局間のデータ通信動作時以外に、シリアルデータ伝送線上のデータの1フレーム(通信単位)を伝送するのに必要な数の通信用同期クロックを通信用同期クロック伝送線に送出するものである。この通信用同期クロックの伝送線への送出は非通信時の論理を保持したままで行われる。
また、複数のバイトデータからなるフレームデータを調歩同期式、すなわちクロックを使用せずに決められた速度でデータをやり取りする非同期方式によってシリアル通信を行う場合、送信側では1バイトのデータを送信する毎にCPU(Central Processing Unit)が持つソフトウエアにより次の送信データを設定し、受信側では1バイトデータの受信毎に同じくCPU内のソフトウエアにより受信データをバッファとなるメモリ(RAM)に転送する必要があった。この方法では、1バイトのデータ転送毎に、CPU内のソフトウエアを動作させる必要があるため、CPUへの負荷がきわめて大きいものとなっていた。
そこで、各種の装置やメモリがCPUを介在させることなく受信データを転送する機能を持つDMA(Direct Memory Access)コントローラを用いるものが提案されている。このDMA方式は、CPUが1バイト毎にソフトエア処理を行う必要がなく、CPUによるソフトウエア処理を1フレーム終了時のみとすることができるため、CPUに対する負荷を大幅に軽減することができる。
また、シリアル通信における異常検出については、1バイトデータ毎にスタートビット、パリティビット、ストップビットを設けて、1バイトデータ毎の異常を検出するようにしている。そして、フレーム毎の異常検出については、各フレームの後尾に当該フレームデータが正常に送られているかどうかをチェックするためのデータ、例えばサム値を格納する領域を設け、特に、フレームずれ対策としては、各フレームの先頭に他では使用されないキャラクタデータを同期用データとして用いている。
特開平10−190697号公報
ここで、送信データの1バイト毎にCPUがソフトウエア処理を行う方式であれば、フレームのどこのデータを受信中に異常が起きたかを把握しているので、異常が発生したフレームの残りバイト数が分かり、その残りバイト数だけ受信データを無視すれば、正常なフレームに復帰できる。また、各受信データが同期用データかどうかをチェックしていけば、フレームの先頭を見つけることもできる。
しかしながら、受信側にDMAコントローラを用いた方式では、通信異常が発生した時に受信側が次のフレームの先頭を見つけることは、1バイト毎にソフトウエアが介在しないため、前述した方法を使用できず、困難である。すなわち、DMAコントローラを用いた方式においても、DMAコントローラにある残りのバイト数とビットレートから残り時間を算出し、その残り時間経過後に受信を再開する方法が考えられるが、この方法では、残り時間を算出するためにCPU負荷が増えてしまう。そして、フレームずれが発生した場合において、次の正常なフレーム開始時間を知るためには、受信した異常なフレームのどこに同期用データがあるかを調べなくてはならず、その処理のためにCPU負荷が増えてしまうという不都合があった。
また、シリアルデータ伝送線以外にフレーム同期用の信号線を追加してフレームの同期を取る方法もあるが、コストや小型化の面で不利である。例えば、特許文献1に示された例では、クロック同期式シリアル通信にてフレームずれの状態から正常なフレーム終了状態に復帰させる方法が考えられている。しかし、この方法は調歩同期式(非同期式)のシリアル通信には適用できない。
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、シリアル通信におけるフレームずれ等の通信異常に適切に対処することができ、かつ速やかに同期を取ることが可能な同期方法とそのためのプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のシリアル通信におけるデータ同期方法は、少なくとも1つのシリアルデータ伝送線で接続されている2つの装置間において、送信側装置で一定期間送信を行わない送信周期を設け、該送信を行わない送信周期の区間に受信側装置において受信の初期化を行わせることによりシリアル通信におけるデータ同期を取ることを特徴とするものである。
また、少なくとも1つのシリアルデータ伝送線で接続されている2つの装置間において、受信側装置において、通信異常の発生を検出した場合には、一定期間受信停止する時間を設けることにより、同期ずれの継続を防止することを特徴としている。
