JP4271948B2 - 長鎖プレニル2燐酸合成酵素の発現方法 - Google Patents

長鎖プレニル2燐酸合成酵素の発現方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の発現に関与するタンパク質、該酵素をコードする遺伝子、該酵素遺伝子を含むベクター、該ベクターと長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子を含む発現ベクターとによって形質転換された形質転換体、並びに、長鎖プレニル2燐酸合成酵素(なかでもデカプレニル2燐酸合成酵素、ソラネシル2燐酸合成酵素)及び長鎖イソプレノイドを側鎖に有するコエンザイムQ(なかでもコエンザイムQ、コエンザイムQ10)の製造方法に関する。
背景技術
イソプレノイドは多様な化合物群の総称であり、ステロール、カロチノイド、テルペン等が含まれる。この一群にコエンザイムQの側鎖を含むプレニル2燐酸化合物群があり、その合成は炭素数5のイソプレン単位であるイソペンテニル2燐酸のプレニル2燐酸合成酵素による重合的縮合反応により決定される。
それぞれのプレニル2燐酸合成酵素は大きく4種類に分類される。
イソプレン単位3−4個の短鎖プレニル2燐酸合成酵素は、ホモダイマーとして触媒機能を有していることが知られている。例えば、ファルネシル2燐酸合成酵素(Eberthardt.N.L.,(1975)J.Biol.Chem.250,863−866)、ゲラニルゲラニル2燐酸合成酵素(Sagami.H.,(1994)J.Biol.Chem.269,20561−20566)等がそうである。
また、イソプレン単位6−7個の中鎖プレニル2燐酸合成酵素は、互いに単独では触媒活性を持たない2種類のタンパク質より形成されるヘテロ2量体の酵素であることが知られている。例えば、ヘキサプレニル2燐酸合成酵素(Fujii.H.,(1982)J.Biol.Chem.257,14610)、ヘプタプレニル2燐酸合成酵素(Takahashi.I.,(1980)J.Biol.Chem.255,4539)がそうである。
さらに、イソプレン単位8−10個の長鎖プレニル2燐酸合成酵素については、原核生物由来の酵素は、非解離性のホモダイマーでポリプレニル2燐酸キャリアータンパク質により活性化される(Ohnuma,S.,(1991)J.Biol.Chem.,266,23706−23713)との報告がなされている。しかしながら、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素については、現在のところ報告はない。
また、コエンザイムQは、キノン骨格とイソプレノイド側鎖から成り、細菌や酵母等の微生物から高等動植物に至るきわめて幅広い生物に広く存在する。原核生物では原形質膜に存在し、細胞膜の安定化やペリプラズマ膜タンパク質のジスルフィド結合形成の電子受容体として機能し、真核生物ではミトコンドリア膜や細胞質膜に存在し、ミトコンドリアの呼吸鎖の電子伝達系及び酸化的燐酸化の必須因子として、また抗酸化剤としての機能や生体膜の安定化に寄与している。
このうちイソプレン単位が8−10個縮合したイソプレノイド側鎖を有するコエンザイムQは、健康食品等の素材として注目されている。なかでも、イソプレン単位が10個であるコエンザイムQ10は、ヒトが本来有するものであることから特に有用であり、心臓薬としても使用されている。
このコエンザイムQ10の製造法は、タバコ等の植物由来のコエンザイムQを単離して、その側鎖長を合成法により調整する等によって工業的には生産されている。
また、コエンザイムQ10は、細菌や酵母等の微生物から高等動植物に至るきわめて幅広い生物により生産されることが知られているが、微生物を培養してその菌体より本物質を抽出する方法が最も有効な一つの製造法であると考えられ、実際の工業的な生産にも用いられている。しかしながら、これらの方法では、生成量が少なかったり操作が煩雑であったりする等、その生産性は良好とは言い難い。
また、コエンザイムQ10の生合成に関わる遺伝子を単離し、遺伝子組換え技術により当該遺伝子を増幅し、コエンザイムQ10の生産増強に利用する試みもなされている。生体内において、コエンザイムQ10は、多くの酵素が関与した多段階の複雑な反応によって生成されている。その生合成経路は、原核生物と真核生物では一部異なっているが、いずれも基本的には大きく3つのステップ、すなわち、コエンザイムQ10のデカプレニル側鎖のもとになるデカプレニル2燐酸を合成するステップ、キノン環のもとになるパラヒドロキシ安息香酸を合成するステップ、そして、これらの2つの化合物を結合させて置換基を順次変換してコエンザイムQ10を完成させるステップよりなっている。これらの反応の中で、生合成反応全体の律速であると言われ、コエンザイムQ10の側鎖の長さを決定している反応、すなわちデカプレニル2燐酸合成酵素の反応は最も重要な反応であると考えられる。
コエンザイムQ10を効率よく生産させる為には、生合成のキー遺伝子であるデカプレニル2燐酸合成酵素の遺伝子を単離して生産増強に利用することが有効であると考えられ、これまでにSchizosaccharomyces pombe(特開平9−173076)やGluconobacter suboxydans(特開平10−57072)等いくつかの種類の微生物より、デカプレニル2燐酸合成酵素の遺伝子が分離されて、コエンザイムQ10生産に用いる研究がなされている。このコエンザイムQ10生産の宿主微生物としては、生産性、安全性、組換え系の整備等から大腸菌等の原核生物を用いることが望まれる。
また、デカプレニル2燐酸合成酵素の遺伝子源としては、コエンザイムQ10を比較的多量に生産している真核生物も利用可能で、例えば真菌類が有力な候補となる。しかし、真菌類に属するデカプレニル2燐酸合成酵素を、大腸菌等の原核生物に属する微生物に組み換えたときに、コエンザイムQ10を生成しないか、又は、十分な量の生成を見なかった。この原因としては、長鎖プレニル2燐酸合成酵素の発現が十分でないためと考えられている。従って、コエンザイムQ10を比較的多量に生産している真菌類由来のデカプレニル2燐酸合成酵素遺伝子を、原核生物で効率的に発現させる方法の開発が望まれていた。
発明の要約
