JP4268218B1 - 注射液用空容器の情報読取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器支持部と、注射液用空容器の側部を挟持する第1の容器挟持機構と、第1の容器挟持機構に代わって注射液用空容器の両端部を挟持する第2の容器挟持機構と、注射液用空容器の外周面を撮像する撮像部とを備え、第1の容器挟持機構は、略「く」字状の屈曲部を有する一対の第1挟持体と、第1屈曲部と互いに向き合うように形成された略逆「く」字状の第2屈曲部を有し、一対の第1挟持体の間に進入可能な第2挟持体とを備え、一対の第1屈曲部と第2屈曲部とが略相対向して接離移動するとともに、接近時に前記筒長方向の中心軸を前記第1屈曲部の頂点と前記第2屈曲部の頂点とを結ぶ直線の中心点と略交差させつつ注射液用空容器を挟持する。
【選択図】図1
Description
例えば、円筒形のワークを回転させるステージを具え、このステージ上で円筒形ワークを回転させつつその表面の文字を光学的に読取り、画像データとして電気信号に変換出力する工学的読取手段を具える文字認識装置が知られている。(例えば特許文献1参照)
本実施形態の注射液用空容器の情報読取装置は、略筒状の注射液用空容器の外周面に付されたラベルの情報を、前記注射液用空容器をその筒長方向の略中心軸回りに回転させつつ読取る注射液用空容器の情報読取装置であって、前記筒長方向を略水平方向にして配置される前記注射液用空容器を下方から支持する長尺状の容器支持部と、前記容器支持部の長手方向に直交する方向の略中央部に配置され、前記容器支持部で支持された前記注射液用空容器の側部を着脱可能に挟持する第1の容器挟持機構と、前記第1の容器挟持機構に代わって前記注射液用空容器を挟持する挟持機構であって、前記注射液用空容器の両端部を着脱可能に挟持する第2の容器挟持機構と、前記第2の容器挟持機構によって挟持された前記注射液用空容器の外周面を撮像する撮像部とを備え、前記第1の容器挟持機構は、前記注射液用空容器の一方の側部側に配置される略「く」字状の屈曲部であって、前記長手方向から見た場合に頂点が前記側部から離隔する方向に屈曲した第1屈曲部をそれぞれ有し、前記長手方向に離隔しつつ対向配置される一対の第1挟持体と、前記注射液用空容器の他方の側部側に配置される屈曲部であって、前記第1屈曲部と互いに向き合うように形成された略逆「く」字状の第2屈曲部を有し、前記一対の第1挟持体の間に進入可能な第2挟持体と、前記一対の第1挟持体を水平方向であって前記長手方向に略直交する方向に沿って進退させつつ、前記第2挟持体を前記進退の方向と逆方向に進退させる駆動機構とを備え、前記駆動機構によって一対の前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とが略相対向して接離移動するとともに、接近時に前記注射液用空容器の前記筒長方向の中心軸を、前記第1屈曲部の頂点と前記第2屈曲部の頂点とを結ぶ直線の中心点と略交差させつつ前記注射液用空容器を挟持し、前記第2の容器挟持機構は、前記注射液用空容器を、前記略中心軸周りに回転可能に挟持するものである。
図1は、本実施形態に係る注射液用空容器の情報読取装置10の平面説明図、より詳しくは天板250を取り外した状態の平面説明図である。図2は、本実施形態に係る注射液用空容器の情報読取装置10の一部を省略した右側面説明図である。図3は、図1のA−A線断面説明図である。図4〜図6は、本実施形態の注射液用空容器の情報読取装置10の一部に係る説明図である。
容器投入口16は、図1及び図3に示すように、平板24に開孔される開口部であって、例えば人の手幅の略2倍程度の長辺29,29と人の手幅の略半分程度の短辺15を有する長尺矩形状の開口部よりなる。そして、容器投入口16は、図1に示すように、平板24の所定の辺19の近傍に、その長手方向を辺19と略平行にした状態で配置される。図1において、符号Mは容器投入口16の長辺方向の中心線を示し、符号Nは容器投入口16の短辺方向の中心線を示し、符号8は中心線Mと中心線Nとが交差する交差点を示している。
以下、容器投入口16の長手方向をX方向といい、これに直交する方向をY方向という。また、図2及び図3において、符号252a,252bは、平板24のY方向の辺にそれぞれ立設する側壁を示し、符号250は、これらの側壁252a,252bで支持される天板を示している。
図1及び図3に示すように、容器投入口16から投入された注射液用空容器12は、筒長方向を略水平方向にして配置され、容器支持部14によって下方から支持される。
また、上述のように本実施形態の中心線Mは、容器支持部14の長手方向の中心線を構成し、一方本実施形態の中心線Nは、容器支持部14の長手方向に直交する方向(Y方向)の中心線である容器支持部中心線Nを構成する。
第1挟持板33aと第1挟持板33bとは、略同形で同サイズで形成されるため、以下第1挟持板33aについて説明する。
第1挟持板33aは、図4〜図6に示すように、例えば開孔部16aの幅の略4分の1〜6分の1程度の厚さの板で形成される。そして、第1挟持板33aの周縁は、図5に示すように、例えば容器支持部14の深さの略3〜5倍程度の長さの長縦辺37と、開孔部16aの長さよりやや短い底辺38と、長縦辺37と対向しつつ底辺38から上方に垂設され長縦辺37の略半分程度の長さの短縦辺39と、短縦辺39の上端から長縦辺37側に延設される略水平な水平辺40と、水平辺40の端から長縦辺37側に向かって緩やかな上り傾斜の傾斜辺41と、傾斜辺41の端に立設され、その高さが略容器支持部14の深さ程度の略「く」字状の第1屈曲辺42とを備える。
図5において、符号45aは、第1屈曲辺42の下辺を示し、符号45bは第1屈曲辺42の上辺を示し、符号54は第1屈曲辺42の頂点を示し、符号43は、第1挟持板33の上辺を示し、符号44は面取り辺を示している。
より詳細には、本実施形態の第1屈曲辺42の屈曲角Θ(図5参照)は略直角で形成され、下辺45aと上辺45bとは頂点54を水平に通過する線を挟んで略線対称に形成される。
そして、第1挟持体32は、板面が長手方向(X方向)に略直交するように配置される板であって、その周縁の一部に第1屈曲部45としての第1屈曲辺42が形成された第1挟持板(33a,33b)よりなる構成となっているのである。
このように、本実施形態の第1の容器挟持機構30は、第1屈曲部45をそれぞれ有し、前記長手方向(X方向)に離隔しつつ対向配置される一対の第1挟持体32を備える構成となっているのである。
第2挟持板35は、図4〜図6に示すように、第1挟持板33aと略同じ厚さの板で形成される。より詳しくは、第2挟持板35の周縁は、例えば上述した長縦辺37の略1.2〜1.3倍程度の長さの長縦辺47と、底辺38略同じ長さの底辺48と、長縦辺47と対向しつつ底辺48から上方に垂設され長縦辺47の略3分の2程度の長さの短縦辺49と、短縦辺49の上端から長縦辺47側に延設される略水平な水平辺50と、水平辺50の端から長縦辺47側に向かって傾斜辺41と略同じ緩やかな上り傾斜の傾斜辺51と、傾斜辺51の端に立設され、そのサイズが第1屈曲辺42と略同じ略逆「く」字状の第2屈曲辺52とを備える。
図5において、符号55aは、第2屈曲辺52の下辺を示し、符号55bは第2屈曲辺52の上辺を示し、符号53は第2屈曲辺52の頂点を示す。本実施形態の第2屈曲辺52の屈曲角Θ(図5参照)は略直角で形成され、下辺55aと上辺55bとは頂点53を水平に通過する線を挟んで略線対称に形成される(図12参照)。
そして、第2挟持板35は、第1挟持板33aと略平行に配置される板であって、周縁の一部に第2屈曲部55としての第2屈曲辺52が形成された第2挟持板よりなる構成となっているのである。
このように、本実施形形態の第1の容器挟持機構30は、第2屈曲部55を有し、一対の第1挟持体32の間に進入可能な第2挟持体34を備える構成となっているのである。
側板67は、図4及び図6に示すように、例えば第1挟持板33aと略同じ厚さで第1挟持板33aの底辺38の略2倍の横辺と短縦辺39よりやや短い縦辺を有する矩形状の板材で形成される。そして、側板67は、図6及び図7に示すように、上述した横断溝70と略同形で同サイズの短冊状凹部76をその長手方向を略水平にした状態で、一方の板面77に凹設している。なお、側板67は、図6に示すように、その四隅にネジ棒を挿入させる貫通孔79を設けている。また、図6で符号101は、後述する回転棒65を貫通させる貫通孔である。
先ず、一対の側板67a,67bが、図1、図4及び図6に示すように、それぞれその板面をY方向と略平行にしつつ離隔して対向配置されるとともに、その間に上述した一対の第1挟持板33a,33b及び第2挟持板35を配置する。
より詳しくは、図4及び図6に示すように、第1挟持板33bの隣に側板67bが近接配置される。その際、図4及び図6に示すように、横断溝70aと短冊状凹部76とが対向配置され、ガイド板69dが、その両側部を横断溝70bと短冊状凹部76とにそれぞれ嵌合させつつ挟持される。
また、図4及び図6に示すように、第1挟持板33aの隣に側板67aが近接配置されるとともに、上述したと同様な態様でガイド板69aを挟持する。
そして、上述したように配置された状態で、側板67aと側板67bとは、四隅に設けられた貫通孔79を貫通するネジ78(図7参照)等を介して連結される。
したがって、一対の第1挟持板33a,33b及び第2挟持板35は、一対の側板67a,67bの間で、ガイド板69に沿って摺動可能に保持される。
すなわち、本実施形態の挟持手段75は、上述のように配置された一対の第1挟持板33a,33b及び第2挟持板35を、その板面方向に摺動可能に保持する。
以上のような構成とすることにより、ピニオンギア60に噛合する第1ラックギア58を介して一対の第1挟持板33a,33bが水平方向であって長手方向に略直交する方向に同時に進退するとともに、同じくピニオンギア60に噛合する第2ラックギア62を介して第2挟持板35が前記進退方向と逆方向に進退する。その際、第2挟持板35は、上述したようにその板厚の中心が略容器支持部中心線N上となるように配置されるので、容器支持部中心線Nに略沿って進退する構成となっている。
なお、駆動部64は、図4に示すように、回転棒65が側板67aを貫通しつつ、公知のアングル部材(図示せず)等によって側板67aに固設される。
昇降部120は、図7に示すように、例えば矩形状の台座121と、台座121の所定の一辺近傍に配置される直方体状の支持台122と、支持台122から上方に向けて垂設される長ネジ123と、長ネジ123に螺合する雌ネジ124と、支持台122に収納されて長ネジ123を回動させるモータ(図示せず)と、雌ネジ124に設けられるリング体125と、長手方向を略垂直にした状態で長ネジ123の近傍に並設される垂設される垂直レール126と、垂直レール126に沿って摺動自在に連結する摺動体128と、摺動体128とリング体125とを連結する連結ロッド130とを備える。そして、図7に示すように、摺動体128が上述した側板67a,67bの例えば縦辺の中間位置にネジ129等で固設される。
そして、昇降部120は、上述した開孔部16aの下方位置に配置される。その際、第1の容器挟持機構30が略下死点になった場合に、例えば上述した第1挟持板33aの水平辺40の高さ位置が略容器支持部14の底部すなわち溝部25の略下端の高さ位置となるように配置される
本実施形態の第2の容器挟持機構80は、図1に示すように、長尺板81と、一対の挟持パッド82a,82bと、第1支持アーム86と、第2支持アーム85と、接離移動手段83と、回転部84と、枢支部113と、反射板188と、反射板回転機構190等を備える。
このように、第2の容器挟持機構80は、長尺板81の一方の側部からやや離隔した位置で相対向する一対の挟持パッド82a,82bを備える構成となっているのである。
回動手段115は、図1及び図2に示すように、軸受116と、ローラ93と、モータ90と、プーリ92とを備える。軸受116は、例えばボールベアリング等よりなり、図1及び図2に示すように、長尺板81の上面の一端側に配置され、軸受116の上側に配置されるローラ93を回動自在に軸支する。モータ90は、例えば公知のステッピングモータよりなり、ローラ93を略垂直な回転軸K回りに回動させる。
また、プーリ92は、図1及び図2に示すように、略垂直な回転軸Lを有し、長尺板81の上面の他端側に設けられた軸受で回動自在に軸支される。そして、無端ベルト91が、ローラ93とプーリ92とで懸架されて回動する。
一方、摺動体88bは、図1及び図2に示すように、例えばローラ93の近傍でガイド部材87上に配置されるとともに、無端ベルト91に連結される。その際、摺動体88bは、図1に示すように、無端ベルト91の、回転軸Kと回転軸Lとを結ぶ直線を挟んだ他方側に位置する無端ベルト91のベルト部分に、上述したと同様な態様で連結される。
したがって、一対の摺動体88a,88bは、モータ90に応動して無端ベルト91が回動することにより、相対向しつつ長尺板81の長尺方向(X方向)に同じ速度で接離移動する構成となっている。
まず、モータ192は、図2に示すように、上述した回転部84の上方近傍位置で、その回転軸Fを回転軸Pと略平行にした状態で配置され、後述する支持板191で支持される。
したがって、反射板188は、図3に示すように、モータ192の回動に応動して反射面189を回転軸F側に向けつつ回動し、反射板188の板面を水平状態に向けたり、反射面189を略垂直方向に向けることができる。
容器センタリング手段200は、図8に示すように、長尺板207と、一対のセンタリングパッド202a,202bと、接離移動手段208等を備える。
まず、長尺板207は、図8に示すように、例えば上述した長尺板81と略同形で同サイズの板で形成される。そして、長尺板207は、容器支持部14の一方の側部の近傍で、その長尺方向を略X方向に向けた状態で容器支持部14と離隔しつつ対向配置され、例えば当該注射液用空容器の情報読取装置10の側部等にアングル部材(図示せず)等で固設される。
このように、一対のセンタリングパッド202a,202bは、容器支持部中心線Nを中心とした線対称の状態を維持しつつ中心線Mに沿って接離移動する。
このように、本実施形態の注射液用空容器の情報読取装置10は、容器支持部14で支持された注射液用空容器12を長手方向(X方向)に移動させ、注射液用空容器12の容器中心線Rを、上述した容器支持部中心線N上に略配置させる容器センタリング手段200を備える構成となっているのである。
ガイドレール141は、例えば公知のLMレールで構成することができる。具体的には、図1及び図3に示すように、ガイドレール141は、例えば容器支持部14と略同じ幅で容器支持部14の長さよりやや短い長さの直線状のLMレールで形成され、容器支持部14の一端側の近傍を基端とし、Y方向に沿って略水平に延設される。
また、水平摺動体142は、例えば公知のLMブロックで形成することができる。具体的には、水平摺動体142は、図2及び図3に示すように、例えば平面視でガイドレール141の略幅の長さの各辺を有する略正方形状のLMブロックで形成され、ガイドレール141の上面側に配置される。したがって、水平摺動体142はガイドレール141に沿って摺動可能となっている。
垂直レール143は、例えば公知のLMレールで構成できる。具体的には、垂直レール143は、図2及び図3に示すように、例えば略ガイドレール141程度の長さのLMレールで形成され、その長手方向を略垂直に向けた状態で水平摺動体142に固設される。
昇降体144は、例えば公知のLMブロックで構成できる。具体的には、昇降体144は、例えば上述した長尺板81を支持できる程度の大きさのLMブロックで形成され、垂直レール143の側部に、その長手方向に沿って昇降可能に連結する。
このように、撮像部220は、第2の容器挟持機構80によって挟持された注射液用空容器12の外周面を撮像することができるのである。
なお、撮像部220は、図3に示すように、撮像部220から所定の距離で離隔した位置に配置される被写体に対してピントが合うように設定されており、以下、当該所定の距離を被写体距離Tという。
まず、レーザ光投射部180は、例えば公知のパルス発生器等を備え、パルス状のレーザ光を投射するパルスレーザ投射器で形成することができる。そして、レーザ光投射部180は、図3に示すように、側壁252aに固設され、撮像部220から下方に被写体距離Tで離隔した位置を略水平に通過するレーザ光を投射する。
このように、レーザ測距手段187は、撮像部220の下方の所定高さ位置を水平方向に通過するパルス状のレーザ光を投射するレーザ光投射部180を含む構成となっているのである。
このように、本実施形態の注射液用空容器の情報読取装置10は、レーザ光が目標に向かって投射されてから前記目標からの反射光を受光するまでの時間に基づいて前記目標までの距離を測定するレーザ測距手段187を備える構成となっているのである。
このように、垂直移動部160は、前記CPU及び前記メモリを介して、レーザ測距手段187によって測定した目標まで距離に基づいて前記第2の容器挟持機構を昇降させることができる構成となっているのである。
先ず、図9(a)に示すように、注射液用空容器12が容器支持部14で支持されると、一対のセンタリングパッド202a,202bが相対向して接近しつつ(矢印S1)注射液用空容器12を移動させ、その容器中心線Rを容器支持部中心線N上に位置させる(図8参照)。
ここで、一対の第1挟持板33a,33bと第2挟持板35とで注射液用空容器12の側部を挟持する様子を図12の例に基づいて詳細に説明する。図12は、X方向から見た動作説明図である。図12において、符号9は、断面形状が例えば略正方形状の注射液用空容器を示し、符号11は、上述した第1屈曲辺42の頂点54と第1屈曲部45の頂点53とを結ぶ直線の中心点、すなわち頂点54と頂点53とを結ぶ直線と上述した中心線Zとの交差点を示し、符号13は、注射液用空容器9の筒長方向の中心軸を示す。
したがって、本実施形態の注射液用空容器の情報読取装置10は、容器支持部14の長手方向に直交する方向(Y方向)の略中央部に配置され、筒長方向を容器支持部14の長手方向(X方向)に向けつつ容器支持部14で支持された注射液用空容器12の側部を、着脱可能に挟持する第1の容器挟持機構30を備える構成となっているのである。
その際、第2挟持板35は、上述したように容器支持部中心線N上に沿って進退するので、注射液用空容器12の筒長方向の略中心を挟持することができる。また、一対の第1挟持板33a,33bとその間に位置する第2挟持板35とで挟持されると、注射液用空容器9はその側面においていわゆる三点支持状態となっているので、注射液用空容器12の中心軸13をぐらつかせることなく支持できる。
また、上記説明において、注射液用空容器9の断面形状が例えば略正方形状の場合を説明したが、断面形状が円形や楕円形であっても同様である。
その際、挟持パッド82a,82bは、上述したように、容器支持部中心線Nを中心線とした線対称の状態を維持しつつ接離移動するので、挟持パッド82a,82bは注射液用空容器12のそれぞれの両端部に略同時に当接しつつ筒長方向に力を加えることができ、両端部を確実に挟持することができる。
なお、上述した反射板188は、一対の挟持パッド82a,82bが注射液用空容器12を挟持する際の妨げとならないように、反射板回転機構190によって回転されその板面が略水平となるように配置される(図3参照)。
以下に、当該調節の具体例について説明する。
例えば、レーザ光投射部180と反射面189を垂直とした状態の反射板188との間の距離を上述した基準距離として設定する。図10(b)に示すように、注射液用空容器12の前記上面の高さが、レーザ光が通過する高さより低い場合は、レーザ光は注射液用空容器12の上方を通過するとともに反射板188から反射されるので、レーザ測距手段187は、目標までの距離としてレーザ光投射部180と前記反射板188との間の距離を計測する。この場合は、目標まで距離が基準距離と略同じであるため注射液用空容器12を上昇させる。そして、注射液用空容器12が上昇して12によってレーザ光が反射されると、レーザ測距手段187は、目標までの距離として基準距離より短い距離を計測する。そうすると、注射液用空容器12の上昇を停止させるのである。このようにすることにより、第2の容器挟持機構80で挟持された注射液用空容器12の上面をレーザ光が通過する略高さとなるように調節することができる。
9,12 注射液用空容器
11 中心点
13 中心軸
14 容器支持部
30 第1の容器挟持機構
33 第1挟持板(第1挟持体)
34 第2挟持板(第2挟持体)
36 駆動機構
42 第1屈曲辺(第1屈曲部)
52 第2屈曲辺(第2屈曲部)
58 第1ラックギア
60 ピニオンギア
62 第2ラックギア
64 駆動部
80 第2の容器挟持機構
81 長尺板
82 挟持パッド
83 接離移動手段
84 回転部
120 昇降部
140 水平移動部
160 垂直移動部
180 レーザ光投射部
187 レーザ測距手段
188 反射板
200 容器センタリング手段
220 撮像部
N 容器支持部中心線
R 容器中心線
Θ 屈曲角
Claims (7)
- 略筒状の注射液用空容器の外周面に付されたラベルの情報を、前記注射液用空容器をその筒長方向の略中心軸回りに回転させつつ読取る注射液用空容器の情報読取装置であって、
前記筒長方向を略水平方向にして配置される前記注射液用空容器を下方から支持する長尺状の容器支持部と、
前記容器支持部の長手方向に直交する方向の略中央部に配置され、前記容器支持部で支持された前記注射液用空容器の側部を着脱可能に挟持する第1の容器挟持機構と、
前記第1の容器挟持機構に代わって前記注射液用空容器を挟持する挟持機構であって、前記注射液用空容器の両端部を着脱可能に挟持する第2の容器挟持機構と、
前記第2の容器挟持機構によって挟持された前記注射液用空容器の外周面を撮像する撮像部とを備え、
前記第1の容器挟持機構は、
前記注射液用空容器の一方の側部側に配置される略「く」字状の屈曲部であって、前記長手方向から見た場合に頂点が前記側部から離隔する方向に屈曲した第1屈曲部をそれぞれ有し、前記長手方向に離隔しつつ対向配置される一対の第1挟持体と、
前記注射液用空容器の他方の側部側に配置される屈曲部であって、前記第1屈曲部と互いに向き合うように形成された略逆「く」字状の第2屈曲部を有し、前記一対の第1挟持体の間に進入可能な第2挟持体と、
前記一対の第1挟持体を水平方向であって前記長手方向に略直交する方向に沿って進退させつつ、前記第2挟持体を前記進退の方向と逆方向に進退させる駆動機構とを備え、
前記駆動機構によって一対の前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とが略相対向して接離移動するとともに、接近時に前記注射液用空容器の前記筒長方向の中心軸を、前記第1屈曲部の頂点と前記第2屈曲部の頂点とを結ぶ直線の中心点と略交差させつつ前記注射液用空容器を挟持し、
前記第2の容器挟持機構は、前記注射液用空容器を、前記略中心軸周りに回転可能に挟持することを特徴とする注射液用空容器の情報読取装置。 - 前記第1挟持体は、板面が前記長手方向に略直交するように配置される板であって、周縁の一部に前記第1屈曲部が形成された第1挟持板よりなり、
前記第2挟持体は、前記第1挟持板と略平行に配置される板であって、周縁の一部に前記第2屈曲部が形成された第2挟持板よりなり、
前記駆動機構は、前記一対の第1挟持板のうち少なくとも一方に設けられるラックギアであって、前記板面に平行でかつ略水平方向の第1ラックギアと、前記第1ラックギアに噛合するピニオンギアと、前記ピニオンギアを回転させる駆動部と、前記第2挟持板に設けられるラックギアであって前記ピニオンギアを挟んで前記第1ラックギアと対向配置しつつ前記ピニオンギアに噛合する第2ラックギアとを備えることを特徴とする請求項1に記載の注射液用空容器の情報読取装置。 - 前記第2の容器挟持機構は、長尺板と、前記長尺板の一方の側部からやや離隔した位置で相対向する一対の挟持パッドと、前記一対の挟持パッドを前記長尺板の長尺方向に接離移動させる接離移動手段と、前記一対の挟持パッドの少なくとも一方の挟持パッドを、前記対向方向に沿った軸であって前記挟持パッドの略中心を通過する回転軸回りに回転させる回転部とを備え、前記長尺板は、前記容器支持部と対向配置され、前記一対の挟持パッドがその接近時に前記注射液用空容器の両端部を挟持することを特徴とする請求項1又は2に記載の注射液用空容器の情報読取装置。
- 前記容器支持部で支持された前記注射液用空容器を前記長手方向に移動させ、前記注射液用空容器の前記筒長方向に直交する方向の中心線である容器中心線を、前記長手方向に直交する方向の中心線である容器支持部中心線上に略配置させる容器センタリング手段を備え、前記第2挟持体は、前記容器支持部中心線に略沿って進退することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注射液用空容器の情報読取装置。
- 前記第1の容器支持部を昇降させる昇降部と、前記第2の容器挟持機構を略垂直方向に移動させる垂直移動部と、前記垂直移動部を略水平方向に移動させる水平移動部と、を備え、前記撮像部は、前記容器支持部から前記容器支持部中心線に略沿って離隔した位置の上方に配置されることを特徴とする請求項4に記載の注射液用空容器の情報読取装置。
- パルス状のレーザ光が目標に向かって投射されてから前記目標からの反射光を受光するまでの時間に基づいて前記目標までの距離を測定する測距手段であって、前記撮像部の下方の所定高さ位置を水平方向に通過する前記レーザ光を投射するレーザ光投射部を含むレーザ測距手段を備え、前記第2の容器挟持機構は前記レーザ光を反射する反射板を備え、前記垂直移動部は前記距離に基づいて前記第2の容器挟持機構を昇降させることを特徴とする請求項5に記載の注射液用空容器の情報読取装置。
- 前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部のそれぞれの屈曲角が、略直角で形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の注射液用空容器の情報読取装置。
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