JP4287904B2 - 自動切換減圧弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス供給元(例えば、二つのガスボンベ)から供給されるガスを自動的に切り替える自動切換弁に関し、特に、一定の調整圧のガスを連続的に供給することを可能とする自動切換弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動切換弁としては減圧弁を備えた構造のものが使用されている。この自動切換減圧弁は、図6に示すように、ハウジング1に第一の減圧弁2及び第二の減圧弁3が形成されている。各減圧弁1,2は、緩衝スプリング4,調整弁5,弁座6,弁孔7,調整弁案内8,ダイヤフラム9,圧力調整スプリング10を具備している。
【0003】
第一の減圧弁2の一次側は、ハウジング1に形成された流通路11を介してボンベ接続継手12に接続されている。第二の減圧弁2の一次側は、ハウジング1に形成された流通路13を介してボンベ接続継手14に接続されている。第一の減圧弁2の二次側と第二の減圧弁3の二次側(減圧室)は、ハウジング1に形成された流通路15で互に接続され、さらに流出口16を介してハウジング外部に流出するようになっている。
【0004】
また、第一の減圧弁2には設定バネ力切換機構が内在したハンドル17が装着され、ハンドル17に連結したレバー18を180度回転させることでハンドル17を回転させ、ネジ19が進退して圧力調整スプリング10を押圧し、圧力調整スプリング10がダイヤフラム9及び調整弁案内8に与える付勢力を二段階に設定できる(例えば、設定圧を7kgf/cm2と9kgf/cm2に設定可能とする)ように構成されている。
【0005】
各減圧弁によれば、圧力調整スプリング10による付勢力により調整弁案内8が押されているので、調整弁5が緩衝スプリング4の付勢力に抗してハウジング1の中央側に移動して弁孔7が開口状態となり、流入口から弁孔7を通ってガスが流れ、減圧室内の圧力を上昇させる。
減圧室のガス圧力が圧力調整スプリング10により設定された設定圧より高くなると、ダイヤフラム9を押圧することで圧力調整スプリング10の付勢力に抗して調整弁案内8が移動し、緩衝スプリング4の存在により調整弁5が押され、弁シート5aが弁座6に当接して弁孔7が閉塞状態となる。このような動作が繰り返されることにより、減圧室内を設定圧に減圧して保持するものである。
【0006】
そして、第一の減圧弁2の設定圧をハンドル17により9kgf/cm2にし、第二の減圧弁3の設定圧を圧力調整スプリング10で設定される8kgf/cm2にすれば、減圧室内は9kgf/cm2になり、第二の減圧弁3の弁孔7は閉塞されるので、各流入口にボンベ接続継手を介して接続されたガスボンベのうち、9kgf/cm2に設定された減圧弁(第一の減圧弁)2に接続されたガスボンベのガスが設定圧に調整されて流出口側に流れる。
次に、このガスボンベ内のガスが少なくなり、元圧が低下するにともなって減圧室の圧力が設定圧より低下して8kgf/cm2より小さくなると、今度は第二の減圧弁3の圧力調整スプリング10が調整弁案内8を介して調整弁5を押圧し、第二の減圧弁3の弁孔7が開口して第二の減圧弁3に接続されたガスボンベのガスが設定圧(8kgf/cm2)に調整されて流出口側に流れる。
【0007】
更に、ハンドル17のレバー18を動かし第一の減圧弁2の設定圧を7kgf/cm2にし、流入口に新しいガスボンベを接続すれば、第二の減圧弁3に接続されたガスボンベのガスが少なくなり、減圧室の圧力が設定圧(8kgf/cm2)より低下して7kgf/cm2より小さくなると、第一の減圧弁2の弁孔7が開口して取り替えられた新しいガスボンベのガスが設定圧(7kgf/cm2)に調整されて流出口側に流れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造の自動切換減圧弁によれば、各減圧部が一段式の減圧弁を構成しているので、大流量を流す自動切換減圧弁として適していなかった。
