JP4285492B2 - 信号処理装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示されている装置は、マイクロホンに入力された音を増幅してスピーカアレイから出力するとともに、マイクロホンに入力された音の位相を反転させ、この反転させた音のビームがスピーカアレイからマイクロホンに向けて出力されるようにスピーカアレイの指向性を制御する。これにより、マイクロホンの位置では、マイクロホンに入力された音と、この音の位相を反転させた音が供給されるので、音がキャンセルされて閉ループのゲインが抑えられ、ハウリングの発生が抑制される。
[実施形態の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係わるスピーカシステム1の全体構成を示した図である。図1に示したように、スピーカシステム1は、信号処理装置10と、スピーカアレイ20と、マイクロホン30とを備えている。
図3は、信号処理装置10の具体的なハードウェア構成を示したブロック図である。マイクロホン30から出力された音声信号は、まず分配器100に入力される。分配器100は、入力された音声信号を分配するものであり、分配した音声信号の一方をアンプ部AMP(1,1)〜アンプ部AMP(1,n)へ出力し、分配したもう一方の音声信号をハウリング検出部110へ出力する。
次に本実施形態の動作について説明する。例えば、図1に示した人間P1が発話すると、人間P1の音声がマイクロホン30により収音される。この収音された音声は、マイクロホン30によりアナログの音声信号に変換されて信号処理装置10の分配器100に入力される。そして、この音声信号は分配器100により分配され、アンプ部AMP(1,1)〜アンプ部AMP(1,n)と、ハウリング検出部110とに出力される。
本実施形態においては、スピーカユニットSP(1,1)〜スピーカユニットSP(1,n)から出力された音声と、反転信号が表す音声(周波数帯域f1に属する音声の位相を反転させた音声)とがマイクロホン30の位置で重なるようにするために、アンプ部AMP(2,1)〜アンプ部AMP(2,n)に入力される反転信号の遅延量が予め各遅延部DLに設定されている。各遅延部DLは入力された反転信号を、この設定されている遅延量の分だけ遅延させ、各遅延部DLは、遅延させた反転信号をアンプ部AMP(2,1)〜アンプ部AMP(2,n)に出力する。
次に本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態においては、信号処理装置の構成と、スピーカアレイおよびマイクロホンの構成が第1実施形態と異なる。
次に本実施形態の動作について説明する。まず、制御部130は音波の出力を指示する指示信号S1を音波出力部32に出力する。また制御部130は、指示信号S1を出力してから経過した時間の計時を開始する。制御部130から出力された指示信号S1が音波出力部32に入力されると音波出力部32から音波が出力される。
次に本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態においては、信号処理装置の構成とスピーカアレイの構成が第2実施形態と異なる。なお、他の部分の構成は、第2実施形態と同じになっている。
また、本実施形態においては、図11に示したように、スピーカユニットSP(1,1)〜スピーカユニット(1,n)は、スピーカアレイ20Bに向かって右半分側に配設されており、スピーカユニットSP(2,1)〜スピーカユニット(2,n)は、スピーカアレイ20Bに向かって左半分側に配設されている。
次に本実施形態の動作について説明する。まず制御部130は、音波の出力を指示する指示信号S1を音波出力部32に出力し、指示信号S1を出力してからセンサSE1〜センサSE3が出力した信号を検知するまでの時間を計時することにより、第2実施形態と同様にマイクロホン30Aの位置を得る。
次に本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態においては信号処理装置の構成が第2実施形態と異なり、他の部分の構成は第2実施形態と同じになっている。
次に本実施形態の動作について説明する。まず制御部130は、音波の出力を指示する指示信号S1を音波出力部32に出力し、指示信号S1を出力してからセンサSE1〜センサSE3が出力した信号を検知するまでの時間を計時することにより、第2実施形態と同様にマイクロホン30Aの位置を得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
また、上述した実施形態においては、スピーカアレイから出力される音響ビームの数は、2または2以上であってもよい。
また、上述した実施形態においては、スピーカアレイから出力される音響ビームの方向だけではなく、各アンプ部を制御して各スピーカユニットへ出力する信号のレベルの制御も行い、音響ビームの音のレベルも制御するようにしてもよい。
Claims (1)
- 少なくとも2以上のグループにグループ分けされた複数のスピーカユニットを備えるスピーカアレイへ音声信号を出力する信号処理装置であって、
音声を表す音声信号が入力される信号入力手段と、
前記信号入力手段に音声信号を入力するマイクロホンの位置を検出する位置検出手段と、
前記信号入力手段に入力された音声信号の周波数分布を解析する解析手段と、
前記解析手段により求められた周波数分布において、所定のレベル未満となっている周波数帯域の音声信号を抽出する第1抽出手段と、
前記解析手段により求められた周波数分布において、所定のレベル以上となっている周波数帯域の音声信号を抽出する第2抽出手段と、
第1抽出手段により抽出された音声信号を、前記グループの第1グループに属するスピーカユニットへ出力する信号出力手段と、
前記第2抽出手段により抽出された音声信号を、前記グループの第2グループに属するスピーカユニットの数に対応させて分岐させる分岐手段と、
前記分岐手段により分岐された各音声信号を加工して前記第2グループに属するスピーカユニットへ出力する手段であって、該第2グループに属するスピーカユニット群から出力される音響ビームの指向方向が前記位置検出手段で検出された位置の方向とならないように、前記分岐手段により分岐された各音声信号を加工して出力する信号加工手段と
を備える信号処理装置。
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