JP4289338B2 - Rfidタグ通信システム、rfidタグ及び誘導アンテナ装置 - Google Patents

Rfidタグ通信システム、rfidタグ及び誘導アンテナ装置 Download PDF

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Description

本発明はRFIDタグ通信システム、RFIDタグ及び誘導アンテナ装置に関し、例えば、RFIDタグを利用したシステムにおけるセキュリティ機能を向上させようとしたのである。
RFIDタグを利用したシステム、サービスを提供する場合において、RFIDタグ内部のタグ情報を、意図しない第3者に読み書きされるなどの不正アクセスへの対策が必要である。
従来、RFIDプライバシー保護技術として、非特許文献1に記載されている技術(a)〜(c)がある。
(a)従来のRFIDプライバシー保護技術の1つとして、Kill機能がある。これは、RFIDタグが消費者の手に渡った後、2度と機能しないように無効化するものである。
(b)従来のRFIDプライバシー保護技術の1つとして、内部再暗号化方式がある。これは、公開鍵暗号の再暗号化機能を持たせ、RFIDリーダからの送出要求のたびに、タグID等のタグ情報を再暗号化して送出するものである。
(c)従来のRFIDプライバシー保護技術の1つとして、ファラデーケージがある。これは、RFIDタグを、アルミ箔などの電波を遮断できる素材で覆い隠すことにより、RFIDタグからのタグID等の情報の不正な送出を防ぐものである。
岸上順一著、「ユビキタス社会に向けた無線ICタグのすべて RFID教科書」、株式会社アスキー発行
しかしながら、KiLL機能では、RFIDタグを無効化する処理に手間がかかるという課題や、一旦、無効化すると、そのRFIDタグをサービスに利用できないという課題を有する。
また、内部再暗号化方式では、RFIDタグにタグ情報を暗号化する手段を設けなければならず、RFIDダグのコストアップになったり、暗号化や復号化処理のために1回当たりのアクセス時間が長くなってしまうという課題がある。
さらに、ファラデーケージでは、RFIDタグのアクセスが必要となる毎に、RFIDタグを覆いから取り出したり、覆いを装着したりしなければならず、手間がかかってしまう上、カバーから取り出した状態では不正アクセスを防止できないという課題がある。
そのため、RFIDタグへの正規のアクセスを、回数を制限することなく簡易な操作で許容すると共に、タグ情報の不正な流出を低コストの構成によって防ぐことができるRFIDタグ通信システム、RFIDタグ及び誘導アンテナ装置が望まれている。
かかる課題を解決するため、第1の本発明は、RFIDチップと、このRFIDチップに接続されているタグアンテナとを内蔵するRFIDタグにおいて、上記RFIDチップ及び上記タグアンテナとの内蔵空間を電磁シールド空間とする電磁シールド手段と、RFIDアクセス装置のアンテナと電磁結合可能なアクセス装置側アンテナ、上記タグアンテナと電磁結合可能なタグ側アンテナ、並びに、これらアクセス装置側アンテナ及びタグ側アンテナ間を電気的に接続する導体線路とを封止して有する誘導アンテナ装置と当該RFIDタグとの相対的な位置関係として、第1の位置関係と第2の位置関係とを実現可能な位置関係規制手段とを有し、上記第1の位置関係が、上記電磁シールド空間内における上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合可能とすると共に、上記アクセス装置側アンテナが上記電磁シールド空間外に位置する関係であり、上記第2の位置関係が、上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合が不可能とする位置関係であることを特徴とする。
第2の本発明は、RFIDチップと、このRFIDチップに接続されているタグアンテナとを内蔵するRFIDタグと、RFIDタグをアクセスするための無線通信を起動するRFIDアクセス装置とを有するRFIDタグ通信システムにおいて、上記RFIDアクセス装置のアンテナと電磁結合可能なアクセス装置側アンテナ、上記タグアンテナと電磁結合可能なタグ側アンテナ、並びに、これらアクセス装置側アンテナ及びタグ側アンテナ間を電気的に接続する導体線路とを封止して有する誘導アンテナ装置を備え、上記RFIDタグが、上記RFIDチップ及び上記タグアンテナとの内蔵空間を電磁シールド空間とする電磁シールド手段と、上記誘導アンテナ装置と当該RFIDタグとの相対的な位置関係として、第1の位置関係と第2の位置関係とを実現可能な位置関係規制手段とを有し、上記第1の位置関係が、上記電磁シールド空間内における上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合可能にすると共に、上記アクセス装置側アンテナが上記電磁シールド空間外に位置する関係であり、上記第2の位置関係が、上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合が不可能とする位置関係であることを特徴とする。