すなわち、上記構造であると、ガスボンベの元圧変動の割合は、概略的にはダイヤフラム9の径に対する弁孔7の口径の大きさによって決まる。大流量を流すために弁座6の弁孔7を大きくすると、それに伴い元圧変動が大きくなる。上記構造では、各減圧弁の調整圧に差をもたせて設定することにより、自動的に切り換えるようにしているが、元圧変動が大きいと切換の圧力差を小さくすることができず、圧縮調整スプリング10のバネ定数の設定が困難となり、切換え弁として使用できないという問題点があった。
【0009】
また、各減圧部が一段式の減圧弁であるので、元圧変動を抑えるためには受圧面積を確保する必要があり、ハウジング1が大型化し重量が重くなるという問題点があった。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、装置の小型化及び軽量化を図るとともに、ガスボンベ側の圧力が大きく変化(例えば、30MPaから1MPa)する場合においても対処できる構造の自動切換減圧弁を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1は、ハウジングに対して互いに対向するように配置された一対のボンベ継手を装着し、前記ハウジング内に各ボンベ継手に接続される流入口とこの流入口にそれぞれ連通する第1弁孔を形成するとともに、各第1弁孔にそれぞれ連通する減圧室と、この各減圧室と外部とを連通させる一つの流出口を備え、どちらか一方の減圧室で減圧しながら前記流出口へガスを流す自動切換減圧弁であって、継ぎの構成を含むことを特徴としている。
前記減圧室は、前記第1弁孔を開閉する弁シートが装着された減圧ピストンと、この減圧ピストンを付勢する第1調整スプリングと、この第1調整スプリングの第1弁孔側を受ける鍔部とこれに連続する円筒状の案内壁を有するスプリング受けとを配して構成される第1減圧部と、
前記第1減圧部の後段側に配置された第2弁孔を有する弁座本体と、この弁座本体内に収容された調整弁と、前記減圧ピストンと弁座本体の間に配置され前記調整弁を付勢する第2調整スプリングと、弁座本体の外側に配置され中央に連結された棒状先端が第2弁孔を貫通して前記調整弁に当接可能とした受圧部とを配して構成される第2減圧部とを有してなる。
【0012】
請求項1によれば、減圧ピストンを用いた第1減圧部と、調整弁及び受圧部を用いた第2減圧部とにより減圧室を構成し、減圧を2段で行うので第2弁孔を大きくしても元圧変動量を小さくすることができ、大流量を流す場合においても対処できる構造が得られる。
また、減圧ピストン及び受圧部を用いて減圧を2段で行うので、第2減圧部の受圧部の受圧面積を小さくでき、自動切換減圧弁全体の小型化及び軽量化を図ることができる。
【0013】
請求項2は、請求項1記載の自動切換減圧弁の第1減圧部において、減圧ピストンを第1調整スプリングにより付勢されるピストン部と、弁シートが装着される調整弁部とに分離して形成することを特徴としている。
そして、前記ピストン部の中央の調整弁部側に凸部を形成し、前記調整弁部は、前記スプリング受けの案内壁内を摺動するようになっている。
【0014】
請求項2によれば、減圧ピストンをピストン部と調整弁部とに分離して形成し、この調整弁部がスプリング受けの案内壁の内部を摺動するように成っているので、第1調整スプリングの傾斜によりピストン部が傾いた場合においても、調整弁部は常時案内壁の内部を移動し、第1弁孔に対して調整弁部に装着された弁シ−トが傾斜することを防止できる。
また、ピストン部の中央の調整弁部側に凸部を形成しているので、ピストン部が傾斜した場合において、その微妙な動きに対して調整弁部の動きを追従させることができる。
【0015】
請求項3は、請求項1記載の自動切換減圧弁において、各ボンベ継手に接続される流入口は、各ボンベ継手の装着方向に沿うとともにボンベの中心軸に対して互いに反対位置となるように偏心して形成され、ハウジング内に形成された各第1弁孔が前記流入口に対して直交して成ることを特徴としている。
【0016】
請求項3によれば、ハウジングに形成される各流入口を、各ボンベの中心軸に対して偏心して形成することにより、第1弁孔に直交するよう各ボンベ継手の装着方向に沿って形成でき、ハウジングに対して流入口の加工を容易に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について、図1乃至図4を参照しながら説明する。
