JP4259331B2 - キャッピング方法およびキャッピング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バイアル等の容器にゴム栓を打栓し、このゴム栓の上から金属製のキャップを被せた後、金属キャップに荷重をかけた状態で巻き締めを行うキャッピング方法およびこの方法を行うキャッピング装置に関するもので、特に、金属キャップに作用する荷重を検出することにより巻き締め終了後のゴム栓のシール力を確認できるようにしたものである。
医薬品等が充填されるバイアルは、内容物を充填した後、口部にゴム栓を打ち込み、その上からアルミ等の金属からなるキャップを被せ、このキャップのすそ(下端部)を内側に折り曲げて巻き締めを行うことによりシールされるようになっている。
このようなバイアルのシールは、前記ゴム栓によって行っており、ゴム栓によって充分なシール性を得るには、このゴム栓を適度に圧縮した状態にしておかなければならない。ゴム栓が圧縮されずに巻き締めが行われると、充分なシール力が得られないことになってしまう。
そこで、打栓したゴム栓の上から金属のキャップを被せた容器に、プレッシャブロック等によって荷重をかけた状態にして金属キャップの巻き締めを行う方法が一般に行われている。ところが、容器の外形にならってすそ部(下端部)を内側に折り曲げた金属キャップは、巻き締め終了後に、折り曲げられた個所が元に戻ろうとするスプリングバックによって容器の外面との間に隙間を生じてしまう。その結果、金属キャップの上方から加えていた荷重を解除すると、ゴム栓がその弾性により前記隙間分だけ復元してしまい、巻き締め終了後においてキャップにかかる荷重が、巻き締め中に付加していた荷重よりも低減してしまう。このような場合にはゴム栓によるシール力が不足してしまうおそれがある。従って、巻き締め終了後に、ゴム栓による充分なシール力が得られていることを確認するために、キャップに作用する荷重を検出する必要がある。
容器の口部に被せたキャップに上方から荷重をかけながら巻き締めを行う際の荷重を検出するようにしたキャッピング装置や、容器の口部にキャップを打ち込む際の荷重を検出するようにしたキャッピング装置は従来から知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1に記載されたキャッピング装置(特許文献1では蓋締装置と呼ぶ、以下同様)は、キャッピングヘッド(締め付け用ヘッド)を昇降させるカム(分割レール)にロードセルを設け、ロールオンキャップの巻き締め時の荷重をインラインで検出している。また、特許文献2のキャッピング装置(特許文献2ではキャッパと呼ぶ)では、びん台にロードセルを設けてキャップ打ち込み時の荷重を検出している。
前記各特許文献に記載されたキャッピング装置は、いずれも、容器内に打ち込まれたゴム栓によってシール力を得るものではないため、キャッピング終了後に大幅な荷重の変動が起こることはない。従って、予め設定された荷重をキャッピング時に付加することにより、キャッピング終了後に必要な荷重を得ることができるので、巻き締め等のキャッピング工程が終了した後に荷重を解放した際の荷重の変動を検出することは行っていない。
特開昭61−189号公報(第2−3頁、図1) 特開平8−58889号公報(第3−5頁、図1)
本発明は、打栓したゴム栓の上から金属キャップを被せて、上方から荷重をかけつつ金属キャップの下端部を折り曲げて巻き締めを行うキャッピング方法またはキャッピング装置において、巻き締め時だけでなく巻き締め終了後のキャップに作用する荷重を検出することができるキャッピング方法およびキャッピング装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明方法は、ゴム栓が打栓された容器に金属キャップを被せ、このキャップの天面から荷重をかけて前記ゴム栓を圧縮した状態にして、前記キャップのすそを内側に折り曲げて巻き締めを行うキャッピング方法において、前記キャップのすそを折り曲げた後、キャップ天面の荷重を解放して、ゴム栓の膨張により上昇するキャップの高さを検出するとともに、この高さ検出時の荷重を検出し、キャップの上昇が停止したときの荷重を、巻き締め終了後の荷重であると判定することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明方法は、予め設定された適正荷重を記憶しておくとともに、検出された前記巻き締め終了後の荷重を前記適正荷重と比較し、適正荷重から外れた容器を不良と判定することを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載の発明方法は、予め設定された適正荷重を記憶しておくとともに、検出された前記巻き締め終了後の荷重を前記適正荷重と比較し、巻き締め終了後の荷重に応じて、次のキャッピング時にキャップ天面にかける荷重の大きさを補正することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明方法は、金属キャップの巻き締め時にこのキャップの天面にかけた荷重を、一旦増大させた後解放することを特徴とするものである。
