JP4265823B2 - 中空押出形材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空押出形材に関し、特に、フランジと平行な一壁面が内側壁となるように曲げ加工が施されるフランジ付きの中空押出形材に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のバンパー、ドアビームなどの輸送機材の構造用部材として、軽量化の観点から、例えばアルミニウム(Al)合金からなる断面が矩形の中空押出形材を用いることが検討されている。かかる中空押出形材には、スポット溶接などによる他部材との接合用として、形材の一壁面と平行に突出したフランジが設けられることがある。また、中空押出形材を用いる場合には、曲げ加工が不可欠となる場合が多い。曲げ加工の方法としては、例えばドローベンディング、プレスベンディング、マルチベンディングなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなフランジ付き中空押出形材の曲げ加工に対して、フランジと平行な一壁面が内側壁となるように曲げ加工が施されると、特に曲げ半径が小さく、また形材断面の肉厚が薄い場合には、所定曲げ量を達成する以前に曲げ加工の内側壁またはフランジに座屈によるしわが生じてしまうことがある。この様子を図11に示す。図11において、断面「口」型の中空押出形材110には、曲げ加工により内側壁112およびフランジ113にそれぞれ座屈しわ112a、113aが生じている。このように座屈しわが生じると製品としての適性に欠けることになるため、製品の曲げ形状は座屈しわの生じない範囲に制限されてしまう。特に、突出しているフランジには座屈が生じやすく、この座屈しわのために他部材との接合が困難になる場合が多い。
【0004】
フランジ付き中空押出形材の曲げ加工においてフランジ部に座屈しわが発生する場合、フランジのついていない中空押出形材に曲げ加工を施した後に、フランジを形材に溶接したり、或いは、フランジを形材にボルト締結したりすることで座屈しわに対応するのが一般的である。しかし、これらの手段によると、新たに溶接工程、穴開け工程、溶接後のひずみ矯正工程などが増加し、生産性が低下するとともにコストも増大してしまうことになる。
【0005】
また、特開平8−206741号公報に見られるように、フランジ付き中空押出形材のうちのフランジの曲げを受ける部位のみを予め切断加工により除去したり、特開平8−99128号公報に見られるように、座屈が生じる位置に局部加熱を行い、座屈しわを防止するといった手段が見られるが、前者は切断工程の追加、後者は加工熱による材料特性の変化、また後に再度熱処理工程が必要となる場合もあり、これらのいずれによっても生産性が低下するとともにコストも増大してしまうことになる。
【0006】
また、フランジの座屈を防止するための手段として、突出フランジ部の板厚増加または板幅減少という手段がとられることがある。このような手段によると、上述したような工程の増加による生産性の低下およびコストアップという不利益は生じないものの、例えば設定したフランジ板厚が薄すぎるとフランジに座屈しわが生じることになる一方で、フランジ板厚が厚すぎると過剰設計となり形材全体としての重量が増加してしまうということになる。また、設定したフランジ板幅が大きすぎると重量が増加し且つフランジに座屈しわが生じることになる一方で、フランジ板幅が小さすぎると内側壁に座屈しわが生じてしまうということになる。つまり、フランジと平行な一壁面が内側壁となるように曲げ加工が施されるフランジ付き中空押出形材に関して、座屈防止と形材の軽量化という要請をともに満足させることができるような最適な断面形状は未だ見いだされていない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、曲げ加工が施されて内側壁となる一壁面と実質的に平行に突出するフランジを有する例えばAl合金からなる中空押出形材において、座屈防止と形材の軽量化という要請をともに満足させることができるような中空押出形材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明に係る中空押出部材は、一壁面と実質的に平行に突出するフランジを有する中空押出形材において、前記一壁面が内側壁となるように曲げ加工が施された際に、前記内側面と前記フランジとが同時座屈するように構成されてなることを特徴とする。つまり、曲げ半径方向に対して垂直となる曲げ内側壁およびフランジを有する中空押出形材において、曲げ加工が施された際に、前記曲げ内側壁と前記フランジとが同時座屈するように構成されてなるものである。
【0009】
このように、内側壁とフランジとが曲げ加工時に同時座屈するということには、以下のような意味がある。つまり、曲げ加工時において所定曲げ量を達成する以前に内側壁がフランジよりも早く座屈するということは、フランジの板厚が厚すぎる過剰設計で形材の重量が必要以上に重いかまたはフランジの板幅が小さすぎるということであり、一方、曲げ加工時において所定曲げ量を達成する以前にフランジが内側壁よりも早く座屈するということは、フランジの板厚が薄すぎるかまたはフランジの板幅が大きすぎるということである。従って、内側壁およびフランジの座屈防止と形材の軽量化という要請をともに満足させるためには、内側壁とフランジとが曲げ加工時に同時座屈することが必要十分となる。特に、所定曲げ量を達成した直後に内側壁とフランジとが同時座屈するようにすれば、形材の重量を最も軽くすることが可能である。そのための具体的手段としては、フランジの板厚および板幅、並びに、曲げ中立軸からフランジの板厚中心までの距離を調節することが考えられる。
【0010】
また、第2の発明に係る中空押出形材は、曲げ加工が施されて内側壁となる一壁面と実質的に平行に突出するフランジを有する中空押出形材において、前記フランジの幅厚比(t/b:tはフランジの板厚、bはフランジの幅)が、前記内側壁の幅厚比(T/B:Tは内側壁の板厚、Bは内側壁の幅)の(2.3(h/H)n)1/2 〜(3.4(h/H)n )1/2 倍であることを特徴とする。ただし、hは形材の曲げ中心軸からフランジの板厚中心までの距離、Hは形材の曲げ中心軸から内側壁の板厚中心までの距離、nは形材の加工硬化指数をそれぞれ表す。
【0011】
第2の発明に係る中空押出形材は、第1の発明に係る中空押出形材を別の観点から表現したものである。上述の関係は、図1に示したような、曲げ加工の内側壁12とこれに平行に突出したフランジ13とを有する中空押出形材10に対して、以下のようにして導出される。まず、材料特性をσ=Aεn (σ:応力、A:定数、ε:ひずみ、n:加工硬化指数)のようにおくと、幾何学的形状から、対象部材に働く圧縮応力σは、一般に以下の式(1)のようになる。
σ=A(H’/2R)n (1)
ここで、Rは曲げ中立軸14から曲げ中心までの距離(曲げ半径)、H’は曲げ中立軸14から対象部材12または13までの距離である。
【0012】
中空押出形材の曲げ加工時の座屈は、各コーナー部を端部とする板要素の座屈と考えることができる。つまり、内側壁12およびフランジ13の座屈は、図3(a)、(b)に示すような端部拘束条件を持つ矩形板の座屈として考えることが可能である。すなわち、突出したフランジ13については、図3(a)に示すように、内側壁側が固定端でこれに対向する側が自由端、そして前後方向が単純支持端であると考えられる。また、曲げ加工の内側壁12については、図3(b)に示すように、周囲すべてが単純支持端であると考えられる。なお、図3(a)、(b)において、フランジ13および内側壁12の両側部から中心に向かう矢印は、これらの部材に加えられる応力の方向を示している。
【0013】
板要素の座屈限界応力σcrは、弾性座屈理論から、以下の式(2)のようにおくことができる(例えば「弾性安定要覧」(コロナ社)参照)。
σcr=(π2 /12)・(K’E/(1−ν2 )・(T’/B’)2 (2)
ここで、K’は部材の端部拘束状態および応力状態で変化する係数(座屈係数)、Eは部材の弾性率、νはポアソン比、T’は対象部材の板厚、B’は対象部材の板幅である。
【0014】
次に、曲げ加工の内側壁12とフランジ13の座屈限界曲げ半径Rcrが同じになるようにフランジ13の幅厚比(t/b:tはフランジ13の板厚、bはフランジ13の幅)を設定する。すなわち、式(1)、(2)から、内側壁12とフランジ13の座屈限界曲げ半径Rcrが同じになるときのフランジ13の幅厚比t/bは、内側壁12の幅厚比(T/B:Tは内側壁の板厚、Bは内側壁の幅)を用いて、次の式(3)のように表される。
t/b=(q(h/H)n )1/2 ・(T/B) (3)
ここで、hは曲げ中心軸14からフランジ13の板厚中心までの距離、Hは曲げ中心軸14から内側壁12の板厚中心までの距離、nは形材の加工硬化指数をそれぞれ表している。
【0015】
また、補正係数qは、4辺が単純支持端の端部拘束状態をもつ内側壁12に相当する板の座屈係数Kと、1辺自由端、1辺固定端、2辺単純支持端の端部拘束状態をもつフランジ13に相当する板の座屈係数kとを用いて以下の式(4)のように表される定数である。
q=K/k (4)
【0016】
補正係数qは、部材の縦横比a/b(部材の縦方向長さa、横方向長さ(幅)b)に応じた定数である。図4は、補正係数qを縦軸に、部材の縦横比a/bを横軸にとったグラフである(例えば上述の「弾性安定要覧」(コロナ社)参照)。ここで、部材の縦方向長さaについて、マルチベンディング(図5(a))、ドローベンディング(図5(b))およびプレスベンディング(図5(c))を例に説明する。図5(a)のマルチベンディングでは、固定治具51と可動式のジャイロ治具52を用いて材料53に曲げ加工が施される。図5(b)のドローベンディングでは、可動式の圧力型54と回転する曲げ型55とクレームランプ型56とを用いて材料57に曲げ加工が施される。図5(c)のプレスベンディングでは、支持型58と一対のラム59とを用いて材料60に曲げ加工が施される。
【0017】
図6(a)、(b)は、マルチベンダーを用いたマルチベンディングの模式的な工程図である。図6(a)、(b)に示すように、マルチベンダーは、中空形材63が挿入される固定治具(拘束型)61と、互いに対向する2組のローラ62a、62bで中空形材63を挟み込むジャイロ治具(可動型)62とを有している。また、曲げ加工の際には、中空形材63の内部に心金64を挿入するとともに、ジャイロ治具62を反時計回りに回転させることにより、中空形材63が曲げられる。かかるマルチベンディングでは、部材の縦方向長さaは、固定治具61のジャイロ治具62側の端面61aからジャイロ治具62の固定治具61側のローラ62a中心までの距離(型間距離)で表される。
【0018】
また、マルチベンディングでは、部材の断面形状や曲げ半径などに応じて型間距離、すなわち部材の縦方向長さaを変化させて曲げ加工を行うのが一般的である。通常のマルチベンディングでは、部材の縦方向長さaを、形材外接円直径Dの0.5〜1.5倍程度に設定する。従って、例えばフランジの幅の最大値が形材外接円直径Dの0.5倍であるとすると、部材の縦横比a/bは、1.0〜3.0程度の値となる。このことから、図4を参照すると、補正係数qは、通常は2.3〜3.4の範囲にある。特に、他部材との接合用の一般的なフランジを有する中空押出形材の場合には、部材の縦横比a/bは2以上となることが多いので、図4を参照すると、補正係数qは、3.1〜3.3の範囲であることがより好ましい。
【0019】
図7(a)、(b)は、ドローベンダーを用いたドローベンディングの模式的な工程図である。図7(a)、(b)に示すように、ドローベンダーによって材料72が曲げ型71に沿って曲げられるとき、部材の縦方向長さaは、曲げ角度θおよび曲げ内側半径Rを用いて、a=2πR・(θ/360)と表すことができる。また、図8(a)、(b)は、プレスベンダーを用いたプレスベンディングの模式的な工程図である。図8(a)、(b)に示すように、材料83が支持型81とラム82とを用いて曲げられるとき、部材の縦方向長さaは、曲げ角度θおよび曲げ内側半径Rを用いて、a=2πR・(θ/360)と表すことができる。
【0020】
ドローベンディングでの曲げ加工の初期段階ではa≒0であるが、実際の曲げ加工ではa/b>1となるまで材料を曲げるのが一般的である。従って、a/b>4以上では補正係数qがほぼ一定値となることを参酌すると、ドローベンディングの場合であっても、図4から補正係数qは2.3〜3.4の範囲である。これは、図8(a)、(b)のプレスベンディングやその他の方式の曲げ加工においても同様である。
【0021】
よって、フランジの幅厚比(t/b)が、内側壁の幅厚比(T/B)の(2.3(h/H)n )1/2 〜(3.4(h/H)n )1/2 倍であれば、内側壁とフランジとの同時座屈を実現することが可能であって、形材の軽量化を図ることができる。
【0022】
また、第3の発明に係る中空押出形材は、前記内側壁が補強壁によって複数の領域に区分されており、前記フランジの幅厚比が、前記複数の領域のなかで最小の前記内側壁の幅厚比の(2.3(h/H)n )1/2 〜(3.4(h/H)n )1/2 倍であることを特徴とする。
【0023】
つまり、図2に示すように、内側壁22が補強壁25によって幅B1で厚さT1の領域22aと、幅B2で厚さT2の領域22bとに区分されている場合には、内側壁22の幅厚比の代表値としてT1/B1とT2/B2のうちの小さいほうを採用するようにすれば、第2の発明の関係をそのまま用いることができる。なお、図2には、補強壁が1枚だけの場合(「口」型)を示したが、補強壁が2枚(「目」型)以上の場合或いは「田」の字型に補強壁が設けられている場合であっても、第3の発明を適用することが可能である。
【0024】
また、第4の発明として、本発明の中空押出形材は、Al−Mg−Si系(JIS6000系)アルミニウム合金からなることが好ましい。なぜなら、Al−Mg−Si系アルミニウム合金は、プレス成形加工時には耐力が小さいために成形加工性を確保できるとともに、プレス成形後の焼付塗装時に時効硬化して耐力が向上し必要な強度を確保でき、また、比較的合金量が少なく再利用の際に元のJIS6000系Al合金鋳塊を得やすいだけでなく、SSマーク(ストレッチャー・ストレインマーク)が発生しないという特徴があるからである。
【0025】
また、第5の発明に係る中空押出形材は、その断面が矩形である。つまり、上述の第1乃至第4の発明の中空押出形材は、必ずしも断面が矩形でなくともよい。
【0026】
【実施例】
次に、本発明の実施例について説明する。まず、図9に示すような断面形状でフランジの板厚tだけを2.2mmから3.4mmまで変更した7種類のJIS6000系Al合金(6063−T1)製の中空押出形材(T=3mm、B=34mm、b=20mm)を製造した。JIS6000系Al合金は、基本的にSiを0.2〜1.8重量%、Mgを0.2〜1.6重量%を含有するAl−Mg−Si系アルミニウム合金である。そして、このJIS6000系Al合金は、プレス成形加工時には耐力が小さいために成形加工性を確保できるとともに、プレス成形後の焼付塗装時に時効硬化して耐力が向上し必要な強度を確保できるという特性を有している。また、比較的合金量が少ないために、スクラップをAl合金溶解原料として再利用する際に、元のJIS6000系Al合金鋳塊を得やすいという特徴もある。従って、JIS6000系Al合金は、従来から輸送機用として使用されてきたMgなどの合金量が多いJIS5000(Al−Mg)系のAl合金に比して有利である。さらに、JIS6000系Al合金は、特に外観性状が問題になる自動車用外板に適用する場合、SSマークが発生しない点でも有利である。
【0027】
これら7つの中空押出形材について、図6に示したようなマルチベンダーを用いたマルチベンヂングにより曲げ加工を行い、FEM解析により座屈限界曲げ半径Rcrおよびこのときの座屈発生状態を調べた。その結果を図10に示す。図10は、内側壁の幅厚比に対するフランジの幅厚比の比(t/b)/(T/B)を横軸に、座屈限界曲げ半径Rcr(mm)を縦軸にとったグラフである。この実施例では、図9に示すようにフランジが内側壁とほぼ同一平面に設けられており、h/Hは実質的に1であるから、縦軸の座屈限界曲げ半径Rcrはq1/2 に相当する。
【0028】
図10において、丸印(○)は内側壁が先に座屈したことを表しており、黒四角印(■)はフランジが先に座屈したことを表しており、三角印△は内側壁とフランジの双方が同時に座屈したことを表している。すなわち、(t/b)/(T/B)がq=2.3に対応する値(1.52)よりも小さければフランジが座屈し、座屈限界曲げ半径Rcrは急激に大きくなる。また、(t/b)/(T/B)がq=3.4に対応する値(1.84)よりも大きければ内側壁が座屈することが理解されるであろう。内側壁とフランジが同時に座屈する(t/b)/(T/B)値の領域は、q=2.3〜3.4に対応する値(1.52〜1.84)の間に存在している。
【0029】
従って、フランジの幅厚比t/bを、(q(h/H)n )1/2 ×(T/B)(2.3<q<3.4、好ましくは3.1<q<3.3)としたときに、曲げ加工時のフランジおよび内側壁の座屈を抑制することができるとともに、形材の重量増加を極力抑えられることが理解されるであろう。
【0030】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、特許請求の範囲内において様々な設計変更が可能である。例えば、上述の実施例では、フランジの板厚tだけを変更したが、板厚tを含み他のパラメータの少なくともいずれか1つ以上を変更することによって、上述の関係を満足するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、曲げ加工が施されて内側壁となる一壁面と実質的に平行に突出するフランジを有する中空押出形材において、座屈防止と形材の軽量化という要請をともに満足させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための中空押出形材の断面形状を示す図である。
【図2】内側壁が補強壁によって2つの領域に分けられているときの中空押出形材の断面形状を示す図である。
【図3】フランジおよび内側壁の端部拘束状態を説明するための図である。
【図4】部材の縦横比と補正係数との関係を示す図である。
【図5】マルチベンディング、ドローベンディング、プレスベンディングについて説明するための図である。
【図6】マルチベンディングでの部材の縦方向長さaについて説明するための図である。
【図7】ドローベンディングでの部材の縦方向長さaについて説明するための図である。
【図8】プレスベンディングでの部材の縦方向長さaについて説明するための図である。
【図9】本発明の実施例の中空押出形材の断面形状を示す図である。
【図10】内側壁の幅厚比に対するフランジの幅厚比の比(t/b)/(T/B)と座屈限界曲げ半径Rcrとの関係を示すグラフである。
【図11】フランジを有する中空押出形材に発生した座屈しわの様子を示す模式図である。
【符号の説明】
10 中空押出形材
12 内側壁
13 フランジ
14 曲げ中立軸
Claims (4)
- 曲げ加工が施されて内側壁となる一壁面と実質的に平行に突出するフランジを有する中空押出形材において、前記フランジの幅厚比(t/b:tはフランジの板厚、bはフランジの幅)が、前記内側壁の幅厚比(T/B:Tは内側壁の板厚、Bは内側壁の幅)の(2.3(h/H)n )1/2 〜(3.4(h/H)n )1/2 倍であることを特徴とする中空押出形材(ただし、hは形材の曲げ中心軸からフランジの板厚中心までの距離、Hは形材の曲げ中心軸から内側壁の板厚中心までの距離、nは形材の加工硬化指数をそれぞれ表す)。
- 前記内側壁が補強壁によって複数の領域に区分されており、前記フランジの幅厚比が、前記複数の領域のなかで最小の前記内側壁の幅厚比の(2.3(h/H)n )1/2 〜(3.4(h/H)n )1/2 倍であることを特徴とする請求項1に記載の中空押出形材。
- Al−Mg−Si系アルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の中空押出形材。
- 断面が矩形であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中空押出形材。
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