図1乃至図3は、本発明の実施例の形態の一例に係る自動切換減圧弁を示すもので、図1は自動切換減圧弁の正面説明図であり、図2は図1のA−A′断面説明図、図3は図1のB−B′断面説明図である。また、図4は、自動切換減圧弁の減圧室部分の拡大断面説明図である。
【0018】
自動切換減圧弁は、略円柱状の切換弁本体(ハウジング)20の両側面の中央に、互いに反対側から各継手装着部21を対向する位置にそれぞれ形成している(図3)。この継手装着部21には、逆止弁22を介してボンベ継手23が装着されている。逆止弁22は、スプリング221で押圧された弁体222が流路中に配置されて構成され、ボンベ継手23側から高圧ガスが流入する場合には、前記スプリング221に抗して弁体222が動くことにより開弁し、その逆方向にガスが流れることを防止するものである。
継手装着部21には、ここに導かれる高圧側のガス圧力を計測するための圧力計24がそれぞれ装着されている(図1)。
また、ボンベ継手23の先端には、ボンベナット25が装着されている。
【0019】
切換弁本体20の上面略中央部には、流出口102に連通する継手装着部26が形成され、この継手装着部26に連結継手27が装着されている。この連結継手27には、開閉バルブを介して出口継手29が装着され、この出口継手29にはそれぞれストップバルブ30を介して3つの継手31が装着されている。
したがって、ストップバルブ30を全て開にすれば、3つの継手31全てからガスが供給可能となる。継手31毎の開閉は、各ストップバルブ30で行うことができる。
【0020】
切換弁本体20の軸方向の前面及び後面には、それぞれ減圧室40,40が互に反対に位置するように形成されている。
各減圧室40は、切換弁本体20の前方面又は後方面に刻設された大径部41と、大径部41に連設する中径部42と、中径部42に連設する小径部43とを有している。小径部43の底面には、切換弁本体20の軸に沿って形成された第1弁孔44の開口が臨んでいる。
また、各第1弁孔44は、前記した継手装着部21に装着される各ボンベ継手の装着方向に沿って形成された各流入口45,45に連通されている。この流入口45は、ボンベ継手の中心軸に対して互いに反対位置となる減圧室側に偏心して形成され、前記各第1弁孔44と流入口45とが直交するように配置形成されている。
【0021】
減圧室40の小径部43及び中径部42には、その壁面に対して摺動する外側を段付き形状とし内部に空間を有する第1減圧ピストン(ピストン部)46が装着されることにより第1減圧部を構成している。第1減圧ピストン46の小径部43側には、スプリング受け47内に挿入された円柱状の調整弁(調整弁部)48が第1減圧ピストンと分離して配置されている。調整弁48の第1弁孔44側には弁シ−ト49が装着され、第1弁孔44の開口周囲に環状凸部とした弁座50に当接可能になっている。また、第1減圧ピストン46とスプリング受け47との間には、第1調整スプリング51が配置されて、第1減圧ピストン46を付勢している。
【0022】
第1減圧ピストン46の先端の端面には、その中央に円錐状の凸部52が形成され、この凸部52が調整弁48の凹部48aの中心に当接するようになっている。また、第1減圧ピストン46の先端側の側面には、内部の空間に連通する孔53が形成されている。この実施例では、凸部52を円錐状としたが、凸部52と凹部48aとの中心同士が互いに当接できる形状であればよく、例えば、凸部52を半円球状としてもよい。
【0023】
スプリング受け47は、図5に示すように、円筒状の案内壁471の先端に鍔部472を有して構成され、第1減圧ピストン46の移動に追従して調整弁48がこの案内壁471の内部を摺動するようになっている。そして、鍔部472は略方形状に形成されることにより、小径部43との間に隙間が形成され、この隙間からガスが流入し、第1減圧ピストン46の孔53から内部に導かれるようになっている。
【0024】
また、鍔部472は、方形状の四隅においてその断面形状をL字片473とすることにより、小径部43の底面側にL字片の開口側が位置するように配置して、底面側に空間を形成している。
【0025】
また、第1減圧ピストン46と中径部42との間、第1減圧ピストン46と小径部43との間には、Oリング54,55がそれぞれ装着され、第一減圧部と外部との間をシールしている。
【0026】
減圧室の中径部42の壁面には、内部に空間を有する弁座本体61が大径部41側より装着され、大径部41の壁面には受圧面となる第2減圧ピストン62が摺動可能に装着されることにより第2減圧室を構成している。第2減圧ピストン62と大径部41の壁面と間にはOリング63が装着され、第2減圧部と外部との間をシ−ルしている。
弁座本体61内の空間には、外周が六角形状の調整弁本体64に樹脂製の調整弁シ−ト65を螺着した調整弁が配設されている。この調整弁シ−ト65の頭部は、弁座本体61の中央に形成した第2弁孔66の開口周囲に環状凸部として設けた弁座67に当接可能になっている。
【0027】
前記第2減圧ピストン62には棒状部68が連設され、棒状部68の先端側が第2弁孔66を貫通して調整弁シ−ト65に当接可能となっている。調整弁シ−ト65の当接位置には、ネジ69が装着されてネジ69の頭部に棒状体68が当接するようし、樹脂製の調整弁シ−ト65の摩耗を防止するようになっている。
【0028】
また、弁座本体61の先端側内部には、フィルタ−取り付けネジ70が装着され、この内部に第1弁孔44側に先細となる略円錐状のフィルタ−71を配置するとともに、フィルタ−71の後端と調整弁本体64の反第2弁孔66側に配されたリング72との間に、第2調整スプリング73を配置し調整弁本体64及び調整弁シート65から成る調整弁を第2弁孔66側に付勢している。
【0029】
以上説明した減圧室の減圧機構は、図2及び図3の切換弁本体の左右に対称的にそれぞれ形成されている。
図2及び図3の左側の減圧室40については、カバ−81で被冠しカバ−81内のスプリング受け82と第2減圧ピストン62との間に圧力調整スプリング83を配置している。そして、カバ−81の頭部に設けた進退可能なネジ84により、スプリング受け82の位置を変化させ、第2減圧ピストン62を設定した押圧力で付勢するように構成している。
【0030】
図2及び図3の右側の減圧室40については、カバ−91で被冠しカバ−91に対して進退可能な軸92の鍔部92aにベアリング93を介して第2減圧ピストン62との間に圧力調整スプリング94を配置している。カバ−91の頭部には、レバ−95により180度の範囲で往復動作するハンドル96により前記軸92が進退可能となっている。したがって、レバ−95によるハンドル96の回転により、圧力調整スプリング94を伸縮させてその押圧力を2段階に可変して調整することができ、どちらかに設定された圧力調整スプリング94の押圧力で第2減圧ピストン62を付勢するように構成している。
【0031】
各減圧室40,40の調整圧側となる大径部41,41内部は、流通路101により連通され、流出口102に通じている。
また、流通路101、各減圧室40,40の小径部(第1減圧部の調整圧側)43,43には安全弁110が設けられ、流通路101又は各小径部43内が設定圧力より高くなった場合に、安全弁110が開弁動作を行うようになっている。
【0032】
また、各減圧室40,40において第1減圧ピストン46が動作する中径部42の壁面側の空間は、切換弁本体20に設けた流路103により外部と連通し、常時大気圧とすることにより第1減圧ピストン46の往復動作が円滑に行われるようになっている。
【0033】
上記各減圧室40の第2減圧部の構成では、第2減圧部の受圧部を第2減圧ピストン62で形成したが、ピストンの代わりに受圧部としてダイヤフラムを用いた減圧機構を用いてもよい。
【0034】
次に、上記構成による各減圧部の動作について説明する。
ボンベ継手23を介してボンベ(図示せず)側から減圧室40へ供給された高圧ガスは、切換弁本体20内に形成された継手装着部21及び流入口45及び第1弁孔(一次側室)44に導かれる。また、ここで流入されるガスの圧力は継手装着部21に連結された圧力計24で計測することができる。
【0035】
第1減圧部の第1減圧ピストン46は、第1調整スプリング51の付勢力を受けて弁座50から離れる方向に移動しているので、ガスは第1減圧ピストン46の孔53から第1減圧ピストン内に流入し、その圧力は第1調整スプリング51に抗して第1減圧ピストン46を押すように作用する。
