JP4261935B2 - 投入計画策定支援システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は情報解析技術に関し、とくに収集した情報に基づいてPOP媒体を市場に投入する際の投入計画の策定作業を支援する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
企業におけるマーケティング戦略のひとつにPOP(Point Of Purchase advertising)広告(以下、単に「POP」、もしくは「POP媒体」という)を利用した商品の宣伝手法がある。POPは、例えば店舗内部の売場に掲示され、商品を購入する直前で消費者の心を引きつけ、購入を促すものである。このため、企業は、顧客を引きつける手段としてPOPを重要視している。このようなPOPを制作し、POPの掲示先に配送する作業を効率的に行う技術として、POP制作センターで作成したPOPのデータを各店舗にネットワークを介して配信し、店舗毎にそのデータに基づいてPOPを印刷するシステムがある(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−254956号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、主にチェーン店などにおける商品POPなど掲示先数が少ない場合に有効である。しかしながら、例えば商品の製造メーカが自社商品の販売促進や新商品の知名度向上を目的として市場に投入するPOPのように、自社商品を取り扱う売場に網羅的に掲示するPOPには利用することができない。こうした、一般的なメーカ企業が大量に投入するPOPは、一般に、商品開発、ブランド戦略の策定等を通じて販売促進商品や販売促進期間が決定され、訴求デザイン、訴求ロゴなどが決定される。その後、販売促進期間に配布、掲出されるPOP媒体の投入量が検討される。
【0005】
投入量の算定には、第1の方法として、市場に投入される販売促進商品のプライオリティにより、店舗あたりの配布数を決めて、その配布数に店舗数を乗じることで投入量を算定する方法がある。しかし、例えば量販店等では、店舗内に複数の売場があることから、算定した投入量と実際の掲出数とではかなりの格差が生じてしまい、大量のPOP媒体が掲出されずに残ってしまう。そこで第2の方法として、売場あたりの配布数を決めて、その配布数に売場数を乗じて投入量を算定する方法がある。しかし、例えばコンビニエンスストアなどは、系列毎に独自の販売戦略を持っており、その戦略に基づいて独自の店舗演出、売場演出を考えている。このため、やはり算定した投入量と実際の掲出数とでは格差が生じてしまい、POP媒体が掲出されずに残ってしまう。第3の方法として、営業員が売場毎にPOP媒体の、配布の可否を調査して、その調査結果に基づいて投入量を算定する方法がある。しかしながら、その調査は売場毎に営業員の目視により行われるため、多大の労力がかかるとともに営業員のスキルにより調査結果にばらつきが生じてしまう。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、POP媒体の掲示状態を調査する技術、新たに投入するPOP媒体の投入量を算出する技術、複数の端末装置から調査結果を収集する技術、収集した調査結果に基づいてPOP媒体の投入量を算出する技術、端末装置を所持する調査員に対して、POP媒体の掲示状態の調査対象を指示する技術、収集した調査結果の信頼性を判断する技術の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、調査対象に掲示されたPOP媒体の投入効果を解析し、解析結果に基づいて新たに投入するPOP媒体の投入計画を作成する投入計画策定支援システムであって、
前記調査対象の調査地点の情報および調査内容を調査IDに対応付けて保持するとともに、解析対象の前記POP媒体のPOP画像を、前記POP媒体を特定するPOPIDに対応付けて保持するデータ格納部と、
調査員に通知された前記調査内容で指示された前記調査地点に前記調査員が赴き、前記調査員が携帯する撮影装置を用いて、前記調査対象を撮影して得られた状態画像、および該状態画像の撮影場所を特定する撮影地点位置情報を含み、当該調査内容を特定する調査IDが付加された調査結果の入力を受け付ける収集部と、
前記収集部が収集した前記調査結果を保持する結果格納部と、
前記結果格納部に保持された前記調査結果に含まれる前記状態画像から前記POP媒体と推定できる画像を抽出画像として切り出し、切り出した前記抽出画像毎に、前記データ格納部の前記POP画像とのマッチング処理により、前記抽出画像と前記POP画像との一致の度合いに基づいて、前記状態画像に前記POP画像に対応する前記POP媒体が含まれるか否かを判定し、前記状態画像に含まれると判定されたPOP媒体を特定するとともに、前記データ格納部を参照して、前記調査結果の前記調査IDに対応する前記調査対象の前記調査地点の情報に基づいて、特定された前記POP媒体が掲示された掲出地点を特定し、前記調査IDに対応付けて、特定された前記掲出地点毎に、特定された前記POP媒体のPOPIDおよび前記POP媒体の数量を出力する分析部と、
前記分析部から出力された前記掲出地点において掲示された前記POP媒体の前記POPIDおよび前記数量を掲出実績として前記調査IDに関連付けて前記掲出地点毎に保持する掲示状況格納部と、
POP媒体の投入効果の解析に利用する実績データを取得する取得部と、
前記掲示状況格納部に保持される前記掲出実績と、前記取得部が取得した前記実績データとに基づいて、各POP媒体の投入効果を解析し、解析結果として出力する解析部と、
前記解析部から出力された前記解析結果を保持する解析結果格納部と、
オペレータから新たに投入するPOP媒体の投入条件を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記新たに投入するPOP媒体の前記投入条件と、前記解析結果格納部に保持された前記解析結果と、前記掲示状況格納部に保持された前記掲出実績と、に基づいて、前記新たに投入するPOP媒体の投入量算出する投入量推定部と、
前記解析結果格納部に保持された前記解析結果と、前記受付部が受け付けた前記新たに投入するPOP媒体の前記投入条件に基づいて、前記新たに投入するPOP媒体のPOPID毎に、前記POP媒体の投入量、前記POP媒体の投入期間、および前記POP媒体の掲出地点の情報を含む投入計画案を生成する投入計画生成部と、
前記投入量推定部が算出した前記POP媒体の前記投入量および前記投入計画生成部が生成した前記投入計画案から最終的な投入計画を作成する決定部と、
前記決定部が決定した前記投入計画を保持する投入計画格納部と、
前記決定部が決定した前記投入計画と、前記解析結果格納部に保持された前記解析結果とに基づいて、前記投入計画および前記解析結果を表示する表示画面を表示部に表示させる提供部と、
を備える。「掲出地点」は、例えば店舗、売場、スポット会場、売場会場などPOP媒体が掲出される場所である。これにより、このシステムは、掲出実績に基づいて投入量を算出できる。
【0009】
投入量推定部は、前記投入計画生成部が生成した前記投入計画案から新たに投入するPOP媒体の投入対象、投入期間、および媒体種類の情報をPOP情報として受け付けるPOP情報受付部と、前記掲示状況格納部を参照し、前記POP情報を抽出条件として、過去に掲出されたPOP媒体を抽出して関連POP媒体として特定し、前記関連POP媒体を掲示した実績のある掲出地点を抽出し、抽出された前記掲出地点毎に前記掲出実績を抽出するとともに、抽出された前記掲出地点毎の前記掲出実績から前記関連POP媒体の数量を掲示枚数として算出する抽出部と、算出された前記掲出地点毎の掲示枚数を集計し、前記新たに投入するPOP媒体の投入量する統計処理部とを有してもよい。「関連POP媒体」とは、例えば、商品AのPOP媒体を新たに投入する場合、関連POP媒体は、過去の商品AのPOP媒体等、同一商品のPOP、同一ブランドのPOP、同一の演出目的のPOP、同一の媒体種類のPOP、同一サイズのPOPなど投入量の推定に利用するPOP媒体である。これにより、このシステムは、新たに投入するPOP媒体に関連する過去のPOP媒体の掲出実績に基づいて、掲出地点毎に投入量を算出できる。
【0010】
このシステムのデータ格納部は、掲出地点毎にPOP媒体を掲示する対象または掲示可能か否かを示す掲示条件を保持し、このシステムの投入量推定部の前記抽出部は、前記掲出地点毎に前記掲示条件に前記新たに投入するPOP媒体が適合するか否かを判定し、前記掲示条件に適合すると判定された場合、その掲出地点の前記関連POP媒体の前記掲出実績から前記関連POP媒体の数量を前記掲示枚数として算出し、前記掲示条件に適合しないと判定された場合、その掲出地点には前記新たに投入するPOP媒体は掲示できないと判断し、前記掲示枚数に数量は加算せず、前記統計処理部は、前記掲出地点毎に算出された前記掲示枚数を集計し、新たに投入するPOP媒体の投入量を算出してもよい。「掲条件」は、例えばPOP媒体の掲の可否や掲のための条件を保持する。これにより、このシステムは、掲出地点毎に掲条件に応じて、新たなPOP媒体の掲の可否を判定して投入量を算出できる。
【0011】
このシステムのデータ格納部は、前記新たに投入するPOP媒体の、前記分析部により特定された前記掲出実績の前記数量を実際に掲示された実投入数として保持し、このシステムは、投入量推定部が算出した前記新たに投入するPOP媒体の投入量を掲示予定数として、該掲示予定数と前記データ格納部に保持された前記実投入数とを比較する比較部を更に備えてもよい。これにより、このシステムは、算出した新たに投入するPOP媒体の投入量と、実際の掲出数とを比較することができる。
【0012】
このシステムのデータ格納部は、POP媒体を掲出する前記掲出地点毎に、前記掲出地点の属性または地域特性の情報と、前記掲示予定数および前記実投入数を関連付けて保持し、このシステムの比較部は、前記データ格納部を参照し、前記掲出地点の属性毎に前記掲示予定数および前記実投入数を集計し、集計された前記掲示予定数および前記実投入数に基づいて前記比較を行ってもよい。「属性」は、例えば売場や店舗の存在する地域の特性、チェーン店などの販売チャネルなど各掲出地点を特徴付ける情報である。この属性により各掲出地点をグループ化して多角的に統計処理を行い、投入量を算出できる。これにより、このシステムは、掲出地点の属性に応じて統計的な投入量の調整ができる。
【0013】
このシステムの投入量推定部は、前記比較部における比較結果に、前記新たに投入するPOP媒体の投入量と、前記実投入数との比較結果が同じになるように前記新たに投入するPOP媒体の投入量を調整してもよい。これにより、このシステムは、統計的に投入量を調整できる。
【0015】
このシステムは前記統計処理部により集計された前記掲示枚数により、POP媒体が掲出されていない掲出地点を抽出し、その掲出地点における前記結果格納部に保持されている状態画像を読み出して前記表示部に表示させるよう前記提供部に指示する確認部を更に備えてもよい。これにより、このシステムは、POP媒体を掲示できない掲出地点の状態画像を提示できる。
【0017】
このシステムにおいて、前記分析部は、矩形の大きさに基づいて、前記矩形毎に前記POP媒体か商品かを判断し、前記POP媒体として判断した矩形の前記状態画像における位置および前記矩形の大きさを含む矩形情報と、前記抽出画像とを前記POPIDに対応付けて出力し、前記データ格納部は、予め決められた前記POP媒体の掲示位置または前記掲示位置の候補を前記POPIDに対応付けて保持し、このシステムは、前記分析部から出力された前記POPIDに基づいて前記データ格納部を参照して前記POP媒体の前記掲示位置を絞り込み、前記状態画像を利用して絞り込まれた中から掲示位置を特定し、対応する前記POPIDの前記POP媒体の掲示位置として掲示状況格納部に格納する掲示位置特定部をさらに備えることができる。
