JP4278136B2 - 内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物nox処理システムおよび装置 - Google Patents

内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物nox処理システムおよび装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関より排出される排気ガス中の窒素酸化物NOを除去する窒素酸化物NO除去処理システムおよびその除去処理装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NOを除去するために、特公平6−35816号公報に示されたものでは、燃料と空気とを反応させて水素Hと窒素Nを生成し、この水素Hと窒素Nとを反応させてアンモニアNHを合成し、合成されたアンモニアNHとアンモニア合成未反応の水素Hおよび窒素Nを分離して、アンモニアNHのみをアンモニアタンクに貯溜するとともに、未反応の水素Hと窒素Nを再びアンモニア合成に供し、内燃機関より排出された排気ガス中の窒素酸化物NO濃度に対応して、前記アンモニアタンクに貯溜したアンモニアNHを前記排気ガス中に放出させ、排気ガス中の窒素酸化物NOを前記アンモニアNHで還元し、窒素酸化物NOを除去していた。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−35816号公報
【0004】
【解決しようとする課題】
前述の窒素酸化物処理システムでは、アンモニア合成工程で、アンモニアNHに合成されない未反応の水素Hおよび窒素Nがアンモニアと分離されて、再びアンモニア合成工程に返戻されるようになっているため、高純度のアンモニアNHをそのまま排気ガス中に添加すると、折角生成されたアンモニアNHが排気ガス中の残存酸素Oと反応することがあり、排気ガス中の窒素酸化物NO
との還元反応に全てのアンモニアNHが関与することができず、本来の窒素酸化物NO処理システム効率が達成されえなかった。
【0005】
また、前述の窒素酸化物処理システムでは、合成されたアンモニアNHをアンモニアタンクに貯溜するようになっているため、このアンモニアタンク内の圧力・温度の情況によっては、アンモニアNHが水素Hと窒素Nとに分解して、アンモニア濃度が減少してしまうので、タンク内のアンモニア量が低下し、またアンモニア濃度が変動してしまうので、排気ガス中の窒素酸化物濃度に対応してアンモニアタンク内からのアンモニア排出量を制御しても、内燃機関から排出される排気ガス中の窒素酸化物を過不足なく除去することができなかった。
【0006】
さらに、アンモニアNHをタンクに濃縮して保存し、噴射するシステムでは、噴射時にアンモニアNH気体を排気ガスよりも高圧にすると、毒性の高いアンモニアNHが大気中に放出される惧れがあり、安全上好ましくなかった。
【0007】
さらにまた、アンモニアNHを液体にして気化圧力で噴射させると、液化エネルギーが大きいため、エネルギーロスが生ずる。
【0008】
本発明は、このような不具合を解消した内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物処理システムおよび装置の改良に係り、内燃機関より排出される排気ガス中にアンモニアNHを最適な分圧で注入するとともに、シフト反応で未反応の一酸化炭素COとアンモニア合成で未反応の水素Hおよび窒素Nとを同時に注入することにより、注入アンモニアNHを窒素酸化物NOの処理に有効に活用することができる窒素酸化物NO処理システムおよび装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および効果】
請求項1記載の発明は、空気を酸素Oと窒素Nとに分離する気体分離工程と、内燃機関用燃料に供せられる炭化水素Cから水素Hと一酸化炭素COとを生成する燃料改質工程と、該燃料改質工程で生成された一酸化炭素COで水HOを触媒により水素Hに還元するシフト反応工程と、前記燃料改質工程およびシフト反応工程で生成された水素Hと、前記気体分離工程で生成された窒素Nとを触媒により直接結合してアンモニアNHを合成するアンモニア合成工程と、該アンモニア合成工程で合成されたアンモニアNHと、前記シフト反応工程で水HOを水素Hに還元できなかった一酸化炭素COと、該アンモニア合成工程で合成されない未反応の水素Hおよび窒素Nとを、排気ガス中に放出する窒素酸化物還元工程とよりなることを特徴とするものである。
