JP2001045592A - 雑音キャンセル式マイクロホンアレイ - Google Patents

雑音キャンセル式マイクロホンアレイ

Info

Publication number
JP2001045592A
JP2001045592A JP2000197129A JP2000197129A JP2001045592A JP 2001045592 A JP2001045592 A JP 2001045592A JP 2000197129 A JP2000197129 A JP 2000197129A JP 2000197129 A JP2000197129 A JP 2000197129A JP 2001045592 A JP2001045592 A JP 2001045592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
signal
gain function
sensor
signals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000197129A
Other languages
English (en)
Inventor
Alexander Goldin
アレグザンダー・ゴールディン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2001045592A publication Critical patent/JP2001045592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/005Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for combining the signals of two or more microphones
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2201/00Details of transducers, loudspeakers or microphones covered by H04R1/00 but not provided for in any of its subgroups
    • H04R2201/40Details of arrangements for obtaining desired directional characteristic by combining a number of identical transducers covered by H04R1/40 but not provided for in any of its subgroups
    • H04R2201/403Linear arrays of transducers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2410/00Microphones
    • H04R2410/01Noise reduction using microphones having different directional characteristics

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロホンが受ける音響干渉を抑制する方
法及び装置を提供する。 【解決手段】 音響干渉に関連する音源(54)からの
音の識別性を高める方法は、複数の音センサ(52)を
所定位置に設け、前記音響干渉及び音源に応答して前記
複数の音センサからのそれぞれの信号を受信することを
含む。複数のスペクトル帯域のそれぞれにおける前記複
数の信号のそれぞれの特性が決定され、前記特性が分析
されて前記音源と関連する前記信号の一部を識別して強
めるスペクトル利得関数(132)が計算される。1つ
あるいはそれ以上の前記複数の音センサからの前記信号
が処理されて結合マスタ信号が生成され、前記音響干渉
による前記スペクトル利得関数に関連して前記音源と関
連する前記信号の一部が強められた出力信号を生成する
ように前記スペクトル利得関数が前記マスタ信号に適用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、マイクロ
ホンの分野に関し、さらに詳しく言えば、マイクロホン
の雑音のキャンセルおよび信号の強化に関する。
【0002】
【従来の技術】雑音、エコーおよび他の干渉によって、
従来のマイクロホンで記録した信号の知覚品質が著しく
劣化することがある。さらに、雑音で汚染された信号が
圧縮用音声エンコーダに送られると、エンコーダは雑音
と信号を区別することができないため、圧縮解除された
信号の品質がさらに落ちることがある。例えば、スピー
カホン、ハンズフリー通信手段またはテレビ会議システ
ムなどのマイクロホンで拾った音響エコーは、接続部か
ら離れた場所ではかなり不快の原因となることがある。
エコーがかかる場合、全二重通信時の唯一の解決方法
は、音響エコーキャンセル方法を用いることである。チ
ュー(Chu)の米国特許第5,305,307号公報
およびダットヴェイラー(Duttweiler)の米
国特許第5,566,167号公報には、音響エコーキ
ャンセル方法が記載されており、これらの内容全体を参
照により本願明細書に引用するものとする。
【0003】しかしながら、エコーキャンセル機能の効
果を完全に発揮できるのは、ディジタルドメインの場合
のみであり、コンピュータを使用したメモリによる高コ
スト化につながる。実際の音響環境では、音響エコーの
キャンセルを良好に行うことさえ非常に困難である。ま
た、低価格の小型ラウドスピーカを用いる場合、人為的
に導入されることもあり、ラウドスピーカの特性である
非線形性により、この問題がさらに複雑になる。音声認
識ソフトウェアを用いる場合、さらなる干渉(例えば、
主要な話者以外の人の声やその他の音源)が深刻な問題
になることがあり、このような干渉を受けないようにす
る必要がある。
【0004】関心の音を他の音の中から拾うかまたは何
らかの手段で抽出する獲得装置または技術が必要とされ
ている。または、このような装置または技術は、獲得し
た信号の干渉(雑音、エコー、他の話者など)を抑える
ことによって、信号対雑音比(以下、SN比)(SN
R)を高めるものであると言える。これらの目的を達成
するために、関心の音は、望ましくない干渉と何らかの
物理的な相違がなければならない。現在の最新技術で
は、異なる物理的性質に基づいて3つのアプローチをと
ることで、SN比を高めている。これらのアプローチは
別々に用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。
【0005】第1のアプローチは、信号と雑音間の統計
特性の相違を利用するものである。Graupe等の米
国特許第4,185,168号公報およびEatwel
l等の米国特許第5,768,473号公報では、この
方法が用いられており、その内容全体を参照により本願