このシステムは、前記状態画像または前記抽出画像に基づいて、前記各POP媒体の視認のしやすさを示す視認性を判断し、前記POPIDに関連付けて掲示状況格納部に格納する視認性判断部をさらに備えることができる。
このシステムにおいて、前記データ格納部は、前記POP媒体毎に、商品の販売促進用のPOP媒体である販促POPおよび売場演出用のPOP媒体である演出POPを含む前記POP媒体の種類を特定する情報を前記POPIDに関連付けて保持し、前記解析部は、前記データ格納部を参照し、前記新たに投入するPOP媒体の前記種類に応じて解析処理を行い、前記新たに投入するPOP媒体が販促POPの場合に、前記実績データとして、前記取得部が取得した商品毎の販売実績に基づいて、前記POP媒体の前記投入効果を解析し、または、前記新たに投入するPOP媒体が演出POPの場合に、前記実績データとして、前記取得部が取得した集客状況に基づいて、前記POP媒体の前記投入効果を解析することができる。
このシステムは、前記投入計画格納部に保持されている前記投入計画に基づいて、前記調査内容を生成し、生成された前記調査内容を前記調査IDに対応付けて前記データ格納部に格納する調査指示情報生成部をさらに備えることができる。
このシステムにおいて、前記調査指示情報生成部は、前記データ格納部に保持された前記調査内容を前記調査員が携帯する携帯端末に送信することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0018】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るPOP媒体管理システム500の概要を説明するための図である。POP媒体管理システム500は、例えば店舗、売場、イベント会場、スポット会場、交通機関の車内、自動販売機などの調査対象を撮影して得られた画像(以下、単に「状態画像」という)に基づいて、調査対象に掲示されたPOP媒体を特定し、そのPOP媒体の売場演出効果または商品販売効果を解析、評価する。解析対象となるPOP媒体は、例えば紙ポスタ、売場演出用POP、商品宣伝用POP、ノベルティ、店頭ポスタ、イベント用ポスタ、各種ステッカ、各種パネル、のぼり、垂れ幕などのセールスプロモーションツールである。また、POP媒体管理システム500は、それらのPOP媒体の解析結果に基づいて例えば投入時期、投入期間、投入量など効果的なPOP媒体の投入計画を作成する。以下の実施形態では、店舗内の売場を例にPOP媒体管理システム500の種々の機能を説明する。
【0019】
POP媒体管理装置600は、調査員Aの携帯端末505に調査内容を通知する。他の例では、POP媒体管理装置600が、調査内容を例えば電子メールやプリンタなどを使って出力し、その出力された調査内容が人を介して調査員Aに通知されてもよい。この調査内容には、例えば調査地点、調査対象、調査日などの情報が含まれている。調査員Aはその調査内容で指示された地点に赴き、撮影装置504を用いてその調査対象を撮影する。POP媒体管理装置600は、調査対象を撮影して得られた状態画像を含む調査結果506の入力を受け付ける。POP媒体管理装置600は、受け付けた状態画像に所定の画像処理を施して、調査対象502に掲示された第1垂れ幕512a、第2垂れ幕512b、什器511に貼り付けられたステッカ513、パネル515、ポスタ517などのPOP媒体を認識し特定する。
【0020】
また、POP媒体管理装置600は、状態画像および販売実績データベース510に保持されている例えば店舗、イベント会場、自動販売機など管理単位毎の販売実績に基づいて種々の解析処理を行う。そして、POP媒体管理装置600はその解析結果等を表示部508に表示する。このPOP媒体管理装置600を利用して、例えば、マーケティング計画を策定する担当者(以下、単に「オペレータ」という)は、POP媒体の投入効果等を把握でき、戦略的なマーケティングを行うことができる。また、市場に投入されているPOP媒体の数をPOP毎に正確に把握することができるので、例えば販売促進キャンペーンなどを企画する際に、新たに市場に投入するPOP媒体の数を的確に決めることができる。
【0021】
図2は、図1の調査結果506に含まれるデータの一例を示す図である。調査結果506は、調査ID540、位置情報542、撮影日時544、画像データ546を有する。調査ID540は、調査内容を特定する情報(以下、単に「調査ID」という)である。詳細は後述するが、POP媒体管理装置600は各調査内容を管理しており、個々の調査内容と調査結果とを対応付けて管理できるように調査結果に調査IDを付加する。位置情報542は、撮影場所を特定する情報(以下、単に「撮影地点位置情報」という)である。この撮影地点位置情報は、例えば「○○商店」などの撮影地点の名称、住所、GPS(Global Positioning System)により得られた緯度、経度、高度の情報であってもよい。要は、撮影地点位置情報は、撮影場所をある程度の範囲まで狭めて特定することができればよい。撮影日時544は、状態画像を撮影した日時である。画像データ546は、図1の調査対象502を撮影することにより得られた状態画像のデータである。この調査結果506が、例えば記録媒体に記録されたり、ネットワークを介したりしてPOP媒体管理装置600に供給される。
【0022】
図3は、図1のPOP媒体管理装置600における代表的な処理の相関関係を概念的に示した図である。POP媒体管理装置600は、「調査処理」、「解析・評価処理」、「投入計画作成処理」の3つの処理を主に行う。調査処理は、調査内容を作成し、調査結果を収集する処理である。解析・評価処理は、収集した調査結果および販売実績に基づいてPOP媒体ごとの投入効果を解析し、評価する処理である。投入計画作成処理は、解析結果に基づいて新たなPOP媒体の投入計画を作成する処理である。こうして作成された投入計画に基づいて、調査内容が生成され、調査が行われる。POP媒体管理装置600は、このように相関的な処理を行うことで、POP媒体の迅速かつ多角的な投入効果の管理、およびオペレータのマーケティング計画の策定作業を支援する。
【0023】
図4は、図1のPOP媒体管理装置600における解析・評価処理のフローチャートの一例である。まず、POP媒体管理装置600は、調査結果を収集する(S800)。そして、POP媒体管理装置600は、状態画像に所定の画像処理を施し、状態画像中のPOP媒体を特定する(S802)。次に、POP媒体管理装置600は、販売実績などを利用して所定の統計処理を施して解析をおこない(S804)、そのPOP媒体の投入効果を評価する(S806)。そして、POP媒体管理装置600は、その解析結果を蓄積する(S808)。例えば、この解析結果が、投入効果の把握や投入計画の作成に利用される。
【0024】
図5は、図1のPOP媒体管理装置600における投入計画作成処理のフローチャートの一例である。まず、POP媒体管理装置600は、例えば販売促進の対象商品や販売促進期間などのPOP媒体の投入条件を受け付ける(S810)。そして、POP媒体管理装置600は、その投入条件と過去のPOP媒体の投入効果、すなわち上述した解析処理により得られた解析結果とに基づいて、仮の投入計画(以下、単に「投入計画案」という)を生成する(S812)。オペレータは、その投入計画案に必要であれば修正を加え(S814)、投入計画を確定する(S816)。そして、POP媒体管理装置600は、その投入計画を格納する(S818)。これにより、オペレータは、過去に投入したPOP媒体の投入効果に裏付けられた投入計画を少ない労力で作成できる。
【0025】
図6は、図1のPOP媒体管理装置600における調査処理のフローチャートの一例である。まず、POP媒体管理装置600は、図5の投入計画作成処理により作成された投入計画を読み込む(S820)。つぎにPOP媒体管理装置600は、投入計画に含まれる、例えば投入場所や投入期間などの情報に基づいて、調査内容を作成する(S822)。そして、POP媒体管理装置600は、その調査内容に基づいた調査を指示する(S824)。これにより、POP媒体管理装置600は、投入計画に即した適切な調査内容を、適切なタイミングで指示することができる。
【0026】
図7は、図1の表示部508に表示される表示画面520の一例を示す図である。第1表示領域522は、店舗位置に該当する部分にマークを付した電子的な地図を表示するための領域である。第2表示領域524は、掲示中のPOP媒体に関する情報を表示するための領域である。本図では、第2表示領域524には、POP媒体を特定する情報(以下、単に「POPID」という)と、そのPOP媒体のターゲットに関する情報と、そのPOP媒体の掲示枚数とが表示されている。本図は、第2表示領域524から、任意のPOP媒体を選択すると、そのPOP媒体が掲示されている店舗が第1表示領域522に表示される。
【0027】
選択部分526は、オペレータにより選択された状態を示す。オペレータが、POP媒体を選択し、表示ボタン528を押下することで、そのPOP媒体を掲示している店舗と、そのPOP媒体を掲示していない店舗とが区別されて第1表示領域522に表示される。本図で、第1該当マーク532a、第2該当マーク532b、および第3該当マーク532c(以下、単に「該当マーク532」という)が、選択されたPOP媒体を掲示している店舗を示す。また、第1非該当マーク534a、および第2非該当マーク534b(以下、単に「非該当マーク534」という)が、選択されたPOP媒体を掲示していない店舗を示す。このように、地図に重ねて店舗ごとのPOP媒体の掲示状態を表示することで、オペレータは所定の地域におけるPOP媒体の掲示状態を容易に把握できる。
【0028】
他の例では、第2表示領域524に商品の販売実績、POP媒体の投入効果、POP媒体の媒体種類、POP媒体の訴求期間などの検索条件を表示し、オペレータが指定した任意の検索条件に該当する店舗が第1表示領域522に表示されてもよい。つまり、第2表示領域524は、第1表示領域522に表示する店舗の検索条件を設定するための領域であり、第1表示領域522には、その検索条件により抽出された店舗が表示される。各店舗における詳細なPOP媒体の掲示状態を参照する場合、オペレータはカーソル530を該当マーク532または非該当マーク534に移動し、例えばマウスのボタンをクリックして選択する。これにより、図8の店舗情報表示画面550が表示される。
【0029】
図8は、図1の表示部508に表示される店舗情報表示画面550の一例を示す図である。売場配置図552は、店舗毎の売場の配置状況を示す図である。什器マーク556は実際の什器の配置と同じように表示され、検索条件に該当するPOP媒体の掲示場所が該当マーク554として表示される。また、検索条件に該当しないPOP媒体の掲示場所は、非該当マーク555として表示される。店舗情報表示欄558は、例えば店舗名称、所在地、連絡先、調査日時、掲示中のPOP媒体の数量などその店舗に関する種々の情報を表示するための領域である。店舗における各POP媒体の更に詳細な掲示状況を参照する場合、オペレータは図7の表示画面520と同じようにカーソル530を移動して該当マーク554または非該当マーク555のいずれかを選択する。これにより、図9の詳細情報表示画面560が表示される。
【0030】
図9は、図1の表示部508に表示される詳細情報表示画面560の一例を示す図である。調査画像表示領域561は、カーソル530により選択された地点で調査員Aにより撮影された状態画像を表示するための領域である。POP一覧表示領域562は、調査画像表示領域561に表示されている状態画像に含まれるPOP媒体の情報(以下、単に「POP媒体情報」という)を一覧として表示するための領域である。それぞれのPOP媒体情報は、POP媒体の画像を表示するためのPOP画像表示領域564aと、POPIDや掲示位置などの種々の情報を表示するためのPOP情報表示領域564bとを含む。例えば本図では、状態画像に含まれる垂れ幕512、ステッカ513、パネル515、およびポスタ517のPOP媒体情報がそれぞれPOP一覧表示領域562に表示されている。
【0031】
販売実績推移表示領域566は、調査地点、すなわち状態画像として撮影された売場における商品の販売実績の推移を表示するための領域である。一般に、POP媒体を投入することにより、商品の販売量が徐々に増加し、ピークをむかえる。そしてピークをむかえた後、販売量は徐々に減少し、ある量になると減少が止まり安定的になる。このピーク時の販売量、ピークまでの期間、ピークを過ぎて安定的な販売量になるまでの期間は、POP媒体のデザイン、媒体種類、掲示場所など様々な要因により変わってくる。そうしたPOP媒体ごとの投入効果を把握しやすいように、販売実績推移表示領域566には、時系列的な販売量の推移とともに、POP媒体を投入した日付、ピークに到達したときの日付、ピークを過ぎ販売量が安定的になった日付など補助的な情報が表示される。このような画面を参照しながら、オペレータは各売場のPOP媒体を管理する。
【0032】
図10は、図1のPOP媒体管理装置600の内部構成図である。POP媒体管理装置600の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組み合わせによって実現されるが、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0033】
収集部602は、例えばネットワーク514や記録媒体516から図1の調査結果506(以下、符号は付けず単に「調査結果」という)の入力を受け付ける。収集部602は、収集した調査結果を調査結果格納部604に格納する。分析部606は、調査結果格納部604から調査結果を読み出して、例えば状態画像に含まれるPOP媒体を特定する処理などの所定の分析を行う。そして、分析部606は、分析結果を調査IDに対応付けて掲示状況格納部624に格納する。この分析のために、分析部606は必要に応じてデータ格納部610に保持されているデータを利用する。データ格納部610は、分析部606における分析処理、後述する解析部628における解析処理、後述する調査指示情報生成部638における調査内容作成処理等で利用されるPOP媒体データベース612、POP画像格納部616、調査対象情報データベース614、売場配置ファイル格納部618、投入計画データベース620、および調査指示情報データベース622を格納する。
【0034】
POP媒体データベース612は、状態画像に基づいて認識すべきPOP媒体のPOP媒体情報を保持する。POP画像格納部616は、POP媒体データベース612に管理されているPOP媒体の外観画像を保持する。調査対象情報データベース614は、例えば店舗やイベント会場等の調査対象に関する情報(以下、単に「調査対象情報」という)を保持する。売場配置ファイル格納部618は、調査対象情報データベース614に管理されている調査対象における売場の配置情報を保持する。投入計画データベース620は、POP媒体の投入計画を保持する。調査指示情報データベース622は、投入計画に基づいて生成された調査内容を保持する。登録部608は、オペレータからPOP媒体情報、調査対象情報などの入力を受け付け、それぞれPOP媒体データベース612、POP画像格納部616、調査対象情報データベース614、売場配置ファイル格納部618に登録する。
【0035】
解析部628は、掲示状況格納部624ならびデータ格納部610に保持されているデータおよび補助情報取得部672から供給される店舗ごとの販売実績等に基づいて各POP媒体の投入効果を解析し、それぞれ評価する。解析部628は、解析結果を解析結果格納部626に格納する。また、解析部628は、操作指示受付部674からの指示に基づいて図7、図8および図9を用いて説明した表示画面を生成するために必要な解析をして、解析結果を提供部660に供給する。提供部660は、その解析結果とデータ格納部610とに保持されているデータ等を利用して各種の表示画面を形成するための表示データを生成して表示部508に出力する。
【0036】
操作指示受付部674は、オペレータから各種の解析の実行指示、解析結果の表示指示、投入計画の作成に係る指示などの種々の指示を受け付ける。補助情報取得部672は、例えばネットワークを介して販売実績データベース510から販売実績を読み込み解析部628に供給する。他の例では、補助情報取得部672は、例えば販売実績、集客状況、気象データ、時事情報など解析内容に応じて種々の情報を、外部のサーバ等の情報源から収集してもよい。販売実績は、例えば特定商品の販売促進を目的として投入したPOP媒体の投入効果の解析に利用され、集客状況は、売場演出を目的として投入したPOP媒体の投入効果の解析に利用される。また、気象データや時事情報を解析に加えることにより、例えば気候や時世なども考慮してPOP媒体の投入効果を解析することができる。
【0037】
投入計画策定部670は、例えば販売促進POP、新製品POP、季節POP等の投入計画を、操作指示受付部674を介してオペレータから受け付けたPOP媒体の投入条件と解析結果格納部626に保持されたデータ(以下、単に「解析結果」という)とに基づいて作成する。「投入計画」は、POP媒体毎にその投入時期、投入地点、投入量を含む情報である。投入計画策定部670は、投入条件と解析結果と掲出実績とに基づいて自動的に投入計画案を作成する。そして、投入計画策定部670は、操作指示受付部674を介してオペレータから投入計画案に対する修正指示を受け付けて最終的な投入計画を作成する。投入計画策定部670は、こうして策定した投入計画を提供部660に出力するとともに、投入計画データベース620に格納する。
【0038】
調査指示情報生成部638は、投入計画データベース620に保持されている投入計画に基づいて調査内容を生成する。そして、調査指示情報生成部638は、調査内容を調査IDに対応付けて調査指示情報データベース622に格納する。また、調査指示情報生成部638は、調査内容を携帯端末505に送信し、調査員に対して調査の指示を行う。これによりオペレータは、現実の投入状況を把握でき、その状況に応じて解析を行うことができる。
【0039】
図11は、図10の分析部606の内部構成図である。判定部630は、調査結果格納部604に保持されている状態画像と、POP媒体データベース612に保持されているPOP媒体情報とに基づいて、状態画像に認識すべきPOP媒体が含まれているか否かを判定する。そして、POP媒体が含まれている場合、判定部630は、そのPOP媒体のPOPIDを状態判断部634に出力する。POP媒体情報は、認識すべきPOP媒体の画像(以下、単に「POP画像」という)などをPOPIDに対応付けたものである。つまり判定部630は、状態画像とPOP画像とに基づいてPOP媒体の有無を判定する。
【0040】
この判定のために判定部630は、状態画像からPOP媒体と推定できる画像部分を切り出し、推定したPOP媒体毎に抽出画像を生成する。そして、判定部630は、抽出画像ごとにPOP画像との一致の度合い(以下、単に「一致度」という)を算定して、一致度が所定の値以上のときに状態画像にPOP媒体が含まれていると判定する。そして、一致したPOP画像に対応付けられたPOPIDを状態判断部634に出力する。つまり、まず判定部630は、一枚の状態画像から、個々のPOP媒体が含まれていると推定される領域を抽出画像として切り出す。例えば、図1の調査対象502の状態画像から、判定部630は5枚の抽出画像を切り出す。この処理は、一般的に利用されている画像処理技術を利用すればよく、例えば状態画像に二値化処理を施した後、エッジ検出処理を施し、POP媒体として認識できる部分を状態画像から切り出し抽出画像とする。このとき、商品を広告として認識することを防ぐため、判定部630は、矩形の大きさに基づいて、矩形毎にPOP媒体か商品かを判断する。POP媒体情報には、POPIDに対応付けてPOP媒体の外形寸法が保持され、この外形寸法に基づいて、判定部630はPOP媒体か商品かの判断をしてもよい。他の例では、判定部630は商品の外観画像(以下、単に「商品画像」という)と、抽出画像とを比較することにより判断してもよい。この場合、商品画像はデータ格納部610などいずれかに格納される。
【0041】
次に判定部630は、抽出画像に基づいてPOP媒体を特定する。判定部630は、POP画像との一致度を判定することにより広告を特定する。この判定処理を、以下「マッチング」という。このマッチング処理には、一般的に利用されている画像処理技術を利用すればよく、例えば画像の伸縮処理、色分布の比較処理、二値化処理、エッジ検出処理、商品画像に印刷されている文字の認識処理などを組み合わせて一致度を判定する。そして判定部630は、POP媒体として判断した矩形の状態画像における位置、矩形の大きさ、抽出画像などをPOPIDに対応付けて状態判断部634に供給する。この矩形の位置や大きさを、単に「矩形情報」という。
【0042】
特定部632は、調査結果に含まれる調査IDと調査指示情報データベース622とに基づいて、例えば店舗、イベント会場などの調査対象を特定する。そして、特定部632はその調査対象における、例えば売場や撮影場所の位置情報など更に狭い範囲(以下、単に「調査対象売場」という)を特定する。特定部632は、特定した調査対象の識別情報(以下、単に「調査対象ID」という)と調査対象売場とを格納処理部636に供給する。状態判断部634は、抽出画像や矩形情報に基づいて、POP媒体の掲示位置や視認性を判断し、格納処理部636に供給する。格納処理部636は、調査対象IDに対応付けて、POPID、POP媒体の掲示位置、および視認性を掲示状況格納部624に格納する。
【0043】
図12は、図11の状態判断部634の内部構成図である。本実施形態では、POP媒体は予め掲示位置もしくは掲示位置の候補が予め決められており、POPIDに対応付けてPOP媒体データベース612に保持されている。掲示位置特定部640は、判定部630から供給されるPOPIDに基づいてPOP媒体データベース612を参照して掲示位置を絞り込み、つぎに状態画像を利用して候補の中から掲示位置を特定する。これにより、掲示位置特定部640における処理時間を短縮できる。他の例では、掲示位置特定部640は、POP媒体の掲示位置を、例えば状態画像、抽出画像などに画像処理を施すことにより、画像から掲出位置を特定してもよい。
【0044】
視認性判断部642は、状態画像もしくは抽出画像に基づいて各POP媒体の視認性、すなわち視認のしやすさを判断する。例えば、視認性判断部642は、一致度に基づいて視認性を判断してもよいし、POP媒体の外観のうち物陰になっている部分の面積を算出することで視認性を判断してもよい。図10の解析部628は、例えば、投入効果に視認性に応じた係数を乗じるなど、視認性を考慮して投入効果を解析してもよい。
【0045】
図13は、図10のPOP媒体データベース612のデータ構造の一例を示す図である。POPID欄700は、POPIDを保持する。媒体種類欄702は、POP媒体の媒体種類を特定する情報を保持する。「媒体種類」は、例えば紙ポスタ、売場演出用POP、商品宣伝用POP、ノベルティ、店頭ポスタ、イベント用ポスタ、各種ステッカ、各種パネル、のぼり、垂れ幕などである。媒体サイズ欄704は、媒体の外形サイズを保持する。POP種類欄706は、例えば商品の販売促進用のPOP媒体(以下、単に「販促POP」という)、売場演出用のPOP媒体(以下、単に「演出POP」という)などPOP媒体の種類を特定する情報を保持する。本図では、「商品」は販促POPであることを意味し、「売場」は売場POPであることを意味している。POP種類を設定することにより、図10の解析部628は、例えば販促POPの場合に商品毎の販売実績に基づいて投入効果を解析し、演出POPの場合に集客状況に基づいて投入効果を解析するなどPOP種類に応じた解析処理ができる。
【0046】