そして、圧力上昇にともなって第1減圧ピストン46を第1弁孔44側へ移動させ、これに追従して調整弁48が案内壁471の内部を移動して弁シート49が弁座50に当接しガスの流入を止める。以上の動作が繰り返し行われ第1減圧部内におけるガス圧を減圧させることができる。
【0036】
この時、第1調整スプリング51に傾きが出て第1減圧ピストン46が傾いた場合であっても、凸部52が当ることにより案内壁471の内部を摺動する調整弁48は、常時一定の方向の往復運動を行うので、その先端に装着される弁シート49が弁座50に対して傾くことはないので片当りが生じてガス止りが悪化することがなく、安定した圧力調整を行うことが可能となる。
【0037】
そして、第1減圧部で減圧されたガスは弁座本体61内に導かれ、外周が六角形状の調整弁本体64と弁座本体61との間の隙間から第2弁孔66側へ流れようとする。
調整弁の調整弁シート65には棒状体68を介して圧力調整スプリング94の付勢力が作用しているので、弁座67に対して調整弁シート65が離れており、弁座本体61内に導かれるたガスは、第2弁孔66を通って大径部41に流入する。
【0038】
そして、ガスの流入により第2減圧ピストン62が圧力を受けると、圧力上昇にともなって圧力調整スプリング94の付勢力に抗して第2減圧ピストン62が移動し、棒状体68が大径部41側へ移動し、第2調整スプリング73の付勢力により調整弁本体64が第2弁孔66側へ移動し、調整弁シート65が弁座66に当接しガスの流入が止まる。
以上の動作が繰り返し行われ第2減圧部の大径部41内のガスを所望の圧力である調整圧に減圧させることができる。
減圧されたガスは流通路101及び出口継手29を介して外部に取り出される。
【0039】
上記構造の減圧室40によれば、第1調整スプリング51に傾きが出た場合に生じる第1減圧ピストン46の傾きについて、第1減圧ピストン46から調整弁48を分離して形成し、調整弁48が案内溝471の内部を摺動するように構成したため、調整弁48の先端の弁シート49のシート面が傾くことがなく、弁座50とシート面との間で片当りが生じることを防止できる。
【0040】
次に、上述した構成の減圧部を一対設けた自動切換減圧弁の動作について説明する。
自動切換減圧弁としての動作は、従来例で説明した自動切換減圧弁と同様に、図2及び図3の左側の減圧室40での基準設定圧を固定し、右側の減圧室40における調整設定圧を前記左側の減圧室の設定圧を挟むような第1設定圧(基準設定圧より高い)及び第2設定圧(基準設定圧より低い)にハンドル96のレバ−95を切換えることで設定可能とする。
そして、先ず、右側の減圧室40を第1設定圧とし、自動切換減圧弁にガスを供給すると、左側の減圧室の弁は閉塞され、右側の減圧室に接続されているボンベからガスが供給される。
【0041】
ボンベの元圧が低下し第1設定圧より低くなると左側の減圧室40の弁が開き、これに接続されているボンベからガスが供給される。
更に、レバ−95を動かし、右側の減圧室40を第2設定とし新しいボンベを接続しておけば、左側の減圧室に接続されているボンベの元圧が低下し基準設定圧より低くなった際に、右側の減圧室40の弁が開となり、新に接続されたボンベのガスが第2設定圧に調整されて流出口102側へ流れる。
【0042】
上述した構造の自動切換減圧弁によれば、第1減圧ピストン46及び第2減圧ピストン62を用いて減圧を2段で行うので、第2弁孔66を大きくしても元圧変動量を小さくすることができ、大流量を流す場合においても対処できる構造が得られる。
また、第1減圧ピストン46及び第2減圧ピストン62を用いて減圧を2段で行うため、第2減圧部における受圧部の受圧面積を小さくでき、自動切換減圧弁全体の小型化及び軽量化を図ることができる。
【0043】
また、切換弁本体20に形成される各流入口45を、各ボンベの中心軸に対して偏心して形成することにより、従来例と異なり、第1弁孔44に直交するよう各ボンベ継手の装着方向に沿って形成でき、切換弁本体20に対する流入口45の加工を容易に行うことができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、減圧ピストンを用いた第1減圧部と、調整弁及び受圧部を用いた第2減圧部により減圧部を構成し、減圧を2段で行うので第2弁孔を大きくしても元圧変動量を小さくすることができ、大流量を流す場合においても対処できる構造が得られる。
また、減圧ピストン及び受圧部を用いて減圧を2段で行うので、第2減圧部の受圧部の受圧面積を小さくでき、自動切換減圧弁全体の小型化及び軽量化を図ることができる。
【0045】
更に、減圧ピストンをピストン部と調整弁部とに分離して形成し、この調整弁部がスプリング受けの案内壁の内部を摺動するようになっているので、第1調整スプリングの傾斜によりピストン部が傾いた場合においても、調整弁部は常時案内壁の内部を移動し、弁孔に対して調整弁部に装着された弁シートが傾斜することを防止でき、安定した圧力調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例としての自動切換減圧弁の外観を示す正面説明図である。
【図2】図1の自動切換減圧弁のA−A′断面説明図である。
【図3】図1の自動切換減圧弁のB−B′断面説明図である。
【図4】自動切換減圧弁の減圧室部分の拡大断面説明図である。
【図5】自動切換減圧弁の第1減圧部に配置されるスプリング受けを示す斜視説明図である。
【図6】従来の自動切換減圧弁の縦断面説明図である。
【符号の説明】
20…切換弁本体、 21…継手装着部、 23…ボンベ継手、
40…減圧室、 41…大径部、 42…中径部、 43…小径部、
44…第1弁孔、 45…流入口、
46…第1減圧ピストン(減圧ピストン)、
47…スプリング受け、 48…調整弁(調整弁部)、 49…弁シート、
50…弁座、 51…第1調整スプリング、 52…凸部、
61…弁座本体、 62…第2減圧ピストン(受圧部)、
64…調整弁本体、 65…調整弁シート、 66…第2弁孔、
67…弁座、 68…棒状体、 69…ネジ、
71…フィルター、 83…圧力調整スプリング、
94…圧力調整スプリング、 95…レバー、 96…ハンドル、
101…流通路、 102…流出口

Claims (3)

  1. ハウジングに対して互いに対向するように配置された一対のボンベ継手を装着し、前記ハウジング内に各ボンベ継手に接続される流入口とこの流入口にそれぞれ連通する第1弁孔を形成するとともに、各第1弁孔にそれぞれ連通する減圧室と、この各減圧室と外部とを連通させる一つの流出口を備え、どちらか一方の減圧室で減圧しながら前記流出口へガスを流す自動切換減圧弁であって、
    前記減圧室は、
    前記第1弁孔を開閉する弁シートが装着された減圧ピストンと、第1減圧ピストンを付勢する第1調整スプリングと、この第1調整スプリングの第1弁孔側を受ける鍔部とこれに連続する円筒状の案内壁を有するスプリング受けとを配して構成される第1減圧部と、
    前記第1減圧部の後段側に配置された第2弁孔を有する弁座本体と、この弁座本体内に収容された調整弁と、前記減圧ピストンと弁座の間に配置され前記調整弁を付勢する第2調整スプリングと、弁座本体の外側に配置され中央に連結された棒状先端が第2弁孔を貫通して前記調整弁に当接可能とした受圧部とを配して構成される第2減圧部と
    を有してなることを特徴とする自動切換減圧弁。
  2. 請求項1記載の自動切換減圧弁の第1減圧部において、前記減圧ピストンを第1調整スプリングにより付勢されるピストン部と、弁シートが装着される調整弁部とに分離して形成し、
    前記ピストン部の中央の調整弁部側に凸部を形成し、
    前記調整弁部は、前記スプリング受けの案内壁内を摺動する
    ことを特徴とする自動切換弁。
  3. 請求項1記載の自動切換減圧弁において、各ボンベ継手に接続される流入口は、各ボンベ継手の装着方向に沿うとともにボンベの中心軸に対して互いに反対位置となるように偏心して形成され、ハウジング内に形成された各第1弁孔が前記流入口に対して直交して成ることを特徴とする自動切換減圧弁。
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