JP4278112B1 - 金管楽器のマウスピース - Google Patents

金管楽器のマウスピース Download PDF

Info

Publication number
JP4278112B1
JP4278112B1 JP2008185462A JP2008185462A JP4278112B1 JP 4278112 B1 JP4278112 B1 JP 4278112B1 JP 2008185462 A JP2008185462 A JP 2008185462A JP 2008185462 A JP2008185462 A JP 2008185462A JP 4278112 B1 JP4278112 B1 JP 4278112B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mouthpiece
throat
lips
resistance
cup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008185462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010026111A (ja
Inventor
晋ニ 濱永
Original Assignee
有限会社 ベストブラス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社 ベストブラス filed Critical 有限会社 ベストブラス
Priority to JP2008185462A priority Critical patent/JP4278112B1/ja
Priority to US12/322,020 priority patent/US7705227B2/en
Priority to CN2009101185841A priority patent/CN101630505B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP4278112B1 publication Critical patent/JP4278112B1/ja
Publication of JP2010026111A publication Critical patent/JP2010026111A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10DSTRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10D9/00Details of, or accessories for, wind musical instruments
    • G10D9/02Mouthpieces; Reeds; Ligatures
    • G10D9/03Cupped mouthpieces

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Toys (AREA)
  • Percussion Or Vibration Massage (AREA)
  • Stringed Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】大音量が出せるサイズのスロートを持ちながら、且つ、耐久力が向上し、また良好な音質を発生することができ、高音域や低音域の発音が向上する金管楽器のマウスピースを提供する。
【解決手段】マウスピースを初めて吹いた奏者は、唇の自然な振動を助ける反射圧(カップ内の圧力)を得るために必要以上に息を吹き込んでいた、このように効率的でない吹き方をしているので、耐久力が無くなり音域も拡大できないが、スロートの内壁領域の少なくとも一部に形成した吹奏抵抗を振動させる抵抗部による唇を楽に振動させる有益な吹奏抵抗(反射圧)を利用すれば、効率良く唇が振動し、楽に演奏が可能になり、疲れにくくなり、しかもそれらのことに起因して、これまで出なかった高音域が演奏できたり、安定した低音域が得られ、また音も太く堂々としたものとなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、トランペットやトロンボーン等を使用する際に、口に当てがう金管楽器のマウスピースに関するものである。
金管楽器にも色々な種類があるが、例えば、トランペットはその代表的な楽器の1つである。一般的なトランペットでは、奏者が吹き込んだ息により唇が振動し、音波が発生する。その音波は、楽器の中を音速で繰り返し往復し、その一部がベルから放射される。