商品名欄708は、販売促進対象の商品名もしくは商品を特定する情報(以下、単に「商品ID」という)を保持する。本図では、POPID「P2100」のPOP媒体は、販促POPであり、「△△ゲーム」の販売促進を目的とするものであることがわかる。図10の解析部628は、このPOP媒体の投入効果を解析する場合、店舗毎の「△△ゲーム」の販売実績を利用する。デザイン種類欄710は、POP媒体のデザインやデザインに含まれる図柄、色合い、サイズなどデザインに関する種々の情報を保持する。画像ファイル名欄712は、POP媒体ごとにPOP画像のファイル名を保持する。このファイル名で特定されるPOP画像が図10のPOP画像格納部616に保持される。図10の分析部606は、このPOP媒体画像と状態画像とのマッチングをとることによりPOP媒体を特定する。
【0047】
訴求ロゴ欄714は、POP媒体に書かれたロゴなどを保持する。訴求期間欄716は、訴求期間すなわち販売促進期間を保持する。POP媒体は、この訴求期間内に徐々に各店舗に投入される。訴求エリア特性欄718は、例えば住宅街やオフィス街などPOP媒体が対象とする地域の特性を保持する。貼付エリア欄720は、掲示する地域を特定する情報を保持する。掲出位置欄722は、POP媒体の掲示予定位置、すなわち掲示されるべき位置を保持する。図12の掲示位置特定部640は、この掲示予定位置を掲示位置の候補として利用する。例えば、POPID「P2100」のPOP媒体は、A2サイズのポスターであり、「△△ゲーム」の販促POPである。そして、その販促POPの訴求期間は「2003年1月1日から2003年3月5日」であり、東京の住宅街を掲示対象としている。また、その販促POPは、壁、什器、および天井を予定掲示位置として保持する。
【0048】
図14は、図10の調査対象情報データベース614のデータ構造の一例を示す図である。調査対象ID欄730は、調査対象IDを保持する。調査対象名欄732は、例えば店舗名、イベント会場、スポット会場など調査対象の名称を保持する。売場配置ファイル名欄734は、調査対象の売場配置すなわち内部構造を画像化するための情報を保持する。属性欄736は、例えばチェーン店、一般販売店、コンビニエンスストアなど調査対象の属性を保持する。エリア欄738は、例えばオフィス街や住宅街などの地域特性を保持する。所在地欄739は、調査対象の所在地を保持する。掲示予定数欄731は、図10の投入計画策定部670により過去のPOP媒体の投入実績に基づいて算定された、新たなPOP媒体の投入予定数を保持する。実掲示数欄733は、状態画像に基づいて特定された実際に掲示されているPOP媒体の数を保持する。本図では、掲示予定数欄731および実掲示数欄733は、それぞれ単一の値だけ、すなわちひとつのPO媒体に関する値だけを保持するが、他の例では、POPIDに対応付けて、複数のPOP媒体に関する掲示予定数および実掲示数を保持してもよい。掲示条件欄735は、その店舗または売場におけるPOP媒体の掲示条件を保持する。コメント欄737は、例えば店舗もしくは売場ごとに営業員のコメントを保持する。図10の投入計画策定部670はこうした情報を利用して新たなPOP媒体の投入量を算出する。
【0049】
図15は、図10の投入計画データベース620のデータ構造の一例を示す図である。計画ID欄740は、投入計画を識別する情報(以下、単に「計画ID」という)を保持する。投入店舗ID欄742は、POP媒体を投入する店舗の調査対象IDを保持する。投入POPID欄744は、その店舗に投入するPOP媒体のPOPIDを保持する。投入量欄746は、POP媒体の投入量を保持する。投入期間欄747は、そのPOP媒体の投入期間を保持する。この投入期間は、図13の訴求期間欄716に保持された訴求期間と同一もしくは含まれるように設定される。投入位置欄748は、POP媒体を掲示する位置を特定する情報を保持する。確認欄749は、調査により掲示を確認したか否かを特定する情報を保持する。本図では、「1」は確認したことを意味し、「0」は未確認であることを意味する。図10の調査指示情報生成部638は、投入計画データベース620に保持されたデータに基づいて調査内容を生成する。
【0050】
図16は、図10の調査指示情報データベース622のデータ構造の一例を示す図である。調査ID欄750は、調査IDを保持する。調査日欄752は、調査日を保持する。調査対象店舗欄754は、調査対象IDを保持する。調査対象売場欄756は、調査対象における売場を特定する情報を保持する。完了フラグ欄758は、調査を行ったか否か、すなわち調査結果の取得の有無を示す情報を保持する。本図では、「1」は調査結果を取得したことを意味し、「0」は調査結果を未だ取得していないことを意味する。
【0051】
図17は、図10の掲示状況格納部624のデータ構造の一例を示す図である。調査対象ID欄760は、調査対象IDを保持する。調査ID欄761は、調査IDを保持する。調査対象売場欄762は、売場を特定する情報を保持する。POPID欄763は、状態画像に基づいて特定したPOP媒体のPOPIDを保持する。数量欄764は、そのPOP媒体の数量を保持する。画像ファイル名欄765は、POP媒体の分析に利用した状態画像のファイル名を保持する。掲示位置欄766は、POP媒体の掲示位置を保持する。視認性欄768は、そのPOP媒体の視認性を保持する。本図では、POP媒体の視認性を10段階で表現しているが、数値処理が可能であれば表記方法は任意である。
【0052】
図18(a)は、時間の経過にともなう販売量の推移を示す図である。この推移図の横軸は時間を示し、縦軸は販売量を示す。一般に、POP媒体を時間tで投入すると、時間tでピークに到達するまで徐々に販売量は増加する。そして、ピークを過ぎると販売量は徐々に減少し、時間tで、ほぼ安定的な販売量になる。以下の説明では、時間tから時間tまでの期間を「投入効果持続期間」という。図10の解析部628は、販売量の推移に基づいてPOP媒体毎の投入効果を解析する。
【0053】
このため、解析部628は、時間tでの販売量をA、時間tでの販売量をBとしたとき、POP媒体を投入することによる販売量の増加率ΔをB/Aとして算出する。これにより、解析部628はPOP媒体毎の投入効果を定量的に分析可能となる。また、解析部628は、ピークに到達するまでの期間、すなわち時間tからtまでの期間とピーク時の販売量Vpとに基づいてPOP媒体の投入効果を定量化してもよい。また、解析部628は、販売量の推移を最小二乗法やフーリエ変換などを使い近似式に変換し、その近似式に基づいて投入効果を定量化してもよい。
【0054】
図18(b)は、解析部628における別の定量化手法を説明するための図である。解析部628は、販売量の積分値に基づいて投入効果を定量化してもよい。例えば、解析部628は、投入効果持続期間において、POP媒体を投入しなかった場合の積分値をSとして算出し、POP媒体を投入した場合の積分値をS+Sとして算出する。そして、解析部628は、増加率Δを(S+S)/Sとして算出する。すなわち、日付tにおける販売量をV(t)とした場合、増加率は、次式で表記できる。
【0055】
【数1】
Figure 0004261935
これにより、解析部628は、時間経過にともなう販売量の推移を含めて増加率Δを算出できる。別の例では解析部628は、上述した方法以外の手法を利用して投入効果を定量化してもよい。
【0056】
図19(a)、図19(b)、および図19(c)は、POP媒体のデザインの種類ごとの販売量の推移を説明するための図である。POP媒体を投入したことによる投入効果は、デザインの種類の違いによっても異なる。そこで、デザイン毎に投入効果を解析し、蓄積することで投入効果の高いデザインの傾向を把握できる。この解析のために、解析部628は、例えば同一の店舗に複数の異なるデザインのPOP媒体を、期間をあけて投入することにより得られた調査結果に基づいて、それぞれのデザインの投入効果を解析してもよい。これにより、オペレータは、どのようなデザインのPOP媒体が市場に受け入れられやすく、投入効果が高いかということを把握できる。また、オペレータは、マーケティング計画に応じて、その計画に適した販売量の推移を示すデザインを採用することができる。
【0057】
図20(a)および図20(b)は、エリア特性に応じたPOP媒体の販売量の推移を説明するための図である。POP媒体を市場に投入する場合、投入先のエリア特性に応じて投入効果が違ってくる。このため、エリア特性に応じて、適切なPOP媒体を投入することが必要である。解析部628が、このような解析を行うことで、オペレータはエリア特性に応じたPOP媒体を投入することができる。この解析のために、解析部628は、掲示状況格納部624とデータ格納部610とに保持されているデータに基づいて、エリア特性ごとに統計処理を行い解析する。
【0058】
図21(a)、図21(b)、および図21(c)は、POP媒体を連続して投入した場合の販売量の推移を説明するための図である。図21(a)は、POP媒体を1度だけ投入した場合の販売量の推移である。図21(b)および図21(c)は、投入タイミングをずらしてPOP媒体を2度投入した場合の販売量の推移である。このように、POP媒体を連続して投入する場合、そのタイミングを適切に調整することで投入効果をより高めることができる。解析部628が、このような解析を行うことで、オペレータは適切なタイミングでPOP媒体を投入することができる。
【0059】
図22は、POP媒体を投入することによる、同一ブランド内の高価格商品への移行効果(以下、単に「シフト効果」という)を説明するための図である。本図において、商品Aが高価格商品で、商品Bが低価格商品である。解析部628は、例えば、POP媒体投入前の商品Aと商品Bの販売量の比率と、投入効果持続期間が経過した後の商品Aと商品Bの販売量の比率とに基づいて、シフト効果を定量化してもよい。
【0060】
上述した解析以外に解析部628は、例えば販売規模が近似する店舗をグルーピングして、販売規模毎に定量のPOP媒体を投入した場合における、投入効果を解析してもよい。また、解析部628は、POP媒体のサイズや媒体種類などに応じた投入効果を解析してもよい。また、解析部628は、例えばコンビニエンスストアなどの業態別またはチャネル別にPOP媒体の投入効果を解析してもよい。
【0061】
図23は、図10の提供部660の内部構成図である。地図情報格納部650は、地図データを保持する。表示処理部652は、地図データ、データ格納部610に保持されているデータ、および解析部628からの解析結果などに基づいて、調査対象を示すマークを地図上の該当する位置に配置する。これにより、図7の第1表示領域522に表示されている画像が生成される。マーク設定部654は、調査対象に掲示されたPOP媒体に応じて、例えば、マークの色を変えたり、マークの形状を変えたりする。これにより、オペレータは、調査対象におけるPOP媒体の掲示状態を直観的に認識できる。補助情報付加部656は、補助情報取得部672から販売実績データ等を取得し、表示処理部652に供給する。これにより、表示処理部652は、例えば解析結果とともに販売実績を表示させたり、調査結果とともに販売実績を表示させたりできる。
【0062】
図24は、図10の投入計画策定部670の内部構成図である。運用時投入計画生成部682は、解析結果格納部626に保持された種々の解析結果に基づいて投入計画案を生成する。調査時投入計画生成部680は、運用時投入計画生成部682において投入計画案を作成するために利用する解析結果を得るために、実験的な目的で投入計画を作成する。つまり、POP媒体管理装置600を導入した時点では、解析結果が少ないため実際のエリアの特性に適した投入計画を生成できない。そこで、最適な投入計画を生成するために、様々な状況下における解析結果を取得することを目的として調査時投入計画生成部680は投入計画を生成する。
【0063】
投入量推定部800は、図10の掲示状況格納部624に保持されているデータ等に基づいて新たに投入するPOP媒体の投入量を算出して、決定部684に供給する。比較部802は、投入量推定部800により算出された投入量(以下、単に「予定投入数」という)と、実際に掲示された数(以下、単に「実投入数」という)とを比較して、比較結果を投入量推定部800に供給する。比較部802は、例えば、予定投入数と実投入数との差分、予定投入数と実投入数の割合などを、POP媒体毎もしくはエリアや販売チャネル毎に算出して投入量推定部800に供給する。
【0064】
図25は、図24の投入量推定部800の内部構成図である。POP情報受付部810は、調査時投入計画生成部680または運用時投入計画生成部682から投入計画に含まれる、販売促進商品、販売促進期間、媒体種類などの情報(以下、単に「POP情報」という)を受け付ける。抽出部812は、POP情報に基づいて、そのPOP情報に関連する既に掲示したPOP媒体の掲出地点、すなわちPOP媒体を掲出した店舗や売場を抽出する。抽出部812は、図14を用いて説明した掲示条件に、新たなPOP媒体が適合するか否かを判定する。そして、適合する場合に、抽出部812は掲出地点毎に掲示状況格納部624に保持された掲出実績を参照して、新たなPOP媒体に関連するPOP媒体(以下、単に「関連POP媒体」という)の掲出の有無を判定する。そして、関連POP媒体の掲出の実績がある場合、抽出部812は、その掲出地点の掲出実績を統計処理部814に供給する。
【0065】
統計処理部814は、抽出部812により抽出された掲出地点の数を集計することにより、予定投入数を算出する。また、統計処理部814は、比較部802からの比較結果を更に統計処理に加えることにより、その比較結果を考慮して予定投入数を算出してもよい。例えば、統計処理部814は、チャネル毎の予定投入数と実投入数の割合を比較結果として受け付け、予定投入数がその割合になるように予定投入数を調整する。このような、投入量推定部800における予定投入数の算出に利用する統計処理は、任意に決めることができる。このように投入量推定部800は、過去の掲出実績、掲示条件、および比較結果などに基づいて、予定投入量を算出できる。
【0066】
確認部816は、予定投入数が所定の数量未満の場合に、その掲出地点の情報をオペレータに通知すべき情報として図24の決定部684に供給する。「所定の数量」は、例えば、POP媒体を掲出できない、すなわち掲出枚数0枚に設定されてもよいし、1枚や2枚など任意の枚数に設定されてもよい。更には、POP媒体の優先度もしくは掲出地点の属性などに応じて設定されてもよい。また、過去の関連するPOP媒体の掲出枚数に対する新たなPOP媒体の掲出枚数の割合に応じて設定されてもよい。
【0067】
決定部684は、これを受け、図10の提供部660を介して表示部508に表示させる。また、オペレータがその掲出地点の詳細な情報の提示を要求した場合に、提供部660は、その掲出地点の状態画像や営業員のコメントなどを図10の掲示状況格納部624や調査対象情報データベース614から読み込み表示部508に表示させる。これにより、オペレータは、状態画像やコメントを確認しながら投入量を最終的に決定することができる。
【0068】
また、確認部816は、比較部802からの比較結果に基づいて、掲出地点の情報をオペレータに通知すべき情報として決定部684に供給してもよい。例えば、確認部816は、投入予定数が1枚以上であるにもかかわらず、実投入数が0枚の掲出地点や、投入予定数に対する実投入数の割合が所定の値より小さい掲出地点、もしくは大きい掲出地点の情報を決定部684に供給してもよい。これにより、例えばコンビニエンスストアなどにおける、掲出条件の改定に迅速に対応することができる。
【0069】
図26は、図25の投入量推定部800における処理のフローチャートの一例である。抽出部812は、POP情報受付部810からPOP情報を受け付けると、そのPOP情報に基づいて関連するPOP媒体(以下、単に「関連POP媒体」という)を特定し、その関連POP媒体を抽出条件として設定する(S850)。次に、抽出部812は、売場毎に新たなPOP媒体の掲示枚数(以下、単に「売場掲示枚数」という)を算出する(S852)。そして、統計処理部814は、売場毎に推定した掲示枚数を集計して予定投入数を算出する(S854)。
【0070】
図27は、図26のステップ852における処理の詳細なフローチャートの一例である。抽出条件を設定した後(S850)、抽出部812は、その抽出条件に基づいて、関連POP媒体を掲出した実績のある売場を抽出する(S856)。次に、抽出部812は、売場毎の掲出実績を参照して、その売場における売場掲示枚数を算出する(S858)。そして、抽出部812は、売場掲示枚数を算出していない売場の有無を判定する(S860)。売場掲示枚数を算出していない売場が存在する場合(S860のY)、抽出部812は、ステップ858に戻り、売場掲示枚数の算出をしていない売場について、売場掲示枚数の算出を行う。また、全ての売場における売場掲示枚数を算出した場合(S860のN)、図26で説明したステップ854に進む。
【0071】
図28は、図27のステップ858における処理の詳細なフローチャートの一例である。図25の抽出部812は、売場毎の掲示条件に新たなPOP媒体が適合するか否かを判定する(S862)。適合する場合(S862のY)、抽出部812は売場掲示枚数を算出する(S864)。例えば、抽出部812は、その売場における最新の関連POP媒体の掲示枚数に基づいて、売場掲示枚数を算出してもよいし、関連POP媒体の平均の掲示枚数に基づいて売場掲示枚数を算出してもよい。また、ステップ862で、掲示条件に新たなPOP媒体が適合しない場合(S862のN)、抽出部812は、その売場に新たなPOP媒体を掲示できないとして判断する(S868)。
【0072】
図24に戻り、決定部684は、投入計画案に、操作指示受付部674を介してオペレータから受け付けた指示に基づいて修正を施して最終的な投入計画を作成する。そして、決定部684は作成した投入計画を提供部660に供給するとともに、投入計画データベース620に格納する。図10の調査指示情報生成部638は、例えば、投入計画データベース620に新たな投入計画が格納されたことを契機に調査内容を生成する。発注計画作成部804は、最終的な投入計画が確定したことを契機に、POP媒体の発注計画を作成して発注書として出力する。また他の例では、発注計画作成部804は、例えば印刷会社のサーバに対して、発注手続きを行ってもよい。
【0073】
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、ネットワークを介して複数の調査員から調査データを収集して、解析するシステムである。第1の実施形態で説明したとおり、POP媒体の掲示状態を把握するためには、単に状態画像を図1のPOP媒体管理装置600に入力すればよいので、調査員に高度な技術を求めなくてもよい。このため、調査員としてアルバイトを採用することができる。また、カメラ、GPS、通信機能、プログラム実行機能などを備える携帯電話は広く普及している。このような携帯電話を有する人をアルバイトとして採用すれば、アルバイトが所持する携帯電話を調査用端末として利用できる。アルバイトを採用することにより、低いコストで多くの調査データを短期間に収集できる。また、例えば、調査員の日常の移動経路に存在する調査対象を日々撮影することを依頼しておけば、POP媒体が変更された場合に迅速に対応できる。また、同一の調査対象の状態画像を複数の調査員から得ることもできるので、網羅的な調査が可能になり、不良データに対するバックアップが可能である。例えば、ある調査員から収集した状態画像の画質が悪い場合に、他の調査員から収集した状態画像を解析対象として採用することも可能である。一方、多くの調査員すなわちアルバイトが集まると、彼らの意識の違いはまちまちであり、調査員の中には実際に調査地点まで赴き、調査対象を撮影しない者もいることが予想される。このため、各調査員から収集した調査データの信頼性すなわちデータの信憑性の確保が重要になる。こうした点を解決する構成を備えたシステムについて以下説明する。
【0074】
図29は、第2の実施形態に係るPOP媒体管理システム10の構成図である。POP媒体管理システム10は、図1のPOP媒体管理装置600の別の形態である。第1端末装置200a、第2端末装置200b、第3端末装置200c、および第4端末装置200d(以下、単に「端末装置200」という)は、例えば、携帯電話やPDAなどの携帯可能な端末である。端末装置200は、例えばGPS衛星16からGPS信号を受信して位置情報を取得するGPS(Global Positioning System)ユニット、CCDカメラ、マイクなどを有する。また、それぞれの端末装置200は、基地局14を介してネットワーク12に接続し、POP媒体管理装置100と通信を行う機能を有する。
【0075】
POP媒体管理装置100は、調査内容を端末装置200の表示部202に表示させるための調査内容ファイルを、ネットワーク12を介して端末装置200に提供する。調査員は、表示部202に表示された調査内容に基づいて、例えば、指定された調査地点まで端末装置200を所持して移動し、その場で調査を行う。端末装置200は、その移動地点の位置情報(以下、単に「調査位置情報」という)を、GPSユニットを利用して取得する。その取得指示は、調査員の指示に基づいて行われてもよいし、端末装置200内部のプログラムにより自動的に行われてもよいし、その他外部からの信号に基づいて行われてもよい。調査員は、端末装置200のCCDカメラを利用して指定された対象物を撮影したり、調査内容に沿った事項を、例えばキーボタンなどの操作部204を利用して端末装置200に入力したりする。端末装置200は、調査員に入力された事項、画像、調査位置情報などを調査結果としてPOP媒体管理装置100に送信する。POP媒体管理装置100は、収集した調査結果や販売実績データベース510に保持された販売実績などを利用して所定の解析を行い、例えばPOP媒体を新たに投入する場合の投入量を算出する。このように、POP媒体管理装置100は、複数の端末装置200から調査位置情報の対応付けられた調査結果を収集する。
【0076】
図30は、図29の表示部202に表示される調査内容表示画面320の一例を示す図である。調査内容表示画面320は、調査の概要を表示するための調査内容表示領域300と、詳細な調査項目を表示するための調査項目表示領域302と、調査結果を送信するための送信ボタン314と、調査内容の入力を中断するためのキャンセルボタン316とを有する。調査内容表示領域300には、調査地点の住所、名称等の調査地点に関する情報、調査対象、調査期間などの情報が表示される。例えば、調査地点に関する情報として、「○○商店」、「○○駅周辺」など調査対象となる地点や範囲が指定される。本実施形態では、第4ボタン318を押下することで、調査地点の詳細な住所や電話番号などが表示される。
【0077】
調査項目表示領域302には、調査における一連の作業が項目別(以下、単に「調査項目」という)に表示される。それぞれの調査項目には、入力内容に応じたコンポーネントが表示される。例えば、「項目1」は、GPSユニットを利用して調査位置情報を取得する作業を指示する項目である。この作業は、調査員が、第1ボタン304を押下することで自動的に行われる。本図の第1ボタン304には「取得済」と表示されているが、これは既に調査位置情報を取得している状態を示している。この第1ボタン304は、調査位置情報の取得前では「取得」と表示される。第2ボタン310および第3ボタン312は、CCDカメラを使って調査対象を撮影するためのボタンである。このボタンを押下することで撮影が行われる。調査対象を一枚の画像に含めることが出来ない場合、調査員は調査対象を複数枚の画像に分けて撮影する。
【0078】
「項目2」および「項目3」には、コンポーネントとしてラジオボタン306ならびにコンボボックス308が設けられている。このように、入力内容に応じたコンポーネントを予め用意しておくことで、調査員の入力ミスを減らすことができるので、調査結果の品質を端末装置200でも高めることができる。また、経験の浅い調査員でも、容易に操作することができる。調査員は、全ての調査項目の入力を終えて、送信ボタン314を押下する。これにより、調査結果がPOP媒体管理装置100に送信される。
【0079】
このような調査内容表示画面320を表示するための調査内容ファイルは、例えばjava(登録商標)などのプログラミング言語で作成されたプログラムであってよい。端末装置200は、そうしたプログラムをPOP媒体管理装置100から受信して実行することで調査内容表示画面320を表示部202に表示する。以下、こうして表示された調査内容表示画面320を「調査シート」といい、調査シートを表示するためのデータを「調査内容ファイル」という。
【0080】
図31は、図29のPOP媒体管理装置100の内部構成図である。調査内容登録部128は、調査内容ファイルを調査内容ファイル格納部102に格納し、調査結果の信頼性を判断する際に利用する情報(以下、単に「判断ファイル」という)を判断ファイル格納部126に格納する。提供部106は、図29の端末装置200から調査内容ファイルを要求された場合、その端末装置200を操作する調査員の認証を調査員情報データベース110に保持されたデータに基づいて認証を行う。例えば、その認証は、端末装置200ごとに割り当てられた識別情報(以下、単に「端末ID」という)に基づいて行う。そして、認証に成功した場合、提供部106は、調査内容ファイルの読み出しを読出部104に指示する。読出部104は、調査内容ファイル格納部102から調査内容ファイルを読み出して、提供部106に供給する。提供部106は、読出部104から供給された調査内容ファイルを端末装置200に送信する。こうして送信された調査内容ファイルに基づいて、図29の端末装置200の表示部202には、図30を用いて説明した調査内容表示画面320が表示される。また、提供部106は、調査内容ファイルを送信する度に、送信履歴をログ格納部108に格納する。
【0081】
図32は、図31のログ格納部108のデータ構造の一例を示す図である。シートID欄400は、調査内容ファイルを識別する情報、すなわち調査シートを識別する情報(以下、単に「シートID」という)を保持する。調査員ID欄402は、調査内容ファイルを送信した端末装置200の所有者である調査員を識別する情報(以下、単に「調査員ID」という)を保持する。提供日時欄404は、調査内容ファイルを送信した日時を保持する。開始日時欄405は、送信した調査内容ファイルに基づいて作成された調査結果の受け付けを開始する日時を保持する。期限日時欄406は、送信した調査内容ファイルに基づいて作成された調査結果を受け付ける期限を保持する。例えば、後述する図31の収集部114は、開始日時欄405および期限日時欄406に保持された日時で定まる期間(以下、単に「収集期間」という)内に限り、調査結果を受け付ける。受信フラグ欄408は、送信した調査内容ファイルに基づいて作成された調査結果を受信したか否かを示す情報(以下、単に「受信フラグ」という)を保持する。本図では「1」が、受信したことを意味し、「0」が受信していないことを意味する。この受信フラグは、図31の収集部114により書き込まれる。
【0082】
本図で、例えば、シートID「1051」の調査内容ファイルは、調査員IDが「36112」の調査員の端末装置200に、「2002年12月2日、13時15分」に送信されたことがわかる。また、この調査内容ファイルに基づいて作成された調査結果の収集期間は、「2002年12月1日、8時」から「2002年12月7日、20時」までであることがわかる。そして、受信フラグ欄408を参照することにより、POP媒体管理装置100は、この調査内容ファイルに基づいて作成された調査結果を既に受信していることがわかる。
【0083】
図33は、図31の調査員情報データベース110のデータ構造の一例を示す図である。調査員ID欄410は、調査員IDを保持する。端末ID欄412は、調査員が所持する端末装置200の端末IDを保持する。電子メールアドレス欄414は、調査員の電子メールアドレスを保持する。調査員氏名欄416は、調査員の氏名を保持する。これらのデータの他、調査員情報データベース110は、調査員の住所、年齢、性別、嗜好などの調査員に関する各種の情報を保持してもよい。他の例では、図31の提供部106は、調査員の性別や嗜好などに応じた調査内容ファイルを選択的に送信してもよい。
【0084】
図31に戻り、通知部112は、図32の期限日時欄406に保持されたデータに基づいて調査結果の受け付け期限が近づいていることを通知する。その通知のタイミングは、予め設定されていてもよく、また調査内容ファイル毎に設定されてもよい。例えば、そのタイミングが期限から2日前に設定されている場合、通知部112は、図32の期限日時欄406を参照して、期限日時から2日前の調査内容ファイルをダウンロードした調査員の調査員IDを探索する。次に、その調査員IDに基づいて調査員情報データベース110を参照し、電子メールアドレスを読み出す。そして、通知部112は、その電子メールアドレス宛に通知を行う。また、通知部112は、図32の受信フラグ欄408を参照して、未だ調査結果を送信していない調査員に対してのみ、その通知を行ってもよい。これにより、調査員に対して調査結果の送信を促すことができる。また、予め収集すべき調査結果の数を設定しておき、その数に到達していない場合に、通知部112は通知を行ってもよい。これにより、POP媒体管理装置100は、解析に必要な調査結果の数を確保できる。
【0085】
収集部114は、端末装置200から、例えばログ格納部108に設定された収集期間に限り、調査結果を収集して、調査結果格納部116に格納する。また、収集部114は、調査結果を受信したことをログ格納部108に書き込む。これにより、図32の受信フラグ欄408に受信フラグとして「1」が書き込まれる。調査結果格納部116は、調査結果として収集した例えばテキスト形式の調査結果ファイル、画像ファイル、映像ファイル、音声ファイルなどと、それらを管理するための管理テーブルを保持する。抽出部118は、調査結果格納部116から信頼性の高い調査結果を読み込み、POP媒体管理部122に供給する。
【0086】
図34は、調査結果格納部116に保持される調査結果ファイルのデータ構造の一例を示す図である。調査結果ファイルは、調査結果ごとにファイルに記録され、固有のファイル名が付加される。本図の調査結果ファイルのファイル名468は、「36112○○○.dat」である。この調査結果ファイルは、XML(eXtensible Markup Language)形式で、各調査項目の入力値(以下、単に「調査データ」という)を保持している。調査データは、調査結果開始タグ450aと調査結果終了タグ450bとで囲まれた範囲に記述される。このように、調査結果ファイルは、個々の調査データを開始タグと終了タグで挟み込んで保持する。このようなデータ構造を取ることにより、POP媒体管理装置100は、複数の異なる調査内容を柔軟に取り扱うことができる。つまり、単一のPOP媒体管理装置100で、複数の調査内容を同時に取り扱うことができる。例えば、装填商品マスタを生成するための調査と、単にフェースや商品陳列棚に配置された商品のならびを把握するための調査とを同時に行うことができる。
【0087】
調査員ID欄452は、調査結果を提供した調査員の調査員IDを保持する。シートID欄454は、調査結果を作成する元となった調査シートのシートIDを保持する。調査日時欄456は、調査を行った日時を保持する。第1項目欄458、第2項目欄460、第3項目欄462、第4項目欄464、および第5項目欄466は、調査シートにおける調査項目ごとの調査データを保持する。本図の場合、それぞれの項目欄は、図30の調査項目ごとの調査データを保持する。例えば、第1項目欄458は、調査時の端末装置200の位置情報、すなわち調査位置情報を保持する。その位置情報は、例えば緯度、経度、高度などで表現される。第2項目欄460は、図30のラジオボタン306で選択された内容を保持する。第3項目欄462は、図30のコンボボックス308で選択された内容を保持する。第4項目欄464および第5項目欄466は、図30の項目4ならびに項目5で撮影された画像ファイルのファイル名を保持する。
【0088】
一般に図34を用いて説明したXML形式のデータ構造は、柔軟性に優れるがデータの検索などの処理には、予め固定のフィールドを有するテーブルを使った場合に比べて時間がかかってしまう。そこで、調査結果格納部116は、調査結果に含まれる調査データのうち、後段の処理で利用頻度の高いものをフィールドに含む管理テーブルを更に保持する。収集部114は、調査結果を受信すると、必要な調査データを管理テーブルに書き込む。
【0089】
図35は、調査結果格納部116に保持される管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。調査員ID欄420は、調査結果を提供した調査員の調査員IDを保持する。この調査員IDは、図34の調査員ID欄452に保持されたデータと同一である。シートID欄422は、調査結果を作成する元となった調査シートのシートIDを保持する。このシートIDは、図34のシートID欄454に保持されたデータと同一である。収集日時欄424は、図31の収集部114が調査結果を収集した日時を保持する。位置情報欄426は、調査位置情報を保持する。この調査位置情報は、図34の第1項目欄458に保持されたデータと同一である。調査日時欄428は、調査を行った日時を保持する。この日時は、図34の調査日時欄456に保持されたデータと同一である。結果ファイル名欄430は、調査結果ファイルのファイル名を保持する。図34のファイル名468が結果ファイル名欄430に保持される。これにより、この管理テーブルに基づいて図34の調査結果ファイルを参照できる、すなわちリレーションが張られる。
【0090】
信頼性欄432は、信頼性を示す情報(以下、単に「信頼値」という)を保持する。この信頼値は、後述する図31の判断部124により書き込まれる。本図で、「A」は信頼性が高いことを示し、「B」は、やや信頼性が高いことを示し、「C」は、信頼性が低いことを示す。他の例では、信頼値は数値で表現されてもよい。詳細は後述するが、図31の抽出部118は、この信頼値に基づいて、信頼性の高い調査結果を優先的に抽出し、分析の対象とする。解析フラグ欄434は、解析に利用したか否かを示す情報(以下、単に「解析フラグ」という)を保持する。この解析フラグは、後述する図31の抽出部118により書き込まれる。本図で、「1」は、解析に利用したことを示し、「0」は解析に利用していないことを示す。
【0091】
図31に戻り、判断部124は、判断ファイル格納部126に保持されている判断ファイルに基づいて、調査結果格納部116に保持されている調査結果の信頼性を個々に判断し、その判断結果である信頼値を図35の信頼性欄432に書き込む。
【0092】
図36は、判断ファイル格納部126のデータ構造の一例を示す図である。シートID欄470は、シートIDを保持する。信頼性判断データ項目欄472は、図31の判断部124において信頼性を判断する際に利用する調査項目(以下、単に「判断対象項目」という)を保持する。この判断対象項目の調査データを「判断データ」という。理想値欄474は、判断データの理想値、すなわち判断データがとるべき理想の値を保持する。例えば、図30を用いて説明した調査シートのように、「○○商店」の○○売場に関する調査の場合、この調査シートに基づいて撮影された○○売場の画像などは、「○○商店」の所在地、すなわち理想値欄474に保持された理想値の近傍で撮影されるはずである。こうした観点から、図31の判断部124は、調査結果の信頼性を判断する。その判断に必要な情報が判断ファイル格納部126に保持される。本図では、シートID「1051」に基づいて作成された調査結果の信頼性の判断に用いる判断対象項目は、図34の第1項目欄458に保持されたデータ、すなわち調査位置情報であることが指定されている。そして、実調査地点情報としての理想値は、「○○商店」の位置情報であることがわかる。
【0093】
信頼値欄476は、理想値欄474に保持された理想値と、信頼性判断データ項目欄472に保持された判断データとの差分に応じて信頼値を決めるための情報を保持する。例えば、本実施の形態では、信頼値は「A」、「B」、および「C」の3段階で表現され、それぞれ範囲が設定されている。例えば、シートID「1051」において、信頼値「A」は、差分の範囲すなわち調査位置と商店位置との距離が「0m以上5m未満」に設定され、信頼値「B」は、差分の範囲が「5m以上15m未満」に設定され、信頼値「C」は、差分の範囲が「15m以上」に設定されている。図31の判断部124は、このような情報を利用して、調査結果格納部116に保持された個々の調査結果の信頼値を決める。
【0094】
図36の例では、判断対象項目として、調査位置情報を取り上げたが、他の例では、調査地点で撮影した画像、調査地点でサンプリングした音、調査時の時間、調査地点の気温、調査地点の湿度、調査地点の高度などの位置情報以外の外部環境情報を利用してもよい。また、これらの外部環境情報を組み合わせて、判断対象項目としてもよい。また、判断対象項目に応じて、適宜、理想値欄474や信頼値欄476に保持される情報が設定される。
【0095】
図31に戻り、抽出部118は、例えば収集期限が到達した場合に、調査結果格納部116から調査結果の解析に利用する調査結果を選択して、選択した調査結果をPOP媒体管理部122に提供する。抽出部118は、信頼値の高い調査結果を優先的に選択する。例えば、抽出部118は、同一の調査シートに関する調査結果が複数ある場合、信頼値の高い調査結果から順に選択する。これにより、信頼性の高い調査結果が積極的に解析対象として選択される。また、抽出部118は、信頼性が高く、調査日時の新しい調査結果を優先的に選択してもよい。抽出部118における抽出条件は、調査内容に応じて任意に設定できることが好ましい。POP媒体管理部122は、信頼性の高い調査結果に基づいてPOP媒体の掲示状態を判断し、表示部101に表示する。また、新たにPOP媒体を投入する場合に、POP媒体管理部122はその投入量を過去の掲出実績に基づいて算出する。
【0096】
図37は、図31のPOP媒体管理部122の内部構成図である。本図で、既に説明した構成と同一の符号を付した構成は、その機能または動作が既に説明した構成と同一である。以下の説明では、既に説明した構成と異なる機能または動作を有する構成について主に説明する。分析部606は、抽出部118から供給された調査結果に基づいて、POP媒体の掲示状態を分析する。解析部628は、掲示状況格納部624に保持された掲示状態と種々の情報に基づいて、POP媒体毎の投入効果を解析する。提供部660は、解析結果等を表示部101に表示させる。投入計画策定部670は、解析結果格納部626に保持された解析結果および掲示状況格納部624に保持された掲示実績に基づいて投入計画を作成する。そして、調査指示情報生成部638は、その投入計画に基づいて調査内容生成する。調査指示情報生成部638はそのように生成した調査内容を調査指示情報データベース622および調査内容登録部128に出力する。
【0097】
図38は、図29の端末装置200の内部構成図である。受信部208は、POP媒体管理装置100から調査内容ファイルを受信して、シートIDをシートID格納部232に格納し、調査内容ファイルを調査内容ファイル格納部210に格納する。制御部212は、調査内容ファイルに基づいて各構成を制御する。制御部212は例えば、調査内容ファイルに基づいて表示データを生成し、表示処理部206に出力する。表示処理部206は、その表示データに基づいて図30の調査内容表示画面320を表示部202に表示させる。操作部204は、例えばキーボタンなどであって、調査員からの調査データの入力を受け付け、制御部212に出力する。制御部212は、その調査データを、調査項目に対応付けて格納処理部236に供給する。また、制御部212は、調査日時取得部216に調査日時の取得を指示し、外部環境データ取得部218に外部環境データの取得を指示する。
【0098】
調査日時取得部216は、時計214から現在の日時を読み込んで格納処理部236に供給する。外部環境データ取得部218は、位置情報取得部220、撮影部222、マイク224を有する。他の例では、外部環境データ取得部218は、温度を測定する温度計、湿度を測定する湿度計、気圧を測定する気圧計などの各種センサを備えてもよい。位置情報取得部220は、例えばGPSユニットや図29の基地局14を介して位置情報を取得するためのユニットであり、制御部212から指示された時点における端末装置200の位置情報を取得する。通常、位置情報取得部220はGPSユニットを利用して位置情報を取得するが、例えばビル内部や地下などGPS衛星からの電波を取得できない場合、位置情報取得部220は、基地局14を介して位置情報を取得する。これにより、GPSユニットにより位置情報を取得できない場合でも、調査結果の信頼性の判断に利用される位置情報を取得できる。そして、取得した位置情報を調査位置情報として格納処理部236に供給する。撮影部222は、例えばCCDカメラであり調査対象を撮影して、例えば静止画または動画などの画像データを格納処理部236に供給する。マイク224は、端末装置200の周囲の音をサンプリングして音声データを格納処理部236に供給する。
【0099】
格納処理部236は、制御部212、調査日時取得部216、外部環境データ取得部218からそれぞれ供給された調査データを、それぞれの調査項目に対応付けて調査データ格納部226に格納する。結果ファイル生成部228は、例えば、図30の送信ボタン314が押下されたタイミングで、調査データ格納部226に保持された調査データと、シートID格納部232に保持されたシートIDとを読み込み、調査結果ファイルを生成する。送信部230は、生成された調査結果ファイルをPOP媒体管理装置100に送信する。受信部208および送信部230は、調査内容ファイルの受信および調査結果ファイルの送信の際に、認証のために端末ID格納部234に保持された端末IDをPOP媒体管理装置100に送信する。
【0100】
図39は、図38の位置情報取得部220における処理のフローチャートの一例である。位置情報を取得する場合、位置情報取得部220は、GPSユニットが利用可能か否かを判定する(S830)。GPSユニットを利用可能な場合(S830のY)、位置情報取得部220はGPSユニットを利用して位置情報を取得して(S832)、格納処理部236に出力する(S834)。GPSユニットを利用不可能な場合(S830のN)、位置情報取得部220は図29の基地局14を経由して位置情報を取得し(S836)、格納処理部236に出力する。
【0101】
図40は、図29のPOP媒体管理装置100および端末装置200間の処理のシーケンスの一例を示す図である。まず、端末装置200は、POP媒体管理装置100に調査内容ファイルを要求する(S10)。POP媒体管理装置100は、調査内容ファイルを読み出し(S12)、端末装置200に送信する(S14)。次に、端末装置200は、調査内容ファイルに基づいて調査シートを表示する(S16)。次に、端末装置200は、調査シートに応じた調査データの入力を、調査員から受け付ける(S18)。また、端末装置200は、信頼性の判断に利用する判断データである、例えば位置情報などの外部環境情報を取得する(S20)。そして、端末装置200は、調査結果ファイルを生成し(S22)、POP媒体管理装置100に送信する(S24)。
【0102】
POP媒体管理装置100は、調査結果ファイルを図31の調査結果格納部116に格納する(S26)。そして、図31の判断部124は、調査結果の信頼性を判断する(S28)。例えば、調査結果の収集期限に到達したことを契機として、図31の抽出部118は、信頼性の高い調査結果を優先して選択する(S30)。図31のPOP媒体管理部122は、抽出部118に選択された調査結果に基づいて所定の解析、すなわちPOP媒体の掲示状態等を解析する(S32)。
【0103】
POP媒体管理システム10は、例えば、実際に調査地点まで行かずに偽りの調査結果を送信するような調査員による不適切な調査結果を解析から排除することができる。また、そのような不正をする調査員を把握できるので、その調査員を注意することもでき、不適切な調査結果の送信を抑止する効果もある。
【0104】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0105】
【発明の効果】
本発明によれば、掲出実績に基づいて、POP媒体の投入量を算出できる。また、POP媒体の掲示状態を把握した上でマーケティング戦略を立てることができる。複数の端末装置から調査結果を収集できる。また、信頼性の高い調査結果に基づいて、掲出実績を蓄積し、その掲出実績に基づいてPOP媒体の投入量を算出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るPOP媒体管理システムの構成図である。
【図2】図1のPOP媒体管理装置に入力する調査結果に含まれるデータの一例を示す図である。
【図3】図1のPOP媒体管理装置における、主な処理の相関関係を説明するための図である。
【図4】図3の解析・評価処理のフローチャートの一例である。
【図5】図3の投入計画生成処理のフローチャートの一例である。
【図6】図3の調査処理のフローチャートの一例である。
【図7】図1の表示部に表示される表示画面の一例である。
【図8】図1の表示部に表示される他の表示画面の一例である。
【図9】図1の表示部に表示される他の表示画面の一例である。
【図10】図1のPOP媒体管理装置の内部構成図である。
【図11】図10の分析部の内部構成図である。
【図12】図10の状態判断部の内部構成図である。
【図13】図10のPOP媒体データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図14】図10の調査対象情報データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図15】図10の投入計画データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図16】図10の調査指示情報データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図17】図10の掲示状況格納部のデータ構造の一例を示す図である。
【図18】図18(a)は、図10の解析部における投入効果の定量化処理を説明するための図である。図18(b)は、他の定量化処理を説明するための図である。
【図19】図19(a)、図19(b)、および図19(c)は、POP媒体のデザインの種類ごとの販売量の推移を説明するための図である。
【図20】図20(a)および図20(b)は、エリア特性に応じたPOP媒体の販売量の推移を説明するための図である。
【図21】図21(a)、図21(b)、および図21(c)は、POP媒体を連続して投入した場合の販売量の推移を説明するための図である。
【図22】POP媒体を投入することによる、シフト効果を説明するための図である。
【図23】図10の提供部の内部構成図である。
【図24】図10の投入計画策定部の内部構成図である。
【図25】図24の投入量推定部の内部構成図である。
【図26】図25の投入量推定部における処理のフローチャートの一例である。
【図27】図26のステップ852における処理の詳細なフローチャートの一例である。
【図28】図27のステップ858における処理の詳細なフローチャートの一例である。
【図29】第2の実施形態に係るPOP媒体管理システムの構成図である。
【図30】図29の端末装置の表示部に表示される調査内容表示画面の一例を示す図である。
【図31】図29のPOP媒体管理装置の内部構成図の一例を示す図である。
【図32】図31のログ格納部のデータ構造の一例を示す図である。
【図33】図31の調査員情報データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図34】図31の調査結果格納部に保持される調査結果ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
【図35】図31の調査結果格納部に保持される管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図36】図31の判断ファイル格納部に保持されるデータ構造の一例を示す図である。
【図37】図31のPOP媒体管理部の内部構成図である。
【図38】図29の端末装置の内部構成図の一例を示す図である。
【図39】図38の位置情報取得部における処理のフローチャートの一例である。
【図40】図29のPOP媒体管理装置および端末装置における処理のシーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 POP媒体管理システム
12 ネットワーク
14 基地局
16 GPS衛星
100 POP媒体管理装置
102 調査内容ファイル格納部
104 読出部
106 提供部
108 ログ格納部
110 調査員情報データベース
112 通知部
114 収集部
116 調査結果格納部
118 抽出部
122 POP媒体管理部
124 判断部
126 判断ファイル格納部
128 調査内容登録部
200 端末装置
202 表示部
204 操作部
206 表示処理部
208 受信部
210 調査内容ファイル格納部
212 制御部
214 時計
216 調査日時取得部
218 外部環境データ取得部
220 位置情報取得部
222 撮影部
224 マイク
226 調査データ格納部
228 結果ファイル生成部
230 送信部
232 シートID格納部
234 端末ID格納部
236 格納処理部
500 POP媒体管理システム
504 撮影装置
508 表示部
510 販売実績データベース
600 POP媒体管理装置
602 収集部
604 調査結果格納部
606 分析部
608 登録部
610 データ格納部
612 POP媒体データベース
614 調査対象情報データベース
616 POP画像格納部
618 売場配置ファイル格納部
620 投入計画データベース
622 調査指示情報データベース
624 掲示状況格納部
626 解析結果格納部
628 解析部
630 判定部
632 特定部
634 状態判断部
636 格納処理部
638 調査指示情報生成部
640 掲示位置特定部
642 視認性判断部
650 地図情報格納部
652 表示処理部
654 マーク設定部
656 補助情報付加部
660 提供部
670 投入計画策定部
800 投入量推定部
802 比較部
804 発注計画作成部
810 POP情報受付部
812 抽出部
814 統計処理部
816 確認部

Claims (12)

  1. 調査対象に掲示されたPOP媒体の投入効果を解析し、解析結果に基づいて新たに投入するPOP媒体の投入計画を作成する投入計画策定支援システムであって、
    前記調査対象の調査地点の情報および調査内容を調査IDに対応付けて保持するとともに、解析対象の前記POP媒体のPOP画像を、前記POP媒体を特定するPOPIDに対応付けて保持するデータ格納部と、
    調査員に通知された前記調査内容で指示された前記調査地点に前記調査員が赴き、前記調査員が携帯する撮影装置を用いて、前記調査対象を撮影して得られた状態画像、および該状態画像の撮影場所を特定する撮影地点位置情報を含み、当該調査内容を特定する調査IDが付加された調査結果の入力を受け付ける収集部と、
    前記収集部が収集した前記調査結果を保持する結果格納部と、
    前記結果格納部に保持された前記調査結果に含まれる前記状態画像から前記POP媒体と推定できる画像を抽出画像として切り出し、切り出した前記抽出画像毎に、前記データ格納部の前記POP画像とのマッチング処理により、前記抽出画像と前記POP画像との一致の度合いに基づいて、前記状態画像に前記POP画像に対応する前記POP媒体が含まれるか否かを判定し、前記状態画像に含まれると判定されたPOP媒体を特定するとともに、前記データ格納部を参照して、前記調査結果の前記調査IDに対応する前記調査対象の前記調査地点の情報に基づいて、特定された前記POP媒体が掲示された掲出地点を特定し、前記調査IDに対応付けて、特定された前記掲出地点毎に、特定された前記POP媒体のPOPIDおよび前記POP媒体の数量を出力する分析部と、
    前記分析部から出力された前記掲出地点において掲示された前記POP媒体の前記POPIDおよび前記数量を掲出実績として前記調査IDに関連付けて前記掲出地点毎に保持する掲示状況格納部と、
    POP媒体の投入効果の解析に利用する実績データを取得する取得部と、
    前記掲示状況格納部に保持される前記掲出実績と、前記取得部が取得した前記実績データとに基づいて、各POP媒体の投入効果を解析し、解析結果として出力する解析部と、
    前記解析部から出力された前記解析結果を保持する解析結果格納部と、
    オペレータから新たに投入するPOP媒体の投入条件を受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けた前記新たに投入するPOP媒体の前記投入条件と、前記解析結果格納部に保持された前記解析結果と、前記掲示状況格納部に保持された前記掲出実績と、に基づいて、前記新たに投入するPOP媒体の投入量算出する投入量推定部と、
    前記解析結果格納部に保持された前記解析結果と、前記受付部が受け付けた前記新たに投入するPOP媒体の前記投入条件に基づいて、前記新たに投入するPOP媒体のPOPID毎に、前記POP媒体の投入量、前記POP媒体の投入期間、および前記POP媒体の掲出地点の情報を含む投入計画案を生成する投入計画生成部と、
    前記投入量推定部が算出した前記POP媒体の前記投入量および前記投入計画生成部が生成した前記投入計画案から最終的な投入計画を作成する決定部と、
    前記決定部が決定した前記投入計画を保持する投入計画格納部と、
    前記決定部が決定した前記投入計画と、前記解析結果格納部に保持された前記解析結果とに基づいて、前記投入計画および前記解析結果を表示する表示画面を表示部に表示させる提供部と、
    を備えることを特徴とする投入計画策定支援システム。
  2. 前記投入量推定部は、
    前記投入計画生成部が生成した前記投入計画案から新たに投入するPOP媒体の投入対象、投入期間、および媒体種類の情報をPOP情報として受け付けるPOP情報受付部と、
    前記掲示状況格納部を参照し、前記POP情報を抽出条件として、過去に掲出されたPOP媒体を抽出して関連POP媒体として特定し、前記関連POP媒体を掲示した実績の ある掲出地点を抽出し、抽出された前記掲出地点毎に前記掲出実績を抽出するとともに、抽出された前記掲出地点毎の前記掲出実績から前記関連POP媒体の数量を掲示枚数として算出する抽出部と、
    算出された前記掲出地点毎の掲示枚数を集計し、前記新たに投入するPOP媒体の投入量する統計処理部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の投入計画策定支援システム。
  3. 前記データ格納部は、前記掲出地点毎にPOP媒体を掲示する対象または掲示可能か否かを示す掲示条件を保持し
    前記投入量推定部の前記抽出部は、前記掲出地点毎に前記掲示条件に前記新たに投入するPOP媒体が適合するか否かを判定し、
    前記掲示条件に適合すると判定された場合、その掲出地点の前記関連POP媒体の前記掲出実績から前記関連POP媒体の数量を前記掲示枚数として算出し、
    前記掲示条件に適合しないと判定された場合、その掲出地点には前記新たに投入するPOP媒体は掲示できないと判断し、前記掲示枚数に数量は加算せず、
    前記統計処理部は、前記掲出地点毎に算出された前記掲示枚数を集計し、前記新たに投入するPOP媒体の投入量を算出することを特徴とする請求項に記載の投入計画策定支援システム。
  4. 前記データ格納部は、前記新たに投入するPOP媒体の、前記分析部により特定された前記掲出実績の前記数量を実際に掲示された実投入数として保持し、
    前記投入量推定部が算出した前記新たに投入するPOP媒体の投入量を掲示予定数として、該掲示予定数と前記データ格納部に保持された前記実投入数とを比較する比較部を更に備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の投入計画策定支援システム。
  5. 前記データ格納部は、POP媒体を掲出する前記掲出地点毎に、前記掲出地点の属性または地域特性の情報と、前記掲示予定数および前記実投入数を関連付けて保持し、
    前記比較部は、前記データ格納部を参照し、前記掲出地点の属性毎に前記掲示予定数および前記実投入数を集計し、集計された前記掲示予定数および前記実投入数に基づいて前記比較を行うことを特徴とする請求項に記載の投入計画策定支援システム。
  6. 前記投入量推定部は、前記比較部における比較結果に、前記新たに投入するPOP媒体の投入量と、前記実投入数との比較結果が同じになるように前記新たに投入するPOP媒体の投入量を調整することを特徴とする請求項4または5に記載の投入計画策定支援システム。
  7. 前記統計処理部により集計された前記掲示枚数により、POP媒体が掲出されていない掲出地点を抽出し、その掲出地点における前記結果格納部に保持されている状態画像を読み出して前記表示部に表示させるよう前記提供部に指示する確認部を更に備えることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の投入計画策定支援システム。
  8. 前記分析部は、矩形の大きさに基づいて、前記矩形毎に前記POP媒体か商品かを判断し、前記POP媒体として判断した矩形の前記状態画像における位置および前記矩形の大きさを含む矩形情報と、前記抽出画像とを前記POPIDに対応付けて出力し、
    前記データ格納部は、予め決められた前記POP媒体の掲示位置または前記掲示位置の候補を前記POPIDに対応付けて保持し、
    前記分析部から出力された前記POPIDに基づいて前記データ格納部を参照して前記POP媒体の前記掲示位置を絞り込み、前記状態画像を利用して絞り込まれた中から掲示位置を特定し、対応する前記POPIDの前記POP媒体の掲示位置として掲示状況格納部に格納する掲示位置特定部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の投入計画策定支援システム。
  9. 前記状態画像または前記抽出画像に基づいて、前記各POP媒体の視 認のしやすさを示す視認性を判断し、前記POPIDに関連付けて掲示状況格納部に格納する視認性判断部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の投入計画策定支援システム。
  10. 前記データ格納部は、前記POP媒体毎に、商品の販売促進用のPOP媒体である販促POPおよび売場演出用のPOP媒体である演出POPを含む前記POP媒体の種類を特定する情報を前記POPIDに関連付けて保持し、
    前記解析部は、前記データ格納部を参照し、前記新たに投入するPOP媒体の前記種類に応じて解析処理を行い、
    前記新たに投入するPOP媒体が販促POPの場合に、前記実績データとして、前記取得部が取得した商品毎の販売実績に基づいて、前記POP媒体の前記投入効果を解析し、または、前記新たに投入するPOP媒体が演出POPの場合に、前記実績データとして、前記取得部が取得した集客状況に基づいて、前記POP媒体の前記投入効果を解析することを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の投入計画策定支援システム。
  11. 前記投入計画格納部に保持されている前記投入計画に基づいて、前記調査内容を生成し、生成された前記調査内容を前記調査IDに対応付けて前記データ格納部に格納する調査指示情報生成部をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至10いずれかに記載の投入計画策定支援システム。
  12. 前記調査指示情報生成部は、前記データ格納部に保持された前記調査内容を前記調査員が携帯する携帯端末に送信することを特徴とする請求項11に記載の投入計画策定支援システム。
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