JP4286806B2 - 電圧補償装置 - Google Patents

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Description

この発明は、負荷に供給する電力系統の系統電圧が何らかの原因で例えば瞬時的に低下したとき、それを検出して電圧低下を補償するようにした電圧補償装置に関するものである。
雷などにより電力系統の電圧が瞬時的に低下し、工場などの精密機器などが誤作動や一次停止することにより、生産ラインで多大な被害を被ることがある。このような被害を防ぐために、電力系統の瞬時的電圧低下(以下、「瞬低」と称する)などの電圧変動を監視して、電圧低下を補償する電圧補償装置が用いられている。
従来の電圧補償装置は、ダイオードが逆並列に接続された4個の半導体スイッチング素子から成るインバータと充電コンデンサが設けられた複数の電圧補償回路を電力系統に直列に接続すると共に、これらの電圧補償回路に並列に高速機械式のスイッチ手段を接続し、系統電圧が定常の状態にあるときは前記スイッチ手段により前記各電圧補償回路を短絡して負荷に系統電圧を供給し、前記系統電圧の瞬低時には前記スイッチ手段を開いて、補償すべき電圧値に応じて前記各電圧補償回路の出力を組合わせて正負いずれかの極性の補償電圧を負荷に供給し、電力系統の電圧低下を補償するようにしている。(例えば、特許文献1参照)
特開平2002−359929号公報(第4〜15頁、図1〜図21)
従来の電圧補償装置は以上のように構成されており、系統電圧の瞬低発生時には電圧補償装置に設けた前記スイッチ手段を高速で開路するが、系統電圧の位相が90°あるいは270°付近で瞬低の補償を開始する場合には、開路したスイッチ手段の接点にかかる電圧が高くなり、その接点にアークが再点弧することがある。この場合、瞬間的に過電流が発生し、電圧補償装置に設けた過電流保護回路が動作することにより補償電圧の出力を停止してしまうという課題があった。
この発明は、上記のような従来の装置の課題を解決するためになされたもので、電圧補償時にスイッチ手段にアーク再点弧が生じないようして過電流保護機能による電圧補償装置の出力停止を防止し、系統電圧の瞬低時に確実にその電圧補償を行うことができる電圧補償装置を提供することを目的としたものである。
この発明に係る電圧補償装置は、
電力系統における系統電圧の変動を補償する電圧補償装置であって、
エネルギー蓄積手段に蓄積された直流エネルギーを交流エネルギーに変換して前記補償のための補償電圧を出力する直列接続された複数のインバータと、
前記系統電圧が定常状態にあるときは接点を閉じて負荷に前記系統電圧を供給し、前記系統電圧が前記定常状態から前記補償を要する値に低下したときは接点を開いて前記負荷へ前記インバータからの補償電圧を供給するスイッチ手段と、
前記補償電圧の供給開始時点に於いて前記系統電圧が定常状態であれば取りえると仮想した仮想系統電圧が所定値より高いときは、前記インバータからの補償電圧を段階的に上昇させて前記仮想系統電圧に対応する値に達するよう前記インバータを制御するインバータ制御手段
を備えるものである。
この発明に於いて、補償電圧の供給開始時点とは、瞬低時に、系統電圧に代えてインバータの出力である補償電圧を負荷へ供給し始める時点をいう。
更に、この発明に於いて、系統電圧が定常状態から補償を要する値に低下したときとは、系統電圧の瞬時値の極性如何によらずその絶対値が補償を要する値に低下したときをいう。
また、この発明に於いて、仮想系統電圧が所定値より高いとは、仮想系統電圧の瞬時値の極性如何によらずその絶対値が所定値より高いことを意味する。
また、この発明に於いて、仮想系統電圧が所定値以下とは、仮想系統電圧の瞬時値の極性如何によらずその絶対値が所定値以下であることを意味する。
更に、この発明に於いて、所定値とは、基本的には切換スイッチの接点間にアークが再点弧する直前の電圧値を意味するが、そのアークの再点弧が生じない電圧値の範囲内で必要に応じて任意に設定可能である。
この発明による電圧補償装置によれば、系統電圧が瞬低したとき、スイッチ手段による系統電圧からインバータの出力電圧への切換えにより補償が開始される時点が前記系統電圧の位相が90度若しくはその近傍、又は270度若しくはその近傍の時点にあっても、前記インバータの出力電圧の絶対値が前記補償開始時点から段階的に上昇して所定の値に達するよう制御されるので、スイッチ手段のアーク再点弧等による過電流が生じることはなく、従って過電流保護機能による電圧補償装置の出力停止を防止することができ、系統電圧の低下を確実に補償することができる。
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1による電圧補償装置を示す構成図である。
図1に於いて、電圧補償装置100は、電力系統の系統電源1と負荷2との間に直列に接続されており、系統電源1から充電用トランス(図示せず)を介して40[V]に充電される第1のコンデンサ31、80[V]に充電される第2のコンデンサ32、160[V]に充電される第3のコンデンサ33、及び280[V]に充電される第4のコンデンサ34を備えている。これらの第1、第2、第3及び第4のコンデンサ31、32、33、34は、電力系統の瞬低を補償するためのエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積手段を構成している。
第1のコンデンサ31に蓄積された40[V]の直流エネルギーは、第1のインバータ41により40[V]の交流エネルギーに変換され、第2のコンデンサ32に蓄積された80[V]の直流エネルギーは、第2のインバータ42により80[V]の交流エネルギーに変換される。同様に、第3のコンデンサ33に蓄積された160[V]の直流エネルギーは、第3のインバータ43により160[V]の交流エネルギーに変換され、第4のコンデンサ34に蓄積された280[V]の直流エネルギーは、第4のインバータ44により280[V]の交流エネルギーに変換される。これらの第1、第2、第3及び第4のインバータ41、42、43、44は、インバータ制御回路5によりそれぞれ後述のように制御される。
各インバータ41、42、43、44は、具体的には例えば前記特許文献1の実施の形態に記載された構成と同様の周知の回路である。
系統電源1の状態を常時監視するアナログ検出回路6は、系統電圧101、電圧補償装置100の出力電圧102、第1、第2、第3及び第4のコンデンサ31、32、33、34の充電電圧、並びに系統電圧101の位相、及び出力電圧102の位相をそれぞれ検出し、それぞれの値に対応した信号を出力する。
マイコンからなる演算装置7は、アナログ検出回路6の出力と後述するスイッチ開閉検出回路8の出力、及び過電流検出回路9の出力が入力される。この演算装置7は、系統電圧101の瞬低が発生した場合、その時点に於ける系統電圧101の値に対応して補償すべき電圧値を演算し、各インバータ41、42、43、44が後述する所望の電圧を発生するようインバータ制御回路5に指令を発する。
常時閉接点からなる切換スイッチ10は、演算装置7の指令に基づくスイッチ駆動回路12の動作により、系統電圧101の正常時には閉路し、瞬低発生時には開路するよう制御される。この切換スイッチ10の開閉状態は、スイッチ開閉状態検出回路8により検出され、その出力が演算装置7に入力される。
尚、図1では説明用として、切換スイッチ10は、直列接続された第1、第2、第3及び第4のインバータ41、42、43、44に並列に1個接続して示しているが、具体的には例えば前記特許文献1の実施の形態に示されている構成と同様の周知の構成であり、各インバータ41、42、43、44に各々並列接続された複数の常閉スイッチを直列接続して構成されている。
過電流検出回路9は、各インバータ41、42、43、44から負荷2に供給される出力電流をCT13を介して検出し、その値に対応した信号を演算装置7に入力する。演算装置7は、インバータの出力電流が所定の値以上となったとき、各インバータ41、42、43、44の出力を停止するようインバータ制御回路5に指令を与える。
一般にこの種の電圧補償装置においては、系統電圧101に瞬低が発生したとすると、その時点に於ける系統電圧低下の瞬時値に基づいて演算装置7が瞬低と判定するが、その判定までに瞬低が発生してから約1.0[mS]を要する。その後、演算装置7の指令により切換スイッチ10が開路されるが、その接点が閉じた状態から完全開路状態に移行するのに約3.0[mS]の時間が必要である。従って、瞬低の発生から切替スイッチ10が完全に開路されるまでに4.0[mS]程度の時間が必要となる。
系統電圧101の1/4サイクルは約4.18[mS]であるから、瞬低発生時点が電源電圧101の位相0°付近(位相180°付近も同様)の場合には、電圧補償装置100の切換スイッチ10が完全に開路となる時点は、1/4サイクル後の位相90°付近(瞬低発生時の位相が180°の場合は位相270°付近)の時点に該当するため、各インバータ41、42、43、44によるその時点の補償電圧は、その時点に於ける電源電圧101の瞬時値に相当する280[V]が必要である。
然るに、この280[V]の補償電圧を切換スイッチ10が完全に開路する前に印加すると、切換スイッチ10の接点にアークが再点弧してしまい、切換スイッチ10とインバータ41、42、43、44で形成される閉ループに過電流が発生し、過電流検出回路9の出力に基づく過電流保護機能が動作することにより補償電圧の出力を停止することがある。
そこで、この発明の実施の形態1による電圧補償装置100は、以下のように動作して前記のような過電流保護機能による補償電圧の出力停止を生じないようにしている。
以下、この発明の実施の形態1に於ける電圧補償装置100の動作について詳細に説明する。
図2は実施の形態1に於ける電圧補償装置100の動作を説明するための動作説明図で
ある。
図1及び図2において、系統電圧101がAC182〜242[V]の範囲にあれば、演
算装置7は系統電圧が正常であると判断し、切換スイッチ10の接点を閉じたままの状態とし、系統電圧100を切換スイッチ10を介して負荷2へ供給する。
今、図2の時点t01において系統電圧101が例えばAC180V以下に降下したとすると、演算装置7は時点t01から1.0[mS]以内の時点t02で瞬低と判定し、その判定後瞬時にスイッチ駆動回路12へ切換スイッチ10の開路指令を発する。これにより切換スイッチ10は時点t02で接点の開路を開始する。
t02の時点で切換スイッチ10の接点開路が開始されると、スイッチ開閉検出回路8は瞬時にそれを検出し、演算装置7に切換スイッチ10が開路されたことを示す信号を出力する。この信号を受けた演算装置7は、アナログ検出回路6から入力された系統電圧101に基づいて算出した仮想系統電圧101aとその時点に於ける系統電圧101との値を比較して不足電圧を算出し、インバータ制御回路5に対し、各インバータ41、42、43、44が前記比較結果に基づく不足電圧を補償する電圧を出力するよう動作指令を与える。この指令を受けたインバータ制御回路5は、第1、第2、第3及び第4のインバータ41、42、43、44を動作させ、電源電圧101の不足電圧分を補償する出力を段階的に発生させて負荷2へ供給する。
これを更に詳細に説明すれば、演算装置7が算出した補償開始時点に於ける仮想系統電圧101aと実際の系統電圧101との差である不足電圧が所定値以上の場合、即ち、図2に示すように、系統電圧101のほぼ1/4サイクルの時点である補償開始時t03での仮想系統電圧101aが280[V]であるのに対し、実際の系統電圧101がその30%〜50%以下の84[V]〜140[V]であったとすると、時点t03に於いて第1のインバータ41が40[V]に充電された第1のコンデンサ31の直流エネルギーを40[V]の交流エネルギーに変換し、これを第1階調の補償電圧として約200[μS]の間、負荷2に供給する。
次に時点t04において、第2のインバータ42が80[V]に充電された第2のコンデンサ32の直流エネルギーを80[V]の交流エネルギーに変換し、これを第2階調の補償電圧として約200[μS]の間、負荷2に供給する。更に時点t05において、第4のインバータ44が280[V]に充電された第4のコンデンサ34の直流エネルギーを280[V]の交流エネルギーに変換し、これを第3階調の補償電圧として負荷2に供給する。この280[V]の電圧は、仮想系統電圧101aの時点t05に於ける瞬時値に対応するものである。
前記の補償開始の時点t03、及びその後のt04の時点では、切換スイッチ10の接点は未だ完全開路に至っておらず、接点間の間隔は完全解放に比べて狭いが、それらの各時点では、40[V]、80[V]と段階的に電圧が上昇するようにしているので、切換スイッチ10の接点間に再点弧アークが発生することはない。また切換スイッチ10は、その接点の開路を開始した時点t02から約3.0[mS]後の時点t06で接点の開路を完了するが、その時点t06の直前である時点t05で第4のインバータ44から280[V]が印加されても、この時点では既に接点間の間隔は十分大きくなっており再点弧アークが発生することはない。従って、いずれの時点に於いても、過電流検出回路9の出力に基づく過電流保護機能による補償電圧の停止は生じない。
次に時点t07に於いて、第2及び第3のインバータ42、43が動作し、それらの出力が加算された240[V]の補償電圧が発生する。さらに、時点t08に於いて第1及び第3のインバータ41、43が動作し、それらの出力が加算された200[V]の補償電圧が発生する。時点t10では第3のインバータ43が動作し、160[V]の補償電圧が発生する。
このように、40[V]に充電された第1のコンデンサ31、80[V]に充電された第2のコンデンサ32、160[V]に充電された第3のコンデンサ33、280[V]に充電された第4のコンデンサ34の各直流電圧を、対応する第1、第2、第3及び第4のインバータにて交流電圧に変換し、これらの電圧を加減算して階段状に細かく階調制御し、0[V]、40[V]、80[V]、120[V]、160[V]、200[V]、240[V]、280[V]のように階段状に細かく重畳する階調制御を行い、仮想系統電圧101aの正弦波形に近似した波形の補償電圧を発生させて負荷2へ出力する。
次に、時点t09に於いて瞬低が復帰したとすると、演算装置7はアナログ検出回路9の出力によりこれを検出し、スイッチ駆動回路12に切換スイッチ10を閉じる指令を与える。スイッチ駆動回路12はこれを受けて切換スイッチ10を閉じるよう駆動し、時点t11に於いて切換スイッチの閉路が完了し、以降、負荷2には切換スイッチ10を介して系統電圧101が供給される。
以上のように、この発明の実施の形態1による発明の電圧補償装置によれば、補償電圧に係わる出力電圧を段階的に高くしているので、切換リレー6が完全に開路する時点t06より以前の、切換スイッチ10が開路途中で接点のギャップが小さい時点t02〜t05で切換スイッチ10に印加される補償電圧は0[V]〜80[V]と低く、切換スイッチ10の接点のアーク再点弧が抑制され過電流が発生することがないので、過電流保護機能による補償電圧の出力停止を防止することができる。
なお、上記の説明は瞬低発生時の位相が0°近傍であるとし、補償電圧の供給開始時点が90°近傍の場合について説明したが、瞬低発生時点が180°近傍で、補償電圧の供給開始の時点が270°近傍の場合であっても、補償電圧の極性が前記の場合と逆となる以外は前記と同様である。位相、補償電圧が異なる場合についても同様である。
また、瞬低発生時点が0°または180°若しくはこれらの近傍以外の位相であっても、不足電圧に応じて各インバータ41、42、43、44を階調制御し、補償電圧を仮想系統電圧101aに近似した補償電圧を発生させるものである。
実施の形態2
図3は、この発明の実施の形態2おける電圧補償装置の補償電圧出力制御時の動作を示す動作説明図で、補償電圧の供給開始時点t03に於ける仮想系統電圧が所定値以下の場合を示す。実施の形態2に於ける電圧補償装置の構成は図1に示す実施の形態1の構成と同様である。
実施の形態2では、補償電圧の供給開始時点が90°若しくは270°の近傍である場合は、前記実施の形態1に於ける前記の動作と同様の動作により、補償電圧を段階的に上昇させて負荷に供給するが、補償電圧の供給開始時点t03の位相が0°または180°の近傍となる場合には、その時点に於ける仮想系統電圧の値は小さく切換スイッチ10の接点が開路途中であってもその間にアークが発生することはないので、補償電圧の供給開始時点t03で直ちにその時点での仮想系統電圧に対応する補償電圧を発生するものである。
次に、その補償電圧の供給開始時点の位相が、0°または180°、若しくはその近傍である場合の動作について説明する。
図1及び図3に於いて、系統電圧3の瞬低が時点t01で発生したとすると、アナログ検出回路6の検出結果に基づいて演算装置7が時点t02で瞬低を判定し、スイッチ駆動回路12へスイッチ開放の指令信号を出力する。スイッチ駆動回路12はこれを受けて直ちに時点t02でスイッチ10の開路を開始させる。
また、演算装置7は、アナログ検出回路6から入力された系統電圧101に対応する信号に基づいて算出した仮想系統電圧101aとその時点における系統電圧101の値を比較し、その差が所定値以上、例えば、仮想系統電圧が280Vに対して30〜50%以上差がある場合に、インバータ制御回路5に制御指令を与える。インバータ制御回路5はこれを受けて各インバータ41、42、43及び44をその不足電圧分に相当する補償電圧を出力するよう制御し、時点t03に於いて負荷2への補償電圧の供給を開始する。
この補償電圧の供給開始時点t03は、仮想系統電圧101aの位相が0°の近傍であり仮想系統電圧101aの値は小さく、切換スイッチ10の開路初期においてもその接点間に再点弧アークが発生する恐れはないので、第2のインバータ42により第2のコンデンサ32に蓄積された電圧80[V]を交流電圧に変換するとともに、第1のインバータ41により第1のコンデンサ31に蓄積された電圧40[V]を交流電圧に変換し、これらの電圧を加算した120[V]を、時点t03に於いて直ちに負荷に供給する。即ち、補償電圧の供給開始時点t03に於いて、直ちにその時点における仮想系統電圧101aに対応する補償電圧を発生して負荷2に供給するものである。
次に、時点t04に於いて第3のインバータ43により第3のコンデンサ34に蓄積された電圧160[V]を交流電圧に変換して出力し、その時点での仮想系統電圧101aに対応する補償電圧を出力する。時点t02で開路を開始した切換スイッチ10は、時点t05に於いて開路を完了する。
更に、時点t06に於いて第3のインバータ43により第3のコンデンサ33に蓄積された電圧160[V]を交流電圧に変換するとともに第1のインバータ41により第1のコンデンサ31に蓄積された電圧40[V]を交流電圧に変換し、それらの電圧を加算した電圧200[V]を補償電圧として負荷2に出力する。
瞬低が時点t06に復帰したとすると、演算装置7はこれを判定してスイッチ駆動開路12に対し閉路指令を与える。スイッチ駆動回路12はこれを受けて切換スイッチ10を閉路させ、時点t09に於いてその閉路を完了するが、切換スイッチ10の閉路が完了する前の時点t08に於いて、第3のインバータ43により第3のコンデンサに蓄積された160[V]の電圧を交流電圧に変換すると共に、第2のインバータ42により第2のコンデンサ32に蓄積された80[V]の電圧を交流電圧に変換し、それらの電圧を加算した240[V]の補償電圧を負荷に供給する。
このように、きめ細かく各インバータ41、42、43、44を選択制御して、仮想系統電圧101aに近似した補償電圧を発生して負荷2に供給するものである。
以上のように、この発明の実施の形態2による発明の電圧補償装置は、補償電圧の供給開始時点に於ける仮想系統電圧の値が所定値以下の場合には、直ちに仮想系統電圧に対応する値の補償電圧を出力するようにしたので、短時間に電圧補償をすることができる。
この発明の実施の形態1おける電圧補償装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1おける電圧補償装置の補償電圧出力制御時の動作を示す動作説明図である。 この発明の実施の形態2おける電圧補償装置の補償電圧出力制御時の動作を示す動作説明図である。
符号の説明
1 系統電源
100 電圧補償装置
101 系統電圧
101a 仮想系統電圧
102 出力電圧
13 CT
2 負荷
31、32、33、34 第1〜第4のコンデンサ
41、42、43、44 第1〜第4のインバータ
5 インバータ制御回路
6 アナログ検出回路
7 演算装置
8 スイッチ開閉検出回路
9 過電流検出回路
10 切換スイッチ
12 スイッチ駆動回路

Claims (3)

  1. 電力系統における系統電圧の変動を補償する電圧補償装置であって、
    エネルギー蓄積手段に蓄積された直流エネルギーを交流エネルギーに変換して前記補償のための補償電圧を出力する直列接続された複数のインバータと、
    前記系統電圧が定常状態にあるときは接点を閉じて負荷に前記系統電圧を供給し、前記系統電圧が前記定常状態から前記補償を要する値に低下したときは接点を開いて前記負荷へ前記インバータからの補償電圧を供給するスイッチ手段と、
    前記補償電圧の供給開始時点に於いて前記系統電圧が定常状態であれば取りえると仮想した仮想系統電圧が所定値より高いときは、前記インバータからの補償電圧を段階的に上昇させて前記仮想系統電圧に対応する値に達するよう前記インバータを制御するインバータ制御手段
    を備えたことを特徴とする電圧補償装置。
  2. 前記補償電圧の供給開始時点は、系統電圧の位相が90°若しくはその近傍、または270°若しくはその近傍の時点であることを特徴とする請求項1に記載の電圧補償装置。
  3. 前記インバータ制御手段は、前記補償電圧の供給開始時点に於ける仮想系統電圧が所定値以下のときは、前記インバータからの補償電圧が前記補償電圧の供給開始時点において直ちに前記仮想系統電圧に対応する値に達するよう前記インバータを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電圧補償装置。
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