JP4276040B2 - 内燃機関のブローバイガス還元構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のブローバイガス還元構造に関するものである。
従来の内燃機関のブローバイガス還元構造として、ブローバイガス配管の一端をエアクリーナホースに接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭61−37414号公報
特許文献1の第1図を以下の図11で説明する。なお、符号は振り直した。
図11は従来の内燃機関のブローバイガス還元構造を示す説明図であり、内燃機関200の上部に設けたヘッドカバー201と、エアクリーナ202を内燃機関200側に接続するエアクリーナホース203とにPCV(ボジティブ クランクケース ベンチレーション)ホース204を接続することで、内燃機関200のクランクケース206内で発生したブローバイガスをヘッドカバー201からPCVホース204を介してエアクリーナホース203に送り、エアクリーナホース203からインテークマニホールド207を通じて内燃機関200の燃焼室へ戻すことを示す。なお、211はPCVホース204にオイル溜まり212及び一方向弁213を介して一端を接続した補助ホースであり、他端をクランクケース206に接続することで、PCVホース204内で分離したオイル分等を回収する補助ホースである。
上記技術では、PCVホース204の端部をエアクリーナホース203に接続するために、エアクリーナホース203が、例えば、ゴム製等の可撓性を有するものである場合に、PCVホース204がエンジン振動等で振れると、この振れに伴ってエアクリーナホース203が振れる。PCVホース204にはオイル溜まり212、一方向弁213及び補助ホース211が連結してあるため、これらのオイル溜まり212、一方向弁213及び補助ホース211の重量によってエアクリーナホース203は更に変形しやすくなる。
エアクリーナホース203が変形すると、エアクリーナホース203を介して内燃機関200に供給する空気量が変化する可能性がある。
本発明の課題は、内燃機関のブローバイガス還元構造において、ブローバイホースを接続する吸気管の変形を抑えることにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームに、吸気装置を含む内燃機関をスイング自在に取付け、内燃機関のクランクケース内で発生したブローバイガスをブローバイ配管で吸気装置に戻す内燃機関のブローバイガス還元構造において、ブローバイガス配管を、一端を内燃機関側に設けたブローバイガス吐出口に接続し、他端をエアクリーナケースの吸気管にジョイントを介して接続するとともに、このジョイントをエアクリーナケースに取付けたことを特徴とする。
吸気管にジョイントを介して接続するとともに、このジョイントをエアクリーナケースに取付け、内燃機関の揺動、振動等によるブローバイ配管の変位によって、吸気管が変形するのを防止する。
請求項2に係る発明は、吸気装置へのブローバイガス還元量を増加させるためにエアクリーナケースから内燃機関のクランクケースに空気を導く空気通路を設けるとともに、ブローバイ配管を上に凸に湾曲させたことを特徴とする。
空気通路を設けて吸気装置へのブローバイ還元量を増加させたときにブローバイ配管の内側に多くのオイル分及び水分が付着しても、ブローバイ配管を上に凸に湾曲させ、ブローバイ配管内のオイル分及び水分をクランクケース内に戻す。
請求項3に係る発明は、ブローバイガス吐出口側と吸気管とを、車体フレーム側に内燃機関を取付けるスイング軸に対して車両の前後方向に振り分けて配置し、車体フレーム側に設けたガイド部材でブローバイ配管の中間部を案内したことを特徴とする。
スイング軸に対して内燃機関及び吸気管が一体的にスイングするときに、湾曲させたブローバイ配管が円弧状に移動し、ブローバイ配管に直交する方向の変位を小さくし、ブローバイ配管をガイド部材で無理なく案内する。
請求項4に係る発明は、車体フレームの下部に内燃機関をスイング自在に取付け、車体フレームの上部に収納容器を取付け、内燃機関とこの内燃機関に空気を供給する吸気装置との間に、内燃機関のクランクケース内で発生したブローバイガスを吸気装置に戻すブローバイ配管を設けた車両において、内燃機関と収納容器との間にブローバイ配管を配置し、ブローバイ配管の一端を内燃機関のシリンダヘッド側に設けたブローバイガス吐出口に接続するとともに、他端を吸気装置の内燃機関側に設けた吸気管にジョイントを介して接続し、このジョイントを吸気装置に設けた接続部支持部材に取付け、ブローバイ配管の曲率中心を、車体フレーム側に内燃機関を取付けるスイング軸の近傍に設け、ブローバイ配管をその接線方向にガイド部材で案内するようにしたことを特徴とする。