明細書に引用するものとする。雑音は、信号と比較する
と安定した「ほぼ静止状態の」特性をもつものであると
仮定される。ここで用いた「ほぼ静止状態の」という用
語は、雑音のスペクトルが信号のスペクトルに対して比
較的ゆっくりと変化することを意味する。このような違
いから、異なる周波数帯にある雑音のパワーレベルを推
定することができる。同時に、これと同じ周波数帯にあ
る信号の短時間パワーレベルがモニタされる。次いで、
出力信号の1以上の周波数帯が、現在のSN比により抑
えられるか、または高められる。
【0006】1つの帯域しか用いられない場合、このア
プローチは雑音ゲートへと縮小され、アナログドメイン
で一般的に行われる。これについては、Xieの米国特
許第5,838,269号公報に記載されており、その
内容全体を本願明細書に引用するものとする。このアプ
ローチの明らかな欠点は、スペクトル特性が信号のもの
に似た変化をする過渡雑音または雑音を取り除くことが
できない点である。したがって、エコー、残響および音
声干渉を排除するためには実用的でない。また、雑音レ
ベルが高く、ある周波数帯でのSN比が単一のものに近
い場合、このアプローチは信号をゆがめてしまうことが
ある。
【0007】図1は、雑音キャンセル式マイクロホンを
用いたSN比を高めるための第2のアプローチを示すも
のである。この図には、音響雑音キャンセル式マイクロ
ホン20および電子雑音キャンセル式マイクロホン30
が示されている。雑音キャンセル式マイクロホンには2
つの開口部があり、1つは音源の近く(前方)にあり、
もう1つは音源から離れた個所(後方)にある。雑音キ
ャンセル式マイクロホンは、これらの開口部を別々に設
けることにより生じる純圧力差を利用する。音響雑音キ
ャンセル式マイクロホンでは、純圧力差により1枚の振
動板22が変位し、この変位が出力信号に反映される。
電子雑音キャンセル式マイクロホンでは、2つの束にし
たマイクロホン32および34が使用され、圧力差が電
子計算される。
【0008】雑音キャンセル式マイクロホンは、雑音が
両開口部にほぼ同一に影響することから、雑音により発
生した純圧力差は事実上ゼロであるという仮定に基づい
て動作する。逆に言えば、信号はゼロでない純圧力差を
発生する。前方から後方へと伝わる音波では、音波に沿
った位相差と音圧(振幅)差の両方により純圧力差は影
響される。ほぼ球形の音波を発生する音源では、音圧
は、音源までの距離に反比例する。したがって、マイク
ロホンの感度は、開口部の間隔の関数となり、感度を上
げるためには、この間隔を比較的広げる必要がある。一
方、間隔が広くなればなるほど、マイクロホンが動作す
る周波数域での位相差も大きくなる。位相の制限によ
り、開口部間の間隔は通常15mmより狭いものに制限
される。このような狭い間隔では、音源がマイクロホン
に近接している場合、すなわちマイクロホンと音源との
距離が約3cmよりも狭い場合にしか十分な音圧差が得
られないことになる。したがって、雑音キャンセル式マ
イクロホンの使用は、主に、ヘッドセットまたは話者の
口に非常に近い位置に設けられるかまたは保持された他
の装置に制限される。
【0009】雑音および干渉信号を処理するための第3
のアプローチは、超指向性マイクロホンを用いることか
らなる。このようなマイクロホンは、関心の音源を遮る
方向の軸周りの比較的狭い範囲の角度から入る音を受け
取り、増幅しようとする。また、超指向性マイクロホン
は、音響的または電子的のいずれかで形成されてもよ
い。後者の場合のマイクロホンは、一般に「マイクロホ
ンアレイ」と呼ばれる。
【0010】図2は、マイクロホンアレイ38およびプ
ロセッサ42を備えたマイクロホンアレイシステム36
の略図である。アレイ38は、軸に沿って設けられた2
以上の個々の音圧センサ40からなる。個々のセンサ
は、無指向性、すなわち入力信号の方向に関係なく実質
的に固定された利得を有するか、または単一指向性、す
なわち利得が入力信号の方向の関数であるもののいずれ
かであってよい。プロセッサ42は、個々のセンサから
の入力信号を組み合わせて、関心の方向にある音と他の
方向からの音を区別する出力信号を発生する。このよう
な区別を達成するために、プロセッサは、入力信号の線
形の組み合わせとして出力信号を計算する。また、プロ
セッサ42が個々のセンサ40間の位相差をより良く高
めるように、入力信号がフィルタがけされる場合もあ
る。このような位相差は、個々のセンサの空間的間隔
と、関心の音源と干渉音との間の角度間隔によって生じ
る。
【0011】マイクロホンアレイシステムには、実行す
る処理の種類に応じて、固定されるかまたは適応される
ものがある。固定形のマイクロホンアレイシステムで
は、マイクロホンと関連する個々のフィルタが固定さ
れ、個々のセンサで獲得した信号に左右されない。フィ
ルタは、アレイが関心の方向から信号を受け、関心の方
向以外からの方向からの信号をすべて減衰するものが選
択される。適応形のアレイシステムでは、フィルタはア
レイ動作中に自動的に適応されるため、さまざまな特定
の状況を良好に処理できる。
【0012】ブッターワース−ハイネマン(Butte
rworth−Heinemann)により出版された
イアン アール. シンクレア(Ian R. Sin
clair)(Ed)によるオーディオ・ハイファイハ
ンドブック(Audio and Hi−Fi Han
dbook)(第2版、1995年)および内容全体を
参照により本願明細書に引用するものとするマラッシュ
(Marash)の米国特許第5,825,898号公
報には、超指向性マイクロホンが記載されている。これ
らのマイクロホンは、マイクロホンアレイと音源もしく
は干渉源との間の距離がアレイ自体の寸法よりも実質的
に大きいものであるとする場合の遠距離仮定のもとで動
作する。この場合、マイクロホンに近づく音響波は、平
面波であると見なしてよい。この距離は通常、100c
mよりも実質的に大きいものでなければならない。
【0013】したがって、超指向性マイクロホンを使用
すると、主に2つの制限が生じてくる。第1に、この使
用が、マイクロホンアレイと音源との間の距離が比較的
大きい状況に限られてくる。第2に、マイクロホンアレ
イは、関心の音源と、近くかまたは離れた位置に存在す
るが、同じ方向にある音源とを区別することができな
い。例えば、狭い部屋や残響室で超指向性マイクロホン
を用いても、多数の壁反射とこれらの部屋での音の拡散
特性により、SN比が一般に著しく高められることがな
い。
【0014】したがって、雑音キャンセルに対する従来
のアプローチでは、マイクロホンと音源との距離(約3
〜100cmの距離)の中間域にある音源の雑音キャン
セル特性を有するか、またはすべての種類の音響干渉を
処理できるマイクロホンシステムまたは装置を提供でき
ない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マイ
クロホンが受けた音響干渉を抑圧するために改良を施し
た方法および装置を提供することである。
【0016】本発明のいくつかの態様の目的は、距離
(3〜100cm)の中間域で雑音キャンセル特性を有
するマイクロホン装置を提供することである。
【0017】本発明のいくつかの態様のさらなる目的
は、干渉信号の特性に関わらずSN比を高める信号処理
マイクロホン装置および方法を提供することである。
【0018】本発明のいくつかの態様のさらなる目的
は、所与の角度または距離範囲の外側にある信号を区別
することが可能な方法および装置を提供することであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の好適な実施形態
において、マイクロホンアレイ装置は、間隔をとって離
した位置にある2以上の音圧センサのセットと、アナロ
グまたはディジタルのいずれかのものでよい信号プロセ
ッサを備える。プロセッサは、マスタ信号発生器、周波
数帯スプリッタのセット、利得制御器および信号結合器
とを備える。マスタ信号発生器は、1以上の圧力センサ
からの入力信号を結合して、当業者に既知の方法を用い
て、固定または適応ビームパターンを有するマスタ信号
を発生する。各センサからの信号は、スプリッタにより
異なる所定の周波数帯に分割し、次いで、分割した帯域
の信号は利得制御器に供給されて、異なる周波数帯のそ
れぞれのプリセットまたは適応利得関数を発生する。マ
スタ信号は、同じ所定の周波数帯に分割される。利得制
御器で発生した利得関数がマスタ信号帯に適用され、次
いで、出力信号が結合器によりこの帯域から再度形成さ
れる。
【0020】利得制御器により発生した利得関数は、瞬
時電力および/または個々のセンサおよび、任意に、マ
スタ信号とは異なる周波数帯内にある位相差を用いる。
利得関数をマスタ信号に適用することによって、異なる
方向および距離からくる信号間をアレイが区別すること
ができるようになる。さらに詳しく言うと、約3〜10
0cmの範囲内の音源からの信号を区別することがで
き、この範囲外の音源とをはっきりと区別する。また、
入力信号の全スペクトル成分に従って利得を修正するこ
とにより、個々の周波数帯の相関関係が考慮されてもよ
い。例えば、電力は、使用前に平滑化されてもよいし、
全出力利得は、あるしきい値を超えた個々の利得関数の
数に基づいて修正されてもよい。
【0021】したがって、本発明の好適な実施形態にお
いて、音源から受けた音と音響干渉から受けた音とを高
度に区別するための方法であって、所定の位置にある複
数の音センサを提供するステップと、干渉と音源に応答
する複数の音センサからのそれぞれの信号を受信するス
テップと、複数のスペクトル帯域のそれぞれにある複数
の信号のそれぞれの特性を決定するステップと、音源と
関連する信号の一部を高度に区別するスペクトル利得関
数を計算するために、上記決定した特性を分析するステ
ップと、組み合わせたマスタ信号を発生するために、1
以上の複数のセンサからの信号を処理するステップと、
音源と関連する信号の一部が音響干渉による信号に対し
て高められた出力信号を発生するために、スペクトル利
得関数をマスタ信号に適用するステップとを含む方法が
提供される。
【0022】スペクトル利得関数を適用するステップ
は、決定される特性に対して複数の帯域に対応する複数
のスペクトル帯域にマスタ信号を分割するステップと、
利得因子を各帯域に適用するステップとを含むことが好
ましい。
【0023】決定した特性を分析するステップは、音セ
ンサから受信した信号の電力差に応答する利得関数を決
定するステップを含むことが好ましい。
【0024】この代わりとして、決定した特性を分析す
るステップは、音センサから受信した信号の位相差に応
答する利得関数を決定するステップを含む。
【0025】マスタ信号を発生させるために1以上の信
号を処理するステップは、少なくとも1つの周波数帯に
おいて1以上の信号のそれぞれのスペクトル成分を合計
するステップを含むことが好ましい。
【0026】この代わりとして、マスタ信号を発生させ
るために1以上の信号を処理するステップは、好適な方
向からくる音のマスタ信号に対する寄与を高めるよう
に、相対位相に応答する信号を結合するステップを含
む。
【0027】それぞれの信号を受信するステップは、高
速フーリエ変換(FFT)を用いるステップを含み、ス
ペクトル利得関数を適用するステップは、逆FFTを用
いるステップを含むことが好ましい。
【0028】決定した特性を分析するステップは、音源
が検出される感度領域内の領域を選択するステップを含
むことが好ましい。
【0029】感度領域は、複数の音源から3〜100c
mの範囲の距離を含むことが好ましい。
【0030】複数のセンサは、少なくとも1つの全指向
性センサを含むことが好ましい。
【0031】この代わりとして、複数のセンサは、少な
くとも1つの単一指向性センサを含む。
【0032】利得関数を計算するステップは、単一指向
性センサの利得関数に応答する関数を計算するステップ
を含むことが好ましい。
【0033】さらに、本発明の好適な実施形態におい
て、ある位置にある供給源から受けた音と音響干渉から
受けた音とを高度に区別するための方法であって、所定
の位置にある音センサのアレイを提供するステップと、
干渉と供給源からの音に応答する音センサアレイからの
それぞれの信号を受信するステップと、音センサアレイ
の位置からの供給源の位置の距離を含む選択された範囲
の距離内から受けた音の1以上の特性を識別するために
信号を分析するステップと、識別した特性に応答する利
得関数を決定するステップと、選択した範囲の距離内か
ら受けた音に対応する信号の一部がこの範囲外からの音
に対して高められた出力信号を発生するために、利得関
数を受信した信号に適用するステップとを含む方法が提
供される。
【0034】利得関数を決定するステップは、音センサ
から受けた信号の電力差に応答する利得関数を決定する
ステップを含むことが好ましい。
【0035】利得関数を決定するステップは、音センサ
から受けた信号の位相差に応答する利得関数を決定する
ステップを含むことが好ましい。
【0036】信号を分析するステップは、複数のスペク
トル帯域の各々の信号のそれぞれの特性を決定するステ
ップを含むことが好ましい。
【0037】この代わりとして、利得関数を決定するス
テップは、少なくとも1つのスペクトル帯域を用いる利
得関数を決定するステップと、この関数を他の帯域に適
用するステップとを含む。
【0038】信号を分析するステップは、高速フーリエ
変換(FFT)を用いるステップとを含み、利得関数を
適用するステップは、出力信号を発生させるために逆F
FTを用いるステップを含むことが好ましい。
【0039】センサアレイは、少なくとも1つの全指向
性センサを含むことが好ましい。
【0040】この代わりとして、センサアレイは、少な
くとも1つの単一指向性センサを含む。
【0041】利得関数を決定するステップは、単一指向
性センサの利得関数に応答する関数を計算するステップ
を含むことが好ましい。
【0042】さらに、本発明の好適な実施形態におい
て、音源から受けた音と音響干渉から受けた音とを高度
に区別するための装置であって、干渉と音源に応答する
それぞれの複数の信号を発生する複数の音センサと、そ
れぞれの複数の信号を複数のスペクトル帯域に分割する
複数のスプリッタと、少なくとも1つの複数の信号に応
答するマスタ信号を発生するマスタ信号発生器と、信号
に応答する音源と関連する信号の一部を高度に区別する
スペクトル利得関数を計算する利得制御器と、音源と関
連する信号の一部が音響干渉による信号に対して高めら
れる出力信号を発生するように、スペクトル利得関数を
マスタ信号に適用する信号結合器とを含む装置が提供さ
れる。
【0043】マスタ信号発生器は、複数のスプリッタが
信号を分割する複数の帯域に応答する複数のスペクトル
帯域にマスタ信号を分割するスプリッタを含むことが好
ましい。
【0044】利得制御器は、音センサから受けた信号の
電力差に応答する利得制御を計算することが好ましい。
【0045】この代わりとして、利得制御器は、音セン
サから受けた信号の位相差に応答する利得関数を計算す
る。
【0046】複数の音センサは、少なくとも1つの全指
向性センサを含むことが好ましい。
【0047】この代わりとして、複数の音センサは、少
なくとも1つの単一指向性センサを備える。
【0048】利得制御器は、単一指向性センサの利得関
数に応答するスペクトル利得関数を計算することが好ま
しい。
【0049】さらに、本発明の好適な実施形態におい
て、ある位置にある供給源から受けた音と音響干渉から
受けた音とを高度に区別するための装置であって、干渉
と音源に応答するそれぞれの複数の信号を発生し、所定
位置にある音センサアレイと、音センサアレイの位置か
らの供給源の位置の距離を含む選択した範囲の距離内か
ら受けた音の1以上の特性を識別するために信号を分析
し、識別した特性に応答する利得関数を決定する利得制
御器と、選択した範囲の距離内から受けた音に対応する
信号の一部がこの範囲外からの音に対して高められる出
力信号を発生するように、利得関数を受信した信号に適
用する信号結合器とを含む装置が提供される。
【0050】上記装置は、センサから受信した信号を複
数のスペクトル帯域にそれぞれ分割する複数のスプリッ
タを含むことが好ましい。
【0051】上記装置は、少なくとも1つの複数の信号
に応答するマスタ信号を発生し、このマスタ信号に信号
結合器が利得関数を適用するマスタ信号発生器を含むこ
とが好ましい。
【0052】音センサアレイは、少なくとも1つの全指
向性センサを含むことが好ましい。
【0053】この代わりとして、音センサアレイは、少
なくとも1つの単一指向性センサを含むことが好まし
い。
【0054】利得制御器は、単一指向性センサの利得関
数に応答する利得関数を計算することが好ましい。
【0055】本発明は、図面とともに、以下の本発明の
実施形態の詳細な説明からより完全に理解されるであろ
う。
【0056】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施形態
によるマイクロホンアレイシステム48の概略ブロック
図である図3を参照する。システム48は、音圧センサ
52のアレイ50と、センサからの信号にある雑音ある
いは他の干渉の影響を減らすためにセンサから受信され
た信号を処理するプロセッサ60とを備えている。好ま
しくは、音圧力センサ52はほぼ同じ特性を有し、可聴
音声周波数の全帯域にわたって作動する全指向性マイク
ロホンである。代わりに音圧センサ52は単一指向性マ
イクロホンでもよい。
【0057】最も好ましくは、センサ52間の距離は、
複数の周波数を放出する関心の音源54から個別のセン
サによって発生された信号が位相および出力によって区
別可能であるように選択されると同時に、センサが通常
同じサウンドフィールドにあることができる、すなわち
同じ音源によって比較しうるように影響を及ぼすことが
できる。位相情報が使用される場合、センサ52間の距
離も、受信周波数の範囲の空間エイリアシングを防止す
るのに十分小さくなければならない。最も好ましくは、
音源54は、アレイ50の中心から約3〜100cmの
中間距離範囲内の位置にある。
【0058】センサ52が単一指向性である場合、セン
サ52は音源54の方へほぼ同じ方向に向けられている
ことが好ましい。代わりにセンサの中の1つ、好ましく
は音源54から最も遠いセンサは、とりわけ、音源の方
向から得られる音と反対方向から得られる音との区別を
改良するために順に反対方向に向けられてもよい。
【0059】図4は、本発明の好ましい実施形態による
プロセッサ60の動作を示す概略ブロック図である。プ
ロセッサ60は、電子設計の方法、適切であれば当該技
術で既知のソフトウェアプログラミングの方法によっ
て、アナログ、ディジタルあるいはハイブリッドアナロ
グ−ディジタル形式で実現されてもよい。プロセッサ6
0は、マスタ信号発生器62と、1組のスプリッタ64
と、利得制御器66と、利得減少器68と、結合器70
と、マスタ信号スプリッタ72とを備えている。好まし
くは、プロセッサ60がディジタル形式で実行される場
合、プロセッサ60は、複数のアナログ/ディジタル変
換器74と、ディジタル/アナログ変換器76とを備え
ている。変換器74は、センサ52からの信号をディジ
タル化し、それぞれのディジタル化信号をスプリッタ6
4およびマスタ信号発生器62に転送する。ディジタル
/アナログ変換器76は、アナログ信号として結合器7
0から信号を出力する。代わりに、プロセッサ60がア
ナログ形式あるいはハイブリッドアナログ−ディジタル
形式で実行される場合、センサ52からの信号は、スプ
リッタ64およびマスタ信号発生器62に直接転送さ
れ、結合器70はアナログ出力を直接に発生する。
【0060】各スプリッタ64は、それぞれのセンサ5
2から信号を受信し、フィルタを使用して信号を周波数
帯域を分割し、分割信号を利得制御器66に転送する。
アナログあるいはハイブリッドで実施する場合には、ス
プリッタ64はアナログフィルタのセットとして実施さ
れる。好ましくは、各フィルタは、約1/3のオクター
ブをカバーし、このセットは可聴範囲の音をカバーする
のに十分である。ディジタルで実施する場合には、スプ
リッタ64は、個別信号毎に実行された半ウィンドウ重
なり(half-window overlap)を有する一連のウィンド
ウFFT変換として実行されるのが好ましい。当該技術
で既知であるようなハンニングウィンドウ(Hanning wi
ndows)がこの目的のために使用されるのが好ましい。
FFTから生じる複素係数のシーケンスは個別周波数帯
域信号を示す。
【0061】マスタ信号発生器62は、各センサ52か
ら全帯域信号を受信し、1つの出力マスタ信号を発生す
る。マスタ発生器62は、関心の音源が個別のセンサか
らの信号と比較されて強化され、当該技術で既知の任意
の適当なビーム形成方式を使用するように出力マスタ信
号を発生するのが好ましい。例えば、Alexande
r Goldin著のNumerical Optim
ization OfNon−adaptive Mi
crophone Arrays"(Proc. IE
EE Int.Conf. on Acoustic
s,Speech and Signal Proce
ssing(1997),pages507−510)
において、著者は、いかに強められた信号が個別センサ
からのフィルタリングされた信号の和として発生されて
もよいかを示している。フィルタは、数値最適化手順中
アレイ設計段に固定され、選択される。最適化の目的
は、良好な指向性に強められた信号の最少オフアクシス
周波数調子(off-axis frequency coloration)を提供
することにある。または、発生器62はセンサ52の中
の1つ、好ましくは関心の音源の方へ向けられたセンサ
からの信号を、それを変えないで使用してもよい。
【0062】発生器62からの出力信号は、利得制御器
66に出力されるマスタ信号セットを発生するようにマ
スタ信号スプリッタ72によって周波数帯域に分割され
る。好ましくは、マスタスプリッタ72が、スプリッタ
64の各々とほぼ同じように構成され、機能を果たす。
【0063】制御器66は、マスタ信号および個別セン
サ52からの信号のパラメータの関数により各特定の周
波数帯域の利得を設定することによって作動する。一般
化利得関数は下記の式によって示される。
【0064】 ここで、G(t)は瞬時tの帯域iに対する利得であ
り、kは信号が分割される帯域の数であり、mはアレイ
50のセンサの数であり、P (t)、j=
1,..,kはマスタ信号の瞬時パラメータであり、P
(t)、j=1,..,kは、第n番目のセンサか
らの信号の瞬時パラメータである。一般的には、このパ
ラメータは、所与の周波数帯域の信号のそれぞれの振
幅、パワー、あるいは位相を示している。
【0065】利得制御器66は、入力信号の短期出力お
よび位相情報に応じて周波数帯域の各々に対する利得を
発生する。(特定の利得関数は、図6、図7および図8
を参照して下記に詳述され、それによって利得制御器6
6は、特定の帯域の信号がアレイ50の前の「感度領
域」の内外から得られるかどうかによりスプリッタ64
およびスプリッタ72によって発生された異なる帯域の
利得を割り当てる。一般に、感度領域の外側に発生する
信号が抑圧される。)各利得は、各帯域をそのそれぞれ
の利得と掛ける利得減少器68のそれぞれのマスタ信号
帯域に直接印加される。次に、別個の出力データ信号は
結合され、結合器70の1つの出力信号を形成する。ア
ナログあるいはハイブリッド実行に関しては、結合器7
0はアナログミキサである。ディジタル実行に関して
は、結合器70は単なるディジタルミキサである。FF
Tがスプリッタ64および72に使用される場合、逆F
FTは結合器70で使用される。代わりに結合器70
は、当該技術で既知のようなより複雑な構造を有しても
よい。
【0066】図5は、本発明の他の好ましい実施形態に
よるプロセッサ80の動作を示す概略ブロック図であ
る。後述される違いとは別に、プロセッサ80は、プロ
セッサ60とほぼ同様に作動し、それによって、プロセ
ッサ60および80で同じ番号を有する構成要素はほぼ
同様に構成され、機能する。センサ52からの信号は対
応するスプリッタ64に転送される。プロセッサ80が
アナログ実施形態あるいはハイブリッド実施形態として
構成される場合、転送は直接行われる。プロセッサ80
がディジタル実施形態である場合、転送はA/D変換器
74を介する。それぞれの信号を周波数帯域に分割した
後、各スプリッタはその分割された信号を利得制御器6
6およびマスタ信号発生器62に転送する。発生器62
は、当該技術で既知の帯域毎の加算あるいは他の処理を
使用して分割信号を結合し、スプリッタ64の信号に対
応する周波数帯域のマスタ信号セットを発生する。次
に、マスタ信号セットは、利得制御器66および利得減
少器68に直接転送されるので、プロセッサ60のマス
タスプリッタ72は必要ない。プロセッサ80の動作の
残りは、実質的にプロセッサ60を参照して前述される
ような動作である。
【0067】図6は、本発明の好ましい実施形態に適用
可能なマイクロホンアレイ90の配置を示す概略図であ
る。この図は、対応する利得関数を計算するために式
(1)のパラメータとして瞬時音響出力を使用する方法
を示す。アレイ90は軸96上にあり、距離2Dだけに
離れた2つの全指向性音センサ92を備えている。音源
94は、アレイ90の中心から距離Lにあり、軸96に
対し角度θをなしている。音源94とセンサ92との間
の距離L、Lは、下記によって示される。
【0068】
【0069】音源94とセンサ92を結ぶ線が軸96と
なす角度θおよびθは、下記によって示される。
【0070】
【0071】ほぼ球面波を放射する音源に適用される逆
二乗法則によれば、信号の瞬時出力は音源への距離の二
乗に反比例する。したがって、センサ92に関しては、
センサにおいて振幅AおよびAをそれぞれ有する2
つの出力PおよびPの比rは下記によって示され
る。
【0072】
【0073】有限L>Dの場合:−90°<θ<90°
の場合、すなわち、音源がアレイの前方にある場合はr
<1、θ=±90°の場合、すなわち、音源がアレイを
横断する場合はr=1、90°<θ<270°の場合、
すなわち音源がアレイの後ろにある場合はr>1距離L
がDに比較して大きい場合、全ての角度θに対してrは
1に近づく。
【0074】したがって、下記の不等式 は、ここで感度領域と呼ばれる空間の領域を規定する。
ここで、rは「臨界比」である。
【0075】図7は、本発明の好ましい実施形態による
アレイ90に対する感度領域を示すグラフ(L,θ)プ
ロットである。このプロットは、D=40mmの場合の
図6に示されたアレイ90に対する幾何学的形状を使用
して計算される。アレイ90は、500mmの半径の円
102の中心にある。外部線100は、r<r(ここ
で、r=0.7)によって規定された感度領域104
を囲む。中間線110は、r<0.6によって規定され
た感度領域106を囲み、内部線120は、r<0.4
によって規定された感度領域108を囲む。(線10
0、110および120は、rのそれぞれの値に対す
るLに対する式(3)を解くことによって生成され
る。)例えば、センサ92に対する音響出力比(r=P
/P)が0.65であった場合、音を発生する音源
は領域104内にあり、領域106および108の外部
にある。したがって、アレイ90によって受信された音
の特定の周波数帯域に対してr<rであるとすると、
音源はこの領域内にあると考えられるので、特定の帯域
に対する利得Gは理論的には1に設定されるべきであ
る。r>rである場合、音源はこの領域外にあると仮
定されるので、利得Gは理論的には0に設定されるべき
である。
【0076】図8は、本発明の好ましい実施形態による
=0.6の場合の理論および実際の利得関数を示す
グラフである。グラフの線130は、図7を参照して前
述されたモデルに適合する理論利得ステップ関数
{(r,G)|G=1,r<0.6;G=0,r>0.
6}に相当する。しかしながら、好ましくは、ステップ
関数は、曲線132によって示されるように通常連続す
る遷移領域134を有するように修正される。
【0077】図4および図5に戻ると、利得制御器66
は、特定の周波数帯域の瞬時出力の比rを計算する。好
ましくは、制御器66は、各帯域の利得を設定するため
に図8の線132によって示される形の利得関数を利用
する。この利得は、利得減少器68のマスタ信号の各帯
域に適用され、発生された信号は前述のように結合器7
0で結合され、出力信号を発生する。
【0078】本発明の他の好ましい実施形態では、各セ
ンサ92(図6)は、式G=T(θ)の利得関数を有す
る単方向性圧力センサであり、ここでθはセンサにおけ
る信号の入射角である。単方向性センサを使用すること
は、干渉および信号の両方がある場合、エネルギー比に
悪影響を及ぼすかもしれない干渉を最初に減衰すること
によって決定をより容易にする。これは出力信号の質を
著しく改良できる。次に、式(3)は下記のようにな
る。
【0079】 角度θ、θは式(2)により計算される。当業者に
明らかなように、式(5)は式(1)に対応する利得関
数を発生するために使用できる。
【0080】図6、図7および図8を参照して前述され
た例は2つのセンサを使用しているが、本例で具体化さ
れた方法は、同様の計算がアレイ90の3つあるいはそ
れ以上のセンサに対して実行できるので、式(1)に対
応するそれぞれの利得関数を発生するように簡単な方法
で一般化できる。サウンドフィールドのランダム変動が
閉じられた環境で生じる場合、3つあるいはそれ以上の
センサに対して発生された利得関数は通常より安定して
いる。さらに、3つあるいはそれ以上のセンサによって
発生されたマスタ信号は、2つのセンサによって発生さ
れるマスタ信号と較べて通常強められる。たとえば隣接
センサからの信号出力間の平均比あるいは最大比は利得
関数を計算するために使用されてもよい。センサの数を
増加させることは、マスタ信号を発生するために使用さ
れる固定アレイの指向性を改善するのに既知である。
【0081】図6、図7および図8を参照して説明され
た例は、式(1)の利得関数を決定するパラメータとし
て瞬時音圧を使用している。その代わりあるいはそれに
加えて、利得関数を決定するために帯域信号間の瞬時位
相差も使用されてもよい。この種の好ましい実施形態で
は、式(4)の臨界比に対応する特定の帯域に対する特
定の角度セクタ内部の発生源からの位相差の最大許容値
が計算される。図8を参照して説明された利得関数と同
様な利得関数は、パラメータとして位相差を使用するこ
とによって発生され、出力信号を発生するように利得制
御器66によって印加される。通常、実際の位相差が最
大許容値よりも大きい場合、所与の帯域の利得は減少さ
れる。
【0082】さらに、本発明は前述の特定の利得関数に
限定されず、音声出力、位相および/あるいは他のパラ
メータに基づいた他の利得関数も、マイクロホンからの
その距離範囲によって音源を区別する目的のためにマイ
クロホンシステムで使用されてもよいことが理解され
る。
【0083】前述の好ましい実施形態が例を挙げて示さ
れ、本発明の全範囲が特許請求の範囲によってだけ限定
されることがさらに理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】当業者に既知のものである音響雑音キャンセル
式マイクロホンおよび電子雑音キャンセル式マイクロホ
ンを示す図である。
【図2】当業者に既知のものであるマクロホンアレイと
プロセッサを備えたマイクロホンアレイシステムの略図
である。
【図3】本発明の好適な実施形態によるもので、マイク
ロホンアレイシステムの略図的ブロック図である。
【図4】本発明の好適な実施形態によるもので、図3の
システムでのプロセッサの動作を示す略図的ブロック図
である。
【図5】本発明の好適な実施形態によるもので、図3の
システムの代替プロセッサの動作を示す略図的ブロック
図である。
【図6】本発明の好適な実施形態によるもので、アレイ
の利得関数を計算するための方法を説明するマイクロホ
ンアレイの略図的レイアウトである。
【図7】本発明の好適な実施形態によるもので、図6の
アレイの音響感度を示すグラフプロット図である。
【図8】本発明の好適な実施形態によるもので、図6の
アレイの理論上および実際の利得関数を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
52 音センサ 54 音源 62 マスタ信号発生器 64、72 スプリッタ 66 利得制御器 70 信号結合器 132 スペクトル利得関数

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響干渉に関連する音源からの音の識別
    性を高める方法であって、複数の音センサを所定位置に
    設け、音響干渉及び音源に応答して前記複数の音センサ
    からのそれぞれの信号を受信し、複数のスペクトル帯域
    のそれぞれにおける前記信号のそれぞれの特性を決定
    し、前記決定された特性を分析して前記音源と関連する
    前記信号の一部を識別して強めるスペクトル利得関数を
    計算し、1つあるいはそれ以上の前記複数の音センサか
    らの前記信号を処理して結合マスタ信号を生成し、前記
    音響干渉による前記スペクトル利得関数に関連して前記
    音源と関連する前記信号の一部が強められた出力信号を
    生成するように前記スペクトル利得関数を前記マスタ信
    号に適用することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記スペクトル利得関数を適用すること
    は、前記マスタ信号を前記特性が決定された複数の帯域
    に対応する複数のスペクトル帯域に分割することと、利
    得係数を各帯域に適用することから成ることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記決定された特性を分析することは、
    前記音センサからの信号のパワー差に応じて利得関数を
    決定することから成ることを特徴とする請求項2又は3
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記決定された特性を分析することは、
    前記音センサからの信号の位相差に応じて利得関数を決
    定することから成ることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記1つあるいはそれ以上の信号を処理
    して前記マスタ信号を生成することは、少なくとも1つ
    の周波数帯域において、前記1つあるいはそれ以上の信
    号のスペクトル成分を合計することから成ることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記1つあるいはそれ以上の信号を処理
    して前記マスタ信号を生成することは、好適な方向から
    来る音の前記マスタ信号への寄与を高めるように相対的
    な位相に応じて前記信号を結合することから成ることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記それぞれの信号を受信することは、
    高速フーリエ変換(FFT)を用いることから成り、前
    記スペクトル利得関数を適用することは、逆FFTを用
    いることから成ることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記決定された特性を分析することは、
    前記音源が検出される感度領域を選択することから成る
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 前記感度領域は、前記複数の音センサか
    ら3〜100cmの範囲の距離から成ることを特徴とす
    る請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の音センサは、少なくとも1
    つの全指向性センサから成ることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の音センサは、少なくとも1
    つの単一指向性センサから成ることを特徴とする請求項
    1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記利得関数を計算することは、単一
    指向性センサの利得関数に応じて前記利得関数を計算す
    ることから成ることを特徴とする請求項11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 音響干渉に関連する所定位置の音源か
    らの音の識別性を高める方法であって、複数の音センサ
    のアレイを所定位置に設け、前記音響干渉及び音源から
    の音に応答して前記音センサのアレイからのそれぞれの
    信号を受信し、前記信号を分析して前記アレイの位置か
    らの前記音源の位置の距離を含む距離の選択された範囲
    内から受信した音の1つあるいはそれ以上の特性を確認
    し、前記確認された特性に応じて利得関数を計算し、前
    記範囲の外側からの音に関連して、前記選択された範囲
    内から受信した信号に対応する信号の一部が強められた
    出力信号を生成するように前記利得関数を前記受信した
    信号に適用することを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 前記利得関数を決定することは、前記
    音センサから受信した信号のパワー差に応じて利得関数
    を決定することから成ることを特徴とする請求項13に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記利得関数を決定することは、前記
    音センサから受信した信号の位相差に応じて利得関数を
    決定することから成ることを特徴とする請求項13又は
    14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記信号を分析することは、複数のス
    ペクトル帯域のそれぞれにおいて前記信号の特性をそれ
    ぞれ決定することから成ることを特徴とする請求項13
    〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記利得関数を決定することは、少な
    くとも1つのスペクトル帯域を用いた利得関数を決定す
    ることと、前記利得関数を他の帯域に適用することから
    成ることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記信号を分析することは、高速フー
    リエ変換(FFT)を用いることから成り、前記利得関
    数を適用することは、前記出力信号を生成するために逆
    FFTを用いることから成ることを特徴とする請求項1
    3〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記音センサのアレイは、少なくとも
    1つの全指向性センサから成ることを特徴とする請求項
    13〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記音センサのアレイは、少なくとも
    1つの単一指向性センサから成ることを特徴とする請求
    項13〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記利得関数を決定することは、単一
    指向性センサの利得関数に応じて前記利得関数を計算す
    ることから成ることを特徴とする請求項20に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 音響干渉に関連する音源からの音の識
    別性を高める装置であって、前記音響干渉及び前記音源
    に応じてそれぞれ複数の信号を生成する複数の音センサ
    と、前記複数の信号のそれぞれを複数のスペクトル帯域
    に分割する複数のスプリッタと、前記複数の信号のうち
    の少なくとも1つに応じてマスタ信号を生成するマスタ
    信号発生器と、前記信号に応じて前記音源と関連する前
    記信号の一部を区別して強めるスペクトル利得関数を計
    算する利得制御器と、前記音響干渉による前記スペクト
    ル利得関数に関連して前記音源と関連する前記信号の一
    部が強められた出力信号を生成するように前記スペクト
    ル利得関数を前記マスタ信号に適用する信号結合器(7
    0)とから成ることを特徴とする装置。
  23. 【請求項23】 前記マスタ信号発生器は、前記マスタ
    信号を、前記複数のスプリッタが前記信号を分割する前
    記複数の帯域に対応して、複数のスペクトル帯域に分割
    するスプリッタ(72)から成ることを特徴とする請求
    項22に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記利得制御器は、前記音センサから
    受信した信号のパワー差に応じて前記利得関数を計算す
    ることを特徴とする請求項22又は23に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記利得制御器は、前記音センサから
    受信した信号の位相差に応じて前記利得関数を計算する
    ことを特徴とする請求項22〜24のいずれか1項に記
    載の装置。
  26. 【請求項26】 前記複数の音センサは、少なくとも1
    つのセンサから成ることを特徴とする請求項22〜25
    のいずれか1項に記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記複数の音センサは、少なくとも1
    つの単一指向性センサから成ることを特徴とする請求項
    22〜26のいずれか1項に記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記利得制御器は、単一指向性センサ
    の利得関数に応じて前記スペクトル利得関数を計算する
    ことを特徴とする請求項27に記載の装置。
  29. 【請求項29】 音響干渉に関連する所定位置の音源か
    らの音の識別性を強める装置であって、前記音響干渉及
    び前記音源に応じてそれぞれ複数の信号を生成する、所
    定位置の音センサのアレイと、前記信号を分析して前記
    アレイの位置からの前記音源の位置の距離を含む距離の
    選択された範囲内から受信した音の1つあるいはそれ以
    上の特性を確認し、かつ前記確認された特性に応じて利
    得関数を決定する利得制御器と、前記範囲の外側からの
    音に関連して、前記選択された範囲内から受信した音に
    対応する前記信号の一部が強められた出力信号を生成す
    るように前記利得関数を前記受信した信号に適用する信
    号結合器とから成ることを特徴とする装置。
  30. 【請求項30】 前記音センサからの前記信号をそれぞ
    れ複数のスペクトル帯域に分割する複数のスプリッタを
    備えたことを特徴とする請求項29に記載の装置。
  31. 【請求項31】 前記信号結合器が前記利得関数を適用
    し、前記複数の信号のうちの少なくとも1つに応じてマ
    スタ信号を生成するマスタ信号発生器(62)を備えた
    ことを特徴とする請求項29又は30に記載の装置。
  32. 【請求項32】 前記音センサのアレイは、少なくとも
    1つの全指向性センサから成ることを特徴とする請求項
    29〜31のいずれか1項に記載の装置。
  33. 【請求項33】 前記音センサのアレイは、少なくとも
    1つの単一指向性センサから成ることを特徴とする請求
    項29〜32のいずれか1項に記載の装置。
  34. 【請求項34】 前記利得制御器は、単一指向性センサ
    の利得関数に応じて前記利得関数を計算することを特徴
    とする請求項33に記載の装置。
JP2000197129A 1999-06-29 2000-06-29 雑音キャンセル式マイクロホンアレイ Pending JP2001045592A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US34295799A 1999-06-29 1999-06-29
US09/342957 1999-06-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001045592A true JP2001045592A (ja) 2001-02-16

Family

ID=23344036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000197129A Pending JP2001045592A (ja) 1999-06-29 2000-06-29 雑音キャンセル式マイクロホンアレイ

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP1065909A2 (ja)
JP (1) JP2001045592A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306373A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 信号分離装置、信号分離方法、信号分離プログラム及び記録媒体
JP2007318528A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Fujitsu Ltd 指向性集音装置、指向性集音方法、及びコンピュータプログラム
US8462962B2 (en) 2008-02-20 2013-06-11 Fujitsu Limited Sound processor, sound processing method and recording medium storing sound processing program

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7142677B2 (en) * 2001-07-17 2006-11-28 Clarity Technologies, Inc. Directional sound acquisition
US7274794B1 (en) 2001-08-10 2007-09-25 Sonic Innovations, Inc. Sound processing system including forward filter that exhibits arbitrary directivity and gradient response in single wave sound environment
WO2003015459A2 (en) * 2001-08-10 2003-02-20 Rasmussen Digital Aps Sound processing system that exhibits arbitrary gradient response
DE102004011149B3 (de) * 2004-03-08 2005-11-10 Infineon Technologies Ag Mikrophon und Verfahren zur Herstellung eines Mikrophons
EP2095678A1 (en) 2006-11-24 2009-09-02 Rasmussen Digital APS Signal processing using spatial filter
DE112007003716T5 (de) * 2007-11-26 2011-01-13 Fujitsu Ltd., Kawasaki Klangverarbeitungsvorrichtung, Korrekturvorrichtung, Korrekturverfahren und Computergrogramm
US8923529B2 (en) 2008-08-29 2014-12-30 Biamp Systems Corporation Microphone array system and method for sound acquisition

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306373A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 信号分離装置、信号分離方法、信号分離プログラム及び記録媒体
JP4676920B2 (ja) * 2006-05-12 2011-04-27 日本電信電話株式会社 信号分離装置、信号分離方法、信号分離プログラム及び記録媒体
JP2007318528A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Fujitsu Ltd 指向性集音装置、指向性集音方法、及びコンピュータプログラム
US8036888B2 (en) 2006-05-26 2011-10-11 Fujitsu Limited Collecting sound device with directionality, collecting sound method with directionality and memory product
US8462962B2 (en) 2008-02-20 2013-06-11 Fujitsu Limited Sound processor, sound processing method and recording medium storing sound processing program

Also Published As

Publication number Publication date
EP1065909A2 (en) 2001-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US12052393B2 (en) Conferencing device with beamforming and echo cancellation
US9966059B1 (en) Reconfigurale fixed beam former using given microphone array
US6192134B1 (en) System and method for a monolithic directional microphone array
JP4690072B2 (ja) マイクロフォン・アレイを使用するビーム・フォーミングのシステムおよび方法
US9472180B2 (en) Headset and a method for audio signal processing
KR101456866B1 (ko) 혼합 사운드로부터 목표 음원 신호를 추출하는 방법 및장치
US6668062B1 (en) FFT-based technique for adaptive directionality of dual microphones
KR101449433B1 (ko) 마이크로폰을 통해 입력된 사운드 신호로부터 잡음을제거하는 방법 및 장치
US8818002B2 (en) Robust adaptive beamforming with enhanced noise suppression
US8112272B2 (en) Sound source separation device, speech recognition device, mobile telephone, sound source separation method, and program
US5651071A (en) Noise reduction system for binaural hearing aid
KR101555416B1 (ko) 음향 삼각 측량에 의한 공간 선택적 사운드 취득 장치 및 방법
KR102352927B1 (ko) 상관 기반 근접장 검출기
US9521486B1 (en) Frequency based beamforming
JP7041157B6 (ja) ビームフォーミングを使用するオーディオキャプチャ
US11146897B2 (en) Method of operating a hearing aid system and a hearing aid system
JP2020503780A (ja) ビームフォーミングを使用するオーディオキャプチャのための方法及び装置
CN111078185A (zh) 录制声音的方法及设备
US8639499B2 (en) Formant aided noise cancellation using multiple microphones
JP2001045592A (ja) 雑音キャンセル式マイクロホンアレイ
Wang et al. Speech Enhancement Using Multi‐channel Post‐Filtering with Modified Signal Presence Probability in Reverberant Environment
Wang et al. A reverberation robust target speech detection method using dual-microphone in distant-talking scene
US12072413B1 (en) Method for wall detection and localization
Stolbov et al. Dual-microphone speech enhancement system attenuating both coherent and diffuse background noise
US10204638B2 (en) Integrated sensor-array processor