JP4258789B2 - ガス処理方法 - Google Patents

ガス処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4258789B2
JP4258789B2 JP07192899A JP7192899A JP4258789B2 JP 4258789 B2 JP4258789 B2 JP 4258789B2 JP 07192899 A JP07192899 A JP 07192899A JP 7192899 A JP7192899 A JP 7192899A JP 4258789 B2 JP4258789 B2 JP 4258789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
processing
value
voltage
vacuum vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07192899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000269194A (ja
Inventor
俊夫 後藤
勝 堀
昌文 伊藤
信雄 石井
聡 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya University NUC
Tokyo Electron Ltd
Tokai National Higher Education and Research System NUC
Original Assignee
Nagoya University NUC
Tokyo Electron Ltd
Tokai National Higher Education and Research System NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagoya University NUC, Tokyo Electron Ltd, Tokai National Higher Education and Research System NUC filed Critical Nagoya University NUC
Priority to JP07192899A priority Critical patent/JP4258789B2/ja
Priority to US09/527,562 priority patent/US6501082B1/en
Publication of JP2000269194A publication Critical patent/JP2000269194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4258789B2 publication Critical patent/JP4258789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32192Microwave generated discharge
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32321Discharge generated by other radiation
    • H01J37/3233Discharge generated by other radiation using charged particles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32431Constructional details of the reactor
    • H01J37/32623Mechanical discharge control means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体ウエハに対してプラズマ処理を行うためのガス処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造工程には、被処理基板である半導体ウエハ(以下ウエハという)に対してプラズマを用いて処理を行う工程がある。これはウエハ載置台を備えた真空容器内に処理ガスを導入し、例えば電磁エネルギーを処理ガスに供給することでプラズマを発生させて行われ、例えば成膜やエッチングといった処理が挙げられる。プラズマを発生させる手法としては、マイクロ波と磁界の相互作用である電磁サイクロトロン共鳴を利用するECR方式、ドーム状の容器に巻かれたコイルから電界及び磁界を処理ガスに与えるICP方式及び一対の平板を対向させてその間に高周波電力を印加する平行平板方式などがある。
【0003】
