JP4287643B2 - Ofdm送信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM方式の無線通信に用いられるOFDM送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、OFDM方式の無線通信において送信信号は、ユーザ・データを含む有効シンボルと、有効シンボルの直前に付加された遅延波の影響を除去するためのガード区間と、ガード区間の直前に付加されたシンボル同期を取るための既知シンボルである位相基準シンボルと、位相基準シンボルの直前に付加された位相基準シンボルと同じ信号である同期用シンボルと、同期用シンボルの直前に付加されたAGC(Auto Gain Control)を行うためのAGC用シンボルと、から成る。
【0003】
OFDM方式の無線通信では、受信局側において、同期用シンボルと位相基準シンボルを用いてシンボル同期を取る。すなわち、受信信号と1シンボル遅延させた受信信号との間で相関をとり、相関値がピークとなるタイミングを検出する。
【0004】
しかし、この場合、同期用シンボルの直前にAGC用シンボルが挿入されているため、AGC用シンボルと同期用シンボルとの間に干渉を生じ、受信局側で検出されるシンボル同期タイミングの精度が劣化するという問題が生じる。シンボル同期タイミングは、FFT処理開始タイミングとして用いられるため、シンボル同期タイミングの検出精度劣化は同期ずれを招く。
【0005】
そこで、従来のOFDM送受信装置は、AGC用シンボルの前半部分は同期用シンボルの前半部分と同じ信号とし、AGC用シンボルの後半部分は同期用シンボルの後半部分を極性反転させた信号とすることによって、検出すべきシンボル同期タイミングより前方で且つピーク付近の相関値を小さく抑えることにより、AGC用シンボルの影響によるシンボル同期タイミング検出精度の劣化を防止する。
【0006】
以下、図8から図10を用いて従来のOFDM送受信装置について説明する。図8は、従来のOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図であり、図9は、従来のOFDM方式の無線通信における送信信号のフレーム構成を示す模式図であり、図10は、従来のOFDM送受信装置の受信系における受信信号の相関結果を示す模式図である。
【0007】
図8に示すOFDM送受信装置においては、まず、各サブキャリア毎の情報信号は、変調部801で、例えば、QPSK(Quadrature PhaseShift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などでディジタル変調処理された後、AGC用シンボル挿入部802でAGC用シンボルが挿入され、更に、同期用シンボル挿入部803で同期用シンボルが挿入される。
【0008】
同期用シンボルが挿入された信号は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部804でIFFT処理されてOFDM信号となる。このOFDM信号は、ガード区間挿入部805でガード区間が挿入される。
【0009】
このようにして、送信信号は、図9に示すフレーム構成となり、AGC用シンボル901と、同期用シンボル902と、同期用シンボル902と同じ信号である位相基準シンボル903と、ガード区間904と、有効シンボル905と、から構成される。
【0010】
ここで、同期用シンボル902と位相基準シンボル903は同じ信号であり、既知信号である。位相基準シンボル903は、例えば、パイロットシンボルである。
【0011】
又、AGC用シンボル901の前半部分は同期用シンボル902の前半部分と同じ信号であり、AGC用シンボル901の後半部分は同期用シンボル902の後半部分を極性反転させた信号である。
【0012】
ガード区間が挿入された信号は、D/A変換部806でD/A変換されてベースバンド信号となる。このベースバンド信号は、図示しない無線送信部で通常の無線送信処理がなされて送信信号としてアンテナを介して送信される。
【0013】
一方、受信系においては、アンテナを介して受信された信号は、図示しない無線受信部で通常の無線受信処理がなされてベースバンド信号となる。このベースバンド信号は、直交検波器で直交検波処理され、ローパス・フィルタで不要周波数成分が除去される(直交検波器及びローパス・フィルタはいずれも図示しない)。このベースバンド信号は、A/D変換部807でA/D変換される。なお、直交検波処理により受信信号は同相成分と直交成分に分かれるが図面では一つの信号経路としている。
