JP4287846B2 - 配信システム並びにユーザ端末及び配信サーバ - Google Patents
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Description
地球測位システムを意味する。以下、GPSと称する。)などが搭載された携帯端末をもっている特定エリアにいる人に対して、自動的にその携帯端末に対して付近の店舗広告などの情報を配信(プッシュ)するサービス提供に用いて好適な、配信システム並びにユーザ端末及び配信サーバに関する。
そして、管理者は、このプッシュ配信サービスに参加する企業などとの間において、端末位置に関するデータフォーマットを共通化している。このGPS衛星を用いることにより、広い地域にサービスを提供できる。具体的には、端末位置の確定および保存,第三者の端末位置の取得、そして、端末位置情報の管理および交換が規格化されている。最近は、GPS衛星を用いたプッシュ配信の実験が行なわれている。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ユーザ端末が、ユーザ端末自身の周囲に存在する複数のプッシュ配信エリアに入ったことを自ら予測することにより、測位回数を減らすとともに、ピンポイントで店舗広告などのコンテンツプッシュ配信を可能とすることを目的とする。
前記ユーザ端末は更に、前記配信サーバから、前記複数の2次元平面の前記各属性情報を受信する手段と、前記第一の時点より後の第二の時点における位置情報に基づいて、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を前記配信サーバに要求する要求手段とを有し、前記配信サーバは更に、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記属性情報に対する配信情報を前記ユーザ端末に配信する配信手段を有する、ことを特徴としている。
また、本発明のユーザ端末は、少なくともユーザ端末と配信サーバから構成され、該ユーザ端末に対して情報を配信する配信システムにおける前記ユーザ端末であって、自己位置を計測可能な計測手段と、該計測手段による計測結果に基づく第一時点での位置情報を前記配信サーバに送信する送信手段と、前記配信サーバから送信されてくる、前記第一の時点の位置情報から所定距離内に一部又は全部が含まれる2次元平面に関する属性情報を有する2次元平面データの該属性情報を受信する手段と、前記第一の時点より後の第二の時点における自己位置に基づいて、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を前記配信サーバに要求する要求手段と、前記要求に応じて配信されてきた配信情報を受信する手段と、を有することを特徴としている。
さらに、本発明の配信サーバは、少なくともユーザ端末と配信サーバから構成され、該ユーザ端末に対して情報を配信する配信システムにおける前記配信サーバであって、2次元平面に関する属性情報を有する複数の2次元平面データと、2次元平面に関する配信情報との各々を対応付けられた複数のデータを保持するデータベースと、該ユーザ端末の第一の時点における位置情報を受信する受信手段と、該位置情報から所定距離内に一部又は全部が含まれる2次元平面データに対応する2次元平面の前記属性情報を該ユーザ端末に通知する通知手段と、前記ユーザ端末が、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を要求する要求情報を受信する手段と、前記要求情報に基づいて、対応する配信情報を前記ユーザ端末に送信する送信手段と、を有することを特徴としている。
(1)本発明によれば、測位回数を削減できるほかに、測位時に必要なネットワーク負荷の軽減および測位サーバに必要な負荷の軽減が図れる。そして、連続測位に必要なパケット料金の軽減なども可能となり、ユーザ端末は情報プッシュ配信サービスを受けやすくなる。
(A)本発明の一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態に係るプッシュ配信サービス提供システムの構成図である。この図1に示すプッシュ配信サービス提供システム200は、携帯端末(ユーザ端末)1に対して情報を配信するものであって、電話,メールおよびウェブ(web)ページへのアクセスなどのサービスとともにプッシュ/プルサービスを携帯端末1に対して提供するものである。そして、プッシュ配信サービス提供システム200は、例えば移動通信システムの運営者又はその移動通信システムに用いられる携帯端末1を製造する製造者などの集合体によって運用されている。
(1)プッシュ配信サービス提供システム200の説明
(1−1)プッシュ配信サービスの用途
プッシュ配信サービス自体は、よく知られたサービスであって、管理者の管理するデータセンタ19(サーバシステム:複数の機能をもつ各サーバを合わせた複数のサーバ)が、サービスを受けるための専用のJAVA(Sun Microsystems社の登録商標)アプリケーションをインストゥールしている携帯端末1に対して、各種情報を提供するものである。サービスの用途例は、携帯端末1に対して、企業,店舗又は公共機関の商品,サービス,企業広告又は公共情報をプッシュ配信(具体的にはメール送信すること)することや、あるいは、企業内の特定ユーザに対して、配信情報又は業務情報をプッシュ配信することなどが知られている。
(1−2−1)プッシュ配信エリア情報先読み処理方法
プッシュ配信サービス提供システム200のプッシュ配信サービス提供方法は、携帯端末1が、自分自身の周囲に存在するプッシュ配信エリアに入ったことを、携帯端末1自身が予測する方法(以下の説明において、先読み処理方法と称する。)を用いている。この先読み処理方法を用いることにより、各携帯端末1の測位回数を減らすのである。
プッシュ配信サービス提供システム200は、情報提供サービスを行なうに当たり、まず、データセンタ19が、3次元空間範囲とその3次元空間範囲にて提供されるサービスとを対応付けて予め保持しておく。この保持データについて更に詳述する。
図2は空間における建物配置を模式的に示す図である。この図2に示す4件の建物の位置は、いずれも、同一の経度を有し、異なる緯度を有する。例えば、Aビルは緯度A−1〜A+1の範囲に位置し、また、Bビル,Cスタジアム,Dタワーの中心位置は、それぞれ、緯度B,C,Dである。なお、これらの緯度,経度の単位は、ともに、゜(度),'(分),"(秒)であり、以下の説明でも同様である。ここで、ユーザがAビルの3階において、携帯端末1を用いて携帯端末1自身の端末位置を取得し、取得した実測位置をデータセンタ19に送信する。このデータセンタ19は、各3次元空間範囲と各3次元空間範囲にて提供されるサービスとを対応付けたデータをバルーンデータ(バブルデータとも称する。)として保持している。
そして、複数のプッシュ配信エリアA〜Jの位置Cおよび範囲Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信エリアA〜Jのデータと、複数のプッシュ配信エリアA〜Jのそれぞれにて提供される各種情報又はサービス情報を含む配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータがデータセンタ19に保持されている。
これらの建物においては、例えば玩具などの商品又は飲食店などのサービスが提供されている。すなわち、各3次元空間範囲と各3次元空間範囲にて提供されるサービスなどとが対応付けられた情報バルーンが、予め、データセンタ19に生成されているのである。
すなわち、本発明のプッシュ配信サービス提供方法は、予めその管理者が3次元空間をサービス提供のために複数の3次元空間範囲に分割し、分割した各3次元空間範囲と各3次元空間範囲にて提供されるサービスとを対応付けてデータセンタ19に設けられたサーバ(図示省略)などに保持する。そして、データセンタ19は、携帯端末1からその携帯端末1自身が確定させた実測終点位置L2を受信すると、その受信した実測終点位置L2を含む3次元空間範囲にて提供されるサービスを表示するコンテンツ情報をその携帯端末1に対して送信するのである。
図6は本発明の一実施形態に係るプッシュ配信サービスの提供方法を説明するための図である。この図6に示すバルーンBは、多数の店舗のうちの最も手前にある店舗を表す球形のバルーンである。ここで、データセンタ19のデータベースの世界においては、バルーンBと、携帯端末1を有するユーザとが接触している。換言すれば、この図6には、中央通りとその通りの両側に存在する店舗とが存在する現実空間とバルーンBとが重畳した合成イメージが表示されている。
図20は本発明の一実施形態に係るHotSpotサービスの第1例を示す図である。この図20に示すプッシュ配信エリアEは、エリア内の携帯端末1に対して、例えば、商品の安売りに関する情報をプッシュする。これにより、管理者は、各店舗における購買を支援できる。
図23は本発明の一実施形態に係るHotSpotサービスの第4例を示す図である。この図23に示すプッシュ配信エリアHは、掲示板機能を有し、不特定多数のユーザが、例えば音楽バンドのメンバー募集又は参加希望などの情報を共有できるようになっている。
図1に示すプッシュ配信サービス提供システム200は、携帯端末1に対して情報バルーンを用いてプッシュ配信サービスを提供している。このプッシュ配信サービス提供システム200は、企業又は店舗からの配信情報(例えばコンテンツ情報)を情報プッシュ配信エリアごとに保持し携帯端末1にプッシュ配信するとともに携帯端末1からの情報をプルし携帯端末1と通話接続をするものであって、例えば4基のGPS衛星(人工衛星)90と、これらのGPS衛星90からの電波を受信可能な市街エリア150と、基地局とデータを送受信する通信網101と、この通信網101と接続された測位サーバ10と、通信網101と接続されたデータセンタ19と、携帯端末1および図示を省略するが多数の他の携帯端末1とをそなえて構成されている。
図1に示す市街エリア150は、例えば新宿,渋谷といった市街を表し、送信電力値の設計又は営業方針などによって、その範囲(大きさ)が設定される。例えば、市街エリア150の範囲は、都心においては小さく、また、郊外においては大きく設定されるのである。すなわち、空間の分割は、都市部と近郊部とによって、密度を変更して保持できる。この図1に示す市街エリア150には、複数のプッシュ配信エリアA〜Jが表示されている。
プッシュ配信エリアA〜Jは、携帯端末1が各種情報をプッシュされるエリアである。具体的には、プッシュ配信サービス提供システム200は、携帯端末1がこのプッシュ配信エリアA〜Jのいずれかに入っていると判断すると、その携帯端末1に対して例えばニュースなどの情報又は現在いる位置の近辺の各種の店舗広告をプッシュするのである。
データセンタ19は、図1の斜線部に示す市街エリア150を複数のプッシュ配信エリアA〜Jに分割する。なお、複数のプッシュ配信エリアA〜Jの形状は、いずれも、所望の半径を有する円形のほかに楕円形,多角形又はこれらの形状の部分を組み合わせた形状、もしくは球形,柱形の立体形状にすることもできる。さらに、その半径は、地域(都心からの距離),契約料金又は広告の用途などによって種々の大きさが設定されるようになっている。
これにより、タイムサービスなどのきめ細かいサービスを提供することができる。また、これにより、各店舗は、特定の年齢、性別又は職種に限定した客層に対して個別又はピンポイント的に広告できる。また、公共機関は、多くのユーザの中から選択した特定のユーザに対して所望の情報を送信することができる。
図1に示す4基のGPS衛星90は、いずれも、高度2万キロメートルの複数の円軌道に配置され、市街エリア150を受信可能なエリアとしてカバーしている。各GPS衛星90は、正確な原子時計を有し、電波の送信時刻と衛星のID(Identification:識別子)とを含むデータを送信する。そして、市街エリア150において、携帯端末1は、各GPS衛星90からの電波を受信しその受信時刻に基づいて、各GPS衛星90と端末自身の受信ポイントとの間の距離を計算する。具体的には、携帯端末1は、例えば球、楕円球,立方体又は直方体の3次元空間範囲における自己位置(携帯端末1自身の位置),移動方向および移動量を測位でき、これにより、携帯端末1は、緯度、経度、高度などを正確に測位できる。
この実測は、携帯端末1に設けられたアプリケーションを用いて携帯端末1自身によって計算される。この計算量は大きいので、携帯端末1が自ら計算して携帯端末1から通信網101に対する計算用データが送信されないので、通信網101の負担が軽減する。
測位サーバ10は、携帯端末1から送信された位置データを受信し、この位置データに生じる誤差を補正し、そして、その補正した各携帯端末1の位置データを保持し、各携帯端末1の位置を追跡するようになっている。また、測位サーバ10は、各携帯端末1から送信される疑似ファイルを受信し、このファイルを保持するようにもなっている。
通信網101は、無線通信網および有線通信網とからなる。無線通信網は、図示を省略するが、例えば、無線基地局、基地局制御装置、下位交換局、上位交換局などである。有線通信網は、例えば、加入者交換局、上位交換局、公衆網および他の電話サービス事業者との接続点に設けられた関門交換局などである。
データセンタ19は、上記のバルーンデータを保持するものであり、サーバシステムとして機能するものである。このデータセンタ19が保持する複数のバルーンデータは、プッシュ配信エリアA〜Jの位置Cおよび範囲Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信エリアA〜Jのデータと、複数のプッシュ配信エリアA〜Jにて提供される各種情報又はサービス情報を含む配信情報との各々を対応付けられている。
データセンタ19は、3次元空間における物体(例えば建物,建物の各フロア,看板など現実に存在する物又は空間を移動する物)又は所望空間の緯度,経度,高度および後述するバルーン径からなる3次元空間範囲情報(3次元空間占有情報又は空間領域情報)とが対応付けられたバルーンデータを保持又は管理するために、データセンタ19を設けている。
図7に示すデータセンタ19は、球形のプッシュ配信エリアA〜Jの中心位置Cおよび半径Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信エリアA〜Jのデータと、プッシュ配信エリアA〜Jにて提供される各種情報又はサービス情報を含む複数の配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するものである。ここで、各種情報とは、建物に関連する施設情報であり、例えば、ビル,東京タワーおよびそれらのビルなどにある店舗情報などや、公共輸送機関の駅情報などをいう。そして、サービス情報とは、その施設情報に関する情報であって、例えば、企業ビルの自社製品情報,東京タワーの開館情報およびビル内のレストランや飲食店のメニューなどや、駅の時刻表情報をいう。以下の説明においては、特に断らない限り、これらについて同様の意味で使用する。
このデータセンタ19は、処理受付部(サーバ受信部)19aと、配信エリアデータ保持部(3次元空間範囲データ保持部)19bと、配信情報保持部(データベース又はエリア毎の配信情報保持部)19cと、配信済み情報保持部(配信済情報保持部)19dと、情報フィルタ19eと、計算部19fと、提供部(送信部又はサーバ送信部)19gとをそなえて構成されている。
提供部19gは、また、後述する計算部19fが計算した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)に基づいて、実測始点位置L1の周囲に存在する1又は複数のプッシュ配信エリアA〜Jの属性情報を携帯端末1に対して送信するようにもなっている。この機能は図示を省略する光ファイバ,光送受信ユニット又は電気−光の相互変換ユニットなどが協働することにより実現される。
図8(a)は本発明の一実施形態に係る配信エリアデータフォーマットの一例を示す図であり、サーバなどに保存されるときのデータフォーマットを表している。この図8(a)に示す配信エリアデータは、配信エリアID,配信エリア位置情報のほかに、エリアの範囲を表す配信エリア半径(半径)と、飲食店情報やタイムサービス情報などの情報内容の種別を表す情報カテゴリデータと、保持された場所を表す配信データ先頭アドレスとの各種の属性データが関連付けられている。これにより、ユーザは、携帯端末1を用いてデータセンタ19に対して配信を希望する配信エリアに関する情報についてどの程度の詳細なデータが必要であるかを予め登録することができる。
ここで、処理受付部19a,提供部19gと配信情報保持部19cとが協働することにより、通知部として機能している。そして、この通知部(19a,19c)は、携帯端末1から送信された携帯端末1自身の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度に基づいて特定された実測始点位置L1を受信し、実測始点位置L1を中心点とする半径Rに属する1又は複数のプッシュ配信エリアA〜Jのデータを配信情報保持部19cから抽出し、抽出した1又は複数のプッシュ配信エリアA〜Jのデータの中心位置Cおよび半径Rを含む1又は複数の属性情報(C,R)を携帯端末1に通知するようになっている。
そして、通知部(19a,19c)から属性情報(C,R)を通知された携帯端末1において、携帯端末1自身の実測終点位置L2が、実測始点位置L1と移動方向および移動量とを用いて計算される。また、その実測終点位置L2が、データセンタ19の通知部(19a,19c)から通知された属性情報(C,R)に含まれる位置Cおよび範囲Rを有する複数の3次元空間範囲のいずれかに属すると判定されると、判定された1又は複数の属性情報(C,R)に対応する1又は複数のバルーンデータの配信情報を携帯端末1に提供する。
さらに、図7,図8(c)に示す配信済み情報保持部19dは、携帯端末1のユーザID,複数の配信エリアID(3次元空間範囲の識別子)および配信済みエリアID(携帯端末1の識別子についての情報送信済み/情報未送信を表す情報)とを相互に関連付けて保持するものである。既に配信されたか否かを保持する理由は、同一の携帯端末1が同一の配信情報を重複して受信することを回避するためである。各携帯端末1は、移動によって一度通過したプッシュ配信エリアに再度戻ることがある。この場合、各携帯端末1について同一のプッシュ配信エリアA〜Jへの入出に関する履歴を保持することにより、重複する情報の配信を防止するのである。さらに、携帯端末1が2個のエリアの境界線にある場合には、両エリアにおいて、それぞれ、配信情報を一時的にキャッシュできるようにもなっている。更に図8(c)を用いて詳述する。
図24は本発明の一実施形態に係る配信情報(コンテンツ)のフィルタリングを説明するための図である。この図24に示す配信情報は、飲食店、タイムサービス,おすすめスポット,…,玩具店,子供服などの情報カテゴリごとにレイヤが割り当てられるようになっている。そして、情報フィルタ19eは、ユーザの希望又は企業,店舗の営業対象に基づいて多数のレイヤのうちの所望のレイヤを選択し、その選択されたレイヤに登録した情報をユーザに対して送信するのである。すなわち、データセンタ19は、各情報バルーンの位置又は半径を変更制御することによって情報をフィルタリングする。例えば、データセンタ19は、携帯端末1のメモリ容量に応じてコンテンツ数を配信でき、加えて、ユーザの契約料に応じてコンテンツ数に制限が設けられている場合は、送信する情報量を制限できる。
従って、企業又は店舗は、ユーザをグループ分けして管理できるので、付加価値の高い情報をユーザに対して提供できる。また、情報がレイヤ管理されるので、データセンタ19は、携帯端末1に対して送信する情報量を適応的に変更できる。加えて、企業又は店舗は、各配信エリアを独自に設定することもでき、ユーザのグループ管理により、予め特定のユーザを選択して情報をメール配信できる。
図9(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係る先読みエリアの半径の変更を説明するための図である。この図9(a)に示す市街150には、多数のプッシュ配信エリア(実線の円形のもの)が表示されており、×を付したところが携帯端末1の位置である。そして、この携帯端末1の位置を中心にして、半径r1の先読みエリアと半径r2(なお、r1>r2とする。)の先読みエリアとがそれぞれ点線で表示されている。図9(b)に示す関係は、先読みエリアの半径とその半径をもつ円が読み出すことができる配信エリア数との対応が示されており、半径r1,r2の円は、それぞれ、14個,7個の配信エリアを読み出し、それを携帯端末1に表示させることができる。ここで、配信エリア数の閾値が例えば10と予め決定されている場合、半径r1から半径r2に変更されるのである。
図10は本発明の一実施形態に係る携帯端末1のブロック図である。この図10に示す携帯端末1は、例えば携帯電話の音声又はデータの送受信機能のほかに、携帯端末1自身の3次元空間における位置(実測位置又は端末位置をいう。以下、実測位置と称する。)を測位する測位機能を有する。携帯端末1は、測位アンテナ300a、送受信アンテナ300b、測位部301、CPU(Central Processing Unit)302、記録部(記憶部)303、通信部(送受信部)304、ジャイロセンサ部(3Dジャイロセンサ部)305、方位センサ部306、入出力部307および先読み処理部(先読み処理アプリケーション)308、コンテンツカテゴリ設定部(配信情報カテゴリ設定用アプリケーション)309を有する。
通信部304は音声又はデータを変調して無線信号を送信するとともに受信した無線信号を復調して音声又はデータを復調するものであって、データの受信機能と送信機能とを有する。送信機能に着目すると、通信部304は、実測始点位置L1又は実測終点位置L2などの空間位置を特定するために測位部304が測位した上記の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度をデータセンタ19に対して送信する。また、受信機能に着目すると、通信部304は、実測始点位置L1又は実測終点位置L2などに基づいてデータセンタ19が予測した1又は複数の3次元空間範囲の属性情報(C,R)を受信する。
入出力部307は、ユーザがデータを入力するため又はユーザに対して情報を知らせるためのものであって、図示を省略するが、ユーザがデータを入力するためのキーパッドおよび音声用のマイクロフォンと、画面などの表示を出力するディスプレイウィンドウ、着信音を鳴らすリンガ、スピーカ又はバイブレータ、および表示用のLED(Light Emitting Diode)などである。
この先読み処理部308の機能は、携帯端末1の実測終点位置L2を得るための処理をするためのアプリケーションによって実現され、ユーザがマニュアルによりキー(入出力部307)を押下することによって、起動されるようになっている。この先読み処理部308は、先読みの必要/不要を表す先読みフラグ(先読みフラグ保持部)308aを有する。この先読みフラグ308aは、RAMなどに設けられており、例えば、先読みが必要なときはビットが1であり、先読みが不要なときはビットが0とされ、識別可能になっている。換言すれば、先読み処理部308が先読みフラグのオン(ON)を読むと、主制御部302に対して新たに実測を依頼し、これにより、主制御部302は、測位部301に対して測位させるのである。
これにより、主に、送受信アンテナ300b、通信部304、CPU302および入出力部307が協働することによって、送受信機能が実現される。
測位部301は、GPS衛星90を用いた位置情報を取得するものである。この測位部301は、3次元空間範囲における携帯端末1の実測始点位置L1および実測終点位置L2と携帯端末1自身の移動方向および移動量を含む移動情報とのそれぞれを測位する。具体的には、測位部301は、緯度,経度,高度,方位および傾斜角度を測位するものであり、その受信データから実測位置を表す位置データを抽出する。この位置データは、CPU302によって、データを保持するための記録部303に書き込まれ、また、所定の間隔で通信部304に読み出されるようになっている。
そして、方位センサ・傾斜センサ部306は、方位を測定する方位センサと、水平線からの傾斜角度を測定する傾斜センサとの両機能を有するセンサである。この方位センサにより、地磁気を利用して携帯端末1の移動方向(方位又は方角)が計算され、また、傾斜センタにより、加速度センサを利用して携帯端末1の傾斜角が計算される。また、携帯端末1が置かれている状態(位置,方位,傾斜角,ロール角,ピッチ角)に関する情報が、それぞれ、CPU302にて演算され、携帯端末1がどちらの方向にどの程度の距離を移動したかが得られるようになっている。この演算結果は、入出力部307により表示されるとともに、記録部303に記録される。
従って、携帯端末1は、GPS処理の測位部301、方位センサ306、傾斜センサ304、3次元ジャイロセンサ305を搭載した携帯端末1を用いて自己位置を予測する予測手段と、複数のプッシュ配信エリアA〜Jが占める範囲情報を入手する入手手段と、複数のプッシュ配信エリアA〜Jと自己位置とを比較する比較手段とを有することになる。
このように、携帯端末1は、送受信機能と測位機能とが協働することによって、プッシュ配信サービス提供システム200の複数のプッシュ配信エリアA〜Jから広告情報を自動的に得られるのである。
図1に示す複数のプッシュ配信エリアA〜Jとは別個に先読みエリア100が表示されている。この先読みエリア100とは、データセンタ19(サーバシステム側)が携帯端末1に対して隣接プッシュ配信エリアA〜Jの情報を通知するためエリアである。具体的には、データセンタ19は、各携帯端末1の位置を把握し、各携帯端末1が現在いる場所付近のプッシュ配信エリアA〜Jの情報を携帯端末1に通知するようになっている。
(3)測位方法の説明
(3−1)従来の測位方法
図1に示すプッシュ配信エリアEにいる携帯端末1は、通信網101との間に物理的なリンクQ1,Q2を介して、データセンタ19又は測位サーバ10とデータを送受信している。ここで、リンクQ1は、携帯端末1および無線基地局(図示省略)間の無線リンクと、その無線基地局および測位サーバ10間の有線リンクとからなる。そして、プッシュ配信サービス提供システム200は、携帯端末1自身の正確な位置を常時把握するために、このリンクQ1を用いて、携帯端末1が測位した測位データを測位する度に送信させるようにしていた。携帯端末1は、プッシュ配信を得るために、データセンタ19に対してプッシュ配信を要求していた。
図11を用いて携帯端末1が移動したときに、携帯端末1が自分自身の位置を予測する方法について説明する。
図11は本発明の一実施形態に係る測位回数の削減を説明するための図であって、市街エリア150を上方から見たものである。この図11に示す円形の情報配信エリアGは、各携帯端末1が現在いる場所付近の情報を通知されるエリアであり、3次元空間として保持されているバルーンデータを2次元平面として表示したものである。すなわち、プッシュ配信エリアGは、球又は楕円球のバルーンデータを、2次元座標平面(x,y)に投影して表示したものである。また、先読みエリア100は、携帯端末1の移動に伴って形成されるエリアである。両エリアの形状は、一例として、いずれも、円形であって、先読みエリア100,プッシュ配信エリアGの中心位置は、それぞれ、L1,C1であり、また、両エリアの半径は、それぞれ、r,R1である。ここで、L1,L2は、それぞれ、携帯端末1の実測された空間位置(実測位置)であり、L1−a,L1−bは、それぞれ、携帯端末1の自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)である。また、実測始点位置L1は、プッシュ配信エリアGの外である。なお、両エリアの形状は、直方形などであってもよく、その場合の中心位置およびこの中心位置からの距離は、設計方針に応じて、種々変更できる。
すなわち、先読み処理部308(図10参照)が、移動方向および移動量を含む移動情報を中心位置Cとし、かつ属性情報(C,R)の範囲を半径Rとする球形範囲に、携帯端末1自身の予測位置が属するか否かを判定するように構成されたことになる。
また、このように、携帯端末1は、自己位置を予測しながら、情報プッシュエリアと予測される位置にて測位するので、測位時に必要な通信網101の負荷の軽減および測位サーバに必要な負荷の軽減が図れる。そして、連続測位に必要なパケット料金の軽減なども可能となり、携帯端末1は情報プッシュ配信サービスを受けやすくなる
このように、携帯端末1側は、自分自身がプッシュ配信エリアに属することを予測することができ、また、測位結果に基づくので、正確な実測位置とプッシュ配信エリアとを比較できる。さらに、コンテンツは、プッシュ配信エリアに付随するものであり、携帯端末1からの要求に基づいてデータセンタ(サーバシステム)19側からコンテンツを送信する。
上述のごとく構成された本システムにおけるプッシュ配信サービス方法について、先読みエリアの先読み処理を説明する。
(4−1)予測による先読み処理方法
図12は本発明の一実施形態に係る予測による先読み処理方法を説明するためのフローチャートである。サービスは、ステップA1において、ユーザが端末内のアプリケーションを起動することによって開始される。この状態においては、先読みフラグはオン(ON)であり、アプリケーションを起動した状態においては、携帯端末1は、現在位置を把握できていない。このオンは、先読みエリアのデータをデータセンタ19から入手すべき状態であることを意味している。このアプリケーションは、データセンタ19側に設けてもよく、さらに、アプリケーションをマニュアルで起動せずに端末の電源オン時に自動的に起動されるようにもできる。
一方、図12において、データセンタ19は、この依頼を受信すると、その受信データが配信希望した情報であるか否かを予め登録した履歴情報に基づいてチェックし(ステップA7)、その受信データが配信希望した情報の場合は、Yesルートを通り、エリアに登録されている情報(コンテンツ)を携帯端末1に対して配信する(ステップA8)。このコンテンツ配信用のデータフォーマットは例えば図16に示すようにヘッダ(宛先,コンテンツ配信オーダ識別子)とコンテンツデータとを有する。そして、図12において、携帯端末1がこのコンテンツを受信すると、受信完了通知をデータセンタ19に対して送信する。この受信完了通知用のデータフォーマットは例えば図16に示すようにヘッダ(宛先,受信完了通知オーダ識別子,配信エリアID)とユーザIDと配信エリアIDとを有する。
また、ステップA7,A8において、それぞれ、データセンタ19は、予め、ユーザから配信を希望するコンテンツを登録している。この登録方法について図17を用いて説明する。
図17は本発明の一実施形態に係るコンテンツカテゴリの登録処理を説明するためのフローチャートである。この図17に示すステップC1にて、携帯端末1は、コンテンツカテゴリ(配信情報カテゴリ)設定部309を起動すると、携帯端末1は、データセンタ19に対して配信情報カテゴリ一覧の送信を要求する。データセンタ19がこの要求を受信すると、所定処理を行なって、配信情報カテゴリ一覧を携帯端末1に対して送信する。ユーザがその一覧から配信して欲しい情報カテゴリを選択すると(ステップC2)、携帯端末1は配信情報カテゴリ登録要求をデータセンタ19に対して送信し、データセンタ19は、配信カテゴリを登録し(ステップC3)、配信情報カテゴリ登録完了を携帯端末1に対して通知する。
次に、携帯端末1が、配信エリア位置を実測により先読み処理する方法について図18を用いて説明する。
(4−3)実測による先読み処理方法
図18は本発明の一実施形態に係る実測による先読み処理方法を説明するためのフローチャートである。
このように、携帯端末1は、GPS衛星90および方位センサ・傾斜センサ部306、ジャイロセンサ部305を用いて、自分自身の置かれている状態(位置,方位,傾斜角,ロール角,ピッチ角)に基づいて、どの方向にどの程度移動したかを知ることができる。そして、プッシュ配信サービス提供システム200は、端末の周囲に存在する複数のプッシュ配信エリアA〜Jに関する情報を、予めデータセンタ19側から端末側にダウンロードし、自己の予測位置と周期的に比較する。これにより、ユーザは、端末がプッシュ配信エリア内にいるか否かを予測できる。
次に、先読みエリアが複数のプッシュ配信エリアA〜Jと接触する場合について、図19(a),(b)を用いて説明する。
(4−4)先読みエリアが複数の場合
図19(a),(b)はそれぞれ先読みエリアが複数のプッシュ配信エリアA〜Jと接触する場合の動作を説明するための図である。この図19(a)に示す市街エリア150は、複数のプッシュ配信エリアA〜G,Jが表示されており、携帯端末1が図19(a)に示す位置L1,L2,L3の順に移動している。また、図19(b)には、実測位置,先読みエリアおよびプッシュ配信内容の対応関係が示されている。ここで、携帯端末1の位置がL1のときの先読みエリアは、プッシュ配信エリアA,Bと接触し、また、L2のときの先読みエリアは、プッシュ配信エリアC,F,Jと接触する。そして、携帯端末1がL3にくると、携帯端末1の先読み処理部308は自分自身がプッシュ配信エリアJにきたとみなすのである。この場合、先読みエリアは不要と判断される。このように、先読みエリアが複数のプッシュ配信エリアA〜Jと接触する場合においても、携帯端末1は、的確なプッシュ配信エリアを得ることができ、通信網101は、多量のデータが送受信されることが回避されるので、やはり、通信網101の負担が大幅に減少する。さらに、データ量の低減によって通信の高速化が図れる。
(5)本発明の効果の一例の説明
以下、プッシュ配信サービス提供システム200を用いた場合の効率化の達成例について説明する。なお、数値は一例を表し、本発明はこれらの数値に限定されるものではない。
バルーンデータ数=(JAVAデータ部のメモリ容量)÷(1バルーンのデータ量)=1000個
ここで、JAVAデータ部とは、上記JAVAアプリケーションに相当するものであり、このJAVAデータ部のメモリ容量は100KB(キロバイト)であり、1バルーンのデータ量はかなり多めに見積もって100バイトである。なお、JAVAは上記の登録商標である。
個数=1000の平方根=約31(個)
(5−3)各エリアの1辺の距離(m)
距離=31(個)*(バルーン1個の直径)=1550(m)
ここで、*は乗算を表し、バルーン1個の直径は50m(プロト実験で用いた値)である。
時間=1550*60÷(人間の歩行スピード)=23.25(分)
ここで、人間の歩行スピードは4000m/時間とした。
(5−5)ネットワーク(通信網101)にアクセスする回数
従来は23分÷(ネットワークアクセス頻度)=23回であり、今回は1回アクセスである。ここで、ネットワークアクセス頻度は1回/分と仮定した。
(6)変形例の説明
本発明は上述した実施態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
(6−1)情報を複数のバルーンを介して伝えるサービス
プッシュ配信サービス提供システム200は、別形態のサービスとして、情報を複数のバルーンを介して伝えるようにもできる。複数のバルーンのうちの隣接又は近隣のバルーン同士あるいは特定のリンク付けされたバルーン同士の間において、1個のバルーン情報が更新されると、その更新が他のバルーンにも同様に行なわれるのである。
本店と複数の支店又はチェーン店とがそれぞれバルーン登録している場合において、本店が各支店の情報を更新する場合に、本店が一個の本店バルーンを更新することにより、他の全ての支店又はチェーン店バルーンが連動して更新する。これにより、各店舗のデータの同一性が簡便な操作により維持される。
(6−1−2)交通情報通知サービス
プッシュ配信サービス提供システム200は、高速道路上の所定の距離ごと又はサービスエリアに交通情報を表すバルーンを登録し、この登録により、リンク付けされた各バルーンの情報が更新され、ユーザは、車両の混雑度合いおよび気象情報などを得ることができる。
このように、安全情報を登録することがトリガとなり、動的に有用な情報が伝わる。
プッシュ配信サービス提供システム200は、また、各地域の名産品を紹介するホームページにおいて、各地域ごとにリンクが設定されている場合に静的に情報を伝えることもできる。そのリンク先のホームページが、複数のバルーンの情報を参照している場合において、各バルーンの内容が更新されると、そのバルーンを参照する他の全てのホームページを訪問するユーザは、更新された情報を得ることができる。
(6−2)プッシュ配信エリアA〜Jを2次元平面として管理する方法
また、上述の3次元空間範囲は、データセンタ19および携帯端末1のいずれについても、2次元エリア範囲として配信情報保持部19cを構成することも可能である。
データセンタ19については、2次元平面における自己位置,移動方向および移動量を測位可能な携帯端末1が設けられるとともに、データセンタ19が配信情報保持部19cと、通知部(19a,19c)と、処理受付部19aとをそなえて構成されてもよい。ここで、配信情報保持部19cは、プッシュ配信平面の中心位置Cおよび半径Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信平面データと、プッシュ配信平面にて提供される各種情報又はサービス情報を含む複数の配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するものである。
一方、携帯端末1についても、同様である。
すなわち、測位部301は、プッシュ配信平面A〜Jにおける携帯端末1の実測始点位置L1および実測終点位置L2と移動方向および移動量を含む移動情報とのそれぞれを特定する緯度,経度,高度,方位および傾斜角度を測位することができる。さらに、送信部は、測位部が測位した実測始点位置L1をシステム側に対して送信するものである。受信部は、システム側において、送信部が送信した実測始点位置L1を中心点とする半径Rに属する1又は複数のプッシュ配信平面A〜Jデータが抽出され、通知された1又は複数のプッシュ配信平面A〜Jの位置Cおよび範囲Rを含む属性情報(C,R)を受信するものである。
上記プッシュ配信サービス提供システム200で構築されるバルーンに情報を載せるユーザ(企業、商店等)に、どのようにバルーンを割り当てかつ収益を上げるかのサービスについて説明する。例えば現実空間(実空間)に対応する仮想空間(サーバに格納されるバルーンの3次元空間情報の集合に対応する空間を表す。)をメッシュ状に分割し、プッシュ配信サービス提供システム200のホームページ上で仮想空間の販売を行なう。ユーザはインターネットを介し、上記ホームページにアクセスし、実空間に対応する分割された複数の仮想空間から所望の仮想空間を選択する。
具体的には、実空間のA地点の地価情報をA円、B地点の地価情報をB円とし、また、仮想空間情報の使用基本料金をC円、その対応する実空間の地価をD円とする。ユーザが実空間A地点に対応する仮想空間を選択すると、その料金は、
料金=C×A/D (×,/はそれぞれ、乗算,除算を表す。)
により求めることができ、ユーザが選択した仮想空間の使用料金が上記テーブルと演算とにより自動的に求められる。なお、上記の計算方法は一例であり、料金がある程度高くなると演算された料金に係数0.9を掛け、又はある程度料金か低くなると係数1.1を掛ける等柔軟に対応することが可能である。
(B)付記
(付記1) ユーザ端末に対して情報を配信するシステムにおいて、
サーバシステムが、複数のプッシュ配信空間範囲の位置Cおよび範囲Rを含む属性情報(C,R)をユーザ端末に送信する送信ステップと、
該ユーザ端末が、該送信ステップにて送信された属性情報(C,R)のうちの範囲Rと該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)との比較により、該ユーザ端末自身が該プッシュ配信空間範囲に属することを予測する予測ステップと、
該ユーザ端末が、該予測ステップの予測の結果に基づいて、該ユーザ端末が該プッシュ配信空間範囲に属すると判定した場合は該ユーザ端末自身の実測終点位置L2を測位する測位ステップと、
該ユーザ端末が、該測位ステップにて得られた実測終点位置L2を補正した補正位置と該プッシュ配信空間範囲との比較により、該ユーザ端末自身が該プッシュ配信空間範囲に属することを確認する確認ステップと、
該ユーザ端末が、該確認ステップの結果に基づいて、該プッシュ配信空間範囲に付随する配信情報を該サーバシステムに要求する要求ステップと、
該サーバシステムが、該要求ステップの要求に基づいて該ユーザ端末に対して該配信情報を送信するコンテンツ提供ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、プッシュ配信サービス提供方法。
3次元空間範囲に関する属性情報(C,R)を有する複数の3次元空間範囲データと、3次元空間範囲に付随する複数の配信情報との各々を対応付けられた複数のデータを保持するサーバシステムと、
3次元空間範囲におけるユーザ端末の実測始点位置L1および実測終点位置L2を測位するとともに該サーバシステムとネットワークを介してデータを送受信するユーザ端末とをそなえ、
該ユーザ端末が、該実測始点位置L1を測位する始点測位ステップと、
該ユーザ端末が、該始点測位ステップにて測位された実測始点位置L1を該サーバシステムに対して送信する送信ステップと、
該サーバシステムが、該送信ステップにて送信された実測始点位置L1の周囲に存在する少なくとも1つの3次元空間範囲の属性情報(C,R)を該ユーザ端末に対して通知する通知ステップと、
該ユーザ端末が、該通知ステップにて通知された少なくとも一つの属性情報(C,R)と、該ユーザ端末の移動方向および移動量を含む移動情報を該ユーザ端末自身のセンサを用いて計算した該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)とに基づいて、該ユーザ端末の該3次元空間範囲への属否を予測する予測ステップと、
該ユーザ端末が、該予測ステップにて属すると判定した場合は該ユーザ端末自身の実測終点位置L2を測位する実測終点位置L2測位ステップと、
該ユーザ端末が、該実測終点位置L2測位ステップにて得られた実測終点位置L2を補正した補正位置と該3次元空間範囲との比較により、該ユーザ端末自身が該3次元空間範囲に属することを確認する確認ステップと、
該ユーザ端末が、該確認ステップにおける確認結果に基づいて、該配信情報を該サーバシステムに要求する要求ステップと、
該サーバシステムが、該ユーザ端末に対して該配信情報を送信する提供ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、プッシュ配信サービス提供方法。
プッシュ配信空間範囲の位置Cおよび範囲Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信空間範囲データと、複数のプッシュ配信空間範囲にて提供される各種情報又はサービス情報を含む配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するサーバシステムと、
プッシュ配信空間範囲におけるユーザ端末の実測始点位置L1および実測終点位置L2を測位するとともに該サーバシステムとネットワークを介してデータを送受信するユーザ端末とをそなえ、
該ユーザ端末が、
該サーバシステムから送信された該属性情報(C,R)と該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)とに基づいて、該ユーザ端末のプッシュ配信空間範囲への属否を判定するように構成されたことを特徴とする、情報提供サービスシステム。
球形のプッシュ配信空間範囲の中心位置Cおよび半径Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信空間範囲データと、プッシュ配信空間範囲にて提供される各種情報又はサービス情報を含む複数の配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するサーバシステムと、
球形のプッシュ配信空間範囲における自己位置,移動方向および移動量をそれぞれGPS衛星,方位センサおよびジャイロセンサを用いて測位するとともに該サーバシステムとネットワークを介してデータを送受信するユーザ端末とをそなえ、
該サーバシステムが、
該バルーンデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末自身の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度に基づいて特定された実測始点位置L1を受信し、該実測始点位置L1を中心点とする所定半径に属する少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲データを該データベースから抽出し、抽出した少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲データの中心位置Cおよび半径Rを含む少なくとも1つの属性情報(C,R)を該ユーザ端末に通知する通知部と、
該通知部から該属性情報(C,R)を通知された該ユーザ端末において、該実測始点位置L1と該ユーザ端末自身が測位した移動方向および移動量とを用いて計算された該ユーザ端末自身の実測終点位置L2が、該通知部から通知された該属性情報(C,R)の中心位置Cを中心とする半径Rの球に属するプッシュ配信空間範囲に属する場合に、属すると判定された少なくとも一つの属性情報(C,R)に対応するバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえるとともに、
該ユーザ端末が、
上記の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度を測位する測位部と、
該測位部が測位した上記の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度を該サーバシステムに対して送信する送信部と、
該送信部が送信した上記の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度の周囲に存在する少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲の位置Cおよび範囲Rを含む属性情報(C,R)と、該ユーザ端末自身の移動方向および移動量を含む移動情報を用いて計算した該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)とに基づいて、該ユーザ端末の該プッシュ配信空間範囲への属否を判定する先読み処理部と、
該先読み処理部が属すると判定した場合は、該測位部が該ユーザ端末自身の実測終点位置L2を補正した補正位置と、該受信部が受信した少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲との比較により、該ユーザ端末の該プッシュ配信空間範囲に属することを確認する確認部とをそなえて構成されたことを特徴とする、情報提供サービスシステム。
球形のプッシュ配信空間範囲の中心位置Cおよび半径Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信空間範囲データと、プッシュ配信空間範囲にて提供される各種情報又はサービス情報を含む複数の配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するサーバシステムと、
球形のプッシュ配信空間範囲における自己位置,移動方向および移動量をそれぞれGPS衛星,方位センサおよびジャイロセンサを用いて測位するとともに該サーバシステムとネットワークを介してデータを送受信するユーザ端末とをそなえ、
該サーバシステムが、
該バルーンデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末自身の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度に基づいて特定された実測始点位置L1と、該ユーザ端末自身の移動方向および移動量を含む移動情報とを受信するサーバ受信部と、
該サーバ受信部が受信した該実測始点位置L1と該移動情報とに基づいて、該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)を計算する計算部と、
該計算部が計算した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)に基づいて、該実測始点位置L1の周囲に存在する少なくとも一つのプッシュ配信空間範囲の属性情報を該ユーザ端末に対して送信するサーバ送信部と、
該サーバ送信部から送信された少なくとも一つの属性情報のうちの該ユーザ端末が選択した属性情報を受信し、該属性情報に対応するバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえるとともに、
該ユーザ端末が、
該実測始点位置L1および該実測終点位置L2を測位する測位部と、
該測位部が測位した実測始点位置L1又は実測終点位置L2を該サーバシステムに対して送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、情報提供サービスシステム。
球形のプッシュ配信空間範囲における自己位置,移動方向および移動量をそれぞれGPS衛星,方位センサおよびジャイロセンサを用いて測位可能なユーザ端末が設けられ、
プッシュ配信空間範囲の中心位置Cおよび半径Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信空間範囲データと、プッシュ配信空間範囲にて提供される各種情報又はサービス情報を含む複数の配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末自身の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度に基づいて特定された実測始点位置L1を受信し、該実測始点位置L1を中心点とする所定半径に属する少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲データを該データベースから抽出し、抽出した少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲データの中心位置Cおよび半径Rを含む少なくとも1つの属性情報(C,R)を該ユーザ端末に通知する通知部と、
該通知部から該属性情報(C,R)を通知された該ユーザ端末において、該実測始点位置L1と該ユーザ端末自身が測位した移動方向および移動量とを用いて計算された該ユーザ端末自身の実測終点位置L2が、該通知部から通知された該属性情報(C,R)の中心位置Cを中心とする半径Rの球に属するプッシュ配信空間範囲に属する場合に、属すると判定された少なくとも一つの属性情報(C,R)に対応するバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴とする、サーバシステム。
該ユーザ端末において、通知した属性情報(C,R)のうち選択された少なくとも一つの属性情報(C,R)と、該実測終点位置L2を予測した先読み位置情報とに基づいて該ユーザ端末自身の該プッシュ配信空間範囲への属否を予測し、属すると判定された場合は該実測終点位置L2を測位し、
該実測終点位置L2を補正した補正位置と該プッシュ配信空間範囲との比較により、該ユーザ端末自身が該プッシュ配信空間範囲に属することを確認し、その確認結果に基づいて該配信情報に対応するバルーンデータの各種情報又はサービス情報を該ユーザ端末に提供するように構成されたことを特徴とする、付記6記載のサーバシステム。
所定形状の3次元空間範囲における自己位置,移動方向および移動量を測位可能なユーザ端末が設けられ、
3次元空間範囲の位置Cおよび範囲Rを含む属性情報(C,R)を有する複数の3次元空間範囲データと、複数の3次元空間範囲のそれぞれに関連付けられた複数の配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の実測始点位置L1から所定距離内の少なくとも1つの3次元空間範囲データを該データベースから抽出し、抽出した少なくとも1つの属性情報(C,R)を該ユーザ端末に通知する通知部と、
該通知部から属性情報(C,R)を通知された該ユーザ端末において、該実測始点位置L1と該移動方向および該移動量とを用いて計算された該ユーザ端末自身の実測終点位置L2が、該通知部から通知された属性情報(C,R)に含まれる位置Cおよび範囲Rを有する複数の3次元空間範囲のいずれかに属すると判定されると、判定された少なくとも1つの属性情報(C,R)に対応する少なくとも1つのバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴とする、サーバシステム。
該通知部が該ユーザ端末に対して通知した属性情報(C,R)のうち該ユーザ端末によって選択された少なくとも一つの属性情報(C,R)と、該ユーザ端末の移動方向および移動量を含む移動情報を用いて計算された該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)とに基づいて該ユーザ端末自身の該3次元空間範囲への属否を予測し、属すると判定された場合は該実測終点位置L2を測位し、該実測終点位置L2を補正した補正位置と該3次元空間範囲との比較により、該ユーザ端末自身が該3次元空間範囲に属することを確認し、その確認結果に基づいて配信情報に対応するバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供するように構成されたことを特徴とする、付記8記載のサーバシステム。
3次元空間範囲における自己位置,移動方向および移動量を測位可能なユーザ端末が設けられ、
3次元空間範囲に関する属性情報(C,R)を有する複数の3次元空間範囲データと、3次元空間範囲に付随する配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末の実測始点位置L1を受信し、該実測始点位置L1と所定距離内にある複数の3次元空間範囲データのそれぞれに対応する複数の3次元空間範囲の各属性情報(C,R)を該ユーザ端末に通知する通知部と、
各属性情報(C,R)を通知された該ユーザ端末において、該実測始点位置L1と該移動方向および該移動量とに基づいて得られた該ユーザ端末自身の実測終点位置L2が各属性情報(C,R)によって決定される各3次元空間範囲のいずれかに属する場合に、属すると判定された複数の属性情報(C,R)に対応するバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴とする、サーバシステム。
該実測始点位置L1と該移動方向および該移動量とに基づいて得られた該ユーザ端末自身の実測終点位置L2が各属性情報(C,R)によって決定される各3次元空間範囲のいずれかに属する場合に、属否を予測して属すると判定された場合は該実測終点位置L2を測位し、該実測終点位置L2を補正した補正位置と該3次元空間範囲との比較により、該ユーザ端末自身が該3次元空間範囲に属することを確認しその確認結果に基づいて前記配信情報に対応するバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供するように構成されたことを特徴とする、付記10記載のサーバシステム。
該ユーザ端末の実測始点位置L1に基づいて該ユーザ端末の自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)を予測し、該自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)の周囲に存在する複数の3次元空間範囲の属性情報(C,R)を通知するように構成されたことを特徴とする、付記8〜付記11のいずれか一に記載のサーバシステム。
該3次元空間範囲データの個数に応じて該属性情報(C,R)の範囲を、所定個数以内で調整することを特徴とする、付記12記載のサーバシステム。
(付記14) 該データベースが、
該複数の3次元空間範囲の位置Cおよび範囲Rと、該配信情報の種別とを相互に関連付けて保持する3次元空間範囲データ保持部と、
該複数の3次元空間範囲の配信情報を保持する配信情報保持部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記8〜付記11のいずれか一に記載のサーバシステム。
該ユーザ端末の識別子,該複数の3次元空間範囲の識別子および該ユーザ端末の識別子についての情報送信済み/情報未送信を表す情報とを相互に関連付けて保持する配信済み情報保持部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記14記載のサーバシステム。
(付記16) ユーザ端末に対して情報を配信するシステムにおいて、
円形のプッシュ配信平面における自己位置,移動方向および移動量をそれぞれGPS衛星,方位センサおよびジャイロセンサを用いて測位可能なユーザ端末が設けられ、
プッシュ配信平面の中心位置Cおよび半径Rを含む属性情報(C,R)を有する複数のプッシュ配信平面データと、プッシュ配信平面にて提供される各種情報又はサービス情報を含む複数の配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末自身の緯度,経度,高度,方位および傾斜角度に基づいて特定された実測始点位置L1を受信し、該実測始点位置L1を中心点とする所定半径に属する少なくとも1つのプッシュ配信平面データを該データベースから抽出し、抽出した少なくとも1つのプッシュ配信平面データの中心位置Cおよび半径Rを含む少なくとも1つの属性情報(C,R)を該ユーザ端末に通知する通知部と、
該通知部から該属性情報(C,R)を通知された該ユーザ端末において、該実測始点位置L1と該ユーザ端末自身が測位した移動方向および移動量とを用いて計算された該ユーザ端末自身の実測終点位置L2が、該通知部から通知された該属性情報(C,R)の中心位置Cを中心とする半径Rの円に属するプッシュ配信平面に属する場合に、属すると判定された少なくとも一つの属性情報(C,R)に対応するバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴とする、サーバシステム。
2次元平面における自己位置,移動方向および移動量を測位可能なユーザ端末が設けられ、
2次元平面に関する属性情報(C,R)を有する複数の2次元平面データと、2次元平面に関する配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末の実測始点位置L1を受信し、該実測始点位置L1と所定距離内にある複数の2次元平面データのそれぞれに対応する複数の2次元平面の各属性情報(C,R)を該ユーザ端末に通知する通知部と、
各属性情報(C,R)を通知された該ユーザ端末において、該実測始点位置L1と該移動方向および該移動量とに基づいて得られた該ユーザ端末自身の実測終点位置L2が各属性情報(C,R)によって決定される各2次元平面のいずれかに属する場合に、属すると判定された複数の属性情報(C,R)に対応するバルーンデータの配信情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴とする、サーバシステム。
該ユーザ端末の実測始点位置L1に基づいて該ユーザ端末の自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)を予測し、該自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)の周囲に存在する複数の2次元平面の属性情報(C,R)を通知するように構成されたことを特徴とする、付記16又は付記17記載のサーバシステム。
該2次元平面データの個数に応じて該属性情報(C,R)の範囲を、所定個数以内で調整することを特徴とする、付記18記載のサーバシステム。
(付記20) 該データベースが、
該複数の2次元平面の位置Cおよび範囲Rと、該配信情報の種別とを相互に関連付けて保持する2次元平面データ保持部と、
該複数の2次元平面の配信情報を保持する配信情報保持部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記18記載のサーバシステム。
該ユーザ端末の識別子,該複数の2次元平面の識別子および該ユーザ端末の識別子についての情報送信済み/情報未送信を表す情報とを相互に関連付けて保持する配信済み情報保持部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記18記載のサーバシステム。
(付記22) ユーザ端末に対して情報を配信するシステムにおいて、
プッシュ配信空間範囲におけるユーザ端末の実測始点位置L1および実測終点位置L2と移動方向および移動量を含む移動情報とのそれぞれを特定する緯度,経度,高度,方位および傾斜角度を測位する測位部と、
該測位部が測位した実測始点位置L1を該システム側に対して送信する送信部と、
該システム側において、該送信部が送信した実測始点位置L1を中心点とする所定半径に属する少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲データが抽出され、通知された少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲の位置Cおよび範囲Rを含む属性情報(C,R)を受信する受信部と、
該受信部が受信した該システム側からの属性情報(C,R)と、該測位部が測位した移動情報を用いて計算した該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)とに基づいて、該ユーザ端末の該プッシュ配信空間範囲への属否を判定する先読み処理部と、
該先読み処理部が属すると判定した場合は、該測位部がユーザ端末自身の実測終点位置L2を補正した補正位置と、該受信部が受信した少なくとも1つのプッシュ配信空間範囲との比較により、該ユーザ端末が該プッシュ配信空間範囲に属することを確認する確認部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ端末。
3次元空間範囲におけるユーザ端末の実測始点位置L1および実測終点位置L2と移動方向および移動量を含む移動情報とのそれぞれを測位する測位部と、
該測位部が測位した実測始点位置L1を該システム側に対して送信する送信部と、
該システム側において、該送信部が送信した実測始点位置L1に基づいて予測された少なくとも1つの3次元空間範囲の属性情報(C,R)を受信する受信部と、
該受信部が受信した属性情報(C,R)と、該測位部が測位した移動情報を用いて計算した該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)とに基づいて、該ユーザ端末の該3次元空間範囲への属否を判定する先読み処理部と、
該先読み処理部が属すると判定した場合は、該測位部が該ユーザ端末自身の実測終点位置L2を補正した補正位置と、該受信部が受信した少なくとも1つの3次元空間範囲との比較により、該ユーザ端末自身が該3次元空間範囲に属することを確認する確認部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ端末。
ユーザ端末の実測始点位置L1および実測終点位置L2と移動方向および移動量を含む移動情報とのそれぞれを測位する測位部と、
該測位部が測位した実測始点位置L1を該システム側に対して送信する送信部と、
該実測始点位置L1に基づいて該システム側が予測した少なくとも1つの3次元空間範囲の属性情報(C,R)を受信する受信部と、
該システム側において、該実測始点位置L1に基づいて予測された少なくとも1つの3次元空間範囲の属性情報(C,R)を受信する受信部と、
該属性情報(C,R)と、該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)とに基づいて、該ユーザ端末の該3次元空間範囲への属否を判定する先読み処理部と、
該先読み処理部が属すると判定した場合は、該実測終点位置L2を補正された補正位置と、受信した少なくとも1つの3次元空間範囲との比較により、該ユーザ端末自身が該3次元空間範囲に属することを確認する確認部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ端末。
グローバル・ポジショニング・システムを用いた位置情報と、方位を測定する方位センサと、水平線からの傾斜角度を測定する傾斜センサと、の傾斜角度に関するデータを積分して出力するジャイロセンサとを用いて、該移動方向および移動量を得るように構成されたことを特徴とする、付記22〜付記24のいずれか一に記載のユーザ端末。
該移動方向および該移動量を含む移動情報を中心位置Cとし、かつ該属性情報(C,R)の範囲を半径Rとする球形範囲に、該ユーザ端末自身の予測位置が属するか否かを判定するように構成されたことを特徴とする、付記22〜付記24のいずれか一に記載のユーザ端末。
2次元平面におけるユーザ端末の実測始点位置L1および実測終点位置L2と移動方向および移動量を含む移動情報とのそれぞれを測位する測位部と、
該測位部が測位した実測始点位置L1を該システム側に対して送信する送信部と、
該送信部が送信した実測始点位置L1について該システム側が予測した少なくとも1つの2次元平面の属性情報(C,R)を受信する受信部と、
該受信部が受信した該属性情報(C,R)と、該測位部が測位した移動情報を用いて計算した該ユーザ端末自身が予測した自己予測位置(L1−a,L1−b,L1−c)とに基づいて、該ユーザ端末の該2次元平面への属否を判定する先読み処理部と、
該先読み処理部にて判定された属否に基づいて、該ユーザ端末自身が、該受信部にて受信された少なくとも1つの2次元平面に属することを確認する確認部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ端末。
複数のプッシュ配信空間範囲情報と、各プッシュ配信空間範囲にて提供される各種情報又はサービス情報を含む配信情報との各々を対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースと、
ユーザ端末から送信される位置情報に基づいて、前記複数のプッシュ配信空間範囲情報の少なくとも一つをユーザ端末に送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、情報提供サービスシステム。
ユーザ端末の位置情報に基づいて、前記配信システムから受信する複数のプッシュ配信空間範囲情報を記録する記録部と、
プッシュ配信空間範囲情報が示す3次元空間内に自ユーザ端末が存在することを検出すると前記配信システムに配信を要求する制御部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ端末。
前記仮想3次元空間情報を複数の仮想3次元空間情報に予め分割し、
情報を提供したい前記第1ユーザが所望する実3次元空間に対応する少なくとも一つの仮想3次元空間を分割された該複数の仮想3次元空間情報から選択し、
前記選択された仮想3次元空間に対応する料金を提示するように構成されたことを特徴とする、仮想3次元空間の提供方法。
(付記31)
少なくともユーザ端末と配信サーバから構成され、該ユーザ端末に対して情報を配信する配信システムにおいて、
前記ユーザ端末は、
自己位置を計測可能な計測手段と、該計測手段による計測結果に基づく第一の時点での位置情報を前記配信サーバに送信する送信手段とを有し、
前記配信サーバは、
2次元平面に関する属性情報を有する複数の2次元平面データと、2次元平面に関する配信情報との各々を対応付けられた複数のデータを保持するデータベースと、該ユーザ端末の前記第一の時点における位置情報を受信する受信手段と、該位置情報から所定距離内に一部又は全部が含まれる2次元平面データに対応する2次元平面の前記属性情報を該ユーザ端末に通知する通知手段とを有し、
前記ユーザ端末は更に、
前記配信サーバから、前記複数の2次元平面の前記各属性情報を受信する手段と、前記第一の時点より後の第二の時点における位置情報に基づいて、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を前記配信サーバに要求する要求手段とを有し、
前記配信サーバは更に、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記属性情報に対する配信情報を前記ユーザ端末に配信する配信手段を有する、
ことを特徴とする、配信システム。
(付記32)
少なくともユーザ端末と配信サーバから構成され、該ユーザ端末に対して情報を配信する配信システムにおける前記ユーザ端末であって、
自己位置を計測可能な計測手段と、
該計測手段による計測結果に基づく第一時点での位置情報を前記配信サーバに送信する送信手段と、
前記配信サーバから送信されてくる、前記第一の時点の位置情報から所定距離内に一部又は全部が含まれる2次元平面に関する属性情報を有する2次元平面データの該属性情報を受信する手段と、
前記第一の時点より後の第二の時点における自己位置に基づいて、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を前記配信サーバに要求する要求手段と、
前記要求に応じて配信されてきた配信情報を受信する手段と、
を有することを特徴とする、ユーザ端末。
(付記33)
少なくともユーザ端末と配信サーバから構成され、該ユーザ端末に対して情報を配信する配信システムにおける前記配信サーバであって、
2次元平面に関する属性情報を有する複数の2次元平面データと、2次元平面に関する配信情報との各々を対応付けられた複数のデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末の第一の時点における位置情報を受信する受信手段と、
該位置情報から所定距離内に一部又は全部が含まれる2次元平面データに対応する2次元平面の前記属性情報を該ユーザ端末に通知する通知手段と、
前記ユーザ端末が、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を要求する要求情報を受信する手段と、
前記要求情報に基づいて、対応する配信情報を前記ユーザ端末に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする配信サーバ。
19 データセンタ(サーバシステム)
19a 処理受付部(サーバ受信部)
19b 配信エリアデータ保持部(3次元空間範囲データ保持部)
19c 配信情報保持部(データベース)
19d 配信済み情報保持部
19e 情報フィルタ
19f 計算部
19g 提供部(送信部,サーバ送信部)
90 GPS衛星
100 予測平面
101 通信網(ネットワーク)
200 プッシュ提供サービスシステム
300a 測位アンテナ
300b 送受信アンテナ
301 測位部
302 CPU
303 記録部(記憶部)
304 通信部(送信部,受信部)
305 ジャイロセンサ部
306 方位センサ部
307 入出力部
308 先読み処理部
308a 先読みフラグ
309 コンテンツカテゴリ設定部
310 確認部
Claims (3)
- 少なくともユーザ端末と配信サーバから構成され、該ユーザ端末に対して情報を配信する配信システムにおいて、
前記ユーザ端末は、
自己位置を計測可能な計測手段と、該計測手段による計測結果に基づく第一の時点での位置情報を前記配信サーバに送信する送信手段とを有し、
前記配信サーバは、
2次元平面に関する属性情報を有する複数の2次元平面データと、2次元平面に関する配信情報との各々を対応付けられた複数のデータを保持するデータベースと、該ユーザ端末の前記第一の時点における位置情報を受信する受信手段と、該位置情報から所定距離内に一部又は全部が含まれる2次元平面データに対応する2次元平面の前記属性情報を該ユーザ端末に通知する通知手段とを有し、
前記ユーザ端末は更に、
前記配信サーバから、前記複数の2次元平面の前記各属性情報を受信する手段と、前記第一の時点より後の第二の時点における位置情報に基づいて、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を前記配信サーバに要求する要求手段とを有し、
前記配信サーバは更に、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記属性情報に対する配信情報を前記ユーザ端末に配信する配信手段を有する、
ことを特徴とする、配信システム。 - 少なくともユーザ端末と配信サーバから構成され、該ユーザ端末に対して情報を配信する配信システムにおける前記ユーザ端末であって、
自己位置を計測可能な計測手段と、
該計測手段による計測結果に基づく第一時点での位置情報を前記配信サーバに送信する送信手段と、
前記配信サーバから送信されてくる、前記第一の時点の位置情報から所定距離内に一部又は全部が含まれる2次元平面に関する属性情報を有する2次元平面データの該属性情報を受信する手段と、
前記第一の時点より後の第二の時点における自己位置に基づいて、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を前記配信サーバに要求する要求手段と、
前記要求に応じて配信されてきた配信情報を受信する手段と、
を有することを特徴とする、ユーザ端末。 - 少なくともユーザ端末と配信サーバから構成され、該ユーザ端末に対して情報を配信する配信システムにおける前記配信サーバであって、
2次元平面に関する属性情報を有する複数の2次元平面データと、2次元平面に関する配信情報との各々を対応付けられた複数のデータを保持するデータベースと、
該ユーザ端末の第一の時点における位置情報を受信する受信手段と、
該位置情報から所定距離内に一部又は全部が含まれる2次元平面データに対応する2次元平面の前記属性情報を該ユーザ端末に通知する通知手段と、
前記ユーザ端末が、受信した前記属性情報によって決定される2次元平面のいずれかに属するか判断し、属すると判定された2次元平面の属性情報に対応する配信情報を要求する要求情報を受信する手段と、
前記要求情報に基づいて、対応する配信情報を前記ユーザ端末に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする配信サーバ。
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