JP4276913B2 - 空気圧配管継手ユニット - Google Patents

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Description

本発明は空気圧源からの圧縮空気を空気圧作動機器に供給するための空気圧配管同士を接続する空気圧配管継手ユニットに関する。
一般的な組立装置や製造装置においては、操作容易性や簡便性からアクチュエータとして空気圧シリンダが使用され、空気圧シリンダに対する圧縮空気の供給を制御するために方向制御弁、圧力制御弁および流量制御弁などを有する空気圧システムが利用されることが多い。このような空気圧システムは空気圧源から空気圧シリンダや方向制御弁などの空気圧作動機器に圧縮空気を供給するためにホースやチューブなどからなる多数本の空気圧配管を有しており、組立製品の種類変更などによって空気圧システムの組み替えが行われることがあると、空気圧配管を接続し直すことになる。このような組み替えを容易に行い得るように、空気圧配管を配管継手ユニットを介して空気圧源に接続するようにしている。
空気圧配管継手ユニットを空気圧源と空気圧作動機器との間に配置し、配管継手ユニットを中継して空気圧作動機器と空気圧源とを接続するようにすると、空気圧作動機器の増加や変更に際しては、空気圧配管継手ユニットに空気圧配管を介して空気圧作動機器を接続することにより、空気圧システムの組み替えを容易に行うことができる。このような配管継手ユニットとしては、それぞれ複数の連通孔が形成されるとともにそれぞれの連通孔に連通するクイック継手などの継手が設けられた2つの継手ブロックを有するものが使用されており、空気圧システムには複数の空気圧配管継手ユニットが使用されることになる。
従来の空気圧配管継手ユニットは一方の継手ブロックに挿入筒を突出させて設け、他方の継手には挿入筒が挿入される挿入孔を設け、挿入筒を挿入孔に差し込むことにより両方の継手ブロックの連通孔を相互に連通させるようにした差し込みプラグ型のものが一般的である。
差し込みプラグ型の空気圧配管継手ユニットにおいては、挿入孔と挿入筒との間にシール用のOリングを装着し、2つの継手ブロックを連結したときには、挿入筒の外周面と挿入孔の内周面との間でOリングを密着させて連通孔をシールするようにしている。このように内周面と外周面との間でOリングによりシールする場合には、空気圧配管継手ユニットの組立時に挿入筒を挿入孔内に軸方向に挿入させながらゴム製のOリングを径方向に弾性変形させることになるので、Oリングを損傷させずに摺接面にOリングを滑らせることができるように、Oリングと摺接面との間にはグリスなどの油を塗布するようにしている。しかしながら、Oリングに油を塗布すると、余分に塗布された油が連通孔内を流れる圧縮空気に混入することがあり、配管継手ユニットの組立時には油が連通孔に入り込まないように慎重に作業する必要がある。
上述した組立装置や製造装置のうち、ICやLSIなどの半導体デバイスを製造する装置は、クリーンルーム内に設置されるのが通常であり、空気圧シリンダや各種制御弁に供給される圧縮空気内への油などの混入を避ける必要がある。
一方、組立装置や製造装置には多数の空気圧配管継手ユニットが使用されており、組立装置のレイアウト変更などによって空気圧システムの組み替えが行われるときには、配管継手ユニットを分解したり、交換する作業も行われることになる。このような分解交換作業時には、空気圧システムに多数の空気圧配管継手ユニットが用いられていることから、作業者が誤って異種の空気圧配管継手ユニットを組み立てることがあり、その作業は時間をかけて慎重に行う必要がある。
本発明の目的は、空気圧配管継手ユニットの組立作業を容易に行い得るようにすることにある。
本発明の他の目的は、空気圧配管継手ユニットから空気流路内に油の混入を防止し得るようにすることにある。
