JP4264019B2 - 片口金形ランプ - Google Patents
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Description
口金700には、図10に示すように、ソケット取付状態においてソケット500と対向する被取付面710に、軸体720、係合部730、ロック突部(以下、突部という)740、ピン穴750および板ばね部760が設けられている。また、板ばね部760は、被取付面710に突部740を囲むように設けられた略コ字形のスリット761を形成し、そのスリットに囲まれて設けられたものであって、被取付面710とは一箇所で繋がっており、その繋がった箇所が前記板ばね部760の根本762となっている。そして、板ばね部760の根本762の幅の中点と突部740とを結ぶ線は被取付面710の回転中心とはまじわらないよう設けられている。
片口金形ランプ600は、口金700の軸体720をソケット500の凹部520に差し込み回転させることによって、前記ソケット500に取り付けられる。前記差込み回転動作によって、ソケット500の係合片530が、口金700の係合部730の係合溝731内に収まり係合するとともに、被取付面710の被取付面710のピン穴750から突出するランプピン620が、ピン溝550内に挿入されソケット500内の図示しない接触子と電気的に接続される。
さらに、請求項3記載の本発明に係る片口金形ランプは、請求項1または2記載の片口金形ランプにおいて、前記舌片は、平面視における前記被取付面の回転中心と前記舌片の根本と前記突部の中央とを結ぶ直線を中心に、略線対称の形状とされている構成を有する。
さらに、請求項5記載の本発明に係る片口金形ランプは、請求項1から4記載の片口金形ランプにおいて、前記舌片は、前記根本の幅W(mm)が、平面視における前記被取付面の回転中心と前記舌片の根本と前記突部の中央とを結ぶ直線方向の前記舌片の幅L(mm)よりも大きい構成を有する。
さらに、平面視における被取付面の回転中心と突部の中央とを結ぶ直線を中心に略線対称の形状とすれば、ランプ取付け時と取外し時のクリック感がより近いものになり、ランプ取り扱い者に、より安心感を得ることができる。
加えて、舌片の根本の幅を、平面視における被取付面の回転中心と突部の中央とを結ぶ直線方向の幅よりも大きくすれば、前記舌片に十分な押込み強度を与えることができる。
(片口金形ランプの説明)
図1は、本発明の実施の形態に係る2G8形口金を備えた片口金形ランプと2G8形ソケットとを示す斜視図であり、図2は、口金の被取付面を示す斜視図であり、図3における(a)は口金を示す平面図、(b)は(a)におけるA−A線に沿った断面矢視図である。
口金200は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)製であって、図2に示すように、ソケット500と対向する平面視略円形の被取付面210に、軸体220、係合部230、突部240、ピン穴250および舌片260が設けられている。なお、口金200は、PBT製のものに限定されない。
係合部230は、被取付面210の周部の4箇所に等間隔をあけて設けられているとともに、各係合部230にはそれぞれ係合溝231が形成されている。
突部240は、片口金形ランプ100が振動等の原因により逆回転して外れ落ちることを防止するためのものであって、高さが1.5mm、図3に示すように平面視における直径が3.0mmの略半球形状である。
舌片260は、被取付面210の一部を打ち抜いて形成されたものであって、一端側が前記被取付面210と繋がる根本262となっており、板ばねとしての機能を果たす。具体的には、打抜き部分は、突部240の周囲を囲むように形成された幅1.1mmの略コ字形のスリット261に囲まれて形成されたものであって、前記スリット261の両端部間が舌片260の根本である。
舌片260の長さL(mm)、すなわち前記直線L1方向における突部240の中央P2から根本262まで距離は、2.0mmである。また、舌片260の幅W(mm)、すなわちスリット261の両端部を結ぶ接線の長さは、7.0mmである。さらに、図3(b)に示すように、舌片261の肉厚T(mm)は、1.5mmである。
凹部520は、取付面510の略中央に穿設されており、係合片530は、前記取付面510の周部から外側に張り出すように4箇所に設けられている。
ピン溝550は、片口金形ランプ100を回転させる際のランプピン120の移動軌跡に対応するように形成された長穴であって、口金200の回転方向に沿って内外2列で平行に形成されている。ピン溝550は、一端側がランプピン120の入口用であって、他端部側内部にはランプピンに対応して図示しない接触子が配置されている。
(実験の説明)
図4は、舌片の支持構造が突部の変位量に及ぼす影響を説明するグラフである。図4において、曲線Aは、本実施の形態に係る片端支持構造の舌片260に関し、曲線Bは、図13に示すような両端支持構造の板ばね部860に関する。
図5(a)および(b)に示すように、ランプ取付け時、突部240が矢印方向へ動いた際の作用点P3から根本262までの距離D1は、ランプ取外し時、突部240が矢印方向へ動いた際の作用点P4から根本262までの距離D2と同じである。したがって、本実施の形態における舌片260では、ランプ取付け時と取外し時のクリック感が同じであり、ランプ取り扱い者に安心感を与えることができる。
図6におけるC、DおよびEは、長さL(mm)および幅W(mm)が同じで、肉厚T(mm)の異なる舌片に関する。C、DおよびEの舌片は、長さL(mm)が10.0mm、幅W(mm)が10.0mmであり、肉厚T(mm)は、それぞれCが1.2mm、Dが1.5mm、Eが1.7mmである。図6に示すように、C、DおよびEのいずれの舌片も必要とされる40Nの押込み強度を満足に得られていない。そして、舌片の肉厚T(mm)は、上述したように1.2mm以上1.7mm以下の範囲内であることが望ましいため、最低限必要な40Nの押込み強度を得るためには、幅W(mm)を長さL(mm)よりも大きくする必要がある。
(変形例)
本発明の片口金形ランプは、上述の片口金形ランプに限定されるものではなく、本発明の範囲内において、かつ、IEC規格案の範囲内において、寸法、形状、構造、材質などを適宜変更可能である。
さらに、舌片は、必ずしもスリットを形成することによって設けたものに限定されず、被取付面に開口を設けて、その開口を取り囲む被取付面の外周縁から開口内に向けて舌片を延出させたようなものであってもよい。
200 口金
210 被取付面
220 軸体
231 係合溝
240 突部
260 舌片
261 打抜き部分
262 根本
500 ソケット
520 凹部
530 係合片
540 穴部
Claims (5)
- ソケット取付状態において前記ソケットの取付面と対向する被取付面の略中央に軸体が突設され、かつ前記被取付面の周縁に係合溝が形成された片口金形ランプの前記軸体を、前記ソケットの取付面に穿設された凹部に差し込み、前記係合溝が、前記ソケットの取付面に形成された係合片と係合するところまで前記片口金形ランプを回転し、前記係合溝と前記係合片とを係合させて前記ソケットに取り付ける取付構造における、片口金形ランプであって、
前記被取付面には、前記片口金形ランプがソケット取付状態にあるときの、前記ソケットの取付面に形成された穴部に嵌合して、前記係合片と前記係合溝とを係合および解除自在とする突部を有する舌片が設けられ、
且つ、前記舌片は、平面視における前記被取付面の回転中心と前記舌片の根本と前記突部の中央とを結ぶ直線方向に延出されていることを特徴とする片口金形ランプ。 - 前記舌片は、前記突部の周囲を囲むように設けられたスリットに囲まれて前記被取付面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の片口金形ランプ。
- 前記舌片は、平面視における前記被取付面の回転中心と前記舌片の根本と前記突部の中央とを結ぶ直線を中心に、略線対称の形状とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の片口金形ランプ。
- 前記舌片は、厚みが0.9mm以上1.8mm以下であり、前記根本の幅が4.0mm以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の片口金形ランプ。
- 前記舌片は、前記根本の幅W(mm)が、平面視における前記被取付面の回転中心と前記舌片の根本と前記突部の中央とを結ぶ直線方向の前記舌片の幅L(mm)よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の片口金形ランプ。
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