JP4275047B2 - 単一の流体のリガメントを供給する方法および装置 - Google Patents

単一の流体のリガメントを供給する方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、リガメントを供給する方法及び装置に関し、特にインクジェットディスペンサを用いたリガメントを供給する方法及び装置に関する。
インクジェット技術は、テキストおよびグラフィックスの印刷、立体造形、電子デバイスの形成を含む多くの応用例で材料を堆積させるのに用いられる。所望の画像を形成する際に、従来のインクジェットディスペンサは、指定された場所の印刷媒体上に不連続に液滴を噴射する。不連続に液滴を堆積させる場所は、その液滴で連続した線に近似させるように選択される。しかしながら、高い精度で印刷画像および線に近似させるのは、多くの場合達成が困難である。なぜなら、一連の不連続な液滴が印刷媒体の場所に到達するとき、印刷媒体との接触によって、ぎざぎざのエッジおよび隙間が生じることがあるためである。さらに、誤って誘導される付随した(satellite)液滴が所望のターゲットエリアから逸れて、結果として生成される画像の精度をさらに劣化させるかもしれない。
同様に、立体造形法も、所望のパターンあるいは向きに構成および/または支持材料の不連続な液滴を噴射し、所望の3次元物体を形成するために、インクジェット技術を組み込むことができる。連続した線に近似させるために不連続な液滴の供給を基にする、これらの立体造形法、および他のインクジェット供給の応用例も、指定された場所に不連続な液滴を供給するという特性に起因して、連続していないことあるいは滑らかでないことから悪影響を受けている。
インクジェットディスペンサを用いて流体を選択的に堆積させるときにエッジを滑らかにするために用いられる1つの従来の方法は、ディスペンサの分解能を高めることである。平方インチ当たりに供給することができる不連続な液滴の数(dpi)を増やすことにより、堆積して形成した物体は、より正確で、そして結果として、より滑らかなエッジとすることができる。しかしながら、ディスペンサによって生成される平方インチ当たりの液滴を増やすためには、液滴噴射の頻度を高めること、および/または供給の持続時間を長くすることが要求される。
別法では、2次元の線あるいは画像の粗いエッジは従来、堆積された流体のエッジに沿って生成される空所の中に、より小さなさらに別の液滴を挿入することによって滑らかにされてきた。この方法は、線あるいは画像のエッジを滑らかにする際にある程度は有効であるが、生成されている画像を形成すると同時に、より小さな液滴を堆積させるために、インクジェット液滴堆積装置を動作させて、複数のサイズからなる液滴を供給するための方法を開発しなければならないか、あるいは種々の液滴サイズ専用の個別の噴流を追加しなければならないので、流体供給装置に法外なコストがかかる場合がある。
本発明は、流体を用いて画像を形成する際に、高い精度のものを安いコストで実現しようとするものである。
流体の単一のリガメントを供給する方法は、インクジェットディスペンサから基板に向かって前記流体の第1の量を噴射するステップと、前記インクジェットディスペンサから前記基板に向かって前記流体の第2の量を噴射するステップとを含み、前記流体の前記第2の量は、前記流体の前記第2の量が、前記基板に接触する前に、前記流体の前記第1の量を捕らえるだけの十分な頻度で前記インクジェットディスペンサから噴射され、それにより前記流体の単一のリガメントを形成するようになっている。
添付の図面は本発明の方法およびシステムの種々の実施形態を示しており、本明細書の一部である。示される実施形態は本発明のシステムおよび方法の例示にすぎず、本開示の範囲を制限するものではない。
図面全体を通して、同一の参照番号は、必ずしも同一ではないが、類似の構成要素を指示する。
インクジェットディスペンサから流体の単一のリガメントを供給する方法および装置が本明細書において記載されている。より具体的には、圧電あるいはサーマルディスペンサを用いて、インクジェットアーキテクチャ、駆動波形、パルス間隔および/または材料特性を調整することにより、流体の単一のリガメントを形成する方法が記載されている。
本明細書および添付の特許請求の範囲において用いられる用語「リガメント」は、供給される流体が一体になった、あるいは概ね連続している流れとして幅広く解釈されることを意図している。さらに、用語「先端部」は、噴射される単位流体の先端部材として解釈される。同様に、用語「後端部」は、流体の1回に噴射される量の後に続く部分あるいは最後の部分を指す。
以下の説明では、その説明の目的上、流体の単一のリガメントを形成する本発明のシステムおよび方法を完全に理解してもらうために、数多くの特定の細かい点が記載される。しかしながら、これらの特定の細かい点を用いることなく、本発明の方法が実施されることができることは当業者には明らかであろう。本明細書において、「1つの実施形態」あるいは「ある実施形態」を参照することは、その実施形態とともに記載されるある特定の特徴部、構造あるいは特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の中の様々な場所において「1つの実施形態では」という言い回しが見られるが、それは必ずしも全て同じ実施形態を指すわけではない。
[例示的な構造]
図1は、1つの例示的な実施形態による2次元の文字を作成する際に本発明の単一リガメント流体供給方法を組み込んだインクジェットプリンタ(100)を示す。図1に示されるように、インクジェットプリンタ(100)は、ハウジング(110)と、ハウジング(110)上に配置される印刷媒体(120)とを含むことができる。図1に示されるインクジェットプリンタ(100)のハウジング(110)は、任意の形状、または、本発明の材料供給方法を実行するために必要とされるインクジェットディスペンサおよび任意の関連するハードウエアを収容するだけの十分な大きさを有する。ハウジング(110)は1つまたは複数のディスペンサ、印刷媒体位置決めローラあるいはベルト、サーボ機構および/またはコンピューティング装置を含むことができる。
インクジェットプリンタ(100)は、通信可能に接続されるコンピューティング装置(130)から印刷ジョブを受信することができ、印刷ジョブは所望の画像のデジタル記述を含む。印刷ジョブは、動きおよび供給コマンドに変換され、その際、それらのコマンドは、印刷媒体(120)上に画像形成流体を堆積させ、所望の画像を形成するインクジェットプリンタ(100)によって使われる。本明細書に記載される方法は、画像形成流体を供給する際に、図1に示されるインクジェットプリンタによって組み込まれる任意のインクジェットディスペンサに適用することができる。本発明の方法を実行するためにインクジェットプリンタ(100)が使うインクジェットディスペンサには、限定はしないが、熱作動式インクジェットディスペンサ、機械作動式インクジェットディスペンサ、電気作動式インクジェットディスペンサ、磁気作動式インクジェットディスペンサおよび/または圧電作動式インクジェットディスペンサを含む、プリント・オン・デマンドの応用形態を実行することができる任意のインクジェットディスペンサを用いることもできる。
ここで図2を参照すると、本発明の単一リガメント流体供給方法を組み込むことができる立体造形システム(200)が示されている。図2に示されるように、立体造形システムは、作製区画(202)と、可動ステージ(203)と、複数の制御部および表示部を含む表示パネル(204)とを備えることができる。
図2に示される作製区画(202)は、基板上に所望の3次元物体を受け取り、その形成を容易にするように構成される。所望の3次元物体を形成するには、構成材料および支持材料を堆積することが必要になる場合がある。構成あるいは支持材料は、限定はしないが、ポリマー、蝋または他の類似の溶融可能な材料あるいはその適当な組み合わせを含むことができる。図2に示される立体造形システム(200)は単一で、独立しており、自己完結している立体造形システムとして示されるが、本発明の単一リガメント流体供給方法は、立体造形システムの構造あるいは構成にかかわらず、ドロップ・オン・デマンドインクジェットタイプのディスペンサを利用する任意の立体造形システムに組み込むことができる。さらに、本発明の単一リガメント流体供給方法は、インクジェットディスペンサを用いて、連続して流体を選択的に堆積させる任意のシステムに組み込むことができる。インクジェットディスペンサは、例示にすぎないが、2次元画像、3次元物体、あるいは限定はしないが、トランジスタ、トレース、コンデンサ、抵抗、アンテナ、ディスプレイおよび/または無線周波数識別タグを含む回路および回路部品を形成する際に、本発明の単一リガメント流体供給方法を組み込むことができる。電気部品を形成するときに、その流体には、限定はしないが、ベンゾシクロブタン(BCB)、ポリシロキサン、ポリアニリンおよび/またはポリメチルメタクリレート(PMMA)のようなゲート誘電体;ペンタセン、ポリチオフェンおよび/またはポリフルオレンおよびMEH−PPV(ポリ[2−メトキシ−5−(2’−エチル−ヘキシロキシ)]−p−フェニレン−ビニレン)の組み合わせのような半導体;ポリアニリン(たとえば、ポリエチレンと混合されるなど)および/またはポリチオフェンのような無機およびポリマー導体を用いることができる。
図2に示される立体造形システム(200)の可動ステージ(203)は、構成あるいは構造材料を供給するように構成される複数のインクジェットディスペンサを備えられる可動式のディスペンサである。可動ステージ(203)はコンピューティング装置(図示せず)によって制御され、たとえばシャフトシステム、ベルトシステム、チェーンシステムなどによって制御可能に動かされる。可動ステージ(203)が動作すると、表示パネル(204)が、ユーザに動作条件を知らせるとともに、ユーザに対してユーザインターフェースを提供できる。所望の3次元物体が形成されるとき、コンピューティング装置は、可動ステージ(203)を制御可能に位置決めし、1つまたは複数のディスペンサを誘導して、作製区画(202)内の所定の場所において流体を制御可能に噴射するように、立体造形システム(200)に指示するデータを送出することができる。立体造形システム(200)によって用いられるインクジェットディスペンサのうちの1つまたは複数のディスペンサには、本発明の単一リガメント流体供給方法を実行するように構成されたサーマルインクジェットディスペンサを用いることができる。単に説明を容易にするためであるが、本発明の方法は、図2に示されたものと類似する立体造形装置に組み込まれたサーマルインクジェットディスペンサに基づいて、図3A〜図5Dを参照しながら以下に記載する。