ところで、マウスピースは口に当ててエアーを吹き込む重要な部分であり、特開平5−127665、特開平10−214080、特開2004−61573などに記載されるように、リム、カップ、ショルダー、スロート、バックボア、シャンクの各部で構成している。
たとえば、特開平5−127665は、軽量で錆ることがなく、しかも従来とは異なる音色を得られるマウスピースとして、チタンまたはチタン合金、あるいはジルコニウムまたはジルコニウム合金を材質として成形されているものである。
また、特開平10−214080は、リムの上半分が、リムの下半分に対して、演奏者から遠去かる方へ所定距離だけ離れた箇所に位置するように形成し、下の前歯が上の前歯よりも演奏者から見て手前に位置するような咬合の人であっても水平フォームで演奏することができるものである。
また、特開2004−61573は、唇が触れる領域であるリム外周面、正面、カップ内面に細かい無数の凹凸から成る梨地面を形成することで、唇の肌当りが良くなり、滑りを防止することができ、奏中に唇がズレてミスすることを防止し、又演奏の疲れを緩和するものである。
特開平5−127665 特開平10−214080 特開2004−61573
このように、口に当てがう金管楽器のマウスピースについては、種々の技術が提案されているが、カップ、ショルダー、スロート、バックボアは抵抗感に直接関係しており、従来のマウスピースの解決すべき問題点として、唇が疲れた時、唇が振動せず音が出なくなることがある。
特に適度な抵抗感を得るための最良の場所は、唯一、スロートであり、全ての音で音圧が最高なところは、カップとスロートしかなく、スロート径が大きくなると吹奏抵抗が少なくなり、逆に、小さくなれば吹奏抵抗が大きくなり、適度な抵抗感は奏者を助けることが知られているが、スロートに関する技術の開示はない。
『流速が上がれば圧力が下がる』というベルヌーイの定理があり、この定理をマウスピースのスロート部で起こる現象に当てはめると、『スロートを小さくすることにより流速が上がれば、音圧が下がる』となる。この状態を演奏者の立場から言うと、スロートを小さくすると吹奏抵抗が増加して唇が振動し易くなるが、大きな音が出ないということを意味している。
従来からスロートは真円で表面が滑らかなものであり、スロート径を例えば金管楽器に応じて変えているだけである。
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、大音量が出せるサイズのスロートを持ちながら、且つ、唇を効率的に振動させることができるため金管楽器を吹き易く、耐久力が向上し、また良好な音質を発生することができ、高音域や低音域の発音が向上する金管楽器のマウスピースを提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、金管楽器のマウスピースにおいて、
前記スロートの内壁領域の少なくとも一部に、反射圧を生じさせて吹奏抵抗を増加させる抵抗部を形成したことを特徴とする金管楽器のマウスピースである。
請求項2に記載の発明は、前記抵抗部は、溝または凹凸であることを特徴とする金管楽器のマウスピースである。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明のマウスピースを初めて吹いた奏者には、これまでより吹奏抵抗が強く感じられる。この感覚を覚える理由としては、これまで使用中のマウスピースで自分にとって適度な吹奏抵抗つまり、唇の自然な振動を助ける反射圧(カップ内の圧力)を得るために必要以上に息を吹き込んでいたからである。このように効率的でない吹き方をしているので、耐久力が無くなり音域も拡大できない。
したがって、請求項1に記載の発明のように、スロートの内壁領域の少なくとも一部に形成した吹奏抵抗(カップ内の圧力)を増加させる抵抗部による唇を楽に振動させる有益な吹奏抵抗(反射圧)を利用すれば、効率良く唇が振動し、楽に演奏が可能になり、疲れにくくなり、しかもそれらのことに起因して、これまで出なかった高音域が演奏できたり、安定した低音域が得られ、また音も太く堂々としたものとなる。
請求項2に記載の発明では、抵抗部が溝または凹凸であり、確実に、しかも効率良く唇が振動し、楽に演奏が可能で、疲れにくくなり、しかも簡単な加工で抵抗部を形成することができる。
以下、この発明の金管楽器のマウスピースの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
[第1の実施の形態]
(マウスピースの構成)
