JP4282122B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Mモード又はドプラモードの画像を生成し表示する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、超音波映像法には、被検体の任意の断面に関する軟部組織の断面構造を生成し濃淡の断層像として表示することのできるBモード、断面内の任意の1ラインの濃淡像を時間軸に関して並べて表示することでそのライン上の組織の時間的な変化を詳細に観察することを可能にするMモード、断面内の任意の1点(パルス波時)又は1ライン(連続波時)に関するドプラ信号を周波数解析してドプラスペクトラムを求めこれを輝度変換して時間軸に関して並べて表示することでその1点又は1ライン上の血流の時間的な変化を詳細に観察することを可能にするドプラモード、断面内の複数のサンプル点毎に血流の平均速度等を求めこれをカラーで2次元表示することで血流の空間的な分布を観察することを可能にするカラードプラモード等多岐にわたっており、現在では、生体への害の少なさと相まって臨床現場で最も頻度に使用される画像診断機器の1つになっている。
【0003】
さらに、近年では各種計測機能の充実も目覚ましく、例えば、Mモードでは、単に波形の傾斜から速度を計測するだけでなく、左心機能計測として、心筋厚、中隔厚、左室径、左室容積、1回拍出量、心拍出量、駆出率、収縮率等を計測できるようになっているし、また、ドプラモードでは、流速と圧較差を計測するだけでなく、Bモードで計測した断面積と合わせて正確な流量を計測することができるようにもなってきている。
【0004】
このような計測機能を使って、ある時点(時相)で得られたMモード像(又はドプラモード像)から計測した計測値と、別な時点(時相)で得られたMモード像(又はドプラモード像)から計測した計測値とを比較検討することの有益性に関する報告が最近相次いでいる。
【0005】
このように時相の異なる計測値を求めるためには、現状の装置では、オペレータの作業として、まず、Bモード像上の任意の場所にラインを設定し、その位置で超音波を送受信して得られたMモード像(又はドプラモード像)をライブ(リアルタイムともいう)で観察しながら、任意の時点でフリーズをかける。これにより超音波の送受信は停止すると共に、その時点のMモード像がディスプレイにフリーズ、つまり停止状態で表示される。そして、オペレータは、このフリーズされたMモード像上に、計測に必要な補助点や補助線をトラックボール等を操作して指定する。これにより、装置内で、当該指定した補助点等に基づいて左室径等の計算が行われる。オペレータは、このようにして計測したものの中から必要なものを選んで記憶させる。
【0006】
そして、上述と同じ位置又は違う位置で超音波送受信を再開し、得られたMモード像をライブで観察しながら、同様に、任意の時点でフリーズをかけ、このフリーズされたMモード像上に補助点等を指定し、当該指定した計測補助点等に基づいて起算された左室径等の計測値の中から必要なものを選んで記憶させる。
【0007】
最後に、記憶した時相の異なる計測値どうしを比較検討し、この検討結果を見解(コメント)にまとめて、計測値と共にレポートに編集する。
【0008】
上述したように時相を変えて計測を行うには、超音波送受信、フリーズ、指定、計算という計測に必要な一連の作業を、時相毎に繰り返す必要があり、非常に面倒であるばかりか、送受信を再開した後には、その前にフリーズをかけたMモード像はメモリ上から消えてしまうので、最初にフリーズをかけた時相のMモード像と、送受信再開後に再度フリーズをかけた別の時相のMモード像とを同時に表示して、計測値と共に比較検討することはできなかった。