本発明は、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の発現に関与するタンパク質、該酵素をコードする遺伝子、該酵素遺伝子を含むベクター、該ベクターと長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子を含む発現ベクターとによって形質転換された形質転換体、並びに、長鎖プレニル2燐酸合成酵素(なかでもデカプレニル2燐酸合成酵素、ソラネシル2燐酸合成酵素)及び長鎖イソプレノイドを側鎖に有するコエンザイムQ(なかでもコエンザイムQ、コエンザイムQ10)の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、長鎖のプレニル2燐酸合成酵素を生合成している真核生物群には、2種類の形態のプレニル2燐酸合成酵素が存在していると予想し、原核生物である大腸菌で遺伝子組み換え発現が確認されたSaitoella属のような酵素ではホモ型で発現し、大腸菌で遺伝子組み換え発現が確認できないSchizosaccharomyces属のような酵素ではヘテロ型で発現するのではないかと考えた。すなわち、これら遺伝子組み換え非発現長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子の発現にかかわる別の遺伝子が存在し、それと協同することによって長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子が発現されるため、大腸菌のような原核生物の宿主に、長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子のみを形質転換するだけでは、十分な活性が得られないと考えた。
そこで、真核生物の長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子の活性発現に関わる遺伝子を単離するための検討を重ね、Schizosaccharomyces属の微生物、高等動物のマウス及びヒトから、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子の大腸菌での発現を増強する遺伝子を単離することに成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(a)、(b)又は(c)のDNAに関する。
(a)配列番号1,3又は5に示す塩基配列を有し、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質をコードするDNA:
(b)配列番号1,3又は5に示す塩基配列において1若しくは数個の塩基が欠失、追加、挿入及び/又は置換された塩基配列を有し、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質をコードするDNA:
(c)配列番号1,3又は5に示す塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質をコードするDNA。
また、本発明は、以下の(d)又は(e)のタンパク質に関する。
(d)配列番号2,4又は6に示すアミノ酸配列を有し、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質:
(e)配列番号2,4又は6に示すアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、追加、挿入及び/又は置換されたアミノ酸配列からなり、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質。
さらに、本発明は、上記(d)又は(e)のタンパク質をコードするDNAに関する。
また、本発明は、発現用ベクターに上記DNAを組み込んでなる発現ベクター;発現用ベクターがpSTV28である上記発現ベクター;発現ベクターがpSTVDLP1である上記発現ベクター;発現ベクターがpSTVK28−mDLP1である上記発現ベクター;発現ベクターがpSTVK28−hDLP1である上記発現ベクターに関する。
さらに、本発明は、宿主微生物を上記DNAにて形質転換してなる形質転換体;宿主微生物を上記発現ベクターにて形質転換してなる形質転換体;宿主微生物が、Escherichia coliである上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVDLP1)(FERM BP−7433)である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1)である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1)である上記形質転換体に関する。
また、本発明は、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子がさらに導入された上記形質転換体;真核生物由来のプレニル2燐酸合成酵素遺伝子が、Schizosaccharomyces属、Saitoella属、Rhodotorula属、Leucosporidium属、Asperugillus属、Bulleomyces属に属する微生物由来の遺伝子、ヒト由来の遺伝子、又は、マウス由来の遺伝子である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBSDPS)(FERM BP−7548)である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVDLP1,pUhDPS1)(FERM BP−8025)である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBmSDS1)である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pUhDPS1)である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pBmSDS1)(FERM BP−8027)である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pUhDPS1)(FERM BP−8026)である上記形質転換体;形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pBmSDS1)である上記形質転換体に関する。