第3の本発明は、RFIDチップとこのRFIDチップに接続されているタグアンテナとを内蔵するRFIDタグと、RFIDタグをアクセスするための無線通信を起動するRFIDアクセス装置との通信に介在する誘導アンテナ装置であって、上記RFIDアクセス装置のアンテナと電磁結合可能なアクセス装置側アンテナと、上記タグアンテナと電磁結合可能なタグ側アンテナと、これらアクセス装置側アンテナ及びタグ側アンテナ間を電気的に接続する導体線路とを封止して有し、上記RFIDタグとの相対的な位置関係として、第1の位置関係と第2の位置関係とをとることができ、上記第1の位置関係が、上記RFIDタグに設けられている電磁シールド空間内における上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合可能にすると共に、上記アクセス装置側アンテナが上記電磁シールド空間外に位置する関係であり、上記第2の位置関係が、上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合が不可能とする位置関係であることを特徴とする。
本発明によれば、RFIDタグが、RFIDチップ及びタグアンテナを電磁シールド空間内に内蔵すると共に、そのような電磁シールド空間内のRFIDチップを、着脱自在又は相対的に移動可能な誘導アンテナ装置を利用してアクセスするようにしたので、RFIDタグへの正規のアクセスを、回数を制限することなく簡易な操作で許容すると共に、タグ情報の不正な流出を低コストの構成によって防ぐことができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるRFIDタグ通信システム、RFIDタグ及び誘導アンテナ装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。ここで、第1の実施形態のRFIDタグ通信システムの用途は限定されるものではないが、以下の説明では、商品の販売管理システムに利用されているとして説明を行う。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態のRFIDタグ通信システムの概略構成を示す説明図である。
図1において、第1の実施形態のRFIDタグ通信システム1は、大きくは、RFIDタグ10、RFIDリーダライタ20、ラベル誘導アンテナ装置30及び管理誘導アンテナ装置40からなる。
RFIDタグ10は、RFIDタグの一種として利用されている、商品に取り付けられているものである。
RFIDタグ10は、例えば、全体が矩形形状の肉厚のカード状をしており、その一辺には、後述するラベル誘導アンテナ装置30又は管理誘導アンテナ装置40の肉薄の嵌合カード部分31又は41を挿通し得る挿通口11が設けられている。挿通口11は、例えば、図2に示すように、物理的な鍵の鍵穴のように、当該RFIDタグ10に固有な凹凸を有し、当該RFIDタグ10に対応するラベル誘導アンテナ装置30又は管理誘導アンテナ装置40の嵌合カード部分31又は41の断面外形形状も、それに応じた凹凸を有する。なお、管理誘導アンテナ装置40の嵌合カード部分41の断面外形形状は、マスターキーのように、多くのRFIDタグ10の挿通口11に対応できるものであっても良い。
上述の挿通口11に連続して、嵌合カード部分31又は41の全体を嵌合状態で受け入れる被嵌合空間12がRFIDタグ10の内部に設けられている。RFIDタグ10の内部には、タグ情報を格納しているRFIDチップ13と、このRFIDチップ13に繋がっているアンテナ(以下、タグアンテナと呼ぶ)14とが、樹脂などの封止材15によって封止されている。
RFIDタグ10の全ての表面部材16は、タグアンテナ14と外部との通信を遮断する電磁シールド機能を発揮するようになされている。電磁シールドは、例えば、金属メッキを施したり、電磁シールドシールを貼付したり、表面を構成する1又は複数の層の少なくとも1層(露出層には限定されない)を電磁シールド材料によって構成することなどで実現できる。
ここで、タグアンテナ14のRFIDタグ10内の位置は、嵌合された状態のラベル誘導アンテナ装置30又は管理誘導アンテナ装置40の嵌合カード部分31又は41における後述するタグ側誘導アンテナ35又は45と、電磁結合が行われる位置に設けられている。図1では、タグアンテナ14が、タグ側誘導アンテナ35又は45と横並びの位置関係にあるように記載しているが、このような位置関係に限定されず、両アンテナの電磁結合が行われる位置であれば良い。例えば、図1の紙面の法線方向に、タグアンテナ14と、タグ側誘導アンテナ35又は45とが重なるような位置関係であっても良い。
RFIDタグリーダライタ20は、自己が有するアンテナ21を介して、通信条件が合致するRFIDタグと質問波及び応答波を授受することを通じてRFIDタグをアクセスし得るものである。この第1の実施形態の場合、RFIDタグリーダライタ20は、ラベル誘導アンテナ装置30又は管理誘導アンテナ装置40を介してRFIDタグ10(正確に言えばRFIDチップ13)をアクセスするものである。RFIDタグリーダライタ20は、例えば、RFIDタグ10から読み取ったタグ情報を、商品管理用の上位装置(例えばパソコン等の情報処理装置)に与えるものである。
