JP4262548B2 - 浮子型散気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダム湖等の水中に多段で散気する浮子型散気装置に関する。
一般に、散気装置は、ダム湖等の水中に設置されて、水中のある深さで気泡を連続的に発生させて、その気泡の上昇力で周囲の水を連行することによって、上部水域を循環曝気攪拌するものであり、特にダム湖等の閉鎖水域に異常発生するアオコのような藻類を抑制するために用いられている。
すなわち、上部水域を循環曝気攪拌することで、表層で増殖した藻類を中層に送り込むこと、水温躍層を下げて流入栄養塩類を表層に供給しないことで、藻類の発生を抑制するものである。
上記のような散気装置としては、特許文献1のように、図13(a)に示すように、ダム湖等の水底1に支持脚2で支柱3を立設して、この支柱3に多段で取付けた散気ノズル4から散気するものがある(固定式)。
また、図13(b)に示すように、水面に浮上するフロート5からロープ6を錘7で吊り下げて、このロープ6に多段で取付けた散気ノズル4から散気するものがある(フロート式)。
特許第2590425号公報
しかしながら、固定式散気装置では、水底に汚泥(ヘドロ)が厚く堆積していたり、水底の形状がフラットでない場合には、支柱3が垂直となるように支持脚2を水底に据付ける作業が非常に困難で、潜水作業も必要となることから、据付け作業に多大な時間やコストがかかるという問題がある。特に、水底1に基礎を整備して杭8により固定するとすれば、据付け作業により多大な時間やコストがかかるとともに、汚泥(ヘドロ)の巻き上がりでダム湖等を濁水で汚すことにもなる。さらに、水深が深くなるほど支柱3が長くなって、浮遊物の衝突で破損しやすくなるという問題がある。
また、フロート式散気装置では、気泡の上昇と環境水流とにより表層のフロート5が横方向に動いて、循環効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、据付け作業が短時間で安価に行えるとともに、浮遊物の衝突で破損しにくく、循環効率も低下しない浮子型散気装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1は、水底に設置されるシンカーと、水中においてほぼ垂直状態で自立可能な浮子型散気本体と、この浮子型散気本体と上記シンカーとを連結する係留用のフレキシブルなチェーン若しくはロープとを備え、上記散気本体は、浮力を有して上記チェーン等で係止される筒状体と、この筒状体に収納された複数本の散気管と、この各散気管にそれぞれ取付けられて、上下方向に多段となるように筒状体を貫通して外部に臨まされた散気ノズルとでなることを特徴とする浮子型散気装置を提供するものである。
本発明の請求項2は、水底に設置されるシンカーと、水中においてほぼ垂直状態で自立可能な浮子型散気本体と、この浮子型散気本体と上記シンカーとを連結する係留用のフレキシブルなチェーン若しくはロープとを備え、上記散気本体は、浮力を有する筒状体と、この筒状体の下端に連結されて上記チェーン等で係止される浮子錘用スリーブ体と、上記筒状体と浮子錘用スリーブ体とに収納された複数本の散気管と、この各散気管にそれぞれ取付けられて、上下方向に多段となるように筒状体を貫通して外部に臨まされた散気ノズルと、上記シンカーの対称位置に一端部が係止され、他端部がロープガイドを介して上部からスリーブ体内に垂下される複数本のバランス用ロープと、このバランス用ロープの他端部に取付けられたバランス用錘とでなることを特徴とする浮子型散気装置を提供するものである。
請求項のように、上記係留用チェーン若しくはロープは、長さ調整可能である構成とすることが好ましい。
請求項のように、上記筒状体は、FRP等で成形されて、内部にウレタン材等の発泡材が充填されている構成とすることが好ましい。
請求項のように、上記シンカーは、自然着底で据付けられるタイプであり、このシンカーの底部に、水底に食い込み可能な凹凸部若しくは棒材が設けられている構成とすることが好ましい。
請求項のように、上記筒状体の上部に、水面に浮上可能な目印用フロートが連結されている構成とすることが好ましい。
請求項1の発明によれば、シンカーと筒状体とを係留用チェーン等で連結するとともに、筒状体に収納した散気管の散気ノズルを筒状体から外部に臨ませるようにしたものである。
したがって、シンカーが水底の傾いた場所に据付けられていても、浮力を有する筒状体はほぼ垂直状態で自立するから、シンカーの据付け作業を短時間で安価に行うことができる。
また、散気管は筒状体に収納されているから、浮遊物の衝突で破損するおそれがなく、筒状体に浮遊物が衝突しても、筒状体はフレキシブルなチェーン等でシンカーに連結されて遊動可能であるから、衝撃が吸収されて筒状体も破損等しにくくなる。
さらに、散気装置の散気ノズル高さ位置は、チェーン等の長さを調整することで、簡単に変更することができる。
請求項2の発明によれば、シンカーと筒状体の下端に連結した浮子錘用スリーブ体とをチェーン等で連結するとともに、筒状体と浮子錘用スリーブ体とに収納した散気管の散気ノズルを筒状体から外部に臨ませるようにしたものである。
したがって、請求項1の発明と同様の効果を奏することができるとともに、シンカーに係止したバランス用ロープのバランス用錘をスリーブ体内に垂下させたから、水位が低下して筒状体の上部が水面上に出るようになってスリーブ体とともに下降しても、筒状体はスリーブ体でバランスが保たれてほぼ垂直状態で自立しながら、バランス用錘で引っ張られるバランス用ロープで横方向に動かなくなるので、真っ直ぐに下降してシンカーの上に自立するとともに、横方向に動かなくなることで循環効率が低下しなくなる。
請求項によれば、係留用チェーン等の係止位置を変えるだけで連結長さを調整することができ、水中に設置する前は地上で散気位置を簡単に調整できるとともに、水中に設置後でも潜水作業で簡単かつ短時間に調整できるようになる。
請求項のように、筒状体をFRP等で成形して、内部にウレタン材等の発泡材を充填すると、筒状体が軽量となって浮力を得られやすくなるとともに、ウレタン材等の発泡材で散気管の横方向位置を固定できるようになる。
請求項のように、シンカーを自然着底で据付けるタイプとすれば、シンカーを水底に沈めるだけで散気装置を据付けることができ、潜水作業で据付け状態の確認だけをすれば良いから、散気装置の据付け作業が短時間で安価に行えるようになる。また、シンカーの底部に凹凸部等を設けているから、水底が傾いた場所に据付けてもシンカーの横滑りを防止できるようになる。なお、シンカーは、水底のアンカーに固定して据付けるタイプであっても良い。
請求項のように、筒状体に目印用フロートを連結すると、水位が高くて筒状体が水没していても、散気装置の据付け位置が目視で確認できるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図4は実施例1の浮子型散気装置10Aである。
図1および図2に示すように、浮子型散気装置10Aは、水底11に設置されるコンクリート製のシンカー12と、水中においてほぼ垂直状態で自立可能な浮子型散気本体13と、この浮子型散気本体13とシンカー12とを連結する係留用のフレキシブルなチェーン若しくはロープ(以下、チェーン等と言う。なお、ロープにはワイヤーロープも含む。)14とを備えて構成されている。
上記コンクリート製のシンカー12は、上記浮子型散気本体13の筒状体16(後述)の浮力に打ち勝て水底11から浮き上がらない重さに設定されている重量物であり、自然着底で水底11に据付けられるタイプであって、このシンカー12の底部には、水底に食い込み可能な凹凸部12aが設けられている。また、図2のように、シンカー12の底部には、水底に食い込み可能な鋼製の棒材12bが設けられていても良い。なお、シンカー12は、図5に示すように、鋼板製として、水底11に設置されたコンクリートアンカー17にボルト・ナット18で固定するタイプであっても良い。
図1および図2に戻って、上記散気本体13には、中空円筒状で上下方向に長く延在して、上部16aが半円状に形成され、下部16bが下窄み状に形成されてなるFRP等の硬質合成樹脂製の筒状体16が設けられている。なお、必ずしも合成樹脂に限られるものではない。この上部16aと下部16bの外面には、円周上3等分位置に、それぞれ係止具16c,16dが設けられている。
そして、上記シンカー12の金具12cに、3本のチェーン等14の下端部を束ねて固定するとともに、このチェーン等14の上端部を上記筒状体16の下部16bの係止具16dにシャックル等を利用して係止する。このようにすれば、シャックル等でチェーン等14の係止位置を変えるだけで連結長さを調整することができる。
上記筒状体16は、浮力を有するから(浮力については後述する。)、浮力でチェーン等14を連結長さだけ引っ張り上げた状態で、水中においてほぼ垂直状態で自立するようになる。また、後述するように、筒状体16は、上部分よりも下部分の方が重くなるように設定されているから、水位が筒状体16の上部分よりも高いハイレベルHWL(図12参照)の時には、ほぼ垂直状態で自立するとともに、水位が下降した筒状体16の上部分(二点鎖線a参照)よりも低いローレベルLWL(図1参照)の時でも、ほぼ垂直状態で自立するようになる。
上記筒状体16内には、中心とその周囲とに上下方向に延在する計5本の散気管19A〜19Eが収納されて〔図4(b)参照〕、中心の散気管19Aは、上部16aの頂部を貫通して外部に上向きで臨む散気ノズル20Aに連結されている〔図3(a)参照〕。
周囲の散気管19Bは、上端部の環状部19bが散気ノズル20Aよりも下側で、筒状体16の側部を円周上3等分位置で貫通して外部に横向きで臨む3個の散気ノズル20Bに連結されている〔図3(b)と図4(c)参照〕。
周囲の散気管19Cは、上端部の環状部19cが散気ノズル20Bよりも下側で、筒状体16の側部を円周上3等分位置で貫通して外部に横向きで臨む3個の散気ノズル20Cに連結されている〔図3(c)参照〕。
周囲の散気管19Dは、上端部の環状部19dが散気ノズル20Cよりも下側で、筒状体16の側部を円周上3等分位置で貫通して外部に横向きで臨む3個の散気ノズル20Dに連結されている〔図3(d)参照〕。
周囲の散気管19Eは、上端部の環状部19eが散気ノズル20Dよりも下側で、筒状体16の側部を円周上3等分位置で貫通して外部に横向きで臨む3個の散気ノズル20Eに連結されている〔図4(a)参照〕。
そして、上下方向に多段の横向きの散気ノズル20B〜20Eは、約30度の角度つ円周周りに順次らされて、散気位置が上下方向で重ならないようにしている。
上記各散気管19B〜19Eおよび各環状部19b〜19eは、中心の散気管19Aに対して一定の間隔を保持するように、リング部とクロス部とを組み合わせた間隔保持具21で保持されている。
上記各散気管19A〜19Eの下端部には、図12に示すように、ダム湖等の湖岸に設置されたコンプレッサー室25から配索されたホース26がそれぞれ接続されて、必要な散気管19A〜19Eに空気が供給されることにより、空気が供給された散気ノズル20A〜20Eから適宜に散気されるようになる。
上記筒状体16の内部には内部にウレタン材等の発泡材22が充填されている〔図4(c)の細点参照〕。これにより、軽量なFRP等の筒状体16とウレタン材等の発泡材22とで、筒状体16は浮力を有するようになる。
また、図12に示すように、筒状体16の上部16aには、水面に浮上可能な目印用フロート23がロープ23aで連結されている。
上記実施例1の浮子型散気装置10Aは、シンカー12と筒状体16とを係留用チェーン等14で連結するとともに、筒状体16に収納した散気管19A〜19Eの散気ノズル20A〜20Eを筒状体16から外部に臨ませるようにしたものである。
したがって、シンカー12が水底の傾いた場所に据付けられていても、浮力を有する筒状体16はほぼ垂直状態で自立するから、シンカー12の据付け作業を短時間で安価に行うことができる。
また、散気管19A〜19Eは筒状体16に収納されているから、浮遊物の衝突で破損するおそれがなく、筒状体16に浮遊物が衝突しても、筒状体16はフレキシブルなチェーン等14でシンカー12に連結されて遊動可能であるから、衝撃が吸収されて筒状体16も破損等しにくくなる。
さらに、筒状体16の散気ノズル20A〜20Eの高さ位置は、チェーン等14の長さを調整することで、簡単に変更することができる。
さらにまた、チェーン等14の係止位置を変えるだけで連結長さを調整することができ、水中に設置する前は地上で散気位置を簡単に調整できるとともに、水中に設置後でも潜水作業で簡単かつ短時間に調整できるようになる。
また、筒状体16をFRPで成形して、内部にウレタン材22を充填しているから、筒状体16が軽量となって浮力を得られやすくなるとともに、ウレタン材22で散気管19A〜19Eの横方向位置を固定できるようになる。
さらに、シンカー12は自然着底で据付けるタイプであるから、シンカー12を水底に沈めるだけで散気装置10Aを据付けることができ、潜水作業で据付け状態の確認だけをすれば良いので、散気装置10Aの据付け作業が短時間で安価に行えるようになる。また、シンカー12の底部に凹凸部12a等を設けているから、水底が傾いた場所に据付けてもシンカー12の横滑りを防止できるようになる。
さらにまた、筒状体16に目印用フロート23を連結しているから、水位が高くて筒状体16が水没していても、散気装置10Aの据付け位置が目視で確認できるようになる。
図5〜図9は実施例2の浮子型散気装置10Bである。なお、実施例1と同一の構成・作用の箇所は、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
図5および図6に示すように、浮子型散気装置10Bは、水底11に設置されたコンクリートアンカー17にボルト・ナット18で固定される鋼板製のシンカー12と、水中においてほぼ垂直状態で自立可能な浮子型散気本体13と、この浮子型散気本体13とシンカー12とを連結する係留用のチェーン等14とを備えて構成されている。
上記散気本体13は、実施例1と同様のFRP製の筒状体16と、この筒状体16の下端にフランジ部16e,30a同士が連結されて、上記チェーン等14で係止される鋼製の浮子錘用スリーブ体30とが設けられている。
そして、上記シンカー12に、3本のチェーン等14の下端部を広げて固定するとともに、このチェーン等14の上端部を上記スリーブ体30の下部30bの係止具30dにシャックル等を利用して係止する。
上記筒状体16は、浮力を有するから、浮力でチェーン等14を連結長さだけ引っ張り上げた状態で、水中においてほぼ垂直状態で自立するようになる。また、筒状体16の下端にスリーブ体30が連結されて、上部分よりも下部分の方が重くなるように設定されているから、水位が筒状体16の上部分よりも高いハイレベルHWL〔図6(a)参照〕の時には、ほぼ垂直状態で自立するとともに、水位が下降した筒状体16の上部分よりも低いローレベルLWL〔図7(b)参照〕の時でも、筒状体16はスリーブ体30でバランスが保たれてほぼ垂直状態で自立するようになる。
上記筒状体16とスリーブ体30内には、円周上等角度間隔で上下方向に延在する計5本の散気管19A〜19Eが収納されて〔図9(b)参照〕、上記散気管19Aは、上部16aの頂部を貫通して外部に上向きで臨む散気ノズル20Aに連結されている〔図8(a)参照〕。
上記散気管19Bは、上端部の環状部19bが散気ノズル20Aよりも下側で、筒状体16の側部を円周上2等分位置で貫通して外部に横向きで臨む2個の散気ノズル20Bに連結されている〔図8(b)、図9(d)参照〕。
上記散気管19Cは、上端部の環状部19cが散気ノズル20Bよりも下側で、筒状体16の側部を円周上2等分位置で貫通して外部に横向きで臨む2個の散気ノズル20Cに連結されている〔図8(c)参照〕。
上記散気管19Dは、上端部の環状部19dが散気ノズル20Cよりも下側で、筒状体16の側部を円周上2等分位置で貫通して外部に横向きで臨む2個の散気ノズル20Dに連結されている〔図8(d)参照〕。
上記散気管19Eは、上端部の環状部19eが散気ノズル20Dよりも下側で、筒状体16の側部を円周上2等分位置で貫通して外部に横向きで臨む2個の散気ノズル20Eに連結されている〔図9(a)参照〕。
そして、上下方向に多段の横向きの散気ノズル20B〜20Eは、約70度の角度つ円周周りに順次らされて、散気位置が上下方向で重ならないようにしている。
上記各散気管19A〜19Eの下端部には、図9(c)に示すように、上記ホース26(図示省略)がそれぞれ接続されている。
上記シンカー12の左右対称位置に一端部31aが係止され、他端部31bがスリーブ体30の上部のロープガイド32を介してスリーブ体30内に垂下される2本のバランス用ロープ31が設けられ、このバランス用ロープ31の他端部31bにバランス用錘33が取付けられている。このバランス用錘33は、上記各散気管19A〜19Eの中心に位置して、各散気管19A〜19Eで振れ止めされて上下方向にガイドされるようになる。上記バランス用ロープ31は、2本を2方向に設けたが、3本を3方向や4本を4方向に設けても良い。
上記バランス用ロープ31の長さは、水位が高いハイレベルHWL〔図6(a)参照〕の時に、筒状体16の浮力でチェーン等14を連結長さだけ引っ張り上げた状態で、バランス用ロープ31で引っ張られたバランス用錘33が最上部まで上昇できる長さに設定されている。
上記実施例2の浮子型散気装置10Bは、シンカー12と筒状体16の下端に連結したスリーブ体30とをチェーン等14で連結するとともに、筒状体16に収納した散気管19A〜19Eの散気ノズル20A〜20Eを筒状体16から外部に臨ませるようにしたものである。
したがって、実施例1と同様の効果を奏することができるとともに、シンカー12に係止したバランス用ロープ31のバランス用錘33をスリーブ体30内に垂下させたから、図6(a)のハイレベルHWLの水位WLから図6(b)の水位WLまで低下して、さらに図7(a)の水位WLまで低下すると、チェーン等14が弛むとともに、さらに図7(b)のローレベルLWLの水位まで低下すると、バランス用錘33がコンクリートアンカー17の上に着床するようになる。
このように、水位WLが低下して筒状体16の上部16aが水面上に出るようになってスリーブ体30とともに下降しても、筒状体16はスリーブ体30でバランスが保たれてほぼ垂直状態で自立しながら、バランス用錘33で引っ張られるバランス用ロープ32で横方向に動かなくなるので、真っ直ぐに下降してコンクリートアンカー17(またはシンカー12)の上に自立するとともに、横方向に動かなくなることで循環効率が低下しなくなる。
図10および図11は参考例の浮子型散気装置10Cである。なお、実施例1と同一の構成・作用の箇所は、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
この浮子型散気装置10Cは、水底11に設置されるコンクリート製のシンカー12と、水中においてほぼ垂直状態で自立可能な浮子型散気本体13と、この浮子型散気本体13とシンカー12とを連結するチェーン等14とを備えて構成されている。
上記散気本体13には、中空円筒状で上下方向に長く延在して、上部と下部とが水密に閉塞されてなる鋼製の3本の筒状体16が設けられている。この各筒状体16は、実施例1のものよりも外径が細く形成されている。この上部と下部には、それぞれ係止具16c,16dが設けられている。なお、筒状体16は3本以上であっても良い。
そして、上記シンカー12の金具12cに、3本のチェーン等14の下端部を束ねて固定するとともに、このチェーン等14の上端部を上記各筒状体16の下部の係止具16dにシャックル等を利用して係止する。
上記各筒状体16は、鋼製であるが水密に閉塞されて浮力を有するから、浮力でチェーン等14を連結長さだけ引っ張り上げた状態で、水中においてほぼ垂直状態で自立するようになる。また、後述するように、各筒状体16は、上部分よりも下部分の方が重くなるように設定されているから、水位が筒状体16の上部分よりも高いハイレベルHWL〔図6(a)参照〕の時には、ほぼ垂直状態で自立するとともに、水位が下降した筒状体16の上部分よりも低いローレベルLWL〔図7(b)参照〕の時でも、ほぼ垂直状態で自立するようになる。
上記各筒状体16は、円周上3等分位置に配置されて、その中心空間には、中心とその周囲とに間隔保持具21で間隔が保持された状態で、上下方向に延在する計5本の散気管19A〜19Eが抱き込まれて、各筒状体16の外周はバンド34で結束されている。
上記中心の散気管19Aは、各筒状体16の上部隙間に上向きで臨む散気ノズル20Aに連結されている〔図11(a)参照〕。
また、周囲の散気管19B〜19Eの各3個の散気ノズル20B〜20Eは、上下方向に多段で各筒状体16の側部隙間に横向きで臨まされている。
上記参考例の浮子型散気装置10Cは、シンカー12と3本の筒状体16とをチェーン等14で連結するとともに、各筒状体16で抱き込んだ散気管19A〜19Eの散気ノズル20A〜20Eを各筒状体16の隙間から外部に臨ませるようにしたものである。
したがって、実施例1と同様の効果を奏することができる。
実施例1の浮子型散気装置の側面図である。 図1の側面断面図である。 図2の断面図であり、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図、(d)はD−D線断面図である。 図2の断面図であり、(a)はE−E線断面図、(b)はF−F線断面図、(c)は(a)の要部拡大図である。 実施例2の浮子型散気装置の側面断面図である。 (a)(b)は、水位による浮子型散気本体の位置を示す側面図である。 (a)(b)は、水位による浮子型散気本体の位置を示す側面図である。 図5の断面図であり、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図、(d)はD−D線断面図である。 図5の断面図であり、(a)はE−E線断面図、(b)はF−F線断面図、(c)はG−G線断面図、(d)は(a)の要部拡大図である。 参考例の浮子型散気装置の側面図である。 図10の断面図であり、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図である。 実施例1の浮子型散気装置を据付けたダム湖の断面図である。 (a)(b)は、それぞれ従来の散気装置の側面図である。
10A〜10C 浮子型散気装置
11 水底
12 シンカー
12a 凹凸部
12b 棒材
13 浮子型散気本体
14 チェーン等
16 筒状体
16a 上部
16b 下部
17 コンクリートアンカー
19A〜19E 散気管
20A〜20E 散気ノズル
22 ウレタン材
23 フロート
30 浮子錘用スリーブ体
33 バランス用錘
34 バンド

Claims (6)

  1. 水底に設置されるシンカーと、水中においてほぼ垂直状態で自立可能な浮子型散気本体と、この浮子型散気本体と上記シンカーとを連結する係留用のフレキシブルなチェーン若しくはロープとを備え、上記散気本体は、浮力を有して上記チェーン等で係止される筒状体と、この筒状体に収納された複数本の散気管と、この各散気管にそれぞれ取付けられて、上下方向に多段となるように筒状体を貫通して外部に臨まされた散気ノズルとでなることを特徴とする浮子型散気装置。
  2. 水底に設置されるシンカーと、水中においてほぼ垂直状態で自立可能な浮子型散気本体と、この浮子型散気本体と上記シンカーとを連結する係留用のフレキシブルなチェーン若しくはロープとを備え、上記散気本体は、浮力を有する筒状体と、この筒状体の下端に連結されて上記チェーン等で係止される浮子錘用スリーブ体と、上記筒状体と浮子錘用スリーブ体とに収納された複数本の散気管と、この各散気管にそれぞれ取付けられて、上下方向に多段となるように筒状体を貫通して外部に臨まされた散気ノズルと、上記シンカーの対称位置に一端部が係止され、他端部がロープガイドを介して上部からスリーブ体内に垂下される複数本のバランス用ロープと、このバランス用ロープの他端部に取付けられたバランス用錘とでなることを特徴とする浮子型散気装置。
  3. 上記係留用チェーン若しくはロープは、長さ調整可能である請求項1または2に記載の浮子型散気装置。
  4. 上記筒状体は、FRP等で成形されて、内部にウレタン材等の発泡材が充填されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の浮子型散気装置。
  5. 上記シンカーは、自然着底で据付けられるタイプであり、このシンカーの底部に、水底に食い込み可能な凹凸部若しくは棒材が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の浮子型散気装置。
  6. 上記筒状体の上部に、水面に浮上可能な目印用フロートが連結されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の浮子型散気装置。
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