JP4283793B2 - 出席判定装置および出席管理システム - Google Patents
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Description
1.自分は登下校せず、学生証だけクラスメートに預けて、授業時にそのクラスメートにその預けた学生証をスキャンしてもらうような不正。
2.授業に出席して学生証を携帯端末にスキャンした後、その授業を抜け出し、学内の他の場所に設置された端末にログインするような不正。
本実施形態の出席管理システムは、大学、高校、専修学校、専門学校等の各種教育機関において、受講者が授業(講義)へ出席したかどうかを管理する。受講者はこのシステムに登録され、受講者識別情報(登録者識別情報)を有するICカードを受け取る。以下の説明では、教育機関として大学を想定する。
図1に示すように、出席管理システム10は、登下校時に行われる学生の生体認証を介してその学生の登校情報と下校情報を出力する登下校情報出力装置(生体認証装置)11、授業時に回覧等によって行われる学生証(ICカード)の読み取りを介して学生が授業に(外形的に)出席したことを示す授業出席情報を出力する授業出席情報出力用携帯端末(ICカード情報読み取り端末)14、授業が行われる教室の所定の場所での学生証(ICカード)の読み取りを介して授業出席情報を出力する授業出席情報出力用教室固定装置(ICカード情報読み取り装置)15、上記授業出席情報、登校情報、下校情報を用いて、その授業出席情報を出席扱いとするかどうかを判定する出席判定装置13、各曜日の時間割を示す時間割データベース21、各学生の履修する科目についての情報を記憶する履修情報データベース22、各学生の登校情報を記憶する登校情報データベース23、各学生の下校情報を記憶する下校情報データベース24、上記携帯端末14からの授業出席情報を蓄積する授業出席情報データベース(携帯端末用)25、上記教室固定装置15からの授業出席情報を蓄積する授業出席情報データベース(教室固定装置用)26、を備える。これらユニットは、学内ネットワーク12を介して接続される。
第1実施形態においては、生体認証の機能を有する装置は、図1の登下校情報出力装置11のみである。登下校情報出力装置11は、図2中では、パソコンにICカードスキャナーと生体情報読み取り部とを接続して構成するか、情報端末として構成できる。
授業出席情報出力用携帯端末14は、授業時に学生に回覧される。学生は、この授業出席情報出力用携帯端末14を受け取ると、ICカード(学生証)をその携帯端末14にスキャンさせることで、そのICカード上の情報をその携帯端末14に読み取らせる。
まず、図4に示すように、(1)で、先生は、講義(授業)開始前に教務課に立ち寄り、携帯端末(ハンディターミナル)を受け取る。続いて、(2)で、授業で携帯端末を学生に回覧する前に、先生は授業科目カード(ICカード)をスキャンして、そのカードの授業科目IDをその携帯端末に読み取らせる。
学生は、例えば、授業開始前に、授業出席情報出力用教室固定装置15に学生証(ICカード)をスキャンさせて、学籍IDをその教室固定装置15に読み取らせる。読み取られた学籍IDと、その読み取り時刻は、授業出席情報管理装置を介して、その都度、授業出席情報データベース(教室固定装置用)26に送信される。
図7に示すように、時間割データベースの情報(時間割情報)は、「曜日」、「時限」、「科目ID」、「講座名」、「教室ID」、「変更後教室ID」、「教授ID」、「教室変更フラグ」、「休講フラグ」の各項目を備えている。
図8に示すように、履修情報データベース22は、学籍IDと、その学籍IDの学生が履修した科目の科目IDとを対応付けるテーブルである。
図9に示すように、登校情報出力装置30は、学生証(ICカード)がスキャンされることによってその学生証から学籍IDを読み取るICカード情報読み取り部31、学生証を所持する学生の生体情報(手のひら、指紋、等)を読み込む生体情報読み込み部32、生体情報データベースに予め記憶されている基準となる生体情報を取得する基準生体情報取得部33、読み込んだ生体情報と、基準となる生体情報とを比較する生体情報比較部34、比較結果が不一致の場合に、エラーメッセージを出力するエラーメッセージ出力部35、比較結果が一致した場合に、学籍IDが読み取られた時刻、生体情報が読み込まれた時刻、比較結果が一致することが判明した時刻、等のいずれかの時刻を生体認証時刻として出力する認証時刻出力部37、学籍IDに認証時刻を付加することで登校情報を生成する登校情報生成部41、生成された登校情報を登校情報データベース23に登録すべく送信する登校情報送信部42、比較結果が一致した場合に、時間割データベース21、履修情報データベース22を参照して、学籍IDの学生のその日の講座情報(受講可能講座、休講情報、教室変更情報)を出力(表示)する講座情報出力部36、上記各部を制御する制御部43、を備える。