本発明の空気圧配管継手ユニットは、複数の第1の連通孔が形成され、それぞれの前記第1の連通孔が開口する接合面を備える第1の継手ブロックと、前記第1の連通孔にそれぞれ連通する複数の第2の連通孔が形成され、それぞれ前記第2の連通孔が開口する接合面を備える第2の継手ブロックと、前記第1と第2の継手ブロックの一方に前記連通孔の開口部を囲むように装着される環状のシール部材と、前記シール部材を圧縮させ前記第1と第2の継手ブロックを締結し、それぞれの接合面相互間を前記シール部材により密閉して前記第1の連通孔と前記第2の連通孔とを連通させる締結部材とを有し、一方の前記継手ブロックに前記接合面に開口させて複数の取付孔を形成し、他方の前記継手ブロックに前記接合面に開口させるとともに前記取付孔に対応させて複数の嵌合孔を形成し、前記取付孔の少なくともいずれか1つに突起部を設け、前記嵌合孔のうち前記突起部が嵌合しない嵌合孔に閉塞部材を設け、前記突起部と前記閉塞部材との位置に応じて相互に対をなす複数組の継手ブロックを形成し、相互に対をなす継手ブロック以外の連結を防止することを特徴とする。
本発明の空気圧配管継手ユニットは、それぞれの前記取付孔をストレートな孔としそれぞれの前記嵌合孔をねじ孔とし、前記突起部を前記接合面から突出させて前記取付孔に着脱自在に嵌合されるピンとし、前記閉塞部材を前記接合面よりも引っ込んだ状態で前記ねじ孔に着脱自在にねじ結合されるねじ部材とすることを特徴とする。
本発明の空気圧配管継手ユニットは、一方の前記継手ブロックの接合面に長方形の凸部を設け、他方の前記継手ブロックの接合面に前記凸部が嵌合する凹部を形成することを特徴とする。
本発明の空気圧配管継手ユニットは、一方の前記継手ブロックに接合面に開口してブリード孔を形成し、前記凸部と前記凹部により形成される空間を外部に連通させることを特徴とする。また、本発明の空気圧配管継手ユニットは、それぞれ前記連通孔に連通し、空気圧配管が接続される継手をそれぞれの前記継手ブロックに装着することを特徴とする。
本発明によれば、それぞれ連通孔が形成された2つの継手ブロックの一方に連通孔の開口部を囲むように環状のシール部材を装着し、2つの継手ブロックを結合させることによりシール部材を圧縮させると、それぞれの接合面相互間がシール部材により密閉されることになるので、2つの継手ブロックを連結する際にシール部材は摺動することがなく、摺動面にグリースなどの油を塗布することが不要となる。これにより、空気圧配管継手ユニットの組立を容易に行い得るとともに圧縮空気の中への油の混入が防止され、クリールーム内に配置される空気圧システムに好適な空気圧配管継手ユニットが得られる。
本発明によれば、一方の継手ブロックの取付孔に設けられて他方の継手ブロックの嵌合孔に嵌合される突起部と、突起部が嵌合しない嵌合孔に設けられる閉塞部材との位置を変更することによって、空気圧配管継手ユニットを構成する2つの継手ブロックの構造を変更することなく、複数種類の空気圧配管継手ユニットを設定することができる。これにより、相互に対をなす2つの継手ブロックを誤って組み立てることが防止され、空気圧配管継手ユニットの組立を容易に行うことができる。それぞれの取付孔をストレートな孔としそれぞれの嵌合孔をねじ孔とし、突起部をピンとし閉塞部材をねじ部材とするにより、相互に対となる継手ブロックの種類設定を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の空気圧配管継手ユニットを一実施の形態を示す図面に基づいて詳細に説明する。図1(A)は本発明の実施の形態である空気圧配管継手ユニットを示す正面図であり、図1(B)は同図(A)の右側面図である。図2(A)は図1におけるX−X線に沿う断面図であり、図2(B)は同図(A)におけるS部の拡大断面図である。図3(A)は図1に示された空気圧配管継手ユニットの一方の継手ブロックの接合面を示す側面図であり、図3(B)は同図(A)における3B−3B線に沿う断面図である。図4(A)は他方の継手ブロックを示し、同図(B)における4A−4A線に沿う断面図であり、図4(B)は同図(A)の側面図であり、図4(C)は同図(A)におけるT部の拡大断面図である。
