JP4267791B2 - 超臨界水処理装置 - Google Patents

超臨界水処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4267791B2
JP4267791B2 JP2000042947A JP2000042947A JP4267791B2 JP 4267791 B2 JP4267791 B2 JP 4267791B2 JP 2000042947 A JP2000042947 A JP 2000042947A JP 2000042947 A JP2000042947 A JP 2000042947A JP 4267791 B2 JP4267791 B2 JP 4267791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction cartridge
supercritical water
reactor
reaction
water treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000042947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001232381A (ja
JP2001232381A5 (ja
Inventor
慎一朗 川崎
明 鈴木
勝男 依田
徳幸 安生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Organo Corp filed Critical Organo Corp
Priority to JP2000042947A priority Critical patent/JP4267791B2/ja
Publication of JP2001232381A publication Critical patent/JP2001232381A/ja
Publication of JP2001232381A5 publication Critical patent/JP2001232381A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4267791B2 publication Critical patent/JP4267791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

Landscapes

  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PCB等の有機塩素化合物を処理する超臨界水処理装置に関し、更に詳細には、超臨界水処理に際して高濃度塩酸を生成するPCB等の有機塩素化合物であっても、装置の腐食を引き起こすことなく長期間にわたり安定して、有機塩素化合物を超臨界水処理できる超臨界水処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
環境問題に対する認識の高まりと共に、超臨界水処理装置の適用分野の一つとして、環境汚染物質の分解、無害化が、注目されている。
超臨界水処理装置とは、超臨界水の反応媒体的性質を利用した超臨界水反応により、従来技術では分解することが難しかった有害な難分解性の有機物、例えば、PCB(ポリ塩素化ビフェニル)、ダイオキシン、有機塩素系溶剤等を分解して、二酸化炭素、水、無機塩などの無害な生成物に転化する装置であって、その実用化が試みられている。
【0003】
超臨界水とは、超臨界状態にある水、即ち、水の臨界点を越えた状態にある水を言い、詳しくは、臨界温度、即ち374.1℃以上の温度で、かつ水の臨界圧力、即ち22.04MPa以上の圧力下にある状態の水を言う。
超臨界水は、有機物を溶解する溶解能が高く、有機化合物に多い非極性物質をも完全に溶解することができる一方、逆に、金属、塩等の無機物に対する溶解能は著しく低い。また、超臨界水は、酸素や窒素などの気体と任意の割合で混合して単一相を構成することができる。
【0004】
ここで、図8を参照して、有機塩素系の化合物を含む被処理液を超臨界水反応により処理する、従来の超臨界水処理装置の基本的な構成を説明する。図8は従来の超臨界水処理装置の構成を示すフローシートである。
超臨界水処理装置80は、従来、超臨界水処理中に塩が析出するような、有機塩素化合物系の難分解性有機物の酸化分解に最適な装置と言われていて、耐圧密閉型の縦型反応器81を備え、超臨界水中に固形物として析出する塩を反応容器下部に沈降、分離させる、いわゆるモダープロセス方式の装置である。
【0005】
図8に示すように、反応器81の上部では、水の臨界点以上の条件、即ち超臨界条件が維持され、超臨界水を滞留させる超臨界水域82が形成され、超臨界水域82との仮想的界面83を介して反応器81の下部には、水の臨界温度より低い温度に維持され、亜臨界水を滞留させる亜臨界水域84が形成されている。
反応器81の上部には、超臨界水処理する被処理液及び酸化剤を超臨界水域82に流入させる流入管85が接続されている。
流入管85には、超臨界水反応により処理すべき有機塩素系化合物を有する被処理液を送入する被処理液ライン86、有機物を酸化させる酸化剤として空気を送入する空気ライン87、及び、超臨界水又は超臨界水生成用の補給水を送入する超臨界水ライン88が合流している。
【0006】
また、被処理液中の有機塩素化合物によって生成する塩酸を中和するためにアルカリ中和剤を供給する中和剤ライン89が、被処理液ライン86に接続されている。
被処理液及び中和剤は、流入管85を通って反応器81に供給され、酸化剤である空気により下方に向けてアトマイジングされて、反応器81内の超臨界水域82内に噴霧される。噴霧された被処理液中の有機塩素化合物及びその他の有機物は、超臨界水域82内で瞬時に酸化分解される。超臨界水反応の過程で、被処理液に含有された有機塩素化合物の塩素は、アルカリ中和剤と中和して塩となり、超臨界水域から亜臨界水域に移行する。
【0007】
反応器81の上部には、更に、処理液ライン90が接続され、被処理液中の有機物は、超臨界水反応により、主として水と二酸化炭素になって処理液と共に超臨界水域82から処理液ライン90を通って流出する。処理液ライン90には、図示しないが、処理液を冷却する冷却器、及び反応器81内の圧力を制御する圧力制御弁、気液分離器等が設けてある。
尚、必要に応じて、超臨界水域に補助燃料を供給する補助燃料ラインを流入管85に接続することもある。
【0008】
一方、反応器81の下部には、亜臨界水ライン91及び亜臨界排水ライン92が接続され、亜臨界水ライン91は亜臨界水域84に亜臨界水を供給し、また亜臨界排水ライン92は超臨界水反応及び中和反応により生成した塩を溶解している亜臨界水を排水として亜臨界水域84から排出する。
図示しないが、亜臨界排水ライン92には、亜臨界排水を所定温度に降温する冷却器、所定圧力に減圧する減圧装置、更には気液分離/固液分離装置が設けてある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の超臨界水処理装置によって、高濃度のPCBを含む被処理液を超臨界水処理しようとすると、次のような問題が生じていた。
第1には、従来のように、水の臨界温度(374.1℃)に近い反応温度、即ち450℃から500℃の範囲の温度では、処理液のPCB含量を排出基準で許容されている3ppb以下にすることが極めて難しかった。逆に言えば、更に高い反応温度を必要とすることが予想されることである。
【0010】
第2には、超臨界水域と亜臨界水域とを反応器内に形成する2ゾーン方式に起因する二つの問題である。
その一は、反応器壁の腐食、特に両域の境界近傍での腐食が著しいという問題であった。通常は、超臨界水反応と同時並行的に中和反応が進行するので、腐食問題は起きないのであるが、場合によって中和が不完全であると、腐食が問題となる。従来の方法では、反応器内に高温の超臨界水域と低温の亜臨界水域とが存在するために、腐食の厳しい領域が必ず存在し、PCBの超臨界水処理の実用化を図る上で障害となっていた。
その二は、従来法では被処理液の噴霧状態が良くないと、PCB等が完全に分解せずに、亜臨界水域84に入ってしまうことがある。この場合、亜臨界水域の温度が低いために、亜臨界水域に混入した未分解物が、分解されることなくそのまま残留し、亜臨界水域から排水として排出されるので、亜臨界排水中のPCB含量が排出基準を超えるという問題があった。
【0011】
第3には、PCBを処理する際のように被処理液中の有機塩素濃度が高い場合には、中和反応及び塩生成分離のメカニズムに不明な点が多く、PCBの超臨界水処理ではPCBの有機塩素に由来して生成した塩酸を従来のように反応器内で完全に中和させる処理は、実際には難しく、確実性に乏しいという問題があった。
【0012】
そこで、処理液にアルカリ水溶液を注入して急冷中和する中和急冷部を反応器出口又は下流に設け、反応器外でアルカリ水溶液を注入して処理液を中和急冷することが試みられている。
しかし、この方法では、処理液が反応器から流出して中和急冷部に入って始めて中和されるので、超臨界水反応により生成した多量の塩酸が反応器内に存在することになる。そのために、従来から耐食材として反応器の内壁に使用されてきたインコネル625等のニッケル合金は、塩酸による腐食が著しく、使用に耐えないという問題があった。
また、急冷中和部でも、アルカリ水溶液と処理液との中和反応が終了する地点までの配管の腐食が著しく、同じくニッケル合金を配管に使用しても、長期の使用が難しいという問題がある。
【0013】
更には、中和急冷部と併用して、圧力バランス型反応器を採用する試みも行われている。
圧力バランス型反応器100は、図9に示すように、圧力容器として形成された外円筒体101と、外円筒体101内に相互に連通する内円筒体として設けられた反応カートリッジ102との2重円筒体として形成されている。
流入管85(図8参照)に接続された入口ノズル103から、被処理液と、酸化剤として酸素含有ガス、例えば空気とを反応カートリッジ102内の反応域104に流入させ、かつ、圧力バランス用空気送入口105から外円筒体101と反応カートリッジ102との間の環状部106に、圧力バランス用ガスとして、例えば空気を供給する。
圧力バランス用空気は、外円筒体101と反応カートリッジ102との上部間隙107を介して環状部106から反応域104に流入し、酸化剤の一部として消費される。
【0014】
反応カートリッジ102内の反応域104に流入した被処理液は、超臨界水中で空気中の酸素により酸化分解され、反応器流出管108から流出する。中和急冷部は、反応カートリッジ102の下流で、外円筒体101の内側又は外側に設けられる。
従来の圧力バランス型反応器では、内外の圧力差は殆ど無いので、反応カートリッジ102を非圧力容器として薄い肉厚で形成できるので、反応カートリッジ102を高価な耐食性金属、例えばインコネル625等のニッケル合金で形成していても、コストが嵩まないという利点がある。また、環状部106は腐食性が強い雰囲気ではないので、外円筒体101は必ずしも反応カートリッジ102と同じ材質で形成する必要はなく、通常、耐熱性炭素鋼、或いはステンレス鋼で形成される。
しかし、高価なニッケル合金で形成した反応カートリッジであっても、塩酸による腐食が著しく、短期間で交換せざるを得ないと言う問題があった。
【0015】
そこで、本発明の目的は、PCB等を高濃度で含有する被処理液を排出基準で許容される3ppb以下のPCB濃度に超臨界水処理する装置であって、長期間にわたり安定して運転できる超臨界水処理装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明者は、(1)PCB等の高有機塩素濃度の被処理液を排出基準で許容される3ppbのPCB濃度に超臨界水処理できる反応温度を確立すること、(2)その温度で使用できる反応器の材料を確立することが必要であると考えた。
【0017】
そこで、先ず、PCBの超臨界水処理により生成する処理液のPCB含量を3ppb以下にするために、PCBの分解率と超臨界水反応の反応温度との関係を調べた。
その結果、23MPaの反応圧力、及び2分間以上4分間以下の反応時間の条件では、反応温度が500℃のときには、PCB濃度は3ppb以上であって、排出基準である3ppbを満足させることはできないこと、そして反応温度を550℃及び650℃にすることにより、PCB濃度を3ppb以下にすることができることが判った。尚、反応温度が500℃のときには、反応時間を4分間以上にしても、PCB濃度を3ppb以下にすることができないことも判った。
【0018】
すなわち、反応温度を550℃以上650℃以下の範囲の温度に設定することにより、処理液中のPCB濃度が3ppb以下になるように、PCB又はPCB類似化合物からなる有機塩素化合物を含む被処理液を超臨界水反応により酸化分解することができる。
PCB類似化合物とは、PCBとほぼ同じような化学構造を有する化合物であって、例えばダイオキシン類、クロロベンゼン系化合物、クロロフェノール類等である。
【0019】
次いで、550℃以上の温度で高濃度塩酸に対して耐食性を有する材料を選定のために、種々の材料で反応器を作製し、実際にPCBを超臨界水処理することにより材料の耐食性評価を行うという腐食試験を行った。
ところで、例えば純度100%の三塩素化物から五塩素化物までのPCBを超臨界水反応処理すると、生成する塩酸の濃度は、約10質量%〜15質量%程度となる。そこで、第1の腐食試験では、PCBの超臨界水処理条件として、圧力を22MPa、及び反応温度を600℃に設定し、塩酸濃度20質量%の塩酸水溶液による各種材料の腐食速度を以下のようにして測定した。
【0020】
先ず、表1に示す材料でオートクレーブ状の反応器をそれぞれ作製し、塩酸濃度20質量%の塩酸水溶液を各反応器内に収容し、反応器内の塩酸水溶液を圧力22MPaで温度600℃に昇温し、500時間から600時間その温度に維持して、各反応器の容器壁の腐食速度を測定した。
容器壁の腐食速度が1mm/年未満のときには、最適材料とし、腐食速度が1mm/年以上5mm/年のときには、適用可材料とし、腐食速度が5mm/年を越えるときには適用不可材料とする、腐食試験の判定基準に従い、容器壁の腐食速度に基づいて、次の表1に示す結果を得た。
【0021】
Figure 0004267791
【0022】
次いで、第2の腐食試験では、圧力が同じ22MPaで、温度が第1の腐食試験の条件より低い400℃に設定し、塩酸濃度20質量%の塩酸水溶液による腐食速度を測定した。
第1の腐食試験と同じ材料でオートクレーブ状の反応器をそれぞれ作製し、塩酸濃度20質量%の塩酸水溶液を各反応器内に収容し、反応器内の塩酸水溶液を圧力22MPaで温度400℃に昇温し、500時間から600時間その温度に維持して、各反応器の容器壁の腐食速度を測定した。
第1の腐食試験と同じ腐食試験の判定基準に従い、容器壁の腐食速度に基づいて、次の表2に示す結果を得た。
【0023】
Figure 0004267791
【0024】
更に、第3の腐食試験では、第2の腐食試験の条件より圧力及び温度がそれぞれ低い圧力18MPa、及び温度350℃での塩酸濃度20質量%の塩酸水溶液による腐食速度を測定した。
第1の腐食試験と同じ材料でオートクレーブ状の反応器をそれぞれ作製し、塩酸濃度20質量%の塩酸水溶液を各反応器内に収容し、反応器内の塩酸水溶液を圧力18MPaで温度350℃に昇温し、500時間から600時間その温度に維持して、各反応器の容器壁の腐食速度を測定した。
第1の腐食試験と同じ腐食試験の判定基準に従い、容器壁の腐食速度に基づいて、次の表3に示す結果を得た。
【0025】
Figure 0004267791
更に詳細に検討するため、第4の腐食試験として、380℃、450℃、500℃の温度で、第1ないし第3の腐食試験と同じ要領で腐食試験を行ったところ、表4の結果を得た。
Figure 0004267791
尚、チタンに代えてチタン合金で、タンタルに代えてタンタル合金で作製した反応器を作製し、同じ第1から第4の腐食試験を行ったところ、それぞれ、チタン及びタンタルと同じ結果を得ることができた。
【0026】
以上の第1から第4の腐食試験の結果から、次のような結論を得ることができる。
(1)チタンは、温度380℃以上の濃塩酸水溶液に接触する容器壁に適用でき、特に500℃以上ではチタンしか適用できる材料はない。しかし、350℃以下では、チタンの腐食速度が大きく、適用できない。
チタンは、酸化皮膜を形成し、それが保護膜となるので、耐食性が高い。特に380℃以上の温度では酸化皮膜の形成が良好であって、耐食性が一層高くなる。よって、温度が380℃以上になる反応器壁、例えば反応温度が550℃になるPCB処理用の反応器の反応器壁にチタンを好適に適用できる。
(2)反応カートリッジをチタンで形成するときには、反応カートリッジの温度が380℃未満になると、塩酸等の腐食性流体によって腐食される恐れがあるので、常時、反応カートリッジの温度が380℃以下に低下しないように、運転中、特に、装置の運転を停止する際、或いは装置の運転を緊急停止する際であっても、反応カートリッジを少なくとも380℃に維持することが必要である。
【0027】
上記目的を達成するために、上述の知見に基づいて、本発明に係る超臨界水処理装置は、圧力容器として形成された外殻体と、外殻体内に配置され、相互に連通する内殻体からなる反応カートリッジとの2重筒体として形成されているとともに、外殻体と反応カートリッジとの間に外部から圧力バランス用ガスが供給され、この圧力バランス用ガスが反応カートリッジの内部に流入する圧力バランス型反応器を備え、有機塩素化合物を含有する被処理液を反応カートリッジ内の超臨界水中に導入し、550℃以上650℃以下の温度で酸化剤により酸化分解し、被処理液より有機塩素化合物濃度の低い処理液を反応カートリッジから圧力バランス型反応器の外部に直接流出させる超臨界水処理装置において、
反応カートリッジの少なくとも内表層が、チタン層又はチタン合金層で形成され、
反応カートリッジの外側から反応カートリッジを加熱して常時380℃以上に維持する加熱手段を備えていることを特徴としている。
【0028】
本発明で、反応カートリッジは、少なくとも、塩酸等の腐食性流体と接触する内表層が、チタン層又はチタン合金層で形成されておれば良い。勿論、反応カートリッジ全体をチタン層又はチタン合金層で形成しても良い。
本発明では、反応カートリッジの加熱温度は、380℃以上であれば良いが、経済性を考慮すれば380℃でも良く、380℃を超えて高すぎる温度、例えば500℃にする必要はない。
ただし、熱交換によりカートリッジ内壁の温度が380℃未満にならないことが必要である。
加熱手段には、制約はなく、例えば既知の構成の電気加熱方式の加熱手段、熱媒体を用いる加熱方式を使用することができる。
また、反応カートリッジとバランス空気が流れる環状部(カートリッジと外部圧力容器のすきま)を縁切りすることも可能である。縁切りした場合には、装置が緊急停止した際も、カートリッジ内部の腐食流体(図示しない)がカートリッジ外部の環状部に流出しないので、加熱コイルなどの加熱器を保護することができる。
【0029】
例えば、本発明の好適な実施態様では、加熱手段が、反応カートリッジの外周壁に沿って設けられた電気抵抗発熱体と電気抵抗発熱体に電流を供給する電流供給手段とを備えている。電気抵抗発熱体で発生した熱を反応カートリッジに伝達し、これにより、反応カートリッジを常時380℃以上に維持する。
電気抵抗発熱体は、例えばNi・Cr電気抵抗線等の電気抵抗発熱線の周りをMgO等の電気絶縁層で被覆し、更にその周りを金属チューブ等の保護管で囲んだ電気抵抗発熱体、或いは実質的に同じ構造の帯状、面状の電気抵抗発熱体を使用することができる。
【0030】
また、加熱手段が、反応カートリッジの外周壁に沿って巻回された誘導コイルと誘導コイルに電流を供給する電流供給手段とを備えているか、または反応カートリッジ自体に電流を供給する電流供給手段を備えている。
反応カートリッジの外周壁に沿って誘導コイルを巻回し、その誘導コイルに通電して、反応カートリッジに誘導電流を惹起させ、その誘導電流によって生じる抵抗発熱によって加熱する誘導加熱方式を適用しても良く、更には、反応カートリッジ自体に通電し、反応カートリッジ自体の電気抵抗によって熱を発生させて、加熱する直接加熱方式でも良い。
【0031】
また、本発明に係る別の好適な実施態様では、加熱手段が、反応カートリッジの外側に設けられたジャケット又は反応カートリッジの外側に巻回された蛇管と、ジャケット又は蛇管に熱媒体を供給する熱媒体供給手段とを備え、ジャケット又は蛇管に380℃を超える温度の熱媒体を供給して、熱媒体の熱によって反応カートリッジを380℃以上に加熱する。
熱媒体の種類には、制約はなく、例えば380℃を超える温度の超臨界水でも、380℃を超える高温の空気でも良い。
更には、加熱手段として、空気を加熱する加熱器を備え、加熱して得た380℃を超える高温の空気を圧力バランス用空気として外殻体と反応カートリッジとの間に送入するようにしても良い。
【0032】
本発明の更に好適な実施態様では、中和手段が、反応器から処理液を流出させる処理液管と反応器との接続部の直ぐ下流の処理液管に設けてある。
これにより、塩酸等の酸性化合物による反応器の下流の機器及び配管の腐食を防止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
実施形態例1
本実施形態例は、本発明に係る超臨界水処理装置の実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の超臨界水処理装置の構成を示すフローシート、及び図2は反応器の構成を示す断面図である。
本実施形態例の超臨界水処理装置10は、超臨界水の存在下で超臨界水反応によりPCBを高濃度で含む被処理液を処理する装置であって、図1に示すように、超臨界水反応を行う反応器として、縦型の耐圧密閉型反応器12を備え、更に、反応器12から処理液を流出させる処理液管14に、順次、中和混合器15、処理液を所定温度に冷却する冷却器16、反応器12内の圧力を制御する圧力制御弁18、及び、処理液をガスと液体とに気液分離する気液分離器20を備えている。
【0034】
超臨界水処理装置10は、超臨界水反応に供する反応物を反応器12に供給する供給系統として、インバータ制御あるいはストローク制御によって吐出量の調節が可能な被処理液ポンプ22と、空気圧縮機24とを備え、被処理液管26を介してPCBを含む被処理液を反応器12に送入し、かつ、空気送入管28及び被処理液管26を介して酸化剤として空気を被処理液と共に反応器12に送入する。また、空気圧縮機24は、空気送入管28から分岐した圧力バランス用空気送入管30を通して圧力バランス用空気を反応器12に送入する。
中和混合器15は、通常のライン混合方式の混合器であって、アルカリ水溶液供給系統31から供給されたNaOH水溶液を処理液に注入、混合して、処理液を中和する。
なお、図示しないが、必要に応じて超臨界水又は超臨界水生成用の補給水を反応器12に補充するようにしてもよく、また、補給水を所望の温度に加熱する加熱器を設けることもできる。
【0035】
また、超臨界水処理装置10は、被処理液の送入流量を調整することにより、反応器12内の反応温度を例えば550℃に制御する温度制御装置32を備えている。温度制御装置32は、反応器12内、正確には反応カートリッジ12内の温度を計測する温度計34を有し、温度計34の温度に基づいて被処理液ポンプ22の吐出量を調節して被処理液の流量を調整することにより、反応温度を550℃以上650℃以下の範囲の設定温度、例えば550℃に制御する。
温度制御装置32の構成は、これに限らず、例えば超臨界水の送入流量を調整することにより、或いは超臨界水生成用の補給水の送入流量を調整することにより、更には補給水の送入温度を調整することにより、反応器12内の反応温度を550℃以上650℃以下の範囲に制御することができる。
【0036】
反応器12は、反応カートリッジ12bの加熱手段を備えていることを除いて、図9に示す従来の圧力バランス型反応器と同じ構成を備えている(但し、便宜上から、反応器の部位の符号は図9とは異なる)。
即ち、反応器12は、図2に示すように、超臨界水処理時の圧力、例えば23MPaに抗する機械的強度を有する、耐熱性炭素鋼又はステンレス鋼製の縦型筒状圧力容器からなる外円筒体12aと、外円筒体12a内に相互に連通する内円筒体として設けられた、チタン製又はチタン合金製の反応カートリッジ12bとを備え、外円筒体12aと反応カートリッジ12bとの間の環状部12cに圧力バランス用空気送入管30から圧力バランス用空気を導入する。
【0037】
更に、本実施形態例の反応器12は、反応カートリッジ12bを加熱する加熱手段35として、反応カートリッジ12bを380℃以上に保持できるチューブ状の電気抵抗発熱体36と、常時、電力供給可能状態にある非常電源(図示せず)に接続され、電気抵抗発熱体36に通電するケーブル38とを備えている。
ケーブル38はコネクタ40を介して電気抵抗発熱体36に接続され、電気抵抗発熱体36が外円筒体12aを貫通する貫通部は、シール部品42でシールされている。
【0038】
チューブ状の電気抵抗発熱体36は、Ni・Cr電気抵抗線等の電気抵抗発熱線の周りをMgO等の電気絶縁層で囲み、更にその周りを金属チューブ等の保護管で囲んだ電気抵抗発熱体であって、例えば助川電機製の商品名マイクロヒーターを使用することができる。
尚、電気抵抗発熱体36と反応カートリッジ12bとの間の隙間に例えば米国サーモン・マニュファクチャリング社製の商品名サーモンセメントの伝熱セメントを埋め込んで、電気抵抗発熱体36と反応カートリッジ12bとの間の伝熱性を高めるようにすることもできる。
また、チューブ状の電気抵抗発熱体36に代えて、例えば既知の構成の帯状又は面状の電気抵抗発熱体を使用することもできる。
【0039】
以上の構成によって、電気抵抗発熱体36は、発生した熱を反応カートリッジ12bに伝熱し、反応カートリッジ12bを、常時、380℃以上に保持する。よって、装置の運転を停止した時、及び装置の運転を緊急停止した時であっても、反応カートリッジ12bの温度が380℃以下に低下することはない。
従って、チタン製の反応カートリッジ12bが、塩酸等の腐食性流体によって腐食するようなことは生じない。
【0040】
実施形態例1の変形例
実施形態例1の変形例では、チューブ状の電気抵抗発熱体36に代えて、図3(a)及び(b)に示すように、加熱手段44が、反応カートリッジ12bの外周壁に被覆した耐熱性断熱材層46内に、絶縁層で被覆していない裸のNi・Cr電気抵抗線48を埋設したものとして構成されている。
更に別の変形例では、加熱手段50は、図3(b)に示すように、反応カートリッジ12bの外周壁を耐熱性の電気絶縁膜52で被覆し、次いで電気絶縁層で被覆していない裸のNi・Cr電気抵抗線54を巻回し、更にその外側を耐熱性断熱材層56で被覆したもので構成されている。
【0041】
実施形態例1の改変例
本改変例の加熱手段58は、チューブ状の電気抵抗発熱体36に代えて、図4に示すように、反応カートリッジ12bの外周壁に沿って絶縁層で被覆された誘導コイル60を巻回し、ケーブル38を介して非常電源から誘導コイル60に通電し、反応カートリッジ12bに誘導電流を惹起させ、その誘導電流に対する電気抵抗によって反応カートリッジ12b内で熱を発生させ、加熱することもできる。
更には、反応カートリッジ12bに直接通電して、反応カートリッジ自体の電気抵抗によって熱を発生させ、加熱することもできる。
【0042】
実施形態例2
本実施形態例は、本発明に係る超臨界水処理装置の実施形態の別の例であって、図5は反応器の構成を示す断面図である。
本実施形態例の超臨界水処理装置は、反応カートリッジ12bの加熱手段が異なることを除いて実施形態例1の超臨界水処理装置10と同じ構成を備えている。
本実施形態例の反応カートリッジ12bの加熱手段62は、図5に示すように、反応カートリッジ12bの外周壁に沿って巻回され、超臨界水を通水する蛇管64と、蛇管64に380℃を超える温度の超臨界水を常時供給する超臨界水供給源(図示せず)とを備えている。
尚、蛇管64と反応カートリッジ12bとの間の隙間に例えば米国サーモン・マニュファクチャリング社製の商品名サーモンセメントの伝熱セメントを埋め込んで、蛇管64と反応カートリッジ12bとの間の伝熱性を高めるようにすることもできる。
【0043】
以上の構成によって、蛇管64は、超臨界水の熱を反応カートリッジ12bに伝熱し、反応カートリッジ12bを、常時、380℃に保持する。よって、装置の運転を停止した時、及び装置の運転を緊急停止した時であっても、反応カートリッジ12bの温度が380℃以下に低下することはない。
従って、チタン製の反応カートリッジ12bが、塩酸等の腐食性流体によって腐食するようなことは生じない。
【0044】
実施形態例2の改変例
本改変例の加熱手段66は、実施形態例2の反応カートリッジ12bの加熱手段として設けた蛇管64に代えて、図6に示すように、反応カートリッジ12bの外周壁に沿って設けられたジャケット68と、超臨界水供給源(図示せず)からジャケット68に380℃を超える温度の超臨界水を常時供給する供給管70と、超臨界水を排出させる排出管72とを備え、ジャケット68内に380℃を超える温度の超臨界水を常時流すことにより、反応カートリッジ12bを380℃以上に保持する。
尚、図6は実施形態例2の改変例の反応器の断面図である。
【0045】
また、実施形態例2及びその改変例では、超臨界水に代えて380℃を超える温度に加熱された空気を使用することもできる。その際には、空気を加熱する加熱炉の前に、空気中の油等の不純物を除去するフィルタを設けることが好ましい。
【0046】
実施形態例3
本実施形態例は、本発明に係る超臨界水処理装置の実施形態の更に別の例であって、図7は本実施形態例の超臨界水処理装置の構成を示すフローシートである。
本実施形態例の超臨界水処理装置74は、反応カートリッジ12bの加熱手段が異なることを除いて実施形態例1の超臨界水処理装置10と同じ構成を備えている。
即ち、超臨界水処理装置74は、反応カートリッジ12bの加熱手段として、圧力バランス用空気送入管30に空気加熱器76を備え、空気加熱器76で380℃を超える温度に加熱した空気を圧力バランス用空気として反応器12の環状部12c(図2参照)に送入し、圧力バランス用空気によって反応カートリッジ12bを380℃以上に加熱する。
【0047】
実施形態例1から実施形態例3、それらの変形例、及び改変例では、反応カートリッジ12の温度制御について、言及していないが、反応カートリッジ12に温度計を設け、温度計の指示に基づいて、反応カートリッジ12の温度が380℃未満にならないように、電気抵抗発熱体36、誘導コイル60等に供給する電流、又は蛇管64、ジャケット68に供給する超臨界水、空気の流量を調整する温度制御装置を設けても良い。
更には、熱エネルギーの消費量を節減するために、電気抵抗発熱体36、誘導コイル60、蛇管64、ジャケット68等の外側を耐熱性断熱材で断熱保温するようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、反応域の温度を550℃以上650℃以下に維持し、かつ圧力バランス型反応器の反応カートリッジの少なくとも内表層をチタン層又はチタン合金層で形成し、加熱手段で反応カートリッジの外側から反応カートリッジを加熱して380℃以上に維持することにより、PCB等の高濃度有機塩素化合物を含む被処理液を処理する超臨界水処理装置の腐食の問題を解決することができる。
従って、本発明は、PCB等の高濃度有機塩素化合物を含む被処理液の処理を長期にわたり安定して行い、しかも3ppb以下の排出基準を満足するように処理できる超臨界水処理装置を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の超臨界水処理装置の構成を示すフローシートである。
【図2】実施形態例1の超臨界水処理装置の反応器の構成を示す断面図である。
【図3】図3(a)及び(b)は、それぞれ、実施形態例1の変形例の反応カートリッジの加熱手段の構成を示す概念図である。
【図4】実施形態例1の改変例の反応器の断面図である。
【図5】実施形態例2の超臨界水処理装置の反応器の断面図である。
【図6】実施形態例2の超臨界水処理装置の改変例の反応器の断面図である。
【図7】実施形態例3の超臨界水処理装置の構成を示すフローシートである。
【図8】従来の超臨界水処理装置の構成を示すフローシートである。
【図9】従来の圧力バランス型反応器の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 実施形態例1の超臨界水処理装置
12 耐圧密閉型反応器
12a 外円筒体
12b 反応カートリッジ
14 処理液管
15 中和混合器
16 冷却器
18 圧力制御弁
20 気液分離器
22 被処理液ポンプ
24 空気圧縮機
26 被処理液管
28 空気送入管
30 圧力バランス用空気送入管
31 アルカリ水溶液供給系統
32 温度制御装置
34 温度計
35 実施形態例1の反応器の反応カートリッジに設けた加熱手段
36 電気抵抗発熱体
38 ケーブル
40 コネクタ
42 シール部品
44 実施形態例1の変形例の加熱手段
46 耐熱性断熱材層
48 Ni・Cr電気抵抗線
50 実施形態例1の別の変形例の加熱手段
52 耐熱性の電気絶縁膜
54 Ni・Cr電気抵抗線
56 耐熱性断熱材層
58 実施形態例1の変形例の加熱手段
60 誘導コイル
62 実施形態例2の加熱手段
64 蛇管
66 実施形態例2の改変例の加熱手段
68 ジャケット
70 供給管
72 排出管
74 実施形態例3の超臨界水処理装置
76 空気加熱器
80 従来の超臨界水処理装置
81 耐圧密閉型の縦型反応器
82 超臨界水域
83 仮想的界面
84 亜臨界水域
85 流入管
86 被処理液ライン
87 空気ライン
88 超臨界水ライン
89 中和剤ライン
90 処理液ライン
91 亜臨界水ライン
92 亜臨界排水ライン
100 従来の圧力バランス型反応器
101 外円筒体
102 反応カートリッジ
103 入口ノズル
104 反応域
105 圧力バランス用空気送入口
106 環状部
107 上部間隙
108 反応器流出管

Claims (7)

  1. 圧力容器として形成された外殻体と、外殻体内に配置され、相互に連通する内殻体からなる反応カートリッジとの2重筒体として形成されているとともに、外殻体と反応カートリッジとの間に外部から圧力バランス用ガスが供給され、この圧力バランス用ガスが反応カートリッジの内部に流入する圧力バランス型反応器を備え、有機塩素化合物を含有する被処理液を反応カートリッジ内の超臨界水中に導入し、550℃以上650℃以下の温度で酸化剤により酸化分解し、被処理液より有機塩素化合物濃度の低い処理液を反応カートリッジから圧力バランス型反応器の外部に直接流出させる超臨界水処理装置において、
    反応カートリッジの少なくとも内表層が、チタン層又はチタン合金層で形成され、
    反応カートリッジの外側から反応カートリッジを加熱して常時380℃以上に維持する加熱手段を備えていることを特徴とする超臨界水処理装置。
  2. 加熱手段が、反応カートリッジの外周壁に沿って設けられた電気抵抗発熱体と電気抵抗発熱体に電流を供給する電流供給手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の超臨界水処理装置。
  3. 加熱手段が、反応カートリッジの外周壁に沿って巻回された誘導コイルと誘導コイルに電流を供給する電流供給手段とを備えているか、または反応カートリッジ自体に電流を供給する電流供給手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の超臨界水処理装置。
  4. 加熱手段が、反応カートリッジの外側に設けられたジャケット又は反応カートリッジの外側に巻回された蛇管と、ジャケット又は蛇管に380℃を超える温度の熱媒体を供給する熱媒体供給手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の超臨界水処理装置。
  5. 熱媒体が、380℃を超える温度の超臨界水又は空気であることを特徴とする請求項4に記載の超臨界水処理装置。
  6. 加熱手段として、空気を加熱する加熱器を備え、380℃を超える温度の空気を圧力バランス用空気として外殻体と反応カートリッジとの間に送入することを特徴とする請求項1に記載の超臨界水処理装置。
  7. 中和手段が、反応器から処理液を流出させる処理液管と反応器との接続部の直ぐ下流の処理液管に設けてあることを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の超臨界水処理装置。
JP2000042947A 2000-02-21 2000-02-21 超臨界水処理装置 Expired - Fee Related JP4267791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000042947A JP4267791B2 (ja) 2000-02-21 2000-02-21 超臨界水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000042947A JP4267791B2 (ja) 2000-02-21 2000-02-21 超臨界水処理装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001232381A JP2001232381A (ja) 2001-08-28
JP2001232381A5 JP2001232381A5 (ja) 2006-12-21
JP4267791B2 true JP4267791B2 (ja) 2009-05-27

Family

ID=18565945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000042947A Expired - Fee Related JP4267791B2 (ja) 2000-02-21 2000-02-21 超臨界水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4267791B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4963542B2 (ja) * 2004-07-26 2012-06-27 独立行政法人産業技術総合研究所 高温高圧マイクロリアクター
KR100836006B1 (ko) * 2007-03-30 2008-06-09 한국기계연구원 초임계수 산화장치 및 이의 방식방법
JP5144575B2 (ja) * 2009-03-27 2013-02-13 古河電気工業株式会社 チューブ型反応装置
JP5850328B2 (ja) * 2012-02-21 2016-02-03 株式会社リコー 流体浄化装置
CN109184646B (zh) * 2018-10-29 2023-11-17 邓晓亮 电磁波加热实现超临界热复合强力驱油设备和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001232381A (ja) 2001-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6878290B2 (en) Method for oxidizing materials in supercritical water
AU692254B2 (en) Reactor for high temperature, elevated pressure, corrosive reactions
JP4267791B2 (ja) 超臨界水処理装置
JP3274280B2 (ja) 高圧反応容器装置
KR100249496B1 (ko) 초임계수 산화와 촉매산화를 이용한 유기물 함유 폐액의 산화분해 공정
Lee et al. An anti-corrosive reactor for the decomposition of halogenated hydrocarbons with supercritical water oxidation
JP4455703B2 (ja) 超臨界水反応装置
JP2001170664A (ja) 超臨界水処理装置
JP4334162B2 (ja) 反応容器
JP3345285B2 (ja) 超臨界水酸化装置の起動方法、停止方法
JP2006273802A (ja) 残存アルカリ金属の不活性化処理方法
JP4922500B2 (ja) 超臨界水反応装置
JP3836270B2 (ja) 超臨界水反応装置の運転停止方法
JP2001170664A5 (ja)
JP4107637B2 (ja) 水熱反応装置
JP3437408B2 (ja) 超臨界水酸化方法及び装置
US6544342B1 (en) Acid bath for removing contaminants from a metallic article
JPH10314768A (ja) 超臨界水酸化方法
JP2001269566A (ja) 超臨界水反応装置
JP2009525844A (ja) 腐食性材料を処理するための超臨界酸化法
JP2001232381A5 (ja)
JPH09253478A (ja) Pcbの分解方法
JP2001232382A (ja) 超臨界水反応装置
JP2001300290A (ja) 超臨界水反応装置及び容器
JP3816218B2 (ja) ハロゲン原子および/または硫黄原子を含む有機化合物の分解処理方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061106

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees