JP4271405B2 - 蛍光ランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アマルガムを用いて放電管内の水銀蒸気圧を調整した蛍光ランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蛍光ランプは、ガラス管内壁に形成された蛍光体層を管内に発生した紫外線によって刺激し、得られる蛍光を光源として利用したものである。紫外線としては、水銀の共鳴線が広く利用されている。通常、蛍光ランプのガラス管内には純水銀が封入されている。このような蛍光ランプは、ランプ最冷部の温度が約40℃であり、ランプ周囲の温度が約25℃であるときに、ガラス管内の水銀蒸気圧が好適な値となり最大の発光効率が得られる。しかし、U字形などの屈曲した形状のガラス管で構成したり、複数のガラス管を連結して構成したコンパクト蛍光ランプにおいては、ランプの周囲温度が上昇し易いため、ランプ温度が高温になる傾向がある。
【0003】
そこで、蛍光ランプが高温になった場合でもガラス管内の水銀蒸気圧が適正な範囲に調整されるように、蛍光ランプの最冷部に相当する部分に水銀アマルガム粒を配置する方法が提案されている。水銀アマルガム粒は、通常、放電管であるガラス管と連通するように設けられたガラス細管内に配置される。この場合、ガラス細管には、水銀アマルガム粒の位置を規制し、水銀アマルガム粒の放電管内への移動を防止する手段が設けられている。このような手段を設けた蛍光ランプの構造としては、例えば、図7に示すように、蛍光体層11が形成されたガラス管10の端部に、ガラス細管14を貫通させた封止部12が形成されており、このガラス細管14の封止部12から外部に突出した部分に、絞り部15を形成した構造(実公平2−16513号公報)が提案されている。図7に示す蛍光ランプにおいては、ガラス細管14の封止された端部と絞り部15との間に、水銀アマルガム粒13が保持される。また、別の構造としては、ガラス管の封止部にガラス細管を貫通させ、このガラス細管内に、アマルガム粒の移動を抑制する阻止部材を挿入した構造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電球形などのコンパクト蛍光ランプにおいては、更なる小形化の要望に伴って、放電管として細いガラス管が使用されるようになり、水銀アマルガム粒を収容するガラス細管についても、更に細く、短いものが使用される傾向にある。
【0005】
図7に示すような従来の構造では、短いガラス細管を使用する場合、ガラス細管14の封止部12から突出した部分も短くなるため、水銀アマルガム粒13を収容する部分を十分に確保しながら絞り部15を形成することが困難であった。また、細いガラス細管を使用する場合は、絞り部15を形成する際に、ガラス細管14が押し潰されるおそれがあった。
【0006】
また、ガラス細管内に阻止部材を挿入する構造では、蛍光ランプの製造においてガラス細管を排気管として使用する場合、阻止部材が円滑な排気を阻害するため、排気不良の蛍光ランプが発生するおそれがあった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、水銀アマルガム粒を収容する部分を十分に確保しながら、水銀アマルガム粒のガラス管内への移動を確実に抑制できる蛍光ランプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の蛍光ランプは、内面に蛍光体層を備えたガラス管と、前記ガラス管の端部に形成された封止部と、前記ガラス管の内部と連通し且つ外部と隔絶した内部空間を有するガラス細管と、前記ガラス細管内に収容された水銀アマルガム粒とを含み、前記ガラス細管が、前記水銀アマルガム粒の粒径よりも小さい内径、および、0.5〜15mmの長さを有し、且つ、その内面が平坦である筒状の小径部と、前記水銀アマルガム粒の粒径よりも大きい内径を有する大径部とを有しており、前記大径部を前記小径部よりも前記ガラス管の外部側に配置させ、前記大径部の少なくとも一部と前記小径部とを前記封止部内に配置させているとともに、前記小径部と前記大径部との境界を封止部内に配置させて、前記ガラス管に融着されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成の蛍光ランプにおいては、水銀アマルガム粒の移動を抑制する部分が封止部内に形成されるため、ガラス細管の封止部から突出した部分の長短に関わらず、水銀アマルガム粒を収容する部分の容積を十分に確保しながら水銀アマルガム粒の移動を抑制することが可能である。また、ガラス細管の内部には、阻止部材に相当するような部材、すなわち水銀アマルガム粒以外の部材が存在しないため、ガラス細管を排気管として用いる場合でも、十分な排気効率を確保することができる。