図1に示すように、この空気圧配管継手ユニット1は接合面2を備える第1の継手ブロック4と、接合面3を備える第2の継手ブロック5とを有しており、2つの継手ブロック4,5は4本の締結ねじ部材6により締結されるようになっている。それぞれの継手ブロック4,5には6本までの空気圧配管の先端が取り付けられるようになっており、図示する配管継手ユニット1を介して最大6本のホースやチューブを空気圧配管として連結することができる。それぞれの継手ブロック4,5はアルミニウム合金を材質としたほぼ直方体形状のブロックに形成されており、相互に対向する接合面2,3はほぼ同一サイズの長方形となっている。なお、それぞれの継手ブロック4,5の材質としては、アルミニウム合金以外に鉄、ステンレスなどの金属でも良く、樹脂製としても良い。
一方の継手ブロック4の接合面2の中央にはほぼ長方形の凸部2aが設けられ、他方の継手ブロック5の接合面3には凸部2aに対応して凹部3aが形成されている。このようにして、継手ブロック4はオス側になり、継手ブロック5はメス側となっており、両方の継手ブロック4,5はインロー構造となっている。したがって、2つの継手ブロック4,5をそれぞれの接合面2,3を対向させて連結すると、凸部2aが凹部3a内に嵌合されて2つの継手ブロック4,5のずれ移動が防止される。
図2に示すように、継手ブロック4には締結ねじ部材6が取り付けられるねじ貫通孔7が継手ブロック4の四隅に形成されており、それぞれのねじ貫通孔7は雌ねじ部7bとこの雌ねじ部7bのねじ底内径よりも大径のストレート部7aとを有している。それぞれの締結ねじ部材6は、先端に雄ねじ部6bが形成された軸部とこれと一体となった頭部6aとを有している。したがって、先端の雄ねじ部6bが雌ねじ部7bを通過してストレート部7aの位置となると、締結ねじ部材6はねじ貫通孔7内で所定のストローク軸方向に移動することができるとともに、継手ブロック4から外れることが防止される。図3(B)においては、締結ねじ部材6が所定のストローク軸方向に移動した状態として示されており、これ以上軸方向に移動させても雄ねじ部6bが雌ねじ部7bに当たって締結ねじ部材6の外れが防止される。継手ブロック5にはねじ貫通孔7に対応させてねじ孔8が形成されており、両方の継手ブロック4,5を突き合わせた状態のもとで、締結ねじ部材6の雄ねじ部6bをねじ孔8にねじ結合すると、2つの継手ブロック4,5は締結される。なお、符号9は締結ねじ部材6に設けられたワッシャを示す。
図2に示すように、一方の継手ブロック4にはその凸部2aに位置させるとともにその表面の接合面2に開口させて6つの連通孔11が形成されており、他方の継手ブロック5にはそれぞれの連通孔11に対応させて6つの連通孔12が形成されており、2つの継手ブロック4,5を締結すると、両方の連通孔11,12は相互に連通状態となる。継手ブロック4には連通孔11に連通するクイック継手13が取り付けられ、継手ブロック5には連通孔12に連通するクイック継手14が取り付けられている。
それぞれのクイック継手13,14は空圧配管の端部が取り外し自在に装着される継手であり、それぞれには空気圧配管としてのチューブが貫通する筒体が軸方向に移動自在に組み込まれており、チューブの端部をクイック継手13,14内に押し込むと、チューブは連通孔11,12に連通状態となって容易にクイック継手13,14に固定される。一方、チューブが固定された状態のもとで、筒体と一体となったノブ13a,14aを押し込むと、クイック継手13,14からチューブを容易に引き抜くことができる。
図3(A)に示すように凸部2aの表面に開口してブリード孔16が形成されており、このブリード孔16は図1に示すように外部に連通している。したがって、2つの継手ブロック4,5を結合および分離させる際に凸部2aと凹部3aとにより形成される空間を外部に連通させることにより、継手ブロック4,5の結合と分離を容易に行うことができる。