さらに、本発明は、上記形質転換体を培地中で培養し、培養物中にコエンザイムQを生成蓄積し、これを採取することを特徴とするコエンザイムQの製造方法に関する。
発明の詳細な開示
以下に、本発明を詳述する。
本発明のDNAは、以下のようにして単離した。
Schizosaccharomyces属の染色体データーベースから、Schizosaccharomyces属のデカプレニル2燐酸合成酵素遺伝子配列を用いて相同性検索を行い、比較的相同性の高い遺伝子を見いだした。また、該遺伝子配列を基に、マウス及びヒトの染色体データーベースからも比較的相同性の高い遺伝子を見いだした。
この遺伝子を、Schizosaccharomyces属の染色体から分離するため、PCRプライマーN−dlp1(配列番号7)とC−dlp1(配列番号8)を合成し、また、ヒト染色体から分離するため、hDLP1−N(配列番号9)とhDLP1−C(配列番号10)を合成し、さらに、マウス染色体から分離するため、mDLP1−N(配列番号11)とmDLP1−C(配列番号12)を合成した。
そしてこれらのプライマーを用いて、PCRの条件を検討し、94℃で2分間の熱処理の後、94℃で1分→56℃で1分→72℃で2分のサイクルを25回繰り返してPCRを行うことにより、Schizosaccharomyces pombe IFO1628の染色体遺伝子から約900bpのDNAが、ヒト染色体から約1200bpのDNAが、マウス染色体から約1200bpのDNAが、それぞれ増幅してくることを、その遺伝子の塩基配列を解析することにより明らかにした。得られたDNAの塩基配列を決定したところ、それぞれ配列表の配列番号1、3及び5に示した配列を持つことが明らかとなった。
本発明のDNAは、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質をコードするDNAであって、配列番号1、3又は5に示す塩基配列を有するDNAであってもよいし、また、配列番号1、3又は5に示す塩基配列において1若しくは数個の塩基が欠失、追加、挿入及び/又は置換された塩基配列を有するDNAであってもよいし、さらに、配列番号1、3又は5に示す塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであってもよい。
なお、多くのアミノ酸は1種以上のコドンで規定される(遺伝暗号の縮重)ことから、配列番号2、4又は6に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNAとしては、配列番号1、3又は5に示す塩基配列からなるDNA以外にも多数存在する。従って、本発明のDNAには、配列番号2、4及び6で示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNAも含まれる。
ここで、「1若しくは数個の塩基が欠失、追加、挿入及び/又は置換された塩基配列」とは、蛋白核酸酵素 増刊 遺伝子増幅PCR法 TAKKAJ 35(17),2951−3178(1990)又はHenry A.Erlich編 加藤郁之進鑑訳 PCRテクノロジー(1990)等に記載の当業者に周知の方法により、欠失、追加、挿入及び/又は置換できる程度の数の塩基が、欠失、追加、挿入及び/又は置換されてなる塩基配列を意味する。
また、「配列番号1、3又は5に示す塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA」とは、配列番号1、3又は5に示す塩基配列からなるDNAをプローブとして、コロニー・ハイブリダイゼーション法、プラーク・ハイブリダイゼーション法、又はサザン・ハイブリダイゼーション法等を用いることにより得られるDNAのことをいう。当業者であれば、Molecular Cloning 2nd Edt.(Cold Spring Harbor Laboratry Press,1989)に記載されている方法に準じて、該ハイブリダイゼーションを実施して、目的とするDNAを容易に取得できる。例えば、50℃以上の温度にて、尿素を含まないSSCの塩濃度が0.5M以下で、ハイブリダイズすることにより、目的とするDNAが得られる。
さらに、「真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質」とは、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子を導入された宿主微生物内で発現させることによって、長鎖プレニル2燐酸合成酵素活性を発現可能とする或いは増強する(高活性化する)事により、該宿主微生物のコエンザイムQ生産量を増加させるタンパク質を表す。
このようなタンパク質であるか否かは、長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子のみで形質転換された形質転換体と、長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子とともに該タンパク質をコードするDNAで形質転換された形質転換体とを調製し、両形質転換体の同一条件下でのコエンザイムQ生産量を測定、比較することにより確認できる。つまり、長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子のみで形質転換された形質転換体では、コエンザイムQ生産量は全く或いはほとんどないが、長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子とともに該タンパク質をコードするDNAで形質転換された形質転換体では、著量のコエンザイムQが生産される場合は、上記タンパク質に相当するものである。
本発明のタンパク質は、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強する(高活性化する)タンパク質であって、配列番号2、4又は6に示すアミノ酸配列を有するタンパク質であってもよいし、また、配列番号2、4又は6に示すアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、追加、挿入及び/又は置換されたアミノ酸配列からなるタンパク質であってもよい。
ここで、「1若しくは数個のアミノ酸が欠失、追加、挿入及び/又は置換されたアミノ酸配列」は、部分特異的突然変異誘発法等の当業者に周知の方法により、欠失、追加、挿入及び/又は置換できる程度の数のアミノ酸を、欠失、追加、挿入及び/又は置換することにより取得可能である。具体的には、Nucleic Acid Res. 10, 6487(1982)、Methods in Enzymology 100, 448(1983)等の文献に記載されている。
本発明のタンパク質を発現させるためには、適当なプロモーターの下流に該タンパク質の遺伝子を接続することが必要である。例えば該遺伝子を含むDNA断片を制限酵素によって切り出したり、PCRによって酵素をコードする遺伝子部分のみを増幅させたりした後、これをプロモーターを持つ発現用ベクターに挿入することにより発現ベクターとすることができる。
本発明の発現ベクターは、発現用ベクターに上記DNAを組み込んでなるものである。
発現用ベクターとしては特に限定されず、例えば、大腸菌由来のプラスミドに、適当なプロモーターを組み込んだもの等が挙げられる。大腸菌由来のプラスミドとしては、例えば、pSTV28、pBR322、pBR325、pUC19、pUC119等が挙げられる。また、プロモーターとしては、例えば、T7プロモーター、trpプロモーター、tacプロモーター、lacプロモーター、λPLプロモーター等が挙げられる。
また、本発明においては、発現用ベクターとして、pGEX−2T、pGEX−3T、pGEX−3X(以上、ファルマシア社製)、pBluescriptII、pUC19(東洋紡社製)、pMALC2、pET−3T、pUCNT(WO94/03613に記載)等を用いることもできる。
このうち、pSTV28が好適に用いられる。具体的な例としては、発現用ベクターpSTV28に、配列番号1に示す塩基配列からなるDNAを挿入すれば、発現ベクターpSTVDLP1を;配列番号3に示す塩基配列からなるDNAを挿入すれば、発現ベクターpSTVK28−hDLP1を;配列番号5に示す塩基配列からなるDNAを挿入すれば、発現ベクターpSTVK28−mDLP1を、それぞれ作製することができる。
本発明の形質転換体は、宿主微生物を上記DNAにて形質転換してなる形質転換体であってもよいし;また、宿主微生物を上記発現ベクターにて形質転換してなる形質転換体であってもよいし;さらに、宿主微生物を、上記DNA又は上記発現ベクターと共に、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子をさらに用いて形質転換してなる形質転換体であってもよい。
上記の発現ベクターを、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子を含む発現ベクターと共に適当な宿主微生物に導入することにより、コエンザイムQの生産に利用することが可能となる。
長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子源となる真核生物は、特に制限されないが、例えば、デカプレニル2燐酸合成酵素を生産するSchizosaccharomyces属、Saitoella属、Rhodotorula属、Leucosporidium属、Asperugillus属、Bulleomyces属等に属する微生物或いはヒト、又は、ソラネシル2燐酸合成酵素を生産するマウス等が挙げられる。
宿主微生物としては特に限定されないが、Escherichia coli等が好適に用いられる。また、Escherichia coliとしては特に限定されないが、XL1−Blue、BL−21、JM109、NM522、DH5α、HB101、DH5等が挙げられる。このうちEscherichia coli DH5αが好適に用いられる。
例えば、Schizosaccharomyces属由来のデカプレニル2燐酸合成酵素遺伝子の発現ベクターと共に、上記発現ベクターpSTVDLP1を大腸菌に導入した場合には、大腸菌が本来は生産しないコエンザイムQ10を著量生産するように変換できる。
本発明の形質転換体としては、例えば以下に示すもの等が挙げられる。
pSTVDLP1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVDLP1);
pSTVK28−mDLP1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1);
pSTVK28−hDLP1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1);
pSTVDLP1及びpBSDPSで形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBSDPS);
pSTVDLP1及びpUhDPS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVDLP1,pUhDPS1);
pSTVDLP1及びpBmSDS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBmSDS1);
pSTVK28−mDLP1及びpUhDPS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pUhDPS1);
pSTVK28−mDLP1及びpBmSDS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pBmSDS1);
pSTVK28−hDLP1及びpUhDPS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pUhDPS1);
pSTVK28−hDLP1及びpBmSDS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pBmSDS1)。
このうち、E.coli DH5α(pSTVDLP1)は、平成13年1月18日に、受託番号FERM BP−7433として、
