JP4267391B2 - 携帯電話機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者によるキー操作で入力された電話番号等の登録データを内蔵メモリに記憶し、必要に応じて当該登録データを表示画面に表示可能な電話帳或いはメモ帳等と称せられる機能を有した携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、携帯電話機1には、数字ボタンキー2、機能ボタンキー3、LCD等から成る表示画面4が備えられており、使用者がボタンキー操作により入力した文字や数字等から成る登録データを内蔵メモリに記憶し、当該登録データを使用者によるボタンキー操作で呼び出して表示画面4に表示させる機能が備えられている。
【0003】
すなわち、携帯電話機1には、使用者のボタンキー操作によって文字や数字等から成るデータを作成する編集機能と、作成された電話番号やメモ等の登録データを内蔵メモリに記憶保持し、使用者による呼び出し操作でメモリに保持した登録データを表示画面4に表示させる機能が備えられている。
なお、図1において、5は無線電波を送受信するアンテナ、6はスピーカからなる受話部、7はマイクからなる送話部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯電話機にあっては、登録データの編集操作中に着信があると、編集中のデータが破棄されてしまっていた。
このため、着信に基づく通話が終了した後に、使用者は編集処理を再度初めからやり直さなければならず、使い勝手が悪いという課題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の事情に鑑みなされたもので、登録データの編集中に着信があった場合でも、当該編集・登録処理を続行することができる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る携帯電話機では、メモリ制御手段が、着信があったときに編集中データの有無を確認し、編集手段による編集途中のデータがある場合には当該データをメモリに記憶して通信処理を行い、当該通信処理が終了したときに前記記憶したデータを編集手段に受け渡して、当該データを表示画面に再度表示させるとともに当該データの編集続行を可能にする。
したがって、着信に基づく通話が終了した後に、使用者は途中まで編集した登録データを続行して編集することができる。
【0007】
また、本発明に係る携帯電話機では、メモリ制御手段が、着信があったときに編集中データの有無を確認し、編集手段による編集途中のデータがある場合には当該データをメモリに記憶して通信処理を行い、当該通信処理が終了したときに前記記憶したデータの存在を示す情報を表示画面に表示させ、必要に応じて編集手段により当該データの編集続行を可能にする。
したがって、着信に基づく通話が終了した後に、使用者は途中まで編集した登録データをメモリから呼び出して表示画面に表示させ、当該データを続行して編集することができる。
【0008】
一構成例として、使用者の編集操作によって入力された文字や数字等から成る登録データをメモリに記憶保持し、当該登録データを表示画面に表示可能な携帯電話機において、使用者によって入力された文字や数字等を表示画面に表示しながら登録データの編集を行う編集手段と、着信時に編集中データの有無を確認し、編集途中のデータがある場合には当該データをメモリに記憶して通信処理を行い、当該通信処理が終了したときに前記記憶したデータを編集手段に受け渡して、当該データを表示画面に再度表示させるとともに当該データの編集続行を可能にするメモリ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
他の一構成例として、使用者の編集操作によって入力された文字や数字等から成る登録データをメモリに記憶保持し、当該登録データを表示画面に表示出力可能な携帯電話機において、使用者によって入力された文字や数字等を表示画面に表示しながら登録データの編集を行う編集手段と、着信時に編集中データの有無を確認し、編集途中のデータがある場合には当該データをメモリに記憶して通信処理を行い、当該通信処理が終了したときに前記記憶したデータの存在を示す情報を表示画面に表示させるメモリ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を、図に示す一実施形態を用いて具体的に説明する。
図2には、本発明の実施形態に係る携帯電話機の内部構造の一例を示してある。なお、下記の実施形態においても携帯電話機の外部構成は従来と同じであるので図1を適宜参照し、同一部分には同一符号を付して示す。
【0011】
携帯電話機は、番号や機能等のキーボタン2、3からの入力を受け付けるキー入力手段10と、キーボタン操作によって入力されたデータを記憶保持するメモリ11と、メモリ11に記憶されたデータを表示画面4に表示出力する表示手段12と、音声或いは数字や文字等から成るデータをアンテナ5を介して無線通信する通信手段12と、携帯電話機に備えられた各機能手段を統括制御する制御手段14とを備えている。
なお、図2において、15はスピーカ6から受信音声を出力させる音声出力手段、16はマイク16からの音声を取り込む音声入力手段である。
【0012】
制御手段14を始めとした携帯電話機の主な機能手段はプロセッサ(CPU)が所定の機能プログラムを実行することにより構成されており、特に本発明に係る機能として、キー入力手段10から入力された文字や数字等を表示画面4に表示しながら登録データの編集を行う編集手段17と、着信時に編集途中のデータがある場合には当該データをメモリに記憶して通信処理を行い、通信処理が終了したときに当該記憶データの編集続行を可能にするメモリ制御手段18とが構成されている。
なお、メモリ制御手段18による機能は下記の第1実施形態と第2実施形態とでは若干異なっており、これについては後述する。
【0013】
また、メモリ11はEEPROM等のように電源を切ってもデータを記憶保持する読み書き自在な不揮発性メモリであり、携帯電話機の機能上必要なデータや電話帳等の登録データと共に、後述するように、編集途中のデータも記憶保持する。
なお、携帯電話機の使用状況によっては、編集途中のデータは携帯電話機の主電源を切るまでの間記憶保持すれば足りるため、編集途中のデータを記憶保持する記憶領域部分はRAM等の読み書き自在な揮発性メモリによって構成することも可能である。
【0014】
図3には本実施形態に係る携帯電話機の編集処理手順を示し、図4には特に第1実施形態に係る着信処理手順を示してある。
なお、これら処理手順は主に制御手段14により実行され、第1実施形態の着信処理(図4)は着信に基づいて編集処理(図3)の途中に随時割り込み、この着信処理が終了したところで、編集処理の先頭に復帰して当該処理手順を続行する。
【0015】
まず、使用者が機能キーボタン3を操作して編集処理を開始すると、メモリ制御手段18が、メモリ11に編集途中のデータが存在するか否かを確認し(ステップS1)、編集途中で記憶保護されたデータ(保護データ)がある場合には、当該保護データをメモリから読み出して表示画面4に表示させる(ステップS2)。
そして、使用者による機能キーボタン3の操作で、表示された保護データの破棄が指示されたときには、メモリ制御手段18が当該保護データの表示を消去するとともにメモリ11から削除して、編集手段17による編集処理(ステップS5)に移行する。一方、使用者によって表示された保護データの編集続行が指示されたときには、メモリ制御手段18が当該保護データを編集手段17へ受け渡して編集処理(ステップS5)に移行する。
【0016】
編集処理(ステップS5)では、編集手段17がメモリ11を用いて、使用者のボタンキー操作で入力された文字や数字等を表示画面4に表示しながら登録データの編集を行い、使用者のボタンキー操作で編集したデータの登録指示があったときには(ステップS6)、編集されたデータをメモリ11に登録データとして記憶保持して(ステップS7)、編集処理を終了する。
一方、編集したデータの破棄指示があったときには(ステップS6)、編集したデータをメモリ11に記憶保持することなく破棄して(ステップS8)、編集処理を終了する。
【0017】
上記のような一連の処理の途中に、アンテナ5を介して通信手段13に着信があると、図4に示す着信処理が通信手段13とメモリ制御手段18により割り込み実行される。
まず、メモリ制御手段18が編集手段17による編集処理がなされているかを判断し(ステップS11)、編集中であるときには、その編集中のデータをメモリ11に保護データとして記憶する(ステップS12)。すなわち、上記の編集処理(ステップS2、S3、S5)において編集続行できるように、編集途中のデータをメモリに記憶保護する。
【0018】
そして、編集途中でないとき及び上記の保護記憶(ステップS12)が終了したときには、通信手段13が着信に基づいた通信処理を行い(ステップS13)、当該通信処理が終了したところで、編集処理の先頭ステップ(ステップS1)に復帰する。
したがって、編集中の着信があった場合には、着信に基づく通話やメッセージ受信等の通信処理が終了したところで、編集途中であった登録データ(保護データ)を表示画面4に自動的に再表示して(ステップS2)、当該データの編集を使用者に続行させることができる。
【0019】
上記の第1実施形態に係る着信処理手順では保護データを自動的に表示画面4に表示するようにしたが、第2実施形態係る着信処理手順では保護データの存在を表示画面4に表示して、使用者の選択で編集を続行できるようにしている。
すなわち、第2実施形態では、図5に示すような手順の着信処理を行い、当該着信処理を着信に基づいて編集処理(図3)の途中に随時割り込み実行し、着信処理が終了したところで、途中であった編集処理も一旦終了させ、使用者の選択指示により編集処理が行われたときに、保護データの編集続行ができるようにしている。
【0020】
すなわち、アンテナ5を介して通信手段13に着信があると、メモリ制御手段18が編集手段17による編集処理(図3)がなされているかを判断し(ステップS21)、編集中であるときには編集手段17による編集処理を中止して、その編集中のデータをメモリ11に保護データとして記憶する(ステップS22)。すなわち、後に使用者による選択指示で編集処理が行われたときに、上記の編集処理(ステップS2、S3、S5)において編集続行できるように、編集途中のデータをメモリに記憶保護する。
【0021】
そして、編集途中でないとき及び上記の保護記憶(ステップS22)が終了したときには、通信手段13が着信に基づいた通信処理を行い(ステップS23)、当該通信処理が終了したところで、メモリ制御手段18が「データあり」等のメッセージや所定のマークを表示画面4に表示して、着信処理を終了する。
したがって、編集中の着信があった場合には、編集途中のデータはメモリ11に記憶保護され、当該データが保護されていることが表示画面4に表示される。そして、着信に基づく通話やメッセージ受信等の通信処理が終了したところで、使用者が編集処理を選択すると、編集途中であった登録データ(保護データ)を表示画面4に表示して(ステップS2)、当該データの編集を続行することができる。
【0022】
なお、本発明は、電話帳やメモの編集データのみならず、携帯電話機に設けられたメール機能による送信メールやアラーム機能によるアラームメッセージ等の編集データについても、着信時の保護記憶を行うこともできる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る携帯電話機によると、着信があった場合に編集中のデータをメモリに記憶保護し、当該保護データを着信による通信終了後に編集続行できるようにしたため、電話帳データ等の編集操作を着信により中断されたとしても、当該データを途中から続行して編集することができ、携帯電話機のデータ編集機能を使い勝手を極めて高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 携帯電話機の外観を示す正面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る携帯電話機の内部構成図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の第1実施形態に係る着信処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る着信処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:携帯電話機、 2:番号ボタンキー、
3:機能ボタンキー、 4:表示画面、
11:メモリ、 13:通信手段、
14:制御手段、 17:編集手段、
18:メモリ制御手段、
Claims (5)
- 使用者の編集操作によって入力された文字や数字等から成るデータを不揮発性メモリに記憶保持し、当該データを表示画面に表示可能な携帯電話機であって、
使用者からの入力に応じて文字や数字等を表示画面に表示しながらデータの編集を行う編集手段と、
データの編集中に着信があった場合には、当該編集中のデータを不揮発性メモリに記憶して通信処理を行い、当該通信が終了すると、当該記憶した編集中のデータの存在を示す情報を表示させ、使用者により編集処理が開始されると、前記記憶した編集中のデータを表示画面に再度表示させ、前記編集手段により使用者からの入力に応じた編集を続行可能にし、使用者から編集したデータの登録の指示があったときには、当該データを不揮発性メモリへ記憶する制御手段とを、
備えたことを特徴とする携帯電話機。 - 使用者の編集操作によって入力された文字や数字等から成る編集中のデータを記憶する揮発性メモリと、前記編集したデータを使用者の登録指示により記憶する不揮発性メモリとを備え、当該データを表示画面に表示可能な携帯電話機であって、
使用者からの入力に応じて文字や数字等を表示画面に表示しながらデータの編集を行う編集手段と、
データの編集中に着信があった場合には、当該編集中のデータを揮発性メモリに記憶して通信処理を行い、当該通信が終了すると、当該記憶した編集中のデータの存在を示す情報を表示させ、使用者により編集処理が開始されると、前記記憶した編集中のデータを表示画面に再度表示させ、前記編集手段により使用者からの入力に応じた編集を続行可能にし、使用者から編集したデータの登録の指示があったときには、当該データを不揮発性メモリへ記憶する制御手段とを、
備えたことを特徴とする携帯電話機。 - 編集中のデータを表示画面に表示している時に着信があった場合、前記編集中のデータをメモリに保護データとして記憶保護して通信処理を行い、
前記メモリに記憶保護した保護データの存在を示す情報を表示画面に表示し、一旦、前記編集処理が終了した後、次に使用者がデータ編集処理を開始すると、メモリに前記保護データを記憶保護していた場合に該データを表示画面に表示可能とした携帯電話機。 - 編集中のデータを表示画面に表示している時に着信があった場合、前記編集中のデータをメモリに保護データとして記憶保護して通信処理を行い、前記メモリに記憶保護した保護データの存在を示す情報を表示画面に表示した後、使用者がデータ編集処理を選択すると、前記メモリに記憶保護していた保護データを表示画面に表示するようにした携帯電話機。
- 編集中のデータを表示画面に表示している時に着信があった場合、前記編集中のデータをメモリに保護データとして記憶保護して通信処理を行い、該編集処理を一旦終了させるステップと、
前記メモリに記憶保護した保護データの存在を示す情報を表示画面に表示するステップと、
前記編集処理を一旦終了させた後に使用者がデータ編集処理を開始すると、前記メモリに記憶保護していた保護データを表示画面に表示するステップと、
編集したデータの登録指示があったときには編集されたデータを登録データとしてメモリに記憶するステップと、
を有する携帯電話機のデータ編集方法。
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2003
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