JP4265913B2 - 冷却除湿システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却機能と除湿機能とを備え、例えば業務用厨房や食品加工工場等において食材等を冷却したり屋内空気の湿度を低減したり機材を乾燥するのに適した冷却除湿システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
業務用厨房や食品加工工場等では、食材の加熱処理や、その他の処理に温水を利用することに伴って大量の水蒸気が発生する場合が多い。その水蒸気により屋内の湿度が上昇すると細菌やカビの繁殖しやすい条件になる。細菌やカビの繁殖は食品を劣化させる。そこで、水蒸気等による屋内の湿度上昇を抑え、短時間で低湿度状態に復帰できるように、冷却能力の高い空調装置が導入されている。
【0003】
また、業務用厨房や食品加工工場等では、加熱処理に伴なう大量の水蒸気発生は間欠的なものであるのに対して空調装置は常時運転されるため、空調装置の負荷は大きく変動する。このため、空調装置の能力を水蒸気発生のピークに対応させると、水蒸気の潜熱負荷が大きく空調装置が巨大化する。そこで、空調装置が巨大化しないように、水蒸気発生後に時間をかけて湿度を低下させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、時間をかけて湿度を低下させた場合、屋内の壁面や天井の表面に付着した埃が湿分を吸って湿潤状態になり、細菌やカビの繁殖が起こり易くなる。特に天井において埃が湿潤状態になると汚染物質が降り注ぐため、これを除去する必要があるが、湿潤となった埃は除去しづらくなるという問題があった。また、業務用厨房においては、食器や調理機器などの機材も水分が付着したままで保管されると、付着した水分が腐敗して雑菌が繁殖する可能性があるため、洗浄後は乾燥保管されなければならない。そのため、加熱処理等の直後に大量に発生する屋内水蒸気を急速に除去したり、保管されている食器を乾燥状態に維持することが望まれている。
【0005】
さらに、業務用厨房や食品加工工場等では、食材を加熱処理した後に急速冷却することで、食材の中で細菌が繁殖する温度域に滞留する時間を極力短くし、食材内での細菌の繁殖を抑えている。そのため、加熱処理された食材を急速に冷却する冷却装置が用いられている。そのような冷却装置における冷媒として用いられているフロン系の冷媒は、オゾン層を破壊しないHFC系冷媒でも温暖化係数は高く、今後はなるべく使用しないという動きが出ている。このため、なるべく環境に優しい自然冷媒を使うことが重要になりつつある。しかしながら、従来のフロン系冷媒は、熱サイクルのCOPが高い、万一漏れても火災や爆発の原因にならない、毒性がない、熱サイクルでの圧力が低く扱い易い等の長所を持っている。従来、フロン系冷媒以外の冷媒によっては、それら長所を有する熱サイクルを構築できなかった。
本発明は上記問題を解決することのできる冷却除湿システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷却除湿システムは、空気を大気圧未満に膨張させて冷却する膨張手段と、その膨張空気が導入されると共に、その膨張空気に直接晒されるように冷却対象物を収容する減圧容器と、前記減圧容器内の膨張空気を吸引して圧縮することで昇温させる圧縮手段と、水分吸着機能を有すると共に加熱されることで再生される水分吸着剤を有する空気乾燥手段と、前記圧縮手段により圧縮されることで昇温された空気の熱量を、前記水分吸着剤の再生に利用する手段と、前記圧縮手段により吸引される空気の噴流を生成することで、前記減圧容器から空気を吸引可能なエゼクタとを備え、前記水分吸着剤により水分吸着される空気は、前記膨張手段に導かれる状態と大気中に放出される状態とに切り換え可能とされ、前記減圧容器内の空気は、前記圧縮手段により直接に吸引される状態と前記エゼクタを介して吸引される状態とに切り換え可能とされ、前記水分吸着剤により水分吸着された空気が前記膨張手段に導かれる状態では、前記減圧容器内の空気は前記圧縮手段により直接に吸引される状態とされ、前記水分吸着剤により水分吸着された空気が大気中に放出される状態では、前記減圧容器内の空気は前記エゼクタを介して吸引される状態とされる。
本発明によれば、膨張手段と圧縮手段により空気を冷媒とする冷凍サイクルを構成し、膨張手段により空気をほぼ断熱膨張させることで得た冷気を、減圧容器に収納した冷却対象物に減圧下で吹き付けることができる。その減圧容器内の膨張空気を圧縮手段により吸引して圧縮することで、減圧容器内の減圧状態を維持できる。冷却対象物の冷却速度を高めるため、吹きつける空気温度は低く設定されるため、フロン系冷媒を用いたサイクルであっても到達温度がこのように低い場合は蒸発器と凝縮器との温度差が大きくCOPが小さくなるので、空気冷媒を用いた場合でもフロン系冷媒を用いた場合と同様のCOPを達成できる。また、水分吸着剤を有する空気乾燥手段により、屋内空気の湿分や間欠的に発生する水蒸気を吸着できる。例えば、シリカゲル等の粒子を収納したロータや乾燥剤容器に除湿対象空気を通過させればよい。水分吸着により水分吸着機能を喪失した水分吸着剤を高温空気により加熱することで、吸着水分を放出させて水分吸着機能を再び奏するように再生できる。その水分吸着剤の再生空気として圧縮手段により圧縮されることで昇温された空気を利用できる。例えば、減圧容器内の圧力を、約30kPa(0.3気圧)程度に設定すると、膨張後の空気温度は−20℃以下のものが容易に得られ、食材等の急速冷却に好都合の高速空気流が得られ、加熱調理後の食材等に−10℃以下の低温空気として吹き付けて急速冷却できる。また、圧縮後の空気を140℃以上にし、水分吸着剤の再生に必要な温度の空気を容易に得ることができる。
【0007】
その空気の膨張時に得られる膨張仕事を、その圧縮手段の圧縮動力の一部として利用し、残りの圧縮動力をモータやエンジンなどの外部動力で賄うのが好ましい。その膨張手段を構成する膨張タービンのロータと圧縮手段を構成する遠心コンプレッサのロータを同行回転するように機械的に一体化するのが好ましい。例えば、膨張タービンと遠心コンプレッサを一体化する部位にモータのロータを組込むことで機器を小型化できる。
【0009】
なお、圧縮手段により圧縮されることで昇温された空気を、水分吸着剤に直接送り込んで再生空気として利用してもよい。この場合、空気サイクルは開サイクルになるため、冷却対象物に吹き付けられる空気は常時新たに取込まれる外気となる。その外気が清浄でない環境においては、埃や雑菌を取り込まないように多層フィルター等を介して外気を取込むのが好ましい。
【0010】
膨張手段と圧縮手段により構成される空気サイクルを開サイクルにする場合、前記水分吸着剤により水分吸着された空気を前記膨張手段に導く手段を備えるのが好ましい。これにより、膨張手段により断熱膨張させた空気中の水分が凝結することはないので霧状の氷粒の発生を防止できる。
【0011】
そのエゼクタにより減圧容器内の真空度を大きくし、100℃に近い食材等の高温冷却対象物は、ある程度の温度に至るまでの冷却は、冷却対象物の内部からの水分蒸発を促して急速冷却を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示す第1比較例の冷却除湿システムは、エアサイクル装置1とデシカント装置4を備える。エアサイクル装置1においては、減圧容器2内に設置された膨張タービン11により空気を大気圧未満に膨張させて冷却する。減圧容器2の内部には食材の入った多数のパン(食材容器)3が積層状に収納され、その膨張空気に直接晒されるように冷却対象物を収容できる。膨張タービン11の出口ダクト11aから吹き出した膨張空気は冷気として減圧容器2に導入され、減圧容器2内に設置されたエゼクタ効果のあるダクト21により減圧容器2内の空気と混合され、ダクト21から吹き出されることで減圧容器2内で図中矢印で示すように循環する。減圧容器2内には、その冷気がうまく循環するための流路を構成する仕切り板22が設けられている。
【0014】
減圧容器2においてパン3を通過して食材を冷却した冷気の一部は、減圧容器2内に設置された遠心コンプレッサ12に入り、遠心翼車によって圧縮されることで昇圧されると共に昇温される。遠心コンプレッサ12は、膨張タービン11と同行回転するようにシャフト13を介して機械的に一体化され、膨張タービン11における空気の膨張エネルギにより駆動される。
【0015】
遠心コンプレッサ12により圧縮された空気は、配管を介して屋外に設置されたブロワ14に送られて昇圧されると共に昇温される。すなわち、遠心コンプレッサ12とブロワ14により減圧容器2内の膨張空気を吸引して圧縮することで昇温させる圧縮手段が構成される。ブロワ14は、図ではモータ14aによって2個のロータ14bが駆動されるルーツ型を採用しているが、スクリュー型や遠心型、軸流型であってもよい。
【0016】
ブロワ14はコントローラ51に接続され、コントローラ51は減圧容器2内部の圧力や食材温度を計測するセンサ群により構成される計測装置52からの計測信号に応じてブロワ14を制御する。これにより膨張タービン11と遠心コンプレッサ12が駆動され、減圧容器2内の温度と圧力が制御される。例えば、101kPaの大気圧、約35℃の空気が膨張タービン11において膨張することで、30kPa(0.3気圧)、約−30℃の冷気が発生するように設定される。その冷気が、ダクト21にエゼクタ効果により吸引される減圧容器2内の循環空気と混合されることで約−20℃になり、ダクト21から放出される。その約−20℃の冷気が減圧容器2内で循環し、パン3の通過時に食材を冷却することで約−10℃となり、一部はダクト21にエゼクタ効果により吸引され、一部は遠心コンプレッサ12に入る。遠心コンプレッサ12に入った約−10℃の空気は、遠心コンプレッサ12により約50kPa(0.5気圧)に昇圧されると共に約40℃に昇温される。ブロワ14は、遠心コンプレッサ12により約50kPa(0.5気圧)、約40℃に昇圧、昇温された空気を、ほぼ101kPaの大気圧、約150℃まで昇圧、昇温する。この空気は熱交換器15で取り込まれた外気と熱交換されることで約35℃まで冷却され、しかる後に膨張タービン11で再び膨張される。
【0017】
デシカント装置4は水分吸着機能を有すると共に加熱されることで再生される水分吸着剤を有する空気乾燥手段と、上記圧縮手段により圧縮されることで昇温された空気の熱量を、その水分吸着剤の再生に利用する手段とを構成する。すなわちデシカント装置4は、水分を吸着し、吸着時よりも温度が上昇することで吸着した水分を放出するシリカゲル等の水分吸着剤により構成される吸着部83を有する。ファン41によりフィルタ45を通して送り込まれる除湿対象の屋内空気が、配管により構成される空気流路P1を介してデシカント装置4に送り込まれる。また、上記圧縮手段により圧縮されることで昇温された空気と熱交換器15おいて熱交換された空気が、ファン44により、空気流路P2を介して吸着部83の水分吸着剤に吸着剤再生空気として送り込まれる。その吸着剤再生空気は、熱交換器15における熱交換により例えば約135℃に昇温される。
【0018】
デシカント装置4は回転ドラム80を有し、図2に示すように、回転ドラム80の内部に、その回転軸方向に延びる多数の吸着部83がハニカム状に設けられ、各吸着部83内にシリカゲル等の吸着剤が充填されている。回転ドラム80の両端面にセパレータ81が相対回転可能にシール部材(図示省略)を介して接合されている。各セパレータ81は、外輪81aと内輪81bとを2本のアーム81cにより接続することで構成され、内輪81bにより回転ドラム80の中心シャフト80aが軸受(図示省略)を介して回転可能に支持される。中心シャフト80aにモータ82が接続され、モータ82がコントローラ51からの信号により駆動されることで回転ドラム80は回転する。各セパレータ81における外輪81aと内輪81bとの間は、2本のアーム81cにより2つの領域81d、81eに区画されている。一方の領域81dは配管継手84を介して除湿対象の屋内空気の空気流路P1に接続され、他方の領域81eは配管継手85を介して吸着剤再生空気の空気流路P2に接続される。これにより、回転ドラム80の回転により、各吸着部83を屋内空気の空気流路P1に接続する状態と吸着剤再生空気の空気流路P2に接続する状態とに切替える空気流路切替機構が構成されている。なお、回転ドラム80を通過する除湿対象空気量と吸着剤再生空気量の比は、例えば3:1程度とする。
【0019】
デシカント装置4を通過することで除湿された屋内空気は、除湿時に昇温することから放熱器43で放熱され、しかる後に乾燥空気として屋内に戻される。例えば、25℃で15g/kgDA(湿度75%)の屋内空気は、デシカント装置4を通過する結果、約65℃で3g/kgDAの空気になり、放熱器43での冷却後は約35℃で3g/kgDAの空気となる。この空気は湿度9%と低湿度のため、屋内空気の水分を低減できる。特に加熱調理に伴って大量の湯気が存在する場合は、この低湿度の空気と混合することで水分は再蒸発し、湿度は多少増加するが、空気の温度を下げる効果も得られる。屋内空気の水分を吸着したデシカント装置4における吸着剤は、熱交換器15から送られてくる高温空気により再生され、その再生空気は外気中に放出される。
【0020】
上記冷却除湿システムを業務用厨房で食材の加熱調理後に作動させることによって、食材を急速に冷却し、細菌が繁殖する温度域を短時間で通過させることで、食材内部の細菌の繁殖を抑え、安全な食材の提供を可能にする。また、デシカント装置4により屋内空気が含む水蒸気を急速に除去でき、屋内空間での細菌やカビの繁殖を防止できる。すなわち、食材の加熱処理直後に必要な急速冷却と屋内除湿に同時に対応でき、効果的な運用形態が実現できる。
【0021】
図3は第2比較例のエアサイクル装置1を示す。上記第1比較例においては、膨張タービン11と遠心コンプレッサ12により構成される空気冷凍サイクルはクローズ型であったが、本比較例ではオープン型とされ、膨張タービン11に外気が送り込まれる。なお、外気中の塵埃が食品に至らないように、膨張タービン11に入る外気はフィルタ16を通過する。また、本比較例においては上記第1比較例における熱交換器15はなく、ブロワ14から送り出される空気がデシカント装置4の水分吸着剤に再生空気として直接に送り込まれる。他は上記第1比較例と同様で同一部分は同一符号で示す。
【0022】
図4は本発明の実施形態のエアサイクル装置1を示す。
本実施形態の第2比較例との相違は、先ず、デシカント装置4における水分吸着剤により水分吸着された空気を膨張タービン11に導く手段を備える点にある。これにより、膨張タービン11に送り込まれる外気は除湿されるため、膨張時における水分結露がなく、霧状の氷の発生を防止できる。そのため、デシカント装置4における各セパレータ81における外輪81aと内輪81bとの間は、3本のアーム81cにより3つの領域81d、81e、81fに区画されている。一つの領域81dは除湿対象の屋内空気の空気流路P1に接続され、別の一つの領域81eは吸着剤再生空気の空気流路P2に接続され、さらに別の一つの領域81fは膨張タービン11に送り込まれる外気の空気流路P3に接続される。これにより、回転ドラム80の回転により、各吸着部83を屋内空気の空気流路P1に接続する状態と吸着剤再生空気の空気流路P2に接続する状態と外気の空気流路P3に接続する状態とに切替える空気流路切替機構が構成されている。
また、本実施形態においては、上記圧縮手段により吸引される空気の噴流を生成することで、減圧容器2から空気を吸引可能なエゼクタ17を備え、パン3内における加熱処理直後の食材の粗熱の急速除去が可能とされている。すなわち、膨張タービン11とデシカント装置4を接続する空気流路P3に切換弁18bが設けられ、デシカント装置4を通過した空気を膨張タービン11に送り込む状態と、屋内の大気中に放出する状態とに切り換え可能とされている。また、ブロワ14は切換弁18aにより遠心コンプレッサ12に接続される状態とエゼクタ17の空気排出口17aに接続される状態とに切り換え可能とされ、遠心コンプレッサ12と切換弁18aとを接続する配管は分岐されてエゼクタ17の空気吸引口17bに接続され、エゼクタ17の空気導入口17cは開閉兼絞り弁18cを介して大気中に通じるものとされている。切換弁18a、18bと開閉兼絞り弁18cはコントローラ51からの信号によりタービン作動状態とエゼクタ作動状態とに切り換えられる。タービン作動状態においては、デシカント装置4を通過した空気が切換弁18bを介して膨張タービン11に送られ、遠心コンプレッサ12から切換弁18aを介してブロワ14に空気が送られ、エゼクタ17の空気排出口17aと空気導入口17cが閉鎖される。エゼクタ作動状態においては、デシカント装置4を通過した空気は切換弁18bを介して屋内大気中に放出され、エゼクタ17の空気導入口17cから開閉兼絞り弁18cを介して導入された空気は圧縮手段を構成するブロワ14により吸引されることで噴流状態となり、減圧容器2内の空気は遠心コンプレッサ12を介してエゼクタ17の空気吸引口17bから吸引され、噴流状態の空気と混合され、切換弁18aを介してブロワ14に送られる。他は上記第1比較例と同様で同一部分は同一符号で示す。
【0024】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態の冷却対象物は食材とされたが、食材以外であってもよい。また、上記実施形態においては、水分吸着剤によって水分を吸着する除湿対象の空気は屋内空気や乾燥槽内の空気とされたが、除湿の必要がある空気であれば特に限定されない。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、膨張後は冷却対象物を冷却するのに適した温度の空気を、圧縮後は水分吸着剤の再生に適した温度に必然的にでき、冷却対象物を冷却することで得られる熱量を水分吸着剤の再生に利用できるので、バランスが取れ、且つ、エネルギ的に有効な冷却除湿システムを提供でき、また、空気を冷媒とするため、フロン系冷媒のような環境問題や、炭化水素系冷媒のような火災や爆発の心配等もない。さらに、取扱い容易なように使用圧力をほぼ大気圧〜真空の間に設定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1比較例の冷却除湿システムの構成説明図
【図2】デシカント装置の構成説明図
【図3】第2比較例の冷却除湿システムの構成説明図
【図4】本発明の実施形態の冷却除湿システムの構成説明図
【符号の説明】
1 エアサイクル装置
2 減圧容器
4 デシカント装置
11 膨張タービン
12 遠心コンプレッサ
17 エゼクタ

Claims (1)

  1. 空気を大気圧未満に膨張させて冷却する膨張手段と、
    その膨張空気が導入されると共に、その膨張空気に直接晒されるように冷却対象物を収容する減圧容器と、
    前記減圧容器内の膨張空気を吸引して圧縮することで昇温させる圧縮手段と、
    水分吸着機能を有すると共に加熱されることで再生される水分吸着剤を有する空気乾燥手段と、
    前記圧縮手段により圧縮されることで昇温された空気の熱量を、前記水分吸着剤の再生に利用する手段と、
    前記圧縮手段により吸引される空気の噴流を生成することで、前記減圧容器から空気を吸引可能なエゼクタとを備え、
    前記水分吸着剤により水分吸着される空気は、前記膨張手段に導かれる状態と大気中に放出される状態とに切り換え可能とされ、
    前記減圧容器内の空気は、前記圧縮手段により直接に吸引される状態と前記エゼクタを介して吸引される状態とに切り換え可能とされ、
    前記水分吸着剤により水分吸着された空気が前記膨張手段に導かれる状態では、前記減圧容器内の空気は前記圧縮手段により直接に吸引される状態とされ、
    前記水分吸着剤により水分吸着された空気が大気中に放出される状態では、前記減圧容器内の空気は前記エゼクタを介して吸引される状態とされる冷却除湿システム。
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