JP4269783B2 - スラストころ軸受 - Google Patents

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JP4269783B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明に係るスラストころ軸受(スラストニードル軸受も含む。)は、自動車のトランスミッション(自動変速機及び手動変速機を含む)等の回転部分に装着してスラスト荷重を支承するのに利用する。
【0002】
【従来の技術】
トランスミッション等の回転部分でスラスト荷重が加わる部分には、特許文献1等に記載されている様に、例えば図8〜9に示す様なスラストころ軸受1を装着している。この図8〜9に示した構造は、自動変速機を構成する遊星歯車機構のキャリア2の側面と太陽歯車3の側面との間に上記スラストころ軸受1を設け、これらキャリア2と太陽歯車3とを、互いの間に加わるスラスト荷重を支承しつつ、互いの相対回転を自在としている。即ち、自動変速機の運転時には上記キャリア2と太陽歯車3とが相対回転すると同時に、それぞれがはすば歯車である、このキャリア2に支持された図示しない遊星歯車と上記太陽歯車3との噛合部で発生するスラスト荷重が、この太陽歯車3に加わる。この太陽歯車3は円筒状の回転軸4の端部にスプライン係合しており、上記スラスト荷重に基づいてこの太陽歯車3は、上記キャリア2に向け押圧されるので、上記スラストころ軸受1により、上記スラスト荷重を支承自在としている。
【0003】
上記スラストころ軸受1は、互いに対向する内側面にそれぞれ軌道面を設けた、それぞれが軌道輪部材である1対のレース5、6と、これら各軌道面同士の間に放射方向に配列した状態で転動自在に設けた複数のころ7と、これら各ころ7を転動自在に保持する保持器8とを備える。このうちの各レース5、6はそれぞれ、十分な硬度を有する金属板により円輪状に造られている。又、これら各レース5、6のうちの一般的に内輪と呼ばれる一方(図8〜9の右方)のレース5は、円輪状の内輪レース部9と、この内輪レース部9の内周縁に全周に亙って形成された内側フランジ10とから成る。これに対して、一般的に外輪と呼ばれる他方(図8〜9の左方)のレース6は、円輪状の外輪レース部11と、この外輪レース部11の外周縁に全周に亙って形成された円筒状の外側フランジ12とから成る。
【0004】
又、上記保持器8は、それぞれが断面コ字形で全体を円輪状に造られた金属板を最中状に組み合わせて成り、上記ころ7と同数のポケット13を放射方向に配列している。上記外側フランジ12の先端縁には、全周若しくは円周方向複数個所を部分的に、直径方向内方に折り曲げる事により、外側係止部14を形成している。そして、この外側係止部14と上記保持器8の外周縁との係合により、上記保持器8と上記他方のレース6との分離防止を図ると共に、使用時にこの保持器8が軸方向(図8〜9の左右方向)に変位してこの保持器8の一側面(図8〜9の右側面)が上記一方のレース5の内側面(図8〜9の左側面)に摺接するのを阻止している。
【0005】
一方、上記内側フランジ10の先端縁には、全周若しくは円周方向複数個所を部分的に、直径方向外方に折り曲げる事により、内側係止部15を形成している。そして、この内側係止部15と上記保持器8の内周縁との係合により、上記保持器8と上記一方のレース5との分離防止を図ると共に、使用時にこの保持器8が軸方向に変位してこの保持器8の他側面(図8〜9の左側面)が上記他方のレース6の内側面(図8〜9の右側面)に摺接するのを阻止している。従って、スラストころ軸受1を構成する上記各部材は、回転部材への組み付け前にも分離する事がない他、使用時に上記保持器8の各側面が上記各レース5、6の内側面に摺接する事も阻止できる。
【0006】
上述の様に構成されるスラストころ軸受1は、例えば図8に示す様に、キャリア2の側面と太陽歯車3の側面との間に装着する。尚、上記スラストころ軸受1がこれら両部材2、3の側面同士の間の所定位置からずれ動かない様にする為、上記他方のレース6を構成する外輪レース部11の内周縁部に、この外輪レース部11の表裏方向に関して上記外側フランジ12とは反対側に折れ曲がった、円筒状の案内筒部16を形成している。上記スラストころ軸受1を上記キャリア2の側面と太陽歯車3の側面との間に装着した状態で、上記案内筒部16は、キャリア2の中心部に設けられた、円形の中心孔17の内側に緩く嵌合し、上記レース5を含む上記スラストころ軸受1の直径方向に亙る位置ずれを抑える、案内を図る。