図3Aは、本発明の単一リガメント供給方法の1つの例示的な実施形態を実行できるサーマルインクジェットディスペンサ(300)の破断された等角図を示す。図3Aに示されるように、本発明の方法を実行するサーマルインクジェットディスペンサ(300)は、材料発射チャンバ(360)と、材料発射チャンバ(360)に関連するオリフィス(310)とを備えることができる。別の材料発射チャンバに関連する第2のオリフィス(315)の一部も図3Aに示される。本発明のシステムおよび方法は、オリフィスプレート(320)上に所定のパターンで配列される単一のオリフィスあるいは複数のオリフィスのいずれかを有するサーマルインクジェットディスペンサ(300)を組み込むことができる。動作中に、流体の気化可能な成分が加熱構造体(340)の局部的な加熱によって気化する結果、オリフィス(310)から放出された流体を補充するように構成されたチャンバ入口(380)を通して、流体が発射チャンバ(360)に供給される。材料発射チャンバ(360)は、オリフィスプレート(320)と、層状シリコン基板(350)と、発射チャンバ壁(370、330)とによって形成される壁部によって形作られている。
図3Bは、サーマルインクジェットディスペンサの構成要素を示すために、加熱構造体(340)を通して見た材料発射チャンバ(360)の断面である。その構成の特徴部を強調するために、図3Bでは、サーマルインクジェットディスペンサ(300)の底部を形成するシリコン基板(350)が拡大されている。この図面では、動作中には、発射チャンバにインクあるいは別の所望の流体があり、その流体、蒸気および空気の界面が存在するものと仮定する。図3Bに示されるように、シリコン基板(350)の底部、すなわちp型シリコン本体(331)が、下層(332)としての熱フィールド酸化膜、および化学気相成長によって堆積されるSiO2で覆われる。タンタルアルミニウム(TaAl)の層(333)が従来の方法によってその底部の表面上に堆積され、それは相対的に高い電気抵抗を有するので、抵抗層を形成する。その後、フォトリソグラフィマスクおよび現像処理によって、TaAlの開口エリアを残して、アルミニウム(Al)からなる導体層(334)がTaAl層(333)上に選択的に堆積される。Al層(334)の電気抵抗は相対的に低いので、TaAl層(333)の高い抵抗は、開口エリア内を除いて、Al層(334)によって実質的に短絡される。その結果として、流体を気化させるために、この開口エリア内のTaAl層(333)の電気抵抗を加熱して生成した熱を伝達できる抵抗エリアが形成される。
抵抗の下にあるエリアは、流体の急激な気化およびその後の蒸気バブルの崩壊に起因する、極度の熱、機械的な衝撃および化学的な侵蝕に耐えなければならない。したがって、典型的なSiNX化合物のようなパッシベーション層(335)を構造体上に堆積させてもよい。さらに、崩壊するバブルによって生成される衝撃から保護するために、タンタル(Ta)からなるキャビテーション障壁(336)が材料発射チャンバ内のパッシベーション層(335)上に堆積され、選択的にエッチングすることができる。キャビテーション障壁(336)は、チャンバ壁(330、370)およびオリフィスプレート(320)とともに、材料発射チャンバ(360;図3A)を形作る。
先に説明したように、ディスペンサ(300)は、流体の単一のリガメントを選択的に供給するように構成できる。サーマルインクジェットアーキテクチャ、サーマルインクジェットによって生成される駆動波形、サーマルインクジェットのパルス間隔および/または材料特性は以下に説明するように調整することができる。
[例示的な実施態様および動作]
図4は、1つの例示的な実施形態による本発明の単一リガメント流体供給方法を示す流れ図である。図4に示すように、本発明の方法は、サーマルインクジェットディスペンサから所望の流体を第1の量発射することによって開始される(ステップ400)。一旦、所望の流体を第1の量発射したら(ステップ400)、流体の先行する量を捕えるのに十分な頻度で、流体のさらに別の量を発射することができる(ステップ410)。一旦、流体の複数の量がサーマルディスペンサから発射され、流体の単一のリガメントが形成されたなら、新たに形成された単一のリガメントのネッキング(くびれ)、およびそのリガメントが別々のリガメントに分離するのを防ぐために、ネッキング現象を抑制することができる(ステップ420)。流体の1つまたは複数の量が発射されたとき、あるいは流体の複数の量の発射と同時に、ディスペンサを制御可能に動かすことができ、その後、コンピューティング装置は、流体供給動作が完了したか否かを判定することができる(ステップ440)。流体供給動作が完了している場合には(YES、ステップ440)、流体のそれ以上の量は発射されない。しかしながら、流体供給動作が完了していないものとコンピューティング装置によって判定される場合には(NO、ステップ440)、サーマルインクジェットディスペンサは再び、流体の先行して発射された量を捕らえるのに十分な頻度で、流体のさらに別の量を発射することができ(ステップ410)、その工程が再び実行される。ここで、上記の各ステップが、図5A〜図5Dを参照しながら詳細に説明されるであろう。
