JP4281472B2 - 緊張材の定着構造及び定着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、緊張力が付与された緊張材の端部を所与の定着対象部に定着するための定着構造及び定着方法に関する。
コンクリート構造体の強度を増強する方法として、コンクリート構造体の内部にPC鋼線等の緊張材を挿通して、この緊張材に緊張力を導入して、コンクリート構造体にプレストレスを付与する補強方法が知られている。この補強方法は、例えば、原子力発電施設の原子炉格納容器などの高い安全性が要求される構造物に好適に適用されている。
ところで、このような補強方法にあっては、建設から所定の期間、例えば、1年や3年、10年などが経過した時点において、緊張材に十分な緊張力が維持されているか否か定期的に点検する必要がある。従来、この点検作業にあっては、緊張材の端部にジャッキを取り付けて、このジャッキにより緊張材を引っ張り、緊張材の張力測定を行うようになっている。このため、ジャッキの設置作業や緊張材の引張作業、張力測定作業など、いくつもの煩雑な作業を必要とし、相当な労力と手間がかかっていた。このことにより、メンテナンスにあたって大幅なコストを要し、大きな問題となっていた。
そこで、このような点検作業の効率化を図るために、緊張材の敷設時等において、緊張材の端部と、当該端部が定着される所与の定着対象部との間に、あらかじめ張力測定用センサを設置することが行われている(特許文献1参照)。この張力測定用センサは、緊張材の端部から受けた緊張材の緊張力に応じてせん断歪みが生じるように構成された歪み部材と、その歪み部材のせん断歪み量を検知するセンサとを備えている。このような張力測定用センサを緊張材の定着部に予め設置しておくことで、センサの出力結果を取得するだけで簡単に点検作業を済ませることができる。これにより、メンテナンス作業に要する労力や手間を大幅に軽減することができ、コスト削減を達成することができる。
特開2003−149371号公報
しかしながら、ここで用いられる張力測定用センサには、次のような問題があった。すなわち、その張力測定用センサは、緊張材の端部と、所与の定着対象部との間に介設されて、緊張材の端部から荷重を受けることによって、緊張材の緊張力を測定するしくみであることから、緊張材の端部からの緊張力を十分に支持できるだけの十分な強度が必要であった。このため、張力測定用センサのサイズを大型化せざるを得ず、これにより、コストアップを招いていた。つまり、歪み部材には、緊張材の緊張力に応じたせん断歪みが安定して生じるようにするために、高価な材料を使う必要があるとともに、きわめて高い設計精度が要求されることから、その製作にコストがかかるのである。
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、その目的は、緊張材の緊張力を十分に支持しつつ張力測定用センサの小型化が図れ、コストダウンを達成できるような緊張材の定着構造及び定着方法を提供することにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、緊張力が付与された緊張材の端部を所与の定着対象部に定着するための構造であって、前記定着対象部には、支圧板が設けられ、前記緊張材の端部と、前記支圧板との間に、前記緊張材の端部から伝達された前記緊張力に応じてせん断歪みが生じるように構成され、そのせん断歪み量を検知する歪センサを備えた張力測定用センサと、前記張力測定用センサに重ねて配置された、当該張力測定用センサに加わる緊張力を軽減するための補強用部材とを設けた緊張材の定着構造である。
かかる緊張材の定着構造にあっては、前記補強用部材は、複数の分割片により構成されていても良い。
また、本発明の緊張材の定着方法は、緊張力が付与された緊張材の端部を所与の定着対象部に定着する方法であって、前記緊張材の端部と、前記定着対象部に設けられた支圧板との間に、前記緊張材の端部から伝達された前記緊張力に応じてせん断歪みが生じるように構成され、そのせん断歪み量を検知するセンサを備えた張力測定用センサと、前記張力測定用センサに重ねて配置された、当該張力測定用センサに加わる緊張力を軽減するための補強用部材とを設けることを特徴とする
本発明にあっては、緊張材の端部と、所与の定着対象部との間に、張力測定用センサの他に補強用部材が配設されることによって、張力測定用センサを小型化しても、緊張材の端部から伝達される緊張材の緊張力を十分に支えることができ、これにより、大幅なコスト削減を達成することができる。
以下に本発明に係る緊張材の定着構造及び定着方法を実施するための最良の形態について説明する。図1〜図5は、本発明に係る緊張材の定着構造をプレストレストコンクリート製原子炉格納容器(PCCV)に適用した場合の一実施形態を示したものである。図1は、その原子炉格納容器全体を示した外観図であり、図2は、その原子炉格納容器の外壁部の断面構造を示した部分断面斜視図であり、図3は、その原子炉格納容器の内部に挿通されたPC鋼線の定着構造を示した断面図である。図4〜図6は、そのPC鋼線の定着部に設置された張力測定用センサ及び補強用部材の平面図及び縦断面図である。
ここで適用される原子炉格納容器10は、図1に示すように、下部に構築された円筒状の下部コンクリート構造体12と、その上部に一体的に構築されたドーム状の上部コンクリート構造体14とから構成されている。これら下部コンクリート構造体12及び上部コンクリート構造体14の内部には、図2に示すように、鉄筋16等の補強材とともに、緊張線材としてPC鋼線18が多数挿通されている。このPC鋼線18は、コンクリート構造体12,14にプレストレスを導入して強度の向上を図るべく配設されたもので、下部コンクリート構造体12の内部には、その周方向及び高さ方向に沿ってPC鋼線18が配設されている。また、上部コンクリート構造体14の内部には、PC鋼線18がドーム形状に沿って縦横に交差して網目状に配設されている。
各PC鋼線18は、コンクリート構造体12,14の内部にあらかじめ埋設されたシース管20に各々挿通されている。各PC鋼線18は、その両端部がそれぞれコンクリート構造体12,14の表面部から突出され、コンクリート構造体12,14の表面部に定着されている。下部コンクリート構造体12の内部のPC鋼線18は、下部コンクリート構造体12の外壁部に高さ方向に沿って突設されたバットレス22に定着されている。また、上部コンクリート構造体14の内部のPC鋼線18は下部コンクリート構造体12の内部を通ってその下端周縁部に設けられた基礎部24に定着されている。
各PC鋼線18には、それぞれ緊張力が付与されており、各コンクリート構造体12,14にはプレストレスが導入されている。これにより、原子炉格納容器10の強度は増強されて、高度な安全性が確保されるようになっている。
次に、このPC鋼線18の定着構造について説明する。図3は、PC鋼線18の両端部の定着構造を拡大して示したものである。1本のシース管20内には、多数のPC鋼線18が挿通されている。各PC鋼線18の端部18aは、コンクリート構造体12,14側に設けられた開口部28から突出され、そこにアンカーヘッド26が一体的に装着されている。このアンカーヘッド26は、PC鋼線18が各々個別に1本ずつ挿通される孔部26aを複数備えており、各孔部26aにそれぞれPC鋼線18が挿通されて、複数のPC鋼線18を束ねて係止するようになっている。
このアンカーヘッド26とコンクリート構造体12,14との間には、PC鋼線18の緊張力を測定するための張力測定用センサ30と、この張力測定用センサ30を補強するための補強用部材60とが相互に重ね合わされて介設されている。
図4にPC鋼線18の定着部の様子を拡大して示す。張力測定用センサ30と、補強用部材60とは、相互に重ね合わされて配置されている。本実施形態では、張力測定用センサ30が、アンカーヘッド26側(本実施形態では、図中上側)に配置され、補強用部材60は、コンクリート構造体12、14側(本実施形態では、図中下側)に配置されている。
張力測定用センサ30は、歪部材31と、歪センサ42とを備えている。歪部材31は、図5に示すように、PC鋼線18の外周を囲繞するようにして形成された所定の肉厚を有する円環状の部材で、その中央部には、アンカーヘッド26に係止される複数本のPC鋼線18がまとめて挿通される1つの挿通穴部32が貫通形成されている。この歪部材31は、半割れ構造になっていて、2つの分割片31a、31bにより構成されている。これら2つの分割片31a、31bは、それぞれ半円環状の形状をなし、その端部に挿通されたボルト31cによって相互に一体的に連結されるように構成されている。
また、挿通穴部32の外側には、内周部34が形成されている。この内周部34は、アンカーヘッド26に当接されて、PC鋼線18の緊張力をアンカーヘッド26を介して荷重として受圧するようになっている。
さらに内周部34の外側には、その上下両面にそれぞれ円環状の溝部35が形成されている。これら上下2つの溝部35は、ほぼ同じ幅でかつ同じサイズに形成されている。これら上下2つの溝部35の間には、両者を結んで貫通孔部36が形成されている。この貫通孔部36は、図5に示すように、溝部35に沿って等間隔に複数箇所にわたり形成されている。貫通孔部36の相互間には、この貫通孔部36の形成によって梁部40が形成されている。この梁部40については後で詳しく説明する。
さらに、これら2つの溝部35の外側には、外周部38が設けられている。この外周部38は、図4に示すように、コンクリート構造体12,14側の開口部28の周りに配設された環状の支圧板39の上方に位置し、かつアンカーヘッド26には当接しないように構成されている。このように外周部38がアンカーヘッド26に当接されないように構成されていることによって、この外周部38は、PC鋼線18の緊張力が、歪部材31及び補強用部材60を介してコンクリート構造体12,14側に伝達されるようにしている。
つまり、PC鋼線18の緊張力が直接コンクリート構造体12,14側に伝達されてしまう虞があるが、本実施形態では、溝部35を形成しておくことにより、PC鋼線18の緊張力を歪部材31及び補強用部材60を経由して伝達させるようにすることができ、これにより、歪部材31にPC鋼線18の緊張力に応じたせん断歪みを発生させることができるのである。なお、溝部35の幅寸法については、アンカーヘッド26の当接部26bの外径寸法や開口部28の内径寸法に応じて適宜設定する。また、上下2つの溝部35のうち、下側の溝部35、即ち補強用部材60側の溝部35については、形成されていなくても良い。
また、内周部34と外周部38との間の梁部40は、内周部34と外周部38とを連結している。この梁部40の側面には、貫通孔部36を通じて歪センサ42が設けられている。この歪センサ42は各貫通孔36の内部に配置されている。歪センサ42は、梁部40に生じたせん断歪み量を検知するようになっている。本実施形態では、図4に示すように、歪センサ42が貫通孔部36の内壁部に交差しつつ斜めに2つ配設されている。このように斜めに歪センサ42が配設されていることで、梁部40に生じたせん断歪みを高い感度で検知することができる。
一方、補強用部材60は、図4及び図6に示すように、張力測定用センサ30と同様に、円環状に成形された部材であり、その外形形状は、張力測定用センサの歪部材31とほぼ同じになるように成形されている。そして、その中央部には、歪部材31と同様に、アンカーヘッド26に係止される複数本のPC鋼線18がまとめて挿通される単一の挿通穴部62が形成されている。また、この補強用部材60は、張力測定用センサ30と同様に、2つの半円環状の分割片60a、60bにより構成され、2つの半円環状の分割片60a、60bは、2本のボルト64により相互に連結されるようになっている。
この補強用部材60は、その内周部66が張力測定用センサ30の内周部34を介してアンカーヘッド26からPC鋼線18の緊張力を受けるように構成されている。また、この補強用部材60は、その外周部68が支圧板39、即ちコンクリート構造体12、14側に当接されている。
PC鋼線18に付与された緊張力は、アンカーヘッド26を介して、張力測定用センサ30の歪部材31の内周部34および補強用部材60の内周部66に伝達される。歪部材31は、アンカーヘッド26から受けた緊張力を内周部34から梁部40を介して外周部38に伝達する。また、補強用部材60は、歪部材31と同様に、アンカーヘッド26から受けた緊張力を内周部66から外周部68に伝達する。このとき、歪部材31および補強用部材60には、PC鋼線18の緊張力に応じたせん断応力が発生する。
歪部材31の梁部40の側面部(貫通孔部36の内壁部)に設置された歪センサ42は、梁部40に生じたせん断歪みを検出する。ここで検出されるせん断歪み量は、PC鋼線18の緊張力に応じた値となる。つまり、PC鋼線18の緊張力が大きいほど、検知される値が大きく、またPC鋼線18の緊張力が小さいほど、検出される値が小さくなる。このことから、歪部材31の梁部40の側面部に設置された歪センサ42の検出値に基づいて、PC鋼線18に現在付与されている緊張力を判定することができる。
さらに、アンカーヘッド26から伝達されたPC鋼線18の緊張力は、張力測定用センサ30以外に補強用部材60にも伝達されるため、張力測定用センサ30に発生するせん断応力を小さくすることができ、これにより、張力測定用センサ30を補強することができる。このため、張力測定用センサ30の高さ寸法を薄くするなどして薄形化ないし小型化を図ることができる。
これらPC鋼線18の端部18a、アンカーヘッド26、張力測定用センサ30及び補強用部材60の外側には、これらを覆ってカップ状のエンドキャップ50が装着され、さらにこのエンドキャップ50の内側には防錆材52が充填されている。
歪センサ42の検知信号は、図3に示すように、歪部材31から延出されて防錆材52を貫通してエンドキャップ50の外部へと導出された信号ライン54を通じて出力される。この信号ライン54は、いずれも図示しない歪測定器を介してコンピュータ装置などに接続されていて、歪センサ42の検知結果、即ち、PC鋼線18の緊張力をいつでもモニタできるようになっている。
以上説明した構成によれば、コンクリート構造体12,14にプレストレスを付与すべくその内部に挿通されたPC鋼線18の端部18aに一体的に設けられたアンカーヘッド26と、コンクリート構造体12,14との間に、張力測定用センサ30と、補強用部材60とを相互に重ね合わせて配設したことで、張力測定用センサ30に加わるPC鋼線18の緊張力を軽減することができる。このため、張力測定用センサ30にあまり大きな荷重負担を強いる必要がなくなるので、張力測定用センサ30の小型化を図ることができる。したがって、本実施形態によれば、張力測定用センサ30の製作コストや設置コストなどを大幅に削減することができる。
次にこの定着構造の施工方法について説明する。図7は、従来の定着構造に置き換えて本発明に係る定着構造を施工する場合の手順を示したものである。
まず、図7(a)に示すように、アンカーヘッド26から突出したPC鋼線18の端部18aにリフトオフジャッキ70を取り付けて、PC鋼線18の端部18aを把持させる。リフトオフジャッキ70は、ジャッキチェア72を介してコンクリート構造体12,14側に固定する。このジャッキチェア72を利用して各PC鋼線18の端部18aを引っ張る。次にリフトオフジャッキ70でPC鋼線18の端部18aを引っ張ったまま、図6(b)に示すようにシム74を撤去する。そして、図6(c)に示すように、取り外したシム74の代わりに、前述した張力測定用センサ30と補強用部材60を装着する。なお、ここで、設置されていたシム74を補強用部材60として利用しても良い。
ここで張力測定用センサ30及び補強用部材60は、前述したように、半割れ構造となっており、2つの半円形状の分割片31a、31b、60a、60bに分割されるようになっているから、取り付け時または撤去時には、2つの分割片1a、31b、60a、60bにそれぞれ分割することで、PC鋼線18の外側に簡単に取り付けることができる。また、当該箇所から撤去するときも、簡単に実施することができる。また、張力測定用センサ30および補強用部材60は、それぞれ別々に設置することができる。そして、図7(d)に示すように、リフトオフジャッキ70を撤去し、さらにエンドキャップ50を装着してその内部に防錆材52を充填して作業が完了する。
次に本発明に係る定着構造を新設する場合の施工方法について説明する。図8は、その施工方法を説明するためのものである。新たにプレストレストコンクリート製原子炉格納容器等を構築した場合には、PC鋼線18の定着構造を新設することになる。この場合には、PC鋼線18に緊張力を付与する際に、アンカーヘッド26とコンクリート構造体12,14との間に張力測定用センサ30と補強用部材60とを介装することができる。なお、ここでは、張力測定用センサ30および補強用部材60は、それぞれ別々に設置することができる。そして、これら張力測定用センサ30及び補強用部材60を介装した後、図8に示すように、アンカーヘッド26から突出したPC鋼線18の端部18aに緊張ジャッキ80をセットしてPC鋼線18の端部18aを緊張ジャッキ80に把持させて、張力測定用センサ30をアンカーヘッド26とコンクリート構造体12,14との間に挟んだ状態で、PC鋼線18の端部18aを緊張ジャッキ80で徐々に引っ張り、PC鋼線18に緊張力を導入してゆく。
なお、前記実施の形態では、本発明に係る緊張線材の定着構造がプレストレストコンクリート構造のPC鋼線等の緊張線材の定着構造に適用される場合について説明したが、本発明にあってはこのような場合に限らず、例えば橋梁の吊構造の緊張線材の定着構造や、また法面、山留め壁などのグランドアンカーの定着構造にも好適に適用することができる。
また、本実施形態では、張力測定用センサ30(歪部材31)または補強用部材60が、2つの分割片31a、31b、60a、60bからなる半割れ構造になっているが、本発明にあってはこのような場合に限らず、3つ以上の分割片により構成されても構わない。
また、本実施形態では、張力測定用センサ30が、アンカーヘッド26側に配置され、補強用部材60は、コンクリート構造体12、14側に配置されていたが、補強用部材60がアンカーヘッド26側に配置され、張力測定用センサ30が、コンクリート構造体12、14側に配置されても良い。
本発明に係る緊張材の定着構造が適用されるプレストレストコンクリート製原子炉格納容器(PCCV)の外観を示した全体斜視図である。 図1に示すプレストレストコンクリート製原子炉格納容器の外壁部の断面構造を示した部分断面斜視図である。 本発明に係る緊張材の定着構造の一実施形態を示した断面図である。 本発明に係る緊張材の定着構造の一実施形態を拡大して示した断面図である。 本発明に係る緊張材の定着構造における張力測定用センサの一実施形態を示した平面図である。 本発明に係る緊張材の定着構造における補強用部材の一実施形態を示した平面図である。 本発明に係る緊張材の定着構造を既存の定着構造に置き換える場合の施工手順を説明する説明図である。 本発明に係る緊張材の定着構造を新設する場合の施工手順を説明する説明図である。
符号の説明
10 原子炉格納容器
12 下部コンクリート構造体
14 上部コンクリート構造体
16 鉄筋
18 PC鋼線(緊張材)
20 シース管
26 アンカーヘッド
30 張力測定用センサ
31 歪部材
31a、31b 分割片
32 挿通穴部
34 内周部
36 貫通孔部
38 外周部
39 支圧板
40 梁部
42 歪センサ
50 エンドキャップ
52 防錆材
60 補強用部材
62 貫通穴部
64 ボルト
66 内周部
68 外周部

Claims (4)

  1. 緊張力が付与された緊張材の端部を所与の定着対象部に定着するための構造であって、
    前記定着対象部には、支圧板が設けられ、
    前記緊張材の端部と、前記支圧板との間に、
    前記緊張材の端部から伝達された前記緊張力に応じてせん断歪みが生じるように構成され、そのせん断歪み量を検知する歪センサを備えた張力測定用センサと、
    前記張力測定用センサに重ねて配置された、当該張力測定用センサに加わる緊張力を軽減するための補強用部材とを設けたことを特徴とする緊張材の定着構造。
  2. 前記補強用部材は、複数の分割片により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の緊張材の定着構造。
  3. 前記歪センサは、前記緊張材の緊張力が伝達される内周部と、該内周部にせん断歪発生部を介して接続された外周部とを有する歪部材を備え、前記歪センサは前記せん断歪発生部に生ずる歪を検知するように設けられ、
    前記補強用部材は前記歪部材と前記定着対象部との間に介装され、当該補強用部材の外周部は、前記定着対象部に設けられた前記緊張材が挿通される開口の周囲において前記定着対象部に当接し、
    前記歪部材の前記外周部は前記開口の外側の位置で前記補強用部材に当接し、前記歪部材の前記内周部は、前記開口の内側の位置で前記補強用部材に当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の緊張材の定着構造
  4. 緊張力が付与された緊張材の端部を所与の定着対象部に定着する方法であって、
    前記緊張材の端部と、前記定着対象部に設けられた支圧板との間に、
    前記緊張材の端部から伝達された前記緊張力に応じてせん断歪みが生じるように構成され、そのせん断歪み量を検知するセンサを備えた張力測定用センサと、
    前記張力測定用センサに重ねて配置された、当該張力測定用センサに加わる緊張力を軽減するための補強用部材とを設けることを特徴とする緊張材の定着方法。
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