JP4265619B2 - 表示装置および表示装置の制御方法 - Google Patents
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Description
図9は、表示素子としてアクティブマトリックス型液晶表示体を用いた表示装置の典型的な構成を示すブロック図、図10はそのタイム図である。
図9の一点鎖線1718内は液晶表示体1708のマトリックス配置された1画素部分を拡大した図である。アクティブスイッチ素子1711は行電極1709のYj番目が選択されると、列電極1710のXi番目に出力されたDA変換器1706の出力を画素電極1712に伝える。なお、DA変換器1706を液晶コントローラ側に一つ置いて、データ1716をアナログ信号で伝送することもできる。この場合は、ラッチ1705はアナログのサンプルアンドホールド回路となる。この方法はDA変換器の数を減らすことができ、従来多く用いられたが、DA変換器といっても最終的に画素電極1712に印加される電圧値が所定値になっていればよく、パルス幅変調などのデジタル回路が使用でき、アナログのサンプルアンドホールド回路が不要となるため、LSIの高密度化に伴い、ここで説明した方法が主流となってきている。
なお、行の右端の表示信号が液晶コントローラ1703から出力された後、次の行の左端の表示信号が出力されるまでの時間、また画面の最下行の画像データが出力し終わってから、次のフレームの最初の行の画像データが出力されるまでの時間は、(水平、垂直)ブランキング期間または帰線期間と呼ばれ、CRTでは0にできないが、液晶表示体では0でもよい。図10では、1画素分の水平帰線期間および1行分の垂直帰線期間をとった場合を例示している。
また、信号を精度よく伝送するためには、整合の取れたインピーダンス終端が必要であるが、インピーダンス終端が必要な線の数が多い上に伝送インピーダンスはせいぜい100オーム位なので、それらの終端抵抗に消費される電力が容認できないほどに大きくなってしまうという問題もあった。
特に、配線がヒンジ部などの可動部を通る場合は、可動部の折れ曲がり具合により特性インピーダンスが変化するため、状況によってインピーダンス不整合が生じ、折れ曲がり部での反射等により信号劣化を引き起こす。このため、伝送されるデータの速度が制限されたり、実装方法や部品の配置が制約を受けるという問題点があった。また、やり取りされる信号数は100本を越えるため、この接続を行うフレキシブル基板やコネクタのコストが高い上に接続信頼性も低いという欠点を有していた。
本発明のこの構成によれば、表示手段に伝送される表示データは符号分割多重され、電
磁波信号として伝送されるので、従来の有線による高速大量データ伝送に伴う種々の問題
を一気に排除できる。また、符号により拡散および多重するので伝送路が少なくて済み、
拡散符号を適当に選ぶことにより、無線周波数近くに信号のエネルギースペクトルを集中
させることが可能となり、電磁波による無線伝送が容易に実現可能となる。さらに、少な
い伝送線路数による伝送や、各々の伝送路に要求される周波数帯域の制限の緩和が可能に
なる。そのため、上記構成によって、信号の送受信の電磁波による無線化が可能となり、
信号は空間を伝播して伝わるため、フレキシブル基板やコネクタといった配線の必要がな
く、これらに起因するコスト高や信頼性の問題が無くなる。また、インピーダンスマッチ
ングのための終端や、データ伝送速度の高速化に伴い上昇する消費電力の問題も回避でき
る。また、配線の引き回しや部品配置の制約がなくなり、電子装置のデザインや使い勝手
を向上することができる。また、この電磁波による信号伝送は同一装置内の至近距離で行
われるため、この距離内での通信が確保できさえすれば良く、放射電磁波の強度を限界ま
で下げることが出きるので、EMI特性が本質的に改善され対策が容易になる。
本発明の上記構成によれば、表示データ信号は多重化され、Nより少ない数の変調手段およびアンテナ手段により送信されるため、変調手段やアンテナ手段の数が少なくて済み、また多重化された各チャネルの信号のばらつきのレベルを小さく抑えることが可能となり、装置の実現を容易にする。
本発明の上記構成によれば、分割された表示データ信号は符号を乗算した後、合成することなく分割された信号毎に直接変調され、異なるアンテナから電磁波信号として放射され、信号の合成は空間にて行われるため、アナログ加算の必要な合成のための回路が不要となり、半導体集積回路による実現が容易になる。
本発明の上記構成によれば、乗算手段により乗算される符号に十分な無線周波エネルギーを含むものを用いているので、乗算手段に変調手段の機能を兼ねることが可能となり、信号を無線周波数に変調する変調手段が不要となり、回路構成を簡略化できる。
本発明の前記構成によれば、平面テレビジョンやノートブックコンピュータの表示など大型大容量の表示装置に実施が可能となる。
本発明による上記構成によれば、受信側での拡散符号発生の同期のための信号を直接送信側から取得することが可能となる。このため、受信側で拡散符号発生の同期を取るための特別な回路が必要なくなり、同期捕捉を簡略化することができる。
本発明の上記構成によれば、符号分割多重に使用する符号が直交符号の場合、各符号間の相関は完全に零に出来るため、多重化された画像信号から各データを完全に分離復元することが出来る。また、符号分割多重に使用する符号がPN系列の場合、同一符号を用いても、符号位相が異なれば、相関は非常に小さく出来るため、一つの符号を用いての多重化が可能となり、多重化された画像信号から各データを分離復元することが出来る。
図1に示すように、CPU101は、本体部131の指示に従って表示すべき画像データを生成し、ビデオメモリ102に書き込む。本体部131は、ここではテレビジョンにおけるチューナーや復調部を含む本体回路やDVDプレーヤ再生部など、コンピュータの入出力装置などを含む本体部を意味する。CPU101は、本体部131の信号を受け、その画像信号や、JPEGやMPEGなどの圧縮画像や動画データからの伸張や演算により表示すべき画像データを生成し、ビデオメモリ102に蓄え、必要に応じて順次書き換え更新する。液晶コントローラ103は、液晶表示に必要な各種タイミング、すなわちXドライバ113のXクロック信号115、水平同期信号114、垂直同期信号118を生成し、またビデオメモリ102から表示すべき順序に沿って表示データを読み出す。このとき、表示データはビデオメモリ102から画素毎にビット並列のシリアルデータとして読み出され、表示データ信号116として出力される。
R=ΣCk(i)Ck'(i)
すなわち、相関の計算を実行した場合(総和は1シンボル区間に渡り計算するものとする。)、kおよびk’が異なるときに、Rの絶対値がゼロに近い値を取るように拡散符号Ck、Ck'を設定する。なお、R=0となる場合は、これら2種の拡散符号Ck、Ck'は直交していると言う。直交している拡散符号Ck、Ck'を使用すると、受信側では、多重信号122が完全に分離できる。
従来では、表示データ信号116は画素毎にたとえばRGB各8ビットあって、それらは24本の伝送路を使って並列に24ビットの並列データとして伝送するか、または並直変換の後、24倍の伝送レートで伝送されていた。
図2において、液晶コントローラ103により読み出された表示データ信号116は画素毎にビット並列化されており、端子209に出力される。表示データ信号116のそれぞれのビットは、拡散符号発生回路201により発生される拡散符号Ck(k=1、2、・・・N)のそれぞれと各乗算回路202−1、202−2、202−Nにて乗算され、加算回路203によりアナログ的に加算され、多重信号214として変調回路216に送られ、送信アンテナ218より電磁波信号として液晶表示体108側に送出される。乗算回路202の入力はデジタルの2値であり、拡散符号Ckも2値であれば、乗算回路202は排他的論理和回路で構成できる。加算回路203の出力は多値となるため、アナログ加算が必要である。乗算回路202の出力論理1のとき、−1V、論理0のとき、1Vを対応させアナログ加算する。
この実施例では、送信側で用いた拡散符号Ckは受信側でも同一の拡散符号Ckを同期して使用しないと、受信側ではデータを正しく復元できない。従来の拡散符号による多重化通信では、受信側で拡散符号発生の同期を取るための特別な回路を必要としたが、本施例のように、送受信端が至近距離にある場合は、同期のための信号は直接送信側からもらえばよい。このため、本実施例では、同一のチップクロック211を使用し、水平同期信号213により拡散符号発生回路201、204をリセットし、同期を取っている。このような構成をとることにより、同期捕捉が著しく簡略化できる。分周回路205は、チップクロック211を分周して、1シンボル区間毎に信号を発し、積分回路207−1、207−2、207−Nおよび判定回路208−1、208−2、208−Nをリセットする。この場合、分周回路205の出力212は1シンボル区間となるため、Xクロック信号105と同周期同位相となり、この信号をXクロック信号115として使用することが出来る。チップクロック211は、拡散符号の1チップに相当する周期のクロック信号であり、通常チップクロック211の周波数は高くなるので、チップクロック211を送らずに、液晶表示体108側でたとえば水平同期信号213を逓倍し、PLL等の手段で再生したり、またXクロック信号115のような画素毎のクロック信号を送って、受信側で逓倍し再生してもよい。
また、従来の例では、約3GHzの1周期内で1ビットが伝送されるため、シンボル間での干渉を受けやすく、さらに伝送路の曲がりやミスマッチなどによる反射などに対しての耐性が弱かった。一方、本実施例では、従来例に対して1ビットが送られる時間が従来例のSF倍長いために、従来例と同じ量の反射などによる妨害があっても、シンボル間干渉は著しく緩和される。また、符号多重の特性として、空間を伝播する際のマルチパスによるひずみは、RAKE手法などにより除去することも可能である。
以上述べたように、伝送路における符号のチップレートが、従来の全シリアル伝送の場合の転送クロック周波数より高くなったとしても、伝送路に要求される仕様は著しく緩和され、実現が容易になるのである。さらに、従来の例では、表示される表示内容が特定パターンのとき、表示データ信号1716に特定の周波数で非常に強いスペクトルを持つ場合がある。このことは、機器から発生する不要放射すなわちEMI規制の観点から非常に不利となるが、本実施例によれば、表示データ信号は拡散符号により常に拡散されているため、特定の周波数で強いスペクトルを生じることがなく、EMI対策の点からも大いに有利になるという効果もある。
また、従来のように、信号を有線線路によって伝送する場合は、信号は線路の浮遊容量とともに駆動される必要があり、信号の周波数が高くなるほど消費電力が増大するという本質的な問題があった。一方、本実施例では、信号は電磁波により空間を伝播するので、周波数が高いほど電磁波として放射しやすく、また受信側で受信できるレベルまで送信側の電力を減らすことができ、消費電力を著しく減らす効果がある。
図4において、表示データ信号116のそれぞれのビットに対応して送信アンテナ418−1、418−2、418−Nが設けられている。そして、送信アンテナ418−1、418−2、418−Nは、増幅器416−1、416−2、416−Nをそれぞれ介して、乗算回路202−1、202−2、202−Nにそれぞれ接続されている。
そして、各増幅器416−1、416−2、416−Nは乗算回路202−1、202−2、202−Nの信号をそれぞれ受けて増幅し、送信アンテナ418−1、418−2、418−Nにそれぞれ給電する。なお、増幅器416−1、416−2、416−Nには、受信側で必要なSN比を確保できる最小レベルまで送信電力を低減する機能を持たせることができる。受信側からの受信結果を元に送信レベル制御を行っても良い。また、乗算回路202−1、202−2、202−Nの出力駆動能力に余裕があれば、増幅器416−1、416−2、416−Nは省略し、送信アンテナ418−1、418−2、418−Nに直接給電しても良い。
また本実施例では、実施例1における変調回路216の位置に増幅器416−1、416−2、416−Nが配置されている。このように拡散符号の符号長を調整し、チップ周波数を所望の周波数帯となるよう設定して用いることにより、乗算回路202−1、202−2、202−Nに変調回路216の機能を兼ねることが可能である。このような回路構成をとった場合、乗算回路202−1、202−2、202−Nの出力信号の周波数スペクトルは、端子209に入力される表示データと拡散符号の周波数スペクトルの畳み込み積分となる。拡散符号をうまく選ぶと、チップ周波数の1/2を中心として、±シンボルレートの範囲にスペクトルが集中する電磁波信号を生成することが可能であり、回路の簡略化が出来る。
さらに、実施例1と比較すると、加算回路120が省略されているが、信号の加算は空間にて行われ、電磁波による多重信号403となる。この場合、各送信アンテナ418−1、418−2、418−Nはチップ周波数の波長に対して十分近づいている必要がある。定数の同じアンテナが至近距離にあると、互いに影響があるが、至近距離との通信に支障が出るほどの影響はない。各送信アンテナ418−1、418−2、418−Nにより送信された電磁波信号は空間にて加算され、多重信号403となり、受信アンテナ219にて受信される。増幅器417は受信アンテナ219により受信された信号を必要なレベルまで増幅し、乗算回路206−1、206−2、206−Nに伝え、実施例1と同様な動作により表示データ信号116を復元し端子210に出力する。
このような構成をとることにより、液晶表示体108側と本体131側を接続する線の本数を減らすことが可能であり、しかもその有線路にて伝送される信号は周波数が低いので実現が容易であり、かつ従来問題となった高速大量データ伝送における諸々の課題を一気に解決することが可能となる。
図5において、Xドライバ513はN組に組み分けされ、それぞれXシフトレジスタ543−1、・・・、543−N、ラッチ544−1、・・・、544−NおよびDA変換器545−1、・・・、545−Nで構成される。通常Xドライバ513、およびYドライバ107は複数に分割され、集積回路に収められ、縦続接続して使用される。N組への組分けは、このドライバ集積回路単位と考えてもよいし、一つのドライバ集積回路に複数の組が存在しても良い。Xドライバ513の各組には、相関回路541−1、・・・、541−Nおよび拡散符号発生回路542−1、・・・、542−Nが組毎に組み込まれている。Xドライバ513の各組には、それぞれ各組に固有の拡散符号セットSp=[Cpk](p=1、2、・・・N)が割り振られており、拡散符号発生回路542−、・・・、542−Nは、この割り振られた拡散符号セットを発生する。すなわち、p組目の拡散符号発生回路542−pは符号セットSpの各符号を発生する。各組の拡散符号セット間の相関は小さく設計する。また、符号セット内の各符号間の相関も小さく設計することは言うまでもない。どちらも完全に相関が0すなわち直交符号系を使用するのが理想的である。
Xドライバ513側の拡散符号発生回路542−1、・・・、542−Nが自組に割り振られた符号セットのみ発生するのに対して、送信側の符号発生回路501は必要に応じて使用されるすべての拡散符号セットを発生する。液晶コントローラ103はビデオメモリ102から表示する表示データを読み出し、多重化回路503へ出力する。多重化回路503では、その表示データの表示される画素がどの組のXドライバ513によって駆動されるかに基づいて拡散符号セットを選択し、その拡散符号セットによって表示データ信号116を多重化して、多重信号122を発生する。すなわち、p組目のXドライバ513に送出される表示データ信号116は符号セットSpにより多重化する。信号の受信側すなわちXドライバ513の各組では、拡散符号は自分の組の拡散符号しか発生せず、他の組へ送出された表示データ信号116は復元できないので、正しく表示データ信号116の行き先が決定される。多重化回路503で発生された多重信号122は変調回路123により変調されて、送信アンテナ125より電磁波信号として液晶表示体108側に送信される。液晶表示体108側では、受信アンテナ126により該電磁波信号を受信し、復調回路124により多重信号を復元し、相関回路541−1、・・・、541−Nに配信される。受信アンテナ126および復調回路124は図6で後述するように、各組共通に使用してもよいし、組毎に専用の受信アンテナおよび復調回路を設けても良い。
本実施例では、表示画像のフレーム間の相関を利用して表示データ信号116の転送を減らすために、液晶表示体108側に組毎にフレームメモリ643を置き、表示が静止しているときは、表示データ信号116の転送を行わず、フレームメモリ643に記憶されたデータを利用する。
液晶コントローラ103はビデオメモリ102が書き換えられると、書き換えられたデータを表示する画素を持つ組に割り当てられた拡散符号セットを用いて多重化回路503にて多重化し、多重信号122を変調して液晶表示体108側に電磁波信号として送出する。液晶コントローラ103は、CPU101からのビデオメモリ102への制御(ビデオメモリ102のライトパルスやアドレスバス)を監視することにより、ビデオメモリ102がCPU101により書き換えられたことを検出できる。また、CPU101は、MPEGの伸張などでは、その圧縮伸張アルゴリズムからフレーム毎に書き換えが必要な部分が検出できる。CPU101は、このようにして検出できた書き換え部分を直接液晶コントローラ103に知らせてもよい。(図5では、このための信号経路は省略されている。)液晶コントローラ103が発生する垂直同期信号118および水平同期信号114に同期し、書き換えのあった画素の表示データのみを送出する。ビデオメモリ102に書き換えがある度に表示データを送出しても良いが、通常、CPU101のビデオメモリ102への書き換えの方が、液晶表示体108側で表示データを必要とするタイミングよりもずっと速いため、液晶表示体108が表示データを必要とする直前に、水平同期信号114および垂直同期信号118に同期して送出するほうが良い。また、拡散符号によるアドレッシングによりすべての画素をアドレスするには、非常に長い拡散符号が必要になる。このため、同期信号に同期してデータを送出し、例えば行アドレス、組内におけるX方向の画素アドレスなどは同期信号からのタイミングから算出することによって、指定すべきアドレスビット数を減らし、短い拡散符号での動作を可能とするのが良い。
また、受信アンテナ126および復調回路124は各1でなく、各組毎に配備することも可能である。このような構成をとれば復調回路124の出力を各組に配線により配信する必要がなくなり実装をより効率的に行うことが出来る。
液晶コントローラ103は、まず液晶表示体108の表示データを送出しようとする行のD11の画素のデータをビデオメモリ102から読み出す。ビデオメモリ102から読み出されるデータは色および階調の情報を持つ複数ビットの情報である。この情報は並直変換回路701−1に送られ、並直変換によりシリアル信号に変換された後、PN符号発生回路704の発生する拡散符号C1と乗算回路702−1にて乗算され、変調回路703−1により変調され、送信アンテナ705−1より電磁波信号として送信される。
PN符号発生回路704は、シフトレジスタと帰還回路706により構成される。帰還回路706は、シフトレジスタの適当な段の出力(タップ)の排他的論理和を取り、シフトレジスタの初段に帰還する。タップの取り方により、シフトレジスタに保持されるデータの組み合わせは、全ゼロを除く最大数(すなわちs段のシフトレジスタを用いたとき、2s−1)を取ることが出来る。
以下、時刻を参照する場合は、このチップクロック番号を用いて、例えば時刻チップクロック番号5の前縁を表す場合、tc5の前縁のように言う。図3の場合と同様に、図中tbは1シンボル期間、tcはチップクロック周期である。説明を容易にするために、拡散符号の符号長は7、多重数3の場合を例に説明するが、実際の実施においては、より長い符号を用い、多重数ももっと大きくするべきである。C1、C2、C3は拡散符号として使用される長さ7のPN系列であり、tcづつ位相がずれている。ここで、tb=7tcである。
図8において、D21の行より上の行は論理値で、またC1D11の行から下の行はアナログ値で表示している。また、送出データのないnull期間はアナログ値0が乗算される。Sは、C1D11、C2D21、C3D31を加算した多重信号で、図7においては、信号の加算は空間で行われるため、空間の電磁波の強さと考えればよい。
Claims (8)
- 表示データを生成する表示データ生成部と、前記表示データ生成部にて生成された表示データを表示する表示部とを有する表示装置であって、
前記表示データ生成部は、
前記表示データをN(Nは2以上の整数)組に分割し、前記表示データの各画素の画素データを画素毎にK(Kは2以上の整数)組のビットデータに分割し前記K個のシリアル信号を生成する分割手段と、
前記分割手段にて生成された各々のシリアル信号に対して、それぞれが異なる符号を乗算し、前記乗算の結果の信号を出力する複数の乗算手段と、
前記乗算手段にて出力された信号を電磁波信号に変換し、前記電磁波信号を送信する1個または前記N個の送信手段とを有し、
前記表示部は、
前記表示データを表示する表示手段と、
前記送信手段にて送信された電磁波信号を受信する1個または前記N個の受信手段と、
前記受信手段にて受信された電磁波信号と前記符号との相関を計算して、前記受信手段にて受信された電磁波信号を前記K個のシリアル信号に復元する1個または前記N個の復元手段と、
前記復元手段にて復元されたシリアル信号を並列信号に復元し、前記復元された並列信号に基づき前記表示手段を駆動するN組の駆動手段とを有することを特徴とする表示装置。 - 前記送信手段は、
前記乗算手段にて出力された信号を合成し前記N個より少ない個数のシリアル信号に合成する合成手段と、
前記合成手段にて合成された信号を所定の無線周波数に変調し、前記変調の結果の信号を出力する変調手段と、
前記変調手段にて出力された信号を受けて電磁波を放射する送信アンテナとを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記送信手段は、
それぞれの前記乗算手段にて出力された信号を変調し所定の無線周波数に変調する複数の変調手段と、
それぞれの前記変調手段にて出力された信号を受けて電磁波を放射する複数の送信アンテナとを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記乗算手段にて出力された信号は、電磁界エネルギーを放射可能な無線周波数成分を有し、それぞれの前記乗算手段にて出力された信号を受けて電磁波を放射する複数の送信アンテナを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示手段は、マトリックス状に配置された画素を有し、線順次走査により表示データを表示することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記乗算手段に供給される符号を発生する第1の符号発生手段と、
前記復元手段に供給され、前記乗算手段に供給される符号と同一の符号を発生する第2の符号発生手段とを有し、
前記第1の符号発生手段と前記第2の符号発生手段とは同一のクロック信号にて同期が取られることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の表示装置。 - 前記符号は、直交符号、位相がシフトされた同一のPN符号または位相がシフトされオフセットが加えられた同一のPN符号であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の表示装置。
- 表示データを表示する表示部を有する表示装置の制御方法であって、
前記表示データを生成する表示データ生成工程と、
前記表示データ生成工程にて生成された表示データをN(Nは2以上の整数)組に分割し、前記表示データの各画素の画素データを画素毎にK(Kは2以上の整数)組のビットデータに分割し前記K個のシリアル信号を生成する分割工程と、
前記分割工程にて生成された各々のシリアル信号に対して、それぞれが異なる符号を乗算し、前記乗算の結果の信号を出力する乗算工程と、
前記乗算工程にて出力された信号を電磁波信号に変換し、変換された前記電磁波信号を送信する送信工程と、
前記送信工程にて送信された電磁波信号を受信する受信工程と、
前記受信工程にて受信された電磁波信号と前記符号との相関を計算することにより、前記受信工程にて受信された電磁波信号を前記K個のシリアル信号に復元する復元工程と、
前記復元工程にて復元されたシリアルを並列信号に復元し、前記復元された並列信号に基づき前記表示部を駆動する駆動工程と、
前記駆動工程による駆動に基づいて、前記復元された並列信号を前記表示部に表示する表示工程とを有することを特徴とする表示装置の制御方法。
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