JP4253772B2 - 風向変更装置及びこれを使用した空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description
また、吹出口を開放する状態と風向変更状態との移行がスムーズな風向変更装置及びこの風向変更装置を設置した空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
また、風向変更の容易な風向変更装置及びこの風向変更装置を設置した空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
また、風路抵抗を大きくしない風向変更装置及びこの風向変更装置を設置した空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
図1は、本発明の実施の形態1の風向変更装置を使用する空気調和機の室内機を示す断面図であり、図2は、同じく、室内機の吹出口に設置した風向変更装置の左右のフラップベースを開いた状態を示す図であり、図3は、同じく、フラップベースを開閉可能に設置することを説明する説明図であり、図4は、同じく、ドレンパン面上に開閉可能に設置した左右のフラップベースを示す設置面側から見た平面図であり、図5は、同じく、風向変更装置の組立を説明する説明図であり、図6は、同じく、風向変更装置の左右のフラップ、連結棒、左右のフラップベース、スライダー等の関係を示す要部断面図であり、図7は、同じく、スライダーのスライド幅、隔壁で形成される凹部及びフラップの最大振り角度等の関係を説明する説明図であり、図8は、同じく、スライダーのスライド移動を説明する要部断面図である。
これらの図において、空気調和機の室内機1は、内部に熱交換器2、ファン9(例えば、ラインフローファン)を有し、ファン9により前面及び/又は上面に設けた吸込口(図示省略)から吸込んだ空気を熱交換器2で加熱または冷却し、前面下部の吹出口に設けた風向変更装置である左右風向変更装置3により所望の向きにしたフラップ4の向きに温調後の空気を吹出す。なお、熱交換器2の下部にはドレン水を受けるドレンパン7を設置する。
図4により、これらのフラップ4、フラップベース6、スライダー8等の取付部上の概略の配置関係を説明する。
ドレンパン7を取付部とし、この吹出口側の面上にこれらの部品を配置、取付ける。
設置面側(吹出口側)から見てドレンパン7の長手方向の中央部に凹部7d(図7参照)を設け、この凹部7dに長形の板状体であるスライダー8を長手方向に左右にスライド可能に設置する。スライダー8の長手方向は、ドレンパン7の長手方向である。
また、左右のフラップベース6は、それぞれの左右側の端部に設けた回転穴6cにドレンパン7に立設した保持軸7bを挿入して回転可能にドレンパン7に取付けられる。このように左右のフラップベース6は、2分割のフラップベース6として、それぞれ保持軸7bを中心にして、長手方向に直列に配列する閉状態及び該閉状態からそれぞれの中央側の端部が開く開状態を形成するようにドレンパン7面上をスライド回転する。ここで、ドレンパン7に立設した保持軸7b、フラップベース6の端部に設けた回転穴6c等がフラップベース6の開閉手段である。
開状態においては、図2に示すように、吹出口が開放され、フラップ4、フラップベース6、及び室内機の内部の清掃等が容易となる。
スライダー8は長手方向である左右方向にスライド移動するが、このスライダー8はドレンパン7に設けた凹部7d(図7参照)に配置され、この凹部7dの面とスライダー8のスライド方向に直交する両端部を支持するようにドレンパン7に設けたフック7cとによりスライド可能に保持される。本例ではフック7cは、スライダー8の左右の端部側のスライド方向と平行な2端部と、中央部にスライド方向に平行に設けたスライド溝部8dとにフック7cを設置し、2端部の2個のフック7cとスライド溝部8dのフック7cとでスライダー8を挟むようにする。かくして、スライダー8は、凹部7dの面と3個のフック7cにより左右方向にスライド移動可能に保持される。
このとき、スライダー8のスライド移動を容易にするために図8のスライド方向から見た断面図に示すように、スライダー8と凹部7dの面、フック7cとの接触部は、凸部(線状凸部)8aによる点接触及び/又は線接触とするのが望ましい。
また、フラップベース接続部4bに対して、フラップ4の一方側の縁部から同じく面に平行に連結接続部4cを突出させ、対応する連結棒5の連結穴5aに挿入固定する。左右のフラップベース6のそれぞれのフラップ4を全てそれぞれの連結棒に同様に連結する。
さらに、左右のフラップベース6の複数のフラップ4のうち、最も中央側のフラップ4には、フラップベース接続部4bに対して、フラップ4の他方側(反対側)の縁部から面に平行にスライダ接続部4aを突出させ、フラップベース穴6bを貫通させ、スライダー8の溝部8cに挿入させ、保持させる。ここに、フラップベース穴6bはフラップベース6の長手方向の長穴であり、かつ、フラップベース接続部4bを回転中心とした円弧の一部を形成する。
ここで、フラップ向き変更手段は、スライダー8及びスライダー8の保持部8cに保持されるスライダ接続部4a等である。
風向変更装置は、2分割のフラップベース6が長手方向に直列に配列する閉状態において、例えば、手動によりフラップ4の向きを左又は右に向けることによりスライダー8が対応して右又は左方向にスライド移動し、これに伴いスライダー8の溝部8cに保持されたフラップ4のスライダ接続部4aがフラップ4をフラップベース接続部4bを中心に回転させ、この回転により連結棒5に連結された全てのフラップ4に同様の回転を生じさせる。もう一方のフラップベース接続部4bも同様にフラップ4に回転を生じさせる。このようにスライダー8のスライド移動により対応する左右の向きと大きさに全フラップ4が同時に一体に向きを変更する。
また、ガイド壁8bで形成する扇状の凹部の開口の開口幅Cは、スライダー8のスライド移動量に対応するフラップ4の最大向き変更量であるフラップの最大振り角度Aに対してさらに余裕を持たせることにより、即ち、図7に示すように常に寸法Bに対して裕度(寸法D、E)を持つようにすることで、2分割のフラップベース6を開状態から閉状態に戻す場合、スライダ接続部4aが、それぞれの保持部8cに確実に案内、保持される。
また、図7に示すように、フラップ4の最大振り角度Aをスライダー8の左右スライド幅Gで規制することも可能である。
Claims (9)
- 複数の板状のフラップを該フラップのそれぞれのフラップベース接続部により面上に回転可能に立設させた2分割の板状のフラップベースと、
前記2分割のフラップベースが長手方向に直列に配列する閉状態及び該閉状態からそれぞれの中央側の端部が開く開状態を形成する開閉手段と、
前記フラップベース上の前記複数のフラップを連結し、前記複数の立設フラップの向きを規制する連結手段と、
前記2分割のフラップベースの前記閉状態で、スライド移動により前記連結手段に作用し、前記フラップベースの面上に立設する複数の前記フラップの向きを変更するフラップ向き変更手段と、
を備え、
前記フラップ向き変更手段は、前記フラップのフラップ向き変更方向にスライド移動する板状のスライダーに、前記2分割のフラップベースのそれぞれの中央部側に位置する1個の前記フラップのスライダ接続部を着脱可能に接続したことを特徴とする風向変更装置。 - 前記2分割のフラップベースの複数のフラップは、その縁部から面に平行に突出して設けられた前記フラップベース接続部によりそれぞれの前記フラップベースに接続するとともに、該フラップベース接続部に対して一方側の縁部からその面に平行に突出して設けられた連結接続部により前記フラップベース毎に前記連結手段に接続し、また、前記それぞれのスライダ接続部を有する前記フラップは、前記フラップベース接続部に対して他方側の縁部からその面に平行に突出して設けられた前記スライダ接続部により前記スライダーに接続したことを特徴とする請求項1に記載の風向変更装置。
- 前記スライダーのスライド移動量は、前記フラップの最大向き変更量である前記フラップの最大振り角度に対応させたことを特徴とする請求項2に記載の風向変更装置。
- 前記フラップのスライダ接続部が接続する前記スライダーの接続部は、前記スライダーの面にガイド壁により形成され、前記開状態にある前記フラップベース側に開口する扇状の凹部の頂点の保持部からなり、
前記スライダ接続部は、そのフラップが立設する前記フラップベースを貫通し、前記保持部に保持されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の風向変更装置。 - 前記ガイド壁で形成する前記扇状の凹部の開口の開口幅は、前記スライダーのスライド移動量に対応する前記フラップの最大向き変更量である前記フラップの最大振り角度に対してさらに余裕を持たせたものであることを特徴とする請求項4に記載の風向変更装置。
- 前記スライダーは、取付部及び該スライダーのスライド方向に直交する両端部を支持する前記取付部に設けたフックによりスライド可能に保持されたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかの請求項に記載の風向変更装置。
- 前記スライダーは、接触部間の点接触及び/又は線接触によりスライド可能とされることを特徴とする請求項6に記載の風向変更装置。
- 前記スライダーは、前記取付部に形成した凹部のスライド面に設置され、前記2分割のフラップベースは、外側の両端部が前記取付部に回転可能に保持され、前記開状態から前記閉状態への移行により、前記取付部の面上を回転スライドして前記凹部のスライド面の前記スライダーを覆うことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかの請求項に記載の風向変更装置。
- 吸込口、熱交換器、ファン及び吹出口を備えた空気調和機の室内機において、
請求項1〜請求項8のいずれかの請求項に記載の風向変更装置を、前記吹出口近傍の本体側の設置部を取付部として設けたことを特徴とする空気調和機の室内機。
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