JP4268420B2 - 旅客列車用パーソナルサービス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旅客列車の自座席に着座した乗客に対して映像サービスなどを個別に提供するパーソナルサービス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、旅客機においては、搭乗客へのサービスの一環として、映画などのビデオ映像、テレビ番組、映像ゲーム、到着地の観光案内、ショッピング情報などの各種の映像情報を搭乗客ごとに個別に提供するサービスが実施されるようになって来ている。
【0003】
この種の映像サービスは、映像を表示する液晶モニター装置と、この液晶モニター装置を操作する操作装置とによって提供されるのが一般的であり、通常、液晶モニター装置は、自座席に着座した搭乗客の目前に位置する直前座席の背もたれ部の背面に埋め込まれ、操作装置(制御装置)は、搭乗客の自座席の肘掛け部に組み込まれている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
このような技術的背景から、旅客機と同様に座席が同方向に向いて複数列に配列されている旅客列車にも、同様の映像サービスを導入することが検討されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−16130号公報(段落番号0012、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した旅客列車においては、路線の往路と復路で全座席が進行方向(上り方向または下り方向)に向くように全座席を反転させる必要性や、乗客の好みによって一部の座席が反転されるといった、旅客機では全く考えられない固有の事情がある。
【0007】
このような事情から、特許文献1に記載のように、自座席用の液晶モニター装置が直前座席の背もたれ部に配設され、自座席用の操作装置(制御装置)が自座席の肘掛け部に配設されている構成では、全座席が反転された場合や自座席または直前座席が反転された場合、自座席に着座した乗客は、自座席用の液晶モニター装置を見られなくなるという問題が発生する。加えて、全座席が反転された場合には、自座席用の操作装置(制御装置)が他座席用の液晶モニター装置を操作してしまうという不都合な問題が発生する。
【0008】
また、自座席を個別に照明する読書灯の点灯を自座席用の操作装置で操作可能に構成した場合、自座席を含む横2列または3列の座席が反転されると、自座席用の操作装置が他座席用の読書灯を操作してしまうという不都合な問題も発生する。
【0009】
そこで、本発明は、旅客列車の自座席に着座した乗客に対して映像サービスや個別照明などのパーソナルサービスを提供する装置であって、座席の反転に応じて適切なパーソナルサービスを提供することができる旅客列車用パーソナルサービス装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る旅客列車用パーソナルサービス装置は、旅客列車の反転可能な座席にそれぞれ付設された自座席用操作装置と、自座席に着座した各乗客に個別のサービスを提供可能に配置されて各自座席用操作装置に接続される複数の自座席用サービス機器と、各自座席用サービス機器に対する各自座席用操作装置の接続状態を切り換える切換装置とを備え、切換装置は、旅客列車の全座席が上り向きに揃えられると、全座席の自座席用操作装置を上り向きの各自座席に対応した各自座席用サービス機器にそれぞれ接続し、旅客列車の全座席が下り向きに揃えられると、全座席の自座席用操作装置を下り向きの各自座席に対応した各自座席用サービス機器にそれぞれ接続するように構成されており、この切換装置は、任意の自座席が反転されると、反転された自座席の自座席用操作装置と反転前の自座席用サービス機器との接続を解除すると共に、反転された自座席に対応する自座席用サービス機器に対して自座席用操作装置を再接続するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る旅客列車用パーソナルサービス装置では、路線の往路または復路で旅客列車の全座席が上り向き又は下り向きに揃えられると、全座席の自座席用操作装置が上り向き又は下り向きの各自座席に対応した各自座席用サービス機器にそれぞれ接続される。このため、任意の座席に着座した乗客は、自座席用サービス機器を自座席用操作装置によって的確に操作することが可能となる。
ここで、任意の自座席が反転されると、反転された自座席の自座席用操作装置と反転前の自座席用サービス機器との接続解除されるため、反転された自座席の自座席用操作装置が他座席用のサービス機器を操作してしまうという不都合が解消される。そして、反転された自座席に対応する自座席用サービス機器と自座席用操作装置とが再接続されるため、反転された自座席に対応する自座席用サービス機器を反転された自座席の自座席用操作装置により的確に操作することが可能となる。
【0012】
本発明の旅客列車用パーソナルサービス装置において、切換装置は、座席の反転を検出する検出器の検出信号に応じて作動する切換制御装置や、座席の反転によりオン・オフする切換スイッチ群を備えて構成することができる。
【0013】
また、本発明の旅客列車用パーソナルサービス装置において、自座席用サービス機器は、旅客列車の室内上部に配置された読書灯や、自座席の乗客の目前に配置されたモニター装置とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る旅客列車用パーソナルサービス装置の実施の形態を説明する。参照する図面において、図1は一実施形態に係る旅客列車用パーソナルサービス装置が適用される旅客列車の車内の一部を示す斜視図、図2は図1に示した旅客列車の座席配列の模式図、図3は図2のII部を抜粋した模式図、図4は図3に示した任意の座席に付設される操作装置の構成図、図5は一実施形態における切換装置としての切換制御装置に対する操作装置、液晶モニター装置および読書灯の接続状況を示す模式図である。
【0015】
一実施形態に係る旅客列車用パーソナルサービス装置は、図1に示す旅客列車の各座席Sに着座した乗客に対して液晶モニター装置Mによる各種の映像情報サービス(映画などのビデオ映像、テレビ番組、映像ゲーム、観光案内、ショッピング情報など)や読書灯Lによる個別照明などのパーソナルサービスを提供する装置である。
【0016】
図2に示すように、旅客列車1の各座席S1a〜Sneは、3人掛けの座席と2人掛けの座席が通路2を挟んで横1列に配置されたものであり、旅客列車1の前後方向に1〜n列まで配列されている。例えば、1列目の座席は3人掛けの座席(S1a,S1b,S1c)と2人掛けの座席(S1d,S1e)で構成され、2列目の座席は3人掛けの座席(S2a,S2b,S2c)と2人掛けの座席(S2d,S2e)で構成され、3列目の座席は3人掛けの座席(S3a,S3b,S3c)と2人掛けの座席(S3d,S3e)で構成されている。以下、n列目まで同様に構成されており、これらの3人掛けの座席と2人掛けの座席は、旅客列車1の上り方向または下り方向を向くようにそれぞれ反転可能に構成されている。
【0017】
図3は、図2に示した座席S1a〜Sneのうち、1〜3列目までの3人掛けの座席(S1a,S1b,S1c),(S2a,S2b,S2c),(S3a,S3b,S3c)を取り出して示している。
【0018】
ここで、一実施形態の旅客列車用パーソナルサービス装置は、図3に示すように、各座席(S1a,S1b,S1c),(S2a,S2b,S2c),(S3a,S3b,S3c)にそれぞれ付設された自座席用の操作装置(C1a,C1b,C1c),(C2a,C2b,C2c),(C3a,C3b,C3c)と、自座席に着座した各乗客に個別のサービスを提供するように配置されたサービス機器としての複数の液晶モニター装置(M1a,M1b,M1c),(M2a,M2b,M2c),(M3a,M3b,M3c),(M4a,M4b,M4c)および読書灯(L1a,L1b,L1c),(L2a,L2b,L2c),(L3a,L3b,L3c)とを備えている。
【0019】
操作装置C1a〜C3cは、各座席に着座した乗客が容易に操作できるように、各座席S1a〜S3cの例えば右側の肘掛け部にそれぞれ配置されている。また、液晶モニター装置M1a〜M4cは、各座席に着座した乗客が容易に目視できるように、乗客の目前に配置されている。
【0020】
すなわち、1列目の座席S1a〜S1cに着座した乗客用の液晶モニター装置M1a〜M1cは、旅客列車の室内前部の壁面に配置されている。また、2列目の座席S2a〜S2cに着座した乗客用の液晶モニター装置M2a〜M2cは、1列目の座席S1a〜S1cの背もたれ部の背面に配置され、3列目の座席S3a〜S3cに着座した乗客用の液晶モニター装置M3a〜M3cは、2列目の座席S2a〜S2cの背もたれ部の背面に配置されている。そして、3列目の座席S3a〜S3cの背もたれ部の背面には、その直後方の4列目の座席S4a〜S4c(図2参照)に着座した乗客用の液晶モニター装置M4a〜M4cが配置されている。
【0021】
なお、図示省略したが、図2に示した全座席S1a〜Sneが反転された場合を考慮して、最後列の座席Sna〜Sneに着座した乗客用の液晶モニター装置が旅客列車の室内後部の壁面に配置され、最後列の座席Sna〜Sneの直後方の座席に着座した乗客用の液晶モニター装置が最後列の座席Sna〜Sneの背もたれ部の背面に配置されている。
【0022】
一方、読書灯L1a〜L3cは、各座席に着座した乗客を個別に照明できるように、旅客列車の室内上部、例えば各座席S1a〜S3cの上方の天井部に配置されている。
【0023】
前述した操作装置C1a〜C3cはそれぞれ同様に構成されているため、その一つを例にしてその構成を説明する。例えば、座席S1a〜S3cのうちの任意の座席S2aの肘掛け部に配置された操作装置C2aは、図4に示すように、情報入力部C2a1とコントローラC2a2とで構成されている。
【0024】
情報入力部C2a1は、図3に示す座席S2aに着座した乗客が自座席用の液晶モニター装置M2aおよび読書灯L2aの操作情報を入力するためのテンキーやカードリーダを備えており、コントローラC2a2は、情報入力部C2a1からの操作情報を処理するCPU(Central Processing Unit)やLAN(Local Area Network)ボード(図示省略)を備えている。そして、このコントローラC2a2には、自座席S2aを含めた3人掛け座席S2a〜S2cの反転操作の開始を検出する検出器3AのOFF信号と、反転操作の終了を検出する検出器3BのON信号とが入力される。これらの検出器3A,3Bは、例えば座席S2a〜S2cに付設されたドッグ(図示省略)との接触によりオンし、ドッグとの接触が解除されることによりオフするリミットスイッチなどで構成される。
【0025】
ここで、図5に示すように、一実施形態の旅客列車用パーソナルサービス装置においては、各座席S1a〜Sne(図2参照)の操作装置C1a〜C3c…と、各座席S1a〜Sneに着座した乗客用の液晶モニター装置M1a〜M4c…および各読書灯L1a〜L3c…とを相互に接続し、また、その接続状態を切り換える切換装置として、切換制御装置4が設けられている。
【0026】
切換制御装置4は、プログラムおよびデータを記憶したROM(Read Only Memory)、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、入力データを記憶するRAM(Random Access Memory)などを備えており、この切換制御装置4には、各操作装置C1a〜C3c…(図2参照)のコントローラC1a2〜Cne2が接続されると共に、各液晶モニター装置M1a〜Mneおよび各読書灯L1a〜Lneが接続されている。これらのコントローラC1a2〜Cne2、液晶モニター装置M1a〜Mneおよび読書灯L1a〜Lneには、切換制御装置3のCPUが認識できるIPアドレスがそれぞれ付されている。
【0027】
以上のように構成された一実施形態の旅客列車用パーソナルサービス装置では、旅客列車1の全座席S1a〜Sne(図2参照)に付設された各操作装置C1a〜C3c…と各液晶モニター装置M1a〜M4c…と各読書灯L1a〜L3c…(図3参照)との接続状態が図5に示す切換制御装置4により図6および図7に示すフローチャートの手順に沿って制御される。
【0028】
図6に示すように、まず、旅客列車1の全座席S1a〜Sne(図2参照)が同方向を向いているか否かが判定される(ST1)。この判定は、各操作装置C1a〜C3c…のコントローラC1a2〜Cne2(図5参照)を介して入力される検出器3Aまたは検出器3B(図4参照)のON信号により実行される。このステップST1の判定はYESとなるまで繰り返される。
【0029】
ステップST1の判定がYESとなると、続くステップST2では、全座席S1a〜Sneが図2に白抜き矢印UPで示す旅客列車1の上り向きか否かが判定される。すなわち、前述した検出器3Aからの信号が全てON信号で検出器3Bからの信号が全てOFF信号の場合には、全座席S1a〜Sneが上り向きであると判定され、反対に、検出器3Aからの信号が全てOFF信号で検出器3Bからの信号が全てON信号の場合には、全座席S1a〜Sneが下り向きであると判定される。
【0030】
ステップST2の判定がYESであって、全座席S1a〜Sneが図3に示すような上り向きにある場合、続くステップST3では、上り用の接続処理が実行される。例えば、図2に示す1列目の座席(S1a,S1b,S1c)の窓側の座席S1aの肘掛け部に設置された自座席用の操作装置C1aは、座席S1aの前方の液晶モニター装置M1aおよび座席S1aの上方の読書灯L1aに接続され、2列目の座席(S2a,S2b,S2c)の窓側の座席S2aの肘掛け部に設置された自座席用の操作装置C2aは、座席S2aの前方の液晶モニター装置M2aおよび座席S2aの上方の読書灯L2aに接続される。他の自座席の操作装置も同様に自座席の前方の液晶モニター装置および自座席の上方の読書灯にそれぞれ接続される。
【0031】
一方、図6のステップST2の判定がNOであって、全座席S1a〜Sneが図8に示すような下り向きにある場合、続くステップST4では、下り用の接続処理が実行される。例えば、図8に示すように反転された座席(S1a,S1b,S1c)の通路2側(図2参照)の座席S1aの操作装置C1aは、座席S1aの前方の液晶モニター装置M3aおよび座席S1aの上方の読書灯L1cに接続され、2列目の座席(S2a,S2b,S2c)の通路側の座席S2aの操作装置C2aは、座席S2aの前方の液晶モニター装置M4aおよび座席S2aの上方の読書灯L2cに接続される。他の自座席の操作装置も同様に自座席の前方の液晶モニター装置および自座席の上方の読書灯にそれぞれ接続される。
【0032】
図6のステップST3に続くステップST5では、旅客列車1の運転中に乗客が任意の座席を反転操作した場合に対応した上り用接続切換処理が実行される。このステップST5の上り用接続切換処理は、次のステップST6でリセットスイッチがオンされたと判定されるまでの間、所定のタイミングで繰り返される。同様に、ステップST4に続くステップST7では、下り用接続切換処理が実行される。このステップST7の下り用接続切換処理も次のステップST8でリセットスイッチがオンされたと判定されるまでの間、所定のタイミングで繰り返される。
【0033】
なお、リセットスイッチは、旅客列車1が終点に到着した際にオンするものであり、一実施形態では、例えば車掌などの乗員によってオンされるが、旅客列車1が終点に到着したことを知らせる適宜の信号によりオンするように構成されたものであってもよい。
【0034】
図7は、図6に示したステップST5の上り用接続切換処理の内容を示している。この上り用接続切換処理では、図7に示すように、まず、乗客により任意の座席が反転操作されたか否かが判定される(ST10)。この判定は、各操作装置C1a〜C3c…のコントローラC1a2〜Cne2(図5参照)を介して入力される検出器3A(図4参照)のOFF信号により実行される。このステップST10の判定はYESとなるまで繰り返される。
【0035】
ステップST10の判定がYESとなると、続くステップST11では、反転操作された任意の座席用の読書灯の接続が解除される。例えば、図9に示すように、自座席S2aを含む2列目の座席(S2a,S2b,S2c)が反転操作された場合、座席(S2a,S2b,S2c)用の読書灯(L2a,L2b,L2c)は、座席(S2a,S2b,S2c)用の操作装置(C2a,C2b,C2c)との接続がそれぞれ解除される
【0036】
また、続くステップST12では、反転操作された任意の座席用の液晶モニター装置の接続が解除される。例えば、座席(S2a,S2b,S2c)用の液晶モニター装置(M2a,M2b,M2c)は、座席(S2a,S2b,S2c)用の操作装置(C2a,C2b,C2c)との接続がそれぞれ解除される。また、座席(S2a,S2b,S2c)の背もたれ部に配設された液晶モニター装置(M3a,M3b,M3c)は、反転された座席(S2a,S2b,S2c)の直前座席(S3a,S3b,S3c)用の操作装置(C3a,C3b,C3c)との接続が解除される。
【0037】
続いて、乗客による任意の座席の反転操作が完了したか否かが判定される(ST13)。この判定は、各操作装置C1a〜C3c…のコントローラC1a2〜Cne2(図5参照)を介して入力される検出器3B(図4参照)のON信号により実行される。このステップST13の判定は、前述したステップST10の判定がYESとなってから数秒(通常5〜6秒)後に実行される。
【0038】
ステップST13の判定結果がYESの場合には、続くステップST14により、反転された任意の座席用に新たに選択された読書灯が再接続される。例えば、図9に示すように反転された自座席S2aの上方の読書灯L2cが自座席S2a用の読書灯として新たに選択され、この読書灯L2cが自座席S2a用の操作装置C2aと再接続される。同様に、座席S2cの上方の読書灯L2aが座席S2c用の読書灯として新たに選択されて座席S2c用の操作装置C2cと再接続される。
【0039】
なお、ステップST13の判定結果がNOの場合には、ステップST11およびステップST12で解除した接続の復帰処理を実行し(ST15)、その後、制御を終了する。
【0040】
ステップST14に続くステップST16では、反転された任意の自座席の直後方の座席が同方向に反転されているか否かが判定される。例えば、図10に示すように自座席S2aを含む2列目の座席(S2a,S2b,S2c)が反転された場合、その直後方の座席(S1a,S1b,S1c)が同方向に反転されているか否かが判定される。そして、判定結果がYESの場合には、続くステップST17で反転された座席の背もたれ部に配設された液晶モニター装置が再接続される。なお、判定結果がNOの場合には、ステップST17のパスしてステップST18に進む。
【0041】
ステップST17では、例えば、図9に示すように反転された座席(S2a,S2b,S2c)の背もたれ部に配設された液晶モニター装置(M3a,M3b,M3c)がその直後方で同方向に反転された座席(S1a,S1b,S1c)用の各操作装置(C1a,C1b,C1c)にそれぞれ再接続される。すなわち、液晶モニター装置M3aは操作装置C1aに、液晶モニター装置M3bは操作装置C1bに、液晶モニター装置M3cは操作装置C1cにそれぞれ再接続される。
【0042】
ステップST17に続くステップST18では、反転された任意の自座席の直前方の座席が同方向に反転されているか否かが判定される。例えば、図11に示すように自座席S2aを含む2列目の座席(S2a,S2b,S2c)が反転された場合、その直前方の座席(S3a,S3b,S3c)が同方向に反転されているか否かが判定される。そして、判定結果がNOの場合には制御を終了するが、判定結果がYESの場合には、続くステップST19により、反転された座席用に新たに選択された液晶モニター装置が再接続される。
【0043】
すなわち、図11に示すように反転された座席(S2a,S2b,S2c)の直前方で同方向に反転されている座席(S3a,S3b,S3c)の背もたれ部に配設された液晶モニター装置(M4a,M4b,M4c)が反転された座席(S2a,S2b,S2c)用の液晶モニター装置として新たに選択される。そして、これらの液晶モニター装置(M4a,M4b,M4c)が座席(S2a,S2b,S2c)用の各操作装置(C2a,C2b,C2c)にそれぞれ再接続される。すなわち、液晶モニター装置M4aは操作装置C2aに、液晶モニター装置M4bは操作装置C2bに、液晶モニター装置M4cは操作装置C2cにそれぞれ再接続される。
【0044】
以上のように、一実施形態の旅客列車用パーソナルサービス装置では、旅客列車1が図2に示す上り方向に向かって出発してから終点に到着するまでの間、乗客が任意の座席S2aを反転操作すると(図9〜11参照)、反転操作された自座席S2a用の操作装置C2aと自座席S2a用であった液晶モニター装置M2aおよび読書灯L2aとの接続が切換制御装置4により解除される。また、自座席S2aの背もたれ部に配設された液晶モニター装置M3aと反転操作された自座席S2aの直前座席S3a用の操作装置C3aとの接続が解除される。
【0045】
そして、乗客による任意の座席S2aの反転操作が完了すると、反転された自座席S2aに対応する読書灯L2cおよび液晶モニター装置M4aが反転された自座席S2aの操作装置C2aに再接続される(図11参照)。
【0046】
すなわち、一実施形態の旅客列車用パーソナルサービス装置では、反転された自座席S2a用の操作装置C2aが他座席S2c用の読書灯(L2a)を操作してしまうという不都合や、反転された自座席S2a用の操作装置C2aが自座席S2aから見ることのできない液晶モニター装置M2aを無駄に操作してしまうという不都合を未然に解消することができる。また、反転された自座席S2aに対応する読書灯L2cおよび液晶モニター装置M4aを反転された自座席S2a用の操作装置C2aにより操作することが可能となる。
【0047】
従って、一実施形態の旅客列車用パーソナルサービス装置によれば、座席の反転に応じて適切なパーソナルサービスを提供することができる。
【0048】
本発明に係る旅客列車用パーソナルサービス装置は、前述した一実施形態に限定されるものではない。例えば、切換装置としての切換制御装置4は、座席S1a〜Sne(図2参照)の反転によりオン・オフする切換スイッチ群を備えて構成することができる。
【0049】
図12および図13は、例えば1〜3列目までの3人掛けの座席(S1a,S1b,S1c),(S2a,S2b,S2c),(S3a,S3b,S3c)において、前後に配列された各座席(S1a,S2a,S3a)の反転に対応する切換スイッチ群としての切換スイッチSW1〜SW8……を示している。
【0050】
切換スイッチSW1〜SW8……は、座席(S1a,S1b,S1c),(S2a,S2b,S2c),(S3a,S3b,S3c)の反転に応じて接点を切り換える2接点切換式のリミットスイッチ等で構成されている。
【0051】
切換スイッチSW1〜SW3は、例えば座席S1a,S2a,S3aが図12に示すように上り向きのとき、座席S1a,S2a,S3a用の操作装置C1a,C2a,C3aを座席S1a,S2a,S3aの上方の読書灯L1a,L2a,L3aにそれぞれ接続し、座席S1a,S2a,S3aが図13に示すように下り向きに反転されると、反転された座席S1a,S2a,S3aの上方の読書灯L1c,L2c,L3cに操作装置C1a,C2a,C3aを接続する。
【0052】
切換スイッチSW4は、座席S1a,S2a,S3aが図12に示すように上り向きのとき、座席S1a用の操作装置C1aを座席S1aの前方の液晶モニター装置M1aに接続し、座席S1a,S2a,S3aが図13に示すように下り向きに反転されると、反転された座席S1aの前方の液晶モニター装置M3aに切換スイッチSW5を介して座席S1a用の操作装置C1aを接続する。
【0053】
切換スイッチSW6は、座席S1a,S2a,S3aが図12に示すように上り向きのとき、座席S2a用の操作装置C2aを座席S2aの前方の液晶モニター装置M2aに接続し、座席S1a,S2a,S3aが図13に示すように下り向きに反転されると、反転された座席S2aの前方の液晶モニター装置M4aに切換スイッチSW7を介して座席S2a用の操作装置C2aを接続する。
【0054】
切換スイッチSW8は、座席S1a,S2a,S3aが図12に示すように上り向きのとき、座席S3a用の操作装置C3aを座席S3aの前方の液晶モニター装置M3aに切換スイッチSW5を介して接続し、座席S1a,S2a,S3aが図13に示すように下り向きに反転されると、その接続を解除する。
【0055】
ここで、前述した切換スイッチSW1〜SW8は、座席(S1a,S1b,S1c)の反転に伴ない(SW1,SW4)が同時に切り換わり、座席(S2a,S2b,S2c)の反転に伴ない(SW2,SW5,SW6)が同時に切り換わり、座席(S3a,S3b,S3c)の反転に伴ない(SW3,SW7,SW8)が同時に切り換わるように構成されている。
【0056】
このような切換スイッチSW1〜SW8……の作用により、例えば自座席S2aに着座した乗客は、自座席S2aが図12に示すように上り向きのとき、自座席S2a用の操作装置C2aにより自座席S2a用の読書灯L2aおよび液晶モニター装置M2aを操作することができる。また、自座席S2aが図13に示すように下り向きに反転されたときには、自座席S2a用の操作装置C2aにより自座席S2a用の読書灯L2cおよび液晶モニター装置M4aを操作することができる。従って、この場合にも、座席の反転に応じて適切なパーソナルサービスを提供することができる。
【0057】
本発明の旅客列車用パーソナルサービス装置において、自座席用サービス機器は、読書灯L1a〜Lneや液晶モニター装置M1a〜Mneに限らず、旅客列車1の室内上部に配置されて冷風または温風を各乗客に個別に吹き出す空調吹出口の開閉器としてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る旅客列車用パーソナルサービス装置では、路線の往路または復路の始点で旅客列車の全座席が上り向き又は下り向きに揃えられると、全座席の自座席用操作装置が上り向き又は下り向きの各自座席に対応した各自座席用サービス機器にそれぞれ接続される。このため、任意の座席に着座した乗客は、自座席用サービス機器を自座席用操作装置によって的確に操作することが可能となる。
ここで、任意の自座席が反転されると、反転された自座席の自座席用操作装置と反転前の自座席用サービス機器との接続解除されるため、反転された自座席の自座席用操作装置が他座席用のサービス機器を操作してしまうという不都合が解消される。そして、反転された自座席に対応する自座席用サービス機器と自座席用操作装置とが再接続されるため、反転された自座席に対応する自座席用サービス機器を反転された自座席の自座席用操作装置により的確に操作することが可能となる。
従って、本発明によれば、旅客列車の路線の往路または復路において、任意の座席に着座した乗客に対し、その自座席の反転の有無に拘わらず的確にパーソナルサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る旅客列車用パーソナルサービス装置が適用される旅客列車の車内の一部を示す斜視図である。
【図2】図1に示した旅客列車の座席配列の模式図である。
【図3】図2のII部を抜粋した模式図である。
【図4】図3に示した任意の座席に付設される操作装置の構成図である。
【図5】一実施形態における切換装置としての切換制御装置に対する操作装置、液晶モニター装置および読書灯の接続状況を示す模式図である。
【図6】一実施形態における切換制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図6に示した上り用接続切換処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図3に示した1〜3列目の座席が下り方向を向いている場合の模式図である。
【図9】図3に示した2列目の座席が下り方向を向いている状態の模式図である。
【図10】図3に示した1〜2列目の座席が下り方向を向いている状態の模式図である。
【図11】図3に示した2〜3列目の座席が下り方向を向いている状態の模式図である。
【図12】切換装置としての切換スイッチ群を備えた一実施形態の変形例を示す図であって、図3に対応する模式図である。
【図13】切換装置としての切換スイッチ群を備えた一実施形態の変形例を示す図であって、図8に対応する模式図である。
【符号の説明】
1…旅客列車、2…通路、3A,3B…検出器、4…切換制御装置、S,S1a〜Sne…座席、(C1a,C1b,C1c)〜(C3a,C3b,C3c)…操作装置、C1a1〜Cne1…情報入力部、C1a2〜Cne2…コントローラ、M,M1a〜Mne…液晶モニター装置、L,L1a〜Lne…読書灯、SW1〜SW8…切換スイッチ。

Claims (5)

  1. 旅客列車の反転可能な座席にそれぞれ付設された自座席用操作装置と、自座席に着座した各乗客に個別のサービスを提供可能に配置されて前記各自座席用操作装置に接続される複数の自座席用サービス機器と、各自座席用サービス機器に対する各自座席用操作装置の接続状態を切り換える切換装置とを備え、
    前記切換装置は、旅客列車の全座席が上り向きに揃えられると、全座席の自座席用操作装置を上り向きの各自座席に対応した各自座席用サービス機器にそれぞれ接続し、旅客列車の全座席が下り向きに揃えられると、全座席の自座席用操作装置を下り向きの各自座席に対応した各自座席用サービス機器にそれぞれ接続するように構成されており、
    この切換装置は、任意の自座席が反転されると、反転された自座席の自座席用操作装置と反転前の自座席用サービス機器との接続を解除すると共に、反転された自座席に対応する自座席用サービス機器に対して自座席用操作装置を再接続するように構成されていることを特徴とする旅客列車用パーソナルサービス装置。
  2. 前記切換装置は、座席の反転を検出する検出器の検出信号に応じて作動する切換制御装置を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の旅客列車用パーソナルサービス装置。
  3. 前記切換装置は、座席の反転によりオン・オフする切換スイッチ群を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の旅客列車用パーソナルサービス装置。
  4. 前記自座席用サービス機器には、旅客列車の室内上部に配置された読書灯が含まれていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の旅客列車用パーソナルサービス装置。
  5. 前記自座席用サービス機器には、自座席の乗客の目前に配置されたモニター装置が含まれていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の旅客列車用パーソナルサービス装置。
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