また、本発明のシリアル通信のデータ同期を実現するプログラムは、送信側装置において送信フレーム番号Nを設定する手順と、該送信フレーム番号が所定の自然数M(例えば10)より大きいか否かを判定する手順と、この送信フレーム番号が所定の自然数M(例えば10)以下のときに送信開始処理を実行する手順と、送信フレーム番号Nが所定の自然数M(例えば10)よりも大きくかつ所定の自然数L(例えば12)以下のときに送信開始処理を行わないようにする手順を実行するプログラムである。そして、このプログラムにおいては、送信フレーム番号Nが前記所定の自然数L(例えば12)に一致したときに、フレーム番号Nを0に戻し、次に送信するフレーム(例えば13番目のフレーム)を最初のフレーム(1番目のフレーム)として送信を継続するようにしている。
また、本発明のシリアル通信のデータ同期を実現するプログラムは、送信側装置において、送信フレーム番号Nを設定する手順と、該送信フレーム番号Nが所定の自然数M(例えば10)より大きいか否かを判定する手順と、送信フレーム番号Nが前記所定の自然数M以下のときに送信開始処理を実行する手順と、送信フレーム番号Nがこの所定の自然数Mよりも大きくかつ所定の自然数L(例えば12)以下のときに送信開始処理を行わないようにする手順と、送信フレーム番号Nが所定の自然数Lに一致したとき、該フレーム番号Nを0に戻す手順を実行させるとともに、受信側装置において、受信異常を検出したときに受信停止時間を受信側タイマに設定して受信側タイマを起動する受信異常処理を行う手順と、この受信異常処理終了後に、前記送信開始処理を行わない期間と同じ期間を受信側タイマに設定して受信側タイマを起動する受信側装置タイマ割り込み処理を行う手順を
実行させるプログラムである。
本発明によれば、シリアル通信において、フレーム同期用の信号線を追加することなく、DMAコントローラを用いてCPUの負荷を軽減しつつ、通信異常やフレームずれが発生した場合に速やかに正常なフレームに復帰させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態の例について説明する。
図1は本発明の一実施の形態の例を説明するための2装置間のシリアル通信を説明するためのブロック構成図である。
送信側装置1と受信側装置10はシリアルデータ伝送線22で接続されている。送信側装置1は、データの送受信を制御する通信モジュール2と、データ処理及び演算を行うCPU3と、データを一時的に保存するRAM4と、CPU3で処理されるプログラムを保存するROM5と、時間を計測するタイマ6から構成され、各構成要素はバス7によって結合されている。この通信モジュール2は送信制御のみならず受信制御も可能とするものである。
送信側装置1において、CPU3は、ROM5に保存されているプログラムを実行して演算処理を行う。この演算結果はRAM4に一時保存される。通信モジュール2は、CPU3の制御に基づいて形成される送信データをシリアルデータ伝送線22に出力し、あるフレームの送信データが出力されて次のフレームの送信データをCPU3が形成できる状態になるとCPU3に割り込み信号9を送る。タイマ6は、送信側装置1が起動している間、CPU3によって設定された時間が経過する毎に、CPU3に割り込み信号8を送っている。
受信側装置10は、送信側装置1から送信されるデータを受信制御する通信モジュール11と、データ処理及び演算を行うCPU12と、データを一時的に保存するRAM13と、CPU12で処理されるプログラムを保存するROM14と、時間を計測するタイマ15と、CPU12を介することなく受信データをRAM13に転送する機能を持つDMAコントローラ16から構成され、これら受信側装置10を構成する各構成要素はバス17によって結合されている。通信モジュール11が受信制御のみならず、送信の制御を可能とすることはいうまでもない。
受信側装置10において、CPU12は、ROM14に保存されているプログラムを実行して演算処理を行い、演算結果をRAM13に保存する。タイマ15は、受信側装置10が起動している間、CPU12によって設定された時間が経過する毎に、CPU12に割り込み信号21を送る。また、通信モジュール11はシリアルデータ伝送線22から受信したデータを1バイト受信する毎にDMAコントローラ16に割り込み信号18を送り、DMAコントローラ16は、CPU12によってDMAコントローラ16に設定された転送回数だけ、受信したデータをRAM13へ転送する。
さらに、通信モジュール11は、受信したデータの中に、パリティ異常やストップビット異常等の通信異常を検出すると、CPU12に割り込み信号20を送る。CPU12は、通信モジュール11から通信異常を知らせる割り込み信号20を受けると、所定の受信停止期間を設定し、タイマ15を起動する。受信停止期間終了後は、送信側装置で設定された送信開始処理を行わないフレームと同じ時間をタイマ15に設定し、これを起動させる。なお、送信側装置1と受信側装置10の各構成要素はそれぞれ独立した別のICであってもよいし、マイクロコンピュータやLSI内に組込まれたものであってもよい。
次に送信側装置1の動作について説明する。送信側装置1は、タイマ6に送信周期を設定して起動し、送信周期毎にタイマ6からCPU3に対して割り込み信号8を送る。CPU3は、タイマ6から割り込み信号8が供給される毎に、RAM4内に作られた通信データのフレームを通信モジュール2に送り、フレームデータの送信を開始する。
図2は、本発明の一実施の形態の例で送受信されるフレームデータのフォーマットを示したものであり、最初にキャラクタデータからなる同期用データが形成され、続いて送信情報からなるフレームデータが続き、最後にフレームの後尾に当該フレームデータが正常に送られているかどうかをチェックするためのサム値が形成されている。
この一実施の形態の例では、送信装置側1と受信側装置10の通信異常に対処するために、一定周期毎に一定期間送信を停止するようにしている。図3は、送信側装置1と受信側装置10のフレームデータを送受信する際のタイムチャートを示したものであるが、この図に示すように、送信周期は送信側装置1において任意に設定され、この送信周期内に1フレーム分の送信データが受信側に送信される。各送信フレームにはフレーム番号が付されている。図3において、1フレーム分のデータ送信時間が送信周期より短くなっているのは、受信側装置10で受信したデータを処理する時間を考慮しているからである。図3の例では、送信フレーム番号が11番目と12番目のとき、送信を行わない期間に設定している。
受信側装置10において、1番目の送信フレームを受信すると、DMAコントローラ16がCPU12に割り込み信号19を送る。CPU12は、この割り込み信号19を受けて、タイマ15に2送信周期分の時間経過後に割り込み信号21を発生させるように2送信周期分の時間を設定し、タイマ15を起動する。続いて2番目、3番目、・・・の送信フレームの受信時には、2送信周期分の時間が経過する前に1フレーム分のデータを受信し、その都度DMAコントローラ16がCPU12に割り込み信号19が送られるので、タイマ15が再起動され、タイマ16からCPU12への割り込み信号21は発生しない。
しかし、図3に示す11番目、12番目のように送信側で送信を行わない期間では、受信側装置10において、2送信周期の間、データ受信が行われないので、タイマ16からCPU12に対して割り込み信号21が発生する。CPU12はこの割り込み信号21を受けて受信モジュール11及びDMAコントローラ16を初期化し、次に送信されてくるフレームの受信準備態勢をとる。そして、再びタイマ15に2送信周期分の時間経過後に割り込み21を発生させるように2送信周期分の時間を設定し、タイマ15を起動する。そして、送信側装置1からフレーム番号13番目の送信フレームが送信されると、受信処理が再開される。
図4は、送信側装置1のCPU3で行われる送信開始判定処理を実行するフローチャートを示したものであり、図3のタイムチャートの送信側に対応している。以下、図4に基づいて本実施の形態の例における送信開始判定処理について説明する。
上述したように、本例の場合は、送信側装置1のCPU3において、10フレーム分の送信データの送信が完了したら、2フレーム分の送信停止期間を作るようにしている。
この送信開始判定処理においては、まず、1バイト送信毎に通信モジュール2からCPU3に対して割り込み信号9が送られる。CPU3はフレームの最後のデータになるまで1バイトずつ送信データを通信モジュール2にセットする。フレームデータは図2において既に説明しているが、フレームの先頭に同期用データ、フレーム後尾に通信データのサム値が設けられている。最初に送信フレームにフレーム番号Nが付与される。このフレーム番号Nは、1フレームの送信が終了する毎に1だけインクリメント(増加)される(ステップS1)。
そして、次に、フレーム番号Nが、自然数M(本例ではM=10)を超えたか否かが判定される(ステップS2)。この判断ステップS2において、フレーム番号NがM(M=10)を超えていないときは(すなわち、N=1、2、・・・・9、10のとき)、送信開始処理が実行され、CPU3からの指令に基づいて通信モジュール2は上記フレーム番号Nのデータをシリアル伝送線22に出力する(ステップS3)。
判断ステップS2において、フレーム番号NがMを超えていると判断された場合は(本例ではN=11、12、13・・・)、次に、フレーム番号NがMより大きな自然数L(本例ではL=M+2=12)を超えたか否かが判定される(ステップS4)。この判断ステップS4において、フレーム番号NがL(本例ではL=12)を超えていない場合、すなわちN=L(L=12)より小さい場合(すなわちNが11の場合)は、ステップS3の送信開始処理を行うことなく送信開始判定処理を終了する。判断ステップS4において、NがL以上と判断された場合は(本例ではN=12以上、実際にはN=12のとき)はフレーム番号Nを0に戻して送信開始判定処理を終了する(ステップS5)。したがって、次の送信フレーム(13番目の送信フレーム)は1番目の送信フレーム(N=1)とされ、再びステップS1の処理が実行される。
次に、受信側装置10における受信データの処理について説明する。
受信側装置10において、通信モジュール11がシリアルデータ伝送線22から送信フレームデータを受信すると、通信モジュール11は1バイトのデータを受信する毎にDMAコントローラ16に割り込み信号18を送る。DMAコントローラ16は通信モジュール11からの割り込み信号18を受け取ると、通信モジュール11の受信データをRAM13に転送する。
そして、DMAコントローラ16が1フレーム分の受信データを通信モジュール11からRAM13に転送したところで、DMAコントローラ16からCPU12に割り込み信号19が送信される。DMAコントローラ16は予め上記処理を行うように設定されており、CPU12はDMAコントローラ16からの割り込み信号19を受け取ると、RAM13に転送されたフレームの先頭データが同期用データであるかをチェックし、同期用データと異なる場合にはフレームずれが発生したと判定する。
また、CPU12は、常時、受信データのサム値を算出しており、CPU12で算出したサム値と受信されたフレームデータの後尾にあるサム値が異なる場合には、フレーム異常があったと判定される。
上述したように、受信側装置10の通信モジュール11は、受信したデータの中に、パリティ異常やストップビット異常等の通信異常を検出すると、CPU12に割り込み信号20を送る。CPU12は、割り込み信号20を受け取ると、フレームデータの受信を停止し、タイマ15に送信周期から受信時間を引いた時間よりも少し短い時間を設定した後、タイマ15を起動する。そして、タイマ15を用いて次のデータを受信するまでの時間を計測し、上記設定した一定時間が経過しても次の受信が完了しないときは受信をリセットし、受信準備を行う。
次に、以上の動作を図5のタイムチャートを用いてさらに詳しく説明する。
図5は受信途中で通信異常が発生したときの通信の様子を示すタイムチャートである。受信側装置10の通信モジュール11において通信異常が検出されると、通信モジュール11からの割り込み信号20を受け取ったCPU12は、フレームデータの受信を一定期間停止するようにし、受信停止期間終了後、受信準備を行う。図5に示す例は受信したフレームの後方で通信異常が発生した場合であるが、この場合には、図5に示すように次のフレームから正常に受信可能となる。
図6は、受信停止期間を持たない場合のタイムチャートを示したものである。図6に示すように、通信異常を検出しても受信停止期間を持たない場合は、一端受信データのフレームずれが発生すると、正常フレームに対する受信開始位置を変えることできないため、常に同じ位置でフレームずれが生じ、しかもこのフレームずれの状態が継続的に続くことになる。すなわち、図6に示すように、いったん受信開始位置が送信開始位置からずれると、次のフレームの受信開始も同じ位置になり、フレームずれが後続の全てのフレームで継続的に検出されてしまう。
そこで、図7に示すように、異常発生時に受信停止期間を設けることにより、正常フレームに対する受信開始位置を少しずつずらしていき、所定時間経過後に正常なフレームに復帰できるようにすることが考えられる。つまり、図7の例では、受信側装置10のCPU12でフレームずれが検出されると、CPU12が所定の受信停止期間を設定する。このように受信停止期間を設けることにより、送信フレームに対するフレームずれの位置が次第に変化していき、時間がかかるものの、やがて正常なフレームに復帰させることができる。
本発明の一実施の形態の例では、図8のタイムチャートに示すように、受信側装置10において、送信側装置1で設けられた送信しない送信周期期間に対応する時間をタイマ15に設定している。このように受信側装置10の通信モジュール11でフレームずれを検出したときに所定の受信停止期間を設定することに加え、送信されない送信周期期間に相当する時間を受信側装置に設定し、この時間に受信をリセットして受信準備を行うことにより、送信側装置1で送信されない送信周期を設けない場合に比べて、短時間で正常なフレームに復帰することが可能となるのである。
すなわち、図8に示すように、受信開始位置と送信開始位置がずれ、受信側装置10においてフレームずれが検出されると、上述したようにCPU12が受信停止期間を設定し、受信停止期間終了後に受信準備にかかる。そして受信側装置10のタイマ15により、受信準備の後の2送信周期だけ時間経過してから、初期状態に受信をリセットする。すると、送信側においても2送信周期期間の間、送信を行わない送信周期が設定されているため、受信側で設定した2送信周期後に、最初に受信されるフレームの受信開始時間が送信側装置1から送られてくる送信フレームの開始時間に一致するので、極めて短時間で送信側と受信側のデータ同期が実現することになる。
図9は、図8に示した本発明の実施の形態の例に基づいた処理を行うためのフローチャートである。以下の図9に基づいて本発明の実施の形態の例をより詳細に説明する。
図9の(A)は、受信異常時の処理を示すフローチャートであり、(B)は受信側装置10におけるタイマ15の割り込み処理を示すフローチャートである。
まず、図9(A)に示されるように、受信側装置10の通信モジュールにおいて受信異常が検出されると、受信異常処理が開始される(ステップS10)。この受信異常処理は、通信モジュール11がCPU12に対して割り込み信号20を送信することによって開始される。CPU12はこの通信モジュール11からの割り込み信号を受信すると、受信を停止する処理を行う(ステップS11)。そして受信停止期間を受信側タイマ15に設定する(ステップS12)。このタイマ15に設定される受信停止期間としては、図8に示すように送信周期と比べてかなり少ない時間を設定する。
続いて、受信側タイマ15を起動し(ステップS13)、受信異常処理を終了する(ステップS14)。そして、図8に示す受信停止期間が経過すると(ステップS15)、次に、受信側装置タイマ15の割り込み処理が行われる(ステップS16)。この受信側タイマ15の割り込み処理は図8に示すように、受信停止期間終了後に受信リセット処理がなされ(ステップS17)、受信の準備が行われる(ステップS18)。そしてタイマ15に送信周期の2倍の時間(2送信周期の時間)が設定され(ステップS19)、受信側装置タイマ15が起動される(ステップS20)。以上の処理を完了して受信側装置タイマ15を用いた割込み処理が完了する(ステップS21)。
以上、説明したように、本発明のシリアル通信におけるデータ同期方法によれば、送信側で送信データを送信しない送信周期期間を設けるとともに、フレームずれ等の受信異常を受信側で検出した場合には、受信側において、受信停止期間を設けているので、受信側でフレームずれ等の異常を検出しても、短時間で正常なフレームの受信に移行することができるので、送信側と受信側のデータ同期を容易に実現することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態においては、送信側で送信しない期間を送信周期の2倍に設定したが、この送信しない期間は送信側装置1と受信側装置10間において任意に設定できるものである。また、本発明は、上記実施の形態で説明した範囲に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記実施の形態の種々な変形例を含むことは言うまでもない。