このようなプラズマ処理において、プラズマ中に発生する粒子例えばラジカルは種類により、堆積やエッチングといった異なる作用を有するため、ウエハ上への処理にはラジカルが重要な役割を果たしていると考えられている。このためプラズマ発生時におけるラジカル密度を推定する方法、及びこれにより得られた値によりマイクロ波の出力を制御する方法などが発表されている。ラジカル密度を推定する方法としては例えばレーザ光をプラズマに照射し、分子がその光を吸収して蛍光を発することを利用して、蛍光を計測したその計測値に基づいてラジカル密度を推定するレーザ誘起蛍光法(LIF法)や赤外半導体レーザ光のスペクトル変化を検出して真空容器内のラジカル密度を測定する方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述のLIF法は蛍光する分子を計測する手法であるため、光らない種類のラジカルの密度が推定できず、更に分子数の大きな高次ラジカルの測定は不可能なため、正確なプロセス制御ができないという課題がある。また、赤外半導体レーザ光のスペクトル変化からラジカル密度を測定する方法においても、低次のラジカルについてはラジカルに起因するスペクトルが既知のため計測が可能であるが、分子数の大きな高次ラジカルの測定は不可能であった。
【0005】
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は例えばラジカルなどの種類と密度を推定し、良好な処理例えば被処理基板間でばらつきの少ない処理を行うことのできるガス処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、真空容器内に処理ガスを供給して被処理基板に対して所定の処理を施すガス処理方法において、
真空容器内から採取したガスに対してフィラメントから電子を放出し、処理ガス中の粒子に当該電子を付着させてイオン化する工程と、
この工程により得られた粒子の負イオンを、直流電圧に高周波電圧を重畳した電圧が印加される質量分析手段の電極対の間に入射させ、直流電圧と高周波電圧との比を一定に保ちながら高周波電圧を変化させることにより、電極対を通過した各質量に対応する負イオンを検出器で検出する工程と、
前記検出器の検出結果に基づいて質量スペクトルを作成する工程と、
この質量スペクトルにおいてピークが得られる質量数から選別された質量数の負イオン毎に、それら負イオンが前記電極対の間で加速されるように前記直流電圧及び高周波電圧の値を設定し、前記フィラメントに供給する電圧を変えることにより当該フィラメントから放出される電子エネルギーを変化させ、この電子エネルギーの値と負イオンの個数の計数値とを対応付けたデータを取得し、このデータに基づいて負イオンの計数値のピーク値を求める工程と、
前記ピーク値に基づき、処理ガスの状態に影響を与えるプロセス条件をコントロールする工程と、を有し、
前記ピーク値は、真空容器内を移動可能なガス採取口により、被処理基板の面方向に沿った複数箇所の位置におけるガスを採取し、各位置におけるピーク値であることを特徴とする。ここでプロセス条件は、処理ガスに与えるエネルギーの大きさ、真空容器内の圧力または処理ガスの流量の少なくとも一つである。
【0007】
この発明において、上述の電子を付着させる処理ガス中の粒子は、例えばラジカル、分子または原子であり、この粒子の密度は電子付加手段から放出される電子エネルギーの大きさを変えて、この電子エネルギーの大きさと、前記粒子の計数値との関係を求め、この結果に基づいて推定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係るガス処理方法の実施の形態として、ECR(電子サイクロトロン共鳴)を利用し被処理基板に成膜処理を行うプラズマ成膜装置を用いた方法を例にとって説明する。この実施の形態は、真空容器内のガスを採取し、そのガスに電子を付加してガス中の粒子例えばラジカルを負イオンの形態に変え、特定のラジカルに対応する負イオンの量を質量分析装置により分析して、その結果に基づいてラジカルの密度を推定し、その推定値に応じてプラズマ中のラジカルに影響を与える各種プロセス条件を制御するものである。
【0009】
ここで図1は本実施の形態に係るガス処理装置を表す全体図、図2はこのガス処理装置に用いられる電子付着型質量分析装置の概観を示す側面図である。
【0010】
先ず図1のプラズマ成膜装置について説明をすると、これは図示されるように例えばアルミニウム等により形成された真空容器1を有しており、この真空容器1は上方に位置してプラズマを発生させる円筒状の第1の真空室11と、この下方に連通するように連結された円筒状の第2の真空室12とからなる。なおこの真空容器1は接地されてゼロ電位になっている。
【0011】
この真空容器1の上端は、開口されてこの部分にマイクロ波を透過する部材例えば石英等の材料で形成された透過窓13が気密に設けられており、真空容器1内の真空状態を維持するようになっている。この透過窓13の外側には、例えば2.45GHz、1.5kwのプラズマ発生用高周波供給手段としてのマイクロ波電源部14に接続された導波管15が設けられており、マイクロ波電源部14により発生したマイクロ波を例えばTEモードにより導波管15で案内して、またはTEモードにより案内されたマイクロ波を導波管15でTMモードに変換して透過窓13から第1の真空室11内へ導入し得るようになっている。
