JP4270311B2 - 画像処理システム、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
このようなファイル転送システムにおいては、ファイルの転送元としてサーバのフォルダを示すアドレスなどの転送元情報、ファイルの転送先としてクライアントのフォルダを示すアドレスなどの転送先情報およびサーバから認証を受けるための認証情報を含むファイル転送情報を予め設定しておき、このファイル転送情報に基づいてファイル転送を行っている。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ファイル転送情報の設定およびサーバの認証情報の管理が容易な画像処理システム等を提供することにある。
一方、サーバの転送手段が、クライアントのファイル転送要請手段による要請に応じて、特定ファイル転送情報の転送元情報が示すサーバ記憶領域に記憶されるファイルを読み出してクライアントへ転送する。
さらに、クライアントでは、記憶制御手段が、サーバから転送されたファイルを特定ファイル転送情報の転送先情報が示すクライアント記憶領域に一時記憶する。そして、画像処理手段が、クライアント記憶領域に記憶されるファイルの有無を順に確認し、記憶されるファイルが存在する場合にはそのファイルを読み出し、読み出したファイルに対して画像処理を行って出力する。
したがって、ファイル転送情報の設定およびサーバの認証情報の管理が容易となる。
そこで、請求項4の画像処理システムでは、ファイル転送後に転送元に残るファイルの処理に関する情報をファイル転送情報に含み、設定手段が、ファイル処理情報の選択を受け付ける受付手段と、受付手段が受け付けたファイル処理情報を、認証情報、転送元情報および転送先情報と関連づけて新たなファイル転送情報として記憶手段に記憶させるファイル転送情報記憶制御手段と、を有し、クライアントの記憶制御手段が、画像処理手段が特定ファイル転送情報に従ってクライアント記憶領域に記憶されるファイルを読み出して画像処理を行って出力した後に、そのクライアント記憶領域に記憶されるファイルを、特定ファイル転送情報に含まれるファイル処理情報が示す処理内容に従って処理をする。このことにより、そのファイルの取り扱いを例えば消去やリネーム、他の記憶領域などへの移動など利用者のニーズに合わせて設定できる。
図1は、上述した発明が適用された画像処理システムの概略構成、およびそのシステムを構成する各装置の機能構成を示す説明図である。
ここでハードディスク装置11には、サーバ記憶領域としてのフォルダ12が設けられている。なお、図1にて画像ファイルサーバ#1と記した画像ファイルサーバ10では2つのフォルダ12(フォルダ#11,#12)が設定されているがその個数は2つに限られない。例えば画像ファイルサーバ#2と記した画像ファイルサーバ10では1つのフォルダ12(フォルダ#21)が設定されている。また、フォルダ12が設定されるのはハードディスク装置に限られない。
本処理では、まず図4(a)に示すファイル転送情報設定処理の起動画面が表示部40に表示される。画像ファイルサーバ10についての認証情報を新たに設定する場合には、「接続情報設定」をクリックする。すると、接続情報設定処理が開始し、図5(a)に示す接続情報設定画面が表示される。ここでは、接続情報リスト欄に「Server1」と表示されており、既に「Server1」についての認証情報が設定されていることを示している。なお、認証情報とは、画像ファイルサーバ10から認証を受けるために必要な項目からなる情報のことであり、少なくとも画像ファイルサーバ10のアドレス、ログイン名およびパスワードから構成される。新たに「Server2」を設定する場合には、まず「新規」をクリックし、続いて「設定名」欄に「Server2」を入力部42から入力し、続いて「サーバ名」、「ポート番号」、「ログイン名」および「パスワード」の各欄に入力する(図6のS301,S302,S303)。なお、本実施形態では画像ファイルサーバ10のサーバ名からそのアドレスを参照するようになっている。ここでは「サーバ名」として「Server2」、「ポート番号」として「21」、「ログイン名」として「anonymous」および「パスワード」として「mail@domain」とそれぞれ入力されている。さらに、サーバのタイプをリストから選択する(図6のS304)。ここでは「標準」が選択されている。また、匿名でログインを希望する場合には、「匿名でログイン」をチェックする。そして、入力が終了したら「追加」をクリックする。すると、これらの情報を関連づけてハードディスク装置23などに記憶する(図6のS305)。そして「閉じる」をクリックすると、図4(a)の起動画面に戻る。
なお、FTPクライアント22、空き領域判断部28、画像ファイル転送設定部30および画像処理部32は、画像処理装置20を構成するマイクロコンピュータが実行する処理として実現される。
本処理では、まずS101にて変数nを1とし、S102にてn個目のファイル転送情報を取得する。なお、ここでは、n=1である。
S106では画像ファイル転送処理が行われる。具体的には、FTPクライアント22が、n個目のファイル転送情報において転送元として示されたフォルダ12が設けられている画像ファイルサーバ10のFTPサーバ14に、n個目のファイル転送情報に基づいて画像ファイルを転送するように要請する。この転送要請を受けたFTPサーバ14は、n個目のファイル転送情報に基づいて画像ファイル転送を行うのである。このとき、そのフォルダ12からは転送済みの画像ファイルが上述のように削除されたり拡張子変更されたりする。そして、ホットフォルダ24に転送された画像ファイルは、画像処理部32にて順次画像処理されるが、この画像処理については後述する。次に、S103に戻り、上述のように画像ファイルが存在するか否かを確認する。このとき、画像ファイルが存在しないのでS107に移行する。
S110では、S109と同様に、待機時間の間待機してS101に戻り上述のような処理が繰り返される。なお、ここでは待機時間は10秒間と設定されているがこれに限られない。また、上述のように図5(c)の「ポーリング時間」欄にて設定することもできる。
本処理では、まずS201にて変数mを1とし、次にS202にてm個目のホットフォルダ24に画像ファイルがあるか否かを判断する。m個目のホットフォルダ24に画像ファイルが存在すれば、画像処理部32が画像ファイルを取得する(S203)。続いて画像処理部32が、取得した画像ファイルを画像処理する(S204)。そして画像処理部32がその画像処理後の画像ファイルをプリンタ38に転送し、その画像ファイルをプリンタ38が印字出力する(S205)。この際、画像処理後の画像ファイルおよびその画像処理前の画像ファイルはホットフォルダ24から削除される。次に、S202に戻り、上述のように画像ファイルが存在するか否かを確認する。このとき、先程画像処理されているため、画像ファイルが存在しないと判断されてS206に移行する。
また、画像ファイル転送設定部30においては、転送元のフォルダ12から転送先のホットフォルダ24へ画像ファイルを転送した後にフォルダ12に残る画像ファイルの取り扱いを、消去や拡張子変更など利用者のニーズに合わせて設定できる。また、画像ファイルの取り扱いとして、他のフォルダ12などに移動させることを含めるとなおよい。
(1)ファイル転送情報には、転送元が使用するプロトコルの種類が含まれているが、画像ファイルサーバ10の「動作モード」を含めてもよい。具体的には、図4(d)に示す高度な設定を行うための設定画面における「転送モード」欄において、「PASSIVEモードを使用する」をチェックした場合には画像ファイルを高速で転送し、チェックしないと標準速度で転送する。また、ファイル転送情報に、プロトコルの「バージョン情報」などを含めてもよい。これらにより、ファイル転送情報設定の適用対象がさらに広がる。
(2)上記実施形態では、報知手段として表示部40を挙げて説明したが、これに限られず、例えば音声を発して周囲に報知する方法を採用してもよく、報知する際の具体的方法についても種々の方法が考えられる。
(3)上記実施形態では、画像ファイル転送設定部30を内蔵した画像処理装置20がネットワーク2に接続されている場合を例に挙げて説明したが、このようなシステムに限らず、例えば、画像ファイル転送設定部30が画像ファイルサーバ10に内蔵されている構成としてもよいし、画像ファイル転送設定部30が画像処理装置20と共にプリンタ38に内蔵にされている構成としてもよい。また、画像ファイル転送設定部30が単体で存在し、ネットワーク2に接続されていてもよい。ネットワーク2についても、有線ネットワークに限ることはなく、例えば無線LAN等の無線ネットワークであってもよい。
(4)上記実施形態では、画像ファイル転送設定部30を本発明のデータファイル転送制御装置として機能させるための各種プログラムは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク等の各種ストレージデバイス(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録しておくこともできる。
(5)上記実施形態の画像処理システムが取り扱うのは画像ファイルに限られず、文書ファイルなどデータファイル全般に適用できる。
Claims (7)
- ファイルの転送元としてサーバのサーバ記憶領域を示す転送元情報、ファイルの転送先としてクライアントのクライアント記憶領域を示す転送先情報および前記サーバから認証を受けるための認証情報を含むファイル転送情報に基づき、前記ファイルが前記サーバのサーバ記憶領域から前記クライアントのクライアント記憶領域に転送されるファイル転送を行い、前記クライアントではその転送されたファイルに対して画像処理を行って出力する画像処理システムにおいて、
前記クライアントは、
前記認証情報を設定可能であり、その設定された認証情報の何れか一つ、転送元情報および転送先情報を関連付けることでファイル転送情報を設定可能な設定手段と、
前記設定手段によって設定されたファイル転送情報をリスト形式で記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶するファイル転送情報のリストのうち先頭に登録されたファイル転送情報から順に読み出し、その読み出したファイル転送情報である特定ファイル転送情報の認証情報に基づいて前記サーバへ認証する認証手段と、
前記特定ファイル転送情報の転送元情報が示すサーバ記憶領域に記憶されるファイルの有無を確認し、記憶されるファイルが存在する場合には、そのファイルを読み出して前記クライアントへ転送するよう要請するファイル転送要請手段と、を備え、
前記サーバは、
前記クライアントの前記ファイル転送要請手段による要請に応じて、前記特定ファイル転送情報の転送元情報が示すサーバ記憶領域に記憶されるファイルを読み出して前記クライアントへ転送する転送手段を備え、
前記クライアントは、
前記サーバから転送されたファイルを前記特定ファイル転送情報の転送先情報が示す前記クライアント記憶領域に一時記憶する記憶制御手段と、
前記クライアント記憶領域に記憶されるファイルの有無を順に確認し、記憶されるファイルが存在する場合にはそのファイルを読み出し、読み出したファイルに対して画像処理を行って出力する画像処理手段と、を備えること
を特徴とする画像処理システム。 - 請求項1記載の画像処理システムにおいて、
前記認証情報には、前記転送先のアドレス、ログイン名、パスワードが含まれることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1または2に記載の画像処理システムにおいて、
前記認証情報には、前記特定ファイル転送情報の認証情報により認証可能なサーバが使用するプロトコルに関する情報が含まれることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1〜3の何れかに記載の画像処理システムにおいて、
前記ファイル転送情報には、前記特定ファイル転送情報の転送元情報により特定されるサーバ記憶領域(以下特定サーバ記憶領域)から前記特定ファイル転送情報の転送先情報により特定されるクライアント記憶領域へファイルを転送したのちに前記特定サーバ記憶領域に残るファイルを処理するためのファイル処理情報を含み、
前記設定手段は、
前記ファイル処理情報の選択を受け付ける受付手段と、
該受付手段が受け付けたファイル処理情報を、前記認証情報、前記転送元情報および前記転送先情報と関連づけて新たなファイル転送情報として前記記憶手段に記憶させるファイル転送情報記憶制御手段と、を有し、
前記クライアントの前記記憶制御手段は、前記画像処理手段が前記特定ファイル転送情報に従って前記クライアント記憶領域に記憶されるファイルを読み出して画像処理を行って出力した後に、そのクライアント記憶領域に記憶されるファイルを、前記特定ファイル転送情報に含まれるファイル処理情報が示す処理内容に従って処理をすること
を特徴とする画像処理システム。 - 請求項1〜4の何れかに記載の画像処理システムにおいて、
前記認証手段は、前記特定ファイル転送情報の転送元情報が示すサーバ記憶領域にファイルが存在せずに前記特定ファイル転送情報の次に読み出すべきファイル転送情報が存在しないと前記判断手段によって判断された場合、または、前記作業エリアが所定容量未満であると前記判断手段によって判断された場合に、所定時間待機した後に、前記記憶手段が記憶するファイル転送情報のリストのうち先頭に登録されたファイル転送情報から順に読み出し、その読み出したファイル転送情報である特定ファイル転送情報の認証情報に基づいて前記サーバへ認証することを特徴とする画像処理システム。 - 請求項1〜5の何れかに記載の画像処理システムにおけるクライアントが備える設定手段、認証手段、判断手段、ファイル転送要請手段、記憶制御手段および画像処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項6記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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