ラベル誘導アンテナ装置30又は管理誘導アンテナ装置40は、RFIDタグ10とRFIDタグリーダライタ20との通信を中継する機能を有するものであり、ラベル誘導アンテナ装置30又は管理誘導アンテナ装置40の一方が択一的に機能するものである。
ラベル誘導アンテナ装置30は、例えば、RFIDタグ10が設けられた商品が販売(1回目の販売)される前の状態で利用されるものである。
ラベル誘導アンテナ装置30は、嵌合カード部分31とラベル部分32とを有する。嵌合カード部分31は、上述したように、RFIDタグ10の被嵌合空間12に嵌合し得るものである。ラベル部分32は、嵌合カード部分31がRFIDタグ10の被嵌合空間12に嵌合されている状態でも、RFIDタグ10の外部に位置している部分であり、例えば、商品についての各種情報(商品名、値段など)が記載されていたり、記載シールが貼付されていたりする部分である。
ラベル誘導アンテナ装置30は、中継機能に係る構成要素として、リーダライタ側誘導アンテナ33、導体線路34及びタグ側誘導アンテナ35を有する。リーダライタ側誘導アンテナ33及びタグ側誘導アンテナ35は共にループアンテナであり、導体線路34によって、ループ状の電流路を形成するように連絡されている。リーダライタ側誘導アンテナ33は、外部との電磁結合が可能なように、ラベル部分32の内部に設けられている。例えば、ラベル部分32を、2枚の可撓性シールの貼り合わせ構成で実現する場合であれば、アンテナ33は、2枚の可撓性シールの間に貼り合わされる。タグ側誘導アンテナ35は、外部との電磁結合が可能なように、嵌合カード部分31の内部に設けられている。例えば、嵌合カード部分31が樹脂で構成される場合であれば、タグ側誘導アンテナ35は樹脂で封止されている。導体線路34は、上述したように、リーダライタ側誘導アンテナ33及びタグ側誘導アンテナ35を電気的に連結させる部分であり、ラベル部分32及び嵌合カード部分31の内部を延長している。
管理誘導アンテナ装置40は、例えば、RFIDタグ10が設けられた商品が販売(1回目の販売)された後の状態で利用されるものである。
管理誘導アンテナ装置40は、ラベル誘導アンテナ装置30におけるラベル部分32が、非嵌合カード部分42に置き換わった点を除けば、ラベル誘導アンテナ装置30とほぼ同様なものである。非嵌合カード部分42は、リーダライタ側誘導アンテナ43を内蔵し、嵌合カード部分41がRFIDタグ10の被嵌合空間12に嵌合されている状態でも外部に露出しているものである。非嵌合カード部分42は、例えば、嵌合カード部分41と同一の樹脂によって構成することができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態のRFIDタグ通信システムにおける動作を説明する。
ラベル誘導アンテナ装置30は、RFIDタグ10が商品に取り付けられる前や、RFIDタグ10が商品に取り付けられた後でも販売前であれば、RFIDタグ10に嵌合された状態で一体として取り扱われるものである。
例えば、販売店にメーカーから商品が納入されると、担当者は、ラベル誘導アンテナ装置30が嵌合されているRFIDタグ10を、商品に取り付ける。
担当者は、商品管理用の図示しない上位装置を操作して、RFIDリーダライタ20を起動して、RFIDタグ10のRFIDチップ13に記載されているタグIDを読込み、また、RFIDチップ13に所定の情報を書込み、当該上位装置における商品管理用データベースに、タグIDに対応付けて各種情報を記録する。
このようなRFIDタグ10に対するアクセス時の通信経路は、図3に示すような通りである。
RFIDリーダライタ20からの質問波(例えば磁束波)は、RFIDリーダライタ20のアンテナ21から放射される。
この質問波は、電磁シールド空間に位置しているタグアンテナ14には到達できず、また、嵌合カード部分31の嵌合によって電磁シールド空間に位置するようになっているタグ側誘導アンテナ35にも到達できず、電磁シールド空間外部に位置しているリーダライタ側誘導アンテナ33が捕捉する。この捕捉により、リーダライタ側誘導アンテナ33に誘起された電流は、リーダライタ側誘導アンテナ33、導体線路34及びタグ側誘導アンテナ35で形成されるループ状の電流路を流れる。タグ側誘導アンテナ35に電流が流れることにより、タグ側誘導アンテナ35から、上述した質問波と同様な磁束波が放射される。タグ側誘導アンテナ35も、電磁シールド空間の内部に存在するため、この磁束波は、タグアンテナ14に到達し、タグ側誘導アンテナ35とタグアンテナ14とは電磁結合される。
質問波がRFIDチップ13からの情報の読み出しを指示するものであれば、RFIDチップ13は情報を読み出して出力し、質問波がRFIDチップ13への情報の書込みを指示するものであれば、RFIDチップ13は与えられた情報を格納すると共に書込み応答を出力する。このようなRFIDチップ13からの出力により、タグ側誘導アンテナ35とタグアンテナ14との電磁結合状態(磁束)は変化し、この変化は応答波として、上述した質問波の経路の逆経路により、RFIDリーダライタ20に返信される。
ラベル誘導アンテナ装置30が嵌合されているRFIDタグ10が設けられている商品の位置などを変化させたような場合にも、RFIDリーダライタ20からのアクセスを利用しながら、上位装置のデータベースなどを更新する。