図2に示すように、継手ブロック5にはそれぞれの連通孔12に対応させて6つの平面シール組立体17が組み付けられている。それぞれの平面シール組立体17は、円筒形状のゴムなどの弾性のある封止材からなるシール部材18とこれを継手ブロック5に固定する円筒形状のホルダー19とを有している。シール部材18は一端部が大径部となっており、大径部の先端にはシール面18aが形成されている。一方、ホルダー19はシール部材18の内面に嵌合する円筒部19aと、シール部材18の他端面に接触するフランジ部19bとを有している。このような構成の平面シール組立体17が凹部3aにそれぞれ連通孔11に対応させて継手ブロック5に装着されており、2つの継手ブロック4,5を締結しない状態のもとでは、図4(C)に示すように、シール部材18のシール面18aは断面が三角形となって、凹部3aの接合面3から連通孔11の開口部を囲むように突出する。なお、継手ブロック5が継手ブロック4から分離された状態のもとで、シール面18aが接合面3から所定の長さ突出するのであれば、シール面18aの断面形状は三角形に限られるものではなく、例えば半円形状のシール面としても良い。
2つの継手ブロック4,5を結合させると、図2(B)に示すように、両方の連通孔11,12は連通状態となり、この状態においては、シール部材18は両方の継手ブロック4,5により圧縮されて接合面2に密着する。これにより、両方の接合面2,3相互間が密閉された状態となって連通孔11,12が相互に連通されることになる。したがって、2つの継手ブロック4,5を締結しそれぞれの接合面2,3を接近させると、シール部材18が締結方向に収縮変形して接合面2,3相互間がシールされるので、2つの継手ブロック4,5を締結する際に、前述した差し込みプラグ型の場合のようにシール部材18に摺動性を高めるための油を塗布することが不要となる。これにより、空気圧配管内に油が漏出することが防止される。2つの継手ブロック4,5が連結された状態となった配管継手ユニット1を所定の使用個所に据え付けるために、一方の継手ブロック5には図示しないボルトを取り付けるための据え付け孔20が形成されている。
一方の継手ブロック5には、図4に示すように4つの取付孔21a〜21dがストレートな孔により形成されている。それぞれの取付孔21a〜21dはこれらの中心を結ぶ四辺形の角部に対応する位置に形成され、4つの取付孔21a〜21dは行方向と列方向に形成されてマトリックス配置となっている。他方の継手ブロックには、図3に示すように取付孔21a〜21dに対応させて4つのねじ孔22a〜22dが嵌合孔として形成されている。
それぞれの取付孔21a〜21dには、図4に示すように突起部としてのスプリングピン23が着脱自在、つまり取り外し可能に取り付けられており、図示する継手ブロック5には図4に示すように2つの取付孔21a,21dにスプリングピン23が取り付けられ、それぞれのスプリングピン23は継手ブロック4の接合面2から突出した状態となっている。スプリングピン23は中空のピンであり径方向に弾性変形するので、取付孔21a〜21dに対する着脱が容易であるが、中実のピンを突起部として使用するようにしても良く、取付孔21a〜21dをねじ孔とすれば、ねじ部材を突起部として使用することもできる。
2つの継手ブロック4,5を図1に示すように締結ねじ部材6により締結すると、継手ブロック5の取付孔21a,21dに取り付けられたスプリングピン23は、図3に示すように取付孔21a,21dに対応して継手ブロック4に形成された対応する嵌合孔としてのねじ孔22a,22dに挿入される。したがって、スプリングピン23の外径は、ねじ孔の内径よりもやや小径となっている。
4つのねじ孔22a〜22dのうちスプリングピン23が挿入されないねじ孔22b,22cには閉塞部材ないし挿入止め部材としての埋め込みねじ24がねじ結合されている。この埋め込みねじ24としては、頭部を有しておらず、一端にマイナスの溝が形成されたねじ部材が使用されており、ねじ孔から突出しない形状のねじ部材であれば、埋め込みねじとしてはどうようなものを使用しても良い。
このようにして、取付孔21a,21dにスプリングピン23が取り付けられた継手ブロック5と、スプリングピン23が取り付けられていない取付孔21b,21cに対応するねじ孔22b,22cに閉塞部材としての埋め込みねじ24が取り付けられた継手ブロック4は、対をなして1組の空気圧配管継手ユニット1を形成している。したがって、埋め込みねじ24が取り付けられた継手ブロック4に対して、埋め込まれた嵌合孔に対応する位置の取付孔にスプリングピンが取り付けられた継手ブロック5を接合することは、スプリングピン23が埋め込みねじ24に干渉してしまうので不可能である。
