JP4281301B2 - 天井埋込型照明器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井埋込型照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、天井埋込型照明器具として、下面に開口窓を有し天井材に貫設した貫通孔を通して天井の内部空間に挿入される灯具本体と、灯具本体内に収納されたランプと、灯具本体の開口窓を覆う透光板と、灯具本体の下端縁から外方へ延設された外鍔部との間に透光板の周部を保持し天井材の下面側で貫通孔の周部に重なるように配設される保持枠とを備えた防湿型・防雨型のものが知られている。
【0003】
この種の天井埋込型照明器具は、保持枠に取付ねじを挿通するねじ挿通孔が形成されるとともに、灯具本体に取付ねじを受けるねじ固定部が一体に設けられており、保持枠の外周縁から全周にわたって天井材の下面側に突出しねじ固定部を囲む周壁が延設されている。なお、保持枠は、周壁およびねじ挿通孔よりも内側の部位において上方に突出する防水壁が突設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来構成の天井埋込型照明器具では、保持枠の上面側において周壁と防水壁とで囲まれた部位上に水が溜まってしまい、ランプの交換時に取付ねじや保持枠を外す際などに、保持枠の上面側に溜まっていた水が作業者にかかってしまうことがあった。
【0005】
そこで、保持枠に、保持枠の上面側に溜まった水を抜くための水抜孔を貫設することが考えられるが、保持枠の下方から水抜孔が直接見えるので、外観が損なわれてしまう。
【0006】
また、特開平9−161528号公報には、壁面埋込型照明器具において保持枠の後面側に配設されるパッキンに水抜き部を設けることで外観を損なうことなく水を抜くことができる照明器具が提案されているが、このような構造は天井埋込型照明器具では採用できない。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、外観を損なうことなく保持枠の上面側に溜まった水を抜くことができる天井埋込型照明器具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、下面に開口窓を有し天井材に貫設した貫通孔を通して天井の内部空間に挿入される灯具本体と、灯具本体内に収納されたランプと、灯具本体の開口窓を覆う透光板と、灯具本体の下端縁から外方へ延設された外鍔部との間に透光板の周部を保持し天井材の下面側で貫通孔の周部に重なるように配設される保持枠とを備え、保持枠に取付ねじを挿通するねじ挿通孔が形成されるとともに、灯具本体に取付ねじを受けるねじ固定部が一体に設けられた天井埋込型照明器具であって、保持枠の外周縁から全周にわたって天井材の下面側に突出しねじ固定部を囲む周壁が延設され、ねじ挿通孔の内周面と取付ねじの軸部との間に水抜用隙間が形成されるとともに、ねじ挿通孔の下端開口が上下方向において取付ねじの頭部の投影面内に収まり、保持枠には、取付ねじの頭部との間に水抜用隙間に連通する空所が形成されるようにねじ挿通孔の周部から下方へ隙間形成用突起が突設されてなることを特徴とするものであり、ねじ挿通孔の内周面と取付ねじの軸部との間に形成された水抜用隙間と、取付ねじの頭部と保持枠の下面との間に形成された空所とが連通するので、保持枠に専用の水抜孔を設けることなく、保持枠の上面側に侵入した水を抜くことができ、しかも、ねじ挿通孔の下端開口が上下方向において取付ねじの頭部の投影面内に収まるので、保持枠の下方から水抜用隙間が見えることもなく、外観を損なうことなく水を抜くことができる。
【0013】
また、請求項1の発明では、保持枠の上面には、当該上面側に侵入した水をねじ挿通孔へ誘導する誘導溝が周方向に沿って保持枠の全周に亘って形成され且つねじ挿通孔に近づくにつれて誘導溝の底の位置が低くなるので、保持枠の上面側に侵入した水が保持枠の周方向においてねじ挿通孔へ向かって流れやすくなり、排水性能が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
参考例1)
参考例の天井埋込型照明器具は、防湿型・防雨型の照明器具として用いることができるものであって、図1ないし図3に示すように、天井材100に貫設した貫通孔101を通して天井の内部空間に挿入される灯具本体1を備えている。ここにおいて、灯具本体1は、下面に円形状の開口窓1aを有した有底円筒状に形成されている。灯具本体1内には、ランプLa、ランプLaを着脱自在に保持するランプソケット2、商用電源から電源線を介して給電されランプLaを点灯させる安定器(点灯装置)3、安定器3を固定する固定具5、下面が開口した椀状の反射板6などが収納されている。なお、反射板6は、下端縁から外方へ外鍔部6bが延設されている。
【0015】
灯具本体1は、天井に吊下げられた吊りボルト20に結合された取付枠30に取り付けられている。取付枠30は、灯具本体1の上方に位置する外形が円形状の天板31と、天井材100の下面100a側に位置し灯具本体1が挿通されるとともに貫通孔101の周部に上面が当接する円環状の下枠32と、下枠32の内周縁から全周にわたって上方へ延設された筒状枠32aと天板31とを連結する短冊状の複数の連結板33とを備えており、天板31に形成されたボルト挿通孔(図示せず)に吊りボルト20を挿通して天板31の上下に配置されるナット21,21を締め付けることにより天板31が吊りボルト20に結合されている。なお、天板31の外径は天井材100の貫通孔101の内径よりも小さく設定されている。また、下枠32の内径は貫通孔101の内径よりも小さく且つ灯具本体1の外径よりもやや大きな寸法に設定されている。
【0016】
上述の下枠32は、内周縁から全周にわたって上方へ突出する立壁32aが延設されている。また、下枠32は、外周縁から段差部32bを介して固定片32cが延設され、固定片32cの外周縁から上方へ突出する立壁32dが延設されており、立壁32dの先端縁が天井材100の下面100aと当接している。ここに、固定片32cは、灯具本体1を取付枠30に取り付けるための固定ねじ12が挿通される挿通孔(図示せず)および後述の取付ねじ10の軸部10bが挿通される挿通孔32eが形成されており、固定片32cの上面には固定ねじ12の軸部が螺合するナット14および取付ねじ10の軸部10bの螺合するナット11が配置されている。なお、各ナット11,14は、3つずつ設けられ、固定片32cに保持されている。また、灯具本体1の外鍔部1bの外周縁からは段差部1dを介して取付片1cが延設されており、取付片1cが固定片32cの下面に重ねた形で配置されるようになっている。また、取付片1cには取付ねじ10の軸部10bが挿通される挿通孔1eが形成されている。
【0017】
また、本参考例の天井埋込型照明器具は、灯具本体1の開口窓1aを覆う円板状のガラス板のような透光板7と、灯具本体1の下端縁から外方へ延設された外鍔部1bとの間に透光板7の周部を保持し天井材100の下面100a側で貫通孔101の周部に重なるように配設される円環状の保持枠8とを備えている。ここにおいて、保持枠8と灯具本体1の外鍔部1bとの間には防水パッキン9が挟装されている。防水パッキン9の形状は円環状であって、内周面の全周にわたって透光板7を保持する保持溝9aが形成されている。さらに、防水パッキン9は、保持溝9aの開口面の上部から内方に向かって内鍔部9bが延設されており、内鍔部9bの下面と透光板7の上面との間に反射板6の外鍔部6bが挟持されている。
【0018】
保持枠8は、所謂つまみねじからなる取付ねじ10を挿通する円形状の3つのねじ挿通孔8aが貫設されている。ここに、各ねじ挿通孔8aは保持枠8の周方向に離間して形成されている。また、保持枠8は、外周縁から全周にわたって天井材100の下面100a側に突出し立壁32dを囲む周壁8bが全周にわたって延設されている。なお、本参考例では、固定片32cとナット11とで取付ねじを受けるねじ固定部を構成しており、ねじ固定部が灯具本体1に一体に設けられていることになる。したがって、取付ねじ10の軸部10bをナット11に螺合させることによって、保持枠8が灯具本体1に取り付けられることになる。
【0019】
ところで、本参考例では、保持枠8において取付ねじ10が挿通されるねじ挿通孔8aの内径を取付ねじ10の軸部10bが遊挿されるように軸部10bの外径よりも大きく設定してある。したがって、本参考例では、ねじ挿通孔8aの内周面と取付ねじ10の軸部10bとの間に水抜用隙間18が形成されることになる。ただし、ねじ挿通孔8aの下端開口は上下方向において取付ねじ10の頭部10aの投影面内に収まるように開口寸法が設定されている。また、保持枠8は、防水パッキン9を受ける凹部8cの周縁から全周にわたって上方に突出する円環状の防水壁8dが突設されており、上述のねじ挿通孔8aは防水壁8dが突設された部位と周壁8bが突設された部位との間の部位に形成されている。
【0020】
また、本参考例では、取付ねじ10の頭部10aと保持枠8の下面との間に隙間形成用部材13(図4および図5参照)が挟持されている。ここに、隙間形成用部材13は、図5に示すように、円板状の薄板の外周縁の一部を開放する切欠部13aが形成されており、取付ねじ10の軸部10bが挿通され取付ねじ10の頭部10aと保持枠8の下面との間に挟持された状態で切欠部13aが水抜用隙間18に連通するようになっている。なお、隙間形成用部材13としては所謂Eリングや所謂Cリングを用いてもよい。ただし、隙間形成用部材13としては、外径が取付ねじ10の頭部10aの外径以下のものを用いる。
【0021】
しかして、本参考例の天井埋込型照明器具では、保持枠8に設けたねじ挿通孔8aの内周面と取付ねじ10の軸部10bとの間に形成された水抜用隙間18と、取付ねじ10の頭部10aと保持枠8の下面との間に挟持された隙間形成用部材13の切欠部13aとが連通しているので、天井材100の下面100aと保持枠8の周壁8bの上端との間に形成された隙間を通して周壁8bの外側から図6中の矢印B1の経路で保持枠8の上面側に水が侵入したとしても、保持枠8に専用の水抜孔を設けることなく、水抜用隙間18および切欠部13aを通して図6中の矢印B2の経路で水を抜くことができる。その結果、ランプLaの交換時に取付ねじ10や保持枠8を外した際に作業者へ水がかかるのを防止することができる。しかも、ねじ挿通孔8aの下端開口が上下方向において取付ねじ10の頭部10aの投影面内に収まるので、保持枠8の下方から水抜用隙間18が見えることもなく、外観を損なうことなく保持枠8の上面側の水を抜くことができる。
【0022】
参考例2)
参考例の天井埋込型照明器具の基本構成は参考例1と略同じであって、図7および図8に示すように、取付ねじ10の頭部10aにおける保持枠8の下面との対向面に保持枠8の下面との間に上記水抜用隙間18に連通する空所19が形成されるように保持枠8の下面に当接する3つの小突起10cが連続一体に突設されている点が相違する。ここに、3つの小突起10cは頭部10aの周方向に離間して設けられている。なお、参考例1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0023】
しかして、本参考例の天井埋込型照明器具では、保持枠8に設けたねじ挿通孔8aの内周面と取付ねじ10の軸部10bとの間に形成された水抜用隙間18と、取付ねじ10の頭部10aと保持枠8の下面との間に形成された空所19とが連通しているので、天井材100の下面100aと保持枠8の周壁8bの上端との間に形成された隙間を通して周壁8bの外側から図8中の矢印B1の経路で保持枠8の上面側に水が侵入したとしても、保持枠8に専用の水抜孔を設けることなく、水抜用隙間18および空所19を通して図8中の矢印B2の経路で水を抜くことができる。その結果、ランプLaの交換時に取付ねじ10や保持枠8を外した際に作業者へ水がかかるのを防止することができる。しかも、ねじ挿通孔8aの下端開口が上下方向において取付ねじ10の頭部10aの投影面内に収まるので、保持枠8の下方から水抜用隙間18が見えることもなく、外観を損なうことなく水を抜くことができる。また、本参考例では、参考例1で説明した隙間形成用部材13を用いることなく保持枠8の下面と取付ねじ10の頭部10aとの間に空所19を形成して保持枠8の上面側の水を排水することができるので、参考例1に比べて部品点数を削減することができるとともに、組立作業が容易になる。
【0024】
参考例3)
参考例の天井埋込型照明器具の基本構成は参考例1と略同じであって、図9ないし図11に示すように、保持枠8の下面と取付ねじ10の頭部10aとの間に水抜用隙間18に連通する空所19’が形成されるように、保持枠8におけるねじ挿通孔8aの周部から下方へ隙間形成用突起8eが連続一体に突設されている点が相違する。ここに、隙間形成用突起8eの平面形状は図9に示すように半円状に形成されている。なお、参考例1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0025】
しかして、本参考例の天井埋込型照明器具では、保持枠8に設けたねじ挿通孔8aの内周面と取付ねじ10の軸部10bとの間に形成された水抜用隙間18と、取付ねじ10の頭部10aと保持枠8の下面との間に形成された空所19’とが連通しているので、天井材100の下面100aと保持枠8の周壁8bの上端との間に形成された隙間を通して周壁8bの外側から図11中の矢印B1の経路で保持枠8の上面側に水が侵入したとしても、保持枠8に専用の水抜孔を設けることなく、水抜用隙間18および空所19’を通して図11中の矢印B2の経路で水を抜くことができる。その結果、ランプLaの交換時に取付ねじ10や保持枠8を外した際に作業者へ水がかかるのを防止することができる。しかも、ねじ挿通孔8aの下端開口が上下方向において取付ねじ10の頭部10aの投影面内に収まるので、保持枠8の下方から水抜用隙間18が見えることもなく、外観を損なうことなく水を抜くことができる。また、本参考例では、参考例1で説明した隙間形成用部材13を用いることなく保持枠8の下面と取付ねじ10の頭部10aとの間に空所19’ を形成して保持枠8の上面側の水を排水することができるので、参考例1に比べて部品点数を削減することができるとともに、組立作業が容易になる。
【0026】
なお、本参考例では、平面形状が半円状の隙間形成用突起8eを1つだけ保持枠8から連続一体に突設してあるが、隙間形成用突起8aが取付ねじ10の頭部10aの投影面内に収まり且つ保持枠8の下面と取付ねじ10の頭部10aとの間に上記水抜用隙間18に連通する空所19’が形成されれば、隙間形成用突起8eの平面形状や数は特に限定するものではなく、例えば、図12に示すように、平面形状が扇状の隙間形成用突起8aを2つ突設するようにしてもよい。
【0027】
参考例4)
参考例の天井埋込型照明器具の基本構成は参考例1と略同じであって、図13および図14に示すように、保持枠8を金属板により形成し、保持枠8におけるねじ挿通孔8aの周縁から下方に向かって突出し下端が取付ねじ10の頭部10aと当接する筒部8fが連続一体に延設され、筒部8fには筒部8fの内外を連通する水抜部8gが形成されてなる点が相違する。ここにおいて、筒部8fは上記金属板にバーリング加工を施すことにより形成されている。また、水抜部8gは筒部8fの下端縁の一部が開放された切欠部により構成されている。なお、参考例1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0028】
しかして、本参考例の天井埋込型照明器具では、保持枠8に設けたねじ挿通孔8aの内周面と取付ねじ10の軸部10bとの間に形成された水抜用隙間18と、保持枠8においてねじ挿通孔8aの周縁から下方に向かって突出し下端が取付ねじ10の頭部10aと当接する筒部8fに形成された水抜部8gとが連通しているので、天井材100の下面100aと保持枠8の周壁8bの上端との間に形成された隙間を通して周壁8bの外側から図13中の矢印B1の経路で保持枠8の上面側に水が侵入したとしても、水抜用隙間18および水抜部8gを通して図13中の矢印B2の経路で水を抜くことができる。その結果、ランプLaの交換時に取付ねじ10や保持枠8を外した際に作業者へ水がかかるのを防止することができる。しかも、ねじ挿通孔8aの下端開口が上下方向において取付ねじ10の頭部10aの投影面内に収まるので、保持枠8の下方から水抜用隙間18が見えることもなく、外観を損なうことなく水を抜くことができる。また、本参考例では、参考例1で説明した隙間形成用部材13を用いることなく水を抜くことができるので、参考例1に比べて部品点数を削減することができるとともに、組立作業が容易になる。
【0029】
なお、本参考例では、筒部8fに1つの水抜部8gを形成してあるが、水抜部8gの数は複数であってもよい。
【0030】
参考例5)
参考例の天井埋込型照明器具の基本構成は参考例1と略同じであって、図15および図16に示すように、取付ねじ10の形状が相違する。すなわち、本参考例における取付ねじ10は、軸部10bにおいて軸方向に沿って形成された縦溝10eと、頭部10aにおける保持枠8の下面との対向面に形成され一端側が縦溝10eに連続し他端側が開放された横溝10fとからなる水抜溝10gを2つ有している点が相違する。したがって、本参考例では、保持枠8におけるねじ挿通孔8aの内周面と取付ねじ10の軸部10bに形成された縦溝10eの内周面との間に水抜用隙間18が形成されることになる。なお、参考例1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0031】
しかして、本参考例の天井埋込型照明器具では、天井材100の下面100aと保持枠8の周壁8bの上端との間に形成された隙間を通して周壁8bの外側から図16中の矢印B1の経路で保持枠8の上面側に水が侵入したとしても、水抜溝10を通して図16中の矢印B2の経路で水を抜くことができる。その結果、ランプLaの交換時に取付ねじ10や保持枠8を外した際に作業者へ水がかかるのを防止することができる。しかも、ねじ挿通孔8aの下端開口が上下方向において取付ねじ10の頭部10aの投影面内に収まるので、保持枠8の下方から水抜用隙間18が見えることもなく、外観を損なうことなく水を抜くことができる。また、本参考例では、参考例1で説明した隙間形成用部材13を用いることなく水を抜くことができるので、参考例1に比べて部品点数を削減することができるとともに、組立作業が容易になる。
【0032】
(実施形態)
本実施形態の天井埋込型照明器具の基本構成は参考例1と略同じであって、図17に示すように、保持枠8の上面に、当該上面側に侵入した水をねじ挿通孔8aへ誘導する誘導溝8hが周方向に沿って形成されている点が相違する。ここに、誘導溝8hは、保持枠8において参考例1にて説明した周壁8bと防水壁8dとの間の部位に形成されている。誘導溝8hは、断面V字状に形成されており、保持枠8において誘導溝8hが形成された部位ではねじ挿通孔8aに近づくにつれて保持枠8の厚さが薄くなっている。すなわち、図17(a)のA−A断面図である図17(c)において誘導溝8hの中心線M上における保持枠8の厚さをH1、図17(a)のB−B断面図である図17(d)において誘導溝8hの中心線M上における保持枠8の厚さをH2、図17(a)のC−C断面図である図17(e)において誘導溝8hの中心線M上における保持枠8の厚さをH3とすれば、H1<H2<H3となっている。すなわち、ねじ挿通孔8aに近づくにつれて、誘導溝8hの底の位置が上下方向において低い位置となっている(天井材100の下面100aから遠くなっている)。なお、参考例1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】
しかして、本実施形態の天井埋込型照明器具では、保持枠8の上面に、当該上面側に侵入した水をねじ挿通孔8aへ誘導する誘導溝8hが周方向に沿って形成されているので、保持枠8の上面側に侵入した水が保持枠8の周方向においてねじ挿通孔8aへ向かって流れやすくなり、排水性能が向上する。なお、本実施形態における誘導溝8hを他の参考例における保持枠8に形成しても同様の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、下面に開口窓を有し天井材に貫設した貫通孔を通して天井の内部空間に挿入される灯具本体と、灯具本体内に収納されたランプと、灯具本体の開口窓を覆う透光板と、灯具本体の下端縁から外方へ延設された外鍔部との間に透光板の周部を保持し天井材の下面側で貫通孔の周部に重なるように配設される保持枠とを備え、保持枠に取付ねじを挿通するねじ挿通孔が形成されるとともに、灯具本体に取付ねじを受けるねじ固定部が一体に設けられた天井埋込型照明器具であって、保持枠の外周縁から全周にわたって天井材の下面側に突出しねじ固定部を囲む周壁が延設され、ねじ挿通孔の内周面と取付ねじの軸部との間に水抜用隙間が形成されるとともに、ねじ挿通孔の下端開口が上下方向において取付ねじの頭部の投影面内に収まり、保持枠には、取付ねじの頭部との間に水抜用隙間に連通する空所が形成されるようにねじ挿通孔の周部から下方へ隙間形成用突起が突設されてなるものであり、ねじ挿通孔の内周面と取付ねじの軸部との間に形成された水抜用隙間と、取付ねじの頭部と保持枠の下面との間に形成された空所とが連通するので、保持枠に専用の水抜孔を設けることなく、保持枠の上面側に侵入した水を抜くことができ、しかも、ねじ挿通孔の下端開口が上下方向において取付ねじの頭部の投影面内に収まるので、保持枠の下方から水抜用隙間が見えることもなく、外観を損なうことなく水を抜くことができるという効果がある。
【0039】
また、請求項1の発明では、保持枠の上面には、当該上面側に侵入した水をねじ挿通孔へ誘導する誘導溝が周方向に沿って保持枠の全周に亘って形成され且つねじ挿通孔に近づくにつれて誘導溝の底の位置が低くなるので、保持枠の上面側に侵入した水が保持枠の周方向においてねじ挿通孔へ向かって流れやすくなり、排水性能が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1を示す要部断面図である。
【図2】 同上の一部破断した正面図である。
【図3】 同上の概略斜視図である。
【図4】 同上に用いる部品の説明図である。
【図5】 同上に用いる隙間形成用部材の平面図である。
【図6】 同上の要部説明図である。
【図7】 参考例2における取付ねじを示し、(a)は斜視図、(b)は(a)の要部Dの拡大図である。
【図8】 同上の要部説明図である。
【図9】 参考例3における保持枠の一部破断した下面図である。
【図10】 同上における保持枠の一部破断した断面図である。
【図11】 同上の要部説明図である。
【図12】 同上における保持枠の他の構成例の一部破断した下面図である。
【図13】 参考例4における要部説明図である。
【図14】 同上における一部破断した要部側面図である。
【図15】 参考例5における取付ねじの斜視図である。
【図16】 同上の要部説明図である。
【図17】 実施形態における保持枠を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は(a)のA−A断面図、(d)は(a)のB−B断面図、(e)は(a)のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 灯具本体
1a 開口窓
1b 外鍔部
1c 取付片
2 ランプソケット
3 安定器
4 電源線
5 固定具
6 反射板
7 透光板
8 保持枠
8a ねじ挿通孔
9 防水パッキン
10 取付ねじ
10a 頭部
10b 軸部
10c 小突起
10e 縦溝
10f 横溝
10g 水抜溝
11 ナット
12 固定ねじ
13 隙間形成用部材
14 ナット
18 水抜用隙間
19 空所
19’ 空所
30 取付枠
31 天板
32 下枠
32a 筒状枠
32b 段差部
32c 固定片
32d 立壁
33 連結板
100 天井材
100a 下面
101 貫通孔
La ランプ

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  1. 下面に開口窓を有し天井材に貫設した貫通孔を通して天井の内部空間に挿入される灯具本体と、灯具本体内に収納されたランプと、灯具本体の開口窓を覆う透光板と、灯具本体の下端縁から外方へ延設された外鍔部との間に透光板の周部を保持し天井材の下面側で貫通孔の周部に重なるように配設される保持枠とを備え、保持枠に取付ねじを挿通するねじ挿通孔が形成されるとともに、灯具本体に取付ねじを受けるねじ固定部が一体に設けられた天井埋込型照明器具であって、保持枠の外周縁から全周にわたって天井材の下面側に突出しねじ固定部を囲む周壁が延設され、ねじ挿通孔の内周面と取付ねじの軸部との間に水抜用隙間が形成されるとともに、ねじ挿通孔の下端開口が上下方向において取付ねじの頭部の投影面内に収まり、保持枠には、取付ねじの頭部との間に水抜用隙間に連通する空所が形成されるようにねじ挿通孔の周部から下方へ隙間形成用突起が突設されてなり、保持枠の上面には、当該上面側に侵入した水をねじ挿通孔へ誘導する誘導溝が周方向に沿って保持枠の全周に亘って形成され且つねじ挿通孔に近づくにつれて誘導溝の底の位置が低くなることを特徴とする天井埋込型照明器具
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