【0010】
請求項1記載の発明は、前述したように構成されているので、アンモニア合成工程で得られたアンモニアNHが、このアンモニア合成工程でアンモニアNHに合成されない未反応の水素Hおよび窒素Nと、またシフト反応工程で反応することができない一酸化炭素COと共に内燃機関の排気ガス中に放出された際に、排気ガス中の酸素Oが、まず酸素Oに結合し易くかつ拡散の速い水素Hと結合し、次に酸素Oと結合度し易い一酸化炭素COに、排気ガス中の残りの酸素Oが結合し、さらに残りの酸素OがアンモニアNHと結合する。
【0011】
このように、アンモニアNHと酸素Oとの結合が、水素Hおよび一酸化炭素COによって抑制されるため、窒素酸化物NOに選択的かつ容易に反応するアンモニアNHは、水素Hや一酸化炭素COよりも優先して排気ガス中の窒素酸化物NOと結合する結果、本請求項1記載の発明によれば、窒素酸化物NO処理にアンモニアNHを有効に活用して効果的に窒素酸化物NOを処理することができる。
【0012】
特に、排気ガス中の酸素量の多いリーンバーン燃焼状態においては、水素Hや一酸化炭素COにより、豊富な酸素Oが除去されて、排気ガス中の酸素分圧が下がることで、酸素OによるアンモニアNHの酸化が抑制されるため、窒素酸化物NO処理能力および効率が頗る高い。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、前記アンモニア合成工程で生成されて該窒素酸化物還元工程にて排気ガス中に放出されるアンモニアNHが、該排気ガス中の窒素酸化物NOを還元するに足る量に基づいて調節される量となるように、前記アンモニア合成工程から窒素酸化物還元工程迄の放出ガス圧力および温度が制御されることを特徴とするものである。
【0014】
請求項2記載の発明は、前述したように構成されているので、排気ガス中の窒素酸化物NOを還元するに足る量のアンモニアNHが排気ガス中に放出される結果、排気ガス中の窒素酸化物NOが充分にかつ確実に除去される。
【0015】
そして、たとえ、排気ガス中の窒素酸化物NOを還元するに足る量を越えるアンモニアNHが、排気ガス中に放出されたとしても、酸化触媒によりNとHOに無害化される。
【0016】
さらに、請求項3記載の発明は、前記各種工程で合成されたアンモニアNH、一酸化炭素CO等の各種ガスとこれらの各種工程で反応されない未反応ガスとが混合されて排気ガス中に排出される混合排出ガスの全圧が、前記排気ガスの圧力よりも高くなるように、前記混合排出ガスの全圧が制御されることを特徴とするものである。
【0017】
請求項3記載の発明は、前述したように前記各種工程で合成されたアンモニアNH、一酸化炭素CO等の各種ガスとこれらの各種工程で反応されない未反応ガスとが混合されて排気ガス中に排出される混合排気ガスの全圧が、前記排気ガスの圧力よりも高いため、前記各種工程の合成ガスや未反応ガスとの混合排出ガスは、排気ガス中に円滑に排出される。
【0018】
さらにまた、請求項4記載の発明は、前記アンモニア合成工程で合成されたアンモニアNHの分圧が、前記排気ガスの圧力よりも低くなるように、前記アンモニアNHの分圧が制御されることを特徴とするものである。
【0019】
請求項4記載の発明では、前記アンモニア合成工程で合成されたアンモニアNHの分圧が、前記排気ガスの圧力よりも低いため、前記合成アンモニアNHがその他のガスと共に排気ガス中に放出された際に、前記合成アンモニアNHの分圧は、アンモニア合成の平衡圧力よりも著しく低いので、直ちにかつ完全に窒素Nと水素Hに分解されて、毒性の高いアンモニアNHが大気中に放出される惧れが全くない。
【0020】
さらに、請求項5記載の発明は、空気を酸素Oと窒素Nとに分離する気体分離手段と、内燃機関用燃料に供せられる炭化水素Cから水素Hと一酸化炭素COとを生成する燃料改質手段と、該燃料改質手段で生成された一酸化炭素COで水HOを触媒により水素Hに還元するシフト反応手段と、前記燃料改質手段およびシフト反応手段で生成された水素Hと、前記気体分離手段で生成された窒素Nとを触媒により直接結合してアンモニアNHを合成するアンモニア合成手段と、該アンモニア合成手段で合成されたアンモニアNHと、該アンモニア合成手段で合成されない未反応の水素Hおよび窒素Nとを、排気ガス中に放出する窒素酸化物還元ガス放出手段とよりなることを特徴とするものである。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理システムを容易に実行することができる。