図4の流れ図に示されるように、本発明の方法は、サーマルインクジェットディスペンサが流体の第1の量を発射するときに開始する(ステップ400)。図5Aは、図3Bに類似したサーマルインクジェットディスペンサ(300)が流体の第1の量を如何に制御可能に発射することができるかを示す。一旦、コンピューティング装置が、流体の量を発射する信号を、立体造形システム(200;図2)に制御可能に送信すると、電気抵抗が加熱され、サーマルディスペンサのTaAl層(333)内に熱が生成される。この熱はその後、サーマルインクジェットディスペンサ(300)の種々の層(330)を通してキャビテーション障壁(336)に伝達され、そこで、熱は接触した流体(510)を局部的に気化する。この流体(510)の気化は、流体の沸点より高い温度まで流体を加熱する結果であり、それにより核形成効果が生み出される。流体(500)が核形成し、膨張すると、それは流体(510)の体積を押しのけ、流体の体積はオリフィス(310)から外に押し出され、所望の基板(540)に向かって噴射する流体の量(530)が形成される。
一旦、流体の第1の量(530)がサーマルインクジェットディスペンサから発射されると、サーマルインクジェットディスペンサは、流体の第2の量の先端部が流体の第1の量の後端部を「捕らえる」のに十分な頻度で、流体の第2の量を発射することができる(ステップ430;図4)。流体の後続の量が先行して発射された流体の量を「捕らえる」ために、図5Bに示されるように、複数の要因が細かく調整されなければならない。
図5Bに示するように、流体の第1の量(530)は、先端部(532)と後端部(534)とを含む。通常、流体の噴射される量(530)の後端部(534)と、後に形成される流体の量(520)の先端部との間には隙間(550)が存在する。後に形成される流体の量(520)が先行して形成された流体の量の後端部を「捕らえる」(ステップ430;図4)のに役立つために調整することができる1つの要因は、流体の後続の量の発射頻度である。基本的には、流体が噴射される量(530)の後端部(534)と流体の後に形成される量(520)の先端部との間の生成される隙間(550)を最小限に抑えるために、流体の後続の量の発射頻度を調整することができる。しかしながら、サーマルインクジェットディスペンサ(300)の頻度は通常、所望の流量を得るための要件によってある程度の制約が加えられる。発射頻度は、連続したリガメントの動きを容易にするために、流量の制約の範囲内で最大にすることができる。サーマルインクジェットディスペンサが、より高い頻度で動作するとき、流体の量間の時間が短いことに起因するだけでなく、高い頻度でのチャンバ補充の動作にも起因して、連続したリガメントが容易に達成される。
一旦、流体の第1の量(530)がサーマルインクジェットディスペンサ(300)から噴射されたなら、流体の噴射された量(530)の速度は一般的に安定状態になる。しかしながら、流体の第1の量が所望の基板に向かって噴射されると、伸長現象が生じる。この伸長現象は、流体の第1の量(530)の後端部(534)が、表面張力に起因して、噴射されたオリフィス領域に粘着するために引き起こされる。この表面張力は、流体の第1の量(530)の後端部(534)に作用し、結果として、その後端部(534)は先端部(532)よりも相対的に遅い速度で移動するようになる。先端部(532)と後端部(534)との間の速度のこの相対的な差によって、流体の量(530)が伸長するようになり、それにより流体の単一の連続したリガメントの形成に役立つ。
流体の第1の量(530)がサーマルインクジェットディスペンサ(300)から噴射された後に、流体の第1の量を噴射するために形成された核形成バブル(500)が崩壊し、負圧が生じる。この負圧は、材料発射チャンバの、特に高い頻度での補充において大きな役割を果たす。より高い発射頻度で動作すると、後続の発射イベント中に材料発射チャンバ内に存在する液体の量が、定常状態にあるとき(たとえば、流体の第1の量が噴射されたとき)よりも少なくなる。なぜなら、材料発射チャンバを補充するのに、後続の発射イベントの前に定常状態に達するだけの時間がなかったためである。結果として、後続の核形成バブル(500)は流体の第1の量よりも少ない流体の体積に作用し、流体の後続の量がオリフィス(310)から離れるときに、その速度が先行する流体の量よりも速くなる。その速度が速くなることは、流体の後続の量(520)の先端部が流体の先行して噴射された量(530)の後端部(534)を捕らえるのに役立つことができるだけでなく、流体の後続の量(520)の長さを伸ばすこともできる。
さらに、材料発射チャンバの補充の速度を遅くし、核形成バブルによって作用を受ける流体の量を減少させるために、発射頻度に加えて他の要因を調整することもできる。調整することができるいくつかの要因は、限定はしないが、背圧を高めること、流体の粘度を高めること(それにより、流体が発射チャンバに流れ込むのを遅くすること)、オリフィスインピーダンスを小さくすること、および/またはチャンバ入口インピーダンスを高めることを含む。材料発射チャンバの補充の速度を遅くする傾向があるこれらの要因あるいは任意の他の要因を調整して、部分的に充填された材料発射チャンバから噴射される流体の後続の量の速度を速くし、より長くすることができる。