【0012】
第1の真空室11を区画する側壁には例えばその周方向に沿って均等に配置したガスノズル16が設けられると共にこのノズル16には、図示しないガス源、例えばArガス源が接続されており、第1の真空室11内の上部にArガスをムラなく均等に供給し得るようになっている。
【0013】
前記第2の真空室12内には、前記第1の真空室11と対向するように、ウエハWとほぼ同じサイズのウエハ載置台17が例えばアルミナを素材とする図示しない絶縁体を介して支持部18に支持されている。載置台17内には電極が埋設され、この電極にはイオン引き込み用のバイアス電圧を印加するように高周波電源部19が接続されている。
【0014】
一方、図1に示すように前記第2の真空室12の上部、即ち第1の真空室11と連通している部分にはリング状の成膜ガス供給部20が設けられている。この成膜ガス供給部20は図示しないガス供給管から送られる成膜ガス、例えばC2F4及びC2H4ガスを第2の真空室12内に噴き出すように構成されている。なお前記Arガス及びこの成膜ガスは、処理ガスに相当する。また、真空室12の側壁部にはウエハを当該真空室12内に搬入するためのゲートバルブ21が設けられると共に、他方側には後述する電子付着型質量分析装置3が気密に接続されている。底部には例えば真空室12の中心軸に対称な2個所の位置に各々排気管22が接続されている。
【0015】
前記第1の真空室11を区画する側壁の外周には、これに近接させて磁場形成手段として例えばリング状の主電磁コイル23が配置されると共に、第2の真空室12の下方側室外には真空室12に近接してリング状の補助電磁コイル24が配置されている。
【0016】
次に電子付着型質量分析装置3について図3を参照しながら述べる。この質量分析装置3の装置本体30は筒状体であり、真空容器1側から順に導入管31、イオン通路部32、及びイオン検出部33から構成される。導入管31は、一端側に設けられる採取口34が真空容器1側壁に形成される孔部35を介して真空容器1内を向くように配置されており、ニューメタルまたはパーマロイで作られている。
【0017】
導入管31の径方向側周面を囲むように例えば金属ベローズ体36が設けられ、このベローズ体36の両端は、導入管31基端部周囲と孔部35周囲とに夫々気密に取り付けられている。ベローズ体36はエアシリンダー等の駆動部37と接続されており、駆動部37はレール38上をガイドされる。従って駆動部37の移動に伴いベローズ体36が伸縮し、導入管33の真空室1内への進退が可能となる。
【0018】
導入管31内には、採取口34側から順に、第1のフォーカスリング40、第2のフォーカスリング41、ラジカルへ電子を付加するための電子付加手段の一部をなすフィラメント42及びイオン引き込み用の電極43が配置されている。フィラメント42は電圧を可変できる直流電源44と接続されている。
【0019】
イオン通路部32内には、棒状の電極45が周方向に4本配置され、相対する電極45を一対とした四重極として構成される。イオン検出部33にはイオン通路部32側から順に第3のフォーカスリング46、及び負イオンによる電流値を検出する検出器47が設けられている。なお装置本体30内は、真空ポンプ48により所定の真空度まで真空排気されている。
【0020】
前記検出器47で検出された検出値(電流値)は種類判別部47aに送られ、この種類判別部47aにて負イオンの質量数と負イオンの数の計数値(相対強度)との関係を求め、つまり質量スペクトルを求め、この質量スペクトルに基づいて負イオンの種類を判別する。この判別は、負イオンの計数値のピークが出ている質量数を求め、この質量数に基づいて、例えば予め作成した質量数と負イオンの種類との対応をとったデータに基づいて行われる。
【0021】
また前記検出値は、密度推定手段49に送られ、密度推定手段49は、直流電源44の電圧を可変させたときの、フィラメント42から放出された電子のエネルギーの値と前記計数値との対応関係を把握して、計数値のピークを求め、このピーク値に基づいてプラズマ中の特定のラジカルの密度を推定する機能を有している。この密度推定手段49で推定された推定結果は制御部5に送られる。
【0022】
ここで図4は、前記密度推定手段49で得られた推定結果に基づいて、プラズマ中の特定の粒子この例ではラジカルの密度に影響を与えるプロセス条件を制御する制御系を示す構成図である。図4では制御部5から各部へ信号線が出ている図として表されているが、この点は後述するとして、この実施の形態では制御部5の制御信号が、マイクロ波電源部14の出力電力を変調するパルス発生部51のみを制御する例であるものとして説明を進めていく。
【0023】
次に本実施の形態の作用を述べる。先ず電磁コイル14,15により作られる磁界とマイクロ波とにより電子サイクロトロン共鳴を起こし、ノズル16から供給されるArガスがプラズマ化されると共に、ガス供給部20から供給される例えばC4F8ガス及びC2H4ガスを夫々プラズマ化する。
【0024】