このようにして、スプリングピン23が取り付けられていない取付孔に対応する嵌合孔を埋め込みねじ24により埋め込むと、埋め込まれた嵌合孔に対応する位置にスプリングピン23が設けられた継手ブロック5と他の継手ブロック4とを連結することができなくなり、スプリングピン23および埋め込みねじ24の位置を変化させることにより、空気圧配管継手ユニット1を複数種類に設定することができ、異なった種類の2つの継手ブロック4,5を連結することはできなくなる。したがって、クイック継手に接続されるチューブの本数やチューブを介して連結される空気圧作動機器の種類などに対応させて、スプリングピン23と埋め込みねじ24の位置を変化させることにより、同一構造の継手ブロック4.5を複数の種類に設定し、異種の継手ブロック4,5を誤って連結することを防止することができる。
図3および図4に示すように、取付孔21a〜21dとねじ孔22a〜22dとを相互に対向させて4つずつ設けた場合であって、4つの取付孔21a〜21dのうちの2つにスプリングピン23を取り付けて、4つのねじ孔22a〜22dのうちスプリングピン23が嵌合しない他の2つの嵌合孔に埋め込みねじ24を取り付けるようにした場合には、同一構造の継手ブロック4,5からなる空気圧配管継手ユニット1を6種類に設定することができる。これに対して、1つの取付孔にスプリングピン23を取り付けてこれに対応しない他の3つの嵌合孔に埋め込みねじ24を取り付けるようにすると、合計4種類の空気圧配管継手ユニット1に設定することができる。
同一構造であってスプリングピン23と埋め込みねじ24の位置に応じて設定することができる空気圧配管継手ユニット1の種類Pは、取付孔および嵌合孔の数nと、スプリングピン23の数kとにより、以下のパターン数式により設定することができる。
P=(n!)/{k!(n−k)!}
したがって、上述のように、4つの取付孔のうちの2つにスプリングピン23を取り付けるようにした場合には、パターン数式により(4!)/{2!(4−2)!}=(24)/(2×2)=6になり、6種類の空気圧配管継手ユニット1を設定することができ、4つの取付孔のうちの1つにスプリングピン23を取り付けるようにした場合には、上記式により4種類の空気圧配管継手ユニット1を設定することができる。
図5(A)〜図5(F)は、図3および図4に示すように、4つの取付孔21a〜21dのうち2つにスプリングピン23を取り付けて、ピン位置に対応しない嵌合孔つまりねじ孔22a〜22dの2つに埋め込みねじ24を取り付けるようにした場合の6種類のピン配置パターンを示す概略図であり、ピン配置および埋め込みねじ配置により6種類の空気圧配管継手ユニット1を設定することができる。したがって、2つの継手ブロック4,5を接合ないし連結して1組の空気圧配管継手ユニット1を組み立てる場合には、スプリングピン23と埋め込みねじ24との対応によって異種の継手ブロックを連結するという誤った組合せの発生を防止できる。
図6は本発明の他の実施の形態である空気圧配管継手ユニット1を構成する一方の継手ブロック5を示す側面図であり、この場合には継手ブロック5にその接合面に開口させて6つの取付孔21a〜21fが形成されており、これらの取付孔のうち3つにスプリングピン23を取り付けるようにしている。この継手ブロック5に連結されて対をなす他の継手ブロック4には6つの嵌合孔が形成され、スプリングピン23が取り付けられていない取付孔に対応する3つの嵌合孔には埋め込みねじ24が埋め込まれることになる。したがって、この場合には、上記数式から20通りの組合せになり、20種類の空気圧配管継手ユニット1を設定することができる。
取付孔および嵌合孔は、図示するようにマトリックス状となって継手ブロック4,5の端部に配置されているので、スプリングピン23と埋め込みねじ24とを取り付けて対となる空気圧配管継手ユニット1の種類を設定する際には、その操作を容易に行うことができるが、必ずしもマトリックス状に配置する必要はなく、一直線上に配置したり、ジグザグ状に配置したり、分散して配置するようにしても良い。