【0010】
また、前記蛍光ランプにおいては、前記大径部の少なくとも一部が、前記封止部内に配置されている。そのため、ガラス細管の封止部から突出した部分が短い場合であっても、水銀アマルガム粒を収容する部分の容積を十分に確保することが容易である。
【0011】
上記本発明の蛍光ランプは、例えば、次のような製造方法により製造できる。この製造方法は、互いに直径の異なる大径部および小径部を有する成形棒をガラス細管に挿入する工程と、ガラス管の内壁に蛍光体層を形成する工程と、前記ガラス管の開口端に、前記成形棒の前記大径部が前記小径部よりも前記ガラス管の外部側に位置するように、前記ガラス細管を配置する工程と、前記ガラス管の前記開口端を封止した後、前記ガラス細管から前記成形棒を抜き取る工程と、前記ガラス細管内に水銀アマルガム粒を配置する工程と、前記ガラス細管の前記ガラス管の外部側にある開口端を封止する工程とを含み、前記ガラス管の開口端を封止する工程において、前記ガラス細管の少なくとも前記小径部が挿入された部分を前記ガラス管に融着させるとともに、前記ガラス細管の内径を、前記大径部が挿入された部分においては、前記水銀アマルガム粒の粒径よりも大きく保ちながら、前記小径部が挿入され且つ前記ガラス管に融着される部分においては、前記水銀アマルガム粒の粒径よりも小さく縮小させることを特徴とする。
【0012】
なお、「互いに直径の異なる大径部および小径部を備える」とは、成形棒が互いに直径の異なる二つの部分を備えており、その二つの部分のうち直径が大きい方を大径部、直径が小さい方を小径部とすることを意味する。
【0013】
このような製造方法によれば、水銀アマルガム粒の移動を抑制する部分を、ガラス管の封着と同時に形成することができ、なおかつ、その形成位置は封止部内に設定される。また、ガラス細管は、封止工程を経ても、成形棒の大径部が挿入された部分の内径は水銀アマルガム粒よりも大きくなるため、水銀アマルガム粒を収容する部分を確保が容易である。従って、ガラス細管の成形工程を別に設けることなく、本発明の蛍光ランプを製造することが可能となる。また、ガラス細管の特定部分の内径を縮小する工程において、ガラス細管には成形棒が挿入されているため、ガラス細管の内径が必要以上に縮小することを回避できる。よって、ガラス細管を排気管として用いても、十分な排気効率を確保することができる。
【0014】
前記製造方法においては、前記ガラス細管に水銀アマルガム粒を配置する工程の前に、前記ガラス細管を排気管として用いて前記ガラス管内を排気することが好ましい。排気管として、ガラス細管以外の別の部材を使用する場合、ガラス細管に水銀アマルガム粒を投入してから排気が終了するまでの間、水銀アマルガム粒からの水銀放出を防止するために、ガラス管およびガラス細管を冷却する必要がある。しかし、この好ましい例によれば、ガラス細管を排気管として使用し、ガラス管内を排気した後に水銀アマルガム粒を投入するため、前述のような冷却操作が不要である。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蛍光ランプの一例を示す断面図である。この蛍光ランプにおいては、放電管として、3本のU字形モールドバルブ1を内部空間が連通するように接続したガラス管が用いられており、その内面には蛍光体層2が形成されている。各U字形モールドバルブ1は封止部によって封止されており、内部には所定量の不活性ガス(例えば、アルゴンなど)が封入されている。少なくとも1つ、好ましくは全てのU字形モールドバルブ1には、水銀アマルガム粒7を収容したガラス細管8が設けられている。また、両端に配置されたU字形モールドバルブ1は、各々、フィラメント電極3、リード線4およびガラスビーズ5で構成された電極体を備えている。
【0016】
図2は、図1の蛍光ランプを構成するU字形モールドバルブのうち、端部に配置されるものの構造を示したものである。
【0017】