図1はトランペットのマウスピース断面を示している実施の形態であり、同図の1はリム、2はカップ、3はショルダー、4はスロート、5はバックボア、6はシャンク、7は外径部をそれぞれ表している。リム1及びカップ2はトランペットを吹く際に、唇が直接触れる部分であり、エアーがカップ2、ショルダー3、スロート4、バックボア5からトランペットに吹き込まれる。トランペットなどの金管楽器は、唇が振動すれば音が発生する。吹くか吸うかどちらの場合も唇が振動することで発生した音波は、楽器の中を音速で往復を繰り返し、効率良く唇を振動させている。
このマウスピースは、真鍮、銀、ステンレス、チタンなどの材質で成形され、例えば純金メッキ仕上げで、下地には厚い純銀メッキ層があり、滑らかなリム1の感触を得られると共に、メッキ浮きなどの心配を減らすことが可能になっている。金メッキは銀メッキよりリップコントロールが容易になり、しかも、音が充実する。以下、マウスピースのリム1、カップ2、ショルダー3、スロート4、バックボア5、シャンク6、外径部7の構成について説明する。
リム1は、演奏者の唇が直接触れる重要な部分であり、唇の表面を舌で湿らせ、リム1を上唇から下に滑らせて、好みの位置にセッティングし、リム内径サイズ、リムカンター形状、リム幅、リムバイトなどで、心地良いかどうかを判断することができる。
カップ2は、種々のカップ深さがあり、またカップ形状にはUカップ、Vカップ、ダブルカップなどの種類が存在する。カップ深さやカップ形状が音色や音程に影響を与えることができる。
ショルダー3は、角の立ったショルダー形状では吹奏抵抗が増し、明るく硬い音となり、逆になだらかなショルダー形状では吹奏抵抗が減り、暗く柔らかい音となり、ショルダー形状によっても吹奏抵抗を変化させることができる。
スロート4は、奏者と楽器のバランスを取る場所であり、特に吹奏抵抗に影響する。すなわち、スロート3は、適度な抵抗感を得るための場所であり、全ての音で音圧が最高なところは、カップ2とスロート3しかなく、スロート径が大きくなると吹奏抵抗が少なくなり、逆に、小さくなれば吹奏抵抗が大きくなり、適度な抵抗感は奏者の吹奏を助ける。
バックボア5は、バックボア全体の太さが低音域の音程に影響し、音圧分布を基に複雑な内径形状を持たせることにより高音域の音程バランスをコントロールすることができ、一般に、浅いカップには細いバックボア、深いカップには太いバックボアとの相性が良好である。
シャンク6は、先端側が僅かに細くテーパー状になっており、このシャンク6によってマウスピースは、トランペットのマウスピースレシーバーに着脱可能に取付けられる。
外径部7は、様々の形状があり、デザイン上の好みだけでなく、マウスピースが重いか軽いかでも音に影響がある。一般に、重いマウスピースの方が遠達性に優れ、軽いマウスピースの方が、柔軟性に優れている。また、マウスピースのどの部分が厚い(重い)のか、逆にどの部分が薄い(軽い)のかに依っても、吹奏時の感覚が変わり、音響スリット7aを形成して遠達性と柔軟性を両立させている。
(スロートの内壁領域に溝を形成する例)
この実施の形態では、スロート3の内壁領域E1に、吹奏抵抗(カップ内の圧力)を増加させる抵抗部として、溝30が形成されている。この実施の形態では、全内壁領域E1に形成されているが、内壁領域E1の一部に形成されてもよく、少なくとも一部に、溝30が形成される。溝30はスロート3の内面を切削加工して簡単に形成されるが、これに限定されず、例えばタッピング加工やマウスピースの鋳造成形で成形してもよい。
溝30の断面形状、間隔、方向などは特に限定されないが、実施例1〜4を図2の拡大断面図に示す。図2(a)は溝30の断面を三角形状とし、溝30の深さをW1としたものであり、スロートの周方向に所定間隔L1で形成し、複数の環状溝としている。図2(b)は溝30の断面を四角形状とし、溝30の深さをW2としたものであり、スロートの周方向に所定間隔L2で形成し、複数の環状溝としている。図2(c)は溝30の断面を半円形状とし、溝30の深さをW3としたものであり、スロートの周方向に所定間隔L3で形成し、複数の環状溝としている。図2(d)は溝30の断面を半円形状とし、溝30の深さをW4としたものであり、スロートの軸方向に所定間隔L3で形成し、複数の直線溝としている。
図2(a)〜図2(d)の実施例の溝30の深さW1〜W3、所定間隔L1〜L3は、トランペットなどに応じて自由に設定することができる。また、図2(a)〜図2(c)の実施例の溝30は環状溝であるが、螺旋溝でもよい。さらに、図2(d)の実施例の溝30はスロートの軸方向に平行であるが、スロートの軸方向に対して所定角度傾斜させて形成してもよい。
(スロートの内壁領域に凹凸を形成する例)
この実施の形態では、スロート3の内壁領域E1には、吹奏抵抗を振動させる抵抗部として、凹凸40が形成され、この実施の形態でも全内壁領域E1に形成されているが、内壁領域E1の一部に形成されてもよく、少なくとも一部に、凹凸40が形成される。凹凸40はスロート3の内面を切削加工して簡単に形成されるが、これに限定されず、例えばマウスピースの鋳造成形で成形してもよい。
凹凸40の断面形状、間隔、方向などは特に限定されないが、実施例5〜7を図3の拡大断面図に示す。図3(a)は凹凸40の断面を半円形状とし、凹凸40の高さをH1としたものであり、スロートの周方向に所定間隔L5で形成し、複数の環状リブとしている。図3(b)は凹凸40の断面を半円穴形状とし、凹凸40の深さをW5としたものであり、スロートの周方向に所定間隔L6で形成し、複数の凹凸40が格子状に配置されている。図3(c)は凹凸40の断面を半円突起形状とし、凹凸40の高さをH2としたものであり、スロートの周方向に所定間隔L7で形成し、複数の凹凸40が千鳥状に配置されている。
図3(a),(c)の実施例の凹凸40の高さH1,H2、図3(b)の実施例の凹凸40の深さW5、図3(a)〜(c)の実施例の凹凸40の所定間隔L5〜L7は、トランペットなどに応じて自由に設定することができる。また、図3(a)〜図3(c)の実施例の凹凸40は半円形状であるが、三角形状、四角形状などでもよい。
(マウスピースの使用)
次に、マウスピースの使用を図4に基づいて説明する。図4(a)は通常時の唇の状態を示し、図4(b)は吹奏時の唇とマウスピースの状態を示し、図4(c)は吹奏時の唇とマウスピースの位置を示している。
通常時は、口を閉じた状態で下歯100より上歯101が前にあり、これによって下唇110より上唇111が前にあるが、吹奏時には下歯100と上歯101を一致させ、かつ4mm程度離し、この状態で下唇110と上唇111とをマウスピースのリム1に当てる。下唇110と上唇111との間がリム1の中央部に位置するように当てて吹奏する。
このマウスピースを初めて吹いた奏者には、これまでより吹奏抵抗が強く感じられる。この感覚を覚える理由としては、これまで使用中のマウスピースで自分にとって適度な吹奏抵抗つまり、唇の自然な振動を助ける反射圧(カップ内の圧力)を得るために必要以上に息を吹き込んでいたからである。このように効率的でない吹き方をしているので、耐久力が無くなり音域も拡大できないが、この実施の形態では、スロート3の内壁領域Eの少なくとも一部に形成した溝30または凹凸40によって唇を楽に振動させる有益な吹奏抵抗(反射圧)が発生する。この吹奏抵抗(反射圧)を利用することで、効率良く唇110,111が振動し、楽に演奏が可能になり、疲れにくくなる。しかもそれらのことに起因して、これまで出なかった高音域が演奏できたり、安定した低音域が得られ、また音も太く堂々としたものとなる。
図2(a)〜(c)に示す溝30によって唇を楽に振動させる有益な吹奏抵抗(反射圧)が発生し、この吹奏抵抗(反射圧)を利用することで、唇110,111が効率よく振動する。図2(d)に示す溝30の場合も有益な吹奏抵抗(反射圧)が効率良く振動するように発生し、この吹奏抵抗(反射圧)を利用することで、唇110,111が効率よく振動する。このように、図2(a)〜(d)に示す溝30によって吹奏抵抗(反射圧)が異なり、演奏者の好みに応じた反射圧を得ることが可能になる。
また、図3(a)〜(c)に示す凹凸40によっても有益な吹奏抵抗(反射圧)が発生し、この吹奏抵抗(反射圧)を利用することで、唇110,111が効率的に振動する。図3(a)〜(c)に示す凹凸40によっても吹奏抵抗(反射圧)が異なり、演奏者の好みに応じた反射圧(カップ内の圧力)を得ることが可能になる。
[第2の実施の形態]
(マウスピースの構成)
図5はホルンのマウスピース断面を示している実施の形態である。同図の11はリム、12はカップ、13はショルダー、14はスロート、15はバックボア、16はシャンク、17は外径部をそれぞれ表している。リム11及びカップ12はホルンを吹く際に、唇が直接触れる部分であり、エアーがカップ12、ショルダー13、スロート14、バックボア15からホルンに吹き込まれる。このマウスピースはホルンのマウスパイプのレシーバー部に着脱可能に取付けられ、シャンク16がレシーバー部に嵌合する。
マウスピースのリム11、カップ12、ショルダー13、スロート14、バックボア15、シャンク16、外径部17の構成は、第1の実施の形態のリム1、カップ2、ショルダー3、スロート4、バックボア5、シャンク6、外径部7と同様に構成されるから説明を省略する。