【0014】
このベースバンド信号は、FFT(Fast Fourier Transform)部813でFFT処理されて、各サブキャリアに割り当てられた信号が得られる。このとき、ベースバンド信号は、遅延部808により遅延されて乗算器809に送られ、乗算結果が積算部810で積算される。そして、積算結果が、減算器811に送られて、しきい値との間で減算処理され、判定部812でしきい値判定される。そして、この判定結果がFFT部813に送られる。
【0015】
FFT部813でFFT処理された信号は、復調部814に送られ、遅延検波処理され、判定部815で1ビット前の信号と異なるかどうかが判定されて復調信号となる。
【0016】
上記構成を有するOFDM送受信装置において、シンボル同期をとる場合、まず、FFT処理前のベースバンド信号と、FFT処理前の信号を遅延部808で1シンボルだけ遅延させた信号とを乗算部809に送り、そこで複素乗算処理を行なう。
【0017】
次いで、乗算部809の出力を積算部810に送り、複素乗算結果を積算する。この積算結果を図10に示す。
【0018】
ここで、位相基準シンボル903は、同期用シンボル902と同じ信号であるため、両者の積算結果、すなわち図10中の積算区間cの積算結果は、図10中の相関結果に示すように、1シンボル遅延させた信号の位相基準シンボル903でピークを生じるため、積算結果がしきい値を超えるタイミングを検出することによって、シンボル同期を確立することができる。
【0019】
更に、AGC用シンボル901の後半部分は、同期用シンボル902の後半部分を極性反転させたものであるため、図10中の積算区間a及び積算区間bの積算結果は0となり、AGC用シンボル901と同期用シンボル902が干渉すること及びそれに伴って誤ったピークが検出されることを防止することができる。
【0020】
このように、従来のOFDM送受信装置は、AGC用シンボル901の前半部分を同期用シンボル902の前半部分と同じ信号とし、AGC用シンボル901の後半部分を同期用シンボル902の後半部分を極性反転させた信号とすることによって、シンボル同期タイミングの精度を高めることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のOFDM送受信装置には以下の問題がある。すなわち、AGC用シンボル901の前半部分と後半部分とで極性が異なるため、信号が不連続となり、送信信号のスペクトラムが広がってしまう。送信信号のスペクトラムが広がると、他のユーザの帯域に干渉するだけでなく、不要周波数成分の影響で余分な送信電力が消費されることにもなる。
【0022】
又、複数の、例えば20の、サブキャリア間の位相は独立に変動するため、同期用シンボル902の後半部分を極性反転させて生成されたAGC用シンボル901の後半部分は、サブキャリアによっては、同期用シンボル902と同相となったり、逆相となったりする。
【0023】
位相変動によってAGC用シンボル901の後半部分が同期用シンボル902と同相となる場合、相関値が高められるため、相関値のピークが時間的に前方にずれ、適切なシンボル同期タイミングを検出できなくなる。
【0024】
又、位相変動によってAGC用シンボル901の後半部分が同期用シンボル902と逆相となる場合、相関値が抑えられるため、相関値のピークが時間的に後方にずれ、適切なシンボル同期タイミングを検出できなくなる。
【0025】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、マルチパス環境下においても正確にシンボル同期タイミングを検出し、同期ずれを防止するOFDM送信装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明のOFDM送信装置は、自動利得制御用シンボルを配置し、前記自動利得制御用シンボルの後に同期用シンボルを配置し、前記自動利得制御用シンボルと前記同期用シンボルとの間に相関値抑制用信号を配置してOFDM信号を生成する生成手段と、前記生成されたOFDM信号を送信する送信手段と、を具備し、前記生成手段は、前記相関値抑制用信号の区間長を、前記自動利得制御用シンボルおよび前記同期用シンボルのシンボル長よりも短くする、構成を採る。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0051】
(実施の形態1)