【0022】
さらにまた、請求項6記載の発明は、前記アンモニア合成手段から窒素酸化物還元ガス放出手段に到るライン圧力・温度を検出するライン圧力・温度検出手段と、前記窒素酸化物還元ガス放出手段より排気ガス上流側の窒素酸化物量を検出する窒素酸化物検出手段と、該窒素酸化物検出手段により検出された排気ガス中の窒素酸化物NOを還元するに足るアンモニア量を算定し、前記ライン圧力・温度検出手段により検出されたライン圧力・温度に基き、該算定アンモニア量に基づいて調節される量のアンモニアNHを前記窒素酸化物還元ガス放出手段より放出するように、該窒素酸化物還元ガス放出手段に制御信号を送る中央演算処理手段とよりなることを特徴とするものである。
【0023】
請求項6記載の発明によれば、請求項2記載の内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理システムを確実に遂行することができる。
【0024】
排気ガス圧力をPEXとすると、純アンモニアタンクから圧力PNH3のアンモニアNHを注入するためには、アンモニア圧力PNH3が排気ガス圧力PEXよりも高圧であることが必要である。しかし、エネルギー的かつ安全上の問題により、アンモニア圧力PNH3を低くしたい。
【0025】
そこで、請求項7記載のように、前記各種工程で合成されたアンモニアNH、一酸化炭素CO等の各種ガスとこれらの各種工程で反応されない未反応ガスとの混合排出ガスの全圧が、前記排気ガスの圧力よりも高くなるように、前記中央演算処理手段が動作することを特徴とする発明がなされた。
【0026】
請求項7記載の発明によれば、前記合成アンモニア合成手段で合成されたアンモニアNHの分圧をP´NH3とし、一酸化炭素COの分圧をPCOとし、二酸化炭素COの分圧をPCO2とし、これらの各種工程で反応されない未反応ガスたる水素Hの分圧をPH2とし、窒素Nの分圧をPN2とすると、
P´NH3+PCO+PCO2+PH2+PN2>PEX
なる関係を成立させることができ、前述したアンモニアNH、一酸化炭素CO、二酸化炭素CO、水素Hおよび窒素Nの混合ガスを排気ガス中に確実に排出させることができる。
【0027】
また、請求項8記載の発明は、前記アンモニア合成手段で合成されたアンモニアNHの分圧が前記排気ガスの圧力よりも低くなるように、前記中央演算処理手段が動作することを特徴するものである。
【0028】
請求項8記載の発明では、PNH3をP´NH3とし、P´NH3<PEXとすることで、アンモニア合成圧力を低下させることができ、アンモニアNHのみを抽出して高圧にする必要がなく、エネルギー的にも有利となり、しかも高濃度のアンモニアNHの流出を防止することができる。
【0029】
さらに、実際、窒素酸化物NOを除去する場合、NO量は排気ガス中で僅かであるため、少量のアンモニアNHを添加するよう制御することが困難であるが、低圧のアンモニアNHを排出させることにより、アンモニアNHの添加量を容易に制御することができる。
【0030】
さらにまた、請求項9記載の発明は、前記アンモニア合成手段から前記窒素酸化物還元ガス放出手段に到るラインにバッファタンクが介装されたことを特徴とするものである。
【0031】
請求項9記載の発明によれば、前記アンモニア合成手段で合成されるアンモニア合成量と、前記窒素酸化物還元ガス放出手段から放出されるアンモニア放出量とに時間的に変動があっても、このアンモニア合成量とアンモニア放出量との不均衡を前記バッフアタンクで補償し、どのような状態でも窒素酸化物NOを確実に除去することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図1を参照して、本発明の原理を説明する。
【0033】
空気を窒素Nと酸素Oとに分離し、内燃機関用燃料である炭化水素C、一例としてガソリンC7.2514.79を前記分離酸素Oでもって不完全燃焼させるとともに、水を添加することにより、下記のオートサーマル反応をiso−オクタンで近似して反応式で示すと、
18+12.5O→9H+8CO (発熱反応)
18+8HO→17H+8CO (吸熱反応)
を行なわせ、水素H、一酸化炭素COを発生し、これに付随して一酸化炭素COを一部酸化させて
CO+1/2O →CO
にする。
【0034】
このオートサーマル反応で得られた一酸化炭素COで水HOを水素Hに還元し(下記のシフト反応)、
CO+HO→H+CO (発熱反応)
オートサーマル反応およびシフト反応で得られた水素Hと空気を分離して得られた窒素Nとを、アルミナAlおよび酸化マグネシウムMgOを担持体とするルテニウムRu触媒、もしくはこれに水酸化セシウムCsOHや水酸化カリウムKOHなどの促進剤を加えたアンモニア合成触媒上で直接合成し、得られたアンモニアNHと、未反応の水素Hと窒素Nと一酸化炭素COと二酸化炭素COとを図示されない内燃機関(ガソリン機関を想定しているがディーゼル機関でも可)の排気ガス中に排出させる。
【0035】
排気ガス中では、排出されたガスの内、水素Hが最も拡散が速く排気ガス中の酸素と高い結合度でもって結合するので、排気ガス中の酸素濃度がこの水素Hでもって低下し、次に、シフト反応において反応できなかった一酸化炭素COが排気ガス中の酸素Oと反応して二酸化炭素COとなり、排気ガス中の酸素濃度がさらに低下し、最後にアンモニアNHが排気ガス中の酸素Oと反応するため、排気ガス中の酸素OによるアンモニアNHの減少が阻止される結果、アンモニアNHによる窒素酸化物NOx除去効率が増大する。
【0036】
現在の技術では、アンモニア合成の際に、一酸化炭素COが存在すると、アンモニア合成反応用触媒が被毒するため、シフト合成反応で残溜した一酸化炭素COを分離膜吸着材等で分離除去し、アンモニア反応を迂回して、この一酸化炭素COを排気ガス中にアンモニアNH、水素H、窒素Nと共に排出させればよい。
【0037】
また、アンモニア合成反応用触媒の研究が進み、一酸化炭素COで被毒しないアンモニア合成反応用触媒が開発された場合には、シフト反応後の水素Hから一酸化炭素COを分離除去する必要が無くなる。
【0038】
このように、水素Hおよび一酸化炭素COで排気ガス中の酸素濃度が低下した状態では、アンモニアNHが、他の水素Hよりも優先して排気ガス中の窒素酸化NOxと下記のように
4NH+4NO+O→4N+6H
4NH+2NO+O→3N+6H
と反応し、排気ガス中の窒素酸化物NOxが効率良くかつ確実に除去される。
【0039】
さらに、部分酸化反応、水蒸気反応とも、二酸化炭素COが発生するが、作動温度域が、部分酸化反応の方が高温であるため、
CO+1/2O→COの反応が起こりやすい。
【0040】
また、水素H、一酸化炭素COを生成するオートサーマル反応の外に、水素H、一酸化炭素COを生成する部分酸化反応(発熱反応)、または、水素Hおよび一酸化炭素COを発生する水蒸気改質反応(吸熱反応)により得られた水素HをアンモニアNHの原料ガスとして用いるようにしてもよい。
【0041】
次に、図2を参照して、その具体的な一実施形態について説明する。
【0042】
図2において、リーンバーンを行なう内燃機関1の排気ポート(図示されず)に排気ガス通路2が接続され、排気ガス通路2には、窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3が挿入されるとともに、その上流側に排気タービン6が介装されるとともに、その下流側に窒素酸化物選択還元触媒4、酸化還元触媒5が介装されている。
【0043】
また、排気タービン6における圧縮機6aの出口は、管路7を介して分離膜よりなる気体分離ユニット8に接続され、該管路7に圧力計9が介装され、気体分離ユニット8の酸素富化ガス出口は酸素供給管10を介して気化器11に接続され、該酸素供給管10に流量制御弁12および酸素濃度センサー13が直列に介装されており、排気タービン6の圧縮機6aで圧縮された圧縮空気は通路7および圧力計9を介して気体分離ユニット8に供給され、さらに気体分離ユニット8にて分離された酸素富化空気は、酸素供給管10中の流量制御弁12および酸素濃度センサー13を介して気化器11に供給されるようになっている。
【0044】
さらに、気化器11の出口は管路14を介して燃料改質器15に接続され、燃料改質器15は管路18を介してシフト反応器19に接続され、また気化器11は管路16を介して水タンク17に接続されており、気化器11では、燃料である炭化水素Cと排気タービン6の圧縮機6aで圧縮されて気体分離ユニット8で分離された酸素富化空気と水タンク17内の水HOとが混合されて、炭化水素が霧化または気化され、燃料改質器15では、霧化また気化された炭化水素Cと酸素富化空気中の酸素Oおよび水蒸気HOとが前述したような反応を行なって、水素Hと、一酸化炭素COとが生成されるとともに二酸化炭素COがこれに付随して生成されるようになっている。
【0045】
さらにまた、シフト反応器19では、燃料改質器15で生成された一酸化炭素COと燃料改質器15で未反応の水蒸気HOがシフト反応(発熱反応)を行なって、水素Hと二酸化炭素COが生成されるようになっている。
【0046】
また、気体分離ユニット8の窒素富化空気出口は管路21を介してアンモニア合成器27に接続され、この管路21に窒素(酸素)濃度・圧力センサー22および流量制御弁23が直列に介装され、シフト反応器19の出口は管路24を介してアンモニア合成器27に接続され、この管路24に水素濃度・圧力センサー25、水トラップ20および酸素濃度センサー26が直列に介装されており、水トラップ20で分離された水は水タンク17に返戻され、気体分離ユニット8で分離された窒素富化空気は、管路21、窒素濃度・圧力センサー22および流量制御弁23を介してアンモニア合成器27に供給されるとともに、シフト反応器19で生成された水素Hは管路24、水素濃度・圧力センサー25、水トラップ20および酸素濃度センサー26を介してアンモニア合成器27に供給され、アンモニア合成器27では、アンモニア合成が行なわれてアンモニアNHが合成されるようになっている。
【0047】
さらに、アンモニア合成器27の出口は管路28を介して容量の小さなバッファタンク31に接続され、バッファタンク31の出口は管路32を介して窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3に接続され、管路28に圧力センサー29および圧力調整弁30が直列に介装され、管路32に圧力調整弁33および圧力センサー34が直列に介装され、アンモニア合成器27には温度センサー35が付設され、バッファタンク31には温度センサー36と圧力センサー37が付設されており、アンモニア合成器27で合成されたアンモニアNHと水素Hと一酸化炭素COと窒素Nと二酸化炭素COが、バッファタンク31で一時貯溜された後、管路32を介して窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3より排気ガス通路2内に排出されるようになっている。
【0048】
さらにまた、窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3を挟んで排気ガス通路2内の上流側と下流側とにそれぞれ上流側窒素酸化物濃度センサー38、下流側窒素酸化物濃度センサー39が設けられている。
【0049】
CPU40は、流量制御弁12、流量制御弁23、圧力調整弁30および圧力調整弁33を制御する制御装置であって、CPU40は、圧力計9で検出された管路7の圧縮空気圧力と酸素濃度センサー13で検出された酸素供給管10の酸素濃度とに基づいて流量制御弁12を制御し、窒素濃度・圧力センサー22で検出された管路21内の窒素濃度および圧力と、水素濃度・圧力センサー25で検出された管路24の水素濃度および圧力とに基づいてアンモニア合成器27内におけるアンモニア合成を適切に行なうよう管路24からアンモニア合成器27に流入する窒素N濃度を酸素濃度センサー26で測定し水素Hに対して窒素Nの比が最適となるように流量制御弁23を制御するようになっている。
【0050】
また、CPU40は、温度センサー35で検出されたアンモニア合成器27内における温度と、圧力センサー29で検出されたアンモニア合成器27の出口の管路28内の圧力と、温度センサー36、および圧力センサー37で検出されたバッファタンク31内の温度および圧力と、圧力センサー34で検出された管路32内の圧力と、上流側窒素酸化物濃度センサー38および下流側窒素酸化物濃度センサー39で検出された排気ガス通路2内の窒素酸化物の濃度とに基き、圧力調整弁30および圧力調整弁33を適宜制御することにより、バッファタンク31内において、下記の平衡式
【化1】
Figure 0004278136
で、すなわち図3に図示されるバッファタンク31内のアンモニア圧力と濃度と窒素酸化物濃度のマップに基き、アンモニア放出量を制御し、排気ガス通路2内に放出されるアンモニアNHが、排気ガス通路2内の窒素酸化物NOを還元するに足る量、またはその量よりも僅かに少ない量となるように、あるいは前記窒素酸化物NOを還元するに足る量を越えるように窒素酸化物NO処理システムを構成している。
【0051】
さらにまた、酸化還元触媒5の下流側にアンモニアセンサー41が配設されており、該アンモニアセンサー41で検出されたアンモニア信号はCPU40に送信されるようになっている。
【0052】
図2に図示の実施形態は前述したように構成されているので、窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3から放出されるガスは、アンモニアNHのみならず、アンモニア合成器27内においてアンモニアと合成されなかった水素Hと、シフト反応器19で水素Hに変換されなかった一酸化炭素COを含むため、排気ガス通路2内の過剰酸素(特にリーンバーンではその割合が多い)は、アンモニアNHよりも水素Hに反応し、次に一酸化炭素COと反応し、アンモニアNHは過剰酸素で費消されずに窒素酸化物NOxに有効に作用する結果、アンモニアNHによる窒素酸化物NOxの除去処理能力と効率が高い。
【0053】
また、未酸化反応の水素H、一酸化炭素COおよびアンモニアNHは、窒素酸化物選択還元触媒4の下流側の酸化還元触媒5により、水HO、二酸化炭素COおよび窒素Nとなり、酸化除去されるため、環境に悪影響を及ぼす惧れがない。
【0054】
また、窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3より排気ガス通路2に放出されるガス内のアンモニアNHが他の水素Hよりも優先して排気ガス中の窒素酸化物NOxと反応し、窒素酸化物NOxが窒素Nと水HOに分解するため、排気ガス中の窒素酸化物NOxが確実に除去される。
【0055】
そして、窒素酸化物NOを分解する理論量よりもNH添加が少ない場合には、窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3より排気ガス通路2に放出されるガス中のアンモニアNHが排気ガス中の窒素酸化物NOxを完全に分解するには不足したとしても、窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3より放されるガス中の水素Hが窒素酸化物NOxと反応し、窒素酸化物NOxがやはり窒素Nと水HOとに分解するために、窒素酸化物選択還元触媒4を介して酸化還元触媒5より排出される排気ガス中には、アンモニアNHが残存する惧れが全くない。
【0056】
さらに、窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3の上流側と下流側とで排気ガス通路2内の窒素酸化物NOx濃度を検出するため、内燃機関1から排出される排気ガス中の窒素酸化物NOxを適切に還元処理できるとともに、その窒素酸化物NOxの時間的な変動に対しても直ちに窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3からのガス排出量を制御することができる。
【0057】
さらにまた、バッファタンク31がアンモニア合成器27と窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3との間に設けられているので、アンモニア合成器27のアンモニア生成量と、窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ3より放出されるアンモニア放出量のアンバランスを31で吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を図解した説明図である。
【図2】 本発明の一実施形態を図示したシステム図である。
【図3】 実用領域での圧力と温度に対するアンモニア平衡濃度の特性図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…排気ガス通路、3…窒素酸化物還元ガス放出インジェクタ、4…窒素酸化物選択還元触媒、5…酸化還元触媒、6…排気タービン、7…管路、8…気体分離ユニット、9…圧力計、10…酸素供給管、11…気化器、12…流量制御弁、13…酸素濃度センサー、14…管路、15…燃料改質器、16…管路、17…水タンク、18…管路、19…シフト反応器、20…水トラップ、21…管路、22…窒素濃度・圧力センサー、23…流量制御弁、24…管路、25…水素濃度・圧力センサー、26…酸素濃度センサー、27…アンモニア合成器、28…管路、29…圧力センサー、30…圧力調整弁、31…バッファタンク、32…管路、33…圧力調整弁、34…圧力センサー、35…温度センサー、36…温度センサー、37…圧力センサー、38…上流側窒素酸化物濃度センサー、39…下流側窒素酸化物濃度センサー、40…CPU、41…アンモニアセンサー。

Claims (9)

  1. 空気を酸素O窒素N とに分離する気体分離工程と、
    内燃機関用燃料に供せられる炭化水素CnHmから水素Hと一酸化炭素COとを生成する燃料改質工程と、
    該燃料改質工程で生成された一酸化炭素COで水HOを触媒により水素Hに還元するシフト反応工程と、
    前記燃料改質工程およびシフト反応工程で生成された水素Hと、前記気体分離工程で生成された窒素Nとを触媒により直接結合してアンモニアNHを合成するアンモニア合成工程と、
    該アンモニア合成工程で合成されたアンモニアNHと、前記シフト反応工程で水HOを水素Hに還元できなかった一酸化炭素COと、該アンモニア合成工程で合成されない未反応の水素Hおよび窒素Nとを、排気ガス中に放出する窒素酸化物還元工程とよりなることを特徴とする内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理システム。
  2. 前記アンモニア合成工程で生成されて該窒素酸化物還元工程にて排気ガス中に放出されるアンモニアNHが、該排気ガス中の窒素酸化物NOを還元するに足る量に基づいて調節される量となるように、前記アンモニア合成工程から窒素酸化物還元工程迄の放出ガス圧力および温度が制御されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理システム。
  3. 前記各種工程で合成されたアンモニアNH、一酸化炭素CO等の各種ガスとこれらの各種工程で反応されない未反応ガスとが混合されて排気ガス中に排出される混合排出ガスの全圧が、前記排気ガスの圧力よりも高くなるように、前記混合排出ガスの全圧が制御されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理システム。
  4. 前記アンモニア合成工程で合成されたアンモニアNHの分圧が、前記排気ガスの圧力よりも低くなるように、前記アンモニアNHの分圧が制御されることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理システム。
  5. 空気を酸素Oと窒素Nとに分離する気体分離手段と、
    内燃機関用燃料に供せられる炭化水素Cから水素Hと一酸化炭素COとを生成する燃料改質手段と、
    該燃料改質手段で生成された一酸化炭素COで水HOを触媒により水素Hに還元するシフト反応手段と、
    前記燃料改質手段およびシフト反応手段で生成された水素Hと、前記気体分離手段で生成された窒素Nとを触媒により直接結合してアンモニアNHを合成するアンモニア合成手段と、
    該アンモニア合成手段で合成されたアンモニアNHと、該アンモニア合成手段で合成されない未反応の水素Hおよび窒素Nとを、排気ガス中に放出する窒素酸化物還元ガス放出手段とよりなることを特徴とする内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理装置。
  6. 前記アンモニア合成手段から窒素酸化物還元ガス放出手段に到るライン圧力・温度を検出するライン圧力・温度検出手段と、
    前記窒素酸化物還元ガス放出手段より排気ガス上流側の窒素酸化物量を検出する窒素酸化物検出手段と、
    該窒素酸化物検出手段により検出された排気ガス中の窒素酸化物NOを還元するに足るアンモニア量を算定し、前記ライン圧力・温度検出手段により検出されたライン圧力・温度に基き、該算定アンモニア量に基づいて調節される量のアンモニアNHを前記窒素酸化物還元ガス放出手段より放出するように、該窒素酸化物還元ガス放出手段に制御信号を送る中央演算処理手段とよりなることを特徴とする請求項5記載の内燃機関排気ガス中の窒素酸化物NO処理装置。
  7. 前記各種手段で合成されたアンモニアNH、一酸化炭素CO等の各種ガスとこれらの各種手段で反応されない未反応ガスとの混合排出ガスの全圧が、前記排気ガスの圧力よりも高くなるように前記中央演算処理手段が動作することを特徴とする請求項6記載の内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理装置。
  8. 前記アンモニア合成手段で合成されたアンモニアNHの分圧が前記排気ガスの圧力よりも低くなるように、前記中央演算処理手段が動作することを特徴とする請求項7記載の内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物NO処理装置。
  9. 前記アンモニア合成手段から前記窒素酸化物還元ガス放出手段に到るラインにバッファタンクが介装されたことを特徴とする請求項5ないし請求項8いずれか記載の内燃機関排気ガス中の窒素酸化物NO処理装置。
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