図5Cに示されるように、一旦、材料の2つ以上の量がサーマルインクジェット材料ディスペンサから発射され、材料の先行して噴射された量の後端部(534)と材料の後に噴射された量(520)の先端部(552)との間の隙間がなくされたなら、個々の材料量が流体の単一のリガメント(560;図5D)を形成し、図5Dに示されるように所望の基板(540)に向かって糸状に移動することができる。材料の量の噴射中および流体の単一のリガメント(560)が材料の個々の量から形成された後の両方において、1つの関心事は、ネッキング現象を抑制することにより流体の単一のリガメント内の材料を保持することである(ステップ420;図4)。一般的に、流体の単一のリガメントは、表面張力波の成長に起因して、飛翔中に分裂する傾向がある。レイリー不安定性と呼ばれる場合が多い、この現象は、表面張力が表面張力波の谷において慣性作用を超えることから生じる。流体の単一のリガメントの表面張力波による分裂を遅らせるために、材料特性を調整することができる。ネッキング(局部的なエリア内の材料の断面積の減少の影響を受けやすいこと)の相対速度は、表面張力と粘度との比に依存する。流体粘度を高め、かつ流体の表面張力を減少させることにより、ネッキング速度が遅くなり、結果として、表面張力波による分裂の可能性を低減することができる。流体材料(510)の表面張力が、流体材料を圧搾して、個別のセグメントにする力を決定する。同様に、流体材料(510)の粘度は、表面張力に対する流体材料の抵抗の程度を決定する。
通常のインクジェット装置は不連続な液滴を噴射するように設計されるので、用いられる流体(510)の表面張力および粘度値を変更して、供給される流体の単一のリガメントを達成し、かつ保持することができる。例示にすぎないが、不連続な液滴を噴射するように構成された通常のサーマルインクジェット装置は、1センチポアズ(cP)の公称粘度を有する流体を用いることができる。この値を2cP以上にまで高めることにより、表面張力波による分裂の可能性を低減しながら、リガメントの長さが延長される。粘度の増加は、高い粘度を有する流体を選択することにより、かつ/またはサーマルインクジェットディスペンサの動作温度を調整することにより達成することができる。さらに、用いられる流体の公称の表面張力は多くの場合に、流体の主成分を設定した実用例に強く依存する。従来の方法は、50dyne/cm〜25dyne/cmの範囲の表面張力を有する流体を組み込んでいた。高い表面張力は、球状の流体の液滴を形成しようとして、噴射された液滴の後端部を先端部に向かって引っ張る傾向がある。しかしながら、本発明の方法を実行する際に用いられる流体の表面張力を減少させることにより、リガメント長を短くする傾向が減少し、それにより、より長いリガメントを形成し、ネッキング速度を遅くすることができる。
ネッキング現象を低減することにより(ステップ420;図4)、噴射された流体は、所望の基板(540)上に堆積されるまで、単一の流体リガメントを保持できるようになる。流体を噴射し、所望の基板(540)上に単一の流体リガメントを堆積するのと同時に、サーマルインクジェットプリントヘッド(300)は、図5Dの矢印によって示されるように移動し(ステップ430;図4)、流体(510)を選択的に堆積することができる。コンピューティング装置(130;図1)を用いて、基板(540)上の指定された場所に流体を堆積させるために、サーマルインクジェットディスペンサ(300)を選択的に位置決めすることができる複数のサーボ装置(図示せず)にコマンドを出すことができる。さらに、流体の単一のリガメントを供給する利点として、サーマルインクジェットディスペンサが、所望の印刷可能な媒体から1/4ミリメートル程度の近い距離において動作できることがある。
再び図4を参照すると、流体の各量がサーマルインクジェットディスペンサから噴射された後に(ステップ410)、コンピューティング装置(図示せず)は、流体供給工程が完了しているか否かを判定する(ステップ440)。1つの例示的な実施形態によれば、コンピューティング装置が、流体供給工程が完了しているものと判定した場合には(YES;ステップ440)、サーマルインクジェットディスペンサは流体の量(510;図5D)の発射を止める。しかしながら、コンピューティング装置が、流体供給工程が完了していないものと判定した場合には(NO;ステップ440)、コンピューティング装置によって、サーマルインクジェットディスペンサは、流体の先行して発射された量を「捕らえる」のに十分な頻度で、流体のさらに別の量を発射できるようになり(ステップ410)、図4に示される工程が再び開始される。
上記の方法は立体造形装置に組み込まれるサーマルインクジェットディスペンサに関連して説明してきたが、本発明の方法は、限定はしないが、インクジェットプリンタ、複写機、スキャナ、ファクシミリ装置などを含む、任意の数の2次元あるいは3次元の印刷装置に組み込むこともできる。さらに、本発明の方法は、限定はしないが、トランジスタ、トレース、コンデンサ、抵抗、アンテナ、ディスプレイ、無線周波数識別タグなどの回路および回路部品を含む部品を作製するために、流体を選択的に供給する任意の数の作製装置に容易に組み込むことができる。さらに、本発明の方法は、サーマルインクジェットディスペンサタイプの流体ディスペンサとの関連において示されたが、本発明の方法は、限定はしないが、熱作動式インクジェットディスペンサ、機械作動式インクジェットディスペンサ、電気作動式インクジェットディスペンサ、磁気作動式インクジェットディスペンサおよび/または圧電作動式インクジェットディスペンサを含む、任意の数の選択的堆積ディスペンサを組み込むことができる。
[別の実施形態]
図6に示される1つの別の実施形態によれば、本発明の単一リガメント流体供給方法は、圧電インクジェットディスペンサを組み込むことができる。図6に示されるように、圧電インクジェットディスペンサ(600)は、複数のワイヤリード線(640)によって電源(図示せず)に電気的に接続される、圧電セラミックのような圧電変換器(650)を備えることができる。図6に示されるように、圧電変換器(650)は可撓性の隔壁(680)に結合され、制御可能なアクチュエータ(690)を形成することができる。制御可能なアクチュエータ(690)は複数のチャンバ壁(630、670)と、1つのオリフィス(610)を有する1つのオリフィスプレート(620)とに結合され、材料発射チャンバを形作っている。図6に示される圧電ディスペンサは、材料オリフィス(610)の反対側に配置された制御可能なアクチュエータ(690)を示しているが、本発明の方法は、限定はしないが、圧縮変形方式ディスペンサ、曲げ変形方式ディスペンサ、押し変形方式ディスペンサ、あるいは剪断変形方式ディスペンサを含む任意の圧電ディスペンサ構成に適用することができる。さらに、制御可能なアクチュエータ(690)は、1つの側壁上に配置することができるし、あるいはフレックステンショナル変換器構成にすることもでき、その場合には、可撓性の隔膜が、制御可能なアクチュエータ(690)およびオリフィスプレート(620)の両方の役割を果たす。
圧電インクジェットディスペンサから流体の単一のリガメントを供給する方法が図7に示される。先に説明されたサーマルインクジェットディスペンサによって用いられる方法と同様に、圧電インクジェットディスペンサ(600;図6)は、流体の第1の量をパルス状に出力させることにより、単一リガメント形成方法を開始する(ステップ700)。一旦、流体の第1の量がパルス状に出力されたなら、流体の先行する量の最後の部分で遅く移動している流体が、流体の後続の量がオリフィスプレートから出る前に、その流体の後続の量によって追いつかれるようにして、流体の第2の量がパルス状に出力される(ステップ710)。一旦、流体の複数の量がパルス状に出力され、単一の流体リガメントが形成されたなら、単一の流体リガメントが後に分離するのを防ぐために、ネッキング現象が抑制される(ステップ720)。圧電インクジェットディスペンサが流体を供給し続けるのに応じて、流体を選択的に分散させるために、圧電インクジェットディスペンサを動かすことができる(ステップ730)。流体を堆積する際に、システムが、流体堆積工程が完了しているものと判定する場合には(YES;ステップ740)、圧電インクジェットディスペンサは、流体をパルス状に出力するのを止める。しかしながら、システムが、流体供給動作が終了していないものと判定する場合には(NO;ステップ740)、流体の先行してパルス状に出力された量の最後の部分において遅く移動している流体に追いつくように、流体の別の量をパルス状に出力することができ、工程が再び開始される。ここで、本発明の方法が図8A〜図8Dを参照しながら手短に説明する。
図8Aに示すように、圧電インクジェットディスペンサ(600)は、所望の基板(804)あるいは印刷媒体上方に配置することができる。1つの例示的な実施形態による、圧電インクジェットディスペンサ(600)と所望の基板(840)との間の距離(850)は3.5ミリメートル未満である。図8Aに示される材料発射チャンバは最初に、所望の印刷可能な媒体(840)上に堆積することが見込まれる流体(800)で満たすことができる。図8Aに示されるように、流体(800)は材料オリフィス(610)でメニスカス(810)を形成する。図7に示される工程が開始すると、圧電インクジェットディスペンサ(600)は、図8Bに示すように、材料発射チャンバから、流体の第1の量をパルス状に出力し始める(ステップ700;図7)。図8Bに示すように、流体の第1の量を望むとき、ワイヤリード線(640)を通して制御可能なアクチュエータ(690)に複数の電気信号が選択的に送信される。一旦、電気信号が圧電変換器(650)に送信されると、変換器は変位し、発射チャンバ内の圧力が減少する。図8Bに示すように、圧力の減少によって、メニスカス(810)が吸い戻される。
一旦、図8Bに示すようにメニスカス(810)が吸い戻されると、別の電気信号によって、制御可能なアクチュエータ(690)がその変位を反転できるようになり、材料発射チャンバ内に圧力サージが生成される。図8Cに示すように、材料発射チャンバ内の圧力のサージによって、メニスカス(810)が隆起するようになり、結果として、流体(800)のある量(830)が所望の基板(840)に向かって噴射される。流体(800)の量(830)は、先端部(832)および後端部(832)を含む。
一旦、流体の第1の量(830)が所望の印刷媒体に向かってパルス状に出力されると、図8Dに示すように、別の電気信号によって、制御可能なアクチュエータ(690)が後退できるようになる。制御可能なアクチュエータ(690)は徐々に後退し、材料発射チャンバ内に負圧が生成される。圧電変換器(650)の後退によって引き起こされる負圧は流体を材料容器(図示せず)から発射チャンバ内に吸い込み、かつ流体の第1の量(830)を少し吸い戻す。この負圧は、流体(800)の量(830)の先端部(832)と後端部(834)との間に相対的な速度の差を生成する。相対的な速度の差は、図8Dに示されるように、流体(800)の量(830)に対して伸長作用を及ぼす。