U字形モールドバルブ1は、両端を封止部によって封止されている。一方の封止部には、2本のリード線4が貫通している。2本のリード線4間にはフィラメント電極3が架設されており、このフィラメント電極3はU字形モールドバルブ1内に配置されている。なお、リード線4間の間隔は、ガラスビーズ5によって規制されている。他方の封止部6には、水銀アマルガム粒7を収容したガラス細管8が設けられている。
【0018】
図3は、封止部6周辺の構造を示したものである。封止部6には、ガラス細管8が貫通している。ガラス細管8は、一端が開口し、他端が閉塞したガラス管であり、閉塞端を含む部分がU字形モールドバルブ1の外部に突出し、開口端がU字形モールドバルブ1の内部に配置されるように設けられている。
【0019】
また、ガラス細管8は、互いに内径の異なる小径部8aおよび大径部8bが接合した形状を有しており、大径部8b内に水銀アマルガム粒7が収容されている。すなわち、大径部8bが、水銀アマルガム粒7を収容する収容部を構成し、小径部8aが、大径部(収容部)8bとU字形モールドバルブ1の内部空間とを連通させるための貫通孔を構成している。
【0020】
大径部8bは、その少なくとも一部が、封止部6からU字形モールドバルブ1の外部に突出するように設けられる。大径部8bの内径は、水銀アマルガム粒7を収容できるように、少なくとも一部において水銀アマルガム粒7の粒径よりも大きく設定されている。
【0021】
小径部8aは、U字形モールドバルブ1の内部空間と、大径部8bの内部空間とを連通させるための通路となる部分である。小径部8aは、大径部8bよりもU字形モールドバルブ1の内部側に位置し、少なくともその一部が封止部6内に位置している。小径部8aの内径は、水銀アマルガム粒7の通過を阻止できるように、少なくとも一部において水銀アマルガム粒7の粒径よりも小さく設定されている。
【0022】
小径部8aと大径部8bとの境界部分においては、図3に示すように、内径が段階的に変化しており、段差が形成されている。また、この境界部分においては、内径が連続的に変化して、傾斜が形成されていてもよい。
【0023】
小径部8aおよび大径部8bの内径は、前述したように、内部に収容される水銀アマルガム粒7の粒径に応じて設定される。以下に、具体的な寸法の一例を挙げる。水銀アマルガム粒7の粒径は、例えば2〜2.5mm、好ましくは2.2mmである。小径部8aの内径は、例えば0.5〜2mm、好ましくは1.2mmである。また、大径部8bの内径は、例えば3.0〜3.5mm、好ましくは3.1mm程度である。
【0024】
大径部8bの長さは、水銀アマルガム粒7の粒径よりも大きければ特に限定されるものではなく、例えば3〜15mm、好ましくは3〜10mm、更に好ましくは4mm程度である。本実施形態においては、この大径部8bの長さが、ガラス細管8の封止部6から突出した部分の長さに相当する。
【0025】
また、小径部8aの長さは、ガラス細管の全長に応じて適宜決定されるが、例えば3〜15mm、好ましくは4〜13mm、更に好ましくは4〜10mm、最も好ましくは6mm程度である。
【0026】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る蛍光ランプの一例を示す部分断面図である。この形態は、特に、短いガラス細管を使用する場合に好適である。なお、図4および図3において、互いに対応する部材には、同一番号を付している。
【0027】
第2の実施形態においては、小径部8aおよび大径部8bを有するガラス細管8が封止部6に設けられており、小径部8aと大径部8bの一部とが、封止部6内に位置している。すなわち、第2の実施形態に係る蛍光ランプにおいては、水銀アマルガム粒7を収容する収容部を構成する大径部8bが、その一部を封止部6内に埋設された状態で設けられている。
【0028】
本実施形態においては、大径部8bの一部が封止部6内に埋設されるため、小径部8aの長さが第1の実施形態に比べて短くなる。この小径部8aの長さは、例えば0.5〜8mm、好ましくは1〜5mm、更に好ましくは1〜3mmである。なお、小径部8aの内径については、第1の実施形態と同様に設定することができる。
【0029】
また、大径部8bの一部が封止部6内に埋設されるため、大径部8bの封止部6から突出した部分の長さが、第1の実施形態に比べて短くなる。大径部8bの封止部6から突出した部分(すなわち、封止部6内に埋設されていない部分)の長さは、例えば2〜10mm、好ましくは2〜8mm、更に好ましくは2〜5mmである。
