JP4271437B2 - 紙製品の抗菌加工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌性を必要とする食品、医薬品、雑貨、玩具等の包装、梱包等に使用する紙製品(湿式・乾式の抄紙機により生産される紙製品)の抗菌加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、抗菌性を必要とする商品については、その商品自体に抗菌加工処理を施して衛生的な効果を高めているが、商品が製造者又は販売者から消費者まで流通する過程においては、商品の中身を保護するとともに運搬効率を高めるために、包装紙、段ボール等の紙製品により商品を包装、梱包等することが一般的に行われている。
【0003】
この場合、商品自体に抗菌加工がなされていても、その商品を包装、梱包等するのに使用される紙製品自体にも抗菌処理がなされていないと、抗菌効果が著しく滅殺されることになる。
【0004】
また、例えば食品を包装する紙についても、抗菌加工処理を施したものを使用することが衛生上必要になってくるが、従来技術を使用して抗菌加工処理を施した抗菌加工紙は、非抗菌加工紙と比較して製造コストが高くなるため、一般的な普及が遅れている状況にある。
【0005】
また、抗菌性を必要とする食品、医薬品等に使用する抗菌原紙に関し、特開平10−25699号に示される先行技術が存在する。この技術によれば、内容物に対して毒性等の危険のない抗菌原紙を提供するため、抗菌繊維含有層と抗菌繊維非含有層の2層以上の多層紙からなる構成を採用している。
【0006】
しかしながら、安全性の高い抗菌剤を採用すれば、上記の如く問題は解決できるばかりでなく、この技術では単層からなる紙には適用できないので、湿式・乾式の抄紙機により生産されるあらゆる種類の紙製品に適用することができないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、本発明は、既存の紙加工機又は印刷機を用いた紙製品の製造又は印刷工程中において、加工又は印刷の対象となる全ての紙製品の抗菌加工を容易に行うことを可能にし、かつ、抗菌効果及び安全性に優れた抗菌加工紙を大量安価に提供することを目的とする。
【0008】
また、コルゲータを用いて構造が異なる複数の種類の段ボール(一般にA段、B段、C段、E段、AB段等と呼ばれる段ボール)を製造する工程中に、抗菌材をシャワー方式により散布する工程を加えた場合、ライナーを搬送する各ラインの位置に対応させて抗菌材を散布するように改良を施すことが必要となる。さらに、ライナー表面に散布した抗菌材を均一に効率良く塗着させて抗菌材の塗着効率を高めることが課題となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、紙加工機を用いて紙製品の加工を行なう製造工程中に、前記紙製品の片面又は両面に主として植物性成分からなる抗菌材をシャワー方式により散布する工程を加えたことを特徴とする紙製品の抗菌加工方法において、コルゲータを用いて構造が異なる複数の種類の段ボールを製造する工程中に、前記抗菌材を散布する抗菌スプレーノズルを上下方向に移動可能な基台に設置し、かつ、前記抗菌スプレーノズルを上下方向に角度調整可能な状態に取り付け、前記抗菌スプレーノズルとライナー表面との間の距離及び前記抗菌材の散布角度を調整可能にした抗菌材の散布工程を加えたことを特徴としたのである。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項にかかる発明の抗菌材の散布工程において、前記ライナー表面に散布した前記抗菌材を均一に効率良く塗着させる巻き込みロールを設け、前記巻き込みロールの設置位置を前記抗菌スプレーノズルの固定位置に対応させて上下方向に移動可能にしたことを特徴としたのである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態について、図面を参酌しながら説明する。
【0015】
図1は、紙加工機を用いて紙製品の加工を行なう製造工程中においてシャワー方式により抗菌材を散布する例を示す説明図である。
【0016】
段ボールを製造する機械は、一般にコルゲータと呼ばれる。段ボールに使用される原紙は、ライナーと中しんとに分けられ、段ボールシートの外側に使用されるライナーと中しんを、各ロール、各プレヒーター等を介してそれぞれ搬送し、糊付け、貼合、切断の各工程を経て段ボールが製造される。なお、紙加工機には、コルゲータだけに限られず、ボール貼合機等も含まれる。
【0017】
図1は、このような段ボール製造工程中のライナーを搬送する前工程における実施の一形態を示しており、図1において、1はミルロールスタンド、2はスプライサー、3はプレヒーター、4は予熱ローラ、5は次工程用装置(糊付け、貼合、切断用の各装置を含む)、6はライナー、7は抗菌材、8はポンプ、9は抗菌スプレーである。
【0018】
ライナー6は、ミルロールスタンド1とスプライサー2を経由してプレヒーター3に搬送される。このとき、抗菌材7が、ポンプ8の動力により抗菌スプレー9からライナー6の片方の表面に散布される。これにより、段ボール製造工程中においてライナー6の片方の表面の抗菌加工を容易に行うことができる。
【0019】
抗菌材7には、後述するような主として植物性成分からなる抗菌液に、所定のバインダーを適量混ぜたものを使用する。本実施例の場合、抗菌スプレー9により散布するシャワー方式を採用するため、このバインダーとしては、ポバールを用いることが好ましい。
【0020】
また、抗菌スプレー9により抗菌加工を行う工程は、本実施例に示す段ボール製造工程中のライナーを搬送する前工程だけに追加することに限られず、他の工程(糊付け、貼合、切断)においても追加することができるので、各社において現在使用している各種紙加工機に対応させて最適な工程を適宜選択して追加することが可能となる。
【0021】
さらに、図1に示すプレヒーター3から搬送されたライナー6を、所定のロールを介して反転させ、別に設置したスプレー散布装置を使って上記と同様に抗菌材を散布すると、ライナー6の反対側の表面も抗菌加工することができる。これにより、段ボール製造工程中においてライナー6の両方の表面の抗菌加工を容易に行うことができる。
【0022】
図4は、コルゲータを用いた段ボールの製造工程中に加えられた抗菌材の散布工程の一例を示す説明図である。また、図5は、製造された複両面段ボール(AB段)の断面図である。
【0023】
一般にA段又はB段と呼ばれる両面段ボールやAB段と呼ばれる複両面段ボールなどの構造が異なる複数の種類の段ボールをコルゲータを用いて製造する工程中に、抗菌材をシャワー方式により散布する工程を加えた場合、ライナーを搬送する各ラインの位置に対応させて抗菌材を散布すること、更にはライナー表面に散布した抗菌材を均一に効率良く塗着させて抗菌材の塗着効率を高めること、が必要となる。
【0024】
図4において、50は支持部、51は上下方向に移動可能であり支持部50の所定位置に固定される基台、52は基台51に設置された抗菌スプレーノズル、53はライナー表面に散布した抗菌材を均一に効率良く塗着させる巻き込みロールである。
【0025】
また、図4において、60は片面段ボール(A段用)、70は片面段ボール(B段用)、80はライナーである。図5に示すように、片面段ボール60(A段用)はライナー61と中しん62から構成され、片面段ボール(B段用)70はライナー71と中しん72から構成される。片面段ボール(A段用)60及び片面段ボール(B段用)70は、A段及びB段の両面段ボールの製造に用いられるものであり、図5に示すように、段の高さ及び段の数が異なるものである。片面段ボール(A段用)60と片面段ボール(B段用)70とライナー(表ライナー)80が貼り合わされてAB段の複両面段ボールが製造される。
【0026】
抗菌スプレーノズル52は、上下方向に角度調整可能な状態で基台51に取り付けられている。基台51に取り付ける抗菌スプレーノズル52の個数は、ライナー61の表面に抗菌材が均等に塗布されるように適宜間隔をあけて複数個設けるようにする。
【0027】
巻き込みロール53は、抗菌スプレーノズル52の固定位置に対応させて高さを調整するため、A段又はB段の両面段ボールやAB段の複両面段ボールなどの構造が異なる複数の種類の段ボールに対応できるように上下方向に設置位置を移動できるものを採用する。
【0028】
片面段ボール(A段用)60のライナー61の表面に抗菌材を散布する際、基台51の高さを調整して支持部50に固定した後、抗菌スプレーノズル52の散布角度を調整して固定する。これにより、抗菌スプレーノズル52とライナー61の表面との間の距離及び抗菌材の散布角度を調整可能にした抗菌材の散布工程を加えることができる。
【0029】
また、巻き込みロール53は、A段用の設置位置に固定することにより、ライナー61の表面に散布した抗菌材を均一に効率良く塗着させることができる。
【0030】
ここで、抗菌材を均等塗布するため、抗菌スプレーノズル52と巻き込みロール53とライナー61の間の位置関係、抗菌材の散布量について説明する。
【0031】
広がり角度60度の抗菌スプレーノズル52を4個並列して使用する場合、スプレー範囲及びノズル間の距離を考慮して、抗菌スプレーノズル52とライナー61との距離は約60cmとするのが最適である。また、抗菌スプレーノズル52と巻き込みロール53との距離は約60cmとし、抗菌材の飛散を極力防止するため、巻き込みロール53の手前約5cmの位置のライナー61に抗菌材を散布するように抗菌スプレーノズル52の散布角度を調整しておく。この状態において、1個あたりのノズル流量0.51リットル/分、貼合速度120m/分の条件に設定すると、抗菌材の散布量は0.017リットル/mとなる。
【0032】
図6は、コルゲータを用いた段ボールの製造工程中に加えられた抗菌材の散布工程の他例を示す説明図である。また、図7は、製造された両面段ボール(B段)の断面図である。
【0033】
図6において、70は片面段ボール(B段用)、80はライナーである。図7に示すように、片面段ボール(B段用)70はライナー71と中しん72から構成される。片面段ボール(B段用)70とライナー(表ライナー)80が貼り合わされてB段の両面段ボールが製造される。
【0034】
抗菌スプレーノズル52及び巻き込みロール53の構成は、図4に示す実施例と同様である。
【0035】
片面段ボール(B段用)70のライナー71の表面に抗菌材を散布する際、図6に示すように基台51の高さをA段用の場合よりも低い位置に調整して支持部50に固定した後、抗菌スプレーノズル52の散布角度をA段用の場合よりも上向きに調整して固定する。これにより、抗菌スプレーノズル52とライナー71の表面との間の距離及び抗菌材の散布角度を調整可能にした抗菌材の散布工程を加えることができる。
【0036】
また、巻き込みロール53は、A段用の場合よりも低い位置のB段用の設置位置に固定することにより、図4に示す実施例と同様にライナー71の表面に散布した抗菌材を均一に効率良く塗着させることができる。
【0037】
抗菌材を均等塗布するため、抗菌スプレーノズル52と巻き込みロール53とライナー71の間の位置関係、抗菌材の散布量については、図4に示す実施例と同様である。
【0038】
なお、片面段ボール(A段用)60とライナー(表ライナー)80が貼り合わされてA段の両面段ボールが製造される場合については、図4に示す実施例において片面段ボール(B段用)70を省略したものとなる。
【0039】
また、図2は、紙加工機を用いて紙製品の加工を行なう製造工程中においてロール塗布方式により抗菌材を塗布する例を示す説明図である。
【0040】
図2において、10はゴムロール、11は鉄ロール、12はライナー、13、14は抗菌材である。
【0041】
図2に示す実施例は、図1に示した実施例において説明した抗菌材をシャワー方式により散布する工程の換わりに、抗菌材をロール塗布方式により塗布する工程を追加する点が相違する。すなわち、ライナー12は、前工程で搬送される途中にゴムロール10と鉄ロール12の間を通過することにより、鉄ロール12の表面に付着した抗菌材14がライナー12の片方の表面に塗布される。これにより、段ボール製造工程中においてライナー12の片方の表面の抗菌加工を容易に行うことができる。
【0042】