一方、成膜処理中に採取口34を例えばウエハWの中央上方位置まで進出させる電子付着型質量分析装置3の装置本体30内は、真空容器1内よりも高真空に維持されているのでプラズマの一部が採取口34内へ引き込まれ、第1のフォーカスリング40、第2のフォーカスリング41を介して装置本体30内へ取り込まれる。そしてプラズマ中に含まれるラジカル等の粒子にフィラメント42から放出される電子が付加されてイオン化され、例えばC4F7ラジカルはC4F7-の負イオンとなる。
【0025】
既述のように2対4本の双曲柱ロッドからなる電極45(四重極:quadrupole)には、各々図示されない電源部より正及び負の直流電圧U(ボルト)と高周波電圧V´(ボルト)〔周波数f(MHz)〕を重畳したものを加えておく。ここで、U/V´を一定に保ちながらV´を連続的に変化させれば各質量に対応するイオンを検出器47で検出できる。前記種類判別部47aでは、既述のように検出器47からの検出信号に基づいて質量スペクトルを作成し、この質量スペクトルにおいてピーク値が得られる質量数のうち、例えば予め定めた質量数の範囲に含まれる質量数を選別する。そして選別された質量数の負イオン毎に、それら負イオンが加速されるようにU、V´の値を設定し、フィラメント電圧を変えることにより、フィラメント42から放出される電子エネルギーを変化させ、この電子エネルギーの値とイオンの個数の計数値とを対応付けたデータを取得する。図5はこのデータの一例を表す図であり、圧力によってピーク値が変わっている様子が伺える。
【0026】
本発明者はこの負イオンの計数値のピーク値と目的とするラジカルの密度とが対応していることを把握しており、この実施の形態では上述の負イオン(例えばC4F7-)の個数のピーク値がこれぐらいの値であればマイクロ波のパワーをこれくらい大きく(或いは小さく)すればよいといったことを予め把握しておき、ピーク値を自動制御回路に入力してここから制御信号をパルス発生部51に与えてプラズマの状態を制御する。この場合はいわばラジカル密度の相対値を把握してラジカル密度をコントロールしていることになる。
【0027】
ここで図7、図8は処理ガスとしてC4F8を用い、負イオン化したラジカルC3F7-及びC4F9-についての前記ピーク値がマイクロ波の大きさによって変化する例を示した図であり、夫々圧力20Torrにおいてマイクロ波を500W(実線)及び600W(点線)で計測したものである。
【0028】
なおピーク値と特定ラジカル例えばC4F7ラジカル密度とのデータを予め作成しておき、検出したピーク値をこのデータに適応してそのピーク値に対応するラジカルの密度を推定し、その推定値に応じた制御信号を例えばパルス発生部51に与えてもよい。
【0029】
このようにして推定したラジカル密度はプラズマの電子温度を制御することにより目的とする値にコントロールすることが可能である。プラズマの電子温度は、マイクロ波電源部14から出力されるマイクロ波をパルス変調することで調節することが可能であり、その調整の仕方は、そのエネルギーが大きくなるとラジカル密度が大きくなる種類のラジカルの場合と逆にラジカル密度が小さくなる種類のラジカルの場合とで異なる。例えば前者の場合にはマイクロ波があるデューティ比のパルスでパルス変調されているとすると、例えばあるラジカルの密度が予め設定した値よりも大きくなるとマイクロ波出力のデューティ比を大きくして、ガスに供給されるマイクロ波のエネルギーを大きくし、ラジカル密度が小さくなるようにコントロールされる。また、マイクロ波のエネルギー(パワー)を制御するにあたっては、デューティ比をコントロールする変わりに、マイクロ波電源部14の出力電力値をコントロールしてもよいし、これらを組み合わせてもよい。
【0030】
このような実施の形態によれば、真空容器1内のプラズマ中の例えばC4F7ラジカルの密度を推定でき、これに基づいてマイクロ波電源部14のパワーを制御しているのでラジカル密度を適切な値にすることができ、従ってウエハW間でばらつきの少ない例えば膜厚や膜質が安定した処理を行うことができる。そしてガス採取口からガスを採取し、このガスに電子を付与してイオン化した負イオンをカウントしているので、真空容器に設けた窓の汚れによる精度の低下といった問題もない。
【0031】
なお上述の実施の形態では製品ウエハWの処理中にラジカル密度を求めるようにしているが、所定枚数のウエハ処理を行った後、テストウエハを用いて処理を行い、その処理中にラジカル密度を測定し、その値に基づいて後続の製品ウエハWの処理時に例えばマイクロ波のデューティ比等のプロセス条件を設定してもよい。
【0032】
また、プロセス条件を制御するにあたっては、マイクロ波のパワーに限らず図4に併せて示すように主電磁コイル23、補助電磁コイル24の電流量を夫々制御する電流制御部52、53を制御して磁界の強さ及び磁場形状を変えるようにしてもよいし、あるいは処理ガスの流量や混合比を調整するように、ガスノズル16、ガス供給部20と夫々接続されるガス流量調整部54、55を制御してもよく、または真空容器1内の圧力を調整するように排気管22の途中に設けられた圧力調整部56の例えばバタフライ弁の開閉を制御するようにしてもよい。そしてまた高周波電源部19についても、バイアスの電力値を制御してもよいし、パルス発生部57でパルス変調する場合には前記制御信号によりパルス発生部57を介してデューティ比を制御するようにしてもよく、この場合には特にウエハW上の薄膜のエッチングを行う場合に有効である。更にこれらのプロセス条件の制御を組み合わせてもよい。プロセス条件の調整の仕方は、予めプロセス条件を調整してラジカル密度を変え、こうしたデータに基づいてプログラムを組んでおけばよい。
【0033】
図9は処理ガスであるC4F8の流量を変えることで負イオン化したラジカルのピーク値が変化する様子を表す図であり、ここではラジカルにC3F7、C4F9を例にとって計測している。この図によればC4F8の流量が増えるにつれてイオンのピーク値は右下がりを示しており、従って処理ガス流量に応じてラジカル密度が変化することがわかる。
【0034】
以上において密度推定手段49におけるラジカル密度の推定は、電子付加型質量分析装置3において目的とするラジカル例えばC4F7を負イオン化してC4F7-とし、そのイオンカウントのデータから行う例を挙げてきたが、ラジカル種によっては例えばCF4ラジカルのように電子付加によりF-イオンが解離するものもあり、このような場合には解離した負イオン例えばF-イオンの計数値に基づきCF4のラジカル密度の推定が行われ、この場合も本実施の形態の範囲に含まれる。またラジカル種としてはCF4に限られるものではないし、特定の粒子としてはラジカルに限らず分子、原子などであってもよい。なお図6は上記のF-イオンの計数値の変化を示した特性図である。
【0035】
なお、本実施の形態ではウエハ上方のラジカル濃度分布を推定する方法を用いることも可能であり、これは例えば電子付加型質量分析装置3の駆動部38によりベローズ36を伸縮させ、これにより採取口34の採取口の位置を変えてウエハの径方向に沿った複数箇所の負イオンのカウンタ値を求めることにより得られる。なお本発明では前記採取口34にノズルを気密に挿入し、かつこのノズルにおける前記採取口34よりも外側の部位と前記孔部35の周囲との間にベローズを介在させ、装置本体30は固定しておいてノズルを進退させてもよい。
【0036】
以上において本発明は、ECR以外のヘリコン波タイプのもの、平行平板タイプのもの、ICP(誘導結合プラズマ)タイプのものなどにも用いることができ、更に成膜やエッチング以外のプラズマ処理例えばレジストの灰化処理(アッシング)などにも適用することができる。またプラズマ処理以外にも処理ガスを用いて基板を処理する他の装置例えば熱CVD装置などに対しても適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のガス処理方法によれば、真空容器内の粒子例えばラジカルの密度を推定することができ、その推定結果に基づいてプラズマの状態を左右する各因子(プロセス条件)を制御することができるので、良好な処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置に係る実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明における処理装置に用いられる電子付着型質量分析装置の周辺を示す縦断側面図である。
【図3】本発明における処理装置に用いられる電子付着型質量分析装置の縦断面及び関連ブロックを示す構成図である。
【図4】本発明に係る実施の形態を示すブロック図である。
【図5】電子付着型質量分析装置における電子エネルギーの値とイオンの個数の計数値とを対応付けたデータの一例である。
【図6】電子付着型質量分析装置における電子エネルギーの値とイオンの個数の計数値とを対応付けたデータの一例である。
【図7】電子付着型質量分析装置における電子エネルギーの値とイオンの個数の計数値とを対応付けたデータの一例である。
【図8】電子付着型質量分析装置における電子エネルギーの値とイオンの個数の計数値とを対応付けたデータの一例である。
【図9】処理ガスの流量変化とイオンの個数の計数値とを対応付けたデータの一例である。
【符号の説明】
1 真空容器
3 電子付着型質量分析装置
5 主制御部
14 マイクロ波電源部
16 ノズル
17 載置台
19 高周波電源部
20 ガス供給部
22 排気管
23 主電磁コイル
24 補助電磁コイル
30 装置本体
31 導入管
32 イオン通路部
33 イオン検出部
34 採取口
35 孔部
36 ベローズ体
37 駆動部
38 レール
40,41,46 フォーカスリング
42 フィラメント
43 電極
44 直流電源
45 電極
47 検出器
47a 種類判別部
48 真空ポンプ
49 密度推定手段
51,57 パルス発生部
52,53 電流制御部
54,55 流量調整部
56 圧力調整部

Claims (3)

  1. 真空容器内に処理ガスを供給して被処理基板に対して所定の処理を施すガス処理方法において、
    真空容器内から採取したガスに対してフィラメントから電子を放出し、処理ガス中の粒子に当該電子を付着させてイオン化する工程と、
