JP4258653B2 - 光ファイバケーブル用スロットおよび光ファイバケーブル - Google Patents
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Description
すなわち、図8に示すように、特許文献1に開示の光ファイバケーブル用スロット100は、円筒形状のスロットロッド100aの表面に、複数(ここでは例えば5個)のリブ101によって円周方向に区画された複数のスロット溝102が、長手方向に沿って捻回して設けられている。また、スロットロッド100aの中心には、長手方向に強度部材であるテンションメンバ103が設けられている。また、スロット溝102の内面には、長手方向に間欠的に粘着性樹脂104が設けられている。
これにより、スロット溝102に収容される図示せぬ光ファイバ心線の移動を抑えて保持性を高めるようになっている。
このPMDは、光ファイバ断面内の直交する2偏波モード成分間に伝搬時間差を生じ、光信号波形の劣化を引き起こす現象である。この現象が生じる主な原因として、光ファイバのコア及びクラッドの断面形状を完全な真円形で同心形状とすることが難しく、僅かに楕円あるいは歪んだ円となるため屈折率分布が完全な同心円状とならないことにある。さらに、ケーブル化において光ファイバに加わる規則性や方向性を有する力学的歪みもPMDを劣化させる。
特に、各スロット溝における最深部を長手方向にずらしたので、スロット溝の深さを深くしたことによるスロットロッドの横断面積の減少を小さくして、強度が均一となるようにした。つまり、隣接スロット溝が同じ断面で深くなると、リブの付け根の肉厚が著しく薄くなって機械強度を損なうが、最深部を長手方向にずらすことによって、このような不具合は生じない。
なお、スロット溝の深さの変化は、連続的であるのが望ましいが、小さな段差で階段状に変化するもの(カスケード型)であってもよい。また、この深さの変化とは、表面粗さや製造上の寸法精度程度のものではなく、それらよりも大きな変化を言う。
図1は本発明の一実施の形態に係る光ファイバケーブル用スロットを示す斜視図、図2は反転角の説明図、図3は光ファイバケーブル用スロットの断面図、図4はスロット溝の拡大図、図5はスロット溝の深さの変化を示すグラフ、図6は本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの斜視図である。
なお、深さYは、従来設けられているスロット溝の深さから、テンションメンバ12の直上まで変化させることが可能である。また、スロット溝11の深さYの変化は、連続的であるのが望ましいが、小さな段差で階段状に変化するもの(カスケード型)であってもよい。
また、隣接するスロット溝11における深さYの変化の周期は、スロット溝11の本数がN本のとき、2π/N (rad)だけ位相がずれるようにする。図5中、nは何番目のスロット溝11かを示している。
これにより、各スロット溝11の深さYの変化の周期の位相が、隣接するスロット溝11に対して均等にずれることになるので、スロット10の機械的強度が均一化して、リブ厚さが著しく薄くなるような極端に弱い部分ができるのを防止することができる。また、各スロット溝11の深さYの変化がスロットロッド13の外周面に沿って規則正しくなるので、スロット溝11の加工が容易になり、光ファイバの溝への収容も容易になる。
Yn(X)=A−B・sin(2・π・X/λ−2・π・(n−1)/N)
ここで、Aはスロット溝11の平均深さ、Bは深さYの変化幅、Xはスロットロッド13の一端からの距離、λは深さYの周期である。
この光ファイバケーブル20は、前述した光ファイバケーブル用スロット10を用いて、図4に示すように、スロット溝11に例えばテープ心線のような光ファイバ心線21を積層して収容したものである。
従って、スロット溝11に収容された光ファイバ心線21には、スロット溝11の深さYの変化に応じて曲率半径が大きな部分と小さな部分を設けることができるので、光ファイバケーブル20のPMDを改善するとともに、心線引抜き力を大きくすることができる。なお、光ファイバ心線21を構成する光ファイバは、シングルモード光ファイバであることが望ましい。シングルモード光ファイバでは、PMDの低減が強く要求されるために、本発明の効果が甚大である。
例えば、前述した実施の形態においては、3本のスロット溝11を有する光ファイバケーブル用スロット10について例示したが、2本あるいは4本以上のスロット溝11を有する光ファイバケーブル用スロット10にも同様に適用可能である。更に本発明はSZ型のスロットに限定するものではなく、一方向捻回型のスロットにも適用できる。一方向捻回型スロットは、SZ型スロットよりも規則性のある応力が加わる傾向があるため、スロット溝の深さを変化させる効果は大きい。また、スロット溝に収容する光ファイバは、テープ心線状でも単心線状でも良く、心線数も収容可能な範囲で限定されない。
なお、このような溝深さを変化させるスロットを製造するには、押出し法の場合、溝形状を決めるダイの溝底位置に対応する部位を出し入れすることにより可能であり、切削法の場合は、溝深さを決める切削量を長さ方向に変化させることにより可能である。
上述した式や、説明において、捻回ピッチ;L=700mm、反転ピッチ;L/2=350mm、反転角;θ=290度、テンションメンバ径;1.6mm、スロット溝数;3溝、スロット溝11の底面の幅;W1=1.3mm、スロット溝11の外側の開口幅;W2=2mm、スロット溝の深さの式において、A=1.85mm、B=0.35、隣接するスロット溝11との位相のずれは、2π/N=2π/3=120度、スロット溝の深さYの変化のピッチ;λ=300mmとする。
11 スロット溝
20 光ファイバケーブル
21 光ファイバ心線
Y 深さ
Ymax 最深部
L 捻回ピッチ
Claims (7)
- 略円筒形状の外表面に光ファイバ心線を収容する複数のスロット溝が長手方向に捻回して設けられている光ファイバケーブル用スロットであって、
前記スロット溝の深さが長手方向に変化し、前記複数のスロット溝における最深部が、互いに長手方向にずれて設けられていることを特徴とする光ファイバケーブル用スロット。 - 前記複数のスロット溝の深さは長手方向に同一周期で変化しており、各スロット溝の周期は位相がずれていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル用スロット。
- 前記各スロット溝の深さの変化パターンが、正弦波または正弦波を成分として波状変化する曲線であることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバケーブル用スロット。
- 前記複数のスロット溝がN本であるとき、隣接するスロット溝における深さの変化の周期は、2π/N (rad)だけ位相がずれていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光ファイバケーブル用スロット。
- 前記スロット溝の長手方向の捻回ピッチが、長手方向に変化していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイバケーブル用スロット。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の光ファイバケーブル用スロットに光ファイバを収容したことを特徴とする光ファイバケーブル。
- 前記光ファイバがシングルモード光ファイバであることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバケーブル。
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