また、後の時相のMモード像をとった後に、表示画面を最初の時相のMモード像に戻して、計測補助点等の指定をやり直すようなこともできなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、Mモードやドプラモードの画像を生成し表示する超音波診断装置において、時相の異なる複数の画像を同時表示したり、計測補助点の指定をやり直すといった作業を可能にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被検体に超音波を送受信する送受信手段と、前記送受信手段により得られたエコー信号に基づいて超音波画像データを生成する生成手段と、前記生成手段で生成された超音波画像データを記憶する記憶手段と、前記生成手段で生成された超音波画像データをライブ表示すると共に、前記記憶手段から読み出された前記超音波画像データを再生表示するための表示手段と、時相の異なる複数の超音波画像データを各々独立して記憶及び読み出しするように、前記記憶手段を制御する制御手段と、前記記憶手段に第1時相の超音波画像データの記録を開始し、それと共に前記表示手段の表示画面が上部下部に2分割され、その上部の領域に前記第1時相の超音波画像データをライブで表示させ、下部の領域はブランクにされる第1の操作ボタンと、前記記憶手段への前記第1時相の超音波画像データの記録を停止して、前記記憶手段への第2時相の超音波画像データの記録を開始すると共に、前記表示手段の表示画面の上部の領域には前記第1時相の超音波画像データをフリーズで表示させ、下部の領域には前記第2時相の超音波画像データをライブで表示させる第2の操作ボタンとを具備する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明による超音波診断装置を好ましい実施形態により説明する。図1に本実施形態に係る超音波診断装置の構成を示す。この装置は、超音波プローブ2と、送信ユニット3と、受信ユニット4と、エコー信号からBモード(断層像)又はMモードの画像を生成するためのB/Mモードユニット5と、エコー信号からドプラモードの画像を生成するためのドップラモードユニット6と、表示ユニット7と、イメージメモリユニット8と、録画/再生コントローラ9と、コンソール10とから構成される。
【0012】
超音波プローブ2は、超音波信号と電気信号とを媒介するための例えば圧電セラミックス製の振動子を複数装備している。このプローブ2の形態としては、セクタ対応、リニア対応、コンベックス対応等の中から任意に選択される。
【0013】
送信ユニット3は、クロック発生器31、レートパルス発生器32、送信遅延回路33、パルサ34とから構成されている。クロック発生器31から発振されたクロック信号に従ってレートパルス発生器32から超音波の送信レート(毎秒送受信回数)を決定するためのレートパルスが出力される。このレートパルスは、複数チャンネルに分配され、送信遅延回路33でチャンネルごとに遅延され、パルサ34にトリガとして与えられる。このトリガに同期してパルサ34は高周波の駆動パルスをチャンネルごとに発生する。この駆動パルスはプローブ2のそれぞれ対応するチャンネルの振動子を振動する。これにより超音波が発生され、被検体に送信される。この超音波は生体内を伝播し、その途中にある音響インピーダンスの不連続面で次々と反射する。このエコーはプローブ2に返ってきて、振動子各々を振動する。これにより、各振動子に微弱な電気信号が発生する。この電気信号は、受信ユニット4に取り込まれる。
【0014】
受信ユニット4は、プリアンプ41、受信遅延回路42、加算器43とから構成される。プローブ2からの電気信号はまずプリアンプ41でチャンネルごとに増幅され、受信遅延回路42及び加算器で整相加算される。これにより指向性を持ったエコー信号が生成される。
【0015】
このエコー信号は、B/Mモードユニット5と、ドプラモードユニット6とにそれぞれ送り込まれる。B/Mモードユニット5は、検波回路51と、対数増幅器52と、アナログデジタル変換器53とから構成される。検波回路51は、エコー信号を検波して、その包絡線信号を出力する。この包絡線信号は対数増幅器52で対数的に増幅され、さらにアナログデジタル変換器53でディジタル信号に変換される。これにより1本の超音波走査線上の組織構造を表している1次元の組織データが生成される。
【0016】
ディジタルスキャンコンバータ71では、Bモード時には、この1次元の組織データをスキャンに従って配置し、、また必要に応じて補間してBモード像データを構成する。また、Mモード時には、1次元の組織データを縦軸が周波数(速度)軸、横軸が時間軸の領域に配置し、また必要に応じて補間してMモード像データを構成する。このB又はMモード像データは、ディジタルアナログ変換器72を介してディスプレイ73に供給され、ここでB又はMモード像として表示される。
【0017】