【0007】
上述の様な、スラストころ軸受1を組み込んだトランスミッションの回転支持部には、運転時に潤滑油を流通させる。即ち、図8に矢印で示す様に、円管状の中心軸18を通じて送り込んだ潤滑油を、上記太陽歯車3をその端部に支持した前記回転軸4の外周面と上記キャリア2の内周面との間の円筒状空間19内に送り込み、この円筒状空間19から上記スラストころ軸受1の設置部分に潤滑油を送り込む。
【0008】
又、特許文献2〜4には、スラストころ軸受の内部で潤滑油を必要とする部分や、このスラストころ軸受に隣接する状態で設けた太陽歯車、各遊星歯車、転がり軸受等の他の部材に潤滑油を供給し易くすべく、保持器の径方向内端寄り部分で各ポケットから外れた位置に通油孔を、この保持器の軸方向に貫通する状態(保持器の軸方向両側面を連通する状態)で設ける発明が記載されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−41252号公報
【特許文献2】
実開平1−78722号公報
【特許文献3】
実開平2−34826号公報
【特許文献4】
特開平8−200377号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様な特許文献2〜4に記載された従来構造の場合、スラストころ軸受の内部で潤滑油を必要とする部分や、この潤滑油の流れ方向に関して、このスラストころ軸受の下流側に隣接する状態で設けた他の部材に、潤滑油を効率良く供給できない可能性がある。即ち、上記従来構造の場合、潤滑油を流通し易くする為の通油孔を、保持器の軸方向に貫通する状態で設けている。この為、この通油孔を通じて潤滑油を、上記スラストころ軸受の軸方向に流通し易くできるとしても、このスラストころ軸受の径方向に流通し易くできる訳ではない。
【0011】
この為、上述の様なスラストころ軸受を高速運転等の厳しい条件の下で使用すると、このスラストころ軸受の径方向で潤滑油の流れ方向に関して下流側に隣接する状態で設けた上記他の部材に、潤滑油を十分に供給できなくなる可能性がある。又、これと共に、このスラストころ軸受を構成する各軌道面と各ころとの接触部や、これら各ころと保持器のポケットの内面との摺接部等の、潤滑油を必要とする部分にも、潤滑油が十分に行き渡らなくなる可能性がある。そして、この様に潤滑油が行き渡らなくなると、上記接触部や摺接部で潤滑油が枯渇し易くなり、摩耗の増大や温度の上昇が著しくなる他、極端な場合には焼き付き等の損傷が生じる可能性がある。しかも、上述の様に保持器の内径寄り部分に通油孔を設ける場合、この通油孔を設ける分だけ、保持器の内径側部分を径方向内方に延長する必要があり、この保持器の内径寸法を小さくせざるを得ず、この保持器を組み込むスラストころ軸受の設置の自由度が低下する。
【0012】
上述の様な潤滑油の枯渇による不都合を防止する為に、上記スラストころ軸受に潤滑油を送り込む為のポンプの出力を大きくし、このスラストころ軸受に送り込む潤滑油の供給量の増大を図る事が考えられる。但し、この様にポンプの出力を大きくする事は、このポンプを駆動する為に消費されるエネルギが大きくなる等、高効率化や省エネルギ化の観点から好ましくない。
本発明は、この様な事情に鑑みて、潤滑油が径方向に流通し易いスラストころ軸受を提供すべく発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のスラストころ軸受は、前述した従来のスラストころ軸受と同様に、1対の軌道輪部材と、複数のころと、保持器とを備える。
このうちの各軌道輪部材は、互いに対向する内側面にそれぞれ軌道面を設けている。
又、上記各ころは、上記各軌道面同士の間に放射方向に配列した状態で転動自在に設けている。
又、上記保持器は、上記各ころを転動自在に保持している。
そして、上記保持器の軸方向両側面を上記各軌道輪部材の内側面に、それぞれ隙間を介して対向させている。
特に、本発明のスラストころ軸受に於いては、上記各軌道輪部材のうちの使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側の一方の軌道輪部材の内側面とこの内側面に対向する上記保持器の一方の側面との距離を、同じく絶対値が小さくなる側の他方の軌道輪部材の内側面とこの内側面に対向する上記保持器の他方の側面との距離よりも大きくしている。
この為に、本発明の場合には、上記保持器を、それぞれが全体を円輪状に形成した1対の素子を軸方向に組み合わせて成るものとしている。又、これら各素子の互いに整合する位置に矩形状の透孔をそれぞれ設け、互いに対向するこれら各透孔の開口縁を上記各ころの転動面に当接若しくは近接対向させる事により、これら各ころを保持するポケットを構成している。そして、上記保持器の回転方向に関する上記各透孔の幅方向寸法を上記各ころの直径よりも小さくすると共に、上記一方の軌道輪部材の内側面に対向する素子に設けた各透孔の幅方向寸法を、上記他方の軌道輪部材の内側面に対向する素子に設けた各透孔の幅方向寸法よりも大きくしている。
【0014】
【作用】
上述の様に構成する本発明のスラストころ軸受の場合には、使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側(高速回転側)の一方の軌道輪部材の内側面とこの内側面に対向する保持器の一方の側面との間を、潤滑油が径方向に流通し易くなる。即ち、これら各側面同士の距離を大きくする事で、これら各側面同士を通過する潤滑油の粘性抵抗の低減を図れる。この為、この粘性抵抗が潤滑油の流通抵抗に占める割合の大きくなる低速運転時には、この粘性抵抗の低減に基づき上記各側面同士の間を潤滑油が通過し易くなる。一方、高速運転時には、上記高速回転側の一方の軌道輪部材の回転に基づくポンプ作用により、これら各側面同士の間に潤滑油を取り込み易くできると共に、これら各側面同士の間に入り込んだ潤滑油を径方向外方に効率良く送り出せる。
【0015】
又、スラストころ軸受の高速運転時に、流れの連続の条件(連続の定理)より、このスラストころ軸受内を空気が流通すると考えられる。即ち、高速回転時のポンプ作用に基づいて上記高速回転側の一方の軌道輪部材の内側面と保持器の一方の側面との間を潤滑油が内径側から外径側に向けて送り出されると、使用時に回転速度の絶対値が小さくなる側(低速回転側)の他方の軌道輪部材の内側面とこの内側面に対向する上記保持器の他方の側面との間に、外径側から内径側に向けて空気が流れ込む。そして、この様に内径側に流れ込んだ空気は、上記高速回転側の一方の軌道輪部材の内側面と上記保持器の一方の側面との間を通じて外径側に流れ出る。この様な空気が流通する量は、運転速度が高くなる程(ポンプ作用が大きくなる程)増大し、高速運転時に潤滑油の流通の妨げとなると考えられる。
【0016】
これに対して、本発明の場合は、上記低速回転側の他方の軌道輪部材の内側面と上記保持器の他方の側面との距離を小さくしている為、これら各側面同士の間に空気が流れ込みにくくなり、上述の様な空気の流通を抑えられる。この為、この空気の流通により潤滑油の流通が妨げられる(空気の流量分だけ潤滑油の流量が低減する)事を防止して、高速運転時にも、上記高速回転側の一方の軌道輪部材の内側面と上記保持器の一方の側面との間に上記潤滑油を効率良く流せる。従って、この潤滑油の流通方向に関して下流側に、上記スラストころ軸受に隣接する状態で設けた他の部材に十分な潤滑油を供給できると共に、このスラストころ軸受内で潤滑油を必要とする部分にも潤滑油を十分に行き渡らせる事ができ、摩耗の増大防止や、温度上昇の低減を図れると共に、焼き付き等の損傷を生じるのを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜2は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明のスラストころ軸受1aの特徴は、高速運転等の厳しい条件の下でも潤滑油を径方向に流通し易くすべく、軌道輪部材である各レース5a、6aの内側面(互いに対向する面)とこれら各面に対向する保持器8aの軸方向両側面との距離を規制する点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述した従来構造と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0018】
本例のスラストころ軸受1aは、互いに対向する内側面にそれぞれ軌道面を設けた1対のレース5a、6aと、これら各軌道面同士の間に放射方向に配列した状態で転動自在に設けた複数のころ7と、これら各ころ7を転動自在に保持する保持器8aとを備える。このうちの各レース5a、6aはそれぞれ、十分な硬度を有する金属板により円輪状に造られている。そして、これら各レース5a、6aの内側面に上記保持器8aの軸方向両側面を、それぞれ隙間を介して対向させている。尚、上記レース5a、6aを省略すると共に、相対回転するキャリア2や太陽歯車3(図8参照)等の部材の側面を軌道面とし(直接軌道面を形成し)、これら相対回転する部材を軌道輪部材としても良い。
【0019】
又、上記保持器8aは、それぞれが断面コ字形で全体を円輪状に形成した、同じ厚さtを有する金属板製の1対の素子20a、20bを、最中状に組み合わせて成るものとしている。そして、上記各ころ7を保持するポケット13aを、上記保持器8aの放射方向に設けている。又、これら各ポケット13aは、上記各素子20a、20bの互いに整合する位置にそれぞれが矩形状の複数の透孔21a、21bを、これら各素子20a、20bの軸方向に貫通する状態で設ける事により構成している。
【0020】
又、本例の場合、上記各レース5a、6aのうちの組み付け状態で一方の側となる図1〜2の右側のレース5aを、使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側のレース5aとしており、同じく他方の側となる図1〜2の左側のレース6aを、使用時に回転速度の絶対値が小さくなる側のレース6aとしている。尚、使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側とは、回転方向に関係なく、何れの方向に回転するとしても使用時に回転速度が大きくなる側(高速回転側)を言い、使用時に回転速度の絶対値が小さくなる側とは、やはり回転方向に関係なく、何れの方向に回転するとしても使用時の回転速度が小さくなる側(低速回転側)を言う。
【0021】
そして、上記各レース5a、6aのうちの高速回転側となる上記一方のレース5aの内側面(図1〜2の左側面)とこの内側面に対向する上記保持器8aの一方(図1〜2の右方)の側面との距離aを、同じく低速回転側となる上記他方のレース6aの内側面(図1〜2の右側面)とこの内側面に対向する上記保持器8aの他方(図1〜2の左方)の側面との距離bよりも大きく(a>b)している。より具体的には、上記高速回転側の一方のレース5aの内側面と上記保持器8aの一方の側面との距離aを、上記低速回転側の他方のレース6aの内側面と上記保持器8aの他方の側面との距離bの5倍程度(5b≒a)となる様に規制している。尚、この様な高速回転側の上記距離aと低速回転側の上記距離bとの関係は、好ましくは2b≦a≦6b、更に好ましくは3b≦a≦5bとする。
【0022】
又、この様に各距離a、bを規制する為に本例の場合は、上記保持器8aの各ポケット13aの寸法を次の様に規制している。即ち、図2に詳示する様に、前記各素子20a、20bの互いに整合する位置に設けた前記各透孔21a、21bの幅方向(上記保持器8aの回転方向、図2の上下方向、図1の表裏方向)寸法W21a 、w21b を、前記ころ7の直径dよりも小さく(d>W21a 、w21b )して、このころ7が、何れの透孔21a、21bの内側も通過できない様にしている。これと共に、上記高速回転側のレース5aの内側面に対向する一方の素子20aに設けた各透孔21aの幅方向寸法W21a を、上記低速回転側のレース6aの内側面に対向する他方の素子20bに設けた各透孔21bの幅方向寸法w21b よりも大きく(W21a >w21b )している。
【0023】
この様な各透孔21a、21bを有する上記保持器8aは、次の様にして上記各ころ7を各ポケット13a内に保持する。即ち、これら各ころ7を、上記1対の素子20a、20bのうちの何れか一方の素子20a(20b)の各透孔21a(21b)の開口縁に配置する。そして、この様に各ころ7を配置した一方の素子20a(20b)に、他方の素子20b(20a)を組み付けて、互いに対向する上記各透孔21a、21bの開口縁を、上記各ころ7の転動面に当接若しくは近接対向させる。この状態でこれら各ころ7は、上記保持器8aの軸方向に関して一方の素子20aの側に偏った状態、即ち、この一方の素子20aと上記各ころ7の中心との距離が、上記他方の素子20bと上記各ころ7の中心との距離よりも小さくなった状態で、上記各ポケット13a内に転動自在に保持される。
【0024】
言い換えれば、上記保持器8aが、軸方向に関して上記低速回転側のレース6aの内側面側に偏った状態、即ち、この低速回転側のレース6aの内側面と上記他方の素子20bの側面との距離bが、上記高速回転側のレース5aの内側面と上記一方の素子20aの内側面との距離aに比べて小さくなった状態で、上記各レース5a、6aの内側面同士の間に位置する。又、この状態で、上述の様に上記各ころ7の転動面と上記各透孔21a、21bの開口縁とが、当接若しくは近接対向するので、上記保持器8aが軸方向に大きく変位する(がたつく)事はない。
【0025】
従って、この保持器8aは、上記各レース5a、6aの内側面同士の間で上述の様な位置関係を保ちつつ、その両側面が上記各レース5a、6aの内側面に摺接するのを阻止された状態で支持される。尚、この保持器8bの軸方向変位量や、上記各距離a、bは、上記各透孔21a、21bの幅方向寸法W21a 、w21b 並びに上記各素子20a、20bの互いに対向する内側面(他方の側面)同士の距離cを調節する事により、所望の値に規制できる。
【0026】
上述の様に構成する本例のスラストころ軸受1aの場合には、高速回転側のレース5aの内側面とこの内側面に対向する保持器8aの一方の側面との間を、潤滑油が径方向に流通し易くなる。即ち、これら各側面同士の距離aを大きくする事で、これら各側面同士を通過する潤滑油の粘性抵抗の低減を図れる。この為、この粘性抵抗が潤滑油の流通抵抗に占める割合の大きくなる低速運転時には、この粘性抵抗の低減に基づき上記各側面同士の間を潤滑油が通過し易くなる。一方、高速運転時には、上記高速回転側のレース5aの回転に基づくポンプ作用により、これら各側面同士の間に潤滑油を取り込み易くできると共に、これら各側面同士の間に入り込んだ潤滑油を径方向外方に効率良く送り出せる。
【0027】
又、スラストころ軸受1aの高速運転時に、流れの連続の条件(連続の定理)より、このスラストころ軸受1a内を空気が流通すると考えられる。即ち、高速回転時のポンプ作用に基づいて上記高速回転側のレース5aの内側面と保持器8aの一方の側面との間を潤滑油が内径側から外径側に向けて送り出されると、低速回転側のレース6aの内側面とこの内側面に対向する上記保持器8aの他方の側面との間に、外径側から内径側に向けて空気が流れ込む。そして、この様に内径側に流れ込んだ空気は、上記高速回転側のレース5aの内側面と上記保持器8aの一方の側面との間を通じて外径側に流れ出る。この様に空気が流通する量は、運転速度が高くなる程(ポンプ作用が大きくなる程)増大し、高速運転時に潤滑油が流通する事の妨げとなると考えられる。
【0028】
これに対して、本例の場合は、上記低速回転側のレース6aの内側面と上記保持器8aの他方の側面との距離bを小さくしている為、これら各側面同士の間に空気が流れ込みにくくなり、上述の様な空気の流通を抑えられる。この為、この空気の流通により潤滑油の流通が妨げられる事を低減でき、高速運転時にも、上記高速回転側のレース5aの内側面と上記保持器8bの一方の側面との間に上記潤滑油を効率良く流通させる事ができる。従って、上記スラストころ軸受1aに隣接する状態で設けた他の部材に十分な潤滑油を供給できると共に、このスラストころ軸受内で潤滑油を必要とする部分にも潤滑油を十分に行き渡らせる事ができる。この結果、摩耗の増大防止を図れると共に、温度上昇を抑えて、焼き付き等の損傷を生じるのを防止できる。
【0029】
尚、本例の場合、低速回転側である他方のレース6aの内側面と上記保持器8aの他方の側面とが摺接するのを阻止している。そして、この様に側面同士が摺接するのを阻止する為に、上記保持器8aのポケット13aを構成する前記透孔21aの幅方向寸法W21a 並びに前記各素子20a、20bの互いに対向する内側面(他方の側面)同士の距離cを規制している。高速回転側である一方のレース5aの内側面と上記保持器8aの一方の側面との摺接防止を図っている事は勿論である。尚、保持器8aの両側面と各レース5a、6aの内側面との摺接防止の為の構造は、図2に示す様な構造に限定されず、前述の図8〜9に示した従来構造の様に、レース5、6に設けた外側、内側各係止部14、15と保持器8の外周縁及び内周縁とを係合させる構造でも良い。
【0030】
次に、図3は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合は、保持器8bを構成する1対の素子20a、20bのうちの、使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側(高速回転側であり、図3の右側)のレース5aの内側面に対向する一方(図3の右方)の素子20aに設けた各透孔21aの開口縁の少なくとも一部に、ころ7の転動面のうちで各開口縁が対向する部分と同方向に傾斜した傾斜面22、22を形成している。即ち、これら各透孔21aの開口縁のうちの幅方向(図3の上下方向)に関して互いに対向する内面同士の一部に、上記高速回転側のレース5aの内側面に近付くに従って互いに間隔が近くなる方向に傾斜する、上記各傾斜面22、22を設けている。この様に各透孔21aの内面に傾斜面22、22を設けた本例の場合には、これら各透孔21aの内面と各ころ7の転動面との摺接部に油膜が形成され易くして、これら各面の摩耗の低減を図れる。尚、この油膜の強度を大きくする為に、上記各傾斜面22、22の断面形状は、直線若しくは凸円弧とする。
【0031】
又、本例の場合、上記高速回転側のレース5aの内側面と上記保持器8bの一方の側面との距離aを、使用時に回転速度の絶対値が小さくなる側(低速回転側であり、図3の左側)のレース6aの内側面と上記保持器8bの他方(図3の左方)の側面との距離bの3倍程度(3b≒a)としている。又、上記高速回転側のレース5aの内側面に対向する上記一方の素子20aに設けた各透孔21aの最小幅方向寸法W21a を、上記低速回転側のレース6aの内側面に対向する他方の素子20bに設けた各透孔21bの幅方向寸法w21b よりも大きく(W21a >w21b )している。そして、上記各距離a、b及び上記保持器8bの軸方向変位量を、上記各幅寸法W21a 、w21b 並びに上記各素子20a、20bの互いに対向する内側面(他方の側面)同士の距離c、上記各傾斜面22、22の大きさ及び角度を調節する事により、所望の値に規制している。その他の構成及び作用は、前述した第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
【0032】
次に、図4は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合は、保持器8cを構成する1対の素子20a、20bに設けた各透孔21a、21bの開口縁の少なくとも一部に、ころ7の転動面のうちで各開口縁が対向する部分と同方向に傾斜した傾斜面22a、22bを形成している。即ち、これら各透孔21a、21bの開口縁のうちの幅方向(図4の上下方向)に関して互いに対向する内面同士の一部に、各レース5a、6aの内側面に近付くに従って互いの間隔が近くなる方向に傾斜する、上記各傾斜面22a、22bを設けている。この様に各透孔21a、21bの内面に傾斜面22a、22bを設けた本例の場合は、これら各透孔21a、21bの内面と各ころ7の転動面との摺接部の摩耗の低減を図れる。
【0033】
又、本例の場合、使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側(高速回転側であり、図4の右側)のレース5aの内側面と上記保持器8cの一方(図4の右方)の側面との距離aを、同じく絶対値が小さくなる側(低速回転側であり、図4の左側)のレース6aの内側面と上記保持器8cの他方(図4の左方)の側面との距離bの5倍程度(5b≒a)としている。又、上記高速回転側のレース5aの内側面に対向する上記一方の素子20aに設けた各透孔21aの最小幅方向寸法W21a を、上記低速回転側のレース6aの内側面に対向する他方の素子20bに設けた各透孔21bの最小幅方向寸法w21b よりも大きく(W21a >w21b )している。そして、上記各距離a、b及び上記保持器8cの軸方向変位量を、上記各幅寸法W21a 、w21b 並びに上記各素子20a、20bの互いに対向する内側面(他方の側面)同士の距離c、上記各傾斜面22a、22bの大きさ及び角度を調節する事により、所望の値に規制している。その他の構成及び作用は、前述した第1〜2例と同様であるから、重複する説明は省略する。
【0034】
次に、図5は、本発明に関する参考例の第1例を示している。本参考例の場合は、保持器8dを構成する1対の素子20a´、20b´にそれぞれ設けた各透孔21a´、21b´の幅方向寸法w21a 、w21b を同じ(w21a =w21b )とすると共に、ころ7の直径dよりも小さく(d>w21a 、w21b )している。又、これと共に、使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側(高速回転側であり、図5の右側)のレース5aに対向する一方(図5の右方)の素子20a´の肉厚tに比べて、同じく絶対値が小さくなる側(低速回転側であり、図5の左側)のレース6aに対向する他方(図5の左方)の素子20b´の肉厚Tを大きくしている。
【0035】
従って、本参考例の場合も、上記高速回転側のレース5aの内側面と上記保持器8dの一方の側面との距離aを、上記低速回転側のレース6aの内側面と上記保持器8dの他方の側面との距離bに比べて、上記他方の素子20b´の肉厚Tを大きくした分だけ大きくできる。即ち、これら各肉厚T、t並びに上記各素子20a´、20b´の互いに対向する内側面(他方の側面)同士の距離cを調節する事により、上記各距離a、b及び上記保持器8dの軸方向変位量を所望の値に規制できる。尚、本参考例の場合は、上記高速回転側のレース5aの内側面と上記保持器8dの一方の側面との距離aを、上記低速回転側のレース6aの内側面と上記保持器8dの他方の側面との距離bの5倍程度(5b≒a)としている。その他の構成及び作用は、前述した第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
【0036】
次に、図6は、本発明に関する参考例の第2例を示している。本参考例の場合は、保持器8eを一枚の金属板を折り曲げ形成する事により構成している。そして、使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側(高速回転側であり、図6の右側)のレース5aの内側面とこの内側面に対向する上記保持器8eの一方(図6の右方)の側面との距離aを、同じく絶対値が小さくなる側(低速回転側であり、図6の左側)のレース6aの内側面とこの内側面に対向する上記保持器8eの他方(図6の左方)の側面との距離bよりも大きく(a>b)している。又、これと共に、上記保持器8eの軸方向両側面が上記高速回転側のレース5a及び低速回転側のレース6aの各内側面に摺接するのを阻止している。その他の構成及び作用は、前述した第1〜4例と同様であるから、重複する説明は省略する。
【0037】
【実施例】
次に、本発明の効果を確認する為に行なった実験に就いて説明する。実験は、図1〜2又は図9に示す様な構造で、高速回転側のレース5aの内側面とこの内側面に対向する保持器8aの側面との距離a及び低速回転側のレース6aの内側面とこの内側面に対向する保持器8aの側面との距離bをそれぞれ、a=b=0.2mm(比較品1)、a=b=0.6mm(比較品2)、a=0.6mm、b=0.2mm(本発明品)とした各試料(スラストころ軸受)に就いて、それぞれの潤滑油の流通し易さを測定した。即ち、保持器8aの内径側に送り込む潤滑油の流量を1L/min とすると共に、低速回転側のレース6aの回転速度を0とした状態で、高速回転側のレース5aの回転速度を変え、それぞれのスラストころ軸受の内径側と外径側との潤滑油の圧力差を測定した。
【0038】
実験の結果を図7に示す。この図7の横軸は高速回転側のレース5aの回転速度を、同じく縦軸はスラストころ軸受の内径側と外径側との潤滑油の圧力差(内径側の圧力−外径側の圧力)を、それぞれ示している。尚、潤滑油の圧力差が正の場合は、値が大きい程、潤滑油が流通し難い事を表わし、逆に値が小さい程(0に近付く程)、潤滑油が流通し易い事を表わしている。又、上記潤滑油の圧力差が負になる場合は、内径側の潤滑油の圧力に比べて外径側の潤滑油の圧力が大きくなる事、即ち、内径側に送り込まれた潤滑油の圧力よりも外径側に流出した潤滑油の圧力が大きくなる事を表わしている。従って、潤滑油の圧力差が負の場合は、値が小さい程(絶対値が大きい程)、潤滑油が流通し易い事を表わしている。又、実線は比較品1を、鎖線は比較品2を、破線は本発明品を、それぞれ示している。
【0039】
この様な図7から明らかな様に、本発明品の場合は、低速運転時に潤滑油の流通抵抗が大きくなる事を防止できると共に、高速運転時にポンプ作用により外径側に流出した潤滑油の圧力を大きくできる。この事は、スラストころ軸受よりも下流側に、十分量の潤滑油を送れる事を意味する。尚、比較品1は低速運転時に潤滑油の流通抵抗が大きくなる。即ち、高速回転側のレース5aの内側面と保持器8aの側面との距離a及び低速回転側のレース6aの内側面と保持器8aの側面との距離bが小さい為、潤滑油の粘性抵抗が大きくなり、この粘性抵抗が潤滑油の流通抵抗に占める割合の大きくなる低速運転時に、上述の様に潤滑油の流通抵抗が大きくなる。尚、高速運転時には、高速回転側のレース5aの回転に基づくポンプ作用により、内径側に送り込まれる潤滑油の圧力よりも外径側に流出した潤滑油の圧力が大きくなる。一方、比較品2は、高速運転時の潤滑油の流通量が、内径側と外径側とで殆ど変わらない。即ち、上記各距離a、bが大きい為、スラストころ軸受内を流通する空気の量が多くなって、高速回転側のレース5aの回転に基づくポンプ作用を得られにくくなると考えられる。
【0040】
【発明の効果】
本発明のスラストころ軸受は、以上に述べた通り構成され作用する為、内部に十分量の潤滑油を流通させる事が可能になって、厳しい使用条件の下でも、十分な耐久性並びに信頼性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分断面図。
【図2】図1の拡大A−A断面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同様の断面図。
【図4】同第3例を示す、図2と同様の断面図。
【図5】 本発明に関する参考例の第1例を示す、図2と同様の断面図。
【図6】 同第2例を示す部分断面図。
【図7】実験結果を示す線図。
【図8】スラストころ軸受の使用状態の1例を示す部分断面図。
【図9】図8の拡大B−B断面図。
【符号の説明】
1、1a スラストころ軸受
2 キャリア
3 太陽歯車
4 回転軸
5、5a レース
6、6a レース
7 ころ
8、8a、8b、8c、8d、8e 保持器
9 内輪レース部
10 内側フランジ
11 外輪レース部
12 外側フランジ
13、13a、13b ポケット
14 外側係止部
15 内側係止部
16 案内筒部
17 中心孔
18 中心軸
19 円筒状空間
20a、20a′、20b、20b′ 素子
21a、21a′、21b、21b′ 透孔
22、22a、22b 傾斜面

Claims (2)

  1. 互いに対向する内側面にそれぞれ軌道面を設けた1対の軌道輪部材と、これら各軌道面同士の間に放射方向に配列した状態で転動自在に設けた複数のころと、これら複数のころを転動自在に保持する保持器とを備え、この保持器の軸方向両側面を上記各軌道輪部材の内側面にそれぞれ隙間を介して対向させたスラストころ軸受に於いて、上記各軌道輪部材のうちの使用時に回転速度の絶対値が大きくなる側の一方の軌道輪部材の内側面とこの内側面に対向する上記保持器の一方の側面との距離を、同じく絶対値が小さくなる側の他方の軌道輪部材の内側面とこの内側面に対向する上記保持器の他方の側面との距離よりも大きくすべく、上記保持器を、それぞれが全体を円輪状に形成した1対の素子を軸方向に組み合わせて成るものとし、これら各素子の互いに整合する位置に矩形状の透孔をそれぞれ設け、互いに対向するこれら各透孔の開口縁を上記各ころの転動面に当接若しくは近接対向させる事により、これら各ころを保持するポケットを構成しており、上記保持器の回転方向に関する上記各透孔の幅方向寸法を上記各ころの直径よりも小さくすると共に、上記一方の軌道輪部材の内側面に対向する素子に設けた各透孔の幅方向寸法を、上記他方の軌道輪部材の内側面に対向する素子に設けた各透孔の幅方向寸法よりも大きくした事を特徴とするスラストころ軸受。
  2. 使用時に回転速度の絶対値が小さくなる側の他方の軌道輪部材の内側面と保持器の他方の側面とが摺接するのを阻止した、請求項1に記載したスラストころ軸受。
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