抗菌材13,14には、後述するような主として植物性成分からなる抗菌液に、所定のバインダーを適量混ぜたものを使用する。本実施例の場合、ロール塗布方式を採用するため、このバインダーとしては、CMC、コンスターチ、セルロース、ポバール等を適宜選択することができる。
【0043】
また、ロール塗布方式により抗菌加工を行う工程は、図1に示した実施例で説明したのと同様に段ボール製造工程中のライナーを搬送する前工程だけに追加すること限られず、他の工程(糊付け、貼合、切断)においても追加することができるので、各社において現在使用している各種紙加工機に対応させて最適な工程を適宜選択して追加することが可能となる。。
【0044】
さらに、ライナー12を、所定のロールを介して反転させ、別に設置したロール塗布装置を使って上記と同様に抗菌材を塗布すると、ライナ12ーの反対側の表面も抗菌加工することができる。これにより、段ボール製造工程中においてライナー12の両方の表面の抗菌加工を容易に行うことができる。
【0045】
次に、図3は、印刷機の各種印刷方法を利用して抗菌材を塗布する例を示す説明図である。
【0046】
図3は、印刷原理の代表である(1)凸版式、(2)凹版式、(3)平版式、(4)孔版式の各印刷原理を使って、抗菌材を塗布する原理を示しており、図3において、20は紙製品、21は版、22は抗菌材、23は紙製品、24は版、25は抗菌材、26は紙製品、27はブランケット、28は抗菌材、29は紙製品、30はローラ、31は抗菌材である。すなわち、本実施例では、各種印刷機のインク装置に供給されるインクに換えて主として植物性成分からなる抗菌材を供給し、印刷機の平版印刷・凸版印刷・凹版印刷・孔版印刷等の各種印刷方法をそのまま利用して紙製品の片面又は両面に前記抗菌材を塗布するものである。
【0047】
ここで、紙製品20、23、26、29は、湿式・乾式の抄紙機により生産される紙製品から適宜選択することができる。また、抗菌材22,25、28、31には、後述するような主として植物性成分からなる抗菌液に、所定のバインダーを適量混ぜたものを使用する。本実施例の場合、このバインダーとしては、CMC、コンスターチ、セルロース、ポバール等を適宜選択することができる。
【0048】
このような抗菌材22,25、28、31の塗布方法を採用することにより、既存の印刷機を用いた紙製品の印刷工程中において、全ての紙製品の片面又は両面に抗菌加工を容易に行うことができる。
【0049】
次に、本発明において使用する抗菌液について説明する。
【0050】
本発明において使用する抗菌液は、長年の研究及び経験から主として各植物の持つ成分を抽出して精製されたもの(以下、「KSO−2001」という)であり、例えば、黒松の葉、赤松の葉、蝦夷松の葉、柿の葉・果実、お茶の葉、熊笹の葉茎、レモンの果実、白樺の樹皮、ブドウ果実、シソ葉茎、アロエ、アマチャズル葉茎、サンショウ葉茎等々の植物から抽出された成分により構成されている。なお、本発明において使用する抗菌液は、上述したような植物性成分からなるものに限られず、食品等に使用した場合にも安全性が確認されている無機系抗菌液を採用することができる。
【0051】
KSO−2001の安全性及び抗菌効果ついては、、各試験機関において種々の試験が行われ、その結果、本願出願人は、KSO−2001が紙製品の抗菌加工に最適の抗菌材であるとの結論に達した。
【0052】
先ず、財団法人日本食品分析センター(多摩研究所)によるマウスを用いた急性経口毒性試験の結果では、試験動物に異常は認められなかったことから、安全性の確認ができたといえる。
【0053】
また、大阪市立工業研究所による殺菌力の試験結果では、KSO−2001自体の試験において、50倍希釈液及び100倍希釈液ともに1分後の生菌数の測定結果が、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌O−157のいずれも検出されなかった。また、KSO−2001をダンボール原紙、カード紙(ハイパール)に塗布したものについても、良好な結果が得られたことから、本発明に使用した場合において優れた抗菌効果が発揮されるとの確信が得られた。