一旦、後退すると、制御可能なアクチュエータ(690)は流体の後続の量をパルス状に出力することができる。図8Eに示すように、流体の後続の量は、噴射された量(830)の後端部(834)と流体の次の量の先端部(832)との間の隙間が生じないようにパルス状に出力することができる。隙間をなくすことは、上記のような駆動力(アクチュエータ変位)の時間的な形状を調整すること、流体粘度を高めること、チャンバ入口のインピーダンスを減少させて発射チャンバに流れ込む流体を増やすこと、および/または圧力が変化するパルス状出力間の時間(パルス状出力頻度)を調整することのうちのいずれかの組み合わせによって容易になされることができる。結果として、図8Eに示すように、パルス状に出力された流体の単一のリガメントが形成されることになる。一旦、パルス状に出力されると、その速度が第1のパルス状出力と同じ速度に低下するまで、第2の加圧作用によって生じた流体の先端部が、第1の加圧作用によって生じた先端部(832)の近くに移動するであろう。パルス状に出力された流体の各量の速度は、材料オリフィス(610)を通り、かつ制御可能なアクチュエータ(690)の後退によって生成される負圧を受けるのに応じて、減少する。
通常、パルス状出力頻度は所望の流量を得るための要件によって設定される定数である。パルス状出力頻度に関する1つの制約は、材料発射チャンバを補充する必要があることである。高い頻度の装置で補充することは、制御可能なアクチュエータ(690)を後退させることによって生成される負圧よりも、噴射オリフィス(610)内の流体メニスカス(810)の表面張力波応答への依存性が小さい。補充はあまりにも急激に行う必要はなく、すなわち圧力は、いくつかの流体領域内の流れが、噴射された流体を単一のリガメントの形に保持するために必要とされる最小値未満まで低下することになる値まで低下させることができる。急激な充填の影響を少なくするために、先に説明されたように、チャンバ入口のインピーダンスを下げるように調整することもできる。
流体の量を噴射中および噴射後の両方において、レイリー不安定性に起因して、単一のリガメントが不連続の液滴に分離するのを防ぐために、ネッキング現象を抑制することができる(ステップ720;図7)。サーマルインクジェットディスペンサを参照しながら先に記載したように、流体粘度を高めること、および流体の表面張力を減少させることによってネッキング速度が効率的に減少する。パルス状に出力された流体(830)の表面張力を減少させることにより、流体を圧搾して個別のリガメントにしようとする力が減少する。同様に、パルス状に出力された流体の粘度を高めることにより、表面張力に対する流体の抵抗が大きくなる。典型的な圧電インクジェットディスペンサの場合、公称の流体粘度は10cPにすることができる。この流体粘度を、単なる例示であるが15cP〜20cPまで高めることにより、50%程度までリガメントの長さが伸長し、それにより、本発明の単一の流体リガメントを生成する方法の能力が高められる。しかしながら、本発明の方法は、5cP程度の低い粘度を有する流体で単一の流体リガメントを生成するため、圧電インクジェットディスペンサを組み込むこともできる。
図8Eに示すように、一旦、単一のリガメントが生成されると、コンピューティング装置(図示せず)がディスペンサを制御可能に動かすことができる(ステップ730)。ディスペンサを動かすことは、基板(840)の所望の場所において流体を堆積させるために選択的に実行される。流体の2つ以上のパルスで、基板(840)上に堆積される単一のリガメントを形成することができる。流体の単一のリガメントを供給する利点として、圧電インクジェットディスペンサが、所望の印刷可能な媒体から1/2ミリメートル程度の近い距離において動作できるようになる。さらに、ディスペンサが1/2ミリメートルよりも近い距離で動作するときでも、ディスペンサからの1回の噴射の長さがディスペンサと基板との間の距離に届くので、膨れは生じない。この距離でディスペンサを動作させることは、水分によって印刷媒体にしわが寄る場合に、ディスペンサと印刷媒体とが突き当たる可能性があるので、紙あるいはいくつかの他の媒体上での2次元印刷の場合には通常は望ましくない。しかしながら、SFFおよび他の工業的な応用形態では、これらの実用上の制約は適用されず、本発明のシステムおよび方法によって、1/2ミリメートル未満の距離での印刷が実現可能である。
再び図7に戻ると、圧電インクジェットディスペンサから流体の各量が噴射され(ステップ710)、圧電インクジェットディスペンサが動くとき(ステップ730)、コンピューティング装置(図示せず)は、流体供給工程が完了しているか否かを判定することができる(ステップ740)。1つの例示的な実施形態によれば、コンピューティング装置が、その流体供給工程が完了しているものと判定する場合には(YES;ステップ740)、圧電インクジェットディスペンサ(600)は流体の量をパルス状に出力させるのを止めることができる。しかしながら、コンピューティング装置が、その流体供給工程が完了していないものと判定する場合には(NO;ステップ740)、コンピューティング装置によって、圧電インクジェットディスペンサ(600)は、流体のさらに別の量をパルス状に出力させ、図7に示される工程が再び開始される。
別の代替の実施形態では、本発明の方法を用いて、受け側の媒体上に接着剤の連続したリガメントを供給することができる。この例示的な実施形態では、サーマルあるいは圧電いずれかのインクジェットディスペンサが装置に組み込まれ、先に説明したように、受け側の媒体上に接着剤の単一のリガメントを供給する。
結論として、本発明の単一リガメント流体供給システムおよび方法は、コストのかかるステップおよびディスペンサを追加することなく、滑らかなエッジを有する堆積物を効率的に生成できる。より具体的には、本発明のシステムおよび方法は、装置の噴射頻度を調整し、かつ材料特性を調整することにより、標準的なインクジェット流体供給装置を用いて、連続した流体リガメントを生成できる。その際、結果として生成される流体の単一のリガメントを、個々のセグメントに分裂させることなく、所望の基板上に選択的に堆積されることができる。流体の単一のリガメントを堆積することにより生み出される特性は、より滑らかな画像を生成し、電気部品間の連続性を可能にし、SFF物体において多孔性を抑えるのに有利に用いることができる。
上記の説明は、本発明の例示的な実施形態を図示し、説明するためだけのものである。本発明を余すところなく述べることや、本発明を開示したのと全く同じ形態に限定することは意図されていない。上記の教示に鑑みて、数多くの変更および変形が実現可能である。
本発明のシステムおよび方法の例示的な実施形態を実施できる印刷システムの斜視図である。 本発明のシステムおよび方法の例示的な実施形態を実施できる立体造形システムの斜視図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法を実行できるサーマルインクジェットディスペンサの破断された等角図である。 1つの例示的な実施形態によるサーマルインクジェットディスペンサの断面図である。 1つの例示的な実施形態による単一のリガメント流体を供給する方法を示す流れ図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行するサーマルディスペンサを示す断面図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行するサーマルディスペンサを示す断面図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行するサーマルディスペンサを示す断面図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行するサーマルディスペンサを示す断面図である。 1つの例示的な実施形態による圧電ディスペンサの単純化した断面図である。 1つの例示的な実施形態による圧電ディスペンサから単一のリガメント流体を供給する方法を示す流れ図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行する圧電ディスペンサを示す断面図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行する圧電ディスペンサを示す断面図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行する圧電ディスペンサを示す断面図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行する圧電ディスペンサを示す断面図である。 1つの例示的な実施形態による本発明の方法のステップを実行する圧電ディスペンサを示す断面図である。
符号の説明
130 コンピューティング装置
202 作製区画
300、600 インクジェットディスペンサ
310 オリフィス
350 基板
380 チャンバ入口
530 流体の量

Claims (2)

  1. インクジェットディスペンサから基板に向かって流体の第1の量を噴射するステップと、
    前記インクジェットディスペンサから前記基板に向かって前記流体の第2の量を噴射するステップと、
    前記インクジェットディスペンサを前記基板に対して動かすステップとを含み、
    前記流体の前記第2の量が前記インクジェットディスペンサから噴射されて、前記流体の前記第1の量と前記流体の前記第2の量とが、前記流体の単一の連続するリガメントを、個々のセグメントに分裂させることなく前記基板上に形成し、前記リガメントが複数の先端と後端を有することを特徴とする、インクジェットディスペンサを用いて流体の単一の連続するリガメントを供給する方法。
  2. サーマルインクジェットディスペンサから基板に向かって、先端および後端を有する流体の第1の量を噴射するステップと、
    前記サーマルインクジェットディスペンサから前記基板に向かって、少なくとも1つの先端を有する前記流体の第2の量を噴射するステップと、
    前記インクジェットディスペンサを前記基板に対して動かすステップとを含み、
    前記流体の前記第2の量が前記インクジェットディスペンサから噴射されて、前記流体の前記第2の量の前記先端が、前記流体の前記第1の量の前記後端を捕らえて、個々のセグメントに分裂させることなく前記流体の単一の連続するリガメントを前記基板に形成し、前記リガメントが複数の先端と後端を有することを特徴とする、サーマルインクジェットディスペンサから流体の単一の連続するリガメントを供給する方法。
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