継手ブロック4の嵌合孔に埋め込みねじ24を取り付けるようにすると、これを容易に取り外すことができるので、埋め込みねじ24の取付位置を容易に変更することができる。これに対して、一度設定した閉塞部材の位置を後に変更することがなければ、閉塞部材としては埋め込みねじ24に代えてスプリングピンなどを使用することも可能である。
図7は本発明の他の実施の形態である空気圧配管継手ユニット1を示す正面図であり、この場合には2つの継手ブロック4,5を締結するために、締結ねじ部材6に加えてクランプ具27が継手ブロック4,5の対向面に設けられている。それぞれのクランプ具27は、一方の継手ブロック5にブラケット28を介して回動自在に装着された操作アーム29と、この操作アーム29に支持ピン31により回動自在に装着されたクランプアーム32とを有しており、他方の継手ブロック4にはクランプアーム32に係合する係合爪34が取り付けられている。したがって、操作アーム29を図7に二点鎖線で示す位置まで回動させると、クランプアーム32と係合爪34との係合が解除され、クランプアーム32と係合爪34とが係合した状態のもとで操作アーム29を実線で示す位置まで回動させると、クランプ具27により2つの継手ブロック4,5は締結された状態となる。なお、クランプ具27を使用する場合には、締結ねじ部材6を使用しないようにしても良く、図示するように両方を併用するようにしても良い。
上述のように、本発明の空気圧配管継手ユニット1によれば、同一構造の継手ブロック4,5をピンと埋め込みねじの配置によって複数の対の種類に設定することができるので、異種の継手ブロック同士を連結することが防止される。また、シール材にグリスなどの油を塗布することが不要となるので、空気圧作動機器に供給する圧縮空気の中に油が混入することを防止できる。なお、図6および図7においては図1〜図5に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
図8は、従来の差し込みプラグ型の空気圧配管継手ユニットの一部を示す断面図であり、一方の継手ブロック4にはこれの接合面3から突出させて挿入筒35が設けられ、他方の継手ブロック5内には円筒形状のシールプラグ36が埋め込まれている。両方の継手ブロック4,5を連結するときには、シールプラグ36の挿入孔内に挿入筒35が隙間を介して挿入される。シールプラグ36の内面にはOリング37が装着されており、このようにOリング37をシールプラグ36の内面に装着するようにしたり、挿入筒35の外周に装着するようにした差し込みプラグ型にあっては、両方の継手ブロック4,5を連結するときに、Oリング37は挿入筒35の外周面を摺動しながら径方向つまり連結方向に対して直角の方向に弾性変形するので、Oリング37をこれに傷が発生しないように摺動させるために、Oリング37の周囲にグリスを塗布する必要があった。しかし半導体製造装置のように清浄度が高いクリーンルームの雰囲気の中に配置される装置に用いられる空気圧システムにおいては、空気圧配管内に油分が混入することを避ける必要があり、差し込みプラグ型の空気圧配管継手ユニットをクリーンルーム用の空気圧システムに使用することは困難であった。
これに対して、図4に示す平面シール組立体17を使用すると、シール部材18に油を塗布することなく組立時にシール部材18に傷が発生することを防止できるので、クリームルーム対応の空気圧配管継手ユニットとすることができる。さらに、従来の差し込み型にあっては、1対の空気圧配管継手ユニットに接続される空気圧配管の数を増加させると、2つの継手ブロック4,5を連結したり分離する際における挿入筒35の挿入孔36内への挿抜力が増加するので、ある程度以上の本数のクイック継手13,14を設けることは実用上できなかったが、本発明の空気圧配管継手ユニット1にあっては、平面シール構造となっており挿抜力がゼロであり、従来よりも多くの空気圧配管を接続させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、継手ブロック4,5に集合させて接続する空圧配管の本数は、図1に示す6本、図6に示す12本、および図7に示す8本ずつに限定されるものではなく、任意の本数とすることができる。また、凸部2aが設けられた継手ブロック4に取付孔を形成し、凹部3aが設けられた継手ブロック5に嵌合孔を形成するようにしても良い。