E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBSDPS)は、平成13年4月17日に、受託番号FERM BP−7548として、
E.coli DH5α(pSTVDLP1,pUhDPS1)は、平成14年4月19日に、受託番号FERM BP−8025として、
E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pBmSDS1)は、平成14年4月19日に、受託番号FERM BP−8027として、
E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pUhDPS1)は、平成14年4月19日に、受託番号FERM BP−8026として、
それぞれ、日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6にある独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている。
本発明のDNAは、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子の発現ベクターと共に用いるほか、コエンザイムQの生合成に関与する他の遺伝子も同時に微生物に導入して発現させることにより、さらに良い効果が期待できる。
他の遺伝子としては、例えば、ポリプレニル2燐酸転移酵素遺伝子等が挙げられる。
本発明で得られた形質転換体を、常法に従い、培地中で培養し、培養物中からコエンザイムQを採取することにより、コエンザイムQを製造することができる。
宿主微生物がEscherichia coliである場合は、培地として、LB培地や、グルコースやカザミノ酸を含むM9培地等を用いることができる。プロモーターを効率よく働かせるために、例えば、イソプロピルチオガラクトシドやインドリル−3−アクリル酸のような薬剤を培地に加えてもよい。培養は、例えば、20〜40℃、好ましくは30〜37℃、より好ましくは37℃で、17〜24時間行い、この際必要により通気や攪拌等を行ってもよい。
本発明において、得られたコエンザイムQは精製を行ってもよく、粗精製物として用いてもよく、用途により適宜選択することができる。
得られた培養物からコエンザイムQを単離するには、公知の分離・精製法を適宜組み合わせることができる。公知の分離・精製法としては、イオン交換クロマトグラフィー等の荷電の差を利用する方法、アフィニティークロマトグラフィー等の特異的親和性を利用する方法、逆相高速液体クロマトグラフィー等の疎水性の差を利用する方法等が挙げられる。
本発明において得られたコエンザイムQの用途は特に限定されず、医薬、食品等に好適に用いることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下に、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
Schizosaccharomyces pombeのデカプレニル2燐酸合成酵素遺伝子塩基配列を用いて、Sanger Centerのデーターベースを相同検索した結果、GENETYX(ソフトウェア開発株式会社)で26%の相同性のある遺伝子を見いだした。この遺伝子を取得するためのPCRプライマー、N−dlp1(配列番号7)とC−dlp1(配列番号8)を作成した。また、Schizosaccharomyces pombe IFO1628の染色体DNAを、C.S.Hoffmanらの方法(Gene、57(1987)267−272)で調製した。これらを用いて、94℃で2分間の熱処理の後、94℃で1分→56℃で1分→72℃で2分のサイクルを25回繰り返すことによりPCRを行い、増幅したDNAを0.7%アガロース電気泳動により分析した。
そして得られた約900bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、PCR産物ダイレクトクローニングキット(pT7BlueT−Vector Kit、NOVAGEN社製)を用いて大腸菌発現用ベクターにクローニングし、pT7−DLP1を得た。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、データーベース上に存在する全配列を得ることが出来た。
pT7−DLP1を制限酵素EcoRI及びEcoRV(宝酒造製)で切断し、0.8%アガロース電気泳動を行い、約900bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、このDNA断片をpSTV28(宝酒造製)のEcoRI―SmaI部位に挿入した。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、発現ベクターpSTVDLP1を得ることが出来た。図1に、発現ベクターpSTVDLP1の制限酵素地図を示す。
得られたpSTVDLP1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVDLP1)は、平成13年1月18日に、受託番号FERM BP−7433として、日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6にある独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託した。
(実施例2)
実施例1で取得したSchizosaccharomyces pombeのDLP1遺伝子塩基配列を用いて、Genbankのデーターベースを相同検索した結果、GENETYX(ソフトウェア開発株式会社)で27%の相同性のある遺伝子を見いだした。この遺伝子を取得するためのPCRプライマー、hDLP1―N(配列番号9)とhDLP1―C(配列番号10)を作成した。ヒト肝臓cDNAライブラリー(cDNA Library、Human Liver、プラスミド型(宝酒造製))を鋳型として、94℃で2分間の熱処理の後、94℃で1分→56℃で1分→72℃で2分のサイクルを35回繰り返すことによりPCRを行い、増幅したDNAを0.7%アガロース電気泳動により分析した。
そして得られた約1200bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、PCR産物ダイレクトクローニングキット(pT7BlueT−Vector Kit、NOVAGEN社製)を用いて大腸菌発現用ベクターにクローニングし、pT7−hDLP1を得た。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、データーベース上に存在する全配列を得ることが出来た。
pT7−hDLP1を制限酵素BamHI及びHindIII(宝酒造製)で切断し、0.8%アガロース電気泳動を行い、約1200bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、このDNA断片をpSTV28(宝酒造製)のBamHI―HindIII部位に挿入した。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、発現ベクターpSTVK28−hDLP1を得ることが出来た。図2に、発現ベクターpSTVK28−hDLP1の制限酵素地図を示す。また、pSTVK28−hDLP1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1)を得た。
(実施例3)
実施例1で取得したSchizosaccharomyces pombeのDLP1遺伝子塩基配列を用いてGenbankのデーターベースを相同検索した結果、GENETYX(ソフトウェア開発株式会社)で31%の相同性のある遺伝子を見いだした。この遺伝子を取得するためのPCRプライマー、mDLP1―N(配列番号11)とmDLP1―C(配列番号12)を作成した。マウス肝臓cDNAライブラリー(cDNA Library、Mouse Liver、プラスミド型(宝酒造製))を鋳型として、94℃で2分間の熱処理の後、94℃で1分→56℃で1分→72℃で2分のサイクルを35回繰り返すことによりPCRを行い、増幅したDNAを0.7%アガロース電気泳動により分析した。
そして得られた約1200bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、PCR産物ダイレクトクローニングキット(pT7BlueT−Vector Kit、NOVAGEN社製)を用いて大腸菌発現用ベクターにクローニングし、pT7−mDLP1を得た。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、データーベース上に存在する全配列を得ることが出来た。
pT7−mDLP1を制限酵素EcoRI及びBamHI(宝酒造製)で切断し、0.8%アガロース電気泳動を行い、約1200bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、このDNA断片をpSTV28(宝酒造製)のEcoRI―BamHI部位に挿入した。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、発現ベクターpSTVK28−mDLP1を得ることが出来た。図3に、発現ベクターpSTVK28−mDLP1の制限酵素地図を示す。また、pSTVK28−mDLP1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1)を得た。
(実施例4)
Schizosaccharomyces pombeのcDNA由来のデカプレニル2燐酸合成酵素遺伝子を持つpKS18(Suzuki K.,J.Biochem.121,496−505(1997))から、プライマーN−dps(配列番号13)とC−dps(配列番号14)を用い、94℃で2分間の熱処理の後、94℃で1分→56℃で1分→72℃で2分のサイクルを25回繰り返すことによりPCRを行い、増幅したDNAを0.7%アガロース電気泳動により分析した。
そして得られた約1100bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、大腸菌発現ベクターpBluescriptIIのSalI−PstI部位に挿入し、発現ベクターpBSDPSを得た。このベクターで大腸菌DH5αを形質転換し、E.coli DH5α(pBSDPS)を得た。
さらに、この形質転換体にpSTVDLP1を形質転換し、クロラムフェニコール30μg/mlかつアンピシリン50μg/mlでスクリーニングして、両ベクターを持つE.coli DH5α(pSTVDLP1,pBSDPS)を得た。
(実施例5)
Genbankのデーターベース上のヒトのデカプレニル2燐酸合成酵素の塩基配列を基に、PCRプライマー、hDPS1―N(配列番号15)とhDPS1―C(配列番号16)を作成した。ヒト肝臓cDNAライブラリー(cDNA Library、Human Liver、プラスミド型(宝酒造製))を鋳型として、94℃で2分間の熱処理の後、94℃で1分→56℃で1分→72℃で2分のサイクルを35回繰り返すことによりPCRを行い、増幅したDNAを0.7%アガロース電気泳動により分析した。
そして得られた約1250bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、PCR産物ダイレクトクローニングキット(pT7BlueT−Vector Kit、NOVAGEN社製)を用いて大腸菌発現用ベクターにクローニングし、pT7−hDPS1を得た。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、データーベース上に存在する全配列を得ることが出来た。
pT7−hDPS1を制限酵素SalI及びBamHI(宝酒造製)で切断し、0.8%アガロース電気泳動を行い、約1250bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、このDNA断片をpUC119(宝酒造製)のSalI―BamHI部位に挿入した。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、発現ベクターpUhDPS1を得ることが出来た。このベクターで大腸菌DH5αを形質転換し、E.coli DH5α(pUhDPS1)を得た。
(実施例6)
Genbankのデーターベース上のマウスのソラネシル2燐酸合成酵素の塩基配列を基に、PCRプライマー、mSDS―N(配列番号17)とmSDS―C(配列番号18)を作成した。マウス肝臓cDNAライブラリー(cDNA Library、Mouse Liver、プラスミド型(宝酒造製))を鋳型として、94℃で2分間の熱処理の後、94℃で1分→56℃で1分→72℃で2分のサイクルを35回繰り返すことによりPCRを行い、増幅したDNAを0.7%アガロース電気泳動により分析した。
そして得られた約1230bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、PCR産物ダイレクトクローニングキット(pT7BlueT−Vector Kit、NOVAGEN社製)を用いて大腸菌発現用ベクターにクローニングし、pT7−mSDSを得た。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、データーベース上に存在する全配列を得ることが出来た。
pT7−mSDSを制限酵素EcoRI及びSalI(宝酒造製)で切断し、0.8%アガロース電気泳動を行い、約1230bpの断片をゲルより切り出して、DNA抽出キット(Sephaglas(商標) BandPrep Kit、アマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いて精製した後、このDNA断片をpBluescriptIISK(+)(東洋紡製)のEcoRI―SalI部位に挿入した。DNA塩基配列を、DNAシークエンサー(377型、パーキンエルマー社製)を用い、DNAシークエンスキット(パーキンエルマー社製、ABI PRISM(商標) BigDye(商標) Terminator Cycle Sequence Ready Reaction Kit With AmpliTaq(登録商標) DNA polymerase、FS)を使用して、その取り扱い説明書に従って反応を行うことにより決定した。その結果、発現ベクターpBmSDS1を得ることが出来た。このベクターで大腸菌DH5αを形質転換し、E.coli DH5α(pBmSDS1)を得た。
(実施例7)
実施例4から6で構築した長鎖プレニル2燐酸合成酵素発現ベクターを形質転換したE.coli DH5α(pBSDPS)、E.coli DH5α(pUhDPS1)、E.coli DH5α(pBmSDS1)形質転換体に、実施例1から3で構築した活性増強タンパク質を発現する発現ベクターをいろいろ組み合わせて、さらに形質転換した。
例えば、実施例4に記載のように、E.coli DH5α(pBSDPS)形質転換体にpSTVDLP1を形質転換し、両ベクターを持つ形質転換体E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBSDPS)を得た。これと同様にして、さらに以下に示す形質転換体を得た。
pSTVDLP1及びpUhDPS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVDLP1,pUhDPS1);
pSTVDLP1及びpBmSDS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBmSDS1);
pSTVK28−mDLP1及びpUhDPS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pUhDPS1);
pSTVK28−mDLP1及びpBmSDS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pBmSDS1);
pSTVK28−hDLP1及びpUhDPS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pUhDPS1);
pSTVK28−hDLP1及びpBmSDS1で形質転換した大腸菌株E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pBmSDS1)。
このうち、E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBSDPS)は、平成13年4月17日に、受託番号FERM BP−7548として、
E.coli DH5α(pSTVDLP1,pUhDPS1)は、平成14年4月19日に、受託番号FERM BP−8025として、
E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pBmSDS1)は、平成14年4月19日に、受託番号FERM BP−8027として、
E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pUhDPS1)は、平成14年4月19日に、受託番号FERM BP−8026として、
それぞれ、日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6にある独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託した。
(実施例8)
上記実施例で作成したE.coli DH5α(pBSDPS)、E.coli DH5α(pUhDPS1)及びE.coli DH5α(pBmSDS1)は、アンピシリン50μg/mlを含む200mlのLB培地で、
E.coli DH5α(pSTVDLP1)は、クロラムフェニコール30μg/mlを含む200mlのLB培地で、
E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1)及びE.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1)は、カナマイシン50μg/mlを含む200mlのLB培地で、
E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBSDPS)、E.coli DH5α(pSTVDLP1,pUhDPS1)及びE.coli DH5α(pSTVDLP1,pBmSDS1)は、クロラムフェニコール30μg/ml及びアンピシリン50μg/mlを含む200mlのLB培地で、
E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pUhDPS1)、E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pBmSDS1)、E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pUhDPS1)及びE.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pBmSDS1)は、カナマイシン50μg/ml及びアンピシリン50μg/mlを含む200mlのLB培地で、それぞれ37℃で一晩振とう培養し、菌体を遠心分離(3000回転、20分間)で集めた。
この菌体に3mlのアセトン・メタノール(7:2)を添加して、30秒間超音波破砕をした後、30秒間氷中に置く処理を6回繰り返すことにより抽出を行い、遠心分離(3000回転、5分間)して抽出液を得た。この抽出液を真空乾燥させた後、1mlのクロロホルム・メタノール(1:1)と等量の0.7%塩化ナトリウム水溶液を加えて、よく攪拌して溶解させ、14000回転で1分間遠心分離した。下層を抜き出して乾燥させ、50μlのクロロホルム・メタノール(2:1)に溶解させた。この試料をTLCプレートにスポット後、ベンゼン100%で展開した。標準としてコエンザイムQ10を展開したスポットと同じくらいの位置のシリカゲルをかき取り、400μlのクロロホルム・メタノール(1:1)で抽出した。この内の20μlを高速液体クロマトグラフィー(島津製作所製、LC−10A)により分析した。分離には逆相カラム(YMC−pack ODS−A、250×4.6mm、S−5μm、120A)を用い、エタノール100%を移動相の溶媒として使用して分離させ、275nmの波長の吸光度で、生成したコエンザイムQ及びコエンザイムQ10を検出した。結果を図4−8に示す。図4−8に示すように、各DLP1遺伝子をプレニル2燐酸合成酵素遺伝子と共に導入して発現させることによって、プレニル2燐酸合成酵素遺伝子単独で形質転換した大腸菌では発現しないコエンザイムQ或いはコエンザイムQ10を、生産するようになったことが分かった。
産業上の利用可能性
本発明により、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の発現に関与するタンパク質、該酵素をコードする遺伝子、該酵素遺伝子を含むベクター、該ベクターと長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子を含む発現ベクターとによって形質転換された形質転換体、並びに、長鎖プレニル2燐酸合成酵素(なかでもデカプレニル2燐酸合成酵素、ソラネシル2燐酸合成酵素)及び長鎖イソプレノイドを側鎖に有するコエンザイムQ(なかでもコエンザイムQ、コエンザイムQ10)の製造方法が提供される。また、本発明により、真核生物由来の酵素生産及びコエンザイムQ、コエンザイムQ10等の生産をすることができる。
【配列表】
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【図面の簡単な説明】
図1は、発現ベクターpSTVDLP1の制限酵素地図である。
図2は、発現ベクターpSTVK28−hDLP1の制限酵素地図である。
図3は、発現ベクターpSTVK28−mDLP1の制限酵素地図である。
図4−図8は、宿主及び形質転換体生産物のHPLC分析チャートである。

Claims (6)

  1. 宿主微生物をDNAにて形質転換してなり、真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素遺伝子がさらに導入された形質転換体であって、
    前記DNAは以下の(a)、(b)、(d)又は(e):
    (a)配列番号1,3又は5に示す塩基配列を有し、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質をコードするDNA:
    (b)配列番号1,3又は5に示す塩基配列において1若しくは数個の塩基が欠失、追加、挿入及び/又は置換された塩基配列を有し、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質をコードするDNA:
    (d)配列番号2,4又は6に示すアミノ酸配列を有し、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質をコードするDNA:
    (e)配列番号2,4又は6に示すアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、追加、挿入及び/又は置換されたアミノ酸配列からなり、かつ真核生物由来の長鎖プレニル2燐酸合成酵素の宿主微生物での活性発現を可能とする或いは増強するタンパク質をコードするDNA:
    であって、前記真核生物由来のプレニル2燐酸合成酵素遺伝子が、Schizosaccharomyces属に属する微生物由来の遺伝子、ヒト由来の遺伝子、又は、マウス由来の遺伝子である形質転換体。
  2. 形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVDLP1,pBSDPS)(FERM BP−7548)である請求の範囲記載の形質転換体。
  3. 形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVDLP1,pUhDPS1)(FERM BP−8025)である請求の範囲記載の形質転換体。
  4. 形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVK28−mDLP1,pBmSDS1)(FERM BP−8027)である請求の範囲記載の形質転換体。
  5. 形質転換体が、E.coli DH5α(pSTVK28−hDLP1,pUhDPS1)(FERM BP−8026)である請求の範囲記載の形質転換体。
  6. 請求の範囲のいずれかに記載の形質転換体を培地中で培養し、培養物中にコエンザイムQを生成蓄積し、これを採取することを特徴とするコエンザイムQの製造方法。
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