商品が客によって購入され、その販売手続きなどが終了したときには、販売員は、ラベル誘導アンテナ装置30をRFIDタグ10から取り外し、RFIDタグ10だけがそのまま取り付けられている商品を顧客に引き渡す。又は、ラベル誘導アンテナ装置30が取り外されたRFIDタグ10と、商品とを顧客に引き渡す。
このような状態のRFIDタグ10に対してRFIDリーダライタ20からアクセスしようとしても、電磁シールド機能により、質問波はタグアンテナ14に到達できず、アクセスすることはできない。RFIDタグ10に対応しないラベル誘導アンテナ装置30を嵌合しようとしても嵌合できず、対応しないラベル誘導アンテナ装置30を入手している者であっても、そのRFIDタグ10にアクセスすることができない。
例えば、RFIDタグ10に係る商品が、ブランド品などのように中古品での売買も頻繁に行われるものであり、正当な中古品の取扱店に、商品とRFIDタグ10とが持ち込まれたとする。
この場合には、管理用誘導アンテナ装置40を、その嵌合カード部分41をRFIDタグ10に嵌合させることを装着し、その上で、RFIDリーダライタ20(販売店でのものと異なっていても良い)によってアクセスする。この場合も、上述したラベル用誘導アンテナ装置30の場合とほぼ同様な、図4に示すような通信路によって、RFIDチップ13をアクセスできる。例えば、RFIDチップ13に商品情報などを書き込んでおくことにより、その中古品が正規のブランド品であるかを確認することができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、RFIDリーダライタ20は、ラベル誘導アンテナ装置30又は管理用誘導アンテナ装置40が取り付けられていない状態では電磁シールド機能によりRFIDタグ10をアクセスすることができず、RFIDタグ10のタグ情報のセキュリティは高くなっている。
また、第1の実施形態によれば、RFIDタグ10に対応するラベル誘導アンテナ装置30は限定されており、対応しないラベル誘導アンテナ装置30はRFIDタグ10に装着できず、正規のラベル誘導アンテナ装置30がRFIDタグ10に装着されたときにしか、RFIDリーダライタ20はRFIDタグ10をアクセスすることができず、この面からも、RFIDタグ10のタグ情報のセキュリティは高くなっている。
さらに、第1の実施形態によれば、上述したセキュリティ機能があるため、RFIDタグ10を販売などした段階でタグ情報の盗用などを考慮してRFIDタグを無効化するようなことを不要にできる。
さらにまた、第1の実施形態によれば、RFIDタグ10及びRFIDリーダライタ20の送受信処理自体は、セキュリティを考慮した特別のものとする必要はなく、そのため、アクセス時間がセキュリティ機能のために長期化するようなこともない。
また、RFIDタグ10に対応するラベル誘導アンテナ装置30が商品の販売などによってなくなった以降においても、管理用誘導アンテナ装置40を用意しているので、RFIDタグ10のタグ情報を必要に応じて取り出すことができる。
なお、RFIDタグ10とラベル誘導アンテナ装置30又は管理用誘導アンテナ装置40との結合は電磁結合であってコネクタを利用した結合ではなく、RFIDタグ10とラベル誘導アンテナ装置30又は管理用誘導アンテナ装置40における電気的構成要素が樹脂などによって封止されているので、その構成要素が水滴その他の環境要素によって劣化するようなこともない。
(B)第2の実施形態
次に、本発明によるRFIDタグ通信システム、RFIDタグ及び誘導アンテナ装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図5は、第2の実施形態のRFIDタグ通信システムの概略構成を示す説明図であり、上述した第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には、同一、対応符号を付して示している。
図5において、第2の実施形態のRFIDタグ通信システム2は、大きくは、RFIDタグ10、RFIDリーダライタ20及び複数(図5の例では3個)の誘導アンテナ装置50−1〜50−3からなる。
第2の実施形態のRFIDタグ10は、第1の実施形態のRFIDタグに比較すると、RFIDチップ及びタグアンテナの数が異なっている。すなわち、第2の実施形態のRFIDタグ10は、複数(図5の例では3個)のRFIDチップ13−1〜13−3と、これらRFIDチップ13−1〜13−3に繋がっている複数のタグアンテナ14−1〜14−3とを有している。
電磁結合し得る後述するタグ側誘導アンテナの位置が異なるように、複数のタグアンテナ14−1〜14−3の位置が選定されている。なお、RFIDチップ13−1〜13−3の位置は対応するタグアンテナ14−1〜14−3の近傍でも離間していても良い。図5は、複数のタグアンテナ14−1〜14−3が横並びの例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、被嵌合空間12の上辺、右辺、下辺にそれぞれ、異なるタグアンテナを設けるようにしても良い。また、タグアンテナ14−1〜14−3同士の間を電磁シールドするようにしても良い。
この第2の実施形態の場合、各RFIDチップ13−1、…、13−3には異なるタグ情報を格納することを意図している。
第2の実施形態のRFIDリーダライタ20は、第1の実施形態のものと同様なものである。なお、第2の実施形態のRFIDリーダライタ20は、複数のRFIDチップとの同時アクセス機能(例えば同時読み取り)に対応できるものである。すなわち、アンチコリジョン機能を備えているものである。
各誘導アンテナ装置50−1、…、50−3はそれぞれ、第1の実施形態の管理用誘導アンテナ装置40と同様なものであり、嵌合カード部分51−1、…、51−3及び非嵌合カード部分52−1、…、52−3を有している。また、各誘導アンテナ装置50−1、50−2、50−3はそれぞれ、内部に、リーダライタ側誘導アンテナ、導体線路及びタグ側誘導アンテナを有している。なお、図5では、RFIDタグ10の被嵌合空間12に比較して誘導アンテナ装置50−1、…、50−3を小さく記載しているが、これは複数の誘導アンテナ装置50−1、…、50−3を記載するための便宜であり、第1の実施形態の管理用誘導アンテナ装置40について説明したように、誘導アンテナ装置50−1、…、50−3の大きさはその嵌合カード部分51−1、…、51−3がRFIDタグ10の被嵌合空間12に嵌合し得る大きさに選定されている。
各誘導アンテナ装置50−1、…、50−3は、RFIDタグ10におけるRFIDチップ13−1〜13−3のアクセス対象の組み合わせが異なるものである。すなわち、リーダライタ側誘導アンテナ、導体線路及びタグ側誘導アンテナの位置や組数が、各誘導アンテナ装置50−1、50−2、50−3で異なっている。
誘導アンテナ装置50−1は、1組のリーダライタ側誘導アンテナ53−1、導体線路54−1及びタグ側誘導アンテナ55−1を備え、この組は、RFIDタグ10のRFIDチップ13−1をアクセスし得る位置に設けられている。また、誘導アンテナ装置50−2は、1組のリーダライタ側誘導アンテナ53−2、導体線路54−2及びタグ側誘導アンテナ55−2を備え、この組は、RFIDタグ10のRFIDチップ13−2をアクセスし得る位置に設けられている。さらに、誘導アンテナ装置50−3は、2組のリーダライタ側誘導アンテナ53−31、53−32、導体線路54−31、54−32及びタグ側誘導アンテナ55−31、55−32を備え、第1組(53−31、54−31、55−31)は、RFIDタグ10のRFIDチップ13−1をアクセスし得る位置に設けられており、第2組(53−32、54−32、55−32)は、RFIDタグ10のRFIDチップ13−3をアクセスし得る位置に設けられている。
なお、タグ側誘導アンテナの位置は、図5の状態のままで、リーダライタ側誘導アンテナの位置を図5から変更しても良く、このようにしても、RFIDタグ10の所望するRFIDチップをアクセスすることができる。また、誘導アンテナ装置50−3についていえば、2組のリーダライタ側誘導アンテナ53−31及び53−32を共通化させるようにしても良い。
第2の実施形態においても、RFIDリーダライタ20は、誘導アンテナ装置50−1、50−2又は50−3のいずれも装着されていないRFIDタグ10に対しては、その電磁シールド機能によりアクセスせることができない。すなわち、第3者が、RFIDリーダライタ20から、誘導アンテナ装置50−1、50−2又は50−3のいずれをも装着することなく、RFIDタグ10をアクセスしようとしてもアクセスすることができない。
正規の利用者が、RFIDタグ10のRFIDチップ13−2をアクセスしたい場合には、RFIDタグ10に誘導アンテナ装置50−2を装着(嵌合)し、その上で、RFIDリーダライタ20を起動してアクセスする。この場合には、RFIDリーダライタ20のアンテナ21と誘導アンテナ装置50−2のリーダライタ側誘導アンテナ53−2との電磁結合、及び、誘導アンテナ装置50−2のタグ側誘導アンテナ55−2とタグアンテナ14−2とが電磁結合して通信路が形成され、RFIDリーダライタ20はRFIDチップ13−2をアクセスすることができる。
この際、RFIDタグ10内での電磁シールド機能や、タグアンテナ14−1や14−3の位置により、誘導アンテナ装置50−2のタグ側誘導アンテナ55−2と、タグアンテナ14−1及び14−3との電磁結合は形成されず、誘導アンテナ装置50−2を装着した状態で、RFIDリーダライタ20はRFIDチップ13−1や13−3をアクセスすることはできない。
同様に、正規の利用者は、RFIDタグ10に誘導アンテナ装置50−1を装着してアクセス操作することにより、RFIDチップ13−1だけをアクセスすることができる。
また、正規の利用者は、RFIDタグ10に誘導アンテナ装置50−3を装着してアクセス操作することにより、RFIDチップ13−1及び13−3を同時にアクセスすることができる。
第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様な効果を奏することができると共に、さらに、以下のような効果を奏することができる。
1個のRFIDタグに複数のRFIDチップを設けたので、タグ情報の種類や情報レベルによって格納させるRFIDチップを変更することができる。一連のタグ情報を格納する場合であっても、RFIDチップが複数ある分だけ、大量の情報を格納可能である。
また、誘導アンテナ装置として、RFIDチップの組合せに応じた複数のものを用意しておくことにより、1回のアクセス動作でアクセス可能なRFIDチップの組合せを変更することができる。例えば、部長と係員とで所持させる誘導アンテナ装置を変えることにより、利用者によるアクセス可能なRFIDチップを変更させることができる。
以上のように、第2の実施形態によれば、細かいアクセス制限を実行することも可能である。
(C)第3の実施形態
次に、本発明によるRFIDタグ通信システム、RFIDタグ及び誘導アンテナ装置の第3の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1及び第2の実施形態においては、誘導アンテナ装置はRFIDタグに対して着脱自在なものであったが、この第3の実施形態においては、誘導アンテナ装置はRFIDタグに移動可能に取り付けられたものである。
図6は、第3の実施形態のRFIDタグ通信システムの概略構成を示す説明図であり、上述した第1や第2の実施形態に係る図1や図5との同一、対応部分には、同一、対応符号を付して示している。
図6において、第3の実施形態のRFIDタグ通信システム3は、大きくは、RFIDタグ10、RFIDリーダライタ20及び誘導アンテナ装置60からなる。
第3の実施形態のRFIDタグ10も、例えば、全体が矩形形状のカード状をしているが、第1や第2の実施形態のRFIDタグとは異なり、誘導アンテナ装置が挿通される挿通口11や被嵌合空間12が設けられていない。第3の実施形態のRFIDタグ10は開口部17を有し、この開口部17を除けば、表面部材16に施された電磁シールド処理による電磁シールド機能により、RFIDタグ10の内部と外部装置との通信ができないものである。ここで、開口部17は、電磁的な開口であればよく、例えば、樹脂製のカバーなどが取り付けられているものであっても良い。
なお、第3の実施形態のRFIDタグ10も、内部に、RFIDチップ13及びタグアンテナ14を有していることは勿論である。
第3の実施形態の誘導アンテナ装置60も、リーダライタ側誘導アンテナ63、導体線路64及びタグ側誘導アンテナ65を有し、さらに、移動操作子66を有する。リーダライタ側誘導アンテナ63、導体線路64及びタグ側誘導アンテナ65は、移動操作子66に連動して第1及び第2の位置間を移動し得るように、RFIDタグ10に取り付けられている。なお、リーダライタ側誘導アンテナ63、導体線路64及びタグ側誘導アンテナ65の移動は、これら全体を封止した樹脂体を単位としてなされるようなものであっても良い。また、タグ側誘導アンテナ65だけが移動するような構成であっても良い。さらに、移動は、直線移動でも良く、回転移動などであっても良い。
ここで、リーダライタ側誘導アンテナ63、導体線路64及びタグ側誘導アンテナ65は、例えば、図示しないバネの弾性力や、ストッパなどにより、第1の位置及び第2の位置だけをとり、第1の位置及び第2の位置間の中間位置をとらないようになされている。
タグ側誘導アンテナ65は、第1及び第2の位置のいずれでも、電磁シールド機能が発揮される空間に位置している。タグ側誘導アンテナ65が第1の位置に位置しているときにはタグアンテナ14と電磁結合が可能であり、第2の位置に位置しているときにタグアンテナ14との電磁結合が不可能なように、第1及び第2の位置が選定されている。
リーダライタ側誘導アンテナ63は、少なくとも第1の位置で上述した開口部17内の位置に位置するようになされている。
移動操作子66は、例えば、単なるつまみなどであっても良く、回転運動を直線運動に変換するような複数の部材でなるものであっても良い。上述のように、この移動操作子66に対する利用者の操作によって、リーダライタ側誘導アンテナ63、導体線路64及びタグ側誘導アンテナ65は、第1及び第2の位置間を移動する。
利用者がRFIDタグ10との不要な通信を望まない場合には、図6(B)に示すように、移動操作子66を操作して誘導アンテナ装置60を第2の位置に位置させておく。この状態で、RFIDリーダライタ20がアクセス動作しても、そのアンテナ21と誘導アンテナ装置60のリーダライタ側アンテナ63とが電磁結合できたとしても、誘導アンテナ装置60が第2の位置のため、そのタグ側アンテナ65とタグアンテナ14とは電磁結合できず、RFIDリーダライタ20はRFIDタグ10と通信することはできない。
一方、利用者がRFIDタグ10との通信を望む場合には、図6(A)に示すように、移動操作子66を操作して誘導アンテナ装置60を第1の位置に位置させておく。この状態で、RFIDリーダライタ20がアクセス動作すると、そのアンテナ21と開口部17に位置する誘導アンテナ装置60のリーダライタ側アンテナ63とが電磁結合し、また、誘導アンテナ装置60が第1の位置のため、そのタグ側アンテナ65とタグアンテナ14とも電磁結合し、通信路が確立され、RFIDリーダライタ20はRFIDタグ10と通信できる。