次に、ドプラモードユニット6は、ミキサ61と、ローパスフィルタ62と、レンジゲート/サンプルホールド回路63と、アナログデジタル変換器64と、高速フーリエ変換器65とから構成される。ミキサ61とローパスフィルタ62とは、直交位相検波回路を構成し、送信超音波の中心周波数f0 と同じ周波数をもつ基準信号をエコー信号に掛け合わせ、また90゜移相した基準信号をエコー信号に掛け合わせることにより、ドプラ偏移周波数fd と(2f0 +fd )との周波数成分が得られ、その各々から(2f0 +fd )の高周波数成分を除去することにより、ドプラ偏移周波数fd の成分だけをもつ位相の異なる2チャンネルのドプラ信号が得られる。
【0018】
このドプラ信号を、パルス波(PW)モード時には、レンジゲート/サンプルホールド回路63でゲートをかけて、任意の深さに設定したサンプルボリュームのドプラ信号を切り出し、この切り出したドプラ信号をアナログディジタル変換器64を介して高速フーリエ変換器65に供給する。なお、連続波(CW)モード時には、ドプラ信号は、レンジゲート/サンプルホールド回路63を通らずにスルーして、アナログディジタル変換器64を介して高速フーリエ変換器65に供給される。
【0019】
高速フーリエ変換器65では、供給されたドプラ信号を周波数解析にかけて、各周波数の強さを表すデータ、つまりサンプルボリューム上の血流又は1本の超音波走査線上の血流に関する周波数スペクトラムデータを求める。
【0020】
ディジタルスキャンコンバータ71では、この周波数スペクトラムデータを、縦軸が周波数軸、横軸が時間軸の領域に配置し、また必要に応じて補間してドプラモード像データを構成する。このドプラモード像データは、ディジタルアナログ変換器72を介してディスプレイ73に供給され、ここでドプラモード像として表示される。
【0021】
上述した1次元の組織データ又は周波数スペクトラムデータは、ディジタルスキャンコンバータ71の他に、イメージメモリユニット8にも供給される。イメージメモリユニット8は、1次元の組織データ又は周波数スペクトラムデータを録画し、再生するために設けられており、録画/再生コントローラ9の制御に従って、シングル又はデュアルという2種類のオペレーションで動作する。また、シングル又はデュアルという2種類のオペレーションは、ディジタルスキャンコントローラ71に対する録画/再生コントローラ9の制御により、画像表示にも適用される。
【0022】
一方のシングルオペレーションは、1つの時相、つまりある時期又はある期間の連続的な超音波送受信により得られた一連の一次元組織データ又は周波数スペクトラムデータの録画、再生及び表示に関する一般的な動きであり、他方のデュアルオペレーションは、時相の異なる、つまり超音波送受信の時期又は期間が相違している複数、ここでは2つの一連の一次元組織データ又は周波数スペクトラムデータのの録画、再生及び表示に関する動きである。
【0023】
これらオペレーションは、コンソール10の操作パネルに物理的に又はタッチパネルとして設けられた複数のスイッチ、つまり図2に示すような録画スイッチ91、再生スイッチ92、フリーズスイッチ93、デュアルアップスイッチ94、デュアルダウンスイッチ95、デュアルアップ/ダウンスイッチ96によってオペレータの指示通りに機能するようになっている。
【0024】
次に、本実施形態で特徴的なデュアルオペレーションにおいて、これらスイッチ91〜96の機能及びそれに伴う録画、再生及び表示の各動作について説明する。なお、ここではドプラモードを例とって説明するが、もちろん、Mモードも同様に適用可能である。
【0025】
まず、このデュアルオペレーションとシングルオペレーションとの簡単な相違を説明すると、録画時においては、シングルオペレーションでは1つの時相の周波数スペクトラムデータがイメージメモリユニット8に録画されるが、デュアルオペレーションにおいては、任意の2つの時相の周波数スペクトラムデータが録画可能になる。また、再生時においては、シングルオペレーションでは録画した1つの時相の周波数スペクトラムデータがイメージメモリユニット8から読み出されてドプラ像として1画面に表示されるが、デュアルオペレーションにおいては、録画された2つの時相の周波数スペクトラムデータがそれぞれイメージメモリユニット8から読み出されて2つのドプラ像として1画面に同時表示可能になる。さらに、シングルオペレーションでは1つの時相のドプラ像が1画面に表示されるが、デュアルオペレーションにおいては、画面が例えば上下半分に分割されて、録画された2つの時相のドプラ像の一方がその上半分の領域に表示され、他方がその下半分の領域に表示される。以下に、録画、再生、表示の動きについて詳細に説明する。