図10に示すように、登校情報は、学籍IDに(生体)認証時刻が付加されて構成される。
例えば、学生が登校情報出力装置のスタートボタンを押下することで、一連の処理が開始される。まず、ステップS101で、学生証(ICカード)情報入力を促すメッセージが表示部上に出力される。このメッセージに従い、学生が所持する学生証を登校情報出力装置にスキャンさせると、ICカード情報読み取り部31によって、その学生証の学籍IDが読み取られる。続いて、ステップS102で、生体情報(手のひら静脈、指紋、等)入力を促すメッセージが表示部上に出力される。このメッセージに従い、学生が例えば、手のひらを装置上の対応する箇所に押し当てると、生体情報読み込み部32によって、その生体情報が読み込まれる。
ステップS104で、それら生体情報が一致すると判定された場合、ステップS105で、認証時刻出力部37によって、学籍IDが読み取られた時刻、生体情報が読み込まれた時刻、比較結果が一致することが判明した時刻、等のいずれかの時刻が生体認証時刻として出力され、その生体認証時刻に学籍IDを付加した登校情報が、登校情報生成部41によって生成される。そして、ステップS106で、登校情報送信部42によって、生成した登校情報が、図1の登校情報データベース23に登録されるべくそのデータベース23あてに送信される。
図12に示すように、下校情報出力装置50は、学生証(ICカード)がスキャンされることによってその学生証から学籍IDを読み取るICカード情報読み取り部31、学生証を所持する学生の生体情報(手のひら、指紋、等)を読み込む生体情報読み込み部32、生体情報データベースに予め記憶されている基準となる生体情報を取得する基準生体情報取得部33、読み込んだ生体情報と、基準となる生体情報とを比較する生体情報比較部34、比較結果が不一致の場合に、エラーメッセージを出力するエラーメッセージ出力部35、比較結果が一致した場合に、学籍IDが読み取られた時刻、生体情報が読み込まれた時刻、比較結果が一致することが判明した時刻、等のいずれかの時刻を生体認証時刻として出力する認証時刻出力部37、比較結果が一致した場合に、読み取った学籍IDをキーとして履修情報データベース22を検索し、その当日(その曜日)の下校時刻(認証時刻)以降の履修科目(残りの履修科目)を出力する履修科目残出力部51、残りの履修科目がある場合に、欠席警告画面を出力する欠席警告画面出力部52、残りの履修科目がない場合または欠席警告画面で欠席を承認するボタンが押下された場合に、学籍IDに認証時刻を付加することで下校情報を生成する下校情報生成部54、生成された下校情報を下校情報データベース24に登録すべく送信する下校情報送信部55、上記各部を制御する制御部56、を備える。
図13に示すように、下校情報は、学籍IDに(生体)認証時刻が付加されて構成される。
例えば、学生が下校情報出力装置のスタートボタンを押下することで、一連の処理が開始される。まず、ステップS201で、学生証(ICカード)情報入力を促すメッセージが表示部上に出力される。このメッセージに従い、学生が所持する学生証を下校情報出力装置にスキャンさせると、ICカード情報読み取り部31によって、その学生証の学籍IDが読み取られる。続いて、ステップS202で、生体情報(手のひら静脈、指紋、等)入力を促すメッセージが表示部上に出力される。このメッセージに従い、学生が例えば、手のひらを装置上の対応する箇所に押し当てると、生体情報読み込み部32によって、その生体情報が読み込まれる。
ステップS204で、それら生体情報が一致すると判定された場合、ステップS205で、履修科目残出力部51によって、読み取った学籍IDをキーとして履修情報データベース22が検索され、その当日(その曜日)の下校時刻(認証時刻)以降の履修科目(残りの履修科目)が出力される。
図15に示すように、携帯端末80は、ICカード(授業科目カード、教員証、学生証)がスキャンされることによってそのICカードからID情報(科目ID、教員ID、学籍ID)を読み取るID情報読み取り部81、そのID情報が読み取られた時刻を出力する読み取り時刻出力部82、教員IDと、その教員IDの教員が各曜日に担当する科目の科目ID、その科目の曜日、時限を対応付けた教員ID・科目ID記憶部(教員ID・科目ID対応テーブル)83、ICカード(授業科目カード、教員証、学生証)から読み取ったID情報、その読み取り時刻を加味して、授業出席情報を生成する授業出席情報生成部84、生成した授業出席情報を記憶する授業出席情報記憶部85を備える。
図16Aに示すように、教員ID・科目ID記憶部(教員ID・科目ID対応テーブル)は、教員ID、科目ID、曜日情報、時限情報から構成される。
図16Bに示すように、授業出席情報(携帯端末用)は、ID情報(科目ID、または、学籍ID)、読み取り時刻、各種フラグ情報(出席状況フラグ、遅刻フラグ、等)から構成される。なお、フラグ情報の項目は、教室固定装置から授業出席情報を受信したサーバ側で追加される。
図18に示すように、教室固定装置90は、学生証(ICカード)がスキャンされることによってその学生証から学籍IDを読み取る学籍ID読み取り部91、その学籍IDが読み取られた時刻を出力する読み取り時刻出力部92、予め設定されている教室IDを出力する教室ID出力部93、読み取った学籍IDに、読み取り時刻と教室IDを付加して授業出席情報を生成する授業出席情報生成部94、生成した授業出席情報を授業出席情報データベース(教室固定装置用)26に登録すべく送信する授業出席情報送信部95を備える。
図19に示すように、授業出席情報(教室固定装置用)は、教室ID、学籍ID、読み取り時刻、各種フラグ情報(出席状況フラグ、遅刻フラグ、等)から構成される。なお、フラグ情報の項目は、教室固定装置から授業出席情報を受信したサーバ側で追加される。
図21に示すように、出席判定装置100は、当日の授業出席情報(携帯端末、教室固定装置)を学籍ID、読み取り日時をキーとしてソートする授業出席情報ソート部101、ソートされている当日の授業出席情報の1つを取得する授業出席情報取得部102、取得した授業出席情報の学籍IDを持つ、同日の登校情報を取得する登校情報取得部103、取得した授業出席情報の学籍IDを持つ、同日の下校情報を取得する下校情報取得部104、授業出席情報が教室固定装置から収集されたものである場合に、その授業出席情報の読み取り日時情報、教室IDをキーとして時間割データベース21を検索し、教室IDに対応する科目IDを取得する科目ID取得部106、授業出席情報中の学籍IDをキーとして履修情報データベース22を検索し、その授業出席情報中の科目IDまたはその授業出席情報中の教室IDを基に取得した科目IDに一致する科目IDが、その授業出席情報中の学籍IDに対応する履修情報中に存在するか判定することで、授業出席情報と履修情報の整合性を判定する授業出席情報・履修情報整合性判定部111、それぞれの学籍IDに対して、授業出席情報中の読み取り時刻が、登校情報中の生体認証時刻(登校時刻)と下校情報中の生体認証時刻(下校時刻)との間にあるかを判定することで、授業出席情報と登下校情報の整合性を判定する授業出席情報・登下校情報整合性判定部105、授業出席情報・登下校情報整合性判定部105によって、例えば、ある学籍IDに対して、授業出席情報中の読み取り時刻が、登校情報中の生体認証時刻(登校時刻)と下校情報中の生体認証時刻(下校時刻)との間にあると判定されることで、授業出席情報と履修情報の整合性が満たされた場合に、その学籍IDに対応する授業出席情報の出席フラグをONに設定する出席状況フラグ変更部112、上記各部を制御する制御部113を備える。
例えば、授業が行われた当日の遅い時間や、翌日の未明などの所定の時刻が到来したことをトリガとして、この一連の処理が開始される。まず、ステップS501で、授業出席情報ソート部101によって、当日の授業出席情報(携帯端末から収集されたものと教室固定装置から収集されたものを合わせたもの)が、学籍ID、読み取り日時をキーとしてソートされファイルに出力される。そして、ステップS502で、このファイル上の指定位置にレコードが存在するかどうかが判定される。
一方、このファイル上にデータが存在する場合、ステップS503で、授業出席情報取得部102によって、学籍ID毎に、そして、1つの学籍ID内では読み取り時刻順にソートされている授業出席情報から、指定位置にある1レコード分の情報が取得される。
一方、ステップS508で履修情報中に存在すると判定された場合、ステップS509において、登校情報取得部103によって、取得したレコード(授業出席情報)の学籍IDを持つ、同日の登校情報が登校情報データベース23から取得される。また、ステップS510において、下校情報取得部104によって、取得したレコードの学籍IDを持つ、同日の下校情報が下校情報データベース24から取得される。
=0:初期値
=1:出席
=2:欠席
=3:出欠不明
上述の「出席フラグがON」になるとは、出席状況フラグ=1を設定することに対応している。また、同様に、「出席フラグがOFF」になるとは、出席状況フラグ=2を設定することに対応している。出席状況フラグ=3の場合が出欠不明となっているのは、大学側の出欠管理方針によって決めるべきものであることを示している。例えば、出欠に厳しい大学は、出席状況フラグ=3の場合を「欠席」として扱う。
図23に示す出席管理システム120は、図1に示す第1実施形態の出席管理システム10と比較し、利用装置情報設定装置121、利用装置データベース122、利用装置計算履歴データベース123が追加されている。同じ符号にて示される装置の動作、データベースのデータ構造は図1と同様であり、説明を省略する。
図24では、基準となる生体情報(手のひら、指紋、等)が生体情報データベース(不図示)上に記憶されている。この場合、授業出席情報を収集する生体認証装置(図では、この装置はパソコンにICカードスキャナーと生体情報読み取り部を接続して構成されている)は、生体情報データベースを管理する生体情報管理装置に対して、ICカードスキャナーから読み取った学籍IDをキーとする生体情報の検索指示を出す。
図25では、基準となる生体情報(手のひら静脈、指紋、等)が学生証(ICカード)上に記憶されている。この場合、授業出席情報を収集する生体認証装置(図では、この装置はパソコンにICカードスキャナーと生体情報読み取り部を接続して構成されている)は、学籍IDと基準となる生体情報とをICカードスキャナーを介して読み取る。
図26に示すように、利用装置情報設定装置130は、所定期間の授業出席情報(携帯端末、教室固定装置)を科目ID、読み取り日時をキーとしてソートする授業出席情報ソート部131、ソートされている所定期間の授業出席情報の1つを取得する授業出席情報取得部132、それぞれの授業(科目)について、取得した授業出席情報が履修科目であった場合に、その情報を1レコードとしてカウントするとともに、その情報の出席フラグのON/OFFもカウントすることで、その授業の出席比率を算出する出席比率算出部133、算出された出席比率が所定値以下の場合に、授業出席情報を収集する装置として生体認証装置が推奨されることを利用装置情報として設定する利用装置情報設定部134、利用装置情報も含む算出結果情報を利用装置計算履歴データベース123に登録すべく送信する算出結果送信部135、授業出席情報を収集する装置として現在使用している装置を科目毎に記憶する利用装置データベース122上から利用装置を変更することが可能な利用装置変更部136を備える。
例えば、この装置の電源がONになることをトリガとして、この一連の処理が開始される。まず、ステップS601で、授業出席情報ソート部131によって、所定期間の授業出席情報(携帯端末、教室固定装置)が科目ID、読み取り日時をキーとしてソートされファイルに出力される。そして、ステップS602で、このファイル上の指定位置にレコードが存在するかどうかが判定される。
一方、ステップS602でファイル上にデータが存在すると判定された場合、ステップS603で、授業出席情報取得部132によって、科目ID毎に、そして、1つの科目ID内では読み取り時刻順にソートされている所定期間の授業出席情報から、指定位置にある1レコード分の情報が取得される。続く、ステップS604は、図22のフローチャートのステップS504〜ステップS508までをまとめたものである。すなわち、このステップS604では、取得したレコード(授業出席情報)の学籍IDの学生が、この科目IDの科目を履修しているかが判定される。
一方、ステップS604で履修していると判定された場合、ステップS605で、科目IDが1つ前のレコードと現レコードとで変化したか、すなわち、ファイル上でそのレコードが科目IDの変わり目に位置しているかが判定される。
一方、ステップS605で変化していないと判定された場合、ステップS606で、対象レコード数記憶用変数をカウントアップ(インクリメント)するとともに、そのレコードの出席フラグがONであった場合には、出席フラグON数記憶用変数をカウントアップ(インクリメント)する。そして、ステップS602に戻り、ファイル上の次の位置にレコードが存在するかが判定される。
出席比率 = 出席フラグON数記憶用変数 / 対象レコード数記憶用変数
そして、続くステップS608で、利用装置情報設定部134によって、算出された出席比率が所定値以下であるかが判定される。ステップS608で所定値以下と判定された場合、ステップS610で、授業出席情報を収集する装置として生体認証装置が推奨されることが利用装置情報として設定される。また、ステップS608で所定値より大きいと判定された場合、ステップS609で、授業出席情報を収集する装置としてICカード読み取り機能のみを持つICカード読取装置が推奨されることが利用装置情報として設定される。
図28Aに示すように、このデータベース123は、科目ID、計算に用いた授業出席情報のサンプル期間を示す期間情報、比率算出に当たって対象となった授業出席情報の数を示すレコード数、対象となった授業出席情報中で、出席フラグがONであったものの数を示す出席フラグON数、(推奨される)利用装置(情報)、の各項目から構成される。
図28Bに示すように、このデータベース122では、授業出席情報を収集する装置として現在使用している装置のタイプ(利用装置タイプ)を科目識別情報(科目ID)と対応付けて記憶している。
まず、利用装置タイプ=0の装置は、生体認証モードとICカードスキャンモードとが切替可能な教室固定装置である。この利用装置タイプ=0の装置に対しては、授業出席情報の収集時に利用する装置を生体認証からICカードスキャンに切り替える場合、ICカードスキャンから生体認証に切り替える場合、いずれの場合もモード切替信号を利用装置タイプ=0の教室固定装置に出力することで利用装置を変更することができる。
本第2実施形態においては、利用装置を変更する授業を選択し(その選択に際しては、利用装置の計算履歴が参照されてもよい)、その授業に対する授業出席情報を収集するのに用いる利用装置を、ICカードスキャンによるものから、より精度の高い生体認証によるものに変更している。本第2実施形態を、例えば、大人数で行われる授業(講義)等の代返による不正が生じやすい授業に適用することで、代返による不正を抑えることができる。
図30に示す出席管理システム150は、図1に示す第1実施形態の出席管理システム10と比較し、端末監視装置151、端末管理データベース152が追加されている。出席判定装置153は、図1の出席判定装置13と一部の動作が異なる。図中、同じ符号にて示される装置の動作、データベースのデータ構造は図1と同様であり、説明を省略する。
図31に示すように、端末監視装置160は、学内の所定の場所に設置され、学生が学生証(ICカード)を用いてログインすることが可能な端末の現在終了していないセッションのセッション情報を端末管理データベース152から取得する端末管理情報取得部161、その取得したセッション情報中の学籍IDに対応する履修情報を検索し、その学籍IDの学生が同時間帯の履修授業に登録しているかを判定するとともに、登録していると判定された場合、その取得した同時間帯のセッション情報中の教室IDが、同時間帯の履修授業に一致するかを判定する同時間帯履修登録判定部162、その取得したセッション情報中の学籍IDに対応する履修情報を検索し、その学籍IDの学生が次時間帯の履修授業に登録しているかを判定するとともに、登録していると判定された場合、その取得した同時間帯のセッション情報中の教室IDが、次時間帯の履修授業に一致するかを判定する次時間帯履修登録判定部163、同時間帯履修登録判定部162によって、同時間帯の履修授業に一致しないと判定された場合、取得した同時間帯のセッション情報中の学籍IDを持つ授業出席情報が、その同時間帯の履修授業の授業出席情報中に存在するかを判定し、存在する場合、その授業出席情報の出席フラグをOFFに設定する出席状況フラグ変更部165、次時間帯履修登録判定部163によって、次時間帯の履修授業に一致しないと判定された場合、そのセッション情報を取得した端末に対して、次時間帯の履修授業の教室まで移動するように促すメッセージを出力するメッセージ出力部164、各部を制御する制御部166を備える。
図32に示すように、このデータベース152のセッション情報は、端末を識別する端末ID、端末にログインして学生の所持する学生証(ICカード)から読み取られた学籍ID、ログイン日時、端末の設置場所を示す教室ID、の各項目を有する。
まず、ステップS701で、端末管理情報取得部161によって、端末管理データベース152から、現在終了していないセッションのセッション情報(ログインがすでに行われていて、まだ終了していないセッション情報)の1つが取得されファイルに出力される。ステップS702では、そのファイルの指定位置にレコード(セッション情報)があるかが判定される。
ステップS702でファイルの指定位置にセッション情報があると判定された場合、ステップS703で、同時間帯履修登録判定部162によって、その取得したセッション情報中の学籍IDに対応する履修情報が検索され、ステップS704で、その学籍IDの学生が同時間帯の履修授業に登録しているかが判定される。
ステップS706で存在しないと判定された場合、ステップS701に戻る。
すなわち、出席判定装置153では、図22のフローチャートの登校情報と下校情報がともに存在し、かつ、取得したレコードの読み取り時刻が登校時刻と下校時刻の間にあるかを判定するステップS511と、出席フラグをONとなるように変更するステップS512との間に新たな判定ステップを設け、この判定ステップで、出席フラグがOFFに設定されているかを判定する。