また、請求項5に記載した発明は、ゴム栓が打栓された容器に金属キャップを被せて巻き締めを行うキャッピング装置において、前記キャップを介してゴム栓に荷重を加えて圧縮させるプレッシャブロックと、このプレッシャブロックを昇降させるエアシリンダと、キャップのすそを内側に折り曲げる巻き締め部材と、この巻き締め部材と前記容器の少なくとも一方を回転させる回転手段と、前記巻き締め部材をキャップに当接する位置と当接しない位置とに移動させる移動手段と、キャップにかかる荷重を検出する荷重検出手段と、プレッシャブロックの高さを検出する高さ検出手段と、前記エアシリンダ、回転手段および移動手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記金属キャップに荷重を加えてゴム栓を圧縮した状態で、前記巻き締め部材によってキャップのすそを内側に折り曲げた後、エアシリンダに供給していたエアを解放してゴム栓を膨張させ、高さ検出手段が検出したキャップの上昇停止時の荷重を巻き締め終了後の荷重であると判定することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、予め設定された適正荷重を記憶する適正荷重記憶手段を設け、検出された前記巻き締め終了後の荷重と適正荷重とを比較し、適正荷重から外れた容器を不良と判定することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、予め設定された適正荷重を記憶する適正荷重記憶手段を設け、検出された前記巻き締め終了後の荷重と適正荷重とを比較し、巻き締め終了後の荷重に応じて、次のキャッピング時にキャップ天面にかける荷重の大きさを補正することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、エアシリンダに供給するエア圧を調整するエア圧調整手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、容器を載置する容器台を設け、荷重検出手段をプレッシャブロックと容器台のいずれか一方に設けたことを特徴とするものである。
本発明のキャッピング方法およびキャッピング装置は、金属キャップの巻き締め終了後にキャップに作用している荷重を検出するようにしたので、ゴム栓のシール力が不足している場合にこれを正確に確認することが出来る。
ゴム栓が打栓された容器に金属キャップを被せ、その天面から荷重を加えてゴム栓を圧縮した状態で金属キャップのすそを内側に折り曲げた後、前記荷重を解放すると、ゴム栓が膨張して金属キャップを上昇させる。この金属キャップの上昇が停止した位置と、そのときの荷重とを検出することにより、巻き締め終了後の荷重、つまり、ゴム栓のシール荷重を検出することができる。
図1は、本発明の一実施例に係るキャッピング装置の全体の構成を示す概略構成図であり、容器2(この実施例ではゴム栓4が打栓されたバイアル)が供給される容器台6と、この容器台6の上方に設置され、エアシリンダ8によって昇降されるプレッシャブロック10と、ゴム栓4が打栓された前記バイアル2の上方から被せられたアルミ等の金属からなるキャップ12を巻き締める巻き締めローラ14とを備えている。
前記バイアル2は、ゴム栓4が圧入される口部2aよりも下方側に、口部2aの外径よりも径の小さい小径部2bが設けられており、前記口部2aの外面と小径部2bとの間がテーパ面2cによって接続されている。さらに、この小径部2bよりも下方には、底部2dまで続く大径部2eが形成されている。
バイアル2の口部2a内に圧入されるゴム栓4は、口部2aの内径とほぼ等しいか、あるいは内径よりもやや大きい外径を有する圧入部4aと、口部2aの外径とほぼ一致する外径を有する大径頭部4bとを有している。また、このゴム栓4の上方から被せられる金属キャップ12は、ゴム栓4の大径頭部4bとバイアル2の口部2a外面とを囲む円筒部12aと、大径頭部4bの上に載る天面12bとを有しており、ゴム栓4に被せられた状態で、前記円筒部12aの下端(すそ部)12cがバイアル2のテーパ部2cの外方に位置する長さを有している。さらに、この金属キャップ12の円筒部12aの上部外周および天面部12bには、前記円筒部12aよりも短い円筒部16aおよび天面16bを有する樹脂キャップ16が一体的に接着されている。
前記容器台6は、モータ18の駆動軸に連結された垂直な回転軸20上に取り付けられており、モータ18の駆動によってバイアル2を載せて回転するようになっている。モータ18は、後に説明する制御装置22によって回転を制御される。
容器台6の上方に配置されているプレッシャブロック10は、下向きに固定されたエアシリンダ8のロッド8aの下端に連結され、エアシリンダ8の作動により昇降するようになっている。このプレッシャブロック10は、その中央部から上方に延びる軸部10aがエアシリンダ8のロッド8a内に止め輪24を介して連結されるとともに、前記エアシリンダ8のロッド8aの下面との間にボールベアリング26が介装されており、エアシリンダ8の作動によって昇降するとともに、エアシリンダ8に対して回転できるようになっている。プレッシャブロック10の下面には円形の凹部10bが形成されており、この円形凹部10bが、バイアル2に被せられた金属キャップ12の天面12b(この実施例の場合には金属キャップ12と樹脂キャップ16が一体になっており、実際には樹脂キャップ16の天面16b)に押し付けられる。
前記昇降用エアシリンダ8には、荷重検出手段としてのロードセル28が設けられており、エアシリンダ28の作動によってプレッシャブロック10を前記金属キャップ12に押し付けたときの、キャップ12に作用する荷重を検出するようになっている。
また、エアシリンダ8の作動によって昇降される前記プレッシャブロック10には、高さ検出手段としてのポテンショメータ30が接続されており、エアシリンダ8によって昇降されるプレッシャブロック10の高さを、このポテンショメータ30によって検出するようにしている。
前記バイアル2は、前述のように、ゴム栓4が圧入されている口部2aの下方に、小径部2bへ続くテーパ部2cが形成されており、金属キャップ12の円筒部12aの下端12cを前記テーパ部2cに向かって折り曲げるようになっている。金属キャップ12aの下端12cの折り曲げを行うために、上下に配置されたプレッシャブロック10と容器台6に隣接して、巻き締めローラ14が設けられている。この巻き締めローラ14は、前記金属キャップ12の円筒部12aの下端12cに当接して内側に折り曲げる押圧部14aが形成されており、この押圧部14aが、バイアル2のテーパ部2cとほぼ同じ傾斜を有している。巻き締めローラ14は、エアシリンダ32によって水平方向に移動できるようになっており、前記金属キャップ12に押し付けられてその円筒部12aの下端12cを内側に折り曲げる位置(図2(a)参照)と、金属キャップ12に当接しない位置(図1参照)との間で水平移動される。
このキャッピング装置の各部の動作を制御する制御装置22は、前記ロードセル28から送られた信号により、プレッシャブロック10が金属キャップ12に加えている荷重を検出する荷重検出部34と、ポテンショメータ30から送られた信号によりプレッシャブロック10の高さ方向の位置を検出する高さ検出部36を備えている。また、前記ロードセル28から送られた信号により荷重検出部34が検出した荷重を記憶するとともに、予め設定された適正荷重を記憶する荷重記憶部38と、前記ポテンショメータ30から送られた信号により高さ検出部36が検出した高さを記憶する高さ記憶部40とを備えている。さらに、荷重検出部34および高さ検出部36が検出した数値と、荷重記憶部38および高さ記憶部40に記憶されている数値とを比較し、適正範囲であるか否かを判定する比較判定部42と、巻き締めローラ14の水平移動用シリンダ32、プレッシャブロック10の昇降用エアシリンダ8および容器台6の回転を行うモータ18等の作動を制御する制御部44が設けられている。
前記プレッシャブロック10を昇降させるエアシリンダ8は、図示しないエア供給配管を介してエア供給源に接続されており、このエア供給源からのエアの供給により、プレッシャブロック10を下降させて、バイアル2に被せられた金属キャップ12に所定の荷重で押し付けるようになっている。また、この実施例では、フィードバック制御を行うようになっており、エア供給配管に自動レギュレータ46等のエア圧調整手段を設けて、昇降用エアシリンダ8に供給するエア圧を自動で調整できるようにしている。
以上の構成に係るキャッピング装置の作動について説明する。前の工程でゴム栓4が打栓され、さらにその上方に金属キャップ12およびこの金属キャップ12と一体の樹脂キャップ16が被せられた容器(バイアル)2が、容器台6上に供給される。前記ゴム栓4は、バイアル2の口部2aの内径と等しいか、またはやや大きい外径を有する圧入部4aが、バイアル2の口部2a内に圧入されるとともに、その上方の大径頭部2bがバイアル2の口部2aの周縁上に載った状態になっている。このゴム栓4の大径頭部4bの外径とバイアル2の口部2aの外径はほぼ同一の大きさを有しており、金属キャップ12の円筒部12bが、これらゴム栓4の大径頭部4bとバイアル2の口部2aの外周面とに接する状態で被せられる。ゴム栓4とバイアル2に被せられた金属キャップ12の円筒部12aの下端12cは、バイアル4の口部2a外面よりも下方へ伸びて、バイアル2のテーパ面2cの外側に離れた状態で位置している。
前記バイアル2が容器台6上に供給されると、容器台6の上方に配置されている昇降用エアシリンダ8に、図示しないエア供給源からロッド8aを伸張させる方向にエアが供給され、プレッシャブロック10を下降させる。下降したプレッシャブロック10は、バイアル2に被せられている金属キャップ12の天面12b(直接的には樹脂キャップ16の天面16b)に押し付けられ、金属キャップ12の天面12b側から前記ゴム栓4に荷重をかける。このキャッピング装置の運転中は、ロードセル28およびポテンショメーター30が所定時間毎に、金属キャップ12(樹脂キャップ16)にかかる荷重およびプレッシャブロック8の高さを検出しており、制御装置22は、これらロードセル28およびポテンショメーター30から送られた信号を認識している。図3の上段は、ポテンショメータ30によって検出されたプレッシャブロック10の高さの変化を示すグラフ、同図下段は、ロードセル28によって検出された金属キャップ12に作用する荷重の大きさの変化を示すグラフであり、この図を参照してキャッピング工程を説明する。
プレッシャブロック8によって金属キャップ12に加えられる荷重の大きさは設定されており(この指令荷重を図3の下段に符号F0で示す)、予め実験によってこの指令荷重F0を付加するために必要なエア圧を求めておき、このエア圧を前記昇降用エアシリンダ8に供給するようになっている。昇降用エアシリンダ8には、前記制御装置22の制御部44によって制御されたエア圧が供給されて、前記指令荷重F0を付加する。昇降用エアシリンダ8の作動により、図3の上段に示すように、プレッシャブロック10が次第に下降し、金属キャップ12と一体の樹脂キャップ16に接触すると(図3のT1位置)、この時点で一時的に高荷重が検出される。その後、プレッシャブロック10が最も低い高さまで下降するとともに(図3のT2位置)、ロードセル28によって前記指令荷重F0とほぼ一致するキャップ荷重Fが検出される。
前記プレッシャブロック10が下降限に到達した後、巻き締めが開始される(図3のT3位置)。巻き締めを行うときには、水平移動用のエアシリンダ32を作動させることによって巻き締めローラ14をバイアル2方向に移動させ、巻き締めローラの押圧部14aを金属キャップ12の円筒部12aの下端12cに押し付けるとともに、モータ18の駆動によって容器台6を回転させる。
巻き締めローラ14を金属キャップ12の下端12cに押し付けるとともに、容器台6を回転させて、所定時間(この実施例では図3のT3位置からT4位置への間)巻き締めを行う。巻き締めローラ14の押圧部14aは、バイアル2の外周面に形成されているテーパ面2cとほぼ一致する傾斜を有しており、金属キャップ12の下端12cをバイアル2のテーパ面2cの形状に沿って内側に折り曲げる(図2(a)参照)。この巻き締め区間(T3〜T4)では、プレッシャブロック10を下降させるエアシリンダ8に供給されているエア圧は一定であるが、図3の下段に示すように、キャップ12に加えられている荷重が変動する。
巻き締めが終了すると、水平移動用エアシリンダ32により巻き締めローラ14を金属キャップ12に接触しない位置に後退させる。プレッシャブロック10によって荷重をかけた状態のまま(このときロードセル28によって検出される荷重はFである)、金属キャップ12の下端12cをバイアル2のテーパ面2cに沿って押さえ付けていた巻き締めローラ14を離すと、金属キャップ12の下端12cがスプリングバックにより僅かにバイアル2のテーパ面2cから離れる(図2(b)参照)。
その後、プレッシャブロック昇降用エアシリンダ8のエアの圧力を徐々に解放する。昇降用エアシリンダ8によるプレッシャブロック10を下方へ押圧する力が解除されると、金属キャップ12に加えられていた荷重が次第に低下する(図3下段のT5位置からT7位置まで)。このように荷重が低下していくと、それまで圧縮されていたゴム栓4が膨張して、金属キャップ12を介してプレッシャブロック10を上方へ押し上げる。プレッシャブロック10はゴム栓4によって押し上げられるが、金属キャップ12の円筒部12aの折り曲げられている下端12cがバイアル2のテーパ面2cに当たると、それ以降はゴム栓4の弾性によって金属キャップ12が押し上げられることはなく、金属キャップ12およびプレッシャブロック10の上昇が停止する(図3上段のT6位置)。
ゴム栓4の膨張によって上昇した金属キャップ12およびプレッシャブロック10が停止した状態が図2(c)に示す状態であり、このときの金属キャップ12およびプレッシャブロック10の上方への変位量を、図2(b)、(c)間および図3の上段に符号Sで示す。前述のようにプレッシャブロック10の高さの変化がポテンショメータ30によって検出されるとともに、キャップ荷重の変化もロードセル28によって検出されており、プレッシャブロック10の上昇が停止した高さ(図3上段のT6位置)におけるキャップ荷重(図2(c)および図3の下段に符号FSで示す)を検出することができる。これ以降は金属キャップ12は上方へ変位しないので、圧縮されたゴム栓4の押圧力が前記荷重FSで維持される。従って、この荷重FSを、巻き締め終了後の金属キャップ12に作用する荷重、つまり圧縮されているゴム栓4のシール力であると判定する。
前記制御装置22の荷重記憶部38には、ゴム栓4のシール力を確保するために必要とされる適正荷重が記憶されており、前記巻き締め終了後の荷重FSとこの適正荷重とを、比較判定部42において比較し、適正荷重から外れている場合には不良品であると判断してこのバイアル2を排除する。このように巻き締め後のゴム栓4の押さえ力(シール力)を個々に正確に確認することができ、ゴム栓4の押さえ力不足による不良品の検出が可能になる。
また、この実施例に係るキャッピング装置はフィードバック制御を行うようになっており、前記巻き締め終了後の荷重FSと適正荷重とを、比較判定部42において比較し、所定以上の差がある場合には、巻き締め終了後の荷重FSに応じて、次のキャッピング時にプレッシャブロック10によって金属キャップ12の天面12bにかける荷重の大きさを補正するようになっている。前記プレッシャブロック10の昇降用エアシリンダ8にエアを供給するエア配管に自動レギュレータ46が設けられており、金属キャップ12にかける荷重を補正する場合には、前記検出荷重FSに応じて制御部44から出力される信号によりエアシリンダ8に供給するエア圧を自動的に調整する。このように検出荷重をフィードバックするようにしているので、ゴム栓4による押さえ力を適正値にコントロールすることが可能である。また、この実施例では、キャップ12に作用する荷重を常時監視しているので、本キャッピング装置に異常が発生した場合に検知することが可能である。
なお、前記実施例では、ロードセル28をプレッシャブロック10の昇降用エアシリンダ8に設けているが、必ずしもプレッシャブロック10側に設ける必要はなく、容器台6側に設けるようにしても良い。また、容器台6をモータ18によって回転させるようにしているが、巻き締めローラ14を回転可能にして金属キャップ12が被せられたバイアル2の周囲を回転させるようにしても良い。
前記実施例では、プレッシャブロック10によって上方から一定の荷重Fをかけた状態で、金属キャップ12の円筒部12a下端12cの巻き締めを行った後、その荷重Fを解放し、その後の金属キャップ12に作用する荷重の変化を検出しつつ、プレッシャブロック10の上方への変位量を検出し、プレッシャブロック10の変位が停止した時点(図3下段のT6位置参照)でのキャップ荷重FSが、巻き締め終了後の金属キャップ12に作用する荷重であると判定するようにしている。これに対し、図4に示す実施例方法では、T3位置からT4位置の間で巻き締めを行った後、巻き締め時に金属キャップ12にかけていた荷重を増大し(図4下段のT5a参照)、その後、プレッシャブロック10による荷重を解放するようにしている(図4下段のT5b参照)。このように一旦荷重を増大した後、この荷重を解放するようにしたので、プレッシャブロック10は、巻き締め時よりも一段下降して(図4上段のT5a位置参照)ゴム栓4をさらに圧縮し、その後上昇を開始するので(図4上段のT5b位置参照)、プレッシャブロック10の変位量が大きくなり、上昇を停止する位置(図4上段のT6位置参照)が検出しやすくなっている。この実施例に係るキャッピング方法では、前記第1の実施例と同様の作用効果を奏することに加えて、プレッシャブロック10が上昇を停止する時点での荷重FSをより正確に検出することができる。
本発明の一実施例に係るキャッピング装置の全体の構成を簡略化して示す概略構成図である。 図(a)、(b)、(c)は、このキャッピング装置の作動を順次説明する図である。 第1の実施例に係るキャッピング方法を実施した場合の、プレッシャブロックの高さの変化およびキャップに作用する荷重の変化を示すグラフである。 第2の実施例に係るキャッピング方法によるプレッシャブロックの高さの変化およびキャップに作用する荷重の変化を示すグラフである。
符号の説明
2 容器(バイアル)
4 ゴム栓
6 容器台
8 エアシリンダ
10 プレッシャブロック
12 金属キャップ
14 巻き締め部材(巻き締めローラ)
18 回転部材(モータ)
22 制御手段(制御装置)
28 荷重検出手段(ロードセル)
30 高さ検出手段(ポテンショメータ)
32 移動手段(エアシリンダ)
46 エア圧調整手段(自動レギュレータ)

Claims (9)

  1. ゴム栓が打栓された容器に金属キャップを被せ、このキャップの天面から荷重をかけて前記ゴム栓を圧縮した状態にして、前記キャップのすそを内側に折り曲げて巻き締めを行うキャッピング方法において、
    前記キャップのすそを折り曲げた後、キャップ天面の荷重を解放して、ゴム栓の膨張により上昇するキャップの高さを検出するとともに、この高さ検出時の荷重を検出し、キャップの上昇が停止したときの荷重を、巻き締め終了後の荷重であると判定することを特徴とするキャッピング方法。
  2. 予め設定された適正荷重を記憶しておくとともに、検出された前記巻き締め終了後の荷重を前記適正荷重と比較し、適正荷重から外れた容器を不良と判定することを特徴とする請求項1に記載のキャッピング方法。
  3. 予め設定された適正荷重を記憶しておくとともに、検出された前記巻き締め終了後の荷重を前記適正荷重と比較し、巻き締め終了後の荷重に応じて、次のキャッピング時にキャップ天面にかける荷重の大きさを補正することを特徴とする請求項1に記載のキャッピング方法。
  4. 金属キャップの巻き締め時にこのキャップの天面にかけた荷重を、一旦増大させた後解放することを特徴とする請求項1に記載のキャッピング方法。
  5. ゴム栓が打栓された容器に金属キャップを被せて巻き締めを行うキャッピング装置において、
    前記キャップを介してゴム栓に荷重を加えて圧縮させるプレッシャブロックと、このプレッシャブロックを昇降させるエアシリンダと、キャップのすそを内側に折り曲げる巻き締め部材と、この巻き締め部材と前記容器の少なくとも一方を回転させる回転手段と、前記巻き締め部材をキャップに当接する位置と当接しない位置とに移動させる移動手段と、キャップにかかる荷重を検出する荷重検出手段と、プレッシャブロックの高さを検出する高さ検出手段と、前記エアシリンダ、回転手段および移動手段の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記金属キャップに荷重を加えてゴム栓を圧縮した状態で、前記巻き締め部材によってキャップのすそを内側に折り曲げた後、エアシリンダに供給していたエアを解放してゴム栓を膨張させ、高さ検出手段が検出したキャップの上昇停止時の荷重を巻き締め終了後の荷重であると判定することを特徴とするキャッピング装置。
  6. 予め設定された適正荷重を記憶する適正荷重記憶手段を設け、検出された前記巻き締め終了後の荷重と適正荷重とを比較し、適正荷重から外れた容器を不良と判定することを特徴とする請求項5に記載のキャッピング装置。
  7. 予め設定された適正荷重を記憶する適正荷重記憶手段を設け、検出された前記巻き締め終了後の荷重と適正荷重とを比較し、巻き締め終了後の荷重に応じて、次のキャッピング時にキャップ天面にかける荷重の大きさを補正することを特徴とする請求項5に記載のキャッピング装置。
  8. 前記エアシリンダに供給するエア圧を調整するエア圧調整手段を設けたことを特徴とする請求項7に記載のキャッピング装置。
  9. 容器を載置する容器台を設け、荷重検出手段をプレッシャブロックと容器台のいずれか一方に設けたことを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれかに記載のキャッピング装置。
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