車体フレームに対して内燃機関がスイングしたときに、ブローバイ配管をガイド部材で無理なくスムーズに案内できる。
請求項5に係る発明は、接続部支持部材を、エアクリーナケースとしたことを特徴とする。
接続部支持部材をエアクリーナケースとすることで、特別に接続部支持部材を設ける必要がない。
請求項1に係る発明では、ブローバイガス配管を吸気管にジョイントを介して接続するとともに、このジョイントをエアクリーナケースに取付けるので、内燃機関の揺動、振動でブローバイ配管が変位しても、この変位をジョイントを介してエアクリーナケースで抑えることができ、吸気管が変形するのを防止することができる。
請求項2に係る発明では、エアクリーナケースから内燃機関のクランクケースに空気を導く空気通路を設けるとともに、ブローバイ配管を上に凸に湾曲させたので、空気通路を設けて吸気装置へのブローバイ還元量を増加させたときにブローバイ配管の内側に多くのオイル分及び水分が付着しても、ブローバイ配管を上に凸に湾曲させることで、ブローバイ配管内のオイル分及び水分をクランクケース内に戻すことができ、エアクリーナケース内の、例えば、エアクリーナエレメントをオイル分、水分で汚すことを防止することができて、エアクリーナエレメントの交換時期を延ばすことができる。
請求項3に係る発明では、ブローバイガス吐出口側と吸気管とを、車体フレーム側に内燃機関を取付けるスイング軸に対して車両の前後方向に振り分けて配置し、車体フレーム側に設けたガイド部材でブローバイ配管の中間部を案内したので、スイング軸に対して内燃機関及び吸気管が一体的にスイングするときに、湾曲させたブローバイ配管が円弧状に移動するため、ブローバイ配管に直交する方向の変位を小さくすることができ、ブローバイ配管をガイド部材で無理なく案内することができる。従って、ブローバイ配管の屈曲や潰れを抑えることができ、ブローバイガス還元量を増やすことができるとともに、ブローバイ配管のレイアウトを容易に行うことができる。
請求項4に係る発明では、内燃機関と収納容器との間にブローバイ配管を配置し、ブローバイ配管の一端をブローバイガス吐出口に接続するとともに、他端を吸気管にジョイントを介して接続し、このジョイントを接続部支持部材に取付け、ブローバイ配管の曲率中心を、車体フレーム側に内燃機関を取付けるスイング軸の近傍に設け、ブローバイ配管をその接線方向にガイド部材で案内するようにしたので、車体フレームに対して内燃機関がスイングしたときに、ブローバイ配管がその曲率中心に近いスイング軸を中心にして移動するために、ブローバイ配管に直交する方向の変位を小さくすることができ、ブローバイ配管をガイド部材でスムーズに案内することができる。従って、ブローバイ配管の屈曲や潰れを抑えることができるため、ブローバイ配管内のブローバイガスの流れがスムーズになり、効率良くブローバイ還元を行うことができる。
請求項5に係る発明では、接続部支持部材を、エアクリーナケースとしたので、特別に接続部支持部材を設ける必要がなく、部品数を減らすことができ、コストを低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両の側面図であり、車両10は、車体フレーム11を前部フレーム12と、この前部フレーム12の後部にボルト13・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ。)で取付けた後部フレーム14とから構成し、前部フレーム12の下部に燃料タンク16を取付け、後部フレーム14に車両前後方向にほぼ水平としたパワーユニット17(内燃機関としてのエンジン18及びこのエンジン18に連結した動力伝達機構21とからなる。)をリンク22を介してスイング自在に取付け、パワーユニット17の後部を後部フレーム14の後部にリヤクッションユニット23を介して取付けた自動二輪車である。
ここで、31は前部フレーム12に取付けたヘッドパイプ、32はヘッドパイプ31で回転自在に支持したステアリングシャフト、33はステアリングシャフト32の下端に取付けたフロントフォーク、34はフロントフォーク33の下端に取付けた前輪、36はステアリングシャフト32の上端に取付けたバーハンドル、37は前部フレーム12の上部を覆うフロントカバー、38は前輪34の上方を覆うフロントフェンダ、41は燃料タンク16の上方に配置したステップフロア、42は後部フレーム14の上部に取付けた収納容器としての収納ボックス、43は収納ボックス42の上部に開閉自在に設けたシート、44はシート43の下方の車体を覆うボディカバーである。
また、45はパワーユニット17の後部に取付けた後輪、46は後輪45の上方を覆うリヤフェンダ、47はピストン(不図示)を移動自在に収納したシリンダブロック、48はシリンダブロック47の前部に取付けたシリンダヘッド、51はシリンダヘッド48の端部開口を覆うヘッドカバー、52はシリンダヘッド48の上部から車体後方へ延びる吸気装置、53はシリンダヘッド48の下部から車体後方へ延びる排気装置、54はスタンドである。
上記したシリンダブロック47及びシリンダヘッド48(ヘッドカバー51を含む)は、内燃機関本体部56を構成する部材である。
図2は本発明に係る内燃機関の空気、燃料及びブローバイガスの流れを示す系統図である。
空気の流れる経路を二重線で示す。即ち、空気は、接続部支持部材としてのエアクリーナケース61の吸気口61aからエアクリーナケース61内に入り、2つの経路、即ち、主経路と副経路とに分かれて流れる。主経路では、空気は、エアクリーナケース61から吸気管としてのコネクティングチューブ62を通じてスロットルボディ63に流れ、スロットルボディ63からシリンダヘッド48へ流れ込み、燃焼室に至る。この主経路は、前述の吸気装置52(図1参照)で構成するものであり、吸気負圧によって空気が移動する。
また、空気通路としての副経路(符号を52Aとする。)では、空気は、エアクリーナケース61からソレノイドバルブ64及びリードバルブ66を通じてエンジンを構成するクランクケース67内に流れる。即ち、クランクケース67内が負圧になったときに空気が移動する。
燃料の流れる経路を太い破線で示す。即ち、燃料は、燃料タンク16から燃料ポンプ68によってインジェクタ71に圧送され、インジェクタ71からシリンダヘッド48の吸気ポート内へ噴射され、燃焼室に至り、空気と混合して燃焼する。
ブローバイガスの流れる経路を太い実線で示す。即ち、燃焼室からクランクケース67内に吹き込んだブローバイガスは、クランクケース67からシリンダブロック47を介してシリンダヘッド48に流れ、ヘッドカバー51に設けたブローバイガス吐出口(詳細は後述する。)からブローバイ配管73を通じてコネクティングチューブ62に至る。
上記した空気の副経路52Aは、ブローバイ配管73及びコネクティングチューブ62を介して燃焼室へのブローバイガスの還元量を増加させるために、クランクケース67内へ空気を送るようにしたものであり、エンジン回転数に応じてソレノイドバルブ64の開閉を制御することで、クランクケース67内へ送る空気量を調整する。
図3は本発明に係る内燃機関のブローバイガス還元構造を示す要部平面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。以下同じ。)であり、エンジン18のシリンダヘッド48の開口部をヘッドカバー51で塞ぎ、このヘッドカバー51に設けたブローバイガス吐出口51aにブローバイ配管73の一端を接続し、また、シリンダヘッド48の吸気ポートに連通させるためにシリンダヘッド48に吸込み管75の一端を接続し、この吸込み管75の他端にスロットルボディ63の前部を接続し、このスロットルボディ63の後部にラバー製のコネクティングチューブ62の一端を接続し、このコネクティングチューブ62の後部にエアクリーナケース61を接続し、更に、コネクティングチューブ62のエアクリーナケース61への接続部近傍にブローバイ配管73の他端をジョイント部材76を介して接続するとともに、エアクリーナケース61にジョイント部材76を取付けたことを示す。なお、78は燃料タンク16(図1参照)からエンジン18に燃料を供給する燃料配管、79は燃料配管78をシリンダヘッド48に接続するためのエンジン側接続部材である。
スロットルボディ63は、側部にスロットルケーブルガイド81を取付け、このスロットルケーブルガイド81の後部にスロットルバルブ(不図示)を開閉するためのスロットルケーブル82を取付けたものである。
スロットルケーブルガイド81は、前部に一体に設けた支持部81aに樹脂製のハーネスクランパ83を取付けた部材であり、このハーネスクランパ83でワイヤハーネス84を固定する。なお、84a,84bはワイヤハーネス84を縛るベルト部材である。
このように、スロットルケーブルガイド81にハーネスクランパ83を支持する支持部81aを一体に設けることで、ハーネスクランパ83を支持するための特別な支持部材が不要になり、部品数を減らすことができ、コスト及び重量を低減することができる。
図4は本発明に係る内燃機関のブローバイガス還元構造を示す要部側面図であり、ブローバイ配管73を、ヘッドカバー51とコネクティングチューブ62(図3参照)とに接続するとともに、両端部よりも中間部を高くした山形状に形成し、ブローバイ配管73の後部に円弧状とした後部円弧部73aを形成し、この後部円弧部73aの中心、即ち、後部円弧部73aを含む円の中心である中心点85を、後部フレーム14に対するリンク22のスイング軸86及びリンク22対するパワーユニット17のスイング軸87の近傍に配置し、ブローバイ配管73の後部円弧部73aの振れを抑えるとともにパワーユニット17のスイング時に後部円弧部73aを案内するガイド部材88を、後部フレーム14に取付けた後部サブフレーム91に取付けたことを示す。なお、73bはブローバイ配管73の前部円弧部、73cはブローバイ配管73の頂上部である。
図5は本発明に係る内燃機関のブローバイガス配管接続部を示す平面図であり、エアクリーナケース61をケース本体94及びこのケース本体94の開口部を覆うケースカバー95から構成し、ケース本体94の内壁94aに設けた取付穴(不図示)からコネクティングチューブ62を挿入するとともに、コネクティングチューブ62の中間部に設けた嵌合部62aを上記の取付穴に嵌めて固定し、この嵌合部62a近傍のコネクティングチューブ62にジョイント部材76を介してブローバイ配管73の端部を接続し、ケース本体94の内壁94aに設けた取付座94cにジョイント部材76を取付けたことを示す。なお、94dは後述するホースを接続するホース接続部である。
コネクティングチューブ62は、後述する第1エア供給ホース131を保持するために側方に一体に突出させたホース保持部62bを備え、このホース保持部62bによってコネクティングチューブ62にほぼ平行に第1エア供給ホース131を保持することができ、第1エア供給ホース131をコネクティングチューブ62に近接させることができて、コンパクト化を図ることができる。また、コネクティングチューブ62にホース保持部62aを一体成形したことで、第1エア供給ホース131を保持するための特別な部材が不要になり、部品数を削減できて、コスト・重量を低減することができる。
図6(a),(b)は本発明に係るブローバイ配管接続部を示す斜視図であり、(a)は図5のA部拡大図、(b)は(a)のb矢視図である。
(a)において、ジョイント部材76は、ベース管101と、このベース管101から延ばした2本の第1接続管102及び第2接続管103と、ベース管101に設けた板状取付部104とを一体成形したものであり、第1接続管102を、コネクティングチューブ62に一体成形したチューブ側接続管62cに挿入するとともに、チューブ側接続管62cをクランプ部材106で締め付け、第2接続管103にブローバイ配管73の端部を嵌めるとともにブローバイ配管73の端部をクランプ部材107で締め付け、ケース本体94の取付座94cに板状取付部104をビス108で取付ける。
(b)において、ケース本体94の取付座94cは、両端部に起立壁94e,94eを設けた部分であり、これらの起立壁94e、94e間にジョイント部材76の板状取付部104を配置し、ビス108で固定する。
従って、ジョイント部材76は、ケース本体94に1本のビス108で取付けても、ケース本体94に対して回転せず、ジョイント部材76の固定を容易に且つ確実に行うことができる。
図7は本発明に係るブローバイ配管を案内するガイド部材を示す正面図であり、ガイド部材88は、ほぼ円弧状に形成したベース半体111と、このベース半体111に合わせた円弧状の可動半体112と、ベース半体111の底に設けた車体側取付部113とを一体成形した樹脂製のものである。
ベース半体111は、膨出部114を備え、この膨出部114に係合穴116を設けた部分である。
可動半体112は、一端に係合突出部118を突出させ、他端に薄肉部121を設けた部分であり、初期の状態では、ベース半体111と可動半体112とは、図の左右方向に並んだ状態(可動半体112は想像線で示す位置にある。)にあり、この状態から矢印の方向へ可動半体112をベース半体111に対して薄肉部121で折り曲げてベース半体111に合わせ、係合穴116内に係合突出部118を係合させることで、円形のガイド穴123を形成し、このガイド穴123でブローバイ配管73の振れ防止及び案内を行う。
車体側取付部113は、皿状に形成することで後部サブフレーム91(図4参照)に密着させてガイド部材88を安定にする取付ベース125と、この取付ベース125から突出させた突出係合部126とからなり、突出係合部126は、後部サブフレーム91に設けた取付穴に挿入することで後部サブフレーム91にガイド部材88を取付けたときに抜け止めの役目をする部分である。
図8は本発明に係る車両の空気通路を示す要部平面図であり、エアクリーナケース61のケース本体94に設けたホース接続部94dに第1エア供給ホース131の一端を接続し、この第1エア供給ホース131の他端をソレノイドバルブ64に設けた吸入口64aに接続し、ソレノイドバルブ64に設けた吐出口64bに第2エア供給ホース132の一端を接続し、この第2エア供給ホース132の他端を、クランクケース67の側壁67aに取付けたリードバルブ66の吸入口66aに接続したことを示す。なお、134,136はホースクランプである。
空気通路としての副経路52Aは、ホース接続部94dからリードバルブ66までをいう。
以上に述べたブローバイ配管73の作用を次に説明する。
図9(a),(b)は本発明に係るブローバイ配管の作用を示す第1作用図である。
(a)において、例えば、パワーユニットが、図中に白丸で示すスイング軸87を中心にして時計回りスイングすると、ブローバイ配管73は、想像線で示す位置から矢印で示すようにパワーユニットと一体的にスイングする。
ブローバイ配管73の後部円弧部73aは、その中心をスイング軸87の近傍に設けたものであるから、パワーユニットのスイングに伴って、後部円弧部73aはスイング軸87を中心にして後部円弧部73aのほぼ軸方向へ移動するために、その軸に直交する方向への変位が小さいから、ガイド部材88のガイド穴123をスムーズに通過する。即ち、後部円弧部73aをその接線73eの方向へガイド部材88で案内することができる。
(b)において、パワーユニットが、スイング軸87を中心にして反時計回りスイングすると、ブローバイ配管73は、想像線で示す位置から矢印で示すようにパワーユニットと一体的にスイングし、(a)の場合と同様に、後部円弧部73aはガイド部材88のガイド穴123をスムーズに通過する。即ち、後部円弧部73aをその接線73fの方向へガイド部材88で案内することができる。
図10は本発明に係るブローバイ配管の作用を示す第2作用図である。
ブローバイガスには、オイル分及び水分が含まれるため、ブローバイガスがブローバイ配管73内をヘッドカバー側からコネクティングチューブ側へ流れるときに、前部円弧部73bではヘッドカバー側に近いほど内壁73dにオイル分や水分の液滴141・・・が多く付着する。液滴141が集まって大きくなれば、その重量で矢印Bで示すようにヘッドカバー側へ流れ落ち、クランクケース内に戻る。
従って、オイル分や水分はコネクティングチューブ側へほとんど流れず、オイル分や水分が除去されたブローバイガスが矢印Cで示すようにコネクティングチューブ側へ流れるため、エアクリーナケース内のエアクリーナエレメントにオイル分や水分が付着しにくくなり、吸気性能を向上させることができるととともに、エアクリーナエレメントの交換時期を延ばすことができる。
以上の図3、図4及び図5で説明したように、本発明は第1に、車体フレーム11に、吸気装置52を含むエンジン18をスイング自在に取付け、エンジン18のクランクケース67内で発生したブローバイガスをブローバイ配管73で吸気装置52に戻すエンジン18のブローバイガス還元構造において、ブローバイガス配管73を、一端をエンジン18のシリンダヘッド48側に設けたブローバイガス吐出口51aに接続し、他端をエアクリーナケース61のエンジン18側に設けたコネクティングチューブ62にジョイント部材76を介して接続するとともに、このジョイント部材76をエアクリーナケース61に取付けることで、ブローバイ配管73の変位によってコネクティングチューブ62が変形するのを防止したことを特徴とする。
ブローバイガス配管73をコネクティングチューブ62にジョイント部材76を介して接続するとともに、このジョイント部材76をエアクリーナケース61に取付けるので、エンジン18の揺動、振動でブローバイ配管76が変位しても、この変位をジョイント部材76を介してエアクリーナケース61で抑えることができ、コネクティングチューブ62が変形するのを防止することができる。
本発明は第2に、図4、図8及び図10で説明したように、吸気装置52(図3参照)へのブローバイガス還元量を増加させるためにエアクリーナケース61からエンジン18のクランクケース67に空気を導く空気通路としての副経路52Aを設けるとともに、ブローバイ配管73を上に凸に湾曲させたことを特徴とする。
エアクリーナケース61からクランクケース67に空気を導く副経路52Aを設けるとともに、ブローバイ配管73を上に凸に湾曲させたので、副経路52Aを設けて吸気装置52へのブローバイ還元量を増加させたときにブローバイ配管73の内側に多くのオイル分及び水分が付着しても、ブローバイ配管73を上に凸に湾曲させることで、ブローバイ配管73内のオイル分及び水分をクランクケース67内に戻すことができ、エアクリーナケース61内の、例えば、エアクリーナエレメントをオイル分、水分で汚すことを防止することができて、エアクリーナエレメントの交換時期を延ばすことができる。
本発明は第3に、図3及び図4で説明したように、ブローバイガス吐出口51a側とコネクティングチューブ62とを、車体フレーム11側にエンジン18を取付けるスイング軸86,87に対して車両10(図1参照)の前後方向に振り分けて配置し、車体フレーム11側に設けたガイド部材88でブローバイ配管73の中間部を案内したことを特徴とする。
ブローバイガス吐出口51a側とコネクティングチューブ62とを、スイング軸86,87に対して車両10の前後方向に振り分けて配置し、車体フレーム11側に設けたガイド部材88でブローバイ配管73の中間部を案内したので、スイング軸86,87に対してエンジン18及びコネクティングチューブ62が一体的にスイングするときに、湾曲させたブローバイ配管73が円弧状に移動するため、ブローバイ配管73に直交する方向の変位を小さくすることができ、ブローバイ配管73をガイド部材88で無理なく案内することができる。従って、ブローバイ配管73の屈曲や潰れを抑えることができ、ブローバイガス還元量を増やすことができるとともに、ブローバイ配管73のレイアウトを容易に行うことができる。
本発明は第4に、図1、図3及び図4で説明したように、車体フレーム11の下部にエンジン18をスイング自在に取付け、車体フレーム11の上部に収納ボックス42を取付け、エンジン18とこのエンジン18に空気を供給する吸気装置52との間にブローバイ配管73を設けた車両10において、エンジン18と収納ボックス42との間にブローバイ配管73を配置し、ブローバイ配管73の一端をエンジン18のシリンダヘッド48側に設けたブローバイガス吐出口51aに接続するとともに、他端を吸気装置52のエンジン18側に設けたコネクティングチューブ62にジョイント部材76を介して接続し、このジョイント部材76を吸気装置52に設けた接続部支持部材としてのエアクリーナケース61に取付け、ブローバイ配管73の曲率中心である中心点85を、車体フレーム11側にエンジン18を取付けるスイング軸86,87の近傍に設け、ブローバイ配管73をその接線73e,73f(図9(a),(b)参照)の方向にガイド部材88で案内するようにしたことを特徴とする。
エンジン18と収納ボックス42との間にブローバイ配管73を配置し、ブローバイ配管73の一端をブローバイガス吐出口51aに接続するとともに、他端をコネクティングチューブ62にジョイント部材76を介して接続し、このジョイント部材76をエアクリーナケース61に取付け、ブローバイ配管73の中心点85を、車体フレーム11側にエンジン18を取付けるスイング軸86,87の近傍に設け、ブローバイ配管73をその接線方向にガイド部材88で案内するようにしたので、車体フレーム11に対してエンジン18がスイングしたときに、ブローバイ配管73がその曲率中心に近いスイング軸86,87を中心にして移動するために、ブローバイ配管73に直交する方向の変位を小さくすることができ、ブローバイ配管73をガイド部材88でスムーズに案内することができて、ブローバイ配管73内のブローバイガスの流れがスムーズになり、効率良くブローバイ還元を行うことができる。
本発明は第5に、図5で説明したように、接続部支持部材を、エアクリーナケース61としたことを特徴とする。
接続部支持部材を、エアクリーナケース61としたので、特別に接続部支持部材を設ける必要がなく、部品数を減らすことができ、コストを低減することができる。
尚、本実施形態では、図6(a)に示したように、ケース本体94とジョイント部材76とを別体としたが、これに限らず、ケース本体94にジョイント部材76を一体成形してもよい。
本発明の内燃機関のブローバイガス還元構造は、二輪車に好適である。
本発明に係る車両の側面図である。 本発明に係る内燃機関の空気、燃料及びブローバイガスの流れを示す系統図である。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス還元構造を示す要部平面図である。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス還元構造を示す要部側面図である。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス配管接続部を示す平面図である。 本発明に係るブローバイ配管接続部を示す斜視図である。 本発明に係るブローバイ配管を案内するガイド部材を示す正面図である。 本発明に係る車両の空気通路を示す要部平面図である。 本発明に係るブローバイ配管の作用を示す第1作用図である。 本発明に係るブローバイ配管の作用を示す第2作用図である。 従来の内燃機関のブローバイガス還元構造を示す説明図である。
符号の説明
10…車両、11…車体フレーム、17…パワーユニット、18…内燃機関(エンジン)、42…収納容器(収納ボックス)、48…シリンダヘッド、51a…ブローバイガス吐出口、52…吸気装置、52A…副経路(空気通路)、61…接続部支持部材(エアクリーナケース)、62…吸気管(コネクティングチューブ)、67…クランクケース、73…ブローバイ配管、76…ジョイント(ジョイント部材)、86,87…スイング軸、88…ガイド部材。

Claims (5)

  1. 車体フレームに、吸気装置を含む内燃機関をスイング自在に取付け、内燃機関のクランクケース内で発生したブローバイガスをブローバイ配管で前記吸気装置に戻す内燃機関のブローバイガス還元構造において、
    前記ブローバイガス配管は、一端を前記内燃機関側に設けたブローバイガス吐出口に接続し、他端を前記エアクリーナケースの吸気管にジョイントを設けて接続するとともに、このジョイントを前記エアクリーナケースに保持させたことを特徴とする内燃機関のブローバイガス還元構造。
  2. 前記吸気装置へのブローバイガス還元量を増加させるためにエアクリーナケースから内燃機関のクランクケースに空気を導く空気通路を設けるとともに、前記ブローバイ配管を上に凸に湾曲させたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のブローバイガス還元構造。
  3. 前記ブローバイガス吐出口側と前記吸気管とは、車体フレーム側に内燃機関を取付けるスイング軸に対して車両の前後方向に振り分けて配置し、車体フレーム側に設けたガイド部材でブローバイ配管の中間部を案内したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関のブローバイガス還元構造。
  4. 車体フレームの下部に内燃機関をスイング自在に取付け、車体フレームの上部に収納容器を取付け、前記内燃機関とこの内燃機関に空気を供給する吸気装置との間に、内燃機関のクランクケース内で発生したブローバイガスを前記吸気装置に戻すブローバイ配管を設けた車両において、
    前記内燃機関と前記収納容器との間に前記ブローバイ配管を配置し、ブローバイ配管の一端を前記内燃機関のシリンダヘッド側に設けたブローバイガス吐出口に接続するとともに、他端を前記吸気装置の内燃機関側に設けた吸気管にジョイントを介して接続し、このジョイントを前記吸気装置に設けた接続部支持部材に取付け、ブローバイ配管の曲率中心を、車体フレーム側に内燃機関を取付けるスイング軸の近傍に設け、ブローバイ配管をその接線方向にガイド部材で案内するようにしたことを特徴とする内燃機関のブローバイガス還元構造。
  5. 前記接続部支持部材は、エアクリーナケースであることを特徴とする請求項4記載の内燃機関のブローバイガス還元構造。
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