(録画時)
図3には、操作したスイッチとそれに伴う表示画面の移り変わりを表している。上述したように、デュアルオペレーションは、時相の異なる2つの周波数スペクトラムデータを録画し、再生し、そして表示する動きを実現したものである。まず、表示画面の初期状態としては、シングルオペレーションのもとにあり、超音波の送受信に対してリアルタイムで時相D1のドプラ像が表示されている。なお、この超音波の送受信に対してリアルタイムで得られた動画像をライブ(LIVE)画像として、再生された動画像、つまりプレイバック(PLAYBACK)画像と区別し、また、動きが停止されたフリーズ(FREEZE)像と区別するものとする。
【0026】
次に、オペレータにより録画スイッチ91とデュアルアップスイッチ94が操作されると、イメージメモリユニット8にこの時相D1の周波数スペクトラムデータの録画が開始され、それと共に、表示画面が上下に2分割され、その上半分の領域に当該時相D1の周波数スペクトラムデータから構成したドプラ像がライブで表示され、下半分の領域はブランクにされる。
【0027】
なお、イメージメモリユニット8は、例えばシングルオペレーション時で最大20秒分の周波数スペクトラムデータを記憶する記憶容量を有しており、この記憶容量で2つの時相の周波数スペクトラムデータをそのままそれぞれ20秒分ずつ記憶することはできないので、ここでは、当該記憶容量で2つの時相の周波数スペクトラムデータの記憶をまかなうために、周波数分解能と時間分解能との少なくとも一方を低減して各時相の周波数スペクトラムデータのデータ量をそれぞれ半分程度まで減らし、または周波数分解能と時間分解能とを低減せずに、記憶時間を10秒ずつに低減することが行われる。
【0028】
また、このイメージメモリユニット8では、常にデータ記憶と消去とが繰り返されており、常に最新の20秒又は10秒分の周波数スペクトラムデータが録画されるようになっている。
【0029】
次に、任意の時点でオペレータによりデュアルダウンスイッチ95が操作されると、イメージメモリユニット8への時相D1の周波数スペクトラムデータの録画が停止し、代わりに、イメージメモリユニット8への時相D2の周波数スペクトラムデータの録画が開始される。このとき表示画面の上半分の領域には、当該デュアルダウンスイッチ95の操作時に表示されていた時相D1のドプラ像がフリーズで表示され、一方、下半分の領域には、当該録画開始された時相D2の周波数スペクトラムデータから構成したドプラ像がライブで表示される。
【0030】
そして、任意の時点でオペレータによりフリーズスイッチ93が操作されると、イメージメモリユニット8への時相D2の周波数スペクトラムデータの録画が停止する。このとき表示画面の上半分の領域には、当該デュアルダウンスイッチ95の操作時に表示されていた時相D1のドプラ像がそのままフリーズで表示され、下半分の領域には、当該フリーズスイッチ93の操作時に表示されていた時相D2のドプラ像がフリーズで表示される。
【0031】
このように2つの時相の周波数スペクトラムデータを記憶するので、後で再生して任意の時点でフリーズをかけ、フリーズされたそれぞれの時相のドプラ像上に、計測に必要な補助点や補助線をトラックボール等を操作して指定することができる。また、時相の異なる複数のドプラ像を同時表示したり、先の時相のドプラ像に対して補助点等の指定をやり直すといった作業ができるようになる。このような作業を行う再生時の動きについて以下に説明する。
(再生時)
図4には、図3の記録終了後の再生動作における操作したスイッチとそれに伴う表示画面の移り変わりを表している。この際、再生開始時の初期画面としては、記録終了時の画面、例えば時相D1の周波数スペクトラムと時相D2の周波数スペクトラムとが両方共にフリーズの状態で表示されている。
【0032】
まず、オペレータにより再生スイッチ92とデュアルアップスイッチ94とが操作されると、イメージメモリユニット8から時相D1の周波数スペクトラムデータの読み出しが開始され、表示画面の上半分の領域に当該時相D1の周波数スペクトラムデータから構成したドプラ像が動画像として再生表示される。このとき、下半分の領域は、時相D2の周波数スペクトラムがフリーズの状態のまま表示されている。
