JP4269391B2 - 湾曲機構とロボット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、犬や猫等の動物の形に似せた小型のペットロボットの尻尾等に適用するのに最適な湾曲機構と、その湾曲機構を用いたロボットの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、特開平6−320473号公報や特開平7−259725号公報によって内視鏡の挿入部等に適用される湾曲機構が公開されている。そして、これらの公開された湾曲機構は、何れも、多関節の湾曲管を複数の形状記憶合金の温度制御方法によって自在に湾曲させるように構成したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、多関節の湾曲管を複数の形状記憶合金の温度制御方法によって自在に湾曲させるものは、湾曲管そのものの構造が著しく複雑で高価につく上に、大型で、高価なコントロールユニット等が必要であることから、例えば、犬や猫等の動物の形に似せた小型のペットロボットの尻尾等の湾曲機構には不適当なものであった。
【0004】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、極く簡単な構造でありながら、例えば、小型のペットロボットの尻尾の自律的な湾曲動作等をより自然に近いように表現させることを可能にした湾曲機構とそれを用いたロボットを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の湾曲機構は、先端が接続された弾性を有する複数本のワイヤーの外周に湾曲可能な筒状部材を挿入し、その複数本のワイヤーの先端とは反対側の被駆動端をこれらの軸方向に選択的に移動制御するアクチュエータを備えたものである。
【0006】
上記のように構成された本発明の湾曲機構は、先端が接続された弾性を有する複数本のワイヤーの外周に湾曲可能な筒状部材を挿入して、これらのワイヤーの軸方向に対して直交する方向の可動範囲をその筒状部材で規制し、アクチュエータによってこれらのワイヤーの先端とは反対側の複数の被駆動端を軸方向に選択的に移動制御することにより、筒状部材の内部でこれらのワイヤーが軸方向に相対的に移動(引っ張り動作と押し出し動作が同時に行われること)して、これらのワイヤーの先端で筒状部材の先端が自律的に湾曲される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を小型のペットロボットに適用した湾曲機構の実施の形態を図を参照して説明する。
【0008】
「ペットロボットの説明」
まず、図23は、例えば犬や猫等の4つ脚動物に似せた小型のペットロボット1を示したものであって、胴体部2の前端に頭部3が首関節4を介して上下、左右の2方向に回転自在に搭載され、胴体部2の後部に尻尾5が尻尾関節6を介して上下、左右の2方向に回転自在に取り付けられ、胴体部2の左右両側の前後2箇所に2本の前脚7と2本の後脚8がそれぞれ肩関節9及び膝関節10を介して上下、左右の2方向に回転自在に取り付けられている。そして、胴体部2の内部にはメインコントロール部(マイクロコンピュータ)12が内蔵されていて、胴体部2の上面には必要な各種の情報をマニアル操作で入力することができるキー入力部13が取り付けられている。また、頭部3にはタッチセンサー14、画像表示部15、画像認識部16、スピーカー17、赤外線コントロール部18等が取り付けられていて、胴体部2や頭部3には電話ユニット19やマイク(図示せず)等が内蔵されている。
【0009】
そして、メインコントロール部12が合計4本の前脚7及び後脚8を駆動して、これら前脚7及び後脚8を折り畳んだり、伸展させることによって、この歩行用ロボット1は自力で、寝そべったり、立ち上がることができる。そして、これら前脚7及び後脚8を歩行運動させることにより、この歩行用ロボット1は自力で歩行することができる。更に、メインコントロール部12が頭部3及び尻尾5を駆動することにより、頭部3、尻尾5、前脚7及び後脚8を上下、左右等に自由に振ることができて、犬や猫等の4つ脚動物に似た動きやおどけたしぐさ等のパフォーマンスを表現することができるように構成されている。なお、同様に、使用者が頭部3のタッチセンサー14に手を触れると、頭部3や尻尾5を振って喜びの動作を表現したり、前脚7の1本を持ち上げてお手を表現したりすることができる。そして、画像表示部15は例えば電話通信時に電話相手の顔を表示することができ、画像認識部16は歩行中の障害物を認識して、障害物を避けるようにして目的の場所まで安全な歩行を行ったり、電話ユニット19を使用する電話通信時に使用者の顔を取り込んで電話相手に伝送することができる。スピーカー17は「ワンワン」や「ニャンニャン」等の犬や猫等の動物の鳴き声を発生することができ、赤外線コントロール部18はテレビジョンやビデオテープレコーダ等の各種赤外線コントロール機器を制御することができる。