    この工程により得られた粒子の負イオンを、直流電圧に高周波電圧を重畳した電圧が印加される質量分析手段の電極対の間に入射させ、直流電圧と高周波電圧との比を一定に保ちながら高周波電圧を変化させることにより、電極対を通過した各質量に対応する負イオンを検出器で検出する工程と、
    前記検出器の検出結果に基づいて質量スペクトルを作成する工程と、
    この質量スペクトルにおいてピークが得られる質量数から選別された質量数の負イオン毎に、それら負イオンが前記電極対の間で加速されるように前記直流電圧及び高周波電圧の値を設定し、前記フィラメントに供給する電圧を変えることにより当該フィラメントから放出される電子エネルギーを変化させ、この電子エネルギーの値と負イオンの個数の計数値とを対応付けたデータを取得し、このデータに基づいて負イオンの計数値のピーク値を求める工程と、
    前記ピーク値に基づき、処理ガスの状態に影響を与えるプロセス条件をコントロールする工程と、を有し、
    前記ピーク値は、真空容器内を移動可能なガス採取口により、被処理基板の面方向に沿った複数箇所の位置におけるガスを採取し、各位置におけるピーク値であることを特徴とするガス処理方法。
  2. プロセス条件は、処理ガスに与えるエネルギーの大きさ、真空容器内の圧力または処理ガスの流量の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1記載のガス処理方法。
  3. 電子を付着させる処理ガス中の粒子は、ラジカル、分子または原子であることを特徴とする請求項1または2に記載のガス処理方法。
JP07192899A 1999-03-17 1999-03-17 ガス処理方法 Expired - Fee Related JP4258789B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07192899A JP4258789B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 ガス処理方法
US09/527,562 US6501082B1 (en) 1999-03-17 2000-03-16 Plasma deposition apparatus and method with controller

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07192899A JP4258789B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 ガス処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000269194A JP2000269194A (ja) 2000-09-29
JP4258789B2 true JP4258789B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=13474687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07192899A Expired - Fee Related JP4258789B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 ガス処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6501082B1 (ja)
JP (1) JP4258789B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040016402A1 (en) * 2002-07-26 2004-01-29 Walther Steven R. Methods and apparatus for monitoring plasma parameters in plasma doping systems
TW200511430A (en) * 2003-05-29 2005-03-16 Tokyo Electron Ltd Plasma processing apparatus and plasma processing method
US7878145B2 (en) * 2004-06-02 2011-02-01 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Monitoring plasma ion implantation systems for fault detection and process control
JP5101438B2 (ja) * 2008-08-28 2012-12-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ パーティクルモニタ及びそれを備えた基板処理装置
US20130015766A1 (en) * 2011-05-12 2013-01-17 The George Washington University Apparatus for generating mini and micro plasmas and methods of use
FR3022070B1 (fr) * 2014-06-04 2016-06-24 Univ D'aix-Marseille Procede de texturation aleatoire d'un substrat semiconducteur
US10300551B2 (en) * 2016-11-14 2019-05-28 Matthew Fagan Metal analyzing plasma CNC cutting machine and associated methods
US20230369033A1 (en) * 2021-11-12 2023-11-16 Mks Instruments, Inc. Methods and Systems for Feedback Control in Plasma Processing Using Radical Sensing

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3974380A (en) * 1975-01-17 1976-08-10 Balzers Patent-Und Beteiligungs Ag Mass spectrometer
DE3905303C2 (de) * 1988-02-24 1996-07-04 Hitachi Ltd Vorrichtung zur Erzeugung eines Plasmas durch Mikrowellen

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000269194A (ja) 2000-09-29
US6501082B1 (en) 2002-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5102615B2 (ja) プラズマ処理方法及び装置
US5571366A (en) Plasma processing apparatus
US5374327A (en) Plasma processing method
US6602384B2 (en) Plasma processing apparatus
US5942075A (en) Plasma processing apparatus
JP2004047696A (ja) プラズマドーピング方法及び装置、整合回路
JPH07169590A (ja) 電子密度の測定方法及びその装置及び電子密度の制御装置及びプラズマ処理装置
US20120186519A1 (en) Plasma doping method and apparatus
TWI712342B (zh) 電漿處理裝置及電漿處理方法
JP4258789B2 (ja) ガス処理方法
JPH02166732A (ja) 低圧プラズマのための方法および装置
TWI737144B (zh) 電漿處理裝置、電漿處理方法及電子迴旋共振(ecr)高度監視器
JPH09192479A (ja) プラズマ処理装置および方法
JP3923323B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
Saprykin et al. Characterization and optimization of a radiofrequency glow discharge ion source for a high resolution mass spectrometer
US6452400B1 (en) Method of measuring negative ion density of plasma and plasma processing method and apparatus for carrying out the same
JP3199306B2 (ja) プラズマ処理装置および方法
JP4127435B2 (ja) 原子状ラジカル測定方法及び装置
Okigawa et al. Diagnostics of a non‐equilibrium inductively coupled plasmas in argon
JP3563214B2 (ja) プラズマエッチング方法
Milosavljević et al. Phase-resolved optical emission spectroscopy for an electron cyclotron resonance etcher
JPH10335308A (ja) プラズマ処理方法
JP3997004B2 (ja) 反応性イオンエッチング方法及び装置
JP3112610B2 (ja) プラズマ発生装置
JP7343944B2 (ja) ガス分析装置および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060323

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees