JP4255126B2 - 電気泳動表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気泳動表示装置及びその製造方法に関する。
近年、情報携帯端末が急速に発展し、低消費電力、軽量、薄型の表示装置のニーズが高まってきている。現状では、情報携帯端末のディスプレイとして反射型液晶表示装置が広く用いられている。しかし、反射型液晶表示装置は偏光板を使用するため光の利用効率が低いために使用環境によっては十分な明るさが得られず、表示の視認性が悪い場合がある。
偏光板を使用せずに明るい反射型ディスプレイが得られる方式として、電気泳動表示装置が知られている。この装置は、透明電極を形成した一対の透明基板の間に、分散液を挟んだ構造を持っている。分散液は、黒色の帯電粒子と透明な絶縁性液体等からなる。一方の基板上には全面に透明電極を形成する。もう一方の基板上には、網目状に電極を形成する。電極を介して分散液に電圧を印加すると、電荷を有する帯電粒子はその電荷とは逆の極性の電極へ移動する。基板全面に形成した電極に帯電粒子が集まると、帯電粒子の黒色が視認され遮光状態となる。一方、網目状に形成した電極に帯電粒子が集まると、網目状の電極を形成した以外の領域は透明の絶縁性液体で満たされ、光透過状態となる。電極間に印加する電圧の極性を変えることで、この遮光状態と光透過状態を切り替えて表示が行われる。しかしながら、この表示方式の場合、基板全面に形成した電極上に帯電粒子が広がらず、十分な遮光状態が得られないという問題があった。また、網目状に形成した電極に帯電粒子が完全に集まらないなどの理由で、十分な光透過状態が得られないという問題があった。
この問題を解決する試みの一つとして、交流電圧を印加することで表示素子の遮光状態を得ることが知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、網目状に形成した電極に帯電粒子と逆の極性電圧を印加した場合、基板上全面に形成した透明電極に吸着したままの帯電粒子が存在するため、十分な光透過状態が得られないという問題があった。また、基板上全面に透明電極を形成すると、透明電極の屈折率が基板や絶縁性液体よりも大きいため、表示素子に斜めから入った光が素子を透過せず十分な光透過状態が得られない、透明電極の内部の多重反射によって透過光量が減少するといった問題があった。
特開平3−91722号公報(第2−4頁、第1図)
上述したように、従来は、優れた表示特性を有する電気泳動表示装置を得ることが出来なかった。
本発明はこの問題に鑑み、優れた表示特性を有する電気泳動表示装置と、それを製造する方法とを提供することを目的とする。
そこで本発明は、互いに対向して配置される第1基板及び第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられる絶縁性液体と、前記絶縁性液体中に分散される複数の帯電粒子と、前記第1基板の前記第2基板に対向する側の面に、各画素に対応して前記各画素の周辺部に設けられる第1電極と、前記第2基板の前記第1基板に対向する側の面に、前記各画素に対応して前記各画素の周辺部に設けられる第2電極と、第1の表示状態では前記帯電粒子を前記第1電極近傍に移動させるように前記第1電極と前記第2電極との間に直流電圧を印加し、第2の表示状態では前記帯電粒子を前記絶縁性液体中に分散させて帯電粒子の色を視認させるように前記第1電極と前記第2電極との間に交流電圧を印加する駆動手段を具備することを特徴とする電気泳動表示装置を提供する。
また、本発明は、互いに対向して配置される第1基板及び第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられる絶縁性液体と、前記絶縁性液体中に分散される複数の帯電粒子と、前記第1基板の前記第2基板に対向する側の面に、各画素に対応して前記各画素の半分以下の面積となるよう設けられる第1電極と、前記第2基板の前記第1基板に対向する側の面に、前記各画素に対応して前記各画素の周辺部に設けられる第2電極と、第1の表示状態では前記帯電粒子を前記第1電極近傍に移動させるように前記第1電極と前記第2電極との間に直流電圧を印加し、第2の表示状態では前記帯電粒子を前記絶縁性液体中に分散させて帯電粒子の色を視認させるように前記第1電極と前記第2電極との間に交流電圧を印加する駆動手段を具備することを特徴とする電気泳動表示装置を提供する。
本発明においては、第1基板と第2基板との間に、1つ若しくは複数の画素で構成される小区域を囲むよう設けられる隔壁をさらに含んでも良い。
また本発明においては、小区域が1つの画素で構成され、第2電極の基板面に沿った断面形状と隔壁の基板面に沿った断面形状とが同じであっても良い。
また本発明は、第1基板の主面上に、各画素に対応して設けられる第1電極を形成する工程と、第2基板の主面上に、全面に導電層を形成する工程と、導電層上に、各画素に対応して各画素を囲むような形状の隔壁を形成する工程と、隔壁をマスクとし導電層をエッチングして、第2電極を形成する工程と、隔壁で囲まれた領域に、絶縁性液体中に複数の帯電粒子を分散させた分散液を充填し、第1基板と第2基板の主面同士を対向させて配置する工程とを具備することを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法を提供する。
本発明においては、第1電極を各画素の周辺部に設けても良い。
また本発明においては、第1電極の面積を各画素の面積の半分以下としても良い。
本発明によれば、優れた表示特性を有する電気泳動表示装置と、それを製造する方法とを提供することが出来る。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電気泳動表示装置について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る電気泳動表示装置を図1及び図2を用いて説明する。
図1の断面図に示すように、本実施形態の電気泳動表示装置は、第1基板1と第2基板2とが対向して配置され、第1基板1と第2基板2との間には、各画素を囲むように隔壁4が設けられる。図1では便宜的に2つの画素を抽出して示しており、図の中央の一点鎖線は、この2つの画素の境界部を示す。すなわち、1つの画素は図の端の点線から、この一点鎖線までとなる。そして、第1基板1上には、隔壁4で囲まれた画素領域の周辺部に、隔壁4に接するように各画素を囲む枠状の画素電極(第1電極)3が形成され、第2基板2上には隔壁4に対応する領域に各画素を囲むよう設けられる対向電極(第2電極)5が形成される。各々の画素電極3は、第1基板1上に形成されたTFT素子11に接続されている。TFT素子11の詳細については後述するが、TFT素子11のソース電極15は信号線9に接続し、ゲート電極12はゲート線(図1では図示せず)に接続する。そして、これらの電極が形成された第1基板1、第2基板2、及び隔壁4の間に、帯電粒子7を分散した絶縁性液体6からなる分散液8が配置される。本実施形態は、枠状に設けられた第1電極3と第2電極5との間に交流電圧を印加して、優れた表示特性を有する電気泳動表示装置を得るものである。
図2は本実施形態の電気泳動表示装置の一部を示す平面図であり、第1基板1の平面図が図2(a)であり、第2基板2の平面図が図2(b)である。図2(a)に示すように、第1基板1には、行方向に延びる複数の信号線9及び列方向に延びる複数のゲート線10が交差するよう設けられている。第1基板1上にはまた、信号線9とゲート線10との交点に各画素のスイッチングを行うTFT素子11が、信号線9とゲート線10とで囲まれた画素に対応する領域の周辺部(隔壁の内側部分)に画素電極3が設けられている。図1及び図2に示すように、TFT素子11は、島状に形成されたゲート電極12と、ゲート電極12を覆うよう全面に形成されたゲート絶縁膜13、ゲート絶縁膜13上のゲート電極12に対応する領域に島状に形成された半導体層14を有する。そして、半導体層14を形成したゲート絶縁膜13上には、半導体層14と接しつつ半導体層14を挟むよう分離されたソース電極15及びドレイン電極16が配置される。このTFT素子11の上には平坦化膜18が形成され、ドレイン電極16は平坦化膜18に形成されたスルーホール17を介して画素電極3に接続している。また、TFT素子11のゲート電極12はゲート線10に、ソース電極15は信号線9に接続している。また、図2(b)に示すように、第2基板2には、信号線9やゲート線10、隔壁4に対応する領域、つまり画素領域の周辺に一定幅の対向電極5が格子状に設けられている。
本実施形態では、以下の特性の部材を使用した場合について表示原理を説明する。帯電粒子7は黒色で、正に帯電している。帯電粒子7を分散させている絶縁性液体6は可視光領域で光透過性を有する液体を使用している。第1基板1および第2基板2にはガラスなどの透明基板を使用し、画素電極3および対向電極5にはITO(Indium tin oxide)などの透明電極を用いている。第1基板1の外側には白色の板(図示せず)を置いている。隔壁4材料は光透過性であるものを使用している。図1では第2基板2側を観測面として、左側の画素が白表示、右側の画素が黒表示を行っているものである。
左側の画素に関し、対向電極5を基準電位(ゼロボルト)とし、信号線9経由で画素電極3に負極性の電圧を印加すると、図1の左側の画素に示すように帯電粒子7は画素電極3近傍へ移動する。この電気泳動表示装置を第2基板2側から見ると、画素電極3は面積が小さく、第1基板1、第2基板2は光透過性であるため、第1基板1の外側に置いた白色の板の色を視認することになり、白表示となる。
他方、右側の画素に関し、対向電極5を基準電位(ゼロボルト)とし、信号線9経由で画素電極3に交流電圧を印加すると、図1の右側の画素に示すように、帯電粒子7は絶縁性液体6の中を分散する。この電気泳動表示装置を第2基板2側から見ると、第2基板2は光透過性であり、帯電粒子7の黒色を視認することになり、黒表示となる。
従来の交流電圧を用いた電気泳動表示装置では、全面に形成した電極に吸着したままで移動しない帯電粒子があり、この帯電粒子が光を吸収して白表示時の反射率(明るさ)が低下するという問題があった。また、全面に形成された電極があると、白表示の際にITOからなる電極を透過した光を視認することになる。ITOの屈折率は1.7で、ガラス(屈折率は約1.5)や分散液(屈折率は約1.5)の屈折率より大きい。そのため、基板と電極の界面で全反射が起こりやすくなり、白表示時の反射率が低下する。また、ITO自体の光吸収やITO内の多重反射によっても、白表示時の反射率が低下するという問題があった。
これに対し、本実施形態では、対向電極5は隔壁4と同じ形状で画素周辺を囲むよう設けられており、対向電極5が分散液8と接する面積は小さく、画素の大部分は第1基板1、第2基板2及び隔壁4と、分散液8とが直接接している。そのため、画素電極3に負極性の電圧を印加した場合の、帯電粒子7が対向電極5に吸着したまま動かないという問題は、画素の大部分の領域では生じない。また、画素に対する対向電極5の面積の割合が小さくなるため、白表示の際にITOからなる対向電極5を透過する光の割合が減少し、ITOの全反射、光吸収および多重反射による反射率の低下はわずかとなる。その結果、白はより白くなり、表示の視認性やコントラストが向上する。
次に、本実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法を図3、図4、図5及び図6を用いて説明する。これらの図は、本実施形態の電気泳動表示装置の製造工程を示す断面図であり、2つの画素を抽出して説明している。
まず、図3に示すように、透明な第2基板2上にITOなどからなる導電層20を全面に形成する。この導電層20上に、感光性樹脂を塗布し、プリベークした後に露光した。これを現像液に浸漬することで現像し、その後、ポストベークして、図4に示すように隔壁4を形成した。
次に、これをエッチング液に一定時間浸し、隔壁4以外の部分の導電層20を除去した。最後にエッチング液を洗い流した。これにより、図5に示すように、隔壁4と第2基板2の間に、隔壁4と形状と位置が同じ対向電極5を作製することができた。
その後、第2基板2の周辺部(図示せず)に接着剤を塗布し、図6に示すように、隔壁4内に、絶縁性液体6中に帯電粒子7が分散した分散液8を充填した。定法によりTFT11及びこれに接続した画素電極3を形成した第1基板1を、この第2基板2と貼り合わせ、位置合わせを行いながら固定し、接着剤を硬化させた。これに電圧印加回路(駆動手段、不図示)を接続して電気泳動表示装置とした。
本実施形態では、隔壁4と対向電極5の形状及び位置を同一としている。これによって、対向電極5を形成する際、隔壁4をレジストマスクの代替として使用できるため、工程が簡略化できる。また、隔壁4と対向電極5の合わせマージンが不要となるため、開口率を向上することができる。
なお、画素電極3に正極性の電圧を印加して、対向電極5に帯電粒子7を集めて白表示を行おうとすると、明るい白表示を行うことができない。この理由を以下に記す。隔壁4と対向電極5の形状及び位置を同一とすると、対向電極5の側面以外は隔壁4及び第2基板2で覆われていることから、対向電極5は露出した表面積が小さい。隔壁4が存在する部分には、物理的に帯電粒子7を集めることができない。したがって、対向電極5に帯電粒子7を十分に集めることができず、明るい白表示を行うことができない。この理由により、本実施形態では画素電極3に帯電粒子7を集めて白を表示し、また、画素電極3と対向電極5の間に交流を印加することで帯電粒子7を分散させて黒を表示している。対向電極5を自己整合的に作製する場合は、上述したように対向電極5に帯電粒子7を集めることが困難であることから、本実施形態のように交流電圧を印加して帯電粒子7を分散させるのに適しているといえる。
交流電圧の印加条件は、例えば対向電極に印加する電圧を0Vとして、画素電極に周波数10〜100Hz、印加電圧±2V〜±10Vとして印加すれば良い。
また、良好な白表示を行うには、画素電極3の面積は画素の面積の半分以下とすることが好ましい。また、白表示時に帯電粒子7を安定に引き寄せるために、画素電極3の面積を画素の面積の20分の1以上程度とすることが好ましい。画素電極3の面積を画素の20分の1以上とすることで、白表示時に泳動粒子を画素電極3上にほぼ完全に捕集することが可能となる。また、画素電極3の面積を画素の半分以下とすることで、本発明の効果(コントラスト向上)を十分に発揮することができる。このようにすることにより、画素中に、第1基板1側でも第2基板2側でもITOが形成されない部分が出来、ITOへの帯電粒子の吸着、ITOの全反射、光吸収等の問題が生じ難くなる。本実施形態では、画素電極3の形状として隔壁4の内側を囲むロ型としているが、これに限られるものではない。例えば、コ型やL型に画素を囲む形、画素の一辺に線状に設ける形としても良い。また、隔壁4に接触していなくても良い。どのような形状であっても、画素の一部に設けることにより、ITOによる吸収や反射を最小限に抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では帯電粒子7が黒色の場合を説明したが、帯電粒子7が赤、緑、青、紫、灰色などの色をした光吸収性の粒子であっても同様に表示を行うことが出来、同様な効果が得られる。なお、黒色の粒子はカーボンブラックを主成分として容易に作製することができ、他の色と比べると比較的安価に入手することができる。また、第2基板2の外側に白色の板や拡散反射板等を置くことにより、第1基板1側を観測面とすることが出来る。帯電粒子7の極性や各電極に印加する電圧の極性も、上述したものに限られるものではない。
また、本実施形態では、隔壁4が光透過性、絶縁性液体6が光透過性、帯電粒子7が光吸収性となる材料を使用している。
隔壁4を光透過性、すなわち透明もしくは透明に近いものとする場合、以下の利点がある。隔壁4材料に感光性樹脂を用い、フォトリソグラフィーで隔壁4を形成する際、隔壁4材料が光透過性であると、露光する光が感光性樹脂の内部まで到達するので、高アスペクト比で隔壁4を形成することができる。特に、化学増幅型感光性エポキシ樹脂は、高アスペクト比が得られるため、第1基板1と第2基板2の距離が広い場合でも、幅の狭い隔壁4を形成できる。よって、各画素の開口率が増加し、ディスプレイのコントラストが向上する。また、これをマスクとして対向電極5を形成する際に、高精度に対向電極5を形成可能となる。
また、絶縁性液体6を光透過性することについては、以下の利点がある。多くの有機溶媒は無色透明であり、絶縁性液体6に色をつけるには有機溶媒に色素を溶かしたものが使用される。この色素にはイオン性不純物が多く含まれる。そのため、色素を含まない光透過性の絶縁性液体6は、色素を混ぜた有色の絶縁性液体6と比べて、抵抗率が高い。したがって、光透過性の絶縁性液体6を用いた電気泳動表示装置では、より低い電圧での駆動や、より信頼性の高い動作が可能となる。なお、光透過性の絶縁性液体6を用いて高い反射率および高コントラストを得るには、帯電粒子7を光吸収性とし、基板の外側に反射板を貼付するか、電極あるいはその上に反射板を作り込めばよい。
また、基板上には赤、緑、青などのカラーフィルタを形成し、カラー表示を行っても良い。
また、絶縁性液体6と帯電粒子7の比重は概ね等しいことが好ましい。また、帯電粒子7の平均粒径は、0.05μm以上かつ5μm以下程度であると、安定した分散状態が得られるため好ましい。また、隔壁4の幅が1μm以上であると、容易に感光性樹脂を用いて形成でき、基板との密着性も良好となり、好ましい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同様な部分については説明を省略する。
図7の断面図に示すように、本実施形態の電気泳動表示装置は、画素電極3を画素の中央に設けた点が、第1の実施形態とは異なる。画素電極3の大きさは、上述したのと同様な理由から、画素の大きさの20分の1以上半分以下としている。
本実施形態においても、画素電極3及び対向電極5が基板全面を覆っていないため、明るい白表示が実現でき、表示の視認性やコントラストが向上する。また、本実施形態においては、画素の中央部に画素電極3があるため、隣接する画素間でクロストークが起こりにくいという利点がある。また、第1基板1と第2基板2の位置合わせのマージンが広いという利点もある。
以下、各実施形態に関する実施例を説明する。
(実施例1)
図1、図2、図3、図4、図5および図6に示すような第1の実施形態に関する実施例1の電気泳動表示装置について説明する。なお、1画素毎の周りを隔壁で囲むものとし、1画素のサイズは縦125μm、横125μmとした。
図1及び図2に示すように、厚さ約0.7mmの無アルカリガラス基板からなる第1基板1上にTFT素子11、信号線9、ゲート線10、補助容量線(図示せず)を常法により形成した。次に、ITOからなる第1電極3を、外周が画素の内側となるようにして幅が5μmの枠状に形成した。なお、第1電極3とTFT素子11のドレイン電極16、信号線9とTFT素子11のソース電極15、ゲート線10とTFT素子11のゲート電極12は夫々電気的に接続されている。
図3に示すように、厚さ約0.7mmの無アルカリガラス基板からなる第2基板2上にITOからなる導電層20を全面にスパッタ法で製膜した。厚さは120nmとした。
このITO20上に、化学増幅型感光性エポキシ樹脂(ネガ型)を、スピンナーを用いて30μmの厚さに塗布した。95℃のホットプレートでプリベークした後、フォトマスクを介して露光した。これを95℃のホットプレートでベークした後、有機溶媒中に浸漬することで現像し、その後、180℃のホットプレート上でポストベークし、図4に示すように、高さ30μm、幅5μmの隔壁4を形成した。
隔壁4を形成した後、これを塩酸と硝酸の混合水溶液中に7分間浸し、隔壁4以外の部分のITO20を除去した。最後に純水をかけて、塩酸と硝酸を洗い流した。これにより、図5に示すように、隔壁4と第2基板2の間に、隔壁4と形状と位置が同じ第2電極5を作製することができた。
図6に示すように、第2基板2の周辺部(図示せず)に、直径30μmの円筒形のガラスロッドを混ぜた室温硬化型2液性エポキシ接着剤を、ディスペンサーを用いて塗り、隔壁4内に分散液8を充填した後、第1基板1を貼り合わせ、位置合わせを行いながら固定し、室温硬化型2液性エポキシ接着剤を硬化させた。これに電圧印加回路(駆動手段、不図示)を接続して電気泳動表示装置とした。分散液8は、絶縁性液体6としてシリコーンオイルを、帯電粒子7として表面にポリスチレンをコートした平均粒径が0.5μmのカーボン粒子を使用した。このとき、絶縁性液体6は透明であり、帯電粒子7は黒色であった。なお、この帯電粒子7は正に帯電している。また、第1基板1の画素電極3を形成した面とは反対の面には、光沢紙(不図示)を貼り付け、白色を呈する反射板とした。
この電気泳動表示装置を以下の方法で駆動した。ゲート線10にゲートパルス(低電圧値−9V、高電圧値+20V、パルス幅42マイクロ秒、周波数60Hz)を入れた。対向電極5は+6Vの一定の電圧に保った。白表示を行う場合は、このゲートパルスと同期して、信号線9に+1Vの直流を印加したところ、ゲートがオフとなる保持時間の間も電荷がほぼ保持されて+1Vの直流を保った。黒表示を行う場合は、このゲートパルスと同期して、信号線9に周波数20Hzで高電圧値+11V、低電圧値+1Vの矩形波を印加したところ、ゲートがオフとなる保持時間の間も電荷がほぼ保持されて周波数20Hzで高電圧値+11V、低電圧値+1Vの交流(矩形波)を保った。その結果、コントラスト8:1で、白表示時に反射率50%という優れた表示特性が得られた。
(実施例2)
図7に示すような、第2の実施形態に関する実施例2について説明する。本実施例では、実施例1と同様な部分については説明を省略する。
本実施例では、第1電極3を画素の中央に設けた以外は、実施例1と同様にして電気泳動表示装置を作製した。画素のサイズが125μm角である中、第1電極3の大きさは、縦30μm、横30μmとした。
この電気泳動表示装置を実施例1と同様にして駆動したところ、のコントラストは8:1で、白表示時の反射率は50%と優れた表示特性が得られた。
本発明の第1の実施形態に係る電気泳動表示装置の2つの画素を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気泳動表示装置を示す図であり、(a)が第1基板の平面図、(b)が第2基板の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電気泳動表示装置の2つの画素を示す断面図である。
符号の説明
1…第1基板
2…第2基板
3…第1電極
4…隔壁
5…第2電極
6…絶縁性液体
7…帯電粒子
8…分散液
9…信号線
10…ゲート線
11…TFT素子
12…ゲート電極
13…ゲート絶縁膜
14…半導体層
15…ソース電極
16…ドレイン電極
17…スルーホール
18…平坦化膜
20…導電層

Claims (7)

  1. 互いに対向して配置される第1基板及び第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に設けられる絶縁性液体と、
    前記絶縁性液体中に分散される複数の帯電粒子と、
    前記第1基板の前記第2基板に対向する側の面に、各画素に対応して前記各画素の周辺部に設けられる第1電極と、
    前記第2基板の前記第1基板に対向する側の面に、前記各画素に対応して前記各画素の周辺部に設けられる第2電極と、
    第1の表示状態では前記帯電粒子を前記第1電極近傍に移動させるように前記第1電極と前記第2電極との間に直流電圧を印加し、第2の表示状態では前記帯電粒子を前記絶縁性液体中に分散させて帯電粒子の色を視認させるように前記第1電極と前記第2電極との間に交流電圧を印加する駆動手段
    を具備することを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 互いに対向して配置される第1基板及び第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に設けられる絶縁性液体と、
    前記絶縁性液体中に分散される複数の帯電粒子と、
    前記第1基板の前記第2基板に対向する側の面に、各画素に対応して前記各画素の半分以下の面積となるよう設けられる第1電極と、
    前記第2基板の前記第1基板に対向する側の面に、前記各画素に対応して前記各画素の周辺部に設けられる第2電極と、
    第1の表示状態では前記帯電粒子を前記第1電極近傍に移動させるように前記第1電極と前記第2電極との間に直流電圧を印加し、第2の表示状態では前記帯電粒子を前記絶縁性液体中に分散させて帯電粒子の色を視認させるように前記第1電極と前記第2電極との間に交流電圧を印加する駆動手段
    を具備することを特徴とする電気泳動表示装置。
  3. 前記第1基板と前記第2基板との間に、1つ若しくは複数の前記画素で構成される小区域を囲むよう設けられる隔壁をさらに含むことを特徴とする請求項1若しくは2に記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記小区域が前記1つの画素で構成され、前記第2電極の基板面に沿った断面形状と前記隔壁の前記基板面に沿った断面形状とが同じであることを特徴とする請求項3に記載の電気泳動表示装置。
  5. 第1基板の主面上に、各画素に対応して設けられる第1電極を形成する工程と、
    第2基板の主面上に、全面に導電層を形成する工程と、
    前記導電層上に、前記各画素に対応して前記各画素を囲むような形状の隔壁を形成する工程と、
    前記隔壁をマスクとし前記導電層をエッチングして、第2電極を形成する工程と、
    前記隔壁で囲まれた領域に、絶縁性液体中に複数の帯電粒子を分散させた分散液を充填し、前記第1基板と前記第2基板の前記主面同士を対向させて配置する工程と
    を具備することを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。
  6. 前記第1電極を前記各画素の周辺部に設けることを特徴とする請求項5に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  7. 前記第1電極の面積を前記各画素の面積の半分以下とすることを特徴とする請求項5に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
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