【0010】
そして、次に述べる湾曲機構21は、このペットロボット1の尻尾5部分に適用されていて、この湾曲機構21によって尻尾5を上下方向である矢印a1、a2方向に揺動及び自律的に湾曲させることができると共に、左右方向である矢印b1、b2方向にも揺動させることができるようにして、犬や猫等の4つ脚動物の擬似感情や情緒等をより自然に近い動作で表現できるようにしたものである。
【0011】
「湾曲機構の説明」
次に、図1〜図21によって、ペットロボット1の尻尾5に適用された湾曲機構21の第1の実施形態について説明する。
即ち、まず、図1〜図6は多関節の湾曲機構21の基本的構造を説明するものであって、ペットロボット1の胴体部2のシャーシ2a上に取り付けられたベースユニット22の内部に球型のギアボックス23が配置されている。そして、このギアボックス23の外周の一部に多関節の湾曲機構21が取り付けられていて、この湾曲機構21によってペットロボット1の尻尾5が構成され、そのギアボックス23部分が尻尾関節6に構成されている。
【0012】
そして、この湾曲機構21には、弾性を有するワイヤー、例えば超弾性合金製の1本のワイヤー24が使用されている。そして、このワイヤー24をその長さ方向の中央部でほぼU字状(又はほぼV字状)に折り曲げることによって、ほぼ平行な2本のワイヤー部24a、24bを作成し、これら2本のワイヤー部24a、24bの先端24cがほぼU字状(又はほぼV字状)に一体に接続されたほぼヘアピン形状のワイヤー24が構成されている。そしてこれら2本のワイヤー部24a、24bの先端24cとは反対側である基端がほぼL型で上下対称状に折り曲げられた2つの被駆動端24d、24eに構成されている。
【0013】
そして、このほぼヘアピン形状のワイヤー24の外周には湾曲可能な筒状部材25が挿入されていて、この筒状部材25は合成樹脂や軽金属等によって成形された複数、例えば4つの筒26a〜26dと、これらの筒26a〜26dの隣接間をそれぞれ屈曲可能に接続した複数、例えば3つの関節27によって多関節構造に構成されている。そして、この筒状部材25は最先端の筒26aからそれとは反対側である最基端の筒26dにかけて直径が次第に拡大された細長い円錐形状に構成されていて、この筒状部材25によってペットロボット1の尻尾5の外径がデザインされている。そして、最先端の筒26aの先端寄りの位置に軸方向に対して直角状に打ち込まれた仮止めピン28によってワイヤー24に対する筒状部材25の抜け止めがなされていて、2本のワイヤー部24a、24bの被駆動端24d、24eは最基端側の筒26dの外方に突出されている。そして、筒状部材25の3つの関節27はそれぞれ球面27aと球面座27bを有し、4つの筒26a〜26dを直交する2方向である矢印a1、a2方向及び矢印b1、b2方向に相互に回転自在に接続(接触)させたいわゆる球面軸受(一種のユニバーサルジョイント)に構成されている。なお、最基端の筒26dの遊端部にはギアボックス23の外周の球面に対応された球面座27bが形成されている。
【0014】
しかし、図5及び図6に点線の矢印dで示すように、4つの筒26a〜26dがこれらの軸方向の周りに相互に回転することがあると、内部の2本のワイヤー部24a、24bに捩れが発生するので、3つの関節27にはこれらの筒26a〜26dが矢印c方向に相互に回転を防止するための軸周り回転防止手段29が設けられている。この軸周り回転防止手段29の一例として、ここでは球面27a側に軸方向に対して直角状に形成したストッパー30を球面座27bに沿って軸方向に対して直交する状態に形成した溝31内に回転自在に係合差せた構造を採用しているが、その他にも、例えば球面27aと球面座27bにこれらの周方向に沿った凹凸面等を形成してもよい。
【0015】
この湾曲機構21の基本的構造は以上のように構成されていて、図1及び図2に示すように、この湾曲機構21を直交する2方向である矢印a1、a2方向及び矢印b1、b2方向に揺動及び湾曲駆動するための球型のギアボックス23にこの湾曲機構21の直交する2方向である第1の回転中心に相当する垂直方向のY軸と、第2の回転中心に相当する水平方向のX軸が設定されていて、これらX軸及びY軸はギアボックス23の中心で直交されている。そして、図11及び図12に示すように、Y軸は垂直面内で所定の角度、例えば15°の後傾角度に傾斜されている。そして、湾曲機構21の先端21aとは反対側の基体21bがY軸に対して直交する状態でギアボックス23に接続されている。但し、ワイヤー24の2本のワイヤー部24a、24bがY軸を含む垂直面内で上下に配置された垂直状に構成されていて、これらの2つの被駆動部24d、24eがギアボックス23内の後述する差動歯車機構38に取り付けられ、筒状部材25の最基端の筒26dの遊端部が球面座27bによってギアボックス23の外周の球面にスライド自在に当接されている。
【0016】
そして、この湾曲機構21のX軸を中心とした上下方向である矢印a1、a2方向の揺動範囲(根元角)が、例えば水平基準P1に対して例えば15°の仰角に設定された上下方向の揺動中心位置P2を中心として上下に±20°に設定(但し、水平基準P1に対しては−5°〜+35°に設定)されていて、Y軸を中心とした左右方向である矢印b1、b2方向の揺動範囲(根元角)が、例えば左右方向の揺動中心位置P11を中心として左右に±30°に設定されている。
【0017】
そして、後述するように、ギアボックス23をY軸の周りに矢印b1、b2方向に回転駆動することによって、ワイヤー24の2本のワイヤー部24a、24bの垂直状態を維持したままで、ワイヤー24及び筒状部材25と一体に湾曲機構21が矢印b1、b2方向に揺動駆動されるように構成されている。また、ギアボックス23を停止した状態で、後述する差動歯車機構38により、ギアボックス23の内部で、ワイヤー24の2本のワイヤー部24a、24bの被駆動端24d、24eをX軸の周りに矢印a1、b1方向に同時に回転駆動することによって、2本のワイヤー部24a、24bの平行度が保たれた状態で、ワイヤー24及び筒状部材25と一体に湾曲機構21が矢印a1、a2方向に揺動駆動されるように構成されている。
【0018】
そして、図1に示すように、後述する差動歯車機構38は、湾曲機構21を矢印a1方向又は矢印a2方向に揺動駆動している途中で、その湾曲機構21が上側揺動限界位置P3 又は下側揺動限界位置P4に到達した後に、ワイヤー24の2つの被駆動端24d、24eをこれらの軸方向に可逆的に移動制御することによって、この湾曲機構21を上側揺動限界位置P3又は下側揺動限界位置P4から更に上側又は下側に向けて図1に1点鎖線又は2点鎖線で示すように、矢印a1′方向又は矢印a2′方向に湾曲駆動することができるように構成されている。
【0019】
即ち、矢印a1方向に揺動駆動される途中で湾曲機構21が図1に点線で示す上側揺動限界位置P3に到達した時には、図3及び後述する図14に示すように、後述する差動歯車機構38によってワイヤー24の2本のワイヤー部24a、24bの2つの被駆動端24d、24eのうち、上側の被駆動端24dが軸方向である矢印e方向に引っ張られると同時に、下側の被駆動端24eが軸方向である矢印f方向に押し出される。すると、筒状部材25の内部で、2本のワイヤー部24a、24bの先端24cに対する矢印e方向の引張り力F1と矢印f方向の押出し力F2が同時に働き、これらの合力による上向きのモーメントM1が2本のワイヤー部24a、24bの先端24cに働いて、ワイヤー24全体がその弾性に抗して垂直面内で矢印a1′方向に自動的に湾曲して、筒状部材25が4つの筒26a〜26d間の3つの関節27間で順次折れ曲がるようにして、湾曲機構21全体が図1に1点鎖線で示すように、矢印a1′方向に円弧状に湾曲する。
【0020】
なお、矢印a2方向に揺動駆動される途中で湾曲機構21が図1に点線で示す下側揺動限界位置P4に到達した時には、図3に点線の矢印で示すように、後述する差動歯車機構38によってワイヤー24の2本のワイヤー部24a、24bの2つの被駆動端24d、24eのうち、上側の被駆動端24dが軸方向である矢印f方向に押し出されると同時に、下側の被駆動端24eが軸方向である矢印e方向に引っ張られる。すると、筒状部材25の内部で、2つのワイヤー部24a、24bの先端24cに対する矢印f方向の押出し力F2と矢印e方向の引張り力F1が同時に働き、これらの合力による下向きのモーメントM2が2本のワイヤー部24a、24bの先端24cに働いて、ワイヤー24全体がその弾性に抗して垂直面内で矢印a2′方向に自律的に湾曲して、筒状部材25が4つの筒26a〜26d間の3つの関節27間で順次折れ曲がるようにして、湾曲機構21全体が図1に2点鎖線で示すように、矢印a2′方向に円弧状に自律的に湾曲する。
【0021】
なお、図2に示すように、湾曲機構21が矢印b1、b2方向に揺動駆動される際には、この湾曲機構21が左側揺動限界位置P12及び右側揺動限界位置P13に到達した時の慣性力によってワイヤー24の2本のワイヤー部24a、24bの先端24c側が弾性に抗して矢印b1、b2方向に平行状に湾曲し、これと一緒に筒状部材25も矢印b1、b2方向に湾曲することになる。
【0022】
次に、図7〜図21は、ベースユニット22の内部構造を説明するものであって、側面形状がほぼコ字状に形成されたシャーシ33の上下一対のギアボックス取付部33aのほぼ三角形状の先端部間に球型のギアボックス23が上下一対の垂直状の支軸34、35によってY軸の周りに矢印b1、b2方向に回転自在に取り付けられていて、図11に示すように、上下一対の支軸34、35の中心に相当するY軸が垂直面内で垂直基準P0に対して例えば15°に後傾角度に傾斜されている。なお、ギアボックス23は球体を上下2分割した形状である上下一対の半球状部材23a、23bを複数のネジ36によって一体に締結した2分割構造に構成されている。
【0023】
そして、このギアボックス23の内部にX軸に対して直角で、かつ扁平状に形成された中空部37が形成されていて、その中空部37内に差動歯車機構38が組み込まれている。
即ち、ギアボックス23の中心でY軸と直交する水平なX軸上に配置された水平な支軸39が中空部37内の中央を水平方向に貫通する状態に配置されていて、この支軸39の左右方向の両端が上下一対の半球状部材23a、23bの上下分割面に形成された左右一対の支持穴40内に支持されている。そして、相対向する傘歯車で構成された左右一対の大径の歯車である第1、第2の歯車41、42が支軸39の両端に回転自在に取り付けられて、中空部37内の左右両側位置に配置されていて、相対向する傘歯車で構成された上下一対の小径の歯車である第3、第4の歯車43、44が上下一対の支軸34、35の外周に回転自在に取り付けられて中空部37の上下に配置され、かつ、これら第3、第4の歯車43、44が第1、第2の歯車41、42の両方の上下に噛合されている。そして、これら第1、第2、第3及び第4の4つの歯車41、42、43、44によって差動歯車機構38が構成されている。なお、第3、第4の歯車43、44のボス部43a、44aの外周に上下一対の歯車45、46が一体に結合されていて、ギアボックス23の上下一対の半球状部材33a、33bの上下両端部が上下一対の歯車45、46の内側で上下一対のボス部43a、44aの外周に回転自在に支持されている。
【0024】
そして、この差動歯車機構38を駆動するアクチュエータ51は、シャーシ33にX軸と平行状で、かつ、垂直状に形成されたモータ取付部33bの背面に水平状に取り付けられた左右一対のギアードモータ52、53と、これらのギアードモータ52、53によって差動歯車機構38の第3、第4の歯車43、44をこれらと一体の上下一対の歯車45、46を介して回転駆動する1組の歯車伝動機構54、55とによって構成されている。なお、これらの歯車伝動機構54、55ははすば歯車56a、56b、及び歯車56c、56dとはすば歯車57a、57b及び歯車57c、57dによって構成されていて、はすば歯車56a、57aがギアードモータ52、53の出力軸52a、53aに固着され、他の歯車56b、56c、56d及び57b、57c、57dはシャーシ33の上下一対のギアボックス取付部33a間にY軸と平行状に取り付けられた3つの支軸58、59、60の外周に回転自在に取り付けられている。なお、中央の支軸60の上下に2つの歯車56d、57dが共通に取り付けられている。
【0025】
そして、ギアボックス23の中央部37内で、第1、第2の歯車41、42の間に合成樹脂等にて成形された半球状のスライドガイド62と角柱状の上下一対のスライダー63、64が平行状に組み込まれている。
即ち、X軸に対して直角状に構成されたスライドガイド62が支軸39の外周に回転自在に取り付けられて第2の歯車42側に偏位されて配置され、上下一対のスライダー63、64が支軸39の上下両側位置に対称状に配置された状態で、スライドガイド62と第1の歯車41との間に相互に平行状に組み込まれている。そして、スライドガイド62のスライダー63、64側の側面に上下一対のガイドレール62a、62bがX軸に対して直角な方向で、かつ、平行状に一体成形されていて、これら上下一対のガイドレール62a、62bに上下一対のスライダー63、64のガイドレール62側の側面に平行状に成形された上下一対のガイド溝63a、63bがスライド自在に係合されている。従って、上下一対のスライダー63、64が上下一対のガイドレール62a、62bで案内されてスライドガイド62に対してX軸に対する直方向である矢印e、f方向に平行状にスライドできるように構成されている。そして、第1の歯車41のスライダー63、64側の側面に一体成形された上下一対のピン形状のワイヤー駆動部65、66が上下一対のスライダー63、64の第1の歯車41側の側面の最奥端にこれらの長さ方向に対して直角状に形成された上下一対の被駆動溝67、68内にスライド自在に係合されている。なお、これら上下一対のワイヤー駆動部65、66はX軸に対する同一半径位置で180°対向状態に配置されている。
【0026】
そして、ギアボックス23の前面側にY軸と平行な長穴形状の開口である長穴開口70が形成されていて、スライドガイド62及び上下一対のスライダー63、64がこの長穴開口70を貫通してギアボックス23の前方に突出されている。そして、ワイヤー24の2本のワイヤー部24a、24bのほぼL形の被駆動端24d、24eが上下一対のスライダー63、64に上下一対のガイド溝63a、64aの底面に沿って平行状で、かつ、終端部がL形で対称状に屈曲された形状に形成された上下一対のワイヤー取付溝63b、64b内に嵌合されて固定されている。そして、ギアボックス23の長穴開口70の上下両端縁が湾曲機構21を上側、下側揺動限界位置P3、P4で停止させるための上下一対のストッパー71、72に構成されている。そして、湾曲機構21の基端21bを構成している筒状部材25の最基端の筒26dの端部が球面座27bによってギアボックス23の外周面である球面に矢印a1、a2方向に回動自在に当接されている。
【0027】
ベースユニット22は以上のように構成されていて、図7〜図11に示したアクチュエータ51の2つのギアードモータ52、53によって歯車伝動機構54、55を介してギアボックス23の上下に配置された一対の歯車45、46を駆動すると、これらの歯車45、46と一体にギアボックス23内の差動歯車機構38の第3、第4の歯車43、44が駆動される。
そして、この差動歯車機構38は、第3、第4の歯車43、44を矢印b2、b1方向又は矢印b1、b2方向で互いに反対方向に同時に回転駆動された時に、第1、第2の歯車41、42がギアボックス23内で矢印a1方向又は矢印a2方向の互いに反対方向に同時に回転駆動され、第1の歯車41の矢印a1方向又は矢印a2方向の回転によって湾曲機構21が矢印a1方向又は矢印a2方向に揺動駆動されるように構成されている。また、この差動歯車機構38は、第3、第4の歯車43、44を矢印b1方向又は矢印b2方向の同一方向に同時に回転駆動された時に、第1、第2の歯車41、42及び支軸39を介してギアボックス23全体が上下一対の支軸34、35の周りにY軸を中心として左右方向である矢印b1方向又は矢印b2方向に揺動駆動されて、そのギアボックス23と一体に湾曲機構21が矢印b1方向又は矢印b2方向に揺動駆動されるように構成されている。
【0028】
即ち、図12に示すように、湾曲機構21が上下方向の揺動中心位置P2に位置している時に、図15、図18及び図19に示すように、第1の歯車41の上下一対のワイヤー駆動部65、66がY軸上で、かつ、X軸に対する上下対称位置にあり、ガイドレール62及び上下一対のスライダー63、64がその揺動中心位置P2上に位置出しされている。そこで、第1の歯車41が支軸39の周りに矢印a1方向又は矢印a2方向に回転駆動されると、その第1の歯車41の上下一対のワイヤー駆動部65、66がその支軸39の周りに矢印a1方向又は矢印a2方向に同時に回動されて、これら上下一対のワイヤー駆動部65、66が上下一対のスライダー63、64の被駆動部67、68を矢印a1方向又は矢印a2方向に同時に回転駆動する。
【0029】
この時、図15及び図19に実線の矢印又は点線の矢印で示すように、上下一対のワイヤー駆動部65、66によって上下一対のスライダー63、64に互いに反対方向である矢印e、f方向へのスラスト力が加えられて、これらのスライダー63、64がスライドガイド62の上下一対のガイドレール62a、62bに沿って矢印e、f方向にスライドされようとする。しかし、この時の矢印e、f方向のスライト力は小さく、そのスラスト力が上下一対のスライダー63、64からワイヤー24の2つの被駆動端24d、24eを介してほぼ平行状の2本のワイヤー部24a、24bの軸方向に伝達されるものの、そのスラスト力がこれらのワイヤー部24a、24bの先端24cの弾性反発力によってキャンセルされてしまう。この結果、この時には、スライドガイド62に対する上下一対のスライダー63、64の矢印e、f方向のスライドが防止されて、これら上下一対のスライダー63、64が上下一対のガイド溝63a、64a及びガイドレール62a、62bを介してスライドガイド62と一体に、ギアボックス23の長穴開口70の内部で、支軸39の周りに矢印a1方向又は矢印a2方向にスムーズに回転駆動されることになる。
【0030】
そして、図12に示すように、上下一対のスライダー63、64に固定されている上下一対の被駆動端24d、24eによって2本のワイヤー部24a、24bがそのほぼ平行状態を保ったままX軸の周りの垂直面内で矢印a1方向又は矢印a2方向に回転駆動されて、これらのワイヤー部24a、24b及び筒状部材25と一体に湾曲機構21が図1に示すように、上下方向の揺動中心位置P2から上側揺動限界位置P3又は下側揺動限界位置P4まで矢印a1方向又は矢印a2方向である上下方向に揺動駆動されることになる。
【0031】
そして、湾曲機構21が上側揺動限界位置P3又は下側揺動限界位置P4まで矢印a1方向又は矢印a2方向に回転された時に、図18に1点鎖線又は2点鎖線で示すように、スライドガイド62がギアボックス23の長穴開口70の上側ストッパー71又は下側ストッパー72に矢印a1方向又は矢印a2方向から当接されて停止されるように構成されている。
【0032】
ここで、湾曲機構21を上下方向の揺動中心位置P2から上側揺動限界位置P3まで矢印a1方向に回動した後に、その湾曲機構21の先端21a側を矢印a1′方向に湾曲させる動作について説明する。
即ち、図15、図18及び図19に示すように、第1の歯車41の上下一対のワイヤー駆動部65、66によって上下一対のスライダー63、64がスライドガイド62と一体にギアボックス23の長穴開口70内で矢印a1方向に回転して、湾曲機構21が図12に示す上下方向の揺動中心位置P1から図13に示す上側揺動限界位置P3まで矢印a1方向に回動すると、図18に1点鎖線で示すように、スライドガイド62がギアボックス23の長穴開口70の上側ストッパー71に矢印a1方向から当接されて停止され、図16及び図20に示すように、そのスライドガイド62と一緒に上下一対のスライダー63、64も上側揺動限界位置P3で停止される。しかし、第1の歯車41はこの後も引き続き矢印a1方向に回転駆動され、上下一対のワイヤー駆動部65、66が引き続き支軸39の周りに矢印a1方向に回転駆動される。
【0033】
すると、この時には、図17及び図21に示すように、スライドガイド62が上側ストッパー71に矢印a1方向から当接して停止されている状態で、上下一対のワイヤー駆動部65、66が上下一対のスライダー63、64の上下一対の被駆動溝67、68を矢印a1方向に回転駆動するため、その上下一対のワイヤー駆動部65、66によって上下一対のスライダー63、64がスライドガイド62の上下一対のガイドレール62a、62bに沿って互いに反対方向である矢印e、f方向に強制的にスライド駆動することになる。そして、その上下一対のスライダー63、64と一体にワイヤー24の上下一対の被駆動端24d、24eが矢印e、f方向に可逆的に、かつ、強制的にスライド駆動(移動制御すること)されて、ほぼ平行状の2つのワイヤー部24a、24bの軸方向に矢印e方向の引張り力F1と矢印f方向の押出し力F2が同時に加えられる。この結果、図1、図3及び図14で説明したように、ワイヤー24の2本のワイヤー部24a、24bの先端24cがモーメントM1によって矢印a1′方向に自律的に湾曲して、湾曲機構21の先端21a側がワイヤー24及び筒状部材25と一体に上側揺動限界位置P3から矢印a1′方向に自律的に湾曲されることになる。
【0034】
なお、湾曲機構21を上下方向の揺動中心位置P2から下側揺動限界位置P4まで矢印a2方向に回転した後に、その湾曲機構21の先端21a側を矢印a2′方向に湾曲させる際には、上述した矢印a1′方向の湾曲動作とは逆に、図18に2点鎖線で示すように、スライドガイド62がギアボックス23の長穴開口70の下側ストッパー72に矢印a2方向から当接されて停止された後に、第1の歯車41が矢印a2方向に引き続き回転駆動されることによって、上下一対のワイヤー駆動部65、66が上下一対のスライダー63、64と一体にワイヤー24の上下一対の被駆動端24d、24eをスライドガイド62の上下一対のガイドレール62a、62bに沿って矢印f、e方向に強制的にスライド駆動(移動制御すること)される。すると、図1及び図3で説明したように、ほぼ平行状の2つのワイヤー部24a、24bの軸方向に矢印f方向の押出し力F2と矢印e方向の引張り力F1が同時に加えられて、ワイヤー24の先端24cがモーメントM2によって矢印a2′方向に自律的に湾曲して、湾曲機構21の先端21a側がワイヤー24及び筒状部材25と一体に下側揺動限界位置P4から矢印a2′方向に自律的に湾曲されることになる。
【0035】
次に、図22によって、湾曲機構21の第2の実施形態について説明すると、この場合は、複数本のワイヤーである3本のワイヤー241、242、243の先端244を相互に3方向から結合し、これら3本のワイヤー241、242、243の外周に筒状部材25を挿入し、これら3本のワイヤー241、242、243の先端とは反対側の基端である3つの被駆動端241a、242a、243aをこれらのワイヤー241、242、243の軸方向である矢印e、f方向に選択的に移動制御することによって、これらのワイヤー241、242、243の先端244を矢印a1方向と矢印a2方向の直交する2方向に360°の範囲で湾曲させることができるように構成したものである。
【0036】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例えば、アクチュエータ51に用いた2つのギアードモータ52、53を油圧や空気圧等により駆動されるピストン機構に置換することが可能であり、湾曲機構21をX軸及びY軸の周りの直交する2方向に回転駆動する差動歯車機構38をシリーズに配置された2つのアクチュエータに置換することが可能である。また、ワイヤー24の本数は2〜3本以上であってもよいし、湾曲可能な筒状部材25はゴムやプラスチック等の弾性(可撓性)を有する部材であってもよく、この筒状部材25を非弾性部材からなる複数の筒26a〜26d等で構成する場合の複数の関節27は、球面27a及び球面座27b以外の各種のユニバーサルジョイント等に置換することが可能である。また、この湾曲機構21はペットロボット1の尻尾5以外にも各種の小型ロボット等の脚部その他の各種の多関節部分等に適用可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の湾曲機構とロボットは、次のような効果を奏する。
【0038】
請求項1は、先端が接続された弾性を有する複数本のワイヤーの外周に湾曲可能な筒状部材を挿入して、これらのワイヤーの軸方向に対して直交する方向の可動範囲をその筒状部材で規制し、アクチュエータによってこれらのワイヤーの先端とは反対側の複数の被駆動端を軸方向に選択的に移動制御することにより、筒状部材の内部でこれらのワイヤーが軸方向に相対的に移動して、これらのワイヤーの先端で筒状部材の先端が自律的に湾曲されるようにしたので、アクチュエータの数を大幅に削減することができて、構造が簡単で、小型、かつ、安価な湾曲機構を実現することができ、小型のペットロボットの尻尾等に適用するのに最適なものが得られる。
【0039】
請求項2は、先端が接続された弾性を有する複数本のワイヤーの外周に湾曲可能で、多関節の筒状部材を挿入して、これらのワイヤーの複数の被駆動端をアクチュエータによって軸方向に選択的に移動制御するようにしたので、構造が簡単で、小型、かつ、安価な多関節の湾曲機構を実現することができる。
【0040】
請求項3は、1本のワイヤーによってほぼヘアピン形状に折り曲げられた2本のワイヤー部の外周に湾曲可能な筒状部材を挿入して、これら2本のワイヤー部の2つの被駆動端をアクチュエータによってこれらの軸方向に対して直交する2方向に同時に回転制御すると共に、これら2つの被駆動端をこれらの軸方向に可逆的に移動制御するようにしたので、1本のワイヤーで2本のワイヤー部を構成することができると共に、1つのアクチュエータでワイヤーの直交する方向の揺動駆動と自律的な湾曲駆動を行え、より一層の構造の簡素化及び低コスト化を実現できる。
【0041】
請求項4は、1本のワイヤーによってほぼヘアピン形状に折り曲げられた2本のワイヤー部の外周に湾曲可能な多関節の筒状部材を挿入して、これら2本のワイヤー部の2つの被駆動端をアクチュエータによってこれらの軸方向に対して直交する2方向に同時に回転制御すると共に、これら2つの被駆動端をこれらの軸方向に可逆的に移動制御するようにしたので、1本のワイヤーで2本のワイヤー部を構成することができると共に、1つのアクチュエータでワイヤーの直交する方向の揺動駆動と自律的な湾曲駆動を行え、多関節の湾曲機構のより一層の構造の簡素化及び低コスト化を実現できる。
【0042】
請求項5は、1本のワイヤーによってほぼヘアピン形状に折り曲げられた2本のワイヤー部の外周に直交する2方向に湾曲可能な多関節の筒状部材を挿入して、これら2本のワイヤー部の2つの被駆動端をアクチュエータによってこれらの軸方向に対して直交する2方向に同時に回転制御すると共に、これら2つの被駆動端をこれらの軸方向に可逆的に移動制御するようにしたので、1本のワイヤーで2本のワイヤー部を構成することができると共に、1つのアクチュエータでワイヤーの直交する2方向の揺動駆動と自律的な湾曲駆動を行え、より一層の構造の簡素化及び低コスト化を実現できる。
【0043】
請求項6は、1本のワイヤーによってほぼヘアピン形状に折り曲げられた2本のワイヤー部の外周に直交する方向に湾曲可能な筒状部材を挿入し、第1の回転中心の周りに回転自在に構成されたギアボックス内に差動歯車機構を組み込み、その差動歯車機構の第1の回転中心に対して直交する第2の回転中心の周りに回転される第1、第2の歯車間にその第1の回転中心の周りに回転可能なスライドガイドと、そのスライドガイドに沿って第2の回転中心に対して直交する方向にスライド自在に構成された2つのスライダーを配置し、2本のワイヤー部の先端とは反対側の2つの被駆動端を2つのスライダーに固定し、差動歯車機構の第1の歯車に設けた2つのワイヤー駆動部によって2つのスライダーをスライドガイドと一緒に第2の回転中心の周りでギアボックスの2つのストッパー間で回転駆動できるように、1つのアクチュエータによって差動歯車機構の第1の歯車をギアボックス内で第2の回転中心の周りに回転駆動すると共に、その第1の歯車をギアボックスと一体に第1の回転中心の周りにも回転駆動することができるように構成したので、1つのアクチュエータによる差動歯車機構の回転制御によって、ワイヤーと一体に筒状部材を第1、第2の回転中心の周りの回転制御と、ワイヤーの先端を第2の回転中心の周りに自律的に湾曲させる制御を簡単に行え、湾曲機構全体の小型、軽量及び低コスト化を実現できる。
【0044】
請求項7は、上述した湾曲機構をロボットの尻尾等の多関節部分に組み込んだので、そのロボットの尻尾を上下方向及び左右方向の2方向に揺動及び自律的に湾曲させることができて、犬や猫等の擬似感情や情緒等をより自然に近い動作で表現することができて、表情が豊かなペットロボットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を小型のペットロボットの尻尾に適用した湾曲機構の第1の実施形態の外観形状を示した側面図である。
【図2】同上の湾曲機構の第1の実施形態の外観形状を示した平面図である。
【図3】同上の湾曲機構の第1の実施形態の自律的な湾曲動作を説明する概略断面側面図である。
【図4】同上の湾曲機構の第1の実施形態の断面を概略的に示した側面図及び平面図である。
【図5】同上の湾曲機構の第1の実施形態の関節部分を説明する上側から見た状態の分解斜視図である。
【図6】同上の湾曲機構の第1の実施形態の関節部分を説明する下側から見た状態の斜視図である。
【図7】同上の湾曲機構の第1の実施形態のギアボックスとアクチュエータを説明する斜視図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図8のA−A矢視図である。
【図10】同上の湾曲機構の第1の実施形態のギアボックス内の差動歯車機構を説明する図8のB−B矢視での拡大断面図である。
【図11】同上の湾曲機構及びアクチュエータ全体の斜視図である。
【図12】同上の湾曲機構及び差動歯車機構部分全体が上下方向の揺動中心位置にある時を示した図10のC−C矢視での断面側面図である。
【図13】図12の湾曲機構が上下方向の揺動中心位置から上側揺動限界位置まで回転駆動された時の図12と同様の断面側面図である。
【図14】図13の湾曲機構が上側揺動限界位置から上方に自律的に湾曲駆動された時の図13と同様の断面側面図である。
【図15】図12の差動歯車機構部分及び上下一対のスライダーを拡大して示した図10のC−C矢視での断面側面図である。
【図16】図13の差動歯車機構部分が上下一対のスライダーを拡大して示した図15と同様の断面側面図である。
【図17】図14の差動歯車機構部分及び上下一対のスライダーを拡大して示した図16と同様の断面側面図である。
【図18】同上の差動歯車機構部分及び上下一対のスライダーと一体に上下方向に回転駆動されるスライドガイドを拡大して示した図10のD−D矢視での断面側面図である。
【図19】図12の差動歯車機構部分及び上下一対のスライダーを図15とは反対側から見て拡大して示した図10のE−E矢視での断面側面図である。
【図20】図13の差動歯車機構部分及び上下一対のスライダーを図16とは反対側から見て拡大して示した図19と同様の断面側面図である。
【図21】図14の差動歯車機構部分及び上下一対のスライダーを図17とは反対側から見て拡大して示した図20と同様のに断面側面図である。
【図22】本発明の湾曲機構の第2の実施形態を説明する概略斜視図である。
【図23】本発明の湾曲機構を尻尾に組み込んだペットロボットの斜視図である。
【符号の説明】
1はロボットであるペットロボット、5は尻尾、6は尻尾関節、21は湾曲機構、22はベースユニット、23はギアボックス、24は1本のワイヤー、24a、24bは2本のワイヤー部、24cはほぼU字状に折り曲げられた先端、24d、24eは2つの被駆動端、25は多関節の筒状部材、26a〜26dは筒、27は関節、38は差動歯車機構、39は支軸、41は第1の歯車、42は第2の歯車、43は第3の歯車、44は第4の歯車、51はアクチュエータ、52、53はギアードモータ、62はスライドガイド、63、64はスライダー、65、66はワイヤー駆動部、67、68は被駆動溝、70は長穴開口、71、72はストッパーであり、第1の回転中心であるY軸、第2の回転中心であるX軸を備えたもの。
Claims (2)
- 弾性を有する1本のワイヤーによってほぼヘアピン形状に折り曲げられて形成された2本のワイヤー部と、上記2本のワイヤー部の外周に挿入され、これらのワイヤー部の軸方向に対して直交する2方向に湾曲可能に構成された筒状部材と、第1の回転中心の周りに回転自在に支持されたギアボックスと、上記ギアボックス内に組み込まれ、上記第1の回転中心に対して直交する第2の回転中心上に間隔を隔てて配置された第1、第2の歯車及び上記第1の回転中心上に間隔を隔てて配置されて上記第1、第2の歯車の両方に噛合された第3、第4の歯車によって構成された差動歯車機構と、上記第1、第2の歯車間に配置されて、上記第1の回転中心の周りに回転自在に構成されたスライドガイドと、上記第1、第2の歯車間に配置されて、上記スライドガイドに沿って上記第2の回転中心に対して直交する方向にスライド自在に構成され、上記2本のワイヤー部の先端とは反対側の2つの被駆動端が固定された2つのスライダーと、上記第1、第2の歯車の何れか一方の対向面に形成されて上記2つのスライダーに係合された2つのワイヤー駆動部と、上記ギアボックスに設けられて、上記スライドガイドの上記第1の回転中心の周りの回転量を規制する2つのストッパーと、上記差動歯車機構の第3、第4の歯車を介して上記第1、第2の歯車を上記ギアボックス内で上記第2の回転中心の周りに回転駆動すると共に、これら第1、第2の歯車を上記ギアボックスと一体に上記第1の回転中心の周りに回転駆動するアクチュエータを備えたことを特徴とする湾曲機構。
- 請求項1に記載の湾曲機構を尻尾等の多関節部分に組み込んだことを特徴とするロボット。
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