本発明の一実施の形態の例を実現するための送信側及び受信側装置のブロック構成図である。 本発明の一実施の形態の例で用いられる送信データフレームのデータ構造を示した図である。 本発明の一実施の形態の例を説明するための、送信を行わない送信周期を設けたタイムチャートである。 本発明の一実施の形態の例の送信開始判定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施の形態の例の異常検出が、受信されたフレームの後尾部分で生じた場合のタイムチャートである。 受信側装置において、異常検出時に受信停止時間を持たない場合のフレームずれを説明するためのタイムチャートである。 本発明の一実施の形態の例の受信側装置において、異常検出時に受信停止時間を持つ場合のフレームずれを説明するためのタイムチャートである。 本発明の一実施の形態の例のデータ同期処理を説明するためのタイムチャートである。 本発明の一実施の形態の例のデータ同期処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1・・・送信側装置
2、11・・・通信モジュール
3、12・・・CPU
4、13・・・RAM
5、14・・・ROM
6、15・・・タイマ
7、17・・・バス
8、9、18、19、20、21・・・割り込み信号
10・・・受信側装置
16・・・DMAコントローラ
22・・・シリアルデータ伝送線

Claims (5)

  1. 少なくとも1つのシリアルデータ伝送線で接続されている2つの装置間において、送信側装置で一定期間送信を行わない送信周期区間を設け、該送信を行わない送信周期区間に受信側装置において受信の初期化を行わせることを特徴としたシリアル通信システムにおけるデータ同期方法。
  2. 少なくとも1つのシリアルデータ伝送線で接続されている2つの装置間において、受信側装置において通信異常発生した際に一定期間受信停止させて同期ずれの継続を防止することを特徴としたシリアル通信システムにおけるデータ同期方法。
  3. 少なくとも1つのシリアルデータ伝送線で接続されている2つの装置間において、受信側装置において通信異常発生時に一定期間受信停止をすることにより、同期ずれが継続することを防止するとともに、送信側装置において一定期間送信を行わない送信周期区間を設け、該送信を行わない送信周期区間に受信側装置において受信の初期化を行わせることを特徴としたシリアル通信システムにおけるデータ同期方法。
  4. 送信側装置において送信フレーム番号Nを設定する手順と、
    該送信フレーム番号Nが所定の自然数Mより大きいか否かを判定する手順と、
    前記送信フレーム番号Nが前記所定の自然数M以下のときに送信開始処理を実行する手順と、
    前記送信フレーム番号が前記所定の自然数Mよりも大きくかつ所定の自然数L(L>M)以下のときに送信開始処理を行わないようにする手順と、
    前記送信フレーム番号Nが前記所定の自然数Lに一致したとき、該フレーム番号Nを0に戻す手順を
    実行させることによりコンピュータにシリアル通信のデータ同期を行わせることを特徴とするプログラム。
  5. 送信側装置において、送信フレーム番号Nを設定する手順と、
    該送信フレーム番号Nが所定の自然数Mより大きいか否かを判定する手順と、
    前記送信フレーム番号Nが前記所定の自然数M以下のときに送信開始処理を実行する手順と、
    前記送信フレーム番号が前記所定の自然数Mよりも大きくかつ所定の自然数L(L>M)以下のときに送信開始処理を行わないようにする手順と、
    前記送信フレーム番号Nが前記所定の自然数Lに一致したとき、該フレーム番号Nを0に戻す手順を
    実行させるとともに、
    受信側装置において、受信異常を検出したときに受信停止時間を受信側タイマに設定して受信側タイマを起動する受信異常処理を行う手順と、
    前記受信異常処理終了後に、前記送信開始処理を行わない期間と同じ期間を受信側タイマに設定して受信側タイマを起動する受信側装置タイマ割り込み処理を行う手順を
    実行させることによりコンピュータにシリアル通信のデータ同期を行わせることを特徴とするプログラム。
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