(A)は本発明の実施の形態である空気圧配管継手ユニットを示す正面図であり、(B)は同図(A)の右側面図である。 (A)は図1におけるX−X線に沿う断面図であり、(B)は同図(A)におけるS部の拡大断面図である。 (A)は図1に示された空気圧配管継手ユニットの一方の継手ブロックの接合面を示す側面図であり、(B)は同図(A)における3B−3B線に沿う断面である。 (A)は他方の継手ブロックを示し、同図(B)における4A−4A線に沿う断面図であり、(B)は同図(A)の側面図であり、(C)は同図(A)におけるT部の拡大断面図である。 (A)〜(F)はピン配置パターンを示す側面図である。 本発明の他の実施の形態である空気圧配管継手ユニットを構成する一方の継手ブロックを示す側面図である。 本発明の他の実施の形態である空気圧配管継手ユニットを示す正面図である。 差し込みプラグ型である従来の空気圧配管継手ユニットの一部を示す断面図である。
符号の説明
1 空気圧配管継手ユニット
2,3 接合面
4 継手ブロック(第1の継手ブロック)
5 継手ブロック(第2の継手ブロック)
6 締結ねじ部材
7 ねじ貫通孔
8 ねじ孔
9 ワッシャ
11 連通孔(第1の連通孔)
12 連通孔(第2の連通孔)
13,14 クイック継手
16 ブリード孔
17 平面シール組立体
18 シール部材
19 ホルダー
20 据え付け孔
21a〜21f 取付孔
22a〜22d ねじ孔(嵌合孔)
23 スプリングピン(突起部)
24 埋め込みねじ(閉塞部材)

Claims (5)

  1. 複数の第1の連通孔が形成され、それぞれの前記第1の連通孔が開口する接合面を備える第1の継手ブロックと、
    前記第1の連通孔にそれぞれ連通する複数の第2の連通孔が形成され、それぞれ前記第2の連通孔が開口する接合面を備える第2の継手ブロックと、
    前記第1と第2の継手ブロックの一方に前記連通孔の開口部を囲むように装着される環状のシール部材と、
    前記シール部材を圧縮させ前記第1と第2の継手ブロックを締結し、それぞれの接合面相互間を前記シール部材により密閉して前記第1の連通孔と前記第2の連通孔とを連通させる締結部材とを有し、
    一方の前記継手ブロックに前記接合面に開口させて複数の取付孔を形成し、他方の前記継手ブロックに前記接合面に開口させるとともに前記取付孔に対応させて複数の嵌合孔を形成し、前記取付孔の少なくともいずれか1つに突起部を設け、前記嵌合孔のうち前記突起部が嵌合しない嵌合孔に閉塞部材を設け、前記突起部と前記閉塞部材との位置に応じて相互に対をなす複数組の継手ブロックを形成し、相互に対をなす継手ブロック以外の連結を防止することを特徴とする空気圧配管継手ユニット。
  2. 請求項記載の空気圧配管継手ユニットにおいて、それぞれの前記取付孔をストレートな孔としそれぞれの前記嵌合孔をねじ孔とし、前記突起部を前記接合面から突出させて前記取付孔に着脱自在に嵌合されるピンとし、前記閉塞部材を前記接合面よりも引っ込んだ状態で前記ねじ孔に着脱自在にねじ結合されるねじ部材とすることを特徴とする空気圧配管継手ユニット。
  3. 請求項1または2記載の空気圧配管継手ユニットにおいて、一方の前記継手ブロックの接合面に長方形の凸部を設け、他方の前記継手ブロックの接合面に前記凸部が嵌合する凹部を形成することを特徴とする空気圧配管継手ユニット。
  4. 請求項3記載の空気圧配管継手ユニットにおいて、一方の前記継手ブロックに接合面に開口してブリード孔を形成し、前記凸部と前記凹部により形成される空間を外部に連通させることを特徴とする空気圧配管継手ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気圧配管継手ユニットにおいて、それぞれ前記連通孔に連通し、空気圧配管が接続される継手をそれぞれの前記継手ブロックに装着することを特徴とする空気圧配管継手ユニット。
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