JP4267337B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DRAMおよびDRAMをロジックチップに混載するDRAM混載ロジックLSI等の半導体装置製造方法に関し、特にDRAMのメモリセルキャパシタの形成方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、小型化と大容量メモリー容量と高速のデータ転送速度とが要求されるマルチメディア機器向けに、高性能ロジック回路とDRAMメモリ部とを混載したDRAM混載デバイスが実用化されている。DRAM混載デバイスは、DRAMメモリセルの情報記憶部であるキャパシタが半導体基板のトレンチ内に設けられているトレンチキャパシタ型と、半導体基板の主面の上部にキャパシタや電極が三次元的に積み上げられているスタックキャパシタ型とに大きく分けられる。
【0003】
しかしながら、DRAM・ロジック混載デバイスについては、それぞれ以下のような不具合があった。上記トレンチキャパシタ型やスタックキャパシタ型のDRAM・ロジック混載デバイスを製造するためのプロセスにおいては、メモリセルトランジスタに加えてメモリセルキャパシタを形成するために複雑な工程が追加されている。その結果、設計変更などのための開発期間や、デバイスの製造に要する期間が長期化する上に、デバイスの歩留り向上が益々困難となり、製造コストも高くなるという不具合があった。
【0004】
また、プレーナ型のDRAM・ロジック混載デバイスについては、これを製造するためのプロセスは短く単純であるが、メモリセルのサイズがスタックキャパシタ型やトレンチキャパシタ型よりも大きくなってしまうために、大容量のDRAMをロジック回路に混載しつつ高密度化された半導体装置を得ることが困難になってしまうという不具合があった。
【0005】
そこで、より簡便にメモリセルを形成できるデバイスとして、ゲート絶縁膜を容量絶縁膜として用い、ゲート電極をプレート電極として用いており、素子分離深さと同等深さの浅いトレンチを形成して、プレーナ型に比べると小面積化可能なトレンチキャパシタ型のDRAM及びロジック回路を混載したデバイスが最近改めて注目を集めている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
図7〜図9に従来のトレンチキャパシタを有する半導体装置のプロセスフロー断面図を示す。
【0007】
図7(a)の工程では、まず半導体基板101上に熱酸化膜による保護酸化膜102を形成し、その上に窒化珪素膜103を堆積する。次に、素子分離用マスクとしてレジストパターン104の形成を行う。
【0008】
図7(b)の工程では、レジストパターン104をマスクに窒化珪素膜103および保護酸化膜102を異方性エッチングし、レジストパターン104をアッシングおよび洗浄にて除去する。
【0009】
図7(c)の工程では、窒化珪素膜103をハードマスクとして半導体基板101に対して、トレンチ105をエッチングにより形成する。
【0010】
図7(d)の工程では、素子分離用絶縁膜106としてHDP(High Density Plasma)によるNSG膜を堆積する。
【0011】
図7(e)の工程では、下地窒化珪素膜103をストッパーとして、HDP−NSG膜をCMP(Chemical Mechanical Polish)により研磨し、素子分離用絶縁膜106の形成を行う。
【0012】
図7(f)の工程では、素子分離用絶縁膜106をウェットエッチングによりエッチングする。このエッチング後の素子分離用絶縁膜106上面と半導体基板101表面との段差107は、後工程において最終的に素子分離用絶縁膜106上面と半導体基板101表面との段差が最小(0)になるように設定される。
【0013】
図8(a)の工程では、素子分離工程で用いた下地窒化珪素膜103をウェットエッチングにより除去する。これにより、半導体基板101には素子分離用絶縁膜106と保護酸化膜102のみが形成されている状態となる。この後、ウェルの注入工程を実施する。このとき、注入用レジストマスクの剥離のためにアッシングとウェット洗浄もレジストマスク形成の回数分だけ実施される。これにより保護酸化膜102と素子分離用絶縁膜106が膜減りするが、イオン注入起因のダメージによる素子分離用絶縁膜106のウェット速度差によって若干、いびつな形状となる。
【0014】
図8(b)の工程では、メモリセルプレートが形成される部分以外を保護するようにレジストパターン110を形成し、レジストパターン110と素子分離用絶縁膜106をエッチングマスクとして、半導体基板101を異方性エッチングしてキャパシタ用トレンチ111を形成する。これにより、キャパシタ用トレンチ111の形成領域を素子分離用絶縁膜106に沿って、自己整合的に形成することができるが、特に、下部電極112となる半導体基板101が尖った状態となる。また、エッチングマスクとなる素子分離用絶縁膜106が若干エッチングされるため、下部電極112側壁が半導体基板101の下方に下がる。この後、イオン注入を行って、下部電極112の導電性を高める場合がある。
【0015】
図8(c)の工程では、レジストパターン110を除去し、DRAM領域以外にレジストパターンを形成し、メモリセルトランジスタのしきい値電圧調整用の注入を実施する。このとき、キャパシタ用トレンチ111内部においても注入が施される。次に、メモリセルトランジスタのしきい値電圧調整用の注入用レジストパターンを除去する。
【0016】
図8(d)の工程では、ゲート絶縁膜形成前の保護酸化膜102の除去を行う。
【0017】
図8(e)の工程では、ゲート絶縁膜114の形成を行う。ここで、ゲート絶縁膜114をトランジスタの特性に合わせて複数形成する場合には、特定領域をレジストによりマスクパターンを形成し図8(d)と図8(e)と同様の処理工程が繰り返される(図示しない)。また、最終的にキャパシタ用トレンチ111内に堆積したゲート絶縁膜114がトレンチキャパシタ用の容量絶縁膜115となる。
【0018】
図9(a)の工程では、半導体基板101全体に形成されたゲート絶縁膜114および容量絶縁膜115の上に、ゲート電極およびプレート電極用の導電膜116を堆積する。
【0019】
図9(b)の工程では、導電膜116のパターン形成を行い、メモリセル部ではプレート電極117およびメモリセルトランジスタのゲート電極118に分離する。このとき、同時にメモリセル部以外のロジック部においても導電膜116の加工によるゲート電極の形成が行われる。以降、図示はしないが、エクステンション、ポケット注入およびLDD(Light Doped Drain)を形成し、ソース・ドレインの注入を行って、ロジックおよびメモリセルトランジスタを作り込んだ後に、サリサイド工程を施し、層間膜を形成し、基板コンタクトおよび上層配線を形成する。
【0020】
【特許文献1】
特開平5−29541号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、低コスト化に有利な、半導体基板表面を利用したキャパシタであるプレーナ型およびトレンチキャパシタ型は魅力的であるが、ゲート絶縁膜を容量絶縁膜として用いるため、ゲート絶縁膜の信頼性がDRAMのメモリセルキャパシタの信頼性に大きく影響する。
【0022】
上記従来のトレンチキャパシタ形成方法では、トレンチ形成用マスクのレジストパターン110を素子分離用絶縁膜106を一部露出した状態で形成し、レジストパターン110と素子分離用絶縁膜106をマスクにエッチングを行ってトレンチ111を形成しているが、下部電極となるトレンチ側壁の基板が薄く尖った状態となるのでその部分の容量絶縁膜115に電界集中が発生し、絶縁特性が劣化するという問題があった。また、下部電極となるトレンチ側壁の基板が素子分離用絶縁膜106の側壁に沿って基板深さ方向に掘れ下がるので側壁を利用したトレンチキャパシタの容量が減少するという問題があった。
【0023】
また、トレンチ底面とトレンチ側壁との角部の容量絶縁膜115に電界集中が発生し、絶縁特性が劣化するという問題があった。
【0024】
本発明の目的は、ゲート絶縁膜を容量絶縁膜として適用したトレンチキャパシタ型DRAMまたはこのDRAMとロジック回路を混載したデバイスにおいて、容量絶縁膜における電界集中を抑制し絶縁特性の劣化を抑制することができる半導体装置およびその製造方法を提供することであり、さらにはキャパシタ容量を増大させることができる半導体装置製造方法を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置の製造方法は、容量下部電極となる半導体基板に分離溝を形成する工程と、分離溝に分離絶縁膜を埋め込む工程と、半導体基板に分離溝に隣接して容量溝を形成する工程と、容量溝の内壁に沿って容量絶縁膜を形成する工程と、容量絶縁膜上に設けられ容量溝を覆う容量上部電極を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、容量溝を形成する工程は、分離絶縁膜が形成された後、分離溝と半導体基板との境界部に生ずる分離絶縁膜の段差部にサイドウォールを形成する工程と、半導体基板上に開口部が分離絶縁膜の少なくとも一部に跨るように開口部を有するレジスト膜を形成し、レジスト膜と分離絶縁膜とサイドウォールとをマスクにして自己整合的に分離溝から一定距離離間して半導体基板を異方性エッチングすることにより容量溝を形成する工程とを有し、容量絶縁膜を形成する工程は、容量溝及び半導体基板の上に第1の絶縁膜を連続して形成することにより、容量絶縁膜及びゲート絶縁膜を同時に形成する工程を有し、容量溝の底部に有機膜を埋め込み、有機膜をマスクにして第1の絶縁膜をウェットエッチングし、容量溝の側壁と底面との角部に第1の絶縁膜を残存させる工程と、第1の絶縁膜を残存させた容量溝の内壁に沿って第2の絶縁膜を形成する工程とを有し、容量絶縁膜は残存する第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とからなることを特徴とする。
【0033】
この製造方法によれば、分離溝と半導体基板との境界部に生ずる分離絶縁膜の段差部にサイドウォールを形成した後、開口部を有するレジスト膜を形成し、レジスト膜と分離絶縁膜とサイドウォールとをマスクにして自己整合的に分離溝から一定距離離間して半導体基板を異方性エッチングして容量溝を形成することにより、分離溝に沿って一定距離離れた状態で容量溝が形成され、分離溝と容量溝との間の容量下部電極となる半導体基板の厚みをある程度確保できるので、分離溝に隣接する容量溝上部部分の容量絶縁膜における電界集中を抑制し絶縁特性の劣化を抑制することができる。また、レジスト膜と分離絶縁膜に加え分離絶縁膜の段差部に形成された保護膜もマスクにして異方性エッチングすることで、分離溝と離れて容量溝が形成されるため、容量溝形成時に、分離溝と容量溝との間の容量下部電極となる半導体基板表面が低く掘れ下がることがなくなり、キャパシタとして機能する部分の面積が増大するので、キャパシタ容量を増大させることができる。
また、この製造方法によれば、容量絶縁膜は、容量溝の側壁と底面との角部部分の膜厚が他の部分よりも厚くなるように形成することにより、容量溝の側壁と底面との角部の容量絶縁膜における電界集中を抑制し絶縁特性の劣化を抑制することができる。
【0034】
なお、サイドウォールの膜厚は、10〜100nmの範囲であることが好ましい。
【0035】
また、サイドウォールには、シリコン窒化膜またはシリコン酸化膜を用いることが好ましい。
【0036】
また、容量絶縁膜は、容量溝の側壁と底面との角部部分の膜厚が他の部分よりも厚くなるように形成することにより、容量溝の側壁と底面との角部の容量絶縁膜における電界集中を抑制し絶縁特性の劣化をより抑制することができる。
【0041】
また、第1の絶縁膜には、BPSG膜、PSG膜またはFSG膜を用い、第2の絶縁膜には、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜を用いることが好ましい。
【0042】
また、有機膜には、レジスト膜または有機系反射防止膜を用いることが好ましい。
【0043】
また、容量溝の底部に有機膜を埋め込む方法としては、有機膜を薄く塗布した後、サーマルフローにより容量溝内に有機膜を流し込んで形成する方法、有機膜を容量溝内を埋め込むように厚く塗布した後、異方性ドライエッチングにより有機膜をエッチバックして形成する方法、または有機膜は感光性材料を用いて容量溝内を埋め込むように厚く塗布した後、露光および現像処理により容量溝の上部の有機膜を除去して形成する方法を用いることが好ましい。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下に述べる第1、第2の実施の形態では、DRAM部(メモリセル部)とロジック部とを備えた半導体装置について説明するが、本発明はDRAM部のみからなる半導体装置についても適用可能である。
【0045】
(第1の実施の形態)
以下本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0046】
図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態の半導体装置のプロセスフロー断面図を示す。図1〜図3ではDRAM部の一部(DRAMセルキャパシタとDRAMセルトランジスタ部分)についてのみ図示している。
【0047】
図1(a)の工程では、まず、シリコン基板よりなる半導体基板101上に熱酸化膜による保護酸化膜102を形成し、その上に窒化珪素膜103を堆積する。次に、素子分離用マスクとしてレジストパターン104の形成を行う。
【0048】
図1(b)の工程では、レジストパターン104をマスクに窒化珪素膜103および保護酸化膜102を異方性エッチングし、レジストパターン104をアッシングおよび洗浄にて除去する。
【0049】
図1(c)の工程では、窒化珪素膜103をハードマスクとして半導体基板101に対して、トレンチ105をエッチングにより形成する。
【0050】
図1(d)の工程では、素子分離用絶縁膜106としてHDPによるNSG膜を堆積する。
【0051】
図1(e)の工程では、下地窒化珪素膜103をストッパーとして、HDP−NSG膜をCMPにより研磨し、素子分離用絶縁膜106の形成を行う。
【0052】
図1(f)の工程では、素子分離用絶縁膜106をウェットエッチングによりエッチングする。このエッチング後の素子分離用絶縁膜106上面と半導体基板101表面との段差107は、後工程において最終的に素子分離用絶縁膜106上面と半導体基板101表面との段差が最小(0)になるように設定される。また、このウェットエッチング量であるが、ロジック部とDRAM部とで後工程の素子分離用絶縁膜106の膜減り量に違いがある場合には、レジストマスクを用いてロジック部とDRAM部とに分けて、2回ウェットエッチングする。
【0053】
図2(a)の工程では、素子分離工程で用いた下地窒化珪素膜103をウェットエッチングにより除去する。これにより、半導体基板101には素子分離用絶縁膜106と保護酸化膜102のみが形成されている状態となる。
【0054】
図2(b)の工程では、STI(Shallow Trench Isolation)側壁サイドウォール膜108Aとして窒化珪素膜を堆積する。膜厚は後のイオン注入およびウェット洗浄の膜減り量およびロジック部およびDRAM部のトランジスタに対するナローチャネルの影響を考慮して設定する。また、以降の工程においてトランジスタのしきい値電圧調整のためのイオン注入が実施されるが、トランジスタの活性領域減少によるナローチャンネル特性劣化と、半導体基板101表面のゲート絶縁膜形状を考慮して、STI側壁サイドウォール膜108Aは10〜100nm程度の膜厚に設定するのが好ましい。
【0055】
図2(c)の工程では、全面に堆積されたSTI側壁サイドウォール膜108AをエッチバックすることでSTI側壁サイドウォール部108を形成する。このとき、STI側壁サイドウォール膜108である窒化珪素膜は下地保護酸化膜102とのドライエッチング速度の選択比を高く設定できるので、下地保護酸化膜102をほとんどエッチングすることなくSTI側壁サイドウォール部108を形成することができる。
【0056】
図2(d)の工程では、ウェルの不純物イオン注入工程を実施する。このとき、注入用レジストマスクの剥離のためにアッシングとウェット洗浄もレジストマスク形成の回数分だけ実施される。これにより保護酸化膜102と素子分離用絶縁膜106が膜減りしていくが、窒化珪素膜であるSTI側壁サイドウォール部108が形成されているため、注入及び洗浄によるSTI側壁部109の横方向の酸化膜後退を抑制できる。
【0057】
図2(e)の工程では、下地保護酸化膜102を異方性エッチングにより除去した後、メモリセルプレートが形成される部分以外を保護するようにレジストパターン110を形成する。
【0058】
図2(f)の工程では、上記レジストパターン110と素子分離用絶縁膜106およびSTI側壁サイドウォール部108をエッチングマスクとして、半導体基板101を異方性エッチングしてキャパシタ用トレンチ111を形成する。これにより、キャパシタ用トレンチ111を素子分離用絶縁膜106からSTI側壁サイドウォール部108の幅(STI側壁サイドウォール膜108Aの膜厚にほぼ等しい)だけ離して形成でき、且つ自己整合的に形成することができる。ここで、必要であればトレンチエッチング後にレジストパターン110を残したまま、キャパシタ用トレンチ111を含む半導体基板101表面に不純物イオン注入を行うことでキャパシタの下部電極112となる半導体基板101の導電性を向上することが可能となる。
【0059】
ここで、図2(f)に対応する平面図を図4(a)に示しておく。図4(b)は図4(a)のA−A断面を示し図2(f)と同じである。
【0060】
図2(g)の工程では、レジスト除去を行った後に、キャパシタ用トレンチ111内部および半導体基板表面に対して、薄く保護酸化膜113を形成する。これにより、後工程のセルトランジスタのしきい値電圧調整用の不純物イオン注入でのチャネリングや注入汚染等を抑制する。
【0061】
図2(h)の工程では、DRAM領域以外にレジストパターンを形成し、セルトランジスタのしきい値電圧調整用の不純物イオン注入を実施する。このとき、キャパシタ用トレンチ111内部においても不純物イオン注入が施される。次に、レジスト除去を実施し、燐酸によりSTI側壁サイドウォール部108を完全に除去する。ここでは、半導体基板101に保護酸化膜113が形成されているため、特に、ウェットによるシミなどによって半導体基板101表面に悪影響を与えることはない。
【0062】
図3(a)の工程では、ウェット洗浄により、ゲート絶縁膜形成前の半導体基板101表面の保護酸化膜113の除去を行う。
【0063】
図3(b)の工程では、ゲート絶縁膜114の形成を行う。ここで、ゲート絶縁膜114をトランジスタの特性に合わせて複数形成する場合には、特定領域をレジストによりマスクパターンを形成し図3(a)と同様のウェット洗浄による半導体基板101表面のゲート絶縁膜114の除去と、図3(b)のゲート絶縁膜114の形成工程が複数回実施される(図示しない)。また、最終的にキャパシタ用トレンチ111内に堆積したゲート絶縁膜114がトレンチキャパシタ用の容量絶縁膜115となる。また、複数回にわたって図3(a)のゲート絶縁膜114除去および図3(b)のゲート絶縁膜114形成を繰り返すことにより、キャパシタ用トレンチ111上部の角は丸くなるため、容量絶縁膜115の電界集中は緩和される。
【0064】
図3(c)の工程では、半導体基板101全体に形成されたゲート絶縁膜114および容量絶縁膜115の上に、ゲート電極およびプレート電極用の導電膜116を堆積する。
【0065】
図3(d)の工程では、導電膜116のパターン形成を行い、メモリセル部ではプレート電極117およびメモリセルトランジスタのゲート電極118に分離する。このとき、同時にメモリセル部以外のロジック部においても導電膜116の加工によるゲート電極の形成が行われる。以降、図示はしないが、例えば、エクステンション、ポケット注入およびLDDを形成し、ソース・ドレインの注入を行って、ロジックおよびメモリセルトランジスタを作り込んだ後に、サリサイド工程を施し、層間膜を形成し、基板コンタクトおよび上層配線を形成する。
【0066】
なお、図2(f)から図3(a)の工程の間で、セルトランジスタおよびロジックトランジスタのしきい値制御用イオン注入等が行われ、これによりキャパシタ用トレンチ111壁面の基板表面に導電性が確保され、キャパシタの下部電極122として機能する。また、素子分離用絶縁膜106の下部領域B(図3(d))は、DRAMセルのない場合と同様にウェル注入や、イオン注入を施すことで電気的に分離が行われており、図3(d)の図面上では、素子分離用絶縁膜106およびその下部領域Bを境界として左側と右側では別のセルの領域となっている。
【0067】
本実施の形態によれば、図2(f)の工程で説明したようにキャパシタ用トレンチ111を一部素子分離用絶縁膜106に沿って自己整合的に形成できるため、素子分離用絶縁膜106とキャパシタ用トレンチ111までのパターン合わせマージンが必要なくなり、小面積のトレンチキャパシタを形成できることが可能である。また、STI側壁サイドウォール部108を形成することにより、レジストパターン110と素子分離用絶縁膜106のみをマスクとした場合に比べ、素子分離用絶縁膜106からキャパシタ用トレンチ111まで一定の距離を保つことができ、下部電極112となる半導体基板101が尖った状態とはならないため、容量絶縁膜115の絶縁特性の劣化を抑制し、信頼性の向上を図ることができる。また、素子分離用絶縁膜106からキャパシタ用トレンチ111まで一定の距離を保つことができるため、その間の下部電極112がエッチングおよびゲート酸化工程によりなくなって下部電極112の表面積を損なうことがなく、キャパシタとして機能する部分の面積が増大するので、キャパシタ容量を増大させることができる。このように、容量絶縁膜115の絶縁特性の劣化を抑制し、小面積化、大容量化を図ることができる。
【0068】
また、STI側壁サイドウォール部108を設けることにより、ウェル注入及びトランジスタのしきい値電圧調整用注入と注入後ウェット洗浄に対するSTI側壁部109の保護ができるため、STI側壁部109のウェット後退量を低減できる。
【0069】
また、図1(a)の工程で形成する下地膜であるが、保護酸化膜102と窒化珪素膜103との間にシリコン膜を堆積することも可能である。所謂ポリバッファSTI構造においても、同様の効果を得ることができる。プロセスフローについては本発明には直接関係がないので図示および説明は省略する。
【0070】
また、図3(c)において、ゲート絶縁膜114としては、熱酸化膜、N2OもしくはNOガスとO2ガスを混合してシリコン基板を酸化させたSiON膜、窒化膜と酸化膜の積層膜であるON膜、酸化膜と窒化膜と酸化膜の積層膜であるONO膜、Al23膜、HfO2膜、ZrO2膜、熱酸化膜に窒素プラズマを照射して形成されたSiON膜などが挙げられる。
【0071】
また、ポジ型レジストを用いてゲートマスクを形成した場合には、キャパシタ用トレンチ111底部のフォーカスが基板表面よりずれたときでもレジストは残るので、キャパシタ用トレンチ111内のレジストがなくなってプレート電極117が異常にエッチングされることはない。
【0072】
また、導電膜116の上にARL(反射防止膜)を含むハードマスクを設けることも可能である。このとき、ハードマスクと導電膜116をあわせた膜厚がキャパシタ用トレンチ111内に埋め込まれ、キャパシタ用トレンチ111のサイズが小さい場合には特に、キャパシタ用トレンチ111による段差の影響が緩和されるため好ましい。また、ハードマスクとARC(反射防止塗料)とを共に使用すると、よりキャパシタ用トレンチ111による段差の影響が緩和されるため好ましい。
【0073】
ここでは、STI側壁サイドウォール膜108Aを窒化珪素膜としたが、酸化膜にしても同様の効果を得ることができる。このときは、STI側壁サイドウォール膜108Aをエッチングする際に、下地保護酸化膜102も同時にエッチングされるため、図2(e)で、下地保護酸化膜102を異方性エッチングにて除去する必要がない。
【0074】
また、STI側壁サイドウォール膜108AとしてBPSG、HTO、TEOS、NSGなどの酸化膜を堆積可能であるが、STI側壁サイドウォール膜108Aのエッチングの際に、下地保護酸化膜102とエッチングレート選択比が高くできないので、STI側壁サイドウォール膜108Aのエッチング後に再度保護酸化膜の形成が必要となる場合がある。また、STI側壁サイドウォール膜108AとしてBPSG膜を形成した場合には、ゲート絶縁膜形成工程前にSTI側壁サイドウォール部108を除去する際に、気相フッ酸を用いることで、高い下地選択比にて選択除去が可能である。
【0075】
また、素子分離絶縁膜106に沿って自己整合的にキャパシタ用トレンチ111が形成されるので、パターンの重ね合わせマージンが必要なく、キャパシタ用トレンチ111領域内に小さな島状の素子分離用絶縁膜106のパターンを1つ以上配置することで、キャパシタの表面積を増大させ、セル容量を増大させることが可能である。
【0076】
このキャパシタ用トレンチ111領域内に配置される島状の素子分離用絶縁膜106のパターン(以下、このパターンを島状絶縁膜106Bと表記し、素子分離用トレンチ105内の素子分離用絶縁膜106を106Aと表記して区別する)の形成は、トレンチ105内の素子分離用絶縁膜106Aと同様にして同時に形成すればよい。すなわち、図1(a)のレジストパターン104のパターンに修正を加えて素子分離用絶縁膜106Aと島状絶縁膜106Bの形成領域が開口されたパターンにし、素子分離用トレンチ105形成と同時に、キャパシタ用トレンチ111の形成領域内に島状絶縁膜106Bが埋め込まれるホール(穴)を形成すればよい(図1(b),(c)の工程に相当)。この後、素子分離用絶縁膜106を堆積することで素子分離用トレンチ105と上記ホール(穴)に埋め込まれ、CMPにより研磨することで素子分離用絶縁膜106Aおよび島状絶縁膜106Bが形成される(図1(d),(e)の工程に相当)。この後の工程での処理については上記実施の形態の説明と全く同様である。したがって、島状絶縁膜106Bを形成する場合と形成しない場合とでは、図1(a)の工程でのレジストパターン104のパターン形成が異なるだけであり、後の工程での処理は同じである。このように島状絶縁膜106Bは、素子分離用絶縁膜106Aと同一工程で形成されるため、その深さ方向の膜厚も素子分離用絶縁膜106Aとほぼ同じである。この場合、素子分離用絶縁膜106Aからキャパシタ用トレンチ111までの距離が一定距離に保たれるのと同様、島状絶縁膜106Bからその周囲を囲むキャパシタ用トレンチ111までの距離も一定距離に保たれ、その島状絶縁膜106Bの周囲に沿った部分の半導体基板101も下部電極112となる。キャパシタ用トレンチ111領域内に島状絶縁膜106Bを配置する個数を多くするほど、キャパシタの表面積をより増大させ、セル容量をより増大させることが可能であるので、1つより複数個配置した方がその効果は大きい。
【0077】
(第2の実施の形態)
以下本発明の第2の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0078】
図5、図6は、本発明の第2の実施の形態の半導体装置のプロセスフロー断面図を示す。図5、図6も図1〜図3同様、DRAM部の一部(DRAMセルキャパシタとDRAMセルトランジスタ部分)についてのみ図示している。
【0079】
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様にして図1(a)〜(f)、図2(a)〜(h)の工程を行う。図5(a)は、キャパシタ用トレンチ111を形成後に保護酸化膜113を形成し、STI側壁サイドウォール部108を除去した断面図を示している。これは、図2(h)に相当する。
【0080】
図5(b)の工程では、キャパシタ用トレンチ111内部および半導体基板101表面に対して、トレンチ内サイドウォール膜201としてBPSG膜を堆積する。
【0081】
図5(c)の工程では、半導体基板101表面およびキャパシタ用トレンチ111内に対して、異方性ドライエッチングを全面に行う。これにより、キャパシタ用トレンチ111内およびSTI側壁部109に対して、トレンチ内サイドウォール膜201が形成される。本異方性ドライエッチングでは、下地保護酸化膜113とBPSGのトレンチ内サイドウォール膜201とのエッチング速度選択比を比較的高く設定可能であるため、下地保護酸化膜113をほとんどエッチングすることなくBPSGのトレンチ内サイドウォール膜201を形成することが可能である。
【0082】
図5(d)の工程では、キャパシタ用トレンチ111内底部にレジストなどの有機材料202を埋め込む。
【0083】
図5(e)の工程では、埋め込まれた有機材料202をマスクに、トレンチ内サイドウォール膜201をウェットエッチングする。このとき、トレンチ内サイドウォール膜201は有機材料202が存在しているトレンチ底部の周辺に残った状態となる。また、STI側壁部109に形成されたトレンチ内サイドウォール膜201に関しては、洗浄により除去されている。このウェットエッチングはBPSGと素子分離用絶縁膜106のHDP−NSGとでエッチング速度選択比が高く設定可能であるので、素子分離用絶縁膜106はほとんど削れない。
【0084】
図5(f)の工程では、レジストなどの有機材料202をアッシングおよびウェット洗浄または、ウェット洗浄のみで除去する。これにより、キャパシタ用トレンチ111底面の周辺に対して保護膜(トレンチ内サイドウォール膜201)を形成する。
【0085】
図6(a)の工程では、ウェット洗浄により、ゲート絶縁膜形成前の半導体基板101表面の保護酸化膜113の除去を行う。
【0086】
図6(b)の工程では、ゲート絶縁膜114の形成を行う。ここで、ゲート絶縁膜114をトランジスタの特性に合わせて複数形成する場合には、特定領域をレジストによりマスクパターンを形成し図6(a)と同様のウェット洗浄による半導体基板101表面のゲート絶縁膜114の除去と、図6(b)のゲート絶縁膜114の形成工程が複数回実施される(図示しない)。また、最終的にキャパシタ用トレンチ111内に堆積したゲート絶縁膜114がトレンチキャパシタ用の容量絶縁膜203となる。ここで、キャパシタ用トレンチ111底面の周辺部分(トレンチ底面とトレンチ側壁との角部)では、図6(a)のようにトレンチ内サイドウォール膜201及び保護酸化膜113が残存した状態でゲート絶縁膜114が形成されるため、その部分の容量絶縁膜203の膜厚が厚くなる。ゲート絶縁膜114としては、第1の実施の形態と同様、熱酸化膜等のシリコン酸化膜やシリコン酸窒化膜、あるいはシリコン窒化膜などを用いることができる。ゲート絶縁膜114の成分や形成方法によって容量絶縁膜203の膜厚の厚い部分の構成は異なるので、その部分の内部の詳細な構成は図6では図示していない。
【0087】
この後、図6(c),(d)の工程では、図3(c),(d)の工程と同様の処理を行い、メモリセル部ではプレート電極117およびメモリセルトランジスタのゲート電極118を形成し、同時にメモリセル部以外のロジック部においてもゲート電極を形成する。以降も第1の実施の形態同様、図示はしないが、例えば、エクステンション、ポケット注入およびLDDを形成し、ソース・ドレインの注入を行って、ロジックおよびメモリセルトランジスタを作り込んだ後に、サリサイド工程を施し、層間膜を形成し、基板コンタクトおよび上層配線を形成する。
【0088】
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加え、キャパシタ用トレンチ111底面の周辺部分(トレンチ底面とトレンチ側壁との角部)では、図6(a)のようにトレンチ内サイドウォール膜201及び保護酸化膜113が残存した状態でゲート絶縁膜114が形成されるため、その部分の容量絶縁膜203の膜厚が厚くなり、その他の部分はゲート絶縁膜114の膜厚を保つことができるので、トレンチキャパシタ容量に関わるキャパシタ用トレンチ111の側壁面積および底部面積をそれほど縮小することなく、キャパシタ用トレンチ111底部の周辺での電界集中を抑制することができ、容量絶縁膜203の絶縁特性の劣化をより抑制し、さらなる信頼性の向上を図ることができる。
【0089】
上記のフローにおいて、図5(a)で保護酸化膜113が厚い場合には、トレンチ内サイドウォール膜201を改めて堆積する必要はない。これにより、成膜工程を減らすことができ、より簡便なフローを得ることができる。
【0090】
また、図5(b)ではゲート絶縁膜114の形成工程でのウェット洗浄によるトレンチ内サイドウォール膜201の削れ量を考慮してBPSG膜の膜厚を設定する必要がある。ここでは、トレンチ内サイドウォール膜201としてBPSG膜を用いたが、他の膜として下地保護酸化膜113に比べてウェットエッチング速度の大きなPSG膜やFSG膜でも可能である。
【0091】
また、トレンチ内サイドウォール膜201(第1の絶縁膜)の膜厚は、ゲート絶縁膜114(第2の絶縁膜)よりも厚く形成される。たとえば、ゲート絶縁膜114の膜厚に比べ、トレンチ内サイドウォール膜201の膜厚が2〜50倍程度であり、電界は絶縁膜の膜厚に反比例する為、電界は2分の1〜50分の1程度とすることが可能であり、薄膜であるゲート絶縁膜を電界の集中するトレンチ底部の角で厚くすることにより、角部でのリーク電流を5分の1以下に低減することが出来る。
【0092】
また、図5(d)の有機材料202の埋め込みであるが、レジスト以外ではARCを埋め込んでもよい。また、埋め込み方法として、レジストまたはARCの有機材料202を塗布する際に、有機材料202を薄く塗布し、直接キャパシタ用トレンチ111底部のみに有機材料202を埋め込んで形成する方法や、サーマルフローを用いて有機材料202をキャパシタ用トレンチ111底部のみに流し込み形成する方法や、有機材料202を一旦キャパシタ用トレンチ111の深さ以上に塗布し、ドライエッチングにより有機材料202をエッチバックしてキャパシタ用トレンチ111底部のみに有機材料202を形成する方法や、レジストを一旦キャパシタ用トレンチ111の深さ以上に塗布し、露光および現像工程により、キャパシタ用トレンチ111上部のレジストのみ除去して形成する方法がある。
【0093】
なお、図7〜図9に示す従来の製造方法においても、キャパシタ用トレンチ111形成後に、図5、図6のように保護酸化膜113、トレンチ内サイドウォール膜201を形成し、それらをキャパシタ用トレンチ111底面の周辺部分(トレンチ底面とトレンチ側壁との角部)のみに残存させた状態でゲート絶縁膜114を形成し、キャパシタ用トレンチ111底面の周辺部分の膜厚が厚い容量絶縁膜203を形成することで、キャパシタ用トレンチ111底部の周辺での電界集中を抑制することができ、容量絶縁膜203の絶縁特性の劣化を抑制し、信頼性の向上を図ることができる。
【0094】
【発明の効果】
本発明の半導体装置製造方法によると、トレンチキャパシタを採用したメモリセルの形成において、キャパシタ用トレンチ上部や底部の半導体基板角部で、容量絶縁膜の絶縁特性の劣化を抑制することができる。また、基板面積を増やすことなくメモリセルのキャパシタとして機能する部分の面積を増大させることができるので、高密度化に適したDRAMまたはDRAM・ロジック混載デバイスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半導体装置のプロセスフロー断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態における半導体装置のプロセスフロー断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態における半導体装置のプロセスフロー断面図
【図4】本発明の第1の実施の形態の図2(f)の工程に対応する平面図と断面図
【図5】本発明の第2の実施の形態における半導体装置のプロセスフロー断面図
【図6】本発明の第2の実施の形態における半導体装置のプロセスフロー断面図
【図7】従来の半導体装置のプロセスフロー断面図
【図8】従来の半導体装置のプロセスフロー断面図
【図9】従来の半導体装置のプロセスフロー断面図
【符号の説明】
101 半導体基板
102 保護酸化膜
103 窒化珪素膜
104 レジストパターン
105 素子分離用トレンチ
106 素子分離用絶縁膜
107 STI段差
108A STI側壁サイドウォール膜
108 STI側壁サイドウォール部
109 STI側壁部
110 レジストパターン
111 キャパシタ用トレンチ
112 下部電極
113 保護酸化膜
114 ゲート絶縁膜
115 容量絶縁膜
116 導電膜
117 プレート電極
118 ゲート電極
201 トレンチ内サイドウォール膜
202 有機材料
203 容量絶縁膜

Claims (7)

  1. 容量下部電極となる半導体基板に分離溝を形成する工程と、
    前記分離溝に分離絶縁膜を埋め込む工程と、
    前記半導体基板に前記分離溝に隣接して容量溝を形成する工程と、
    前記容量溝の内壁に沿って容量絶縁膜を形成する工程と、
    前記容量絶縁膜上に設けられ前記容量溝を覆う容量上部電極を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、
    前記容量溝を形成する工程は、
    前記分離絶縁膜が形成された後、前記分離溝と前記半導体基板との境界部に生ずる前記分離絶縁膜の段差部にサイドウォールを形成する工程と、
    前記半導体基板上に開口部が前記分離絶縁膜の少なくとも一部に跨るように前記開口部を有するレジスト膜を形成し、前記レジスト膜と前記分離絶縁膜と前記サイドウォールとをマスクにして自己整合的に前記分離溝から一定距離離間して前記半導体基板を異方性エッチングすることにより前記容量溝を形成する工程とを有し、
    前記容量絶縁膜を形成する工程は、
    前記容量溝及び前記半導体基板の上に第1の絶縁膜を連続して形成することにより、前記容量絶縁膜及びゲート絶縁膜を同時に形成する工程を有し、
    前記容量溝の底部に有機膜を埋め込み、前記有機膜をマスクにして前記第1の絶縁膜をウェットエッチングし、前記容量溝の側壁と底面との角部に前記第1の絶縁膜を残存させる工程と、
    前記第1の絶縁膜を残存させた前記容量溝の内壁に沿って第2の絶縁膜を形成する工程とを有し、
    前記容量絶縁膜は前記残存する第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記サイドウォールの膜厚は、10〜100nmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記サイドウォールは、シリコン窒化膜またはシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項1またはに記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記容量絶縁膜は、前記容量溝の側壁と底面との角部部分の膜厚が他の部分よりも厚くなるように形成することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の絶縁膜は、BPSG膜、PSG膜またはFSG膜であり、
    前記第2の絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記有機膜は、レジスト膜または有機系反射防止膜であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記容量溝の底部に有機膜を埋め込む方法は、
    前記有機膜を薄く塗布した後、サーマルフローにより前記容量溝内に前記有機膜を流し込んで形成する方法、
    前記有機膜を前記容量溝内を埋め込むように厚く塗布した後、異方性ドライエッチングにより前記有機膜をエッチバックして形成する方法、
    または前記有機膜は感光性材料を用いて前記容量溝内を埋め込むように厚く塗布した後、露光および現像処理により前記容量溝の上部の前記有機膜を除去して形成する方法を用いることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
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