JP4270097B2 - 管球 - Google Patents

管球 Download PDF

Info

Publication number
JP4270097B2
JP4270097B2 JP2004302610A JP2004302610A JP4270097B2 JP 4270097 B2 JP4270097 B2 JP 4270097B2 JP 2004302610 A JP2004302610 A JP 2004302610A JP 2004302610 A JP2004302610 A JP 2004302610A JP 4270097 B2 JP4270097 B2 JP 4270097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
adhesive composition
silica powder
parts
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004302610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006114421A (ja
Inventor
進也 川越
拓 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004302610A priority Critical patent/JP4270097B2/ja
Publication of JP2006114421A publication Critical patent/JP2006114421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4270097B2 publication Critical patent/JP4270097B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

本発明は管球に関する。
管球、例えば反射鏡付きハロゲン電球は、端部に口金が取り付けられた凹面状の反射鏡内にハロゲン電球が組み込まれた構成を有し、例えば店舗等のスポットライト用として使用されている。
ハロゲン電球は、一例として、チップオフ部、略回転楕円体状の発光部、縮径部、筒部および封止部がそれぞれ順次連なって形成されたガラスバルブと、フィラメント、内部リード線、モリブデン製の金属箔および外部リード線がそれぞれ順次接続されたフィラメント構造体とを有している。発光部内には、フィラメントが配置されているとともにハロゲン物質が封入されている。封止部には、内部リード線の一部、金属箔、および外部リード線の一部がそれぞれ封止されている。ただし、封止部において気密性を確保しているのは金属箔であって、封止部におけるガラスバルブと外部リード線との間には微小な隙間が存在している。
反射鏡の端部には、その封止部の一部が挿入される挿入孔が形成されている。
口金は、その内部空間が挿入孔と連通している。
このハロゲン電球は、その封止部が反射鏡の挿入孔を通って口金内に挿入された後、挿入孔および口金の内部空間にそれぞれ設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物を介して反射鏡および口金にそれぞれ固着されている。つまり、この接着性組成物はハロゲン電球を反射鏡および口金に固着させるための接着機能を有している。
ところで、モリブデン製の金属箔は350℃を越えると、ガラスバルブと外部リード線との間の微小な隙間から侵入してくる空気(酸素)と反応して酸化し、その体積が膨張する。この体積の膨張は、封止部において応力を発生させ、微小なクラックを引き起こす。その結果、金属箔による気密性を維持することができなくなり、リークしてしまうおそれがあった。また、場合によってはその応力によって封止部が破裂するように破損してしまうこともあった。
そこで、従来から金属箔が酸化しないように封止部の熱を接着性組成物を介して反射鏡や口金へ逃がし、この反射鏡付きハロゲン電球が照明器具に組み込まれた状態においても金属箔の温度が350℃以下になるように設計されている。すなわち、この接着性組成物は前記接着機能に加えて、封止部の熱を放熱させて金属箔の温度上昇を抑えるための放熱機能も有している。
通常、この種の管球を照明器具に組み込んで点灯させた際、金属箔の温度は裸点灯させた場合に比してさらに上昇することが予測される。そこで、一般的に、公知の種々の照明器具に組み込んでも金属箔の温度が350℃以下になるようにするためには、実用的に考えるとその裕度を見越して裸点灯の状態で点灯中の金属箔の温度が295℃以下であることが望ましい。
このような接着機能と放熱機能とを兼ね備えた接着性組成物としては、耐火物粉末としての窒化アルミニウム粉末と無機バインダーとしての燐酸アルミニウムとをそれぞれ含むもの(例えば特許文献1等参照)や、耐火物粉末としての炭化珪素粉末と無機バインダーとしてコロイダルシリカとをそれぞれ含むもの(例えば特許文献2等参照)等が知られている。
特開平11−116899号公報 特開2001−316638号公報
ところで、近時、市場からこの種の反射鏡付きハロゲン電球に対して高出力化の要望がある。しかも、既存の照明器具をそのまま使用できることが前提である。この要望を実現するためには、反射鏡はその形状や寸法において既存のものと同じものを使用しつつ、ハロゲン電球を高ワット化することが有望であると考えられる。
そこで、本発明者らは、まず従来の定格電力65Wの反射鏡付きハロゲン電球に用いられている定格電力65Wのハロゲン電球を新たに設計した定格電力75Wのハロゲン電球に置き換えたものを試作し、それを既存の照明器具に組み込んで評価を行った。その結果、試作品の何本かが上記したような金属箔の酸化に起因して封止部にリークが発生したり封止部が破損したりした。本発明者らはこの試作品を裸点灯させて金属箔の温度を測定したところ、裸点灯の状態で既に金属箔の温度は基準値(295℃)を上回る300℃を越えていることがわかった。その原因については次のように考えられる。
すなわち、定格電力75Wのハロゲン電球が点灯中に発生させる熱量は定格電力65Wのハロゲン電球が点灯中に発生させる熱量に比して多いにもかかわらず、定格電力75Wのハロゲン電球をもともと定格電力65Wのハロゲン電球用の反射鏡に組み込んだために、反射鏡の内部に熱がこもって封止部が過熱され、接着性組成物を介した封止部の熱の放熱が追いつけなくなって金属箔の温度が上昇したと考えられる。
もっとも、このような考察からすれば単に放熱性の高い接着性組成物を使用すればよいということになる。しかしながら、この種の反射鏡付きハロゲン電球に使用される接着性組成物に対しては十分な接着力を有するといった基本的な特性が当然に求められるものであり、実際問題として基本的な特性を維持しつつ、高い放熱性を有する接着性組成物を見出すことは非常に困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、十分な接着力を確保しつつ、金属箔の温度上昇を低減することができ、金属箔が酸化して封止部にリークが発生したり封止部が破損したりするのを防止することができる管球を提供することを目的とする。
本発明は、フィラメント、内部リード線、モリブデン製の金属箔および外部リード線がそれぞれ順次接続されたフィラメント構造体と、内部に前記フィラメントが配置された発光部と前記金属箔が封止された封止部とがそれぞれ形成されているガラスバルブとを有している電球と、この電球が内部に配置され、前記封止部の少なくとも一部が挿入されている挿入孔を有する凹面状の反射鏡と、内部空間が前記挿入孔と連通するように前記反射鏡に取り付けられた口金とを備え、前記電球は、前記挿入孔および前記内部空間のうちの少なくとも一方に設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物を介して前記反射鏡および前記口金のうちの少なくとも一方に固着されており、前記接着性組成物は、加熱硬化前において、アルミナ粉末およびシリカ粉末を兼ね備え、かつ前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量100重量部あたりSiO2換算で5重量部〜10重量部の珪酸リチウム、0.2重量部〜1重量部のシランカップリング剤、をそれぞれ含み、さらに水で希釈されたものである、という構成を有している。
また、本発明は、フィラメント、内部リード線、モリブデン製の金属箔および外部リード線がそれぞれ順次接続されたフィラメント構造体と、内部に前記フィラメントが配置された発光部と前記金属箔が封止された封止部とがそれぞれ形成されているガラスバルブとを有している電球と、この電球が内部に配置され、前記封止部の少なくとも一部が挿入されている挿入孔を有する凹面状の反射鏡とを備え、前記電球は、前記挿入孔に設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物を介して前記反射鏡に固着されており、前記接着性組成物は、加熱硬化前において、アルミナ粉末およびシリカ粉末を兼ね備え、かつ前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量100重量部あたりSiO2換算で5重量部〜10重量部の珪酸リチウム、0.2重量部〜1重量部のシランカップリング剤、をそれぞれ含み、さらに水で希釈されたものである、という構成を有している。
さらに、本発明は、フィラメント、内部リード線、モリブデン製の金属箔および外部リード線がそれぞれ順次接続されたフィラメント構造体と、内部に前記フィラメントが配置された発光部と前記金属箔が封止された封止部とがそれぞれ形成されているガラスバルブとを有している電球と、内部空間に前記封止部の少なくとも一部が挿入されている口金本体部を有する口金とを備え、前記電球は、前記内部空間に設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物を介して前記口金に固着されており、前記接着性組成物は、加熱硬化前において、アルミナ粉末およびシリカ粉末を兼ね備え、かつ前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量100重量部あたりSiO2換算で5重量部〜10重量部の珪酸リチウム、0.2重量部〜1重量部のシランカップリング剤、をそれぞれ含み、さらに水で希釈されたものである、という構成を有している。
本発明は、十分な接着力を確保しつつ、金属箔の温度上昇を低減することができ、金属箔が酸化して封止部にリークが発生したり封止部が破損したりするのを防止することができる管球を提供することができるものである。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態である定格電力75W(定格電圧110V)の反射鏡付きハロゲン電球1は、全長L1が75mm、最大幅T1が70mmであり、凹面状の反射鏡2と、この反射鏡2の内部に配置されたハロゲン電球3と、反射鏡2の端部に取り付けられた口金4とを備えている。
反射鏡2の長手方向の中心軸Xは、ハロゲン電球3の長手方向の中心軸Yと略一致している。
ここで使用している反射鏡2および口金4は、もともと一般に市販されている定格電力65Wの反射鏡付きハロゲン電球(例えば松下電器産業株式会社製のJDR110V65WKM/7E11)に使用されているものと同一形状、同一寸法である。また、反射鏡2は、硬質ガラスからなり、一端部に開口部5を、他端部に略円筒状のネック部6をそれぞれ有し、内面に回転放物面等からなる反射面7が形成されている。反射鏡2の材質としては、硬質ガラス以外にも石英ガラス等を使用することができる。
開口部5には、前面ガラス8が設けられ、リング状の止め具9によって固定されている。前面ガラス8は止め具9を用いずに公知の接着剤(図示せず)のみによっても開口部5に固定することができる。もちろん、このとき前記止め具9を併用してもよい。
ネック部6内のうち、反射面7とは反対側の端部には、内部にハロゲン電球3の一部が挿入され、かつ後述する接着性組成物10が設けられた直径R1(図3参照)は10mm〜14mm、例えば11mm、深さd1(図3参照)は1.0mm〜2.0mm、例えば1.5mmの挿入孔11が形成されている。また、ネック部6の外側の側面の形状は開口部5とは反対側にいくほど径小となるテーパ状になっているが、その平均外径R2(図3参照)は、17mm〜19mm、例えば18mmである。
反射面7には、アルミニウムやクロム等の金属膜の他、二酸化ケイ素(SiO2)、二酸化チタン(TiO2)、フッ化マグネシウム(MgF)、硫化亜鉛(ZnS)等からなる多層干渉膜が形成されている。
ハロゲン電球3は、図2に示すように、封止切りの残痕であるチップオフ部12、略回転楕円体状の発光部13、縮径部14、略円筒状の筒部15および公知のピンチシール法によって形成された封止部16がそれぞれ順次連なって形成された石英ガラスや硬質ガラス等からなるガラスバルブ17と、フィラメント18、内部リード線19,20、金属箔21,22および外部リード線23,24がそれぞれ順次接続されたフィラメント構造体25とを有している。ガラスバルブ17の外面のうち、チップオフ部12、発光部13および縮径部14に位置する部分には、可視光透過赤外線反射膜26が形成されている。
発光部13内には、フィラメント18が発光部13の形状である回転楕円体の2焦点間に位置するように配置されている。また、発光部13内には、ハロゲン物質と希ガスとがそれぞれ所定量封入されている。縮径部14は、その外径を筒部15の外径よりも小さくして発光部13の回転楕円体部分の面積を増やし、赤外線の反射効率を向上させる機能を有している。
フィラメント18は、タングステン製の二重巻きコイルや三重巻きコイル等からなる。もっとも、定格電圧が12Vのタイプでは一重巻きコイルも用いられている。フィラメント18の両端部には、内部リード線19,20の一端部がそれぞれ電気的に、かつ機械的に接続されており、このフィラメント18を保持している。内部リード線19,20の他端部は、それぞれ封止部16へ向かって延び、金属箔21,22を介して外部リード線23,24に電気的に接続されている。したがって、封止部16には、この金属箔21,22とともに、内部リード線19,20の他端部および外部リード線23,24の一端部がそれぞれ封止されている。しかし、封止部16における気密性は金属箔21,22によって確保されている。
この封止部16の長さaは12mm〜13mm、例えば12.5mm、同じく最大幅bは11mm〜12mm、例えば11.5mm、同じく最大厚みc(図3参照)は3mm〜4mm、例えば3.5mmである。
内部リード線19,20は、タングステン等からなる一本の金属線を用いたが、これ以外にも例えば異なる材質の複数の金属線を接続して一体化したものを用いてもよい。
金属箔21,22は、モリブデンからなり、その長さdが6mm〜8mm、例えば7mm、同じく最大幅eが1.5mm〜2.5mm、例えば2.0mm、同じく厚みf(図3参照)は20μm〜25μm、例えば22μmである。
外部リード線23,24の他端部は、図1に示すように、封止部16から外部に導出しており、一方の外部リード線23は電力供給線27を介して後述する口金4の第一端子部28に、他方の外部リード線24は別の電力供給線29を介して後述する口金4の第二端子部30にそれぞれ電気的に接続されている。外部リード線23,24の直径R3(図2参照)は0.5mm〜0.6mm、例えば0.55mmである。
口金4は、内部に挿入孔11と連通している空間(以下、単に「内部空間31」という)が形成されている略円筒状の口金本体部32と、この口金本体部32の反射鏡2とは反対側の端部に形成された端子部33とを有している。内部空間31は、図3に示すように、ネック部6のほぼ全体を覆い、かつ接着性組成物10が充填されている平均直径R4が19mm〜20mm、例えば19.5mm、高さh1が10mm〜12mm、例えば11mmの第一の領域31aと、封止部16の半分程度が挿入され、かつ接着性組成物10が充填されている第二の領域31bとにそれぞれわけられる。第一の領域31aは、平均直径R4が19mm〜20mm、例えば19.5mm、高さh1が10mm〜12mm、例えば11mmの円柱状の空間である。第二の領域31bは高さh2が8mm〜10mm、例えば9mmであって、縦幅と横幅とが封止部16の寸法よりもわずかに大きい程度の直方体状の空間である。端子部33は、基体部分がセラミックからなり、図1に示すように、先端部に形成され、かつ電力供給線27をこの基体部分に銀ろうによって直接接着されている第一端子部28と、側面に形成された金属製で、かつ螺旋状の第二端子部30とを有し、照明器具の受け具(図示せず)に取り付けられる。
このように反射鏡付きハロゲン電球1は、反射鏡2、ハロゲン電球3および口金4の各部材が反射鏡2の挿入孔11の一部およびこれに連通している内部空間31にそれぞれ設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物10によって一体化された構成を有している。接着性組成物10は、具体的に挿入孔11のうち、ネック部6の端から18mmの領域における封止部16と挿入孔11の内面との間の隙間、ネック部6の外面と口金本体部32のうちの第一の領域31aに相当する部分の内面との間の隙間、および封止部16と口金本体部32のうちの第二の領域31bに相当する部分の内面との間の隙間にそれぞれ充填されている。
なお、ここで言う「充填」とは、その隙間を完全に埋めている場合はもちろんのこと、わずかな隙間が残っている場合も含むものとする。
接着性組成物10の全注入量は例えば0.5g〜10gである。また、接着性組成物10と各部材との接触面積は従来の定格電力65Wの反射鏡付きハロゲン電球と同じ程度である。
このような反射鏡付きハロゲン電球1の製造方法の一例を簡単に説明する。
まず、口金4の内部空間31に接着性組成物10を注入しておく。その後、この口金4に反射鏡2およびハロゲン電球3を組み込み、接着性組成物10を加熱によって硬化させ、反射鏡2、ハロゲン電球3および口金4の各部材をそれぞれ一体化させる。
ここで、使用した接着性組成物10は、加熱硬化前において、アルミナ粉末およびシリカ粉末を兼ね備え、かつアルミナ粉末およびシリカ粉末の合計量100重量部あたりSiO2換算で5重量部〜10重量部の珪酸リチウム、0.2重量部〜1重量部のシランカップリング剤、をそれぞれ含むものである
アルミナ粉末としては、α−アルミナ粉末が用いられている。シリカ粉末としては、石英粒子が用いられている。アルミナ粉末およびシリカ粉末の粒子径は、それぞれ十分な接着力を得るために0.1μm以上が好ましく、製造工程において口金4の内部空間31に注入しやすくするために100μm以下であることが好ましい。特に、口金4の内部空間31に注入しやすく、硬化後において優れた接着力および熱伝導性を得るために、アルミナ粉末の中心粒子径を60μm〜70μmの範囲に、シリカ粉末の中心粒子径を3μm〜5μmの範囲に、かつシリカ粉末の含有量がアルミナ粉末およびシリカ粉末の合計量を基準として30重量%〜70重量%となるように規定することが好ましい。
珪酸リチウムの含有量はSiO2換算である。珪酸リチウムの含有量(SiO2換算)が、アルミナ粉末およびシリカ粉末の合計量100重量部あたり5重量部未満では十分な接着力を得られることができなくなるおそれがあり、10重量部を超えると粘度が低くなって、口金4の内部空間31に注入した後、必要量の接着性組成物10を保持することが困難となるおそれがある。
シランカップリング剤は、加水分解により分子中に2個以上のシラノール基を生ずる化合物であり、例えばγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエチルエトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。シランカップリング剤は、その一部または全部が加水分解されていてもよい。
加熱硬化前の接着性組成物10は、水で希釈された状態で用いられる。水の使用量は、接着性組成物10を硬化させた後の固形分に対して0.2重量倍〜0.4重量倍程度であることが好ましい。水の使用量が0.2重量倍未満であると、粘度が高くなって口金4の内部空間31に注入しにくくなるおそれがあり、0.4重量倍を超えると、注入した後に流れ出して、必要量を保持しにくくなるおそれがある。
このような接着性組成物10は、例えばアルミナ粉末、シリカ粉末、珪酸リチウムおよびシランカップリング剤を混合する方法により容易に製造することができる。珪酸リチウムは通常、水溶液として市販されているので、この珪酸リチウム水溶液にアルミナ粉末、シリカ粉末およびシランカップリング剤を加えて混合してもよい。
次に、本発明の第1の実施の形態である定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球1の作用効果を確認するための実験を行った。
まず、上記した定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球1において、接着性組成物10のみを表1に示すとおりのものにそれぞれ変えた管球を5本ずつ作製した。作製方法として、予め内部空間31に接着性組成物10を注入した口金4に、反射鏡2およびハロゲン電球3を組み込み、この状態で予め150℃に加熱された炉(図示せず)内に1時間程度入れて同温度で接着性組成物10を熱硬化させて作製した。
そして、作製した各管球を照明器具には組み込まずに周囲温度25℃の雰囲気中で裸点灯させて、点灯中の金属箔21,22の温度を測定したところ、同じく表1に示すとおりの結果が得られた。
なお、表1中、「組成」欄における記号「−」は、その組成物が含まれていないことを示す。また、「評価」欄における記号「−」は、その評価を行っていないことを示す。
ここで、「実施例1」では、アルミナ粉末〔太平洋ランダム株式会社製、「50A」、粒子径範囲1μm〜150μm、中心粒子径(D50)65μm〕735g、シリカ粉末〔龍森株式会社製、「クリスタライトVX−S2」、粒子径範囲0.3μm〜30μm、中心粒子径(D50)5μm〕973g、珪酸リチウム液〔日産化学株式会社製、「リチウムシリケートL−45」、SiO2換算含有量20重量%、Li含有量がSiO2に対して4.5モル倍の水溶液〕793g(SiO2換算159g)、シランカップリング剤〔東レダウコーニングシリコーン株式会社製、「SH6040」、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン〕8gを混合し、30分かけて撹拌して得た接着性組成物10を用いた。
「実施例2」では、アルミナ粉末〔50A〕の使用量を1225g、シリカ粉末〔クリスタライトVX−S2〕の使用量を692g、珪酸リチウム液〔リチウムシリケートL−45〕の使用量を667g(SiO2換算133g)とし、シランカップリング剤〔SH6040〕の使用量を7gとした以外は実施例1と同様に操作して得た接着性組成物10を用いた。
「比較例1」では、ムライト粉末〔村田窯業株式会社製〕1700g、珪酸リチウム液〔リチウムシリケートL−45〕620g(SiO2換算124g)およびシランカップリング剤〔SH6040〕6gを混合し、30分かけて撹拌して得た接着性組成物を用いた。
「比較例2」では、アルミナ粉末〔50A〕910g、ジルコニア粉末〔日本ガイシ株式会社製〕1400g、珪酸リチウム液〔リチウムシリケートL−45〕553g(SiO2換算111g)およびシランカップリング剤〔SH6040〕6gを混合し、30分かけて撹拌して得た接着性組成物を用いた。
「比較例3」では、アルミナ粉末〔住友化学工業株式会社製、「AM−21A」、粒子径範囲0.5μm〜40μm、中心粒子径(D50)7μm〕1790g、珪酸リチウム液〔リチウムシリケートL−45〕553g(SiO2換算111g)およびシランカップリング剤〔SH6040〕6gを混合し、30分かけて撹拌して得た接着性組成物を用いた。
「比較例4」では、シリカ粉末〔クリスタライトVX−S2〕1680g、珪酸リチウム液〔リチウムシリケートL−45〕600g(SiO2換算120g)およびシランカップリング剤〔SH6040〕6gを混合し、30分かけて撹拌して得た接着性組成物を用いた。
また、各実施例および各比較例で用いた粉末および得られた接着性組成物の評価方法は以下のとおりである。
(1)粒子径分布および中心粒子径
レーザー回折式粒度分布測定装置〔株式会社島津製作所製、「SALD2100」〕を用いて粒度分布を測定し、重量累積粒度分布の累積50%粒子径(D50)を求め、中心粒子径とした。
(2)粘度
粘度計〔リオン株式会社製、「ビスコテスターVT−04」〕を用い、同装置に付属のNo.2号ローターを用いて25℃にて1分後の粘度を測定した。
(3)発泡性および熱伝導率
内寸法100mm×50mm×15mmの成形型に接着性組成物を入れ、150℃まで10℃/分で昇温し、この昇温過程での発泡の有無を目視で観察した。150℃に昇温後、同温度で1時間保持することにより硬化させて、100mm×50mm×15mmの直方体状の硬化物を得て、この硬化物3個について熱伝導率計〔京都電子工業株式会社製、「QTM−200」〕にて熱伝導率を測定し、その平均値を求めた。
(4)金属箔の温度評価
作製した定格電力75Wの管球をそれぞれ消費電力81W〔定格の108%〕で点灯させて、JIS C7501に準拠して封止部16に小さな穴を開け、そこに熱電対(K熱電対)を差し込んで封止部16に封止されているモリブデン製の金属箔21,22の温度を直接測定し、各サンプルの平均値と3σを求めた。ここで、評価基準としては平均値に3σを加算した値(以下、表1を含めて「金属箔の温度」という)が295℃以下の場合を「良好」、295℃を越える場合を「不良」とした。この「295℃」という値は、公知の種々の照明器具に組み込んでも金属箔21,22の温度は350℃以下になるようにするためにその裕度を見越した値である。したがって、裸点灯の状態で金属箔21,22の温度が295℃以下であれば、これを公知の種々の照明器具に組み込んだとしても、点灯中の金属箔21,22の温度は350℃以下になるとしている。
(5)接着力
内径12mmのガラス管内に、外径9mmのガラス製の丸棒を入れ、管と丸棒との間に接着性組成物1.5gを均一に充填し、150℃にて1時間保持して硬化させた。その後、精密万能試験機〔株式会社島津製作所製、「オートグラフAGS1000B型」〕にて丸棒をガラス管から押し抜くに要する力を測定して、接着力とした。
(6)自動充填性
ステンレス製ニードルバルブ〔岩下エンジニアリング株式会社製、「AV−501」〕およびニードルノズル〔JIS規格に規定の13G型のニードル(内径1.5mm、外径2.0mm、長さ40mm、ステンレス製、電解研磨注射針)〕を備え、コントローラー〔岩下エンジニアリング株式会社製、「AD−3000」〕により吐出時間および吐出サイクルを調整可能に構成した定量供給装置を用いて、ニードルノズルから、吐出時間1.2秒、吐出間隔7秒で繰り返し連続して2000ショット、接着性組成物を吐出し、その間の1回あたりの吐出量を測定して評価した。
Figure 0004270097
表1から明らかなように、実施例1および実施例2のいずれも、点灯中の金属箔21,22の温度は295℃以下となり上記評価基準を満足した。一方、比較例1、比較例2、比較例3および比較例4はいずれも点灯中の金属箔21,22の温度が295℃を越えてしまい上記評価基準を満足しなかった。
ここで、実施例1に関しては、接着力、吐出量、および発泡の有無についてそれぞれ評価したところ、同じく表1に示すとおりの結果が得られた。
すなわち、表1に示すように、実施例1では接着力が30kgfあった。通常、接着力が30kgfあれば、照明器具への管球の取り外しの際でも口金4から反射鏡2が外れてしまうといった不具合等が発生するのを防止することができると考えられており、実施例1は実用上十分な接着力があると言える。また、実施例1では吐出量が0.4±0.1gの範囲で一定であった。このように吐出量が一定の範囲内にあることにより、製造工程における接着性組成物10を口金4の内部空間31に注入する際、その注入量を個々の口金4に対して安定化させることができ、その注入量のばらつきによって反射鏡付きハロゲン電球1の各部材の固着が不十分なものが発生したり、場合によっては接着性組成物10の注入装置(図示せず)が詰まってしまったりするといった不具合等が発生するのを防止することができる。さらに、実施例1では発泡が無かった。このように発泡が無いことにより、発泡が発生した場合のように接着力が低下したり、発泡によってハロゲン電球3が反射鏡2の長手方向の中心軸Xに対して大きく傾いて固着されたりするのを防止することができる。
以上のとおり本発明の第1の実施の形態である定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球1にかかる構成によれば、十分な接着力があり、しかも製造工程における接着性組成物10の注入量が安定しており、また接着性組成物10の熱硬化時に発泡が無く、さらには定格電力75Wのハロゲン電球3を定格電力65Wのハロゲン電球用の反射鏡2に組み込んでいるにもかかわらず、金属箔21,22の温度を低減することができ、その結果、金属箔21,22が酸化して封止部16にリークが発生したり封止部16が破損したりするのを防止することができる。
なお、上記第1の実施の形態では、反射鏡2とハロゲン電球3、反射鏡2と口金4、およびハロゲン電球3と口金4のそれぞれが接着性組成物10を介して固着されている場合について説明したが、反射鏡2とハロゲン電球3とは接着性組成物10を介して固着されておらず、反射鏡2と口金4、およびハロゲン電球3と口金4のそれぞれのみが接着性組成物10を介して固着されている場合や、ハロゲン電球3と口金4とは接着性組成物10を介して固着されておらず、反射鏡2とハロゲン電球3、および反射鏡2と口金4のそれぞれのみが接着性組成物10を介して固着されている場合であっても上記と同様の作用効果を得ることができる。ただし、その際、各部材間の接着強度を確保するべく接着性組成物10の接着面積を増やすために、各部材の形状や寸法を適宜変更する必要がでる場合もあり得る。
次に、図4に示すように、本発明の第2の実施の形態である定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球34は、全長L1が50mm、最大幅T1が70mmであり、凹面状の反射鏡35とこの反射鏡35の内部に配置されたハロゲン電球3とを備え、口金4を有しておらず、反射鏡35のネック部36内にはハロゲン電球3の一部が挿入され、かつ接着性組成物10が設けられた直径R1は10mm〜14mm、例えば12mm、深さd1は13mm〜17mm、例えば15mmの挿入孔37が形成されている点を除いて本発明の第1の実施の形態である定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球1と同じ構成を有している。
この反射鏡付きハロゲン電球34では、接着性組成物10が挿入孔37のうち、ネック部36の端から0.5mmの領域における封止部16と挿入孔37の内面との間の隙間のみに充填されている。
また、このハロゲン電球3では外部リード線23,24がピン状の端子として照明器具の受け具(図示せず)に直接嵌め込まれる。
接着性組成物10の全注入量は例えば0.5g〜10gである。また、接着性組成物10と挿入孔37の内面との接触面積はこの種の従来の定格電力65Wの反射鏡付きハロゲン電球と同じ程度である。
以上のとおり本発明の第2の実施の形態である定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球34にかかる構成によれば、上記した本発明の第1の実施の形態である定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球1にかかる構成と同様に、十分な接着力があり、しかも製造工程における接着性組成物10の注入量が安定しており、また接着性組成物10の熱硬化時に発泡が無く、さらには定格電力75Wのハロゲン電球3を定格電力65Wのハロゲン電球用の反射鏡35に組み込んでいるにもかかわらず、金属箔21,22の温度を低減することができ、その結果、金属箔21,22が酸化して封止部16にリークが発生したり封止部16が破損したりするのを防止することができる。
次に、図5および図6に示すように、本発明の第3の実施の形態である定格電力75Wの口金付きハロゲン電球38は、全長L1が67mm、最大幅T1が16mmであり、反射鏡2,35を有しておらず、ハロゲン電球3と、内部空間39にこのハロゲン電球3の封止部16の一部が挿入されている後述する口金本体部41を有する口金40とを備え、ハロゲン電球3が内部空間39に設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物10を介して口金40に固着されている点を除いて本発明の第1の実施の形態である定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球1と同じ構成を有している。
この口金40は、公知の口金付きハロゲン電球に使用されているものと同一形状、同一寸法のものを用いており、その詳細な寸法等の説明は省略する。
この種の口金付きハロゲン電球38は、主に反射鏡付き照明器具(図示せず)に組み込まれて使用される。
接着性組成物10は、内部空間39に充填されつつ、さらに後述する口金本体部41の端面から凸状にもりあげるように設けられている。したがって、封止部16の全表面積のうちの20%〜100%程度が接着性組成物10に埋もれている。
口金40は、内部空間39を有する口金本体部41と、ハロゲン電球3の外部リード線23と電力供給線27を介して電気的に接続されている第一端子部42と残る外部リード線24と別の電力供給線29を介して電気的に接続されている第二端子部43とを有する端子部44とを備えている。
以上のとおり本発明の第3の実施の形態である定格電力75Wの口金付きハロゲン電球38にかかる構成によれば、上記した本発明の第1の実施の形態である定格電力75Wの反射鏡付きハロゲン電球1にかかる構成と同様に、十分な接着力があり、しかも製造工程における接着性組成物10の注入量が安定しており、また接着性組成物10の熱硬化時に発泡が無く、さらには定格電力65Wのハロゲン電球用の照明器具に組み込んでも金属箔21,22の温度を低減することができ、その結果、金属箔21,22が酸化して封止部16にリークが発生したり封止部16が破損したりするのを防止することができる。
なお、上記第1および第2の実施の形態では、その形状および寸法において従来から定格電力65Wのハロゲン電球用に使用されている反射鏡2,35を用いた場合について説明したが、対象となるハロゲン電球が実用的な範囲内で内部に配置可能である種々の反射鏡を用いた場合でも上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記第1および第3の実施の形態では、その口金4,40の形状、寸法について上記で示した例に限らず、実用的な範囲内で公知の種々の口金を使用した場合でも上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記各実施の形態では、定格電力75Wのハロゲン電球3を用いた場合について説明したが、これに限らず、例えば定格電力20W〜100Wのハロゲン電球を用いた場合でも上記と同様の作用効果を得ることができる。もっとも、その際はそのハロゲン電球に見合った反射鏡が使用される。
また、上記各実施の形態では、ハロゲン電球3におけるガラスバルブ17の形状としてチップオフ部12、略回転楕円体状の発光部13、縮径部14、略円筒状の筒部15および封止部16がそれぞれ順次連なって形成されたものを用いた場合について説明したが、これに限らず縮径部が無く、発光部が直管状に形成された、すなわちチップオフ部、直管状の発光部、円筒部(この場合、発光部と円筒部の境界は実質的に無い)、封止部がそれぞれ順次連なって形成されたものや、定格電力が12Vタイプのもので主流である、すなわちチップオフ部(場合によっては無いときもある)、略球状または略回転楕円体状の発光部、封止部がそれぞれ順次連なって形成されたもの等の公知の種々の形状のガラスバルブを用いた場合でも上記と同様の作用効果を得ることができるものである。
また、上記各実施の形態では、ハロゲン電球3を用いた場合について説明したが、ハロゲン電球に代えて公知の種々の白熱電球を用いた場合でも上記と同様の作用効果を得ることができるものである。
本発明は、十分な接着力を確保しつつ、金属箔の温度上昇を低減することができ、金属箔が酸化して封止部にリークが発生したり封止部が破損したりするのを防止することが必要な用途にも適用することができる。
本発明の第1の実施の形態である反射鏡付きハロゲン電球の一部切欠正面図 同じく反射鏡付きハロゲン電球に用いられているハロゲン電球の正面図 同じく反射鏡付きハロゲン電球の一部切欠側面図 本発明の第2の実施の形態である反射鏡付きハロゲン電球の一部切欠正面図 本発明の第3の実施の形態である口金付きハロゲン電球の一部切欠正面図 同じく口金付きハロゲン電球の一部切欠側面図
符号の説明
1,34 反射鏡付きハロゲン電球
2,35 反射鏡
3 ハロゲン電球
4,40 口金
5 開口部
6,36 ネック部
7 反射面
8 前面ガラス
9 止め具
10 接着性組成物
11,37 挿入孔
12 チップオフ部
13 発光部
14 縮径部
15 筒部
16 封止部
17 ガラスバルブ
18 フィラメント
19,20 内部リード線
21,22 金属箔
23,24 外部リード線
25 フィラメント構造体
26 可視光透過赤外線反射膜
27,29 電力供給線
28,42 第一端子部
30,43 第二端子部
31,39 内部空間
31a 第一の領域
31b 第二の領域
32,41 口金本体部
33,44 端子部
38 口金付きハロゲン電球

Claims (3)

  1. フィラメント、内部リード線、モリブデン製の金属箔および外部リード線がそれぞれ順次接続されたフィラメント構造体と、内部に前記フィラメントが配置された発光部と前記金属箔が封止された封止部とがそれぞれ形成されているガラスバルブとを有している電球と、
    この電球が内部に配置され、前記封止部の少なくとも一部が挿入されている挿入孔を有する凹面状の反射鏡と、
    内部空間が前記挿入孔と連通するように前記反射鏡に取り付けられた口金とを備え、
    前記電球は、前記挿入孔および前記内部空間のうちの少なくとも一方に設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物を介して前記反射鏡および前記口金のうちの少なくとも一方に固着されており、
    加熱硬化前の前記接着性組成物は、アルミナ粉末およびシリカ粉末を兼ね備え、
    かつ前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量100重量部あたり、SiO2換算で5重量部〜10重量部の珪酸リチウム、0.2重量部〜1重量部のシランカップリング剤、をそれぞれ含み、さらに水で希釈されたものであり、
    前記アルミナ粉末の中心粒子径が60μm〜70μm、前記シリカ粉末の中心粒子径が3μm〜5μmであり、かつ前記シリカ粉末の含有量が前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量を基準として30重量%〜70重量%であることを特徴とする管球。
  2. フィラメント、内部リード線、モリブデン製の金属箔および外部リード線がそれぞれ順次接続されたフィラメント構造体と、内部に前記フィラメントが配置された発光部と前記金属箔が封止された封止部とがそれぞれ形成されているガラスバルブとを有している電球と、
    この電球が内部に配置され、前記封止部の少なくとも一部が挿入されている挿入孔を有する凹面状の反射鏡とを備え、
    前記電球は、前記挿入孔に設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物を介して前記反射鏡に固着されており、
    加熱硬化前の前記接着性組成物は、アルミナ粉末およびシリカ粉末を兼ね備え、
    かつ前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量100重量部あたりSiO2換算で5重量部〜10重量部の珪酸リチウム、0.2重量部〜1重量部のシランカップリング剤、をそれぞれ含み、さらに水で希釈されたものであり、
    前記アルミナ粉末の中心粒子径が60μm〜70μm、前記シリカ粉末の中心粒子径が3μm〜5μmであり、かつ前記シリカ粉末の含有量が前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量を基準として30重量%〜70重量%であることを特徴とする管球。
  3. フィラメント、内部リード線、モリブデン製の金属箔および外部リード線がそれぞれ順次接続されたフィラメント構造体と、内部に前記フィラメントが配置された発光部と前記金属箔が封止された封止部とがそれぞれ形成されているガラスバルブとを有している電球と、
    内部空間に前記封止部の少なくとも一部が挿入されている口金本体部を有する口金とを備え、
    前記電球は、前記内部空間に設けられ、かつ加熱によって硬化された接着性組成物を介して前記口金に固着されており、
    加熱硬化前の前記接着性組成物は、アルミナ粉末およびシリカ粉末を兼ね備え、
    かつ前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量100重量部あたりSiO2換算で5重量部〜10重量部の珪酸リチウム、0.2重量部〜1重量部のシランカップリング剤、をそれぞれ含み、さらに水で希釈されたものであり、
    前記アルミナ粉末の中心粒子径が60μm〜70μm、前記シリカ粉末の中心粒子径が3μm〜5μmであり、かつ前記シリカ粉末の含有量が前記アルミナ粉末および前記シリカ粉末の合計量を基準として30重量%〜70重量%であることを特徴とする管球。
JP2004302610A 2004-10-18 2004-10-18 管球 Active JP4270097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004302610A JP4270097B2 (ja) 2004-10-18 2004-10-18 管球

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004302610A JP4270097B2 (ja) 2004-10-18 2004-10-18 管球

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006114421A JP2006114421A (ja) 2006-04-27
JP4270097B2 true JP4270097B2 (ja) 2009-05-27

Family

ID=36382754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004302610A Active JP4270097B2 (ja) 2004-10-18 2004-10-18 管球

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4270097B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4675081B2 (ja) * 2004-10-18 2011-04-20 朝日化学工業株式会社 接着性組成物
JP4893352B2 (ja) * 2007-02-15 2012-03-07 ウシオ電機株式会社 白熱電球

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006114421A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7256302B2 (ja) 半導体レーザ
EP2115372B1 (en) Lamp for rapid thermal processing chamber
TW200940897A (en) Glass-sealed LED light bulb and manufacturing method thereof
CN110345396A (zh) 发光装置
TW200537714A (en) Light-emitting devices having multiple encapsulation layers with at least one of the encapsulation layers including nanoparticles and methods of forming the same
JP5331477B2 (ja) セラミック電球とその製造方法
TW201020465A (en) Global LED lamp and method for producing the same
CN101563747A (zh) 金属卤化物灯和用于这种灯的陶瓷燃烧器
JP4270097B2 (ja) 管球
WO2002014741A1 (fr) Lampe a decharge a arc court dotee d'un miroir reflechissant
JP2013222726A (ja) 発光素子モジュールおよびその製造方法、ならびに発光装置
JP5243837B2 (ja) 反射鏡付放電ランプ
JP4898191B2 (ja) 接着性組成物
JP2008078065A (ja) 電球型ヒータ、電球型ヒータ製造方法
JP4503269B2 (ja) ベース付管形電球
JP2003217514A (ja) 高圧放電灯用組み立て体、高圧放電灯および高圧放電灯用放電管
JP4675081B2 (ja) 接着性組成物
CN1758413B (zh) 光源装置
JP3772811B2 (ja) 箔シールランプ
JP2008210550A (ja) 電球型ヒータ
JP2005203177A (ja) 高圧放電ランプおよび照明装置
JP4433426B2 (ja) 高圧放電ランプおよび照明装置
JP2005050757A (ja) 電球形蛍光ランプおよび照明器具
US628973A (en) Manufacture of incandescent lamps.
JP2006004800A (ja) 口金および管形ランプ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4270097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5