以下、図1から図3を用いて、本実施の形態に係るOFDM送受信装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図であり、図2は、本発明の実施の形態1に係るOFDM送受信装置が生成する送信信号のフレーム構成を示す模式図であり、図3は、本発明の実施の形態1に係るOFDM送受信装置の受信系における受信信号の相関結果を示す模式図である。
【0053】
図1に示すOFDM送受信装置において、変調部101は、各サブキャリア毎の情報信号に対して、例えば、QPSKやQAM等でディジタル変調処理を行う。
【0054】
AGC用シンボル挿入部102は、送信信号にAGC用シンボルを挿入し、同期用シンボル挿入部103は同期用シンボル及び位相基準シンボルを挿入し、相関値抑制用信号挿入部104は0シンボルを挿入する。各挿入部は、スイッチで構成され、制御信号1〜3によってそれぞれ切り替えられ、各信号を送信信号に挿入する。
【0055】
IFFT部105は、上記所定のシンボルが挿入された送信信号に対してIFFT処理を行う。ガード区間挿入部106は、IFFT処理された送信信号にガード区間を挿入する。
【0056】
D/A変換部107は、ガード区間が挿入された送信信号をD/A変換し、ベースバンド信号とする。
【0057】
一方、受信系において、A/D変換部108は、受信信号のベースバンド信号をA/D変換し、FFT部114は、ベースバンド信号に対してFFT処理を行う。遅延部109は、ベースバンド信号を1シンボル遅延させて乗算器110に出力し、乗算器110は、A/D変換部108の出力であるベースバンド信号と、遅延部109の出力である1シンボル遅延されたベースバンド信号とを複素乗算処理する。
【0058】
積算部111は、乗算器110の出力を積算する。減算器112は、積算部111の出力としきい値とを減算処理し、判定部113はこの減算器112の出力をしきい値判定し、判定結果をFFT部114に出力する。
【0059】
FFT部114は、判定部113の出力に基づくタイミングで、A/D変換部108の出力であるベースバンド信号に対してFFT処理を行い、復調部115は、FFT処理後の受信信号に対して遅延検波処理を行い、判定部116は1ビット前の信号と異なるかどうかを判定し、復調信号となる。
【0060】
次いで、上記構成を有するOFDM送受信装置の動作について説明する。
【0061】
図1において、各サブキャリア毎の情報信号は、まず、変調部101によってディジタル変調される。
【0062】
ディジタル変調された送信信号は、AGC用シンボル挿入部102によって、ユーザ・データを含む有効シンボルの前にAGC用シンボルが挿入され、同期用シンボル挿入部102によって、AGC用シンボルと有効シンボルとの間に同期用シンボル及び位相基準シンボルが挿入され、相関値抑制用信号挿入部104によって、AGC用シンボルと同期用シンボルとの間に0シンボルが挿入される。
【0063】
ここで、位相基準シンボルは、例えばパイロットシンボルである既知信号であり、又、同期用シンボルは位相基準シンボルと同一の信号である。
【0064】
上記所定のシンボルが挿入された送信信号は、IFFT部105によって、IFFT処理、すなわち、周波数軸上において位相と振幅の情報を含む複素数データを各シンボル期間ごとに時間軸上へIFFT処理、が行われ、時間軸上の信号波形となる。
【0065】
次いで、IFFT処理後の信号波形は、ガード区間挿入部106によって、位相基準シンボルと有効シンボルとの間にガード区間が挿入される。ガード区間は、有効シンボルの後端部の一部の波形と同一であり、遅延波による影響を除去し、ビット誤り率の増加を抑え、耐マルチパス性を向上させることに寄与する。
【0066】
ガード区間挿入後の送信信号のフレーム構成を図2に示す。送信信号は、時間的に前方から順に、AGC用シンボル201、0シンボル202、同期用シンボル203、位相基準シンボル204、ガード区間205、有効シンボル206、から構成される。
【0067】
ガード区間が挿入された送信信号は、D/A変換部によってD/A変換され、図示しない無線送信部で周波数変換及び増幅され、アンテナから送信される。
【0068】
一方、アンテナから受信された信号は、図示しない無線受信部で増幅され、周波数変換され、A/D変換部108によってA/D変換され、ベースバンド信号となる。なお、上述したように、受信信号は、図示しない直交検波器で同相成分と直交成分に分けられてそれぞれ処理されるが、図においては、一つの経路で表わしている。
