JP4276317B2 - 異材質分別キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器のキャップであって、特に、これを構成する、それぞれ異材質部材である外装枠と内装枠を簡単に分離することができる異材質分別キャップにに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化粧品を入れるボトル容器は、容器本体のみならず、そのキャップに対してもその外観に装飾を施す場合が多い。この場合、高級感を持たせるため、キャップは容器本体に螺合し、本質的な栓としての機能を果たす内装枠を合成樹脂で形成し、外観を構成する外装枠を他の材質、例えばアルミ等の金属で形成することがある。そして、これら内装枠を外装枠の内側にはめ込んで固定することにより、装飾キャップが組み立てられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方で、近年、資源のリサイクル運動の高まりからゴミの分別収集、資源の再利用が広く行われるようになってきている。上記したようなキャップは、合成樹脂と金属という二種類の材質から構成されており、そのままでは分別廃棄が不可能である。
【0004】
一般的に、このような複数部品から構成されるキャップは、使用中に容易に各部品が分解しないように、両者はゴム系接着剤などで強固に接着されており、異材質で構成される部品を分別できないまま廃棄することとなっていた。
【0005】
単純に、内装枠と外装枠との接着を、水に濡らすことで分解する水溶性接着剤で行い、分別時、キャップに水に浸して両者を分離させることも考えられるが、このようなキャップを有する化粧容器が洗面台周りや風呂場などの水場で使用されると、水溶性接着剤が水滴や高い湿度の影響を受けてしまい、使用中にキャップが分解してしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、水溶性接着剤を用いて、互いに異材質で形成された内装枠と外装枠とを接着することにより、その廃棄時、このキャップ内に注水することで簡単にこれら内装枠と外装枠を分離することができる一方、使用時は水滴や外気の湿度の影響を受けることなく、不用意に分解してしまうことを防止することができるキャップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る異材質分別キャップは、外装枠の内壁部と内装枠の外壁部とを水溶性接着剤で固定するとともに、この内装枠の一部に開口した開口部から該水溶性接着剤に至る通水路を形成し、キャップを容器本体に装着した際に通水路を閉鎖し、キャップを容器本体から取り外した際に通水路を開放する弁部材を内装枠の開口部周辺に設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を、以下、図1乃至図4を用いて説明する。図1は第1実施形態にかかる異材質分別キャップの分解斜視図、図2は製造時における同異材質分別キャップの断面図、図3は容器本体への装着時の同異材質分別キャップの側断面図、図4は容器本体から取り外した状態の同異材質分別キャップの側断面図である。
【0009】
図1に示すように、本実施形態の異材質分別キャップ(以下、単にキャップという)Aは、全体で立方体形状を有し、ポリプロピレン等の合成樹脂で射出成形された内装枠1、アルミ等の金属をプレス加工した外装枠2、さらに、内装枠1に取り付けられる合成樹脂製の弁部材3とから構成される。
【0010】
内装枠1は、中央のスクリューキャップ部11とその周囲の外装枠連結部12とを一体に形成してなるものである。スクリューキャップ部11は円筒形状を有し、下側に開口部11aを有して、その内周面にネジ条11bが形成されている。また、このスクリューキャップ部11の内面、天面11d近傍には、径が小さくなって段部11cが形成されている。また、この天面11dの中央には、後述する通水路Wへ連続する開口部たる円形の窓14が形成されている。
【0011】
外装枠連結部12は、スクリューキャップ部11の開口部から連続して、これと一体となっており、正方形の底面部12aとその縁部から立ち上がる立設部12b、さらに四隅に設けられる突出部12cとから構成される。