以上のように、第3の実施形態によれば、RFIDリーダライタ20は、誘導アンテナ装置60が第2の位置に位置しているときには、電磁シールド機能によりRFIDタグ10をアクセスすることができない。ここで、移動操作子66を、鍵などを利用するものとすることにより、RFIDタグ10のタグ情報のセキュリティを高くできる。
また、第3の実施形態によれば、上述したセキュリティ機能を設けた場合には、RFIDタグ10を販売などした段階でタグ情報の盗用などを考慮してRFIDタグを無効化するようなことを不要にできる。
さらに、第3の実施形態によれば、RFIDタグ10及びRFIDリーダライタ20の送受信処理自体は、セキュリティを考慮した特別のものとする必要はなく、そのため、アクセス時間がセキュリティ機能のために長期化するようなこともない。
さらにまた、RFIDタグ10と誘導アンテナ装置60との結合は電磁結合であってコネクタを利用した結合ではなく、コネクタなどの金属製の構成要素が水滴その他の環境要素によって劣化するようなこともない。
また、第3の実施形態によれば、誘導アンテナ装置60がRFIDタグ10から着脱できないので、誘導アンテナ装置などの紛失によるアクセス不要状態などを回避することができる。
さらに、第3の実施形態によれば、移動操作子66の位置などを目視したり触ったりすることにより、RFIDチップがアクセスできる状態か否かを利用者は容易に確認することができる。
(D)他の実施形態
上記各実施形態の説明においても種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
上記各実施形態の説明においては、RFIDタグがカード状であるとして説明したが、RFIDタグの形状はカード状に限定されるものではなく、筺形状であっても筒形状であっても良く、誘導アンテナ装置の形状も、RFIDタグの形状に合わせて形状を選定すれば良い。
また、RFIDタグと誘導アンテナ装置との係合方法も、第1又は第2の実施形態の記載方法に限定されるものではない。例えば、RFIDタグがスライドカバーを有し、スライドカバーをずらした状態のRFIDタグを誘導アンテナ装置の被嵌合部に嵌合するような構成であっても良い。
上記第1及び第2の実施形態によれば、被嵌合空間12が1個のRFIDタグを示したが、被嵌合空間が複数あっても良い。例えば、第2の実施形態の変形として、被嵌合空間とアクセス可能なRFIDチップとを対応付けることを挙げることができる。
上記第3の実施形態においては、1個のRFIDチップを内蔵するRFIDタグを示したが、複数のRFIDチップを内蔵するRFIDタグに対しても、第3の実施形態の技術思想を適用することができる。この場合において、複数のRFIDチップに共通な誘導アンテナ装置を設けても良く、各RFIDチップに対応するように誘導アンテナ装置を個別に設けても良い。後者の場合において、移動操作子をも個別に設けるようにしても良く、また、1個の移動操作子が第2の実施形態のようなRFIDチップを誘導アンテナ装置との関係を形成させるように設けられたものであっても良い。
また、上記第3の実施形態では、誘導アンテナ装置が移動し得るものを示したが、誘導アンテナ装置が移動し得ず、RFIDチップ及びタグアンテナが移動し得るものであっても良い。さらには、誘導アンテナ装置も、RFIDチップ及びタグアンテナも移動し得ず、電磁シールド片が移動し、タグ側誘導アンテナ及びタグアンテナ間の電磁結合を確立、切断させるものであっても良い。
上記各実施形態では、RFIDチップが読み書きとも可能なものを示したが、読み出し専用のRFIDチップであっても良い。同様に、RFIDリーダライタは、読み出し専用のRFIDリーダでも、書込み専用のRFIDライタであっても良く、特許請求の範囲ではこれらをまとめてRFIDアクセス装置と呼んでいる。
第1及び第2の実施形態では、ラベル誘導アンテナ装置30とRFIDタグ10が電磁結合可能な状態に位置規制している状態が、特許請求の範囲での第1の位置関係に該当し、ラベル誘導アンテナ装置30とRFIDタグ10が電磁結合不可能な状態が、特許請求の範囲での第2の位置関係に該当する。この第2の位置関係については、電磁結合不可能な状態であれば、ラベル誘導アンテナ装置30とRFIDタグ10を特定な位置に規制する必要はない。
第1の実施形態のRFIDタグ通信システムの概略構成を示す説明図である。 第1の実施形態のRFIDタグの挿通口形状を示す正面図である。 第1の実施形態のRFIDタグ通信システムにおけるラベル誘導アンテナ装置の利用時の通信経路を示す説明図である。 第1の実施形態のRFIDタグ通信システムにおける管理誘導アンテナ装置の利用時の通信経路を示す説明図である。 第2の実施形態のRFIDタグ通信システムの概略構成を示す説明図である。 第3の実施形態のRFIDタグ通信システムの概略構成を示す説明図である。
符号の説明
1〜3…RFIDタグ通信システム、
10…RFIDタグ、
11…挿通口、
12…被嵌合空間、
13、13−1〜13−3…RFIDチップ、
14、14−1〜14−3…タグアンテナ、
15…封止材、
16…RFIDタグ表面部材(電磁シールド部材)、
17…開口部、
20…RFIDタグリーダライタ、
21…RFIDタグリーダライタのアンテナ、
30、40、50−1〜50−3、60…誘導アンテナ装置、