まず、ステップS801で、端末管理情報取得部161によって、端末管理データベース152から、現在終了していないセッションのセッション情報(ログインがすでに行われていて、まだ終了していないセッション情報)の1つが取得されファイルに出力される。ステップS802では、そのファイルの指定位置にレコード(セッション情報)があるかが判定される。
ステップS802でファイルの指定位置にセッション情報があると判定された場合、ステップS803で、次時間帯履修登録判定部163によって、その取得したセッション情報中の学籍IDに対応する履修情報が検索され、ステップS804で、その学籍IDの学生が次時間帯の履修授業に登録しているかが判定される。
本発明の出席判定処理、出席管理処理は当然一般的な情報処理装置によって実現することが可能である。この場合、情報処理装置の記憶装置204から本発明の処理のためのプログラムやデータを情報処理装置のメモリにロードして実行することも、可搬型記憶媒体203から本発明の処理のためのプログラムやデータを情報処理装置のメモリにロードして実行することも、また、プログラム提供者(サーバ)201の記憶装置202側からネットワークを介して本発明の処理のためのプログラムやデータを情報処理装置のメモリにロードして実行することも可能である。
(付記1) 登録者が授業に出席したかどうかを判定する出席判定装置において、
前記登録者の登校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される登校情報を受信する登校情報受信部と、
前記登録者の下校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される下校情報を受信する下校情報受信部と、
授業時の登録者カードの読み取りにより得られる登録者識別情報およびその読み取り時刻を含む授業出席情報を受信する授業出席情報受信部と、
それぞれの登録者について、授業時の登録カードの読み取り時刻が、前記登校時認証時刻と下校時認証時刻との間に含まれる場合に、その授業にその登録者が出席したものと判定する出席判定部と、
それぞれの登録者について、前記授業出席情報に含まれる授業識別情報の授業が、履修科目に含まれるかを判定する授業種別判定部を備え、
前記授業種別判定部において履修科目に含まれると判定された場合に、前記出席判定部が起動されることを特徴とする出席判定装置。
(付記2) 登録者が授業に出席したかどうかを判定する出席判定装置において、
前記登録者の登校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される登校情報を受信する登校情報受信部と、
前記登録者の下校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される下校情報を受信する下校情報受信部と、
授業時の登録者カードの読み取りにより得られる登録者識別情報およびその読み取り時刻を少なくとも含む授業出席情報を受信する授業出席情報受信部と、
それぞれの登録者について、授業時の登録カードの読み取り時刻が、前記登校時認証時刻と下校時認証時刻との間に含まれる場合に、その授業にその登録者が出席したものと判定する出席判定部と、
それぞれの教室で各曜日に行われる授業を示す時間割情報を記憶する時間割記憶部と、
前記時間割情報と、前記授業出席情報に含まれる教室識別情報、読み取り時刻情報を用いて、その教室識別情報に対応する授業識別情報を取得する授業識別情報取得部と、
それぞれの登録者について、前記取得された授業識別情報の授業が、履修科目に含まれるかを判定する授業種別判定部を備え、
前記授業種別判定部において履修科目に含まれると判定された場合に、前記出席判定部が起動されることを特徴とする出席判定装置。
(付記3) 登録者が授業に出席したかどうかを判定する出席判定装置において、
前記登録者の登校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される登校情報を受信する登校情報受信部と、
前記登録者の下校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される下校情報を受信する下校情報受信部と、
授業時の登録者カードの読み取りにより得られる登録者識別情報およびその読み取り時刻を少なくとも含む授業出席情報を受信する授業出席情報受信部と、
それぞれの登録者について、授業時の登録カードの読み取り時刻が、前記登校時認証時刻と下校時認証時刻との間に含まれる場合に、その授業にその登録者が出席したものと判定する出席判定部と、
それぞれの授業について、前記出席判定部により出席扱いとされた授業出席情報の比率を算出する出席比率算出部と、
算出された出席比率が所定値以下の場合に、授業出席情報を収集する装置として生体認証装置が推奨されることを利用装置情報として設定する利用装置情報設定部を備えることを特徴とするの出席判定装置。
(付記4) それぞれの科目について、現在利用している装置を変更することが可能な利用装置変更部を備えることを特徴とする付記3記載の出席判定装置。
11 登下校情報出力装置(生体認証装置)
12 学内ネットワーク
13、100、153 出席判定装置
14 授業出席情報出力用携帯端末
15 授業出席情報出力用教室固定装置
21 時間割データベース
22 履修情報データベース
23 登校情報データベース
24 下校情報データベース
25 授業出席情報データベース(携帯端末用)
26 授業出席情報データベース(教室固定装置用)
101 授業出席情報ソート部
102 授業出席情報取得部
103 登校情報取得部
104 下校情報取得部
105 出席情報・登下校情報整合性判定部
106 科目ID取得部
111 出席情報・履修情報整合性判定部
112 出席状況フラグ変更部
113 制御部
121、130 利用装置情報設定装置
122 利用装置データベース
123 利用装置計算履歴データベース
131 授業出席情報ソート部
132 授業出席情報取得部
133 出席比率算出部
134 利用装置情報設定部
135 算出結果送信部
136 利用装置変更部
151、160 端末監視装置
152 端末管理データベース
161 端末管理情報取得部
162 同時間帯履修登録判定部
163 次時間帯履修登録判定部
164 メッセージ出力部
165 出席状況フラグ変更部
Claims (3)
- 登録者が授業に出席したかどうかを判定する出席判定装置において、
前記登録者の登校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される登校情報を受信する登校情報受信部と、
前記登録者の下校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される下校情報を受信する下校情報受信部と、
授業時の登録者カードの読み取りにより得られる登録者識別情報およびその読み取り時刻を含む授業出席情報を受信する授業出席情報受信部と、
それぞれの登録者について、授業時の登録カードの読み取り時刻が、前記登校時認証時刻と下校時認証時刻との間に含まれる場合に、その授業にその登録者が出席したものと判定する出席判定部、を備えることを特徴とする出席判定装置。 - 登録者の授業への出席をコンピュータが管理する出席管理方法において、
前記登録者の登校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される登校情報を受信する登校情報受信ステップと、
前記登録者の下校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される下校情報を受信する下校情報受信ステップと、
授業時の登録者カードの読み取りにより得られる登録者識別情報およびその読み取り時刻を含む授業出席情報を受信する授業出席情報受信ステップと、
それぞれの登録者について、授業時の登録カードの読み取り時刻が、前記登校時認証時刻と下校時認証時刻との間に含まれる場合に、その授業にその登録者が出席したものと判定する出席判定ステップ、を備えることを特徴とする出欠管理方法。 - 登録者の授業への出席をコンピュータに判定させる出席判定プログラムにおいて、
前記登録者の登校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される登校情報を受信する登校情報受信ステップと、
前記登録者の下校時の生体認証により得られた登録者識別情報およびその認証時刻から構成される下校情報を受信する下校情報受信ステップと、
授業時の登録者カードの読み取りにより得られる登録者識別情報およびその読み取り時刻を含む授業出席情報を受信する授業出席情報受信ステップと、
それぞれの登録者について、授業時の登録カードの読み取り時刻が、前記登校時認証時刻と下校時認証時刻との間に含まれる場合に、その授業にその登録者が出席したものと判定する出席判定ステップ、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする出席判定プログラム。
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