【0012】
立設部12bの外周面には、接着剤を充填することができる複数の溝13が形成されている。また、立設部12bの4つのコーナーに形成される突出部12cは上方に大きく突き出ており、内装枠1を外装枠2にはめ込む際のガイドとなる。
【0013】
外装枠2は、四角形の天面部21とその縁から立ち上がる側辺部22とからなり、底部が開放されたカップ状の形状を有する。
【0014】
弁部材3は、昇降部材31とこれに外嵌されるシール環32とから構成される。昇降部材31は、中央の軸部31aの下端に円盤部31bを一体に形成した形状を有し、軸部31aの週側面には、垂直方向に複数のリブ31cが形成される。これらリブ31c間は凹部31dとなる。
【0015】
軸部31aの上端は拡径されてフランジ部31eが形成され、また、前記リブ31cの上部には張出部31fが形成される。従って、側面からみて(図2参照)、フランジ部31eと張出部31fのとの間に第一くびれ部31gが形成され、リブ31cの張出部31fと円盤部31bとの間は第二くびれ部31hが形成されることになる。第一くびれ部31gの径は前記スクリューキャップ部11の窓14の同径に、第二くびれ部31hの径は同窓14の径より僅かに小径に設定される。なお、円盤部31の下面には容器本体9の取出口92d(図3参照)を塞ぐための膨出部31kが形成される。
【0016】
また、シール環32は、中央のOリング部32aの周縁部に放射状に伸びる複数の板バネ部32bを成形してなり、両者はエラストマやシリコンゴム等の弾性材料により一体に形成されている。そして、それぞれの板バネ部32b間は所定の間隔が開いて凹部32cとなる。
【0017】
このシール環32は、昇降部材31の円盤部31b上面に形成した段差部31iに嵌め込むことにより位置決めされる。そして、これら昇降部材31とシール環32により弁部材3が構成される。
【0018】
図2に基づいて、上記した内装枠1、外装枠2、弁部材3からキャップAを組み立てる方法を説明する。
【0019】
まず、内装枠1の窓14に、上記したように昇降部材31とシール環32とからなる弁部材3を嵌め込む。このとき、弁部材3は、昇降部材31の一部である軸部31a上端のフランジ部31eのみが窓14の上側に突出するように嵌め込むことにより、窓14が同径の第一くびれ部31gで塞がれる状態とする。
【0020】
次に、内装枠1の立設部12bに形成されている溝13に水溶性接着剤Xを塗布し、これが乾く前に外装枠2の内側に挿入する。すなわち、内装枠1を、4つのコーナーに形成された突出部12cをガイドとして、外装枠2の内側に挿入し、底面部12aの周縁フランジ12dに外装枠2の側辺部22下端を当接させて位置決めする。
【0021】
そして、溝13内に充分な量が保持される水溶性接着剤Xを乾燥させ、硬化させることにより、内装枠1の外壁部(立設部12bの外側部)1aと外装枠2の内壁(側辺部22の内側部)2aとが接着され、両者は固定される。
【0022】
この状態にあっては、内装枠1と外装枠2との間に空間が形成され、内装枠1の窓14から水溶性接着剤Xが塗布された溝13までが通水路Wとなるが、前記したように窓14は弁部材3の第一くびれ部31gにより塞がれるために、この空間は閉鎖され、外気と接触しない。
【0023】
水溶性接着剤Xは、通常の接着剤と同様に塗布し、接着力を発揮する一方、水に浸すことにより、溶解し、接着力を失う構造を有する。後述するように、キャップAを容器本体に装着した際は、弁部材3のシール環32の働きで通水路Wは閉鎖されるが、キャップAを容器本体に取り付ける前であっても、すなわちキャップAの組み立て直後の状態にあっても弁部材3の昇降部材31の第一くびれ部31gの働きで通水路Wは閉鎖された状態が保たれる。
【0024】
従って、キャップAの容器本体への装着前に保管され、キャップAを長時間放置したとしても、内部の水溶性接着剤Xは外気に触れることがなく、外気の影響を受けて接着力を失うことを防止することができる構造となっている。
【0025】
次に、図3及び図4を用いて、キャップAを容器本体9に装着した後の、その作動を説明する。
【0026】
まず図3に示すように、キャップAを装着する容器本体9は、例えばガラス製のボトルであって、首部91の外周面にはネジ条91aが形成されている。また、首部91の開口部91bには中栓92が取り付けられている。
【0027】
この中栓92は、例えばポリエチレン等の弾性材料で形成され、内側環状リブ92aと外側環状リブ92bが形成され、内側環状リブ92aを首部91の開口部91bに嵌入し、外側環状リブ92b先端の爪92cが首部91の外周面に形成されたアンダーカット部91cに噛み合わせることにより固定している。中栓92中央には、内容物の取出口92dが穿孔されている。
【0028】
キャップAのスクリューキャップ部11を容器本体9の首部91に装着すると、中栓92の上面がまず円盤部31bの下面に当接する。そして、キャップAを閉め付けて行くと、この力は弁部材3を徐々に上方へ押し上げ、ついにはリブ31cの張出部31fが窓14を乗り越え、窓14にはリブ31cの第二くびれ部31hが嵌入することになる。
【0029】
そして、さらにキャップAを閉めていくと、弁部材3はさらに上昇し、ついにはその円盤部31b下面の膨出部31kが中栓92の取出口92dを塞ぎ、容器本体9の栓がなされる。
【0030】
また、この状態にあっては、同時に、弁部材3のシール環32が昇降部材31の円盤部31bとスクリューキャップ部11の天面11dとの間に挟持されて、両者に圧接する状態となっている。すなわち、シール環32のOリング部32aが弁部材3と内装枠1と間で潰れ、パッキンとして働く。また、同時に、シール環32の板バネ部32bがスクリューキャップ部11内部の段部11cに押圧され、湾曲した状態で維持される。
【0031】
ここで、弁部材3はその軸部31aが窓14に嵌入されているものの、リブ31c間にある凹部31dのため、窓14は実質的に閉鎖されていない。しかしながら、窓14の周囲において、シール環32が外気との接触を断ち、窓14を実質的に閉鎖することになる。このため、キャップAを閉めた、容器の通常の状態では、窓14が閉鎖された状態となり、キャップAの内部と外気が連通することがない。
【0032】
次に、図4に、キャップAを容器本体9から取り外した状態を示す。キャップAが容器本体9から離れることにより、キャップA内の弁部材3は容器本体9の首部91による上方への押圧がなくなり(図3参照)、シール環32の板バネ部32bが反発して弁部材3全体を下方に引き下げることになって、シール環32のOリング部32aが内装枠1のスクリューキャップ部11の天面11dから離れる。
【0033】
この状態にあっては、キャップAの内部、すなわち通水路WとキャップAの外部は板バネ部32b間の凹部32c、リブ31c間の凹部31dを介して連通される。すなわち、本実施例のキャップAでは、これを容器本体9から外すだけで、自動的にキャップAの通水路WとキャップAの外部が連通することになる。そのため、キャップAを廃棄する際には、分離したキャップAを水に浸し、窓14を通して通水路Wに水を浸入させれば、内装枠1と外装枠2とを固定している水溶性接着剤Xを溶解させることができ、もって両者を簡単に分離することができる。
【0034】
一方、キャップAを容器本体9に戻せば、再び図3に示す状態となり、窓14の周囲は再びシール環32で塞がれるために、水溶性接着剤Xが外気の湿気の影響を受けることがなくなる。なお、キャップAを破棄する際以外に、キャップAが外される状態(図4の状態)は容器本体9から内容物を取り出す短い時間だけであり、この際、キャップA内の水溶性接着剤Xはほとんど影響を受けることはない。
【0035】
以上説明したように、本実施形態のキャップAは、容器本体9から取り外すと自動的に通水路Wが開放され、容器本体9に取り付けることにより自動的に通水路Wが閉鎖される。このため、キャップAを破棄するにあたって、合成樹脂製の内装枠1と金属製の外装枠2を取り外すためには、取り外したキャップAを単に水に浸せば、通水路Wに水が浸入し、水溶性接着剤Xを溶かして両者を分離させる。
【0036】
また、特に本実施形態のキャップAでは、その製造後、容器本体9への装着前は窓14を弁部材3の第一くびれ部31gが塞ぎ、常に通水路Wを閉鎖するために、キャップAが在庫として保管される際に、この間、外気の湿気の影響を受けることがなく、高い品質を保つことができる。
【0037】
次に、本発明の第2実施形態を図5乃至図8を用いて説明する。図5は第2実施形態にかかる異材質分別キャップの分解斜視図、図6は製造時における同異材質分別キャップの断面図、図7は容器本体への装着時の同異材質分別キャップの側断面図、図8は容器本体から取り外した状態の同異材質分別キャップの側断面図である。
【0038】
本実施形態のキャップBは、第1実施形態のキャップAと同様に、合成樹脂製の内装枠4、金属製の外装枠5及び合成樹脂製弁部材6から構成される。しかしながら、キャップBは同キャップAと異なり、2つの部材から構成された弁部材を単一部品から構成し、さらに内装枠及び外装枠間の隙間を無くし、より単純な構造としている。
【0039】
内装枠4は、内側がスクリューキャップ部41、外側が外装枠連結部42とになっている。スクリューキャップ部41は円筒形状を有し、下側に開口部41aを有して、その内周面にネジ条41bが形成されている。
【0040】
また、このスクリューキャップ部41の内面であって、天面41d近傍には、径が小さくなって段部41cが形成され、さらに天面41dの中央には窓44が形成されており、さらに、天面41dにはこの窓44の周囲を囲むように二重のシール条41eが形成されている。なお、このシール条41eは、後述する弁部材6と当接することにより窓44を塞ぐ構造となっているが、その機密性を高めるために、内装枠4は第1実施形態で使用したポリプロピレンに比べ、より弾力性に富むポリエチレン等の材質で成形することが望ましい。
【0041】
外装枠連結部42は内装枠4の外周面であり、下端に周縁フランジ42aが設けられるとともに、周面部である立設部42bには接着剤用の複数の溝13が形成され、また上部には外装枠5を嵌め込む際のガイドとなる4つの突出部42cが形成される。
【0042】
外装枠5は、円筒状のカップ形状を有し、円形の天面部51とその縁から立ち上がる側辺部52とからなる。
【0043】
弁部材6は、中央の軸部6aの下端に円盤部6bを一体に形成した形状を有し、その週側面には、垂直方向に複数のリブ6cが形成され、リブ6c間は凹部6dとなる。
【0044】
軸部6aの上端は拡径されてフランジ部6eが形成され、また、前記リブ6cの上部には張出部6fが形成される。従って、第1実施形態の弁部材3と同様に、フランジ部6eと張出部6fのとの間に第一くびれ部6gが形成され、リブ6cの張出部6fと円盤部6bとの間は第二くびれ部6hが形成されることになる。第一くびれ部6gの径は前記内装枠4の窓44の同径に、また、第二くびれ部6hの径は同窓44より小径に設定される。
【0045】
また、円盤部6bの下面には容器本体9の取出口92d(図7参照)を塞ぐための膨出部6kが形成される。また、弁部材6は、円盤部6bの周縁部に放射状に伸びる複数の板バネ部6l有しており、それぞれの板バネ部6l間は所定の間隔が開いて凹部6mとなる。
【0046】
図6に基づいて、キャップBの構造を説明する。まず、フランジ部6eのみを通過させるようにして弁部材6を内装枠1の窓44に嵌め込み、この窓44を第一くびれ部6gで塞いだ状態とする。
【0047】
次に、内装枠4の立設部42bの溝43に水溶性接着剤Xを塗布し、これが乾く前に外装枠5に嵌入し、内装枠4の外壁部(立設部42bの外側部)4aと外装枠5の内壁(側辺部52の内側部)5aとが接着され、両者は固定される。
【0048】
このとき、内装枠4はその周縁フランジ42aと4つの突出部42cが外装枠5の下端と天面に当接して位置決めされるが、このとき内装枠4と外装枠5との間には窓44から水溶性接着剤Xが塗布された溝43に至る通水路Wが形成される。但し、上記したように窓44は弁部材6により塞がれているため、水溶性接着剤Xは外気の湿度に影響されることはない。
【0049】
次に、図7及び図8を用いて、キャップBを容器本体9に装着した後の、その作動を説明する。なお、容器本体9は、上記第1実施形態の図3に示すそれと同一であるため、同じ符号を付して説明を省略する。
【0050】
図7に示すように、キャップBを容器本体9に取り付けると、中栓92の上面が弁部材6を徐々に上方へ押し上げ、その押圧力によりリブ6cの張出部6fが窓44を乗り越え、窓44にはリブ6cの第二くびれ部6hが嵌入することになる。
【0051】
そして、さらにキャップBを閉めていくと、弁部材6は連続して上昇し、ついにはその円盤部6b下面の膨出部6kが中栓92の取出口92dを塞ぎ、容器本体9の栓がなされる。
【0052】
また、キャップBを締め付けると、弁部材6の円盤部6bの上面が内装枠4のシール条41eに圧接して、これがパッキンとして働き、窓44は閉鎖されて通水路Wは外気と連通しない状態となる。また、このとき同時に、円盤部6b周囲の板バネ部6lがスクリューキャップ部41内部の段部41cに押圧され、湾曲した状態で維持される。
【0053】
図8に、キャップBを容器本体9から取り外した状態を示す。キャップBが容器本体9から離れることにより、弁部材6の板バネ部6lが反発して弁部材6を下方に引き下げる。
【0054】
この状態にあっては、弁部材6の円盤部6b上面が内装枠4のシール条41eから離れて隙間が生じ、キャップB内部の通水路WとキャップBの外部は、板バネ部6l間の凹部6m、リブ6c間の凹部6dを介して連通されることになる。そして、分離したキャップBを水に浸し、窓44を通して通水路Wに水を浸入させれば、内装枠4と外装枠5とを簡単に分離することができる。
【0055】
本実施形態のキャップBでは、特に、弁部材6を一体の部品から構成したため、第1実施形態のキャップAに比べて、より簡素な構造とすることができ、もって、製造コストを引き下げることができる。なお、他の作用効果については、第1実施形態のキャップAと同様であるため、説明を省略する。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、異材質で形成された内装枠と外装枠とから構成されるキャップであっても、廃棄時に、水に浸けるだけで通水路に水が浸入し、内装枠と外装枠とを接着する水溶性接着剤を溶解させることができ、もって両者を簡単に分離させ、分別破棄することができる。
【0057】
特に、本発明のキャップでは、これを容器本体から分離するだけで自動的に開口部が開き、特別な作業を必要とすることなく通水路に注水することができるため、誰でも簡単に分離作業を行うことができ、分別回収率を向上させることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる異材質分別キャップの分解斜視図である。
【図2】製造時における同異材質分別キャップの断面図である。
【図3】容器本体への装着時の同異材質分別キャップの側断面図である。
【図4】容器本体から取り外した状態の同異材質分別キャップの側断面図である。
【図5】第2実施形態にかかる異材質分別キャップの分解斜視図である。
【図6】製造時における同異材質分別キャップの断面図である。
【図7】容器本体への装着時の同異材質分別キャップの側断面図である。
【図8】容器本体から取り外した状態の同異材質分別キャップの側断面図である。
【符号の説明】
A、B …キャップ(異材質分離キャップ)
W …通水路
X …水溶性接着剤
1、4 …内装枠
1a、4a…内装枠の外壁
11、41 …スクリューキャップ部
12、42 …外装枠連結部
13、43 …溝
14、44 …窓(開口部)
2、5 …外装枠
2a、5a…外装枠の内壁
3、6 …弁部材
32a …Oリング
32b、6l…板バネ部
9 …容器本体
Claims (1)
- 互いに異材質で形成された内装枠と外装枠とを取り付けてなり、容器本体に装着されるキャップにおいて、前記外装枠の内壁部と前記内装枠の外壁部とを水溶性接着剤で固定するとともに、前記内装枠の一部に開口した開口部から該水溶性接着剤に至る通水路を形成し、前記キャップを前記容器本体に装着した際に前記通水路を閉鎖し、前記キャップを前記容器本体から取り外した際に前記通水路を開放する弁部材を前記内装枠の開口部周辺に設けたことを特徴とする異材質分別キャップ。
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