また、スロート14の内壁領域E1には、第1の実施の形態と同様に溝30または凹凸40が形成されるから、同じ符号を付して説明を省略する。
(マウスピースの使用)
次に、マウスピースの使用を図6に基づいて説明する。図6(a)は通常時の唇の状態を示し、図6(b)は吹奏時の唇とマウスピースの状態を示し、図6(c)は吹奏時の唇とマウスピースの位置を示している。
通常時は、口を閉じた状態で下歯100より上歯101が前にあり、これによって下唇110より上唇111が前にあるが、吹奏時には下歯100と上歯101を一致させ、かつ4mm程度離し、この状態で下唇110と上唇111とをマウスピースのリム11に当てる。下唇110と上唇111との間がリム1の下方部に位置するように当てて吹奏する。
この実施の形態でも、スロート14の内壁領域Eの少なくとも一部に形成した溝30または凹凸40によって唇を楽に振動させる有益な吹奏抵抗(反射圧)が発生する。この吹奏抵抗(反射圧)を利用することで、効率良く唇110,111が振動し、楽に演奏が可能になり、疲れにくくなる。しかもそれらのことに起因して、これまで出なかった高音域が演奏できたり、安定した低音域が得られ、また音も太く堂々としたものとなる。
[第3の実施の形態]
(マウスピースの構成)
図7はトロンボーンのマウスピース断面を示している実施の形態である。同図の21はリム、22はカップ、23はショルダー、24はスロート、25はバックボア、26はシャンクをそれぞれ表している。リム21及びカップ22はホルンを吹く際に、唇が直接触れる部分であり、エアーがカップ22、ショルダー23、スロート24、バックボア25からトロンボーンに吹き込まれる。このマウスピースはトロンボーンのマウスピースレシーバーに着脱可能に取付けられ、シャンク26がマウスピースレシーバーに嵌合する。
マウスピースのリム21、カップ22、ショルダー23、スロート24、バックボア25、シャンク26、外径部27の構成は、第1の実施の形態のリム1、カップ2、ショルダー3、スロート4、バックボア5、シャンク6、外径部7と同様に構成されるから説明を省略する。
また、スロート24の内壁領域E1には、第1の実施の形態と同様に溝30または凹凸40が形成されるから、同じ符号を付して説明を省略する。
(マウスピースの使用)
次に、マウスピースの使用を図8に基づいて説明する。図8(a)は通常時の唇の状態を示し、図8(b)は吹奏時の唇とマウスピースの状態を示し、図8(c)は吹奏時の唇とマウスピースの位置を示している。
通常時は、口を閉じた状態で下歯100より上歯101が前にあり、これによって下唇110より上唇111が前にあるが、吹奏時には下歯100と上歯101を一致させ、かつ6mm程度離し、この状態で下唇110と上唇111とをマウスピースのリム21に当てる。下唇110と上唇111との間がリム21の下方部に位置するように当てて吹奏する。
この実施の形態でも、スロート24の内壁領域Eの少なくとも一部に形成した溝30または凹凸40によって唇を楽に振動させる有益な吹奏抵抗(反射圧)が発生する。この吹奏抵抗(反射圧)を利用することで、効率良く唇110,111が振動し、楽に演奏が可能になり、疲れにくくなる。しかもそれらのことに起因して、これまで出なかった高音域が演奏できたり、安定した低音域が得られ、また音も太く堂々としたものとなる。
ここで、対象とする金管楽器は、トランペット、ホルン、トロンボーンの他にフリューゲルホルン、コルネット、チューバ等あらゆる物を対象とする。
この発明は、トランペットやトロンボーン等を使用する際に、口に当てがう金管楽器のマウスピースに適用可能であり、大音量が出せるサイズのスロートを持ちながら、且つ、唇を効率的に振動させることができるため金管楽器を吹き易く、耐久力が向上し、また良好な音質を発生することができ、高音域や低音域の発音が向上する。
トランペットのマウスピースの断面図である。 スロートの内壁領域に溝を形成する例の拡大図である。 スロートの内壁領域に凹凸を形成する例の拡大図である。 マウスピースの使用状態を説明する図である。 ホルンのマウスピースの断面図である。 マウスピースの使用状態を説明する図である。 トロンボーンのマウスピースの断面図である。 トロンボーンの使用状態を説明する図である。
符号の説明
1,11,21 リム
2,12,22 カップ
3,13,23 ショルダー
4,14,24 スロート
5,15,25 バックボア
6,16,26 シャンク
7,17,27 外径部
30 溝
40 凹凸

Claims (2)

  1. 金管楽器のマウスピースにおいて、
    前記スロートの内壁領域の少なくとも一部に、反射圧を生じさせて吹奏抵抗を増加させる抵抗部を形成したことを特徴とする金管楽器のマウスピース。
  2. 前記抵抗部は、溝または凹凸であることを特徴とする金管楽器のマウスピース。
JP2008185462A 2008-07-17 2008-07-17 金管楽器のマウスピース Expired - Fee Related JP4278112B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008185462A JP4278112B1 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 金管楽器のマウスピース
US12/322,020 US7705227B2 (en) 2008-07-17 2009-01-28 Mouthpiece of brass instrument
CN2009101185841A CN101630505B (zh) 2008-07-17 2009-03-04 铜管乐器的吹口

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008185462A JP4278112B1 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 金管楽器のマウスピース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4278112B1 true JP4278112B1 (ja) 2009-06-10
JP2010026111A JP2010026111A (ja) 2010-02-04

Family

ID=40821576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008185462A Expired - Fee Related JP4278112B1 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 金管楽器のマウスピース

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7705227B2 (ja)
JP (1) JP4278112B1 (ja)
CN (1) CN101630505B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2589302A1 (en) * 2007-05-18 2008-11-18 David W. Harrison Harrison brass-wind mouthpiece rim
GB0906968D0 (en) * 2009-04-23 2009-06-03 Rashleigh Ltd Musical instruments
US9792831B2 (en) * 2015-08-04 2017-10-17 Benjamin Grabber Incentive spirometer and musical instrument
CN107403615A (zh) * 2016-05-18 2017-11-28 吴伟 一种箫或洞箫乐器可调节音调金属吹口
JP7425987B2 (ja) * 2019-12-25 2024-02-01 ヤマハ株式会社 演奏補助具及びエアリード楽器
JP6744510B1 (ja) * 2020-01-28 2020-08-19 亮 大野 エアリード楽器
US11749235B2 (en) * 2020-11-10 2023-09-05 Wanne Inc. Instrument mouthpiece with curvilinear air flow disruption apparatus
US11538447B2 (en) * 2020-11-10 2022-12-27 Wanne Inc. Instrument mouthpiece with air flow disruption apparatus
IT202100002429A1 (it) * 2021-02-04 2022-08-04 Davide Murgia Bocchino per strumento musicale a fiato
JP7284536B1 (ja) * 2022-05-20 2023-05-31 株式会社バスクレフ・プランニング マウスピース

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US862819A (en) * 1906-10-19 1907-08-06 Edgar Harrison Mouthpiece for wind musical instruments.
US4395933A (en) * 1982-01-21 1983-08-02 Shepley Joseph J Mouthpiece for brass-wind instruments
CN85106024A (zh) * 1985-07-31 1987-02-04 大学学院加的夫有限咨询公司 管乐器的吹口
US4658697A (en) * 1986-07-31 1987-04-21 Ellis Wean Training mouthpiece for brass instruments
US5969280A (en) * 1997-06-25 1999-10-19 Marcinkiewicz; Joseph W. Brass-wind musical instrument mouthpiece
DE19746559A1 (de) * 1997-10-22 1998-10-01 Ruppert Sixt Ergonomisches Mundstück für Blechblasinstrumente
US20020066355A1 (en) * 2000-12-04 2002-06-06 Parkos Gerald R. Flexible mouthpiece for a brass musical instrument
US7161077B1 (en) * 2002-07-22 2007-01-09 Fry Robert C Gradually progressive bore BB-flat, CC, E-flat, F, or B-flat valved musical wind instrument and valved B-flat/F inverted double musical wind instrument
US7179977B1 (en) * 2003-12-12 2007-02-20 Superior Solutions Corporation Colored polymer musical instrument mouthpiece
JP2007140058A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Yamada Ongaku Jimusho:Kk 金管楽器用マウスピース
CN201057584Y (zh) * 2007-02-05 2008-05-07 王明达 一种小号号嘴

Also Published As

Publication number Publication date
US7705227B2 (en) 2010-04-27
JP2010026111A (ja) 2010-02-04
CN101630505B (zh) 2011-11-30
US20100011937A1 (en) 2010-01-21
CN101630505A (zh) 2010-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4278112B1 (ja) 金管楽器のマウスピース
US7326840B2 (en) Mouthpiece for a musical instrument
US20060272473A1 (en) Mouthpiece for a wind instrument
US20040194607A1 (en) Plectrum
US6872876B2 (en) Ocarinas with an inner liner and an outer shell
US20140109748A1 (en) Mouthpiece for Brass-Wind Musical Instrument
US3611860A (en) Mouthpiece for musical instruments
US10699680B2 (en) Elliptical high-mass mouthpiece for brass musical instruments
JP4440703B2 (ja) マウスピース
TWM579371U (zh) Mouthpiece
KR100451632B1 (ko) 오카리나 악기
JP2008152015A (ja) 金管楽器用マウスピース
JP2004061573A (ja) 金管楽器のマウスピース
US20130104723A1 (en) Mouthpiece for Brass-Wind Musical Instrument
JP7284536B1 (ja) マウスピース
JP3132023U (ja) 金管楽器のマウスピース
WO2000065570A1 (fr) Bec de saxophone
JP3105230U (ja) 金管楽器用マウスピース
KR200285826Y1 (ko) 다양한 음의 발생이 가능한 농악용 금속제 타악기
JPH1091168A (ja) 笛付きメガホン
JP6842501B2 (ja) 指用マレット
KR200285838Y1 (ko) 오카리나 악기
JP3192797U (ja) 補助具付き篠笛
JPH0547994U (ja) 管楽器用マウスピース
JP3125042U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4278112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150319

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees