JP4258712B2 - 電子機器に対する文字入力方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータの入力端末や多機能なディジタル装置の入力端末、及び携帯用ディジタル端末に使用する電子機器に対する文字入力方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器、例えばコンピュータの文字入力装置としては、キースイッチと文字を1対1に対応させたフルキーボードが最も入力効率が高く、汎用性のあるマンマシンインターフェイスとして多用されている。
【0003】
その他、ディジタル機器やディジタルテレビ、および携帯式電話機等の電子機器用の文字入力のマンマシンインターフェイスには、入力を要する文字の文字種より少ない数のキースイッチを用いた各種の入力方式が提案されている。
【0004】
例えば、携帯電話においては、アルファベッド(英字またはローマ字)の入力について、数字記号を除く26種の文字を、12個のキースイッチに割り当てて、1個のキーに複数の文字を対応させて、文字を選択するようになっている。
【0005】
日本の携帯電話においては、文字がアルファベッドの場合に、実質的には、12個のキースイッチの内、8個のキーに対して、1つのキーに3個または4個の文字が割り当てられ、選択は、1つのキーを複数回続けて押して選択するようになっている。
【0006】
その他にも、複数個のキーを同時に押して文字種を選択するもの、複数個のキーを時系列的に連続させて、順次に押して選択するもの(多ストローク)等がある。
【0007】
なお、本発明の発明者でもある出願人は、従来技術に関する特許文献などの資料情報は、持ち合わせていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
使用される文字種の数よりキースイッチの数が少ない文字入力用のマンマシンインターフェイスにおいては、以下のような課題がある。
【0009】
1つのキーに複数の文字を割り当てるものは、同一キーに割り当てられた文字を続けて入力する場合に、確定操作を必要とし、かつ文字種が多くなると、1つのキーに割り当てられる文字の数を増し、キーポジションと文字種の関連を覚えるのが困難になる。
【0010】
複数のキーを同時に押して文字を選択するものは、複数のキーを同時に操作する手指の訓練が必要で、マンマシンインターフェイスとしては、操作者の個人差や訓練不可能な者を生じ、すべての人に対して均等に使用されない。
【0011】
複数個のキーを時系列的に連続させて、順次に押して1つの文字を選択する多ストローク式のものは、マンマシンインターフェイスとしてのキーの操作は単純であるが、1つの文字に対して複数回のキー操作を必要とし、その各キーの組み合わせを覚えるのが困難であるとともに、入力文字を表音文字とする場合に、文字を並べて作る単語の拍と不整合を生じて、言葉や単語としての入力に適さない。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、入力を要する文字種の数より少ないキースイッチの数をもって、入力する複数の文字を単語として認識容易にするとともに、母音の文字においては特定のキースイッチに固定的に割り付けて、キースイッチと選択すべき入力文字の対応を、分かり易く、かつ覚え易くするとともに、子音文字についても少ない数のキースイッチ群に分配的に割り付けて、目視的にも狭い範囲で選択キーを探すので、見つけやすく、また覚えやすく、文字の選択入力を容易にする文字入力方法とその装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
【0014】
(1) 被選択文字群の文字種より少ないキースイッチ数でなる文字入力用択一選択キースイッチ群により、文字を選択入力する文字入力方法であって、
被選択文字群を、母音に対応する母音文字群と子音に対応する第1の子音文字群に分けるとともに、文字入力用択一選択キースイッチ群のキースイッチの数に応じて、前記第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分け、その複数の第2の子音文字群それぞれに、前記母音文字群を対応させて、各第2の子音文字群と母音文字群を含む複数の択一選択文字群を形成し、この複数の択一選択文字群を択一的に選択して、その選択された択一選択文字群の各文字を、文字入力用択一選択キースイッチ群を介して択一選択して、文字を入力することにより。
【0015】
(2) 被選択文字群の文字種より少ないキースイッチ数でなる文字入力用択一選択キースイッチ群により、文字を選択入力する文字入力方法であって、
被選択文字群を、母音に対応する母音文字群と子音に対応する第1の子音文字群に分けるとともに、文字入力用択一選択キースイッチ群のキースイッチの数に応じて、前記第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分け、その複数の第2の子音文字群それぞれを、前記母音文字群と選択的に対応させて、第2の子音文字群と母音文字群を含む択一選択文字群を形成し、この形成された択一選択文字群の各文字を、文字入力用択一選択キースイッチ群を介して択一選択して、文字を入力することにより。
【0016】
(3) 上記(1)又は(2)項において、被選択文字群が、表音文字である。
【0017】
(4) 上記(1)又は(2)項において、被選択文字群が、発音記号である。
【0018】
(5) 上記(1)又は(2)項において、被選択文字群が、表音文字の発音を表記する字画である。
【0019】
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、文字入力用択一選択キースイッチ群のキースイッチの数が10個である。
【0020】
(7) 上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、第2子音文字群が、第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分ける際に、各子音の出現頻度を考慮して分けてある。
【0021】
(8) 上記(1)から(7)項のいずれかにおいて、第2子音文字群が、第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分ける際に、特定の子音同士が隣接して出現する頻度を考慮して、複数の子音文字群に分けてある。
【0022】
(9) 上記(1)から(8)項のいずれかにおいて、第2子音文字群が、第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分ける際に、重複する子音文字を含ませてある。
【0023】
(10) 被選択文字群を、母音に対応する母音文字群と子音に対応する第1の子音文字群に分けるとともに、第1の子音文字群を、この被選択文字群を択一選択するキースイッチの数に応じて、複数の第2の子音文字群に分け、さらに、この複数の第2の子音文字群それぞれに、前記母音文字群を組み合わせて、複数の択一選択文字群を形成し、この複数の択一選択文字群における被選択文字群を、被選択文字群の文字種の数より少ない数でなる文字入力用の択一選択キースイッチ群を介して選択入力するようにしたキースイッチ手段であって、
前記キースイッチ手段は、
前記複数の択一選択文字群のいずれかを選択した際、選択された択一選択文字群の母音文字群が、恒常的に割り付けられる第1の文字入力用のキースイッチ群と、
同じく複数の択一選択文字群のいずれかを選択した際、選択された択一選択文字群の第2の子音文字群が割り付けられる第2の文字入力用のキースイッチ群と、
前記第1または第2の文字入力用のキースイッチ群におけるいずれかのキースイッチと組み合わされて、複数の択一選択文字群のいずれかを選択する機能スイッチを備えている。
【0024】
(11) 被選択文字群を、母音に対応する母音文字群と子音に対応する第1の子音文字群に分けるとともに、第1の子音文字群を、この被選択文字群を択一選択するキースイッチの数に応じて、複数の第2の子音文字群に分け、さらに複数の第2の子音文字群のいずれかを選択した際、選択された子音文字群に、前記母音文字群を組み合わせて、択一選択文字群を形成し、この択一選択文字群における被選択文字群を、被選択文字群の文字種の数より少ない数でなる文字入力用の択一選択キースイッチ群を介して選択入力するようにしたキースイッチ手段であって、
前記キースイッチ手段は、
被選択文字の入力に際し、恒常的に母音文字群が割り付けられる第1の文字入力用のキースイッチ群と、
前記第2の子音文字群のいずれかを選択した際、選択された第2の子音文字群が割り付けられる第2の文字入力用のキースイッチ群と、
前記第1または第2の文字入力用のキースイッチ群におけるいずれかのキースイッチと組み合わされて、複数の第2の子音文字群のいずれかを選択する機能スイッチを備えている。
【0025】
(12) 前記(10)又は(11)項に記載のキースイッチ手段が、3列4行のマトリクス構造をなし、周辺に10個の文字入力用キースイッチ群を、中央に2個の機能スイッチを配置し、文字入力用キースイッチ群の上半分を、第1の文字入力用のキースイッチ群、下半分を第2の文字入力用のキースイッチ群となしてある。
【0026】
(13) 前記(12)項記載のキースイッチ手段が、第1及び第2の文字入力用のキースイッチ群の周辺と、機能スイッチの周辺を、囲み線をもって目視的に区分してある。
【0027】
(14) 前記(10)又は(11)項記載のキースイッチ手段が、第1の文字入力用キースイッチ群と第2の文字入力用のキースイッチ群を、上下に円をなすように円弧状に配列し、その円弧状の第1と第2の文字入力用のキースイッチ群の円内に、4個の機能スイッチを、4方向操作指示をなすキー配列をもって配置してある。
【0028】
(15) 4方向操作指示をなすキー配列をもって配置した4個のキースイッチの中央に、5個目の機能スイッチを配置してなる
【0029】
(16) 前記(10)又は(11)項記載のキースイッチ手段が、第1の文字入力用キースイッチ群と第2の文字入力キースイッチ群を、1列に直列配置するとともに、機能キースイッチを、2個並びにして、第1と第2の文字入力キースイッチ群の間に直列配置してある。
【0030】
(17) 前記(10)又は(11)項記載のキースイッチ手段が、第1の文字入力用キースイッチ群と第2の文字入力キースイッチ群を、それぞれ一列に直列配置するとともに、その第1と第2の文字入力用キースイッチ群を並列に配置し、かつ2個の機能キースイッチを、前記第1と第2の文字入力用キースイッチ群の側端にそれぞれ直列配置してある。
【0031】
(18) 前記(14)〜(16)項いずれかに記載の第1と第2の文字入力用キースイッチ群が、それぞれに5個のキースイッチをもってなる。
【0032】
(19) 前記(10)〜(18)項いずれかに記載のキースイッチ手段が、第1、第2の文字入力用のキースイッチ群と機能スイッチの各キートップ模様を表示した画像表示画面と、その画像表示画面のキートップ模様を指し示すポインティング手段とにより、スイッチ機能を達成するスイッチ群でなる。
【0033】
(20) 前記(19)項記載のポインティング手段が、画像表示画面の前面に設けられたタッチパネルである
【0034】
(21) 前記(19)項記載のポインティング手段が、画像表示画面中を移動するカーソルポインターである
【0035】
(22) 前記(19)〜(21)項のいずれかに記載の画像表示画面が、第1と第2のいずれか1方もしくは両方の文字入力用のキースイッチ群に、択一選択可能に割り当てられた文字の画像を、択一選択スイッチ群と関連付けして表示している。
【0036】
(23) 前記(19)〜(22)項のいずれかに記載のキースイッチ手段が、複数の択一選択文字群のいずれか、もしくは複数の第2の子音文字群のいずれかを、択一選択するようにした、機能スイッチと、第1または第2の文字入力用のキースイッチ群におけるいずれかのキースイッチとの組み合わせを代行するようにした、複数の直接選択機能スイッチを備えている。
【0037】
(24) 前記(23)項記載の直接選択機能スイッチが、画像表示画面にキートップ模様を表示し、このキートップ模様を、ポインティング手段により指し示すことによりスイッチ機能を達成する機能スイッチである、
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による方法の実施要領を説明する。
【0039】
図1は、本発明方法の実施要領の一例を示すもので、複数個のキースイッチを所要の手順で操作することによって、所要の文字が選択される要領を示すキースイッチと文字との対応関係図である。
【0040】
また、同1図は、ソフトウエアとして、キースイッチのキー番号、およびキースイッチ番号と機能スイッチの組み合わせを、2次元的に組み合わせて、複数のキャラクタとアドレス指定するメモリーマップでもある。
【0041】
文字は、英語等を表記するのに使用されるアルファベッド(ローマ字)の文字群で、文字種は記号数字を除く26文字としている。
【0042】
図2は、本発明装置におけるキースイッチ手段(1A)の一実施態様を示すもので、このキースイッチ手段(1A)は、3列4行のマトリクス構造、通称テンキー配列の構造に、複数個のキースイッチ(2)を配列してある。
【0043】
この3列4行からなるマトリクス配列のキースイッチ手段(1A)は、携帯電話やパソコン、その他あらゆる電子機器端末の数字入力に利用されている汎用構造をなしている。
【0044】
本発明において、キースイッチ手段(1A)における3列4行のマトリクス構造は、従来と同様であるが、各キースイッチ(2)へのスイッチ番号の振り方や機能スイッチ(S)の位置等は、後述する本発明の実施要領に応じて割り当てを変更してある。
【0045】
3列4行からなるマトリクス構造のキースイッチ手段(1A)は、10個の文字入力用キースイッチ群(2A)と、2個の機能スイッチ(S1)(S2)からなる、12個の各キースイッチ(2)でなり、機能スイッチ(S1)(S2)には、2列目の2行と3行とにある、各キースイッチ(2)全体の中央のものが割り当てられている。
【0046】
機能スイッチ(S1)(S2)は、操作者に分かり易く、かつ機能区分を明瞭にするため、囲み線(3)で囲んであり、文字入力用キースイッチ群(2A)の外周も囲み線(4)で囲んである。
【0047】
また1列目と3列目の上下中央には、分離線(5)を引いて、第1の文字入力用キースイッチ群(2a)と第2の文字入力用キースイッチ群(2b)とを、目視的に分けてある。
【0048】
なお、以下の説明においては、第1の文字入力用キースイッチ群(2a)を、上方の文字入力用キースイッチ群(2a)として、また第2の文字入力用キースイッチ群(2b)を、下方の文字入力用キースイッチ群(2b)として、それぞれ組をなす位置関係で分けて説明する。
【0049】
これにより、キースイッチ手段(1A)は、中央に機能スイッチ(S1)(S2)を配設し、それの周囲に、上方と下方それぞれに5個ずつに分けて、上方の文字入力キースイッチ群(2a)と下方の文字入力キースイッチ群(2b)が、機能スイッチ(S1)(S2)をそれぞれ中心として、模式的に半円弧をなすように配設されている。
【0050】
上方の文字入力キースイッチ群(2a)には、1列2行目のキースイッチ(2c)を先頭にして、時計回りに順次1番から5番までキースイッチ番号が付与されている。
【0051】
同じく、下方の文字入力キースイッチ群(2b)には、1列3行目のキースイッチ(2d)を先頭にして、反時計廻りに6番から0番(10番目を示す)までキースイッチ番号が付与されている。
【0052】
このキースイッチ番号は、上下の文字入力キースイッチ群(2a)(2b)がともに、左から右に昇順に並ぶ構造をなし、左から右方向に向けて文字を並べる英語の単語の文字の並びに合わせてある。
【0053】
その結果、上下の文字入力キースイッチ群(2a)(2b)それぞれに対応付けされた各文字は、上段の文字列、下段の文字列として、目視的にも、触覚による構造的にも分かり易く、上下の文字入力キースイッチ群(2a)(2b)が各キースイッチ(2)に対応することになる。
【0054】
図3は、図2に示す上記キースイッチ手段(1A)の変形例を示すものである。
このキースイッチ手段(1B)は、上方の文字入力キースイッチ群(2a)と下方の文字入力キースイッチ群(2b)を、真円の円弧状に配列し、その円弧状のキースイッチ(2a)(2b)の内側における左右中央の上下に機能スイッチ(S1)(S2)を、同じく上下中央の左右に機能スイッチ(S3)(S4)を、4方向操作指示キーと同様のキー配列をもって配置し、かつその円弧の中心部には、もう1つ機能スイッチ(S5)を配置してなる。
【0055】
機能スイッチ(S1)(S2)は、前記マトリクス配列のキースイッチ手段(1A)のものと同様に機能させ、機能スイッチ(S3)(S4)(S5)は、他の機能を割り付けて使用される。
【0056】
例えば、後述するが、左側の機能スイッチ(S3)にはバックスペースを、右側の機能スイッチ(S4)にはスペースを、中央の機能スイッチ(S5)には確定、又は変換等の機能を割り付けて使用する。
【0057】
また、キースイッチ手段(1B)を、文字入力モード以外のモードで使用する場合には、機能スイッチ(S1)〜(S4)を4方向操作指示キーとして機能させ、中央の機能スイッチ(S5)は、確定、エンター、次へ進む等の機能スイッチとして機能させるように使用する。
【0058】
勿論、上下の文字入力キースイッチ群(2a)(2b)は、そのまま数字入力モードの入力キースイッチ群として利用できるし、また、単独の機能を設定して、各種の機能スイッチとしても利用できる。このことは、図2に示すマトリクス配列のキースイッチ手段(1A)においても同様である。
【0059】
図1は、上述のキースイッチ手段(1A)又は(1B)を用いて、本発明による文字入力方法の一実施要領を示すものである。
【0060】
図1は、入力対応言語を英語とし、その英語を表す文字をアルファベッドとし、そのアルファベッドの26文字を、その配列順にキースイッチ手段(1A)又は(1B)に対応付けしたものを示してある。なお、以下の説明においては、図2に示すキースイッチ手段(1A)に基づき説明する。
【0061】
アルファベッドの26文字は、まず母音を表すAEIOUの5文字が母音文字群(6)として分けられ、残る各子音を表すB〜Zの21個の文字を、第1子音文字群(7)として分けられる。
【0062】
次に、第1子音群(7)を文字の選択に使用する文字入力キースイッチ群(2A)の数(この場合10個)から母音文字群(6)の文字の数(この場合5個)を引いた余りの数(この場合5個)に応じて、第1子音文字群(7)を複数組(この場合5組)の第2子音文字群(8)に分ける。
【0063】
即ち、第1子音文字群(7)の数21個を、母音文字群(6)が使用した残りの択一選択に使用しうるキースイッチ(2)の数5個で除すると、4余り1となり、実質的に5組に分けられる。
【0064】
ここで分けられた5組の第2子音文字群(81)〜(85)それぞれに、前記母音文字群(6)を組み合わせて、5組の択一選択文字群(91)〜(95)を構成する。
【0065】
図1において、縦列の択一選択文字群番号(10)で示される、横向の10行の内、上部の5行が、各択一選択文字群(91)〜(95)の対応文字列で、横行の文字入力用キースイッチ群(2A)のスイッチ番号で示される縦列が、その10個のスイッチ番号に対応して選択される文字である。
【0066】
なお、各択一選択文字群(9)は、数字や記号類を含めると、択一選択文字群番号(10)で示される各択一選択文字群より下の6行〜10行に、数字や記号用の各択一選択文字群(96)〜(910)が存在することになるが、本発明に係る文字入力に関しては、その数字や記号の配置が直接的に係わらないので、その配置は自由であり、その詳細な説明は省略する。
【0067】
この関係は、図1をメモリーマップとしたとき、機能スイッチ(S1)を選択した後、文字入力キースイッチ群(2A)のいずれかが選択されることにより、そのスイッチ番号対応の行のアドレスが指定され、その後、機能スイッチ(S1)または(S2)のいずれかが選択されるまで、文字入力キースイッチ群(2A)が押される毎に、押されたスイッチ番号によるアドレスが指定されて、そこにストアされている文字データのコードを出力しうることを示している。
【0068】
また、機能スイッチ(S2)を押すと、上段に示すノーマルモードからシフトモードに移行して、下段に示すメモリーマップが対応する。図1においては、アルファベッドの小文字を、上段のノーマルモードにおける大文字と同一位置に配置したものを示してある。なお、大文字と小文字の関係は逆にしても良い。
【0069】
図2,図3におけるスイッチ番号1〜5の上方の文字入力キースイッチ群(2a)には、5個の母音文字群(6)が対応し、その母音が割り当てられる各行に係る文字の並びは、スイッチ番号の昇順に応じて、アルファベッドの出現順にAEIOUと並べてある。
【0070】
スイッチ番号6〜0の下方の文字入力キースイッチ群(2b)には、択一選択文字群番号1〜5の行順に応じて、アルファベッド出現順に子音文字を5個区切りにして、BCDFG、HJKLM、NPQRS、TVWXY、Zと並べてある。
【0071】
キースイッチ手段(1A)は、機能キースイッチ(S1)を押下選択した後、文字入力用キースイッチ群(2A)のいずれかを押下選択すると、選択したスイッチ番号に対応した択一選択文字群番号(10)の行に係る択一選択文字群(91)〜(95)の文字列を、各文字の選択機会を均等にして、各文字入力キースイッチ(2)のいずれかの押下により、択一選択可能としている。
【0072】
択一選択可能となっている行番号に係る択一選択文字群(91)〜(95)の文字列は、次に機能キースイッチ(S1)(S2)のいずれかが押下されるまで、次々と連続して複数の文字の択一選択が可能となっている。
【0073】
機能キースイッチ(S2)を押下選択した後、キースイッチ(2)のいずれかを選択すると、図1の上段に示すキースイッチ(2)の択一選択機能を、そっくり下段に示すように移行したシフトモードになる。
【0074】
機能キースイッチ(S1)によって選択されたノーマルモードと、機能キースイッチ(S2)によって選択されたシフトモードでは、択一選択文字番号1〜5までは上記各択一選択文字群(9)が割り当てられ、下段のシフトモードでは、それに対応する択一選択文字番号(10)のところに、上段のノーマルモードにおけるアルファベッドの大文字に対応した、小文字が割り当てられている。
【0075】
両機能キースイッチ(S1)(S2)と各キースイッチ(2)のキースイッチ番号6〜0の組み合わせの行については、数字や記号類が割り付けられ、その数字や記号類は、ノーマルモードとシフトモードでは、特定の関連性を持たせる必要がなく、それぞれのモードは、実質的に独立しており、そこに割り当てられるキャラクタは自由である。
【0076】
なお、両モードで選択されるコードが単語を形成しない数字や記号類については、図1に示すメモリーマップの記号類の部分に適宜の順序で配置され、それの配置順序等については、本発明には係わらないので、その詳細は省略する。
【0077】
ただし、スペースやバックスペース等の文字選択機能と連携するキャラクタについては、それが選択されたことを、別途にソフトウエアにより判別することにより、このスペースやバックスペース等をどこに配置してもかまわない。
【0078】
しかし、スペースとバックスペースに対応するコードを出力するところが選択された場合、並びに、記号類が選択された場合の後は、直前のモードの第1行目の択一選択文字群(91)を、自動的に、かつ優先的に選択するようにしてある。なお、数字等のように、続けて同種のキャラクタが選択される機会の多いものに関しては、第1行目の択一選択文字群(91)に優先的に移行させない。
【0079】
また、バックスペースの出力時についても、カーソル位置を戻す操作より、操作手順を前に戻す方が、操作性を良くする場合があるので、択一選択文字群(91)への優先的自動選択は行わない方がよい。
【0080】
スペースや記号は、文字列を単語として連続入力している際の単語の終わりを示し、スペースは、単語の区切り記号をなしている。
【0081】
そのため、スペースの入力(又はスペースコード出力時)の後は、常に新たな単語の入力要求機会となり、入力を要する単語は、最初の文字の選択基準を、デフォルトとして予め定めた択一選択文字群番号1の行から常に開始することになる。
【0082】
これにより、1つの単語に係る文字列の入力手順は、スペースの入力後の先頭文字が、単語に応じて常に一定手順となるため、入力頻度の高い単語については、入力操作をしている者に対して、大いに学習効果を発揮することができる。即ち単語毎に入力手順が固定されるので、単語毎に入力順番を手が覚えてしまう。
【0083】
図3に示すキースイッチ手段(1B)は、上記スペースやバックスペースの入力を容易とする例を示す。
【0084】
前述の如く、図3のキースイッチ手段(1B)においては、左側の左向き矢印が付いた機能スイッチ(S3)には、矢印向きにカーソル(文字入力ポインタ)を移動させるバックスペースを、また右側の右向きに矢印の付いた機能スイッチ(S4)には、矢印向きにカーソルを移動させるスペースを、それぞれ割り付けて、操作機能イメージと4方向操作キースイッチグループとしてのイメージを対応させてある。
【0085】
同様に、上段のノーマルモードとする機能スイッチ(S1)には、上向き矢印の付いたスイッチを、また下段のシフトモードとする機能スイッチ(S2)には、下向き矢印の付いたスイッチを、それぞれ割り付けて、4方向操作キースイッチグループとしてのイメージと、操作機能イメージを対応させてある。
【0086】
中央の機能スイッチ(S5)は、機能の取消、もしくは先読み変換の確定、又は変換指定等のいずれかの機能を割り付けて使用される。
【0087】
このように、図3のキースイッチ手段(1B)は、単語の区切りとなるスペースの入力を容易にすることにより、また、バックススペースの入力、即ち文字入力の手順を1つ前に戻すことを容易にすることにより、快適な文字入力を可能とする。
【0088】
前記した機能スイッチ(S1)(S2)によるモードの切換については、大文字または小文字は、単語間に跨って、同じ字形(大文字、小文字)が使われることが多いので、直前のモードを継承するのがよく、しかも、モードの相違によって、単語の入力手順が変わることはない。
【0089】
ただし、1つの単語の中で、先頭文字を大文字にする等の、大文字と小文字の混在した単語を入力するには、入力手順が変更されることになる。
【0090】
このように、文字の入力に係る択一選択文字群(91)〜(95)の1番目に係る第2子音文字群(81)は、2番目以降の択一選択文字群(91)〜(95)に含まれる各第2子音文字群(82)〜(85)とは、若干異なる特性を持つ文字列を構成する。
【0091】
即ち、5組の択一選択文字群(91)〜(95)には、全て母音文字群(6)を含むため、母音文字群(6)との関係に関して対等である。
【0092】
各第2子音文字群(81)〜(85)と母音文字群(6)との関係は、子音は母音と組合わさって拍を作り、この拍は、言語として単語が発音されたり、単語が言語のイメージとして思考されたりする際の、調子やリズムを形成し、1拍を形成する複数の文字を時間的に間をおいて分離すると、言語としての単語を形成し難くなる。
【0093】
このことは、複数の文字が並べ(綴る)られて作られる単語を、拍の途中で分断して、発音したり(発音できない)、思考したり、文字を並べる作業をしたり、することは、不快感を催して、思考能力を減退したり、作業効率を低下させる。
【0094】
本発明においては、各第2子音文字群(81)〜(85)のいずれもが、常に母音文字群(6)と結びつく機会を有することにより、拍の途中で第2子音文字群(81)〜(85)の組の切換を少なくすることができる。
【0095】
択一選択文字群(91)〜(95)の1番目に係る第2子音文字群(81)の特異性は、この第2子音文字群(81)が、スペースや文字区切りコード(記号類)の出力後で、新たな単語を入力するに際してデフォルトとして自動的に選択指定しうることにある。
【0096】
この自動選択によると、単語の最初の文字は、択一選択文字群(91)〜(95)の1番目に係る第2子音文字群(81)を指定する選択手順を、常に省いていることになり、この第2子音群(81)の各文字が、出現頻度の高い文字の集まりとすれば、単語の文字列を文章として入力するに際しての、第2子音文字群(81)〜(85)の切り換え操作の回数を大幅に少なくすることができる。
【0097】
図1における第2子音群(81)〜(85)の文字の並びは、アルファベッドにおける出現順に並べたもので、上述の文字の出現頻度に対する考慮、並びに子音が2個以上並ぶ拍に対する考慮は、なにもしていない。
【0098】
図4は、分野の異なる技術文献複数文書を、1つの文書に集合してサンプル文書を作り、このサンプル文書を用いて英語のアルファベッドの出現頻度を測定し、これにより測定されたアルファベッドの各文字を、出現頻度の高いものから順に並べて、5組の第2子音群(81)〜(85)を構成したものである。
【0099】
母音文字群(6)の各文字は、母音の中で出現頻度の高いもの順に、EIAOUと並べてある。
【0100】
第2子音文字群(81)〜(85)は、子音の中で出現頻度の高いもの順に並べ、かつ先頭から5個毎に分けて、TNRSH、CDLGP、FMVBY、WKXQZ、Jとし、それらを、各択一選択文字群(91)〜(95)へ、出現頻度の高いものから順に割り当ててある。
【0101】
サンプル文書は、総単語数53,149語、スペースを含まない総文字数268,066個である。
【0102】
図5は、母音文字群(6)と各第2子音群(81)〜(85)の出現頻度(%)と、それに母音文字群(6)の出現頻度を加えた、合計出現頻度(%)を示すものである。
【0103】
この図5によれば、出現頻度の高いものを順番に集めた、択一選択文字群番号(10)の1番目における第2子音文字群(81)をTNRSHとするものの合計頻度は、73%にも達する。
【0104】
しかし、文字を選択して入力する目的は、入力する文字列が単語を形成し、その単語を並べて文を形成することにある。
そこで、各第2子音文字群(81)〜(85)の文字配列には、単語の出現頻度も重要な要素となるとともに、前述した単語の拍の要素も重要となる。
【0105】
単語の出現頻度に関しては、文を構成するのに必要な単語で、文字数が少なく、出現頻度の多い単語は、各択一選択文字群(91)〜(95)のいずれか1つにおいて、1つの単語の全ての文字が選択できるのが好ましい。
【0106】
例えば、単語の出現頻度順に、THE,AND,FOR,WITH,THAT,FROM等、また単語の語尾に付く、ING,TION等も高い出現頻度を示し、これらの文字列は、各第2子音文字群(81)〜(85)の切り換えなしで選択できるのが好ましい。
【0107】
次に、拍に関しては、子音同士の結びつきの強いもの、即ち対となって単語中に出現する頻度の高いものは、1拍の中に含まれて出現し、それらは単語そのものの出現頻度とは別の理由で、対の文字列としての出現頻度が高くなっている。
【0108】
例えば、上記単語としての出現頻度の高いものには、TH,ND,FR等を含んでいるが、その他にも、CT,CH,NT,NS,PR,RT,ST,SH,TR,WH等が、子音同士の結びつきの強いものとして挙げられ、これらのものは、母音と組合わさって、拍として分断しない方が良い、発音や音のイメージをし易い文字列を形成していることが多い。
上記子音同士の結びつきの強いものとは、前記サンプル文書中、各子音毎に、その子音の次にどの子音が結びつくかの数を測り、その数の多いものを、出現頻度の高いものとしている。
【0109】
図6は、単語の出現頻度と、結びつきの強い子音同士の出現頻度を考慮して、図4とは異なる、各第2子音文字群(81)〜(85)を構成した実施形態を示すものである。
【0110】
図6において、各択一選択文字群(91)〜(95)における各第2子音文字群(81)〜(85)は、択一選択文字群番号(10)の番号順に、CHSTW、DFGNR、BLMPY、JKQVX、Z、となっている。
【0111】
択一選択文字群番号(10)の1番目は、単語の出現頻度の高いものが優先的に考慮され、かつ子音同士の結びつきの強い部分を分断しないように考慮して構成してある。
【0112】
なお、上述の図1、図4、図6の各図に示す各択一選択文字群(91)〜(95)における、択一選択文字群番号の5番目の第2子音文字群(85)は、1文字しか割り当てられていない。
【0113】
この5番目の第2子音文字群(85)は、出現頻度の最も低い文字を割り当てておくことにより、他の文字との結びつきも少ないかことから、単に利用度が少ない択一選択文字群(95)とすることができるので、そのままにしておいてもよい。
【0114】
しかし、第1子音文字群(7)の中には、他の文字との結びつきの少ない文字が、J以外にもいくつかある。
【0115】
例えば、K、Q、X、Z等がそれで、このJKQXZは、それら同士が結びつくことも少ない。
【0116】
しかも、これらの文字JKQXZは、母音以外の文字との結びつきも少ないことから、他の5番目以前、すなわち1番目〜4番目の第2子音文字群(81)〜(84)の中に入れておいても、入力効率を高めることにはならない。
【0117】
図7は、上記他の文字と結びつきの少ない文字JKQXZを、5番目の択一選択文字群(95)の第2子音文字群(85)とすることにより、1番目から4番目の各第2子音文字群(81)〜(84)の中に、4個の空き部分を作り、その空き部分に、他の文字と結びついて入力効率を上げる文字を、重複して割り当てた例を示してある。
【0118】
例えば、重複して使用した文字は、図中、丸印を付したT、R、S、Lである。
【0119】
図8は、図5同様の、図7における各択一選択文字群(91)〜(95)の出現頻度を示すもので、図5よりも合計頻度は平均化されている。しかし、単語を入力するに際に、各第2子音群(81)〜(84)それぞれが、他の子音と結びつきの高いT、R、S、Lを、2つの第2子音文字群(8)に重複使用して、各択一選択文字群(91)〜(95)内での子音同士の結びつきの確率を高めてあるので、単語の入力中、各第2子音群(81)〜(84)の切換操作を少ないものとなっている。
【0120】
このようにして、英単語を入力するに際し、アルファベッドの数よりもキースイッチ(2)の数の少ないキースイッチ手段(1A)(1B)を用い、各択一選択文字群(9)の選択切換を行う回数を極力少なくし、1文字1ストロークの感覚をもって、英文字文章を、軽快に入力することができる。
【0121】
以上の説明において、複数の第2子音文字群(81)〜(85)それぞれに、母音文字群(6)を対応させて、各第2子音文字群(81)〜(85)が母音文字群(6)を含む択一選択文字群(91)〜(95)を複数形成し、この複数の択一選択文字群(91)〜(95)を択一選択して、その選択された択一選択文字群(9)の各文字を、下段の文字入力用キースイッチ群(2b)を介して択一選択して、文字を入力するとしている。
【0122】
しかし、本発明においては、必ずしも母音文字群(6)と第2子音文字群(81)〜(85)を組み合わせて、択一選択文字群(91)〜(95)形成することなく、母音文字群(6)を、文字入力に際して、予め上段の文字入力用キースイッチ群(2a)に、どの第2子音文字群(81)〜(85)が選択されても同じになるように、設定しておいてもよい。
【0123】
即ち、その複数の第2子音文字群(81)〜(85)それぞれを、選択的に、母音文字群(6)と対応させて、子音文字群(8)と母音文字群(6)を含む択一選択文字群(9)を形成し、この形成された択一選択文字群(9)の各文字を、文字入力用択一選択キースイッチ群を介して択一選択して、文字を入力するようにしてもよい。
【0124】
以上は、アルファベッドによる英語の入力に関した実施要領を説明したが、アルファベッドを用いた日本語の入力にも適用できる。
【0125】
図9は、日本語のかな文字を、ローマ字入力するためのアルファベッド配列を示すものである。
【0126】
日本語のかな文字を、アルファベッドを用いて表音文字として表現したのが、アルファベッドによるローマ字表記である。
【0127】
ローマ字表記のかな音表記を、日本語文字の文字キャラクタに変換するのは、ローマ字かな変換ソフトウエアであるが、これについては本発明と直接的な関係がないので、詳細な説明は省略する。
【0128】
かな文字は、子音と母音に分けて、アルファベッドを用いてローマ字表記される。
【0129】
かな文字のローマ字表記におけるアルファベッド26文字から、母音文字群(6)である5文字を分け、残る第1子音文字群(7)である21字を、複数の第2子音群(8)に分ける。