【0033】
次に、任意の時点でオペレータによりデュアルダウンスイッチ95が操作されると、イメージメモリユニット8からの時相D1の周波数スペクトラムデータの読み出しが停止され、そのときの時相D1のドプラ像がフリーズ状態で表示画面の上半分の領域に表示される。また、イメージメモリユニット8から時相D2の周波数スペクトラムデータの読み出しが開始され、下半分の領域にこの時相D2のドプラ像が動画像として再生表示される。
【0034】
そして、任意の時点でオペレータによりフリーズスイッチ93が操作されると、イメージメモリユニット8から時相D2の周波数スペクトラムデータの読み出しが停止され、そのときの時相D2のドプラ像がフリーズ状態で表示画面の下半分の領域に表示される。なお、上半分の領域では、時相D1のドプラ像がフリーズ状態のまま表示されている。
【0035】
また、デュアルアップ/ダウンスイッチ96が操作されると、イメージメモリユニット8から時相D1の周波数スペクトラムデータと時相D2の周波数スペクトラムデータとの両方が読み出されて、表示画面の上半分の領域に時相D1の周波数スペクトラムデータから構成したドプラ像が、また下半分の領域に時相D2の周波数スペクトラムデータから構成したドプラ像がそれぞれ動画像として再生表示される。
【0036】
このように2つの時相のドプラ像又はMモード像を同時表示したり、それぞれ個別に任意の時点でフリーズをかけたり、両方を動画像として再生表示することができる。これにより上述したようにそれぞれの時相のドプラ像又はMモード像上に補助点等を指定することができるし、先の時相のドプラ像又はMモード像に対して補助点等の指定をやり直すといった作業ができるようになる。
【0037】
さらに、周知の通り、ドプラモードには連続波ドプラとパルス波ドプラとがあり、前者は位置検出能(深さ分解能)は劣るが測定可能な最大流速は高いという優位性があり、また一方、後者のパルス波ドプラは位置検出能(深さ分解能)に優れているが測定可能な最大流速はパルス繰り返し周波数(PRF)の制約を受けて低く、一長一短であるが、これら連続波ドプラとパルス波ドプラとを同時に得ることはできないので、従来では、両者のドプラ像を並べて同時に観察することはできないようになっていたが、本実施形態によると、連続波ドプラで周波数スペクトラムデータを収集し記憶した後に、パルス波ドプラを起動して周波数スペクトラムデータを収集し記憶し、その後、両者のドプラ像を並べて同時に再生表示することができるようになる。これにより、例えば血管に狭窄が生じ、その狭窄地点より上流の速度と狭窄地点より下流の速度とを観察する場合、狭窄より上流では血管断面積が大きいので速度が遅く、このためパルス波ドプラで観察し、一方、狭窄より下流では血管断面積が小さいので速度が速く、このため連続波ドプラで観察することが多いが、このようなケースにおいて、本実施形態によれば、連続波ドプラ像とパルス波ドプラ像とを個別に録画して、1画面に並べて再生表示して、比較検討することができるようになる。
【0038】
なお、上述の説明では、表示画面を上下半分に分割して、2つの時相の画像を表示するようにしたが、表示画面を左右半分に分割して、2つの時相の画像を表示するようにしてもよく、この場合、図5に示すように、デュアルアップスイッチ94に代えてデュアルレフトスイッチ97を、デュアルダウンスイッチ95に代えてデュアルライトスイッチ98を、デュアルアップ/ダウンスイッチ96に代えてデュアルレフト/ライトスイッチ99を設ければよい。この場合の録画、再生の動きは図6,図7に示すように表示画面を左右半分の領域に分割して表示する点以外は同様である。
【0039】
さらに、表示画面を上下半分に分割するか、左右半分に分割するかは、オペレータにより選択可能としてもよい。
また、上述の説明では、その便宜上、記録と再生とを完全に区別して説明したが、記録と再生とを同時に行うようにしてもよい。例えば、上半分の領域に時相D1のドプラ像を超音波走査を伴ってライブで表示し、一方、下半分の領域には、時相D2のドプラ像を動画として再生表示するようにしてもよい。
【0040】
本発明は、上述してきたような実施形態に限定されることなく、種々変形して実施可能であることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、時相の異なる複数の超音波画像データを各々独立して記憶及び読み出しできるので、時相の異なる複数の超音波画像を同時表示して比較検討したり、特定の超音波画像を再生表示して計測補助点の指定をやり直すと等の作業が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態に係る超音波診断装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1のコンソール上の操作パネルの主要部分の平面図。
【図3】本実施形態における録画時におけるスイッチ操作と画面の動きとの関係図。
【図4】本実施形態における再生時におけるスイッチ操作と画面の動きとの関係図。
【図5】変形例におけるコンソール上の操作パネルの主要部分の平面図。
【図6】変形例における録画時におけるスイッチ操作と画面の動きとの関係図。
【図7】変形例における再生時におけるスイッチ操作と画面の動きとの関係図。
【符号の説明】
2…超音波プローブ、
3…送信ユニット、
4…受信ユニット、
5…B/Mモードユニット、
6…ドプラモードユニット、
7…表示ユニット、
8…イメージメモリユニット(IMEM)、
9…録画・再生コントローラ、
10…コンソール、
31…クロック発生器、
32…レートパルス発生器、
33…送信遅延回路、
34…パルサ、
41…プリアンプ、
42…受信遅延回路、
43…加算器、
51…検波回路、
52…対数増幅器、
53…アナログディジタル変換器(A/D)、
61…ミキサ、
62…ローパスフィルタ、
63…レンジゲート/サンプルホールド回路、
64…アナログディジタル変換器(A/D)、
65…高速フーリエ変換器(FFT)、
71…ディジタルスキャンコンバータ(DSC)、
72…ディジタルアナログ変換器(D/A)、
73…ディスプレイ、
91…録画スイッチ、
92…再生スイッチ、
93…フリーズスイッチ、
94…デュアルアップスイッチ、
95…デュアルダウンスイッチ、
96…デュアルアップ/ダウンスイッチ。

Claims (4)

  1. 被検体に超音波を送受信する送受信手段と、
    前記送受信手段により得られたエコー信号に基づいて超音波画像データを生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成された超音波画像データを記憶する記憶手段と、
    前記生成手段で生成された超音波画像データをライブ表示すると共に、前記記憶手段から読み出された前記超音波画像データを再生表示するための表示手段と、
    時相の異なる複数の超音波画像データを各々独立して記憶及び読み出しするように、前記記憶手段を制御する制御手段と、
    前記記憶手段に第1時相の超音波画像データの記録を開始し、それと共に前記表示手段の表示画面が上部下部に2分割され、その上部の領域に前記第1時相の超音波画像データをライブで表示させ、下部の領域はブランクにされる第1の操作ボタンと、
    前記記憶手段への前記第1時相の超音波画像データの記録を停止して、前記記憶手段への第2時相の超音波画像データの記録を開始すると共に、前記表示手段の表示画面の上部の領域には前記第1時相の超音波画像データをフリーズで表示させ、下部の領域には前記第2時相の超音波画像データをライブで表示させる第2の操作ボタンとを具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記制御手段は、前記記憶手段から読み出された前記時相の異なる複数の超音波画像データを1画面に同時表示するように、前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 前記制御手段は、前記記憶手段の所定の記憶容量で前記時相の異なる複数の超音波画像データの記憶をまかなうために、前記時相の異なる複数の超音波画像データ各々の分解能を低減することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 前記制御手段は、前記記憶手段の所定の記憶容量で前記時相の異なる複数の超音波画像データの記憶をまかなうために、前記時相の異なる複数の超音波画像データ各々の録画時間を短縮することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
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