JP4257855B2 - 高周波モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、ダイオードを用いたスイッチ回路を含む高周波モジュールに関する。
近年、複数の周波数帯域(マルチバンド)に対応可能な携帯電話機が実用化されている。時分割多重接続方式で複数の周波数帯域に対応可能な携帯電話機におけるフロントエンドモジュールとしては、送信信号と受信信号の切り替えをスイッチ回路によって行うものが知られている。このようなフロントエンドモジュールは、例えばアンテナスイッチモジュールまたは高周波スイッチモジュールと呼ばれる。このようなフロントエンドモジュールを含め、高周波信号の処理を行なう回路とこの回路を一体化するための基板との複合体を、本出願において高周波モジュールと呼ぶ。
高周波モジュールは、例えば、積層基板を用いて構成される。この場合、高周波モジュールにおける回路の少なくとも一部は、積層基板の内部の導体層および表面の導体層を用いて構成される。
スイッチ回路を含む高周波モジュールにおいて、スイッチ回路としては、例えばダイオードを利用したものが用いられる。
複数の周波数帯域に対応可能な携帯電話機における高周波モジュールでは、例えば特許文献1に示されるように、単極三投型(以下、SP3T型と言う。)のスイッチ回路を含む高周波モジュールも知られている。特許文献1に示されたSP3T型のスイッチ回路は、第1ないし第4のポートを有している。第2ないし第4のポートは、第1のポートに対して選択的に接続される。第1のポートは、アンテナに接続される。第2のポートには、第1の通信方式の送信信号および第2の通信方式の送信信号が入力される。第3のポートは、第1の通信方式の受信信号を出力する。第4のポートは、第2の通信方式の受信信号を出力する。
ここで、SP3T型のスイッチ回路の構成の一例について説明する。なお、この例は、特許文献1の図3に示されたスイッチ回路と同様の構成である。このスイッチ回路は、第1ないし第3のダイオードを備えている。第1のダイオードは、第1のポートと第2のポートとの間の信号経路に直列に挿入されている。第2のダイオードは、第1のポートと第3のポートとの間の信号経路とグランドとの間に挿入されている。第3のダイオードは、第1のポートと第4のポートとの間の信号経路に直列に挿入されている。第1のダイオードには、第1のダイオードの導通状態と非導通状態を選択するための第1の制御信号が印加されるようになっている。第3のダイオードには、第3のダイオードの導通状態と非導通状態を選択するための第2の制御信号が印加されるようになっている。このような構成のSP3T型のスイッチ回路によれば、2つの制御信号の状態の組み合わせに応じて、第1のポートに対して第2ないし第4のポートを選択的に接続することができる。
特開2000−165274号公報
次に、上記の構成のSP3T型のスイッチ回路を含む高周波モジュールにおける問題点について説明する。この高周波モジュールにおいて、第2のポートに入力される送信信号を第1のポートに送る際には、第1のダイオードと第2のダイオードが導通状態にされ、第3のダイオードが非導通状態にされる。この状態で、大電力の送信信号が第2のポートに入力されると、非導通状態の第3のダイオードに大きな高周波電圧が印加される。その結果、第3のダイオードが非線形領域において動作し、第3のダイオードより、送信信号の周波数のn倍(nは2以上の整数)の周波数の高調波が発生する。この高調波が第1のポートに達すると、アンテナより高調波が出力されてしまう。アンテナより出力される高調波の電力の許容範囲は、携帯電話機の規格によって定められている。そのため、高調波の電力が大きすぎると、規格を満たすことができなくなる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ダイオードを用いたスイッチ回路を含む高周波モジュールであって、高調波の発生を抑制できるようにした高周波モジュールを提供することにある。
本発明の高周波モジュールは、スイッチ回路と、このスイッチ回路の構成要素を一体化するための基板とを備えている。スイッチ回路は、高周波信号の入力または出力のための第1ないし第4のポートと、第1のポートと第4のポートとを接続するための第1の信号経路と、第2のポートと第4のポートとを接続するための第2の信号経路と、第3のポートと第4のポートとを接続するための第3の信号経路と、第1の信号経路に直列に挿入され、印加される第1の制御信号に応じて導通状態と非導通状態が選択される第1のダイオードと、第2の信号経路に直列に挿入され、印加される第2の制御信号に応じて導通状態と非導通状態が選択される第2のダイオードと、第3の信号経路とグランドとの間に挿入され、印加される第1または第2の制御信号に応じて導通状態と非導通状態が選択される第3のダイオードと、第1の信号経路に接続され、第1の制御信号が入力される第1の制御端子と、第2の信号経路に接続され、第2の制御信号が入力される第2の制御端子と、第1のポートと第1のダイオードとの間に挿入されたインピーダンス調整用線路とを備え、第1ないし第3のポートを選択的に第4のポートに接続するものである。
本発明の高周波モジュールにおいて、インピーダンス調整用線路は、第2および第3のダイオードが導通状態に設定されると共に第1のダイオードが非導通状態に設定されて第2のポートが第4のポートに接続された状態で、第2のポートに高周波信号が入力されたときに、この高周波信号に基づいて第1のダイオードにおいて発生されて第4のポートより出力される少なくとも1つの周波数の高調波の電力が、インピーダンス調整用線路がない場合に比べて小さくなるように、第1のダイオードから見て第4のポートとは反対側の、高調波に対するインピーダンスを調整する。
本発明の高周波モジュールにおいて、インピーダンス調整用線路は、第4のポートより出力される高調波の電力が、インピーダンス調整用線路がない場合に比べて3dB以上小さくなるように、高調波に対するインピーダンスを調整してもよい。
また、本発明の高周波モジュールにおいて、インピーダンス調整用線路は、このインピーダンス調整用線路の代わりに、高調波の電力が最大となるような線路が設けられた場合に比べて、第4のポートより出力される高調波の電力が6dB以上小さくなるように、高調波に対するインピーダンスを調整してもよい。
また、本発明の高周波モジュールにおいて、インピーダンス調整用線路の特性インピーダンスは50Ωであってもよい。
また、本発明の高周波モジュールにおいて、インピーダンス調整用線路は、分布定数線路を含んでいてもよい。
また、本発明の高周波モジュールにおいて、インピーダンス調整用線路は、集中定数回路を含んでいてもよい。この場合、基板は、交互に積層された誘電体層と導体層とを含む積層基板であってもよく、集中定数回路は、複数の導体層を用いて構成されたインダクタを含んでいてもよい。
本発明の高周波モジュールでは、インピーダンス調整用線路は、第4のポートより出力される高調波の電力が、インピーダンス調整用線路がない場合に比べて小さくなるように、第1のダイオードから見て第4のポートとは反対側の、高調波に対するインピーダンスを調整する。これにより、本発明によれば、高調波の発生を抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
始めに、本発明の第1の実施の形態に係る高周波モジュールについて説明する。本実施の形態に係る高周波モジュールは、4つの周波数帯域に対応可能な携帯電話機におけるフロントエンドモジュールとして用いられるものである。具体的には、本実施の形態に係る高周波モジュールは、AGSM(American Global System for Mobile Communications)方式の送信信号および受信信号と、EGSM(Extended Global System for Mobile Communications)方式の送信信号および受信信号と、DCS(Digital Cellular System)方式の送信信号および受信信号と、PCS(Personal Communications Service)方式の送信信号および受信信号とを処理する。
AGSM方式の送信信号の周波数帯域は824MHz〜849MHzである。AGSM方式の受信信号の周波数帯域は869MHz〜894MHzである。EGSM方式の送信信号の周波数帯域は880MHz〜915MHzである。EGSM方式の受信信号の周波数帯域は925MHz〜960MHzである。DCS方式の送信信号の周波数帯域は1710MHz〜1785MHzである。DCS方式の受信信号の周波数帯域は1805MHz〜1880MHzである。PCS方式の送信信号の周波数帯域は1850MHz〜1910MHzである。PCS方式の受信信号の周波数帯域は1930MHz〜1990MHzである。
図1は、本実施の形態に係る高周波モジュールを示す回路図である。本実施の形態に係る高周波モジュール1は、信号端子T1,T2,T6,T8,T10,T12,T13と、制御端子T3,T5,T9,T11と、グランド端子T4,T7,T14とを備えている。端子T1は、DCS方式の受信信号(図では、DCS/RXと記す。)を出力する。端子T2は、PCS方式の受信信号(図では、PCS/RXと記す。)を出力する。端子T3には、制御信号Vc4が入力される。端子T5には、制御信号Vc3が入力される。端子T6には、DCS方式の送信信号およびPCS方式の送信信号(図では、これらを合わせてDPCS/TXと記す。)が入力される。端子T8には、AGSM方式の送信信号およびEGSM方式の送信信号(図では、これらを合わせてAEGSM/TXと記す。)が入力される。端子T9には、制御信号Vc2が入力される。端子T10は、アンテナ(図では、ANTと記す。)に接続される。端子T11には、制御信号Vc1が入力される。端子T12は、AGSM方式の受信信号(図では、AGSM/RXと記す。)を出力する。端子T13は、EGSM方式の受信信号(図では、EGSM/RXと記す。)を出力する。端子T4,T7,T14は、グランド(図では、GNDと記す。)に接続される。
端子T12には、外部負荷61の一端が接続されるようになっている。外部負荷61の他端は接地される。また、端子T8には、抵抗器62を介して、AGSM方式の送信信号およびEGSM方式の送信信号を発生する信号源63の一端が接続されるようになっている。信号源63の他端は接地される。外部負荷61および抵抗器62の各インピーダンス(抵抗値)は、例えば50Ωである。
高周波モジュール1は、更に、ダイプレクサ2と、2つのスイッチ回路3,5と、ローパスフィルタ(以下、LPFと記す。)4とを備えている。ダイプレクサ2は、端子T10およびスイッチ回路3,5に接続されている。スイッチ回路3は、ダイプレクサ2、端子T9,T11,T12,T13およびLPF4に接続されている。LPF4の一端はスイッチ回路3に接続され、LPF4の他端は端子T8に接続されている。スイッチ回路5は、ダイプレクサ2、端子T1,T2,T3,T5,T6に接続されている。
ダイプレクサ2は、LPF6とバンドパスフィルタ(以下、BPFと記す。)7とを有している。LPF6の一端は端子T10に接続され、LPF6の他端はスイッチ回路3に接続されている。BPF7の一端は端子T10に接続され、BPF7の他端はスイッチ回路5に接続されている。LPF6は、AGSM方式の信号およびEGSM方式の信号を通過させ、DCS方式の信号およびPCS方式の信号を遮断する。BPF7は、DCS方式の信号およびPCS方式の信号を通過させ、AGSM方式の信号およびEGSM方式の信号を遮断する。
LPF4は、AGSM方式の送信信号およびEGSM方式の送信信号に含まれる高調波成分を除去する。
スイッチ回路3は、高周波信号の入力または出力のための第1ないし第4のポートP1、P2、P3、P4と、第1のポートP1と第4のポートP4とを接続するための第1の信号経路SP1と、第2のポートP2と第4のポートP4とを接続するための第2の信号経路SP2と、第3のポートP3と第4のポートP4とを接続するための第3の信号経路SP3と、第1の信号経路SP1に接続された第1の制御端子CT1と、第2の信号経路SP2に接続された第2の制御端子CT2とを有している。このスイッチ回路3は、制御端子CT1に印加される制御信号Vc1の状態と、制御端子CT2に印加される制御信号Vc2の状態の組み合わせに応じて、第1ないし第3のポートP1〜P3を選択的に第4のポートP4に接続する。制御信号Vc1,Vc2は、それぞれ本発明における第1の制御信号、第2の制御信号に対応する。
第1のポートP1は信号端子T12に接続され、第2のポートP2はLPF4に接続され、第3のポートP3は信号端子T13に接続され、第4のポートP4はLPF6に接続され、第1の制御端子CT1は制御端子T11に接続され、第2の制御端子CT2は制御端子T9に接続されている。
スイッチ回路3は、更に、カソードがポートP4に接続されたダイオード11と、一端がダイオード11のアノードに接続されたインピーダンス調整用線路10と、一端がインピーダンス調整用線路10の他端に接続され、他端がポートP1に接続されたキャパシタ12と、一端がダイオード11のアノードに接続されたインダクタ13と、一端がインダクタ13の他端に接続され、他端が接地されたキャパシタ14と、一端がインダクタ13の他端に接続され、他端が制御端子CT1に接続された抵抗器15とを有している。
スイッチ回路3は、更に、一端がポートP4に接続され、他端が接地されたキャパシタ16と、カソードがポートP4に接続され、アノードがポートP2に接続されたダイオード17と、一端がダイオード17のアノードに接続され、他端が制御端子CT2に接続されたインダクタ18と、一端が制御端子CT2に接続され、他端が接地されたキャパシタ19とを有している。
スイッチ回路3は、更に、一端がポートP4に接続されたインダクタ21と、アノードがインダクタ21の他端に接続されたダイオード22と、一端がダイオード22のカソードに接続され、他端が接地されたキャパシタ23と、一端がダイオード22のカソードに接続され、他端が接地された抵抗器24と、一端がダイオード22のアノードに接続され、他端が接地されたキャパシタ25とを有している。ダイオード22のアノードはポートP3に接続されている。
ダイオード11は、第1の信号経路SP1に直列に挿入され、制御端子CT1に印加される制御信号Vc1の状態に応じて導通状態と非導通状態が選択される。ダイオード17は、第2の信号経路SP2に直列に挿入され、制御端子CT2に印加される制御信号Vc2の状態に応じて導通状態と非導通状態が選択される。ダイオード22は、第3の信号経路SP3とグランドとの間に挿入され、印加される制御信号Vc1,Vc2の状態に応じて導通状態と非導通状態が選択される。ダイオード11,17,22は、それぞれ、本発明における第1のダイオード、第2のダイオード、第3のダイオードに対応する。
インピーダンス調整用線路10は、ポートP1とダイオード11との間、具体的にはキャパシタ12とダイオード11のアノードとの間に挿入されている。本実施の形態におけるインピーダンス調整用線路10は、分布定数線路を含んでいる。インピーダンス調整用線路10の特性インピーダンスは、例えば50Ωである。これにより、外部負荷61のインピーダンスが50Ωのときに、スイッチ回路3と外部負荷61との間の整合をとることができる。インピーダンス調整用線路10の作用については、後で詳しく説明する。
スイッチ回路5は、カソードがBPF7に接続されたダイオード31と、一端がダイオード31のカソードに接続されたキャパシタ32と、一端がキャパシタ32の他端に接続され、他端がダイオード31のアノードに接続されたインダクタ33と、一端がダイオード31のカソードに接続され、他端がダイオード31のアノードに接続されたキャパシタ34と、一端がダイオード31のアノードに接続され、他端が接地されたキャパシタ35と、一端がダイオード31のアノードに接続され、他端が端子T6に接続されたキャパシタ36と、一端がダイオード31のアノードに接続され、他端が端子T5に接続されたインダクタ37とを有している。
スイッチ回路5は、更に、一端がBPF7に接続され、他端が接地されたキャパシタ40と、カソードがBPF7に接続されたダイオード41と、一端がダイオード41のカソードに接続されたキャパシタ42と、一端がキャパシタ42の他端に接続され、他端がダイオード41のアノードに接続されたインダクタ43と、一端がダイオード41のカソードに接続され、他端がダイオード41のアノードに接続されたキャパシタ44と、一端がダイオード41のアノードに接続され、他端が接地されたキャパシタ45と、一端がダイオード41のアノードに接続され、他端が端子T2に接続されたキャパシタ46と、一端がダイオード41のアノードに接続されたインダクタ47と、一端がインダクタ47の他端に接続され、他端が接地されたキャパシタ48と、一端がインダクタ47の他端に接続され、他端が端子T3に接続された抵抗器49とを有している。
スイッチ回路5は、更に、一端がBPF7に接続されたインダクタ51と、アノードがインダクタ51の他端に接続されたダイオード52と、一端がダイオード52のカソードに接続され、他端が接地されたキャパシタ53と、一端がダイオード52のカソードに接続され、他端が接地された抵抗器54と、一端がダイオード52のアノードに接続され、他端が接地されたキャパシタ55とを有している。ダイオード52のアノードは端子T1に接続されている。
ダイオード11,17,22,31,41,52は、いずれも、印加される制御信号に応じて導通状態と非導通状態が選択される半導体スイッチ素子として用いられている。ダイオード11,17,22,31,41,52としては、例えばPINダイオードが用いられる。
スイッチ回路3では、制御端子T11を介して制御端子CT1に印加される制御信号Vc1がハイレベルで、制御端子T9を介して制御端子CT2に印加される制御信号Vc2がローレベルのときには、ダイオード11,22が導通状態、ダイオード17が非導通状態となり、ポートP1がポートP4に接続される。これにより、端子T12がスイッチ回路3およびLPF6を介して端子T10に接続される。この状態で、端子T10に入力されたAGSM方式の受信信号は、LPF6およびスイッチ回路3を経て、端子T12より出力される。インダクタ13のインピーダンスは、AGSM方式の受信信号に対しては十分に大きく、制御信号Vc1に対しては十分に小さい。キャパシタ14のインピーダンスは、AGSM方式の受信信号に対しては十分に小さく、制御信号Vc1に対しては十分に大きい。抵抗器15は、制御信号Vc1による電流を制限する。
また、スイッチ回路3では、制御端子T11を介して制御端子CT1に印加される制御信号Vc1がローレベルで、制御端子T9を介して制御端子CT2に印加される制御信号Vc2がハイレベルのときには、ダイオード17,22が導通状態、ダイオード11が非導通状態となり、ポートP2がポートP4に接続される。これにより、端子T8がLPF4,スイッチ回路3およびLPF6を介して端子T10に接続される。この状態で、端子T8に入力されたAGSM方式の送信信号またはEGSM方式の送信信号は、LPF4、スイッチ回路3およびLPF6を経て、端子T10より出力される。インダクタ18のインピーダンスは、AGSM方式の送信信号およびEGSM方式の送信信号に対しては十分に大きく、制御信号Vc2に対しては十分に小さい。キャパシタ19のインピーダンスは、AGSM方式の送信信号およびEGSM方式の送信信号に対しては十分に小さく、制御信号Vc2に対しては十分に大きい。
また、スイッチ回路3では、制御端子T11を介して制御端子CT1に印加される制御信号Vc1と制御端子T9を介して制御端子CT2に印加される制御信号Vc2とが共にローレベルのときには、ダイオード11,17,22が非導通状態となり、ポートP3がポートP4に接続される。これにより、端子T13がスイッチ回路3およびLPF6を介して端子T10に接続される。この状態で、端子T10に入力されたEGSM方式の受信信号は、LPF6およびスイッチ回路3を経て、端子T13より出力される。
スイッチ回路5では、制御端子T5に印加される制御信号Vc3がハイレベルで、制御端子T3に印加される制御信号Vc4がローレベルのときには、ダイオード31,52が導通状態、ダイオード41が非導通状態となり、端子T6がスイッチ回路5およびBPF7を介して端子T10に接続される。この状態で、端子T6に入力されたDCS方式の送信信号またはPCS方式の送信信号は、スイッチ回路5およびBPF7を経て、端子T10より出力される。インダクタ37のインピーダンスは、DCS方式の送信信号およびPCS方式の送信信号に対しては十分に大きく、制御信号Vc3に対しては十分に小さい。
また、スイッチ回路5では、制御端子T5に印加される制御信号Vc3がローレベルで、制御端子T3に印加される制御信号Vc4がハイレベルのときには、ダイオード41,52が導通状態、ダイオード31が非導通状態となり、端子T2がスイッチ回路5を介して端子T10に接続される。この状態で、端子T10に入力されたPCS方式の受信信号は、BPF7およびスイッチ回路5を経て、端子T2より出力される。インダクタ47のインピーダンスは、PCS方式の受信信号に対しては十分に大きく、制御信号Vc4に対しては十分に小さい。キャパシタ48のインピーダンスは、PCS方式の受信信号に対しては十分に小さく、制御信号Vc4に対しては十分に大きい。抵抗器49は、制御信号Vc4による電流を制限する。
また、スイッチ回路5では、制御端子T5に印加される制御信号Vc3と制御端子T3に印加される制御信号Vc4が共にローレベルのときには、ダイオード31,41,52が非導通状態となり、端子T1がスイッチ回路5を介して端子T10に接続される。この状態で、端子T10に入力されたDCS方式の受信信号は、BPF7およびスイッチ回路5を経て、端子T1より出力される。
本実施の形態では、スイッチ回路3において、ダイオード17,22が導通状態、ダイオード11が非導通状態に設定されてポートP2がポートP4に接続された状態で、端子T8を介してポートP2に、高周波信号として、AGSM方式の送信信号またはEGSM方式の送信信号が入力されると、この高周波信号に基づいてダイオード11において、少なくとも1つの周波数の高調波が発生し、この高調波がポートP4より出力される。ポートP4より出力された高調波は、LPF6および端子T10を経て、アンテナより出力される。アンテナより出力される高調波の電力の許容範囲は、携帯電話機の規格によって定められている。そのため、高調波の電力が大きすぎると、規格を満たすことができなくなる。
インピーダンス調整用線路10は、ポートP4より出力される高調波の電力が、インピーダンス調整用線路10がない場合に比べて小さくなるように、ダイオード11から見てポートP4とは反対側の、高調波に対するインピーダンスを調整する。インピーダンス調整用線路10は、ポートP4より出力される高調波の電力が、インピーダンス調整用線路10がない場合に比べて3dB以上小さくなるように、高調波に対するインピーダンスを調整することが好ましい。また、インピーダンス調整用線路10は、このインピーダンス調整用線路10の代わりに、高調波の電力が最大となるような線路が設けられた場合に比べて、ポートP4より出力される高調波の電力が6dB以上小さくなるように、高調波に対するインピーダンスを調整することが好ましい。
なお、ダイオード11から見てポートP4とは反対側の、高調波に対するインピーダンスとは、ダイオード11と端子T12との間の回路、およびダイオード11と端子T11との間の回路のみならず、端子T12に接続される回路や端子T11に接続される回路を含め、ダイオード11のアノードに直接あるいは間接的につながる全ての回路の、高調波に対するインピーダンスである。
図2は、本実施の形態に係る高周波モジュール1を一部切り欠いて示す側面図である。図2に示したように、高周波モジュール1は、高周波モジュール1の上記各要素を一体化する積層基板100を備えている。積層基板100は、交互に積層された誘電体層と導体層とを有している。高周波モジュール1における回路は、積層基板100の内部または表面上の導体層と、積層基板100の上面に搭載された素子101とを用いて構成されている。ここでは、一例として、図1における抵抗器15,24,49,54、ダイオード11,17,22,31,41,52およびインダクタ13,18,37,47が、積層基板100に搭載された素子101であるものとする。端子T1〜T14は、積層基板100の底面に配置されている。
また、高周波モジュール1は、更に、積層基板100の上面に搭載された素子101を覆い、この素子101を電磁気的にシールドするシールドキャップ102を備えている。積層基板100は、例えば低温焼成セラミック多層基板になっている。
図3は、端子T1〜T14の配置を示す説明図である。図3は、端子T1〜T14を上から見た状態を表わしている。
図4は、インピーダンス調整用線路10の構成の一例を示す説明図である。このインピーダンス調整用線路10は、積層基板100の内部の導体層を用いて構成されたストリップ線路になっている。このインピーダンス調整用線路10は、間隔を開けて対向する2つの接地導体71,73と、この接地導体71,73の間に配置された中心導体72とを備えている。接地導体71,73および中心導体72は、積層基板100の内部の導体層を用いて形成されている。図4において、符号70は誘電体層を表している。接地導体71と中心導体72との間、および接地導体73と中心導体72との間は、それぞれ誘電体層70によって隔てられている。
ここで、一例として、接地導体71,73間の距離は0.48mm、中心導体72の幅は0.1mm、中心導体72の厚みは0.01mm、インピーダンス調整用線路10の長さは2mmである。
次に、本実施の形態に係る高周波モジュール1の特徴について詳しく説明する。まず、スイッチ回路3において、ダイオード17,22が導通状態、ダイオード11が非導通状態に設定されてポートP2がポートP4に接続された状態を考える。この状態で、端子T8を介してポートP2に、高周波信号として、大電力の送信信号が入力されると、ダイオード11が非線形領域において動作し、その結果、このダイオード11より、送信信号の周波数のn倍(nは2以上の整数)の周波数の高調波が発生する。送信信号の電力は、0.1W以上、例えば2〜3Wである。ダイオード11で発生した高調波は、ポートP4より出力され、LPF6および端子T10を経て、アンテナより出力される。
ここで、インピーダンス調整用線路10の代わりに、長さ以外はインピーダンス調整用線路10と同じ条件の分布定数線路を設け、この分布定数線路の長さを変えた場合を考ええる。この場合、分布定数線路の長さに応じて、ダイオード11から見てポートP4とは反対側の、高調波に対するインピーダンスが変化し、これにより、ポートP4より出力される高調波の電力が変化する。図5は、分布定数線路の長さとポートP4より出力される高調波の電力との関係の一例を示す特性図である。図5において、横軸は分布定数線路の長さを表し、縦軸はポートP4より出力される高調波の電力をdB(デシベル)で表している。なお、この例における高調波は、第2高調波である。
図5に示したように分布定数線路の長さに応じて高調波の電力が変化する理由は、以下のように考えられる。まず、ダイオード11で発生した高調波には、ポートP4に向かう高調波と、ポートP4とは反対側に向かう高調波とが含まれる。ここで、ポートP4に向かう高調波を進行波とする。ポートP4とは反対側に向かった高調波は、端子T12等で反射されてポートP4に向かう。これを反射波とする。ポートP4より出力される高調波は、進行波と反射波との合成波である。この合成波の電力は、進行波と反射波の位相差に応じて変化し、この位相差が180°に近いときに合成波の電力が小さくなる。一方、分布定数線路の長さに応じて、進行波と反射波の位相差が変化する。従って、分布定数線路の長さに応じて、合成波の電力、すなわちポートP4より出力される高調波の電力が変化する。
また、分布定数線路の長さに応じて、ダイオード11から見てポートP4とは反対側のインピーダンスが変化することにより、ダイオード11の動作点が変化し、その結果、ダイオード11より発生される高調波のレベルが変化することも考えられる。
図5に示した例では、分布定数線路の長さが2mmのときに高調波の電力は最小となり、2mmよりも長いxmmのときに高調波の電力は最大になっている。従って、この例では、インピーダンス調整用線路10の長さを2mmとすることにより、高調波を最も効果的に抑制することができる。なお、図5において、分布定数線路の長さが0mmのときは、インピーダンス調整用線路10がない場合に相当する。また、図5において、分布定数線路の長さがxmmのときは、インピーダンス調整用線路10の代わりに、高調波の電力が最大となるような線路が設けられた場合に相当する。
本実施の形態では、インピーダンス調整用線路10は、インピーダンス調整用線路10がない場合(図5において分布定数線路の長さが0mmのとき)に比べて、高調波の電力が小さくなるように、ダイオード11から見てポートP4とは反対側の、高調波に対するインピーダンスを調整する。従って、図5に示した例によれば、インピーダンス調整用線路10の長さは、インピーダンス調整用線路10を設けたときの高調波の電力が、図5において分布定数線路の長さが0mmのときの高調波の電力よりも小さくなる範囲内の長さであればよい。
また、インピーダンス調整用線路10は、インピーダンス調整用線路10がない場合(図5において分布定数線路の長さが0mmのとき)に比べて、高調波の電力が3dB以上小さくなるように、高調波に対するインピーダンスを調整することが好ましい。また、インピーダンス調整用線路10は、このインピーダンス調整用線路10の代わりに、高調波の電力が最大となるような線路が設けられた場合(図5において分布定数線路の長さがxmmのとき)に比べて、高調波の電力が6dB以上小さくなるように、高調波に対するインピーダンスを調整することが好ましい。これらの好ましい条件を満たす範囲内であれば、インピーダンス調整用線路10の長さは、必ずしも、高調波の電力が最小となるときの長さ(図5の例では2mm)である必要はない。
また、上記の好ましい条件は、第2高調波だけではなく、第3高調波等の他の高調波についても成り立つようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ポートP2に入力される送信信号に基づいてダイオード11より発生されてポートP4より出力される高調波を抑制することができる。その結果、本実施の形態によれば、アンテナより出力される高調波の電力を、携帯電話機の規格内に収めることが容易になると共に、高周波モジュールの歩留まりを向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る高周波モジュールについて説明する。図6は、本実施の形態に係る高周波モジュールを示す回路図である。本実施の形態に係る高周波モジュールは、第1の実施の形態におけるインピーダンス調整用線路10の代わりに、集中定数回路を含むインピーダンス調整用線路80を備えている。このインピーダンス調整用線路80は、一端がダイオード11のアノードに接続され、他端がキャパシタ12の一端に接続されたるインダクタ81と、一端がダイオード11のアノードに接続され、他端が接地されたキャパシタ82と、一端がインダクタ81の他端に接続され、他端が接地されたキャパシタ83とを有している。このインピーダンス調整用線路80の作用は、第1の実施の形態におけるインピーダンス調整用線路10と同様である。
図7は、インピーダンス調整用線路80の構成の一例を示す説明図である。以下、積層基板100において、上からn(nは1以上の整数)番目の誘電体層を、第n層と呼ぶ。図7において(a)は、第1層の上面の一部、すなわち積層基板100の上面の一部を示している。第1層の上面には、所定の間隔を開けて配置された一対の導体部201,202が設けられている。また、第1層の上面には、ダイオード11が搭載されている。ダイオード11は、アノードが導体部201に接続され、カソードが導体部202に接続されるように配置されている。また、第1層には、導体部201に接続されたスルーホール203が形成されている。
図7において(b)は、第2層の上に配置された導体層の一部を示している。この第2層の上には、インダクタ用導体層204が設けられている。この導体層204の一端部は、スルーホール203を介して導体部201に接続されている。また、第2層には、導体層204の一端部に接続されたスルーホール205と、導体層204の他端部に接続されたスルーホール206が形成されている。
図7において(c)は、第3層の上に配置された導体層の一部を示している。この第3層の上には、インダクタ用導体層207が設けられている。この導体層207の一端部は、スルーホール206を介して導体層204に接続されている。また、第3層には、導体層207の他端部に接続されたスルーホール208と、スルーホール205に接続されたスルーホール209が形成されている。
図7において(d)は、第4層の上に配置された導体層の一部を示している。この第4層の上には、インダクタ用導体層210が設けられている。この導体層210の一端部は、スルーホール208を介して導体層207に接続されている。また、第4層には、導体層210の他端部に接続されたスルーホール211と、スルーホール209に接続されたスルーホール212が形成されている。
図7において(e)は、第5層の上に配置された導体層の一部を示している。この第5層の上には、キャパシタ用導体層213,214が設けられている。導体層213は、スルーホール205,209,212を介して、導体部201に接続されている。導体層214は、スルーホール211を介して、導体層210に接続されている。また、第5層には、導体層214に接続されたスルーホール215が形成されている。
図7において(f)は、第6層の上に配置された導体層の一部を示している。この第6層の上には、グランド用導体層216が設けられている。また、第6層には、スルーホール215に接続されたスルーホール217が形成されている。
図7において(g)は、第7層の上に配置された導体層の一部を示している。この第7層の上には、導体層218が設けられている。この導体層218は、スルーホール215,217を介して、導体層214に接続されている。
図7において、インダクタ用導体層204,207,210は、図6におけるインダクタ81を構成する。また、キャパシタ用導体層213とグランド用導体層216は、図6におけるキャパシタ82を構成する。また、キャパシタ用導体層214とグランド用導体層216は、図6におけるキャパシタ83を構成する。
このように、本実施の形態では、インピーダンス調整用線路80は、積層基板100の内部の複数の導体層を用いて構成されたインダクタ81およびキャパシタ82,83を含んでいる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本発明は、携帯電話機におけるフロントエンドモジュールとして用いられる高周波モジュールに限らず、SP3T型のスイッチ回路を含む高周波モジュール全般に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る高周波モジュールを示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波モジュールを一部切り欠いて示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波モジュールにおける端子の配置を示す説明図である。 図1におけるインピーダンス調整用線路の構成の一例を示す説明図である。 図1おいてインピーダンス調整用線路の代わりに分布定数線路を設けた場合における分布定数線路の長さと高調波の電力との関係の一例を示す特性図である。 本発明の第2実施の形態に係る高周波モジュールを示す回路図である。 図6におけるインピーダンス調整用線路の構成の一例を示す説明図である。
符号の説明
1…高周波モジュール、2…ダイプレクサ、3,5…スイッチ回路、4…LPF、10…インピーダンス調整用線路、11,17,22,31,41,52…ダイオード、T1〜T14…端子、P1〜P4…ポート、CT1,CT2…制御端子、SP1〜SP3…信号経路、100…積層基板。

Claims (7)

  1. スイッチ回路と、このスイッチ回路の構成要素を一体化するための基板とを備えた高周波モジュールであって、
    前記スイッチ回路は、
    高周波信号の入力または出力のための第1ないし第4のポートと、
    前記第1のポートと第4のポートとを接続するための第1の信号経路と、
    前記第2のポートと第4のポートとを接続するための第2の信号経路と、
    前記第3のポートと第4のポートとを接続するための第3の信号経路と、
    前記第1の信号経路に直列に挿入され、印加される第1の制御信号に応じて導通状態と非導通状態が選択される第1のダイオードと、
    前記第2の信号経路に直列に挿入され、印加される第2の制御信号に応じて導通状態と非導通状態が選択される第2のダイオードと、
    前記第3の信号経路とグランドとの間に挿入され、印加される第1または第2の制御信号に応じて導通状態と非導通状態が選択される第3のダイオードと、
    前記第1の信号経路に接続され、前記第1の制御信号が入力される第1の制御端子と、
    前記第2の信号経路に接続され、前記第2の制御信号が入力される第2の制御端子と、
    前記第1のポートと第1のダイオードとの間に挿入されたインピーダンス調整用線路とを備え、前記第1ないし第3のポートを選択的に前記第4のポートに接続するものであり、
    前記インピーダンス調整用線路は、前記第2および第3のダイオードが導通状態に設定されると共に前記第1のダイオードが非導通状態に設定されて前記第2のポートが第4のポートに接続された状態で、前記第2のポートに高周波信号が入力されたときに、この高周波信号に基づいて前記第1のダイオードにおいて発生されて前記第4のポートより出力される少なくとも1つの周波数の高調波の電力が、前記インピーダンス調整用線路がない場合に比べて小さくなるように、前記第1のダイオードから見て前記第4のポートとは反対側の、前記高調波に対するインピーダンスを調整することを特徴とする高周波モジュール。
  2. 前記インピーダンス調整用線路は、前記第4のポートより出力される前記高調波の電力が、前記インピーダンス調整用線路がない場合に比べて3dB以上小さくなるように、前記高調波に対するインピーダンスを調整することを特徴とする請求項1記載の高周波モジュール。
  3. 前記インピーダンス調整用線路は、このインピーダンス調整用線路の代わりに、前記高調波の電力が最大となるような線路が設けられた場合に比べて、前記第4のポートより出力される前記高調波の電力が6dB以上小さくなるように、前記高調波に対するインピーダンスを調整することを特徴とする請求項1または2記載の高周波モジュール。
  4. 前記インピーダンス調整用線路の特性インピーダンスは50Ωであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の高周波モジュール。
  5. 前記インピーダンス調整用線路は、分布定数線路を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の高周波モジュール。
  6. 前記インピーダンス調整用線路は、集中定数回路を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の高周波モジュール。
  7. 前記基板は、交互に積層された誘電体層と導体層とを含む積層基板であり、前記集中定数回路は、複数の前記導体層を用いて構成されたインダクタを含むことを特徴とする請求項6記載の高周波モジュール。
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