【0069】
以下、受信系におけるシンボル同期タイミング検出について説明する。シンボル同期タイミングは、FFT部114がベースバンド信号に対してFFT処理を行う際の開始タイミングとなる。
【0070】
まず、A/D変換部108の出力であるFFT処理前のベースバンド信号は、遅延部109によって、単位シンボル、例えば1シンボル、遅延させられる。
【0071】
次いで、A/D変換部108の出力であるFFT処理前のベースバンド信号と、遅延部109の出力である1シンボル遅延させられたFFT処理前のベースバンド信号と、が乗算器110によって複素乗算処理される。
【0072】
次いで、乗算器110の出力は、積算部111によって積算される。積算処理の様子を図3に示す。
【0073】
図3中の積算区間a及び積算区間bは、相関を取る一方のシンボルが0シンボルであるため、算出される相関値は低く抑えられる。
【0074】
一方、図3中の積算区間cは、位相基準シンボル204と同期用シンボル203が同一の信号であることから、両者の積算結果は、図3に示すように、単位シンボル(ここでは1シンボル)遅延させた受信信号の位相基準シンボルでピークを生じる。
【0075】
このピークを検出するため、積算部111の出力である積算結果は減算部112に出力され、減算部112によって所定のしきい値と減算処理され、この減算結果が判定部113によってそこで大小判定されることによって、積算結果に対するしきい判定がなされ、ピーク、すなわちしきい値を超えたタイミングを検出する。
【0076】
この場合、0シンボルが挿入されていることにより、検出すべきシンボル同期タイミングより前方で且つピーク付近、具体的には図3中の積算区間a及び積算区間b、における相関結果が非常に小さい値となることから、ピークを正確に特定することができる。
【0077】
検出されたピークは、シンボル同期タイミングとして、FFT部114におけるFFT処理開始タイミングとすることができる。このようにして、送信側と受信側とでシンボル同期を合わせてFFTを開始することができる。
【0078】
このように検出されたシンボル同期タイミングに基づいて、A/D変換処理されたベースバンド信号は、FFT部114によってFFT処理され、各サブキャリアに割り当てられた信号が得られる。この信号は、復調部115によって、遅延検波処理され、判定部116によって1ビット前の信号と比較され、復調信号となる。
【0079】
このように、本実施の形態によれば、送信信号中のAGC用シンボルと同期用シンボルの間に0シンボルを挿入し、シンボル同期タイミングより前方で且つピーク付近の相関値を小さく抑えるため、シンボル同期タイミングを正確に検出することができ、送信局と受信局の同期ずれを防止することができる。
【0080】
(実施の形態2)
本実施の形態に係る装置は、実施の形態1と同様の構成を有し、但し送信信号中のAGC用シンボルと同期用シンボルの間に挿入する相関値抑制用信号を単位シンボル長よりも短い区間長の0信号(ヌル信号)とするものである。
【0081】
以下、図4及び図5を用いて、本実施の形態に係るOFDM送受信装置について説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係るOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図であり、図5は、本発明の実施の形態2に係るOFDM送受信装置が生成する送信信号のフレーム構成を示す模式図である。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0082】
図4において、ガード区間挿入部106の直後に設けられた相関値抑制用信号挿入部401は、ガード区間が挿入された送信信号のAGC用シンボル201と同期用シンボル203との間に0信号を挿入する。
【0083】
0信号が挿入された後の送信信号のフレーム構成を図5に示す。ここで、0信号501の区間長は、単位シンボル長より短くなるようにする。この0信号501の区間長は、例えば、ガード区間と同じ長さに設定することが好ましい。
【0084】
この場合、0信号が挿入されていることにより、検出すべきシンボル同期タイミングより前方で且つピーク付近における相関結果が非常に小さい値となることから、ピークを正確に特定することができる。
【0085】
このように、本実施の形態によれば、送信信号中のAGC用シンボルと同期用シンボルの間に0信号を挿入し、シンボル同期タイミングより前方で且つピーク付近の相関値を小さく抑えるため、シンボル同期タイミングを正確に検出することができ、送信局と受信局の同期ずれを防止することができる。
【0086】
又、送信信号に挿入する相関値抑制用信号の区間長が単位シンボル長よりも短いため、実施の形態1と比べて、伝送効率の低下を防ぐことができる。
【0087】
(実施の形態3)
本実施の形態に係るOFDM送受信装置は、実施の形態2と同様の構成を有し、但し挿入する0信号の区間長を回線品質に応じて変えるものである。
【0088】
以下、図6を用いて、本実施の形態に係るOFDM送受信装置について説明する。図6は、本発明の実施の形態3に係るOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図ある。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0089】
図6において、減算器605は、判定部116の入力信号と出力信号とを減算処理し、減算器604は、この算出された減算結果としきい値とを減算処理し、判定部603は、この算出された減算結果をしきい値判定する。ここで、減算器605の出力がしきい値よりも大きい値であれば回線品質が悪いと判断される。
【0090】
スイッチ602は、推定された回線品質である判定部603の出力に基づいて、制御信号5又は制御信号6を相関値抑制用信号挿入部601へ出力する。相関値抑制用信号挿入部601は、スイッチ602から送られた制御信号に基づいてガード区間が挿入された後の送信信号に0信号を挿入する。
【0091】
ここでは、相関値抑制用信号挿入部601は、制御信号5が入力されると0信号を挿入し、制御信号6が入力されると0信号を挿入しないものとする。よって、推定された回線品質である判定部603の出力に基づいて、スイッチ602から制御信号5又は制御信号6が適宜出力されることによって、送信信号に挿入される0信号の長さを回線品質に応じて変えることができる。
【0092】
具体的には、回線品質が悪いと判断される場合には、現在の0信号の区間が短いと判断し、0信号の区間を長くする制御を行ない、タイミング誤差の解消を図る。逆に、回線品質が良いと判断される場合には、伝送効率を向上させるために、0信号の区間を短くする制御を行う。
【0093】
このように、本実施の形態によれば、送信信号中のAGC用シンボルと同期用シンボルの間に0信号を挿入し、シンボル同期タイミングより前方で且つピーク付近の相関値を小さく抑えるため、シンボル同期タイミングを正確に検出することができ、送信局と受信局の同期ずれを防止することができる。
【0094】
又、0信号の挿入の切り換えを行なうことができる構成を採るため、信号フレームにおける0信号の区間を適応的に可変とすることができ、回線品質に応じて柔軟に処理を対応させることができる。
【0095】
(実施の形態4)
本実施の形態に係るOFDM送受信装置は、実施の形態3と同様の構成を有し、但し平均するものである。
【0096】
以下、図7を用いて、本実施の形態に係るOFDM送受信装置について説明する。図7は、本発明の実施の形態4に係るOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図である。なお、実施の形態1及び3と同様の構成には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0097】
図7において、平均化器701は、減算器605の出力である減算結果のバースト平均を算出する。したがって、突発的にしきい値を超える値が得られた時に0信号区間を長くしてしまうことを防止できる。
【0098】
このように、本実施の形態によれば、送信信号中のAGC用シンボルと同期用シンボルの間に0信号を挿入し、シンボル同期タイミングより前方で且つピーク付近の相関値を小さく抑えるため、シンボル同期タイミングを正確に検出することができ、送信局と受信局の同期ずれを防止することができる。
【0099】
又、0信号の挿入の切り換えを行なうことができる構成を採るため、信号フレームにおける0信号の区間を適応的に可変とすることができ、回線品質に応じて柔軟に処理を対応させることができる。
【0100】
更に、回線品質の推定に複数バーストの平均値を用いることによって、突発的にしきい値を超える値が得られた場合に0信号を長くしてしまうことを防止できる。
【0101】
なお、上記実施の形態1から4で述べたような相関値抑制用信号は、位相基準シンボルの直後に入れることもできる。この場合、シンボル同期タイミングより後方で且つピーク付近の相関値を小さく抑えることができるため、本発明と同様に、シンボル同期タイミングの正確な検出に寄与する。これらは、勿論、組み合わせて用いることが可能である。
【0102】
又、本発明のOFDM送受信装置は、OFDM方式の無線通信システムにおける通信端末装置及び基地局装置に適用することができる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、マルチパス環境下においても正確にシンボル同期タイミングを検出し、同期ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係るOFDM送受信装置が生成する送信信号のフレーム構成を示す模式図
【図3】本発明の実施の形態1に係るOFDM送受信装置の受信系における受信信号の相関結果を示す模式図
【図4】本発明の実施の形態2に係るOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図
【図5】本発明の実施の形態2に係るOFDM送受信装置が生成する送信信号のフレーム構成を示す模式図
【図6】本発明の実施の形態3に係るOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図
【図7】本発明の実施の形態4に係るOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図
【図8】従来のOFDM送受信装置の概略構成を示す要部ブロック図
【図9】従来のOFDM方式の無線通信における送信信号のフレーム構成を示す模式図
【図10】従来のOFDM送受信装置の受信系における受信信号の相関結果を示す模式図
【符号の説明】
102 AGC用シンボル挿入部
103 同期用シンボル挿入部
104 相関値抑制用信号挿入部
201 AGC用シンボル
202 0シンボル
203 同期用シンボル
204 位相基準シンボル
401 相関値抑制用信号挿入部
501 0信号
601 相関値抑制用信号挿入部

Claims (8)

  1. 自動利得制御用シンボルを配置し、前記自動利得制御用シンボルの後に同期用シンボルを配置し、前記自動利得制御用シンボルと前記同期用シンボルとの間に相関値抑制用信号を配置してOFDM信号を生成する生成手段と、
    前記生成されたOFDM信号を送信する送信手段と、を具備し、
    前記生成手段は、前記相関値抑制用信号の区間長を、前記自動利得制御用シンボルおよび前記同期用シンボルのシンボル長よりも短くする、
    ことを特徴とするOFDM送信装置。
  2. 前記相関値抑制用信号の区間長を受信信号の回線品質に応じて適応的に変える変更手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のOFDM送信装置。
  3. 前記変更手段は、前記受信信号の回線品質情報を平均化処理する平均化手段を具備することを特徴とする請求項2記載のOFDM送信装置。
  4. 前記変更手段は、前記受信信号の回線品質が悪いと判断した場合に前記相関値抑制用信号の区間長を長くし、前記受信信号の回線品質が良いと判断した場合には前記相関値抑制用信号の区間長を短くすることを特徴とする請求項2または請求項3記載のOFDM送信装置。
  5. 前記相関値抑制用信号は、ヌルシンボル又はヌル信号であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のOFDM送信装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のOFDM送信装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のOFDM送信装置を具備することを特徴とする通信端末装置。
  8. 自動利得制御用シンボルを配置し、前記自動利得制御用シンボルの後に同期用シンボルを配置し、前記自動利得制御用シンボルと前記同期用シンボルとの間に相関値抑制用信号を配置してOFDM信号を生成する生成工程と、
    前記生成されたOFDM信号を送信する送信工程と、を具備し、
    前記生成工程において、前記相関値抑制用信号の区間長を、前記自動利得制御用シンボルおよび前記同期用シンボルのシンボル長よりも短くする、
    ことを特徴とするOFDM送信方法。
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