31、41、51−1〜51−3…嵌合カード部分、
32…ラベル部分、
33、43、53−1〜53−3、63…リーダライタ側誘導アンテナ、
34、44、54−1〜54−3、64…導体線路、
35、45、55−1〜55−3、65…タグ側誘導アンテナ35、
42、52−1〜52−3…非嵌合カード部分、
66…移動操作子。

Claims (6)

  1. RFIDチップと、このRFIDチップに接続されているタグアンテナとを内蔵するRFIDタグにおいて、
    上記RFIDチップ及び上記タグアンテナとの内蔵空間を電磁シールド空間とする電磁シールド手段と、
    RFIDアクセス装置のアンテナと電磁結合可能なアクセス装置側アンテナ、上記タグアンテナと電磁結合可能なタグ側アンテナ、並びに、これらアクセス装置側アンテナ及びタグ側アンテナ間を電気的に接続する導体線路とを封止している誘導アンテナ装置と当該RFIDタグとの相対的な位置関係として、第1の位置関係と第2の位置関係とを実現可能な位置関係規制手段とを有し、
    上記第1の位置関係が、上記電磁シールド空間内における上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合可能とすると共に、上記アクセス装置側アンテナが上記電磁シールド空間外に位置する関係であり、
    上記第2の位置関係が、上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合が不可能とする位置関係である
    ことを特徴とするRFIDタグ。
  2. 上記位置関係規制手段が規制する上記第1の位置関係が、上記誘導アンテナ装置が当該RFIDタグに装着された状態の位置関係であり、上記第2の位置関係が、上記誘導アンテナ装置が当該RFIDタグから離間された状態の位置関係であることを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。
  3. 上記誘導アンテナ装置が当該RFIDタグに上記第1の位置関係及び上記第2の位置関係間で相対的に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。
  4. 上記RFIDチップ及び上記タグアンテナの組が複数組設けられていると共に、上記位置関係規制手段が複数種類の上記誘導アンテナ装置に対応し得ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のRFIDタグ。
  5. RFIDチップと、このRFIDチップに接続されているタグアンテナとを内蔵するRFIDタグと、RFIDタグをアクセスするための無線通信を起動するRFIDアクセス装置とを有するRFIDタグ通信システムにおいて、
    上記RFIDアクセス装置のアンテナと電磁結合可能なアクセス装置側アンテナ、上記タグアンテナと電磁結合可能なタグ側アンテナ、並びに、これらアクセス装置側アンテナ及びタグ側アンテナ間を電気的に接続する導体線路とを封止して有する誘導アンテナ装置を備え、
    上記RFIDタグが、
    上記RFIDチップ及び上記タグアンテナとの内蔵空間を電磁シールド空間とする電磁シールド手段と、
    上記誘導アンテナ装置と当該RFIDタグとの相対的な位置関係として、第1の位置関係と第2の位置関係とを実現可能な位置関係規制手段とを有し、
    上記第1の位置関係が、上記電磁シールド空間内における上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合可能にすると共に、上記アクセス装置側アンテナが上記電磁シールド空間外に位置する関係であり、
    上記第2の位置関係が、上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合が不可能とする位置関係である
    ことを特徴とするRFIDタグ通信システム。
  6. RFIDチップとこのRFIDチップに接続されているタグアンテナとを内蔵するRFIDタグと、RFIDタグをアクセスするための無線通信を起動するRFIDアクセス装置との通信に介在する誘導アンテナ装置であって、
    上記RFIDアクセス装置のアンテナと電磁結合可能なアクセス装置側アンテナと、
    上記タグアンテナと電磁結合可能なタグ側アンテナと、
    これらアクセス装置側アンテナ及びタグ側アンテナ間を電気的に接続する導体線路とを封止して有し
    上記RFIDタグとの相対的な位置関係として、第1の位置関係と第2の位置関係とをとることができ、
    上記第1の位置関係が、上記RFIDタグに設けられている電磁シールド空間内における上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合可能にすると共に、上記アクセス装置側アンテナが上記電磁シールド空間外に位置する関係であり、
    上記第2の位置関係が、上記タグアンテナと上記タグ側アンテナとを電磁結合が不可能とする位置関係である
    ことを特徴とする誘導アンテナ装置。
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