【0130】
第1子音文字群(7)は、ローマ字表記では文字として使用されないQの文字を除外して、20文字とし、この第1子音文字群(7)を5個ずつ4組の第2子音群(81)〜(84)に分け、4組の択一選択文字群(91)〜(94)を作る。
【0131】
この際に、かな文字の五十音図に基づいて、「かさたなは」行の各子音文字KSTNHを、択一選択文字群番号(10)の1番目にある択一選択文字群(91)内の第2子音文字群(81)に割り当てる。
【0132】
同様に、2番番目にある択一選択文字群(91)内の第2子音文字群(82)には、「まやらわぱ」行の各子音文字MYRWPを、同3番目にある択一選択文字群(91)内の第2子音文字群(83)には、「がざだう゛ぶ」行の各子音文字GZDVBを、同4番目にある択一選択文字群(91)内の第2子音文字群(84)には、かな文字に対応のないXと、「じ」行のJと、「ちゃ」行のCと、かな文字に対応のないLと、「ふぁ」行のFを割り当ててある。
【0133】
ただし、4番目のXJCLFの子音の取り扱いは、ソフトウエアに依存することが多いので、それらの扱いは、ソフトウエアに委ねるものとする。
【0134】
次に、キースイッチ手段(1A)による、かな文字の入力手順を説明すると、まず、上段のノーマルモードを選択するために、機能キースイッチ(S1)を押下選択した後、入力を望むかな文字の子音が含まれた各択一選択文字群(91)〜(94)のいずれかを選択するため、文字入力キースイッチ(2A)のいずれから、その子音に係る択一選択文字群番号(10)のスイッチを押下選択する。
【0135】
それにより、選択したスイッチ番号に対応した択一選択文字群番号(10)の行に係る択一選択文字群(91)〜(95)の文字列が、文字入力キースイッチ(2)のいずれかの押下により、選ばれた択一選択文字群(9)に含まれる各文字の選択機会を均等にして、択一選択可能となる。
【0136】
この際、選ばれた択一選択文字群(9)による択一選択操作は、別な択一選択文字群(9)を選択するまで、次々と子音または母音が任意の順序で選択できる。
【0137】
この状態における、キースイッチ手段(1A)の上段には、文字入力用キースイッチ群(2a)に母音文字群(6)が、下段の文字入力用キースイッチ群(2b)には、選択した第2子音文字群(8)が、それぞれ対応付けされて、操作キーの位置が分かり易くなっている。
【0138】
かな文字を入力するには、入力を要するかな文字の子音を、まず先に入力し、続けて母音を入力する。即ち、下段の文字入力用キースイッチ群(2b)から、まず子音を選択し、次に上段の文字入力用キースイッチ群(2a)から母音を選択する。
【0139】
この2ストローク入力に際して、どの第2子音文字群(81)〜(84)を選択しても、必ず5個の母音は、選択された択一選択文字群(91)〜(94)の中に含まれているので、速やかな2ストローク入力を可能としている。
【0140】
このことは、上段の文字入力用キースイッチ群(2a)の母音の位置は、どの択一選択文字群(91)〜(94)を選択しても、常に一定のキースイッチ(2)に割り当てられている。
【0141】
また、択一選択可能となっている、その行番号に係る択一選択文字群(9)の文字列は、次に機能キースイッチ(S1)(S2)のいずれかが押下されるまで、次々と連続して複数の文字の択一選択が可能となっている。
【0142】
機能キースイッチ(S2)を押下選択した後、キースイッチ(2)のいずれかを選択すると、図1の上段に示すキースイッチ(2)の択一選択機能を、そっくり下段に示すように移行したシフトモードになり、カタカナの入力を可能とする。
【0143】
かな文字の入力において、表音文字としての「かな」は、清音、濁音、促音、撥音、拗音、からなっている。
【0144】
清音は、1,2番目の第2子音文字群(81)(82)と母音文字群(6)により、ローマ字式入力により2ストロークで入力される。なおPを子音とする「ぱ」行は、子音のPと母音の結びつきが清音と同様なので、特に半濁音としないで清音として取り扱う。
【0145】
濁音は、3番目の第2子音群(83)(84)と母音文字群(6)により、ローマ字入力式により2ストロークで入力される。なお4番目の第2子音群(84)のJを使用することもある。
【0146】
促音「っ」は、パソコン等のローマ字式入力に用いられている子音部の2重打ちを採用する。
【0147】
撥音「ん」は、パソコン等のローマ字式入力に用いられている子音Nの2重打ちを採用する。なお、2重打ちとは、同じキーを続けて2回押すことを言う。
【0148】
ここで問題になるのは、拗音の取り扱いである。
【0149】
拗音は、かな文字において小さい字で表記される「ゃ」「ゅ」「ょ」及び「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」を、大きな文字で表記される清音や濁音の後に付けて表記される。
【0150】
その前に、「あ」「い」「う」「え」「お」の母音は、母音文字群(6)において、母音文字AIUEOの文字の入力目的母音を、2重打ちをして入力する。
【0151】
即ち、「あ」はAA、「い」はII、「う」はUU、「え」はEE、「お」はOOと、それぞれ2ストロークで入力する。
【0152】
拗音において、「ゃ」「ゅ」「ょ」が付く清音または濁音は、全て母音がIの文字であり、「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」が付くのは、母音をIとするもの以外の文字である。
【0153】
このことは、一見別の事柄を表しているように見えるが、本来同一の規則性に基づいて生じたものである。
【0154】
即ち、拗音は、母音部が2重母音でできている音の表記文字であると考える。
例えば、「ゃ」はIA、「ゅ」はIU、「ょ」はIOと表される。
【0155】
具体的に示すと、「きゃ」はKIA、「きゅ」はKIU、「きょ」はKIOである。他の「い」段の拗音についても同様である。
【0156】
「い」段以外の拗音の代表的なものは、「ふぁ」=FUA、「ふぃ」=FUI「ふぅ」=FUU、「ふぇ」=FUE、「ふぉ」=FUOであり、全て大きなかな文字「ふ」の後に母音の小さなかな文字を付けてあり、アルファベッドによる発音表記では、母音文字が2重になっている。
【0157】
このように、拗音は、二重母音によって生じる音を、小さな母音の文字を付けて表記したもので、本発明においては、大きな文字部のローマ字表記に、小さな文字の母音文字1字を重ねるようにした要領で、3ストロークの入力をする。
【0158】
例えば、
きゃ=KIA、きゅ=KIU、きょ=KYO。
しゃ=SIA、しゅ=SYU、しょ=SIO。
ちゃ=TIA、ちゅ=TIU、ちょ=TIO。等
【0159】
なお、五十音図の各行全てにおいて、「い」段の文字について拗音がある。これらには全て「ゃ」「ゅ」「ょ」が付設されているが、その理由は、「い」段の文字の母音Iの後に、各母音を重ねると、IA、II、IU、IE,IOとなるが、II、とEIは、聞き取り可能に分けた発音ができないので、拗音として成り立たないため、音として存在せず、そのため文字もない。
【0160】
IA、IU、IOは、その発音が「や」「ゆ」「よ」と聞き取れるため、「ゃ」「ゅ」「ょ」の小さい文字が付設されるとともに、「や」行の文字ができたと考えられる。
【0161】
なお、「わ」行も同様に、母音Uに各母音を重ねた、UA=「わ」,UI=「」,UU=「」、UE=「」、UO=「を」、の二重母音からできた音による文字と考えられる。
【0162】
上述の如く、清音、濁音、促音、撥音、拗音をなす各かな文字のローマ字式入力は、各1文字が、全て1つの択一選択文字群(9)の中で完結して入力することができるため、入力作業が楽であるとともに、覚えやすく、かつ学習効率が高くなる。
【0163】
上記日本語のかな文字の入力においては、キースイッチ手段(1A)(1B)の各キースイッチの文字の割付がアルファベッドに対応しているが、実際にアルファベッドの文字が電子機器本体に送信されたり、表示装置に表示されたりするものではなく、キースイッチ(2)の操作は、かな文字として評価されて、データ入力される。
【0164】
以上は、本発明方法を、文字の種類としてローマ字のアルファベッドを用いて、言語を英語の場合と、日本語の場合で説明したが、対応言語はいずれの言語に対しても適用可能であるとともに、文字の種類はその言語に応じたもの、または、対応付けできるものを採用することができる。
【0165】
例えば、言語を中国語として、文字の種類を発音記号やアルファベッドとすることもでき、他の言語についても同様であり、必ずしも言語とその言語専用の文字種の組み合わせとは限らない。
【0166】
さらに、韓国において採用されているハングル文字にも本発明方法は適用できる。
【0167】
表音文字をなすハングル文字は、10個の母音と14個の子音を表す字画を、上下左右に組み合わせて作られているが、アルファベッドのように、母音と子音を表す個々の文字を、直接文字として表記するものではない。
【0168】
しかし、10個の母音と14個の子音を表す字画には、発音が対応しており、各字画は実質的に表音文字もしくは発音記号と同等に見なすことができ、1個のハングル文字は、複数の字画を組み合わせてできる語と見なすことができる。
【0169】
例えば、英語は、表音文字であるアルファベッド文字を、複数個横並びに組み合わせて1つの語(単語)を作る。
【0170】
ハングル文字は、表音文字もしくは発音記号をなす字画を、複数個上下左右に組み合わせて1つの語(発音と字型)を作り、この1つの語をハングル文字と称している。
そのため、1つのハングル文字の字画の要素数が一定しないため、ハングル文字の入力においては、英語入力時のスペースと同様に、文字の区切り入力を必要とする。
【0171】
この区切り入力は、対応するキャラクターの無い制御コードを出力し、そのコードを出力させるキースイッチは、キースイッチ手段(1A)又は(1B)における機能キースイッチ(S1)(S2)のいずれかもしくは、図3に示すキースイッチ手段(1B)の機能キースイッチ(S3)(S4)(S5)のいずれかによるのが好ましい。
【0172】
ハングル文字における母音は10個有る。
その内8個は、単母音と同じ母音を重ねた二重母音との組み見合わせが4組で、単母音の数は4個でなる。
残る2個は全く異なる単母音からなる1組である。
【0173】
そこで、図10に示す如く、上記5組の中から、単母音のみを集めて、5個の母音文字群(6)を形成する。なお、単母音のみの組からは、語としての使用頻度、または、合成母音への使用頻度を考慮して、いずれか一方の母音文字群(6)のみに入れる。
【0174】
この母音文字群(6)へ組み入れられなっかった4個の二重母音と1個の単母音は、組み合わされた母音の2重打ちにより選択される(同じ母音を2度入力)。
なお、母音文字群(6)に選ばれた単母音は、1度打ちで入力する。
さらに、合成母音の入力に際しては、合成するべき母音同士を続けて入力する重ね打ちで対処する(異なる母音が2度入力)。
【0175】
このようにして、前記5個の上方のキースイッチ群(2a)には、上記5個の母音文字群(6)を対応させる。
【0176】
ハングル文字における子音は、14個の字画からなり、この字画の配列順序は、日本語の五十音図に相当する反切表によって定まっている。
【0177】
子音は、この反切表の順序に応じて、5個ずつ順に分けて3組を作りその3組を、上から順に、択一選択文字群番号(10)へ対応させるとともに、それの並び順に、下方のキースイッチ群(2b)に順次に対応させる。
【0178】
ハングル文字1文字に対する母音と子音の入力順は、字画の文字構成に合わせたり、発音規則に合わせたりして、文字入力を要する操作者の理解しやすい手順に定めるのが好ましく、この母音と子音の入力順序や入力数は、ソフトウエアにより評価されて、ハングル文字を1文字又は複数候補を選択する。
【0179】
また、音の強弱に関しての子音部の変化は、子音を多重入力するか、もしくはソフトウエアによって、同音異語と同様に、複数候補を選択して対処することが好ましい。
【0180】
以上は、本発明に係る文字の入力方法を説明したが、以下にその方法による文字入力装置を、具体的に適用した電子端末機器に基づいて説明する。
【0181】
文字入力用キースイッチ(2)のキースイッチの数は、図2に示す3列4行のマトリクス配列による10個、及び図3に示す円周上状に配置された10個に限るものではなく、言語の母音の数や、文字数に応じて適宜の文字数とすればよい。
【0182】
母音に対応させるキーの数と子音に対応させるキーの数は、母音の数、子音の数、機能キースイッチの数、記号の数、キー配列、使用目的、適応機器の大きさ、片手操作か、両手操作か、等の各要素を検討して、適宜定めることができる。
【0183】
しかし、本発明の目的は、少ないキーの数で多くの文字種を選択することにあることから、キー数を多くすることは、あまり好ましくない。
【0184】
キースイッチ手段(1A)は、図2に示すように、母音に対応する文字と子音に対応する文字を連設して語を形成する文字群、例えば、アルファベッドであれば文字種26個の数より少ない10個の文字入力用の各キースイッチ(2)を備えている。
【0185】
この、キースイッチ手段(1A)における択一選択用の各キースイッチ(2)は、前記アルファベッド文字群における母音に対応する母音文字群(6)と子音に対応する第1子音文字群(7)を別々に分けるとともに、第1子音文字群(7)を、前記10個のキースイッチ数に応じて、5組の子音文字群(8)に分けて、その5組の子音文字群(81)〜(85)それぞれに対して前記母音文字群(7)を共通にして組み合わせて、10個の文字からなる択一選択文字群(9)を5組形成し、この5組の択一選択文字群(91)〜(95)の各文字を、択一選択しうる上方と下方の文字入力用キースイッチ群(2a)(2b)にそれぞれ対応させて、母音と子音の各文字を、それぞれに機会均等に択一選択しうるようにしてある。
【0186】
さらに、各キースイッチ(2)は、2個の機能スイッチ(S1)(S2)を含み、この2個の機能スイッチ(S1)(S2)のいずれか1方または両方は、文字入力用キースイッチ群(2a)(2b)と協動して、前記複数の択一選択文字群(9)のいずれかを、択一的に指定する択一選択文字群指定手段(13)を構成している。
【0187】
英語としてのアルファベッドや、日本語のかな文字、またはハングル文字は、上記キースイッチ手段(1A)(1B)における各キースイッチ(2)をもって、上述の本発明方法に基づいて文字データが入力される。
【0188】
図11は、上記本発明方法を多機能ディジタル機器のコントローラ(11A)に適用した文字入力装置の実施態様の一例を示し、図はコントローラ(11A)の正面斜視図で、以下それについて説明する。
【0189】
コントローラ(11A)は、多機能ディジタル機器がインターネットや双方向TVに接続して、通信用の文字データの入力を要求されるもので、上下の長手方向のほぼ中央部に、図2に示すキースイッチ手段(1A)と、その上方に液晶表示画面(12)を備えている。
【0190】
図10においては、図6に示す択一選択文字群(9)における各第2子音文字群(81)〜(85)による子音の組み合わせを採用し、コントローラ(11A)が英字入力モードにある状態を示している。
【0191】
コントローラ(11A)には、多機能ディジタル機器を制御する多数のスイッチ(W)が設けられているが、本発明装置と係わりのないものについては説明を省略する。
【0192】
液晶表示画面(12)は、多機能ディジタル機器を制御す場合にも使用されるが、以下の説明においては、本発明の文字入力装置と係わる部分のみについて説明する。
【0193】
液晶表示画面(12)には、選択された文字を表示する領域(13)と、択一選択文字群(9)や各第2子音文字群(81)〜(85)を、キースイッチの番号に相当する択一選択文字群番号(10)と対応させて表示する領域(14)を設けてある。
【0194】
また、択一選択文字群番号(10)に対応した文字を表示させる領域(14)には、キー番号6番目以降の記号類の入力に際して、各キースイッチ(2)によって選択可能な記号群の略語や設定キャラクタを表示させることにより、記号類の選択を容易する。
【0195】
領域(14)の表示内容は、機能スイッチ(S1)(S2)や別の機能スイッチにより、変更したり、スクロールしたりして、キースイッチ(2)に付された択一選択文字群番号(10)に対応させて、選択可能な状態として上下のキースイッチ(2a)(2b)に割り付けてある文字や記号を、明示するようになっている。
【0196】
例えば、文字入力において、機能キースイッチ(S1)を押した後、いずれかの択一選択文字群(91)〜(95)の選択を要求している状態においては、領域(14)には、1〜5までのキースイッチ番号と、そのキースイッチを押すと選択される、択一選択文字群(91)〜(95)に含まれる各第2子音文字群(81)〜(85)を、対応付けして明示することができる。
【0197】
キースイッチ手段(1A)に係る表示機能の制御は、本来はキースイッチ手段(1A)側に別途機能キースイッチを設けて担当するべきであるが、制御メニューや、メニュー選択、表示文字のスクロール等の操作は、コントローラ(11A)の上部にある4方向指示キー(15)、及びスイッチ(W)によることもある。
【0198】
キースイッチ手段(1A)は、前述したように、3列4行のマトリクス配列をなすものであるが、図2で説明したように、中央に機能キースイッチ(S1)(S2)が配置され、その周囲は囲み線(3)で囲んである。
【0199】
各キースイッチ(2)の周囲も囲み線(4)で囲まれ、1列と3列の中央には分離線(5)で、上下を分離してある。
【0200】
上方の機能キースイッチ(S1)の周囲を取り巻くように配置され、かつ時計回りに昇順に、択一選択文字群番号(10)及びキースイッチ番号に相当する1〜5の番号が付設された、上方のキースイッチ(2a)には、文字を選択する機会全てにおいて、対応文字を変えることなく、母音文字群(6)が割り当てられている。ただし、記号部の選択時を除く。
【0201】
下方の機能キースイッチ(S2)の周囲を取り巻くように配置され、かつ反時計廻りに昇順に、択一選択文字群番号(10)及びキースイッチ番号に相当する6〜0の番号が付設された、下方のキースイッチ(2b)には、機能キースイッチ(S1)を選択後に選ばれた、択一選択文字群番号(10)に係る文字入力キースイッチ(2A)のいずれかによって、選択され、かつ変更される第2子音文字群(81)〜(85)が割り当てられている。
【0202】
かくして、各子音文字群(81)〜(85)は、機能キースイッチ(S1)(S2)と文字入力キースイッチ群(2)の組み合わせ操作によって、選択しうる状態が指定されるようになっている。
実際には、機能キースイッチ(S1)(S2)は、記号群の選択にも使用されるので、10個の文字入力キースイッチ群(2A)のいずれとも組み合わされる。
【0203】
その際に、選択を要する子音文字がいずれの択一選択文字群番号(10)のところにあるかは、前述の如く、液晶表示画面(12)の領域(14)に表示されるようになており、各子音文字がどのキー番号に対応しているかは、表示された文字列の順序から分かるようになっている。
【0204】
即ち、これから入力用のキースイッチ(2)のいずれかを選択すれば、所望する文字や記号が得られるかを知るため、キースイッチ(2)のいずれかを押すと何が選択されるかを、キースイッチ(2)の押下後において、択一選択文字群(9)のような文字群や記号群であれば、それの略語や代表文字を、また、第2子音文字群(8)のような、文字であれば文字を、さらに記号であれば記号を、領域(14)に表示する。
【0205】
この表示機能により、子音のキー配列を全て覚えなければ入力操作ができないという恐れはなくなる。
【0206】
本発明に係るキースイッチ手段(1A)は、従来の3列4行のキーマトリクスをなすテンキーボードに対して、1〜5,6〜0の数字の配置と、*#の記号に相当する機能キースイッチ(S1)(S2)のキー配列を異えるだけで、全く同一に、10者択一の選択スイッチとして作用し、従来のテンキー配列と互換性がある。
【0207】
卓上計算機等の数値計算用のテンキーは、高速入力を要するために、従来から定められた数字のキー割り付けは、変更できない。
しかし、多機能端末をディジタルテレビとして、それの操作用コントローラとして上述のコントローラ(11A)を、使用しても、チャンネル番号の入力や数値や電話番号の入力等に使用されるキー配列としては、何ら支障を生じる恐れはない。
【0208】
図12は、図3に示すキースイッチ手段(1B)を、多機能端末のコントローラに、本発明を適用した別のコントローラ(11B)の実施態様を示すものである。
【0209】
キースイッチ手段(1B)は、4方向指示操作部(16)となすことのできる機能キースイッチ群(S1)〜(S4)を備えていることから、図12のコントローラ(11B)は、図11の4方向指示キー(15)の部分を、文字入力時以外のコントローラ操作時に、キースイッチ手段(1B)の機能キースイッチ(S1)〜(S4)で代用できる。
【0210】
なお、同一符号を付したものは、先に説明したものと同一機能を示すもので、詳細な説明は省略する。
【0211】
図13は、本発明を多機能端末のコントローラに適用した別のコントローラ(11C)の実施態様を示すものである。
【0212】
コントローラ(11C)における液晶表示画面(12a)は、タッチパネル構造をなしており、そのタッチパネル(16)と、その裏面の液晶部に表示された3列4行のマトリクス配列のキートップ模様(17)をもって、キースイッチ手段(1A)を模擬したキースイッチ手段(1C)をなしている。なお、キートップ模様(17)を、図3と同様の、10個のキートップを円型に配列した、キースイッチ手段(1B)を模擬したものとすることもできる(図示略)。
【0213】
この液晶表示画面(12a)にキートップ模様(17)を表示する場合は、キースイッチ手段(1A)のキートップ模様(17)の部分に、現在選択可能な択一選択文字群(9)の各文字(キャラクタ)(18)又は記号を、液晶の表示機能を利用して、キートップ模様(17)の対応キートップに表示して、次に入力する文字(18)又は記号類の択一選択の指標として、選択容易性を高めることができる。
【0214】
図14は、前記図13に示すコントローラ(11C)の変形例を示すもので、このコントローラ(11D)は、タッチパネル(16)とキートップ模様(17)で形成されるキースイッチ手段(1C)と、そのキースイッチ手段(1C)の近傍に設けた文字入力に係る択一選択文字群(9)を短縮選択する5個の直接選択機能スイッチ(19)を備えている。
【0215】
各択一選択文字群(91)〜(95)における第2子音文字群(81)〜(85)を選択するには、通常は機能スイッチ(S1)と上段の文字入力用キースイッチ群(2a)を組み合わせて2ストロークで選択しなければならないところを、文字入力に際して第2子音文字群(81)〜(85)の選択専用に設けた1〜5番号を付した5個の短縮キースイッチ(20)により、第2子音文字群(81)〜(85)を1ストロークで切換うるようにする。
【0216】
5個の直接選択機能スイッチ(19)と第2子音文字群(81)〜(85)の対応関係は、液晶表示画面(12a)の領域(14)に表示しておくことにより、入力が速くなるとともに、初心者でも容易に入力ができる。
【0217】
図15及び図16は、本発明方法並びに装置を、携帯電話機に適応した実施形態を示すものである。
【0218】
図15に示す携帯電話機(20A)は、3列4行のキーマトリクスをなす電話番号入力用のキースイッチ部に、図2に示す上述の本発明に係るキースイッチ手段(1A)を適用した例である。
【0219】
図16に示す携帯電話機(20B)は、3列4行のキーマトリクスをなす電話番号入力用のキースイッチ部に、図3に示す上述の本発明に係るキースイッチ手段(1B)を適用した例である。
【0220】
両携帯電話機(20A)(20B)共に、電話機として電話番号を入力するダイヤル入力部には、10個の文字入力用キースイッチ群(2A)が対応し、*#の記号は、2個の機能キースイッチ(S1)(S2)が対応して、電話機としての機能には支障を生じない。
【0221】
文字入力に際しては、文字入力モードとなして、上述のような要領をもって、上段の文字入力用キースイッチ群(2a)、下段の文字入力用キースイッチ群(2b)、及び機能キースイッチ(S1)(S2)の操作順序を判別して、文字入力を行う。
【0222】
入力する文字は、英語のアルファベッド、日本語のかな、韓国語のハングル、及び特定の言語に特定されない発音記号、または発音記号を代用するアルファベッド等を、図1,4,6,7,9,10,のメモリマップに示すように、各キースイッチ(2)の操作順序に基づいて、ソフトウエア的に判別して入力する。
【0223】
このように、本発明によれば、携帯電話機(20A)(20B)のダイヤル入力部に対応するキースイッチ手段(1A)(1B)の形態を変更することなく、各国語の言語に対応した文字入力を可能とする。
【0224】
図16に示す携帯電話機(20B)は、4個の機能キースイッチ(S1)(S2)(S3)(S4)が、4方向操作キースイッチを兼用できるので、携帯電話機能を持つ携帯端末(通称PDAと略称されている)としての利用も可能になる。
【0225】
図17は、本発明をコンピュータ用入力端末(21)に適用した一実施形態を示すものである。
【0226】
コンピュータ用入力端末(22)は、フルキーボードと互換性を保ち、かつ多機能の入力用端末としても利用できる。
【0227】
入力端末(21)は、下端部(22)を片手で把持しうる太さで横断面6角形をなした柱状体でなり、周回り6面をなす各平面における正面平面部(23)には、上方に液晶表示部(24)、下方に複数キースイッチからなるのキースイッチ群(25)、その中央に本発明に係るキースイッチ手段(1B)を備えている。
【0228】
正面以外の他の5個の側面部(26)にも、それぞれの側面に1個または複数のキースイッチ(27)が設けられ、それらのキースイッチ(27)には、フルキーボードにおける文字入力用キー以外の機能キーが適当に割り付けられている。
【0229】
さらに、5個の各側面部(26)において上方に設けた各キースイッチ(27a)には、モード切替機能が割り付けられて、正面のキースイッチ群(27)のキー割付を変更できるようになっている。
【0230】
モード切替機能は、例えば、キースイッチ手段(1B)を文字入力モードにしたり、その文字入力モードの入力言語を、英語と日本語を切り換えたりする。
【0231】
また、モード切り替え機能は、正面下方の複数のキースイッチ群(27)を、キーボードにおけるファンクションキーに対応させたり、アプリケーションソフトに応じたショートカットキーに対応させたりすることもできる。
【0232】
この入力端末(21)は、通常左手で操作し、右手ではマウス等のポインティングデバイスを操作する。
【0233】
液晶表示部(24)には、文字入力用のキースイッチ手段(1B)の文字入力を補佐し、次の選択可能文字等を案内する表示領域(14)を備え、選択した文字をコンピュータに送る前に表示しておく表示領域(13)も備えている。
【0234】
また、液晶表示部(24)は、各モードにおいて、正面下方のキースイッチ群(26)に割り当てられた機能を表示することもできる。
【0235】
このように、本発明によれば、文字入力を少ないキーの数で行えることから、フルキーボードと互換性のあるコンパクトで片手操作の容易な入力端末を提供できる。
【0236】
図18は、図2,図3とは別なキースイッチ手段の実施態様を示すものである。
【0237】
図18における(a)は、第1の文字入力用キースイッチ群(2a)と第2の文字入力キースイッチ群(2b)における各キースイッチ(2)を、それぞれ一列に並べて直列に配置するとともに、機能キースイッチ(S1)(S2)を、2個並びに配置して、両キースイッチ群(2a)(2b)の間に直列に配置したキースイッチ手段(1C)の例を示す。
【0238】
図18における(b)は、第1の文字入力用キースイッチ群(2a)と第2の文字入力キースイッチ群(2b)における各キースイッチ(2)を、それぞれ一列に並べて直列に配置するとともに、その両キースイッチ群(2a)(2b)を上下に重ねて並列に配置し、かつ2個の機能キースイッチ(S1)(S2)を、それぞれ両キースイッチ群(2a)(2b)の側端に直列配置したキースイッチ手段(1D)の例を示す。
【0239】
キースイッチ手段(1C)(1D)共に、入力端末の構造が横長のものに適する各キースイッチ(2)の配置をなしている。
【0240】
図19は、PDAと称される携帯端末(28)に、図18における(a)のキースイッチ手段(1C)と同様のキートップ配列模様(29)を、液晶表示画面(30)に表示させるとともに、タッチパネル構造により、各キースイッチ(2)に相当するキートップ模様(29)を、キースイッチとして働かせる例である。
【0241】
この例の場合、図13、図14を全く同様に機能するが、キースイッチ(2)として機能させる液晶表示画面(30)の表示領域(31)の面積を小さくすることができるとともに、文字入力時のポインティング手段をなすペン(32)の移動範囲を少なくして操作性を高めることができる。
【0242】
各キースイッチ(2)に相当するキートップ模様(29)には、現在選択されている択一選択文字群(9)の各文字又はキャラクタが、対応キートップ模様(29)のところに、液晶表示画面(31)のキャラクタ表示機能をもって、表示されている。
【0243】
これにより、文字のみではなく、数字、記号類の入力も容易に入力できる。
ポインティング手段は、ペン(32)に限るものではなく、画像表示画面中を移動するカーソルポインター(33)であてもよい。なお、カーソルポインタは、図14における直接選択機能スイッチ(19)のポインティング手段としても利用できる。
【0244】
以上説明してきた、キースイッチ手段(1)におけるキースイッチ(2)の数や配置は、上述の実施態様に限るものではなない。
【0245】
【発明の効果】
本発明は、以下のような効果を奏することができる。
【0246】
請求項1記載の発明によれば、選択的にキー割り付けが切り替わる複数の第2子音文字群に対して、母音文字群はキー割り付けが恒常的に定まるので覚えやすい。
母音文字群は、キー割り付けを恒常的に定められて、全ての子音文字入力機会において、母音が引き続き入力可能になっていることから、子音に後続して現れる母音の入力には、キースイッチの切換操作を必要とすることなく、子音に続く母音の入力は、連続的にシングルストロークと同様の打鍵を可能とする。
文字入力に際し、母音文字群は、全ての文字入力機会において、キー割付の変更がなく、複数の第2子音文字群が、切り換えられるのみであるから、第2子音文字群の文字の組み合わせと、キースイッチとの対応関係を覚れば、ブラインドタッチの入力も可能となる。
また、複数の第2子音文字群に対して、それぞれに母音文字群を組み合わせて複数の択一選択文字群を構成するので、複数の択一選択文字群は、それぞれが均等に取り扱いができ、文字選択制御に係るプログラミングを容易にするとともに、文字選択以外の数字、記号等とも均等に取り扱うことができる。
【0247】
請求項2記載の発明によれば、選択的にキー割り付けが切り替わる複数の第2子音文字群に対して、母音文字群はキー割り付けが恒常的に定まるので覚えやすい。
母音文字群は、キー割り付けを恒常的に定められて、全ての子音文字入力機会において、母音が引き続き入力可能になっていることから、子音に後続して現れる母音の入力には、キースイッチの切換操作を必要とすることなく、子音に続く母音の入力は、連続的にシングルストロークと同様の打鍵を可能とする。
文字入力に際し、母音文字群は、全ての文字入力機会において、キー割付の変更がなく、複数の第2子音文字群が、切り換えられるのみであるから、第2子音文字群の文字の組み合わせと、キースイッチとの対応関係を覚れば、ブラインドタッチの入力も可能となる。
また、母音文字群に対して、複数の第2子音文字群のいずれかが選択に組み合わされて択一選択文字群を構成するので、母音文字群は、恒常的に所定のキースイッチに固定し、複数の第2の子音文字群側のみを切換えることにより、被選択文字群の冗長性を減少し、文字選択制御に係るプログラミングを容易するとともに、メモリー領域の負担を減少する。
【0248】
請求項3記載の発明によれば、入力しようとする文字の選別要素(被選択文字群)は、言語そもものの文字パターンと入力しようとする文字の発音イメージとを、合致させてあるので、アルファベッドなどによる表音文字の単語入力に適している。
【0249】
請求項4記載の発明によれば、入力しようとする文字の選別要素(被選択文字群)は、言語そのものの文字パターンと入力しようとする文字のイメージとが、合致していなくともよいので、日本語のかな、中国語の漢字、ハングル文字、アラビヤ文字など、字数の多い、多様な言語に対応させることができる。
【0250】
請求項5記載の発明によれば、入力しようとする文字の選別要素(被選択文字群)を、表音文字を構成する表音部の字画に対応させるので、入力しようとする文字のイメージと、選択される文字のパターン(語)が合致して、ハングル文字等の入力を容易にする。
【0251】
請求項6記載の発明によれば、文字入力用択一選択キースイッチ群のキースイッチの数を10個とすれば、母音を5個とする言語においては、第2子音文字群を構成する子音の数が5個となり、互いに同数の母音部と子音部を構成しうるようになることから、10個のキースイッチに割り当てられる母音部と子音部の対称性が高くなり、割り当てられた文字とキーの位置関係を覚えや易くなるとともに、母音部と子音部がそれぞれに5個と言うキースイッチ数で構成されることにより、母音部と子音部を別々に分けて、位置のイメージとして記憶したり、手の触覚イメージや、指の動作イメージとして記憶され、特に5の数は、1と5が右端と左端の両端として、3が真ん中、2が右の中、4が左の中として、位置や触覚及び動作イメージとして、頭で記憶したり、手の動作で記憶したりできる。
また、10の数は、10進法と合致するので、キースイッチ番号を数字入力の数字と対応させることが容易である。
さらに、10個の択一選択キースイッチ群に、2個の機能スイッチを加えると、3列4行のマトリクス構造となり、これまで利用している電話のダイヤルスイッチや、数字入力用のテンキーを、そのままの構造で文字入力用のキースイッチ手段として利用できる。
【0252】
請求項7記載の発明によれば、第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分ける際に、1組となる子音文字同士の組み合わせを、出現頻度の高いもの同士を組み合わせるか、もしくは出現頻度の低いもの同士を組み合わせるるかして、1語を入力するに際しての、弟2の子音群相互の切換回数を少なくすることができる。
【0253】
請求項8記載の発明によれば、第1の子音文字群を、複数の第2の子音文字群に分ける際に、特定の子音同士が隣接して出現する頻度を考慮して、第1子音文字群を、複数の第2の子音文字群に分けることにより、先に選択された子音に引き続いて後にくる子音の入力の際に、第2の子音文字群を切り換える頻度を少なくして、1語の文字綴りを、連続的に入力する可能性を高めることができる。
【0254】
請求項9記載の発明によれば、特定の子音同士が隣接して出現する頻度の高い子音同士の組み合わせが多数有る場合、重複する子音文字を含ませることにより、別の組においても、第2の子音文字群の隣接頻度の高い子音同士の組み合を可能とする。
【0255】
請求項10および11項に記載の発明によれば、母音文字群が恒常的に割り付けられる複数のキースイッチ群と、複数の第2子音文字群のいずれかが選択的に割り付けられるキースイッチ群は、割り付け態様から、明確に機能分離して、別々のグループに分けることができ、この別々に分けられた2組のキースイッチ群は、母音用と子音用として認識され、母音用のキースイッチ群には、常に母音文字が恒常的に割り付けられて、いつでも母音の入力機会を形成して、高い出現頻度を持つ母音打鍵に常時対応し、母音の打鍵の習熟度を容易に高めることが出きる。
また、母音文字群は、キー割り付けが恒常的に定まており、全ての文字入力機会において、母音が入力可能になっていることから、子音に後続して現れる母音の入力には、キースイッチの切換操作を必要とすることなく、子音に続く母音の入力は、連続的にシングルストロークと同様の打鍵を可能とし、しかも、母音は、子音の後に出現する頻度が高いので、連続打鍵の頻度を高めている。
子音の打鍵についても、第1子音群をなす各子音を、複数に分けて少数の子音からなる第2子音群となすことにより、入力機会を与えられている子音が対応するキースイッチの数が少ないので、同時に入力機会が与えられる子音同士の組み合わせを、容易に覚えることができる。
【0256】
請求項12記載の発明によれば、3列4行のマトリクス構造をなしたキースイッチ群は、既存するテンキースイッチ、携帯電話のダイヤルスイッチ、その他、コンピュータの周辺機器として多く利用されており、既存の装置やシステムの仕様を変更することなく、本発明を適用できる。
10個の文字入力用キースイッチを備えることから、母音を5個とする言語においては、第2子音文字群を構成する子音の数が5個となり、互いに同数の母音部と子音部を構成しうることから、10個のキースイッチに割り当てられる母音部と子音部の対称性が高くなり、割り当てられた文字とキーの位置関係を覚え易くなるとともに、母音部と子音部がそれぞれに5個と言うキースイッチ数で構成されることにより、母音部と子音部を別々に分けて、位置のイメージとして記憶したり、手の触覚イメージや、指の動作イメージとして記憶され、特に5の数は、1と5が右端と左端の両端として、3が真ん中、2が右の中、4が左の中として、位置や触覚及び動作イメージとして、頭で記憶したり、手の動作で記憶したりできる。
また、10の数は、10進法と合致するので、キースイッチ番号を数字入力の数字と対応させることが容易である。
【0257】
請求項13記載の発明によれば、母音用のキースイッチ群と子音用のキースイッチ群、および機能スイッチを、囲み線で明瞭に区分してあるので、初心者には、キースイッチの機能と位置関係が分かり易く、操作性を高める。
【0258】
請求項14及び15に記載の発明によれば、第1と第2の文字入力用のキースイッチ群を、上下に分けて円形に配列することにより、中央部に円形の空間を形成して、4個の機能スイッチを、4方向操作指示をなすキー配列をもって配置することができるとともに、この4方向操作指示をなすキースイッチの中央部に、さらに多目的に使用しうる、5番目の機能スイッチを設けることを可能として、この4方向操作指示をなす4個の機能キースイッチ群と、その中央の1つの機能スイッチと、その周囲に円型をなして配置されたキースイッチ群により、文字入力に使用するとき以外は、多目的に使用しうるキースイッチ群を形成し、文字入力を要するコンピュータ周辺機器や、デジタルテレビのコントローラ、携帯電話機、ゲーム機、その他家電製品に対する文字入力を兼ねた多目的操作スイッチとして利用することができる。
【0259】
請求項16記載の発明によれば、第1と第2の文字入力キースイッチ群と機能スイッチを、横1列(1行)または縦1列に配置して、文字入力装置を使用する周辺機器のレイアウト状況に適用させる。特に横一列(1行)に配列するものは、液晶表示手段とタッチパネル手段を備えたインターフェイスにおいて、液晶表示手段の最下行に1行をもって、文字入力のキースイッチ手段を形成できるので、文字入力のために、液晶表示手段の有効表示面積(アプリケーション等が表示に使用する表示面積)を圧迫することがない。
キースイッチのキートップ部分を大きくして、横1列に構成すると、握り拳で叩くようにしたり、足で踏むようにしたりして、文字入力が行えるようにした、マンマシンインターフェイスを提供できる。
横1列に構成すると、母音文字群は、左手(左手)または左足(右足)で、子音文字群は、右手(左手)または右足(左足)で操作しうるようになり、母音または子音によって、使用する左右の手指、手、または足が異なるので、文字入力操作が覚え易く、かつ身体の運動反応として習熟し易い。
他のキースイッチ手段におけるキースイッチの配列に対しても、例えば、キースイッチ群を、3列4行のマトリクス構造としたもの、および、文字入力用のキースイッチ群を、上下に円をなすように円弧状に配列したもののいずれに対しても、若干キーの位置が異なるだけで、母音用のキースイッチ群、子音用のキースイッチ群、機能キースイッチ群としては、同一概念で構成されているので、前記いずれかのキースイッチ手段を習熟すれば、横1列または縦1列のキースイッチ手段の操作は容易である。
【0260】
請求項17記載の発明によれば、母音入力用の第1のキースイッチ群、子音入力用の第2のキースイッチ群、及び2個の機能スイッチは、横2列(2行)もしくは縦2列に配置されるので、文字入力用のキースイッチ手段がコンパクトに構成され、液晶表示器を利用してのキースイッチ手段としても、表示面積を少なくして使用できる。
また、母音入力用のキースイッチ群と子音入力用のキースイッチ群は、上下または左右に明確に分けられるので、文字入力操作が覚え易く、かつ手指や身体の運動反応として習熟し易い。
他のキースイッチ手段におけるキースイッチの配列に対しても、例えば、キースイッチ群を、3列4行のマトリクス構造としたもの、および、文字入力用のキースイッチ群を、上下に円をなすように円弧状に配列したもの、横または縦1列に配置したもののいずれに対しても、若干キーの位置が異なるだけで、母音用のキースイッチ群、子音用のキースイッチ群、機能キースイッチ群としては、同一概念で構成されているので、前記いずれかのキースイッチ手段を習熟すれば、横2列または縦2列のキースイッチ手段の操作は容易である。
【0261】
請求項18記載の発明によれば、第1と第2の文字入力用キースイッチ群を、それぞれに5個のキースイッチとなせば、母音を5個とする言語においては、第2子音文字群を構成する子音の数が5個となり、互いに同数の母音部と子音部を構成しうるようになることから、10個のキースイッチに割り当てられる母音部と子音部の対称性が高くなり、割り当てられた文字とキーの位置関係を覚えや易くなるとともに、母音部と子音部と互いに5個にすると、位置のイメージとして記憶したり、手の触覚イメージや、指の動作イメージとして記憶され、特に5の数は、1と5が右端と左端の両端として、3が真ん中、2が右の中、4が左の中として、位置や触覚及び動作イメージとして、頭で記憶したり、手の動作で記憶したりできる。
また、5個で2組からなる10の数は、10進法と合致するので、キースイッチ番号を数字入力の数字と対応させることが容易である。
さらに、10個の択一選択キースイッチ群に、2個の機能スイッチを加えると、3列4行のマトリクス構造となり、これまで利用している電話のダイヤルスイッチや、数字入力用のテンキーを、そのままの構造で文字入力用のキースイッチ手段として利用できる。
【0262】
請求項19記載の発明によれば、第1、第2の文字入力用のキースイッチ群と機能スイッチを、各キートップ模様を表示した画像表示画面と、その画像表示画面のキートップ模様を指し示すポインティング手段とにより、スイッチ機能を達成する択一選択スイッチ群とすることにより、キースイッチ手段におけるキースイッチ群を、3列4行のマトリクス構造としたもの、文字入力用のキースイッチ群を、上下に円をなすように円弧状に配列したもの、横または縦1列に配置したもの、横または縦2列にしたもののいずれに対しても、キートップ模様を表示した画像表示画面を変更するのみで、容易に対応でき、文字入力装置を操作する者が、習熟したキートップ模様を選択的に使用することも容易にできる。
画像表示画面を備えたディジタル装置、及び周辺装置においては、ハードウエアとしてのキースイッチ手段を備える必要がなく、ソフトウエアによってキースイッチ手段を構成できるので、技術開発が容易であると共に、一度開発した技術資産を、各種の使用目的の異なるディジタル装置に、文字入力装置としては共通利用することを可能とする。例えば、ディジタルテレビ、携帯電話、携帯端末(PDA)、電子辞書等の、画像表示画面を備えた機器に対して、文字入力装置を提供することが出きる。
【0263】
請求項20記載の発明によれば、ポインティング手段を、画像表示画面の前面に設けられたタッチパネルとすることにより、携帯端末(PDA)や電子辞書において、ペンタイプの文字入力装置が提供されて、文字入力の操作性を高めることができる。
また、文字入力に際して、ペンタッチする個所が、例えば12個所程度と少なく、操作に際してのペンの移動距離も少ないので、操作性を高めることができる。
【0264】
請求項21記載の発明によれば、ポインティング手段が、画像表示画面中を移動するカーソルポインターとすることにより、ディジタルテレビ、携帯電話、携帯端末(PDA)、電子辞書等の、画像表示画面を備えた機器において、マウスやトラックボールなどのポインティング装置を利用して文字入力が出きる。
文字入力に際して、カーソルポインターがポインティングする個所は、例えば12個所程度と少なく、かつ目標となるキートップ模様も、比較的大きくすることが出きるので、カーソルポインターをポインティングする個所に合わせ易く、しかも、操作に際してのカーソルポインターの移動距離も少ないので、操作性を高めることができる。
【0265】
請求項22記載の発明によれば、現在選択可能となっている文字が、キートップ模様の上に直接表示されるので、初心者でも容易に文字入力ができる。
【0266】
請求項23記載の発明によれば、複数の択一選択文字群、もしくは複数の択一第2の子音文字群を択一選択する機能スイッチと、第1または第2の文字入力用のキースイッチ群との組み合せを代替えして、1回の操作で複数の第2子音文字群のいずれかを選択する、いわゆるショートカットキーに相当する複数の直接選択機能キーを、別に設けて、子音文字群の切換操作を簡便化し、文字入力の操作性を高めることができる。
直接選択機能キーはシングルタッチにより子音文字群の切換ができるので、操作性が高まる。
上記直選択機能キーを足で操作するようにすると、両手で第1と第2の文字入力キースイッチ群を操作し、複数の第2子音群の択一選択を足で操作することができ、高速度の文字入力が可能となる。
【0267】
請求項24記載の発明によれば、表示画面において、子音文字群の切換専用のスイッチを、追加機能として設けることは、価格の増加を伴わずに、ソフトウエア的に容易にできるので、安価に使い勝手の向上を図る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による文字入力方法の一実施要領を示すもので、入力対応言語を英語とし、被選択文字群を英語におけるアルファベッドとした場合における、アルファベッドの26文字を、アルファベッドの文字配列順にキースイッチ手段に対応付けした対応関係図の一例を示し、この文字とキースイッチの対応関係図は、ハードウエアとしてのキースイッチ手段におけるキースイッチのキー番号、およびキースイッチ番号と機能スイッチの組み合わせの2次元的関係、及び母音文字群と、第2子音文字群それぞれの文字の組み合わせ関係の一実施形態を示している。
【図2】本発明方法を具体的に実施するためのキースイッチ手段の一実施形態を示す正面図である。
【図3】図2に示すキースイッチ手段の変形例を示す、他のキースイッチ手段の実施形態を示す正面図である。
【図4】被選択文字群をアルファベッドとし、英語を文字入力する場合における、図1と同様のキースイッチ手段と文字との対応表で、母音文字群と第1子音文字群を、英文のサンプル文書における出現頻度順に並べて、各第2子音文字群それぞれの文字の組み合わせ関係を定めた、本発明方法の別な実施形態における文字とキースイッチの対応関係図を示す。
【図5】図4における母音文字群の出現頻度と、各第2子音文字群それぞれの出現頻度、並びに、母音文字群と各第2子音文字群の出現頻度を合計した、各択一選択文字群としての合計頻度を示す、文字群と出現頻度の対応関係図である。
【図6】被選択文字群をアルファベッドとし、英語を文字入力する場合における、図1と同様のキースイッチ手段と文字との対応関係図で、母音文字群と第1子音文字群を、対をなして出現する結びつきの高い子音同士の出現頻度を考慮して、各第2子音文字群それぞれの文字の組み合わせ関係を定めた、さらに別の実施形態における文字とキースイッチの対応関係図を示す。
【図7】被選択文字群をアルファベッドとし、英語を文字入力する場合における、図1と同様のキースイッチ手段と文字との対応関係図で、図6に示す第2子音群の文字の組み合わせ関係を基にし、かつ他の文字との結びつきの少ない文字を第5子音群に集め、第1から第4子音群にそれぞれ1ヶ所ずつ計4ヶ所の空きヶ所を作り、そのヶ所に他の文字と結びついて入力効率を上げる文字を、重複使用した、別の実施形態における文字とキースイッチの対応関係図を示す。
【図8】図7における母音文字群の出現頻度と、各第2子音文字群それぞれの出現頻度、並びに、母音文字群と各第2子音文字群の出現頻度を合計した、各択一選択文字群としての合計頻度を示す、文字群と出現頻度の対応関係図である。
【図9】被選択文字群をアルファベッドとし、日本語のかな文字をローマ字入力するための、図1と同様の文字とキースイッチ手段の対応関係を示す、別の実施形態における文字とキースイッチの対応関係図を示す。
【図10】被選択文字群をハングル文字における発音に対応した字画とし、韓国語のハングル文字を入力するための、図1と同様のキースイッチ手段と文字との対応関係を示す、別の実施形態における文字とキースイッチの対応関係図を示す。
【図11】図2に示すキースイッチ手段を用いて本発明方法を実施する文字入力装置の一実施態様を示した、多機能ディジタル機器におけるコントローラの正面斜視図である。
【図12】図3に示すキースイッチ手段を用いて本発明方法を実施する文字入力装置の別の実施態様を示した、多機能端末のコントローラの正面斜視図である。
【図13】図2に示すキースイッチ手段を、液晶画面に表示されたキートップ模様とタッチパネルによって構成して、本発明を多機能端末のコントローラに適用した別の実施態様を示す、コントローラの正面斜視図である。
【図14】図13に示すコントローラの変形例を示すもので、タッチパネルとキートップ模様で形成されるキースイッチ手段と、そのキースイッチ手段の近傍に設けた文字入力に係る択一選択文字群を短縮選択する5個の短縮キースイッチを備えたコントローラの正面斜視図である。
【図15】図2に示すキースイッチ手段を、適応した別の実施形態を示す携帯電話機の正面斜視図である。
【図16】図3に示すキースイッチ手段を、適応した別の実施形態を示す、携帯電話機の正面斜視図である。
【図17】図3に示すキースイッチ手段を、コンピュータ用入力端末に適用した別の実施形態を示す、コンピュータ用入力端末の正面斜視図である。
【図18】キースイッチ手段におけるキー配列の別の実施形態を示す、1列式と2列式のキースイッチ手段の正面図で、。
【図19】図18の(a)に示す1列式のキースイッチ手段を、携帯端末に適用した別の実施形態を示す、携帯端末の正面図である。
【符号の説明】
(1A)キースイッチ手段
(2)キースイッチ
(S)(S1)〜(S5)機能スイッチ
(2A)文字入力用キースイッチ群
(3)(4)囲み線
(5)分離線
(2a)第1(上段の)文字入力用キースイッチ群
(2b)第2(下段の)文字入力用キースイッチ群
(2c)(2d)キースイッチ
(1A)(1B)(1C)(1D)キースイッチ手段
(6)母音文字群
(7)第1子音文字群
(8)(81)〜(85)第2子音文字群
(9)(91)〜(95)択一選択文字群
(10)択一選択文字群番号
(11A)(11B)コントローラ
(12)(12a)液晶表示画面
(13)(14)領域
(15)4方向指示キー
(W)スイッチ
(16)タッチパネル
(17)キートップ模様
(18)文字
(19)直接選択機能スイッチ
(20A)(20B)携帯電話機
(21)コンピュータ用入力端末
(22)下端部
(23)正面平面部
(24)液晶表示部
(25)キースイッチ群
(26)側面部
(27)(27a)キースイッチ
(28)携帯端末
(29)キートップ配列模様
(30)液晶表示画面
(31)表示領域
(32)ペン
(33)カーソルポインター

Claims (24)

  1. 被選択文字群の文字種より少ないキースイッチ数でなる文字入力用択一選択キースイッチ群により、文字を選択入力する文字入力方法であって、
    被選択文字群を、母音に対応する母音文字群と子音に対応する第1の子音文字群に分けるとともに、文字入力用択一選択キースイッチ群のキースイッチの数に応じて、前記第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分け、その複数の第2の子音文字群それぞれに、前記母音文字群を対応させて、各第2の子音文字群と母音文字群を含む複数の択一選択文字群を形成し、この複数の択一選択文字群を択一的に選択して、その選択された択一選択文字群の各文字を、文字入力用択一選択キースイッチ群を介して択一選択して、文字を入力することを特徴とする、電子機器に対する文字入力方法。
  2. 被選択文字群の文字種より少ないキースイッチ数でなる文字入力用択一選択キースイッチ群により、文字を選択入力する文字入力方法であって、
    被選択文字群を、母音に対応する母音文字群と子音に対応する第1の子音文字群に分けるとともに、文字入力用択一選択キースイッチ群のキースイッチの数に応じて、前記第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分け、その複数の第2の子音文字群それぞれを、前記母音文字群と選択的に対応させて、第2の子音文字群と母音文字群を含む択一選択文字群を形成し、この形成された択一選択文字群の各文字を、文字入力用択一選択キースイッチ群を介して択一選択して、文字を入力することを特徴とする、電子機器に対する文字入力方法。
  3. 被選択文字群が、表音文字である、請求項1又は2に記載の電子機器に対する文字入力方法。
  4. 被選択文字群が、発音記号である、請求項1又は2に記載の電子機器に対する文字入力方法。
  5. 被選択文字群が、表音文字の発音を表記する字画である、請求項1又は2に記載の電子機器に対する文字入力方法。
  6. 文字入力用択一選択キースイッチ群のキースイッチの数が10個である、請求項1〜5いずれかに記載の電子機器に対する文字入力方法。
  7. 第2子音文字群が、第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分ける際に、各子音の出現頻度を考慮して分けてある、請求項1〜6いずれかに記載の電子機器に対する文字入力方法。
  8. 第2子音文字群が、第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分ける際に、特定の子音同士が隣接して出現する頻度を考慮して、複数の子音文字群に分けてある、請求項1〜7いずれかに記載の電子機器に対する文字入力方法。
  9. 第2子音文字群が、第1の子音文字群を複数の第2の子音文字群に分ける際に、重複する子音文字を含ませてある、請求項1〜8いずれかに記載の電子機器に対する文字入力方法。
  10. 被選択文字群を、母音に対応する母音文字群と子音に対応する第1の子音文字群に分けるとともに、第1の子音文字群を、この被選択文字群を択一選択するキースイッチの数に応じて、複数の第2の子音文字群に分け、さらに、この複数の第2の子音文字群それぞれに、前記母音文字群を組み合わせて、複数の択一選択文字群を形成し、この複数の択一選択文字群における被選択文字群を、被選択文字群の文字種の数より少ない数でなる文字入力用の択一選択キースイッチ群を介して選択入力するようにしたキースイッチ手段であって
    前記キースイッチ手段は、
    前記複数の択一選択文字群のいずれかを選択した際、選択された択一選択文字群の母音文字群が、恒常的に割り付けられる第1の文字入力用のキースイッチ群と、
    同じく複数の択一選択文字群のいずれかを選択した際、選択された択一選択文字群の第2の子音文字群が割り付けられる第2の文字入力用のキースイッチ群と、
    前記第1または第2の文字入力用のキースイッチ群におけるいずれかのキースイッチと組み合わされて、複数の択一選択文字群のいずれかを選択する機能スイッチ
    を備えることを特徴とする、電子機器に対する文字入力装置。
  11. 被選択文字群を、母音に対応する母音文字群と子音に対応する第1の子音文字群に分けるとともに、第1の子音文字群を、この被選択文字群を択一選択するキースイッチの数に応じて、複数の第2の子音文字群に分け、さらに複数の第2の子音文字群のいずれかを選択した際、選択された子音文字群に、前記母音文字群を組み合わせて、択一選択文字群を形成し、この択一選択文字群における被選択文字群を、被選択文字群の文字種の数より少ない数でなる文字入力用の択一選択キースイッチ群を介して選択入力するようにしたキースイッチ手段であって、
    前記キースイッチ手段は、
    被選択文字の入力に際し、恒常的に母音文字群が割り付けられる第1の文字入力用のキースイッチ群と、
    前記第2の子音文字群のいずれかを選択した際、選択された第2の子音文字群が割り付けられる第2の文字入力用のキースイッチ群と、
    前記第1または第2の文字入力用のキースイッチ群におけるいずれかのキースイッチと組み合わされて、複数の第2の子音文字群のいずれかを選択する機能スイッチを
    備たことを特徴とする電子機器に対する文字入力装置。
  12. キースイッチ手段が、3列4行のマトリクス構造をなし、周辺に10個の文字入力用キースイッチ群を、中央に2個の機能スイッチを配置し、文字入力用キースイッチ群の上半分を、第1の文字入力用のキースイッチ群、下半分を第2の文字入力用のキースイッチ群となしてある、請求項10又は11に記載の電子機器に対する文字入力装置。
  13. キースイッチ手段が、第1及び第2の文字入力用のキースイッチ群の周辺と、機能スイッチの周辺を、囲み線をもって目視的に区分してある、請求項12記載の電子機器に対する文字入力装置。
  14. キースイッチ手段が、第1の文字入力用キースイッチ群と第2の文字入力用のキースイッチ群を、上下に円をなすように円弧状に配列し、その円弧状の第1と第2の文字入力用のキースイッチ群の円内に、4個の機能スイッチを、4方向操作指示をなすキー配列をもって配置してある、請求項10又は11に記載の電子機器に対する文字入力装置。
  15. 4方向操作指示をなすキー配列をもって配置した4個のキースイッチの中央に、5個目の機能スイッチを配置してなる、請求項14に記載の電子機器に対する文字入力装置。
  16. キースイッチ手段が、第1の文字入力用キースイッチ群と第2の文字入力キースイッチ群を、1列に直列配置するとともに、機能キースイッチを、2個並びにして、第1と第2の文字入力キースイッチ群の間に直列配置してある、請求項10又は11に記載に記載の電子機器に対する文字入力装置。
  17. キースイッチ手段が、第1の文字入力用キースイッチ群と第2の文字入力キースイッチ群を、それぞれ一列に直列配置するとともに、その第1と第2の文字入力用キースイッチ群を並列に配置し、かつ2個の機能キースイッチを、前記第1と第2の文字入力用キースイッチ群の側端にそれぞれ直列配置してある、請求項10又は11に記載の電子機器に対する文字入力装置。
  18. 第1と第2の文字入力用キースイッチ群が、それぞれに5個のキースイッチをもってなる、請求項14〜17のいずれかに記載の電子機器に対する文字入力装置。
  19. キースイッチ手段が、第1、第2の文字入力用のキースイッチ群と機能スイッチの各キートップ模様を表示した画像表示画面と、その画像表示画面のキートップ模様を指し示すポインティング手段とにより、スイッチ機能を達成するスイッチ群でなる、請求項10〜18のいずれかに記載の電子機器に対する文字入力装置。
  20. ポインティング手段が、画像表示画面の前面に設けられたタッチパネルである、請求項19に記載の電子機器に対する文字入力装置。
  21. ポインティング手段が、画像表示画面中を移動するカーソルポインターである、請求項19に記載の電子機器に対する文字入力装置。
  22. 画像表示画面が、第1と第2のいずれか1方もしくは両方の文字入力用のキースイッチ群に、択一選択可能に割り当てられた文字の画像を、択一選択スイッチ群と関連付けして表示している、請求項19〜21のいずれかに記載の電子機器に対する文字入力装置。
  23. キースイッチ手段が、複数の択一選択文字群のいずれか、もしくは複数の第2の子音文字群のいずれかを、択一選択するようにした、機能スイッチと、第1または第2の文字入力用のキースイッチ群におけるいずれかのキースイッチとの組み合わせを代行するようにした、複数の直接選択機能スイッチを備えている、請求項19〜22のいずれかに記載の電子機器に対する文字入力装置。
  24. 直接選択機能スイッチが、画像表示画面にキートップ模様を表示し、このキートップ模様を、ポインティング手段により指し示すことによりスイッチ機能を達成する機能スイッチである、請求項23に記載の電子機器に対する文字入力装置。
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