【0054】
これより、安全性及び抗菌効果に優れたKSO−2001に、上述した所定のバインダーを適量混ぜた抗菌材を、本発明に採用することにより、既存の紙加工機又は印刷機を用いた紙製品の製造又は印刷工程中において、加工又は印刷の対象となる全ての紙製品の抗菌加工を容易に行うことが可能となり、今後あらゆる商品分野において需要増大が見込まれる抗菌加工紙を大量安価に提供することが可能となる
【0059】
【発明の効果】
以上のように、請求項1にかかる発明によれば、既存の紙加工機を用いた紙製品の製造工程中において、主として植物性成分からなる抗菌材をシャワー方式により散布する工程を加えたことにより、加工の対象となる全ての紙製品の抗菌加工を容易に行うことを可能にし、かつ、抗菌効果及び安全性に優れた抗菌加工紙を大量安価に提供することができ、コルゲータを用いて構造が異なる複数の種類の段ボールを製造する工程中に、抗菌スプレーノズルとライナー表面との間の距離及び抗菌材の散布角度を調整可能にした抗菌材の散布工程を加えたことにより、ライナーを搬送する各ラインの位置に対応させて抗菌材を散布することができるから、抗菌材の飛散を極力防止することが可能になる。
【0060】
また、請求項にかかる発明によれば、ライナー表面に散布した抗菌材を均一に効率良く塗着させる巻き込みロールを設けたことにより、抗菌材の塗着効率を高めることができるから、抗菌加工効果を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙加工機を用いて紙製品の加工を行なう製造工程中においてシャワー方式により抗菌材を散布する例を示す説明図である。
【図2】紙加工機を用いて紙製品の加工を行なう製造工程中においてロール塗布方式により抗菌材を塗布する例を示す説明図である。
【図3】印刷機の各種印刷方法を利用して抗菌材を塗布する例を示す説明図である。
【図4】コルゲータを用いた段ボールの製造工程中に加えられた抗菌材の散布工程の一例を示す説明図である。
【図5】図4に示すコルゲータにより製造された複両面段ボール(AB段)の断面図である。
【図6】コルゲータを用いた段ボールの製造工程中に加えられた抗菌材の散布工程の他例を示す説明図である。
【図7】図6に示すコルゲータにより製造された両面段ボール(B段)の断面図である。
【符号の説明】
1 ミルロールスタンド
2 スプライサー
3 プレヒーター
4 予熱ローラ
5 次工程用装置
6 ライナー
7 抗菌材
8 ポンプ
9 抗菌スプレー
10 ゴムロール
11 鉄ロール
12 ライナー
13 抗菌材
14 抗菌材
20 紙製品
21 版
22 抗菌材
23 紙製品
24 版
25 抗菌材
26 紙製品
27 ブランケット
28 抗菌材
29 紙製品
30 ローラ
31 抗菌材
50 支持部
51 基台
52 抗菌スプレーノズル
53 巻き込みロール
60 片面段ボール(A段用)
61 ライナー
62 中しん
70 片面段ボール(B段用)
71 ライナー
72 中しん
80 ライナー

Claims (2)

  1. 紙加工機を用いて紙製品の加工を行なう製造工程中に、前記紙製品の片面又は両面に主として植物性成分からなる抗菌材をシャワー方式により散布する工程を加えたことを特徴とする紙製品の抗菌加工方法において、コルゲータを用いて構造が異なる複数の種類の段ボールを製造する工程中に、前記抗菌材を散布する抗菌スプレーノズルを上下方向に移動可能な基台に設置し、かつ、前記抗菌スプレーノズルを上下方向に角度調整可能な状態に取り付け、前記抗菌スプレーノズルとライナー表面との間の距離及び前記抗菌材の散布角度を調整可能にした抗菌材の散布工程を加えたことを特徴とする紙製品の抗菌加工方法。
  2. 請求項に記載の抗菌材の散布工程において、前記ライナー表面に散布した前記抗菌材を均一に効率良く塗着させる巻き込みロールを設け、前記巻き込みロールの設置位置を前記抗菌スプレーノズルの固定位置に対応させて上下方向に移動可能にしたことを特徴とする紙製品の抗菌加工方法。
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