【0030】
なお、大径部8bの全長は、水銀アマルガム粒7の粒径よりも大きければ特に限定されるものではなく、第1の実施形態と同様に設定することができる。また、大径部8bの内径についても、第1の実施形態と同様に設定することができる。
【0031】
この第2の実施形態によれば、大径部8bの一部を封止部6内に配置させることにより、水銀アマルガム粒を収容する部分の容積を更に十分に確保することができる。また、第1の実施形態に比べて小径部8aが短くなるため、製造時にガラス細管8を排気管として使用した場合であっても、良好な排気効率を実現できる。
【0032】
次に、本発明に係る蛍光ランプの製造方法の一例について説明する。図5は、図1に示した蛍光ランプの製造方法の一例を示す工程図である。
【0033】
まず、直管状のガラス管を成形ブロックによりU字形に成形し、U字形モールドバルブ1を作製する(図5(a))。次に、U字形モールドバルブ1の内面に蛍光体層2を形成した後(図5(b))、U字形モールドバルブ1の両端の蛍光体層2を除去する(図5(c))。
【0034】
その一方で、2本のリード線4の一端部間にフィラメント電極3を架設し、リード線4同士の間隔を規制するようにガラスビーズ5を配置して、電極体を作製する。
【0035】
続いて、U字形モールドバルブ1の一端を、電極体を挿入した状態で封止する。更に、U字形モールドバルブ1の他端を、ガラス細管8を挿入した状態で封止し、封止部6を形成する(図5(d))。これらの封止は、U字形モールドバルブ1の端部を軟化するまで加熱した後、ピンチャーで挟持することにより実施される。
【0036】
続いて、図1に示した構造に対応するように、U字形モールドバルブ1を、別に用意した2本のU字形モールドバルブと接続し、一体化する。更に、ガラス細管8を排気管として用いて、U字形モールドバルブ1内を排気した後、フィラメント電極3の活性化、放電空間内への不活性ガスの注入、ガラス細管8への水銀アマルガム粒7の挿入、ガラス細管8の封止を順に実施し、本発明に係る蛍光ランプを得る(図5(e))。
【0037】
次に、図6を参照しながら、図5(c)から図5(e)に至る工程について更に詳しく説明する。なお、図6は、図3に示した部分に対応している。
【0038】
まず、ガラス細管8に成形棒9を挿入する。ガラス細管8は、実質的に一様であって、後にガラス細管8に収容される水銀アマルガム粒の粒径よりも大きい内径を有する、直管状のガラス管である。また、成形棒9は、水銀アマルガム粒の粒径よりも小さい直径を有する小径部と、水銀アマルガム粒の粒径よりも大きい直径を有する大径部とを備えた棒である。成形棒9としては、例えば、タングステン、ステンレス鋼または真鍮など、ガラスに対して離型性を有する金属を使用することができる。また、成形棒9は、例えば、鋳型を用いて形成することができる。
【0039】
U字形モールドバルブ1の開口端に、成形棒9が挿入されたガラス細管8を配置する(図6(a))。このとき、ガラス細管8は、挿入されている成形棒9の小径部が、大径部よりもU字形モールドバルブ1の内部側となるように配置される。
【0040】
続いて、ガラス細管8が配置されたU字形モールドバルブ1の開口端を加熱し、ピンチャーで封止する(図6(b))。加熱温度は、U字形モールドバルブ1およびガラス細管8の軟化点(例えば、665℃)以上であればよく、例えば900〜1250℃、好ましくは1000〜1200℃である。
【0041】
この工程により、U字形モールドバルブ1の端部に、ガラス細管8が貫通した封止部6が形成される。また、同時に、ガラス細管8の封止部6を貫通している部分の内面が、段付き成形棒9を象った形状に成形される。換言すれば、ガラス細管8に、後に収容される水銀アマルガム粒の粒径よりも小さい内径を有する小径部8aが形成され、これよりもU字形モールドバルブ1の外部側に位置する部分に、水銀アマルガム粒7の粒径よりも大きい内径を有する大径部8bが形成される。
【0042】
その後、ガラス細管8から成形棒9が抜き取られ(図6(c))、U字形モールドバルブ1の内部と外部とをガラス細管8を介して連通させる。
【0043】
続いて、U字形モールドバルブ1を、別に用意した2本のU字形モールドバルブと接続した後、ガラス細管8を排気管として用いて、U字形モールドバルブ1内を排気する。フィラメント電極3の活性化、U字形モールドバルブ1内への不活性ガスの注入を行った後、ガラス細管8内に水銀アマルガム粒7を挿入する。その後、ガラス細管8の端部を封止し、蛍光ランプを得る(図6(d))。
【0044】
なお、以上の説明においては、放電管として、複数のU字形モールドバルブを一体化させたガラス管を使用したコンパクト蛍光ランプを例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、直管形蛍光ランプ、ダブルU字形蛍光ランプなど、あらゆる形状の蛍光ランプに適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の蛍光ランプによれば、内面に蛍光体層を備えたガラス管と、前記ガラス管の端部に形成された封止部と、前記ガラス管の内部と連通し且つ外部と隔絶した内部空間を有するガラス細管と、前記ガラス細管内に収容された水銀アマルガム粒とを含み、前記ガラス細管が、前記水銀アマルガム粒の粒径よりも小さい内径、および、0.5〜15mmの長さを有し、且つ、その内面が平坦である筒状の小径部と、前記水銀アマルガム粒の粒径よりも大きい内径を有する大径部とを有しており、前記大径部を前記小径部よりも前記ガラス管の外部側に配置させ、前記大径部の少なくとも一部と前記小径部とを前記封止部内に配置させているとともに、前記小径部と前記大径部との境界を封止部内に配置させて、前記ガラス管に融着されているため、水銀アマルガム粒が収容される部分の容積を十分に確保しながら、水銀アマルガム粒のガラス管内への移動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る蛍光ランプの一部切失正面図。
【図2】 図1の蛍光ランプの一部を拡大した一部切失正面図。
【図3】 図1の蛍光ランプの水銀アマルガム粒が収容される部分の構造を示す拡大正面断面図。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る蛍光ランプの、水銀アマルガム粒が収容される部分の構造を示す拡大正面断面図。
【図5】 本発明に係る蛍光ランプの製造方法を説明するための図。
【図6】 図5(c)から図5(e)に至る工程を、蛍光ランプの水銀アマルガム粒が収容される部分の周辺について説明するための図。
【図7】 従来の蛍光ランプの水銀アマルガム粒が収容される部分の構造を示す拡大正面断面図。
【符号の説明】
1、10 U字形モールドバルブ
2、11 蛍光体層
3 フィラメント電極
4 リード線
5 ガラスビーズ
6、12 封止部
7、13 水銀アマルガム粒
8、14 ガラス細管
9 金属棒
15 絞り部
Claims (5)
- 内面に蛍光体層を備えたガラス管と、前記ガラス管の端部に形成された封止部と、前記ガラス管の内部と連通し且つ外部と隔絶した内部空間を有するガラス細管と、前記ガラス細管内に収容された水銀アマルガム粒とを含み、
前記ガラス細管が、前記水銀アマルガム粒の粒径よりも小さい内径、および、0.5〜15mmの長さを有し、且つ、その内面が平坦である筒状の小径部と、前記水銀アマルガム粒の粒径よりも大きい内径を有する大径部とを有しており、前記大径部を前記小径部よりも前記ガラス管の外部側に配置させ、前記大径部の少なくとも一部と前記小径部とを前記封止部内に配置させているとともに、前記小径部と前記大径部との境界を封止部内に配置させて、前記ガラス管に融着されていることを特徴とする蛍光ランプ。 - 前記ガラス細管の、前記封止部から前記ガラス管の外部に突出した部分の長さが、2〜15mmである請求項1に記載の蛍光ランプ。
- 前記大径部の内径が、3〜3.5mmである請求項1または2に記載の蛍光ランプ
- 前記小径部の内径が、0.5〜2mmである請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光ランプ
- 前記ガラス細管の前記小径部の開口端が、前記ガラス管の内部に配置されている請求項1〜4のいずれかに記載の蛍光ランプ。
